JP2012229547A - 調整戸車 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い精度で室内外方向の調整を行えるようにするとともに、コンパクトで、かつ容易に調整操作を行えるようにする。
【解決手段】外ケース2内に、ローラ5及びその保持枠4からなるとともに、外ケース2の側壁間に横架された水平支軸6によって室内外方向にスライド可能な状態で支持された戸車本体3と、水平支軸6が貫通した状態で戸車本体3の保持枠4内に設けられ、戸車本体3と一体的にスライド動作するとともに、上面に室内外方向に対して傾斜する方向に沿って突条8、8が設けられたスライド部材7と、水平支軸6に直交する方向に配設された室内外方向調整ネジ9に直接的又は間接的に螺合され該室内外方向調整ネジ9に沿って螺進退可能に設けられるとともに、下面に室内外方向に対して傾斜する方向に沿って突条8、8と係合する条溝12、12が設けられた調整部材11とから構成する。
【選択図】図2
【解決手段】外ケース2内に、ローラ5及びその保持枠4からなるとともに、外ケース2の側壁間に横架された水平支軸6によって室内外方向にスライド可能な状態で支持された戸車本体3と、水平支軸6が貫通した状態で戸車本体3の保持枠4内に設けられ、戸車本体3と一体的にスライド動作するとともに、上面に室内外方向に対して傾斜する方向に沿って突条8、8が設けられたスライド部材7と、水平支軸6に直交する方向に配設された室内外方向調整ネジ9に直接的又は間接的に螺合され該室内外方向調整ネジ9に沿って螺進退可能に設けられるとともに、下面に室内外方向に対して傾斜する方向に沿って突条8、8と係合する条溝12、12が設けられた調整部材11とから構成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、たとえば引き違い障子等において、障子の建付け調整を可能にした調整戸車に関する。
従来より、片引き・引き違い形式の戸または障子等に対しては、開閉時の滑り抵抗を軽減し開閉操作を円滑化するために、その下端面に対して戸車が設けられている。
かかる戸車に関しては、従来より建付け後に戸または障子等を位置調整し得るようにしたものが提案されている。たとえば、下記特許文献1では、レールの上を回転走行する車輪を車輪ホルダに支持させ、車輪ホルダが戸板に固定されるハウジングに固定された基軸に支持され、基軸に沿って車輪ホルダをスライドさせて横移動させる前後位置調整構造を備えてなる戸車装置において、前後位置調整構造の調整操作部は、基軸に直交する方向から戸板の木口面側のハウジングに露出して配設された回動部材で構成され、回動部材の回動により変位して車輪ホルダを基軸に沿って横移動させる偏心軸が回動部材と車輪ホルダとの間に設けられている戸車装置が開示されている。
また、下記特許文献2では、取付枠の頂部内側の全面に傾斜状のガイド溝を数条設け、取付枠よりも細幅の可動枠の上面にガイド溝に嵌入可能なガイド突部を数個設け、かつ可動枠の内側深部に斜面部を形成するとともに、支持枠の端部にも斜面部と対接する傾斜部を形成して室内外方向の調整を行う戸車装置が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1記載の偏心軸方式の室内外方向調整機構の場合は、回動部材の回動量と車輪ホルダの横移動量とが直線的な比例関係にならず、回動操作をはじめた初期段階は僅かの回動量でも車輪ホルダが横方向に大きく移動し、終期段階では回動操作量が大きくても車輪ホルダの横移動量が僅かとなるため、調整が精度良くできないなどの問題があった。
上記特許文献2記載の戸車装置では、室内外方向の調整時に見込調整ビスをドライバーで回動して可動枠を左右に摺動させると、可動枠の移動に伴って見込調整ビスも移動してしまうため、ビスの回動操作がしづらかった。また、かかる戸車装置の場合、ローラを軸支した支持枠が可動枠に内設され、更にこの可動枠が取付枠に内設されているため、ローラの移動量に対して可動枠の厚み分だけ取付枠の内部空間を幅広にする必要があり戸車装置が大型化し、従来の戸車の組込みスペースに納まらないという問題が生じていた。一方で、従来の組込みスペース内に納めるためにはローラの可動域が狭くなり、精度の良い調整ができないという欠点があった。さらに、かかる戸車装置では、可動枠の上面に設けられた突部と取付枠の頂部内面に設けられたガイド溝とを噛合させた状態で、これらの噛合面に引戸の自重が作用するため、可動枠と取付枠との間に大きな摩擦力が発生し、室内外方向の調整時に可動枠をスムーズに摺動させることができない場合があった。
そこで本発明の主たる課題は、高い精度で室内外方向の調整を行えるようにするとともに、コンパクトで、かつ容易に調整操作を行えるようにした調整戸車を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、外ケース内に、ローラ及びその保持枠からなるとともに、前記外ケースの側壁間に横架された水平支軸によって室内外方向にスライド可能な状態で支持された戸車本体と、前記水平支軸が貫通した状態で前記戸車本体の保持枠内に設けられ、前記戸車本体と一体的にスライド動作するとともに、上面に室内外方向に対して傾斜する方向に沿って突条又は条溝が設けられたスライド部材と、前記水平支軸に直交する方向に配設された室内外方向調整ネジに直接的又は間接的に螺合され該室内外方向調整ネジに沿って螺進退可能に設けられるとともに、下面に室内外方向に対して傾斜する方向に沿って前記突条又は条溝と係合する条溝又は突条が設けられた調整部材とを設け、前記室内外方向調整ネジの回動操作により前記調整部材を前記水平支軸に直交する方向に動作させるとともに、前記スライド部材を前記水平支軸に沿ってスライド動作させ、前記戸車本体を室内外方向に位置調整可能としたことを特徴とする調整戸車が提供される。
上記請求項1記載の発明では、スライド部材と調整部材との接触係合部において、スライド部材には室内外方向に対して傾斜する方向に沿って突条又は条溝を設けるとともに、調整部材にはこれに係合する条溝又は突条を設け、前記調整部材の室内外方向に直交する方向への移動により前記スライド部材を室内外方向へスライド動作させるようにしたため、前記室内外方向調整ネジの回転量とスライド部材の移動量(戸車本体の移動量)とを直線的な一次比例関係とすることができ、高い精度で室内外方向の調整が行えるようになる。
また、戸車本体をスライド動作させるスライド部材が水平支軸が貫通した状態で戸車本体の保持枠内に設けられているため、戸車本体の移動量に対して外ケースの幅をコンパクトにすることができる。
さらに、前記スライド部材を動作させる調整部材は、室内外方向調整ネジの回動操作によって該室内外方向調整ネジに沿って螺進退するように設けられているため、調整操作によってネジが移動することがなく、調整操作が容易に行えるようになる。また、戸車本体が外ケースの側壁間に横架された水平支軸によって支持されるとともに、スライド部材がこの水平支軸に貫通した状態で設けられているため、戸または障子等の自重は水平支軸を通じて外ケースに作用するようになり、スライド部材と調整部材との間に上下方向の荷重による摩擦力が発生せず、調整操作が容易となる。
請求項2に係る本発明として、前記戸車本体は、前記水平支軸を回転中心として回動可能な状態で支持されるとともに、前記水平支軸に直交する方向に配設された上下方向調整ネジに螺合された上下方向調整板に係合する切欠部が設けられ、前記上下方向調整ネジの回動操作により前記上下方向調整板の螺進退と一体的に前記水平支軸を回転中心として動作し、略上下方向に位置調整可能とされている請求項1記載の調整戸車が提供される。
上記請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の室内外方向調整機構に加えて、上下方向調整機構を備え、二次元調整戸車とした場合の構造である。
請求項3に係る本発明として、前記突条及び条溝はそれぞれ複数条設けられている請求項1、2いずれかに記載の調整戸車が提供される。
上記請求項3記載の発明では、スライド部材と調整部材との間の突条及び条溝をそれぞれ複数条設けているため、調整操作によるスライド部材の移動が確実に行えるようになる。
請求項4に係る本発明として、前記スライド部材には、前記突条又は条溝に代えて、上面に突出する突起軸又は係合溝が設けられ、前記調整部材には、前記条溝又は突条に代えて、室内外方向に対して傾斜する方向に沿って前記突起軸又は係合溝と係合する係合溝又は下面に突出する突起軸が設けられている請求項1〜3いずれかに記載の調整戸車が提供される。
上記請求項4記載の発明は、スライド部材と調整部材との間の係合構造についての第2の形態例であり、スライド部材には突条又は条溝に代えて突起軸又は係合溝を設け、調整部材には条溝又は突条に代えて係合溝又は突起軸を設けるようにしたものである。
以上詳説のとおり本発明によれば、高い精度で室内外方向の調整が行えるとともに、コンパクトで、かつ容易に調整操作が行えるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る調整戸車1は、図1及び図2に示されるように、主に外ケース2と、ローラ5及びその保持枠4からなるとともに、外ケース2の側壁2a、2a間に横架された水平支軸6によって室内外方向にスライド可能な状態で支持された戸車本体3と、水平支軸6が貫通した状態で戸車本体3の保持枠4内に設けられ、戸車本体3と一体的にスライド動作するとともに、上面に室内外方向に対して傾斜する方向に沿って突条8、8が設けられたスライド部材7と、水平支軸6に直交する方向に配設された室内外方向調整ネジ9に螺合された室内外方向調整板10に係合し、室内外方向調整板10の室内外方向調整ネジ9に沿う螺進退と一体的に動作するとともに、下面に室内外方向に対して傾斜する方向に沿って突条8、8と係合する条溝12、12が設けられた調整部材11と、水平支軸6に直交する方向に配設された上下方向調整ネジ13に螺合され、戸車本体3の保持枠4に設けられた切欠き部14に係合する上下方向調整板15とにより構成されている。
外ケース2は、図1及び図2に示されるように、たとえばポリアミド等の樹脂又は亜鉛合金等の金属により製造された成型品であり、下側に開口する戸車本体3を収容するための内空部2bを有し、障子の側端面側(以下、障子端側という。)の側壁部2cに上下方向調整ネジ13の設置用の取付け孔2d、および室内外方向調整ネジ9の設置用の取付け孔2eを有している。また、室内外方向に対面する両側壁2a、2aにはそれぞれ、戸車本体3を回動支持する水平支軸6を挿通する通孔2fが形成され、障子端側の側壁部2cの上部には障子への取り付けのためのビス孔2gが形成されている。
戸車本体3は、図2に示されるように、ローラ5と、このローラ5を回転軸3aにより回転自在に支持するローラ保持枠4とから構成されている。ローラ保持枠4は、金属板の成形により又はダイカスト法によって製造された略コ字状断面の部材であり、下方側には対峙する両側面の一部が水平方向に突出して回動保持部4aが形成され、この回動保持部4aに水平支軸6が挿通するための通孔が形成されている。回動保持部4aの両側面間には、水平支軸6が貫通した状態でスライド部材7が設けられるようになっている。なお、4bは、対峙する両側面の間隔を保持するスペーサである。
上下方向調整ネジ13は、障子端側の側壁部2cに設けられた取付け孔2dから挿入され、外ケース2の内空部2bを貫通するとともに、対向面側に形成された取付け孔から先端部が突出するように設けられ、この突出部分に抜止め用の座金13aをカシメて固定することにより、外ケース2に対して回転自在に支持されている。内空部2bに露出する部分には、両側が外ケース2の両側壁2a、2aの内面に当接して回動が規制された上下方向調整板15が螺合され、上下方向調整ネジ13の回動操作により、この上下方向調整板15が上下方向調整ネジ13により螺進退可能に設けられている。上下方向調整板15の上部は、内空部2bの上面に設けられた凹部2hに嵌入され、この凹部2hのネジ軸方向長さによって上下方向調整板15の移動量が決定されている。
上下方向調整板15は、略長方形の板状に形成され、幅方向中央部の上方に上下方向調整ネジ13を螺入するネジ孔15aが設けられている。
室内外方向調整ネジ9は、上下方向調整ネジ13の取付け孔2dの下方位置に形成された取付け孔2eから挿入されるとともに、外ケース2の内空部2b内に形成された垂壁2iに形成された取付け孔から先端部が突出するように設けられ、この突出部分に抜止め用の座金9aをカシメて固定することにより、外ケース2に対して回転自在に支持されている。障子端側の側壁部2cと内空部2b内の垂壁2iとの間は中空とされ、この間に室内外方向調整板10が螺合されている。
室内外方向調整板10は、方形の板状に形成され、略中央部に室内外方向調整ネジ9を螺入するネジ孔10aが設けられている。
スライド部材7は、図3及び図4に示されるように、全体として略ブロック状に形成され、中央部に水平支軸6を挿通する通孔7aが形成されている。スライド部材7の障子端側の側面には、通孔7aの軸方向に沿って凹溝7bが形成されている。この凹溝7bは、図2(B)に示されるように、外ケース2の側壁部2cの内側に形成された凸部2jに係合し、スライド部材7の水平支軸6回りの回動を規制し、スライド動作をスムーズにするために形成されるものである。
スライド部材7の上面には、通孔7aの軸線方向に対して所定の傾斜角αを有するとともに上面から突出する1条又は複数条の、図示例では2条の突条8、8が設けられている。傾斜角αは、25°〜65°、好ましくは30°〜60°がよい。
他方、調整部材11は、図5及び図6に示されるように、下側に設けられスライド部材7との連動機構を備える平状の下側部分11aと、その上側に設けられ室内外方向調整板10との連動機構を備えるブロック状の上側部分11bとから構成されている。下側部分11aの底面には、後述の上側部分11bに形成されるネジ通孔11cの軸方向と直交する水平方向に対して所定の傾斜角αを有する1条又は複数条の、図示例では2条の条溝12、12が形成されている。この傾斜角αも上述のスライド部材7に形成された突条8の傾斜角αと同様である。
また調整部材11の上側部分11bには、外ケース2の側壁部2c側から挿入される室内外方向調整ネジ9を挿通するネジ通孔11cが形成されるとともに、このネジ通孔11cと直交するように側面から室内外方向調整板10を嵌入する断面四角形の開口11dが形成されている。室内外方向調整板10を開口11dに嵌入した状態では、室内外方向調整板10の回動が規制されている。
組立ては、図2に示されるように、調整部材11の開口11d内に室内外方向調整板10を嵌入させた状態で、調整部材11の上側部分11bを外ケース2内の側壁部2cと垂壁2iとの間に介在させ、室内外方向調整ネジ9を外部の取付け孔2eから調整部材11のネジ通孔11cに挿入するとともに、室内外方向調整板10のネジ孔10aに螺入し、垂壁2iの取付け孔から先端を突出させ、その突出部分に座金9aを固定する。また、上下方向調整ネジ13を取付け孔2dから挿入するとともに、上下方向調整板15のネジ孔15aに螺入し、対向面側の取付け孔から先端を突出させ、その突出部分に座金13aを固定する。
一方で、ローラ5を保持枠4に取り付け、この保持枠4内にスライド部材7を介在させた状態で、保持枠4の切欠き部14に上下方向調整板15を係合させるとともに、スライド部材7の突条8、8を調整部材11の条溝12、12に係合させながら外ケース2内に嵌入した上で、外ケース2の側部から水平支軸6を通孔2f、7aを通して挿通し、対壁面側で先端をカシメて固定する。
室内外方向の調整は、図7(A)に示されるように、室内外方向調整ネジ9を所定方向に回転して、回転が規制された室内外方向調整板10をネジ先端側へ移動させ、同時にこれに係合する調整部材11もネジ先端側へ移動させるとともに、スライド部材7の突条8、8が調整部材11の条溝12、12内を摺動して、スライド部材7及びこれと一体的に動作する戸車本体3を水平支軸6に沿って外ケース2の一方の側壁面側(一方の室内外方向側)に移動させる。ここで、突条8及び条溝12には、所定の傾斜角αが設けられているため、調整部材11の室内外方向調整ネジ9の軸方向に沿う方向の移動が、スライド部材7のこれと直交する室内外方向に沿う方向の移動に変換され、室内外方向調整ネジ9の回転量とスライド部材7の移動量(戸車本体3の移動量)とを直線的な一次比例関係とすることができ、高い精度で室内外方向の調整が行えるようになる。
また、同図7(B)に示されるように、室内外方向調整ネジ9を逆回転することにより、同様に戸車本体3が水平支軸6に沿って外ケース2の他方の側壁面側(他方の室内外方向側)に移動させることができる。
戸車本体3と一体的に動作するスライド部材7が戸車本体3の保持枠4内に設けられているため、戸車本体3が外ケース2の内空部2b内を両側壁2a、2aの内側直近まで移動することができ、外ケース2の幅に対して室内外方向の調整量を広範にとることができる。
一方、上下方向の調整を行う場合は、上下方向調整ネジ13を回転し、上下方向調整板15を上下方向調整ネジ13に沿って螺進/螺退させることにより、この上下方向調整板15に係合する戸車本体3の保持枠4を水平支軸6を回転中心として回動させ、戸車本体3を略上下方向に位置調整する。
なお、外ケース2の側壁部2c外面には、調整方向の間違えをなくすため、上下方向調整の調整方向表示、および室内外方向調整の調整方向表示を刻印してもよい。また、外ケース2の側壁部2cには、外観の見栄えをよくするため、ネジ頭部を隠匿するようなキャップを設けることができる。
次に、第2形態例に係る調整戸車1Aについて、図8に基づいて説明する。第2形態例に係る調整戸車1Aは、上記調整戸車1と比較して、スライド部材20と調整部材21の係合構造が相違している。具体的には、同図8(B)に示されるように、スライド部材20には、上記調整戸車1の突条8に代えて、スライド部材本体22の上面に突出する突起軸23、23が設けられ、調整部材21には、上記調整戸車1の条溝12に代えて、室内外方向に対して傾斜する方向に沿って突起軸23、23と係合する係合溝24、24が設けられている。
スライド部材20は、図9及び図10に示されるように、スライド部材本体22の上面に設けられた凹部22aに、先端がスライド部材本体22の上面から突出する突起軸23を挿入して構成したものである。凹部22a及び突起軸23は、1又は複数設けることができ、図示例では通孔7aの軸方向と直交する方向に直列的にそれぞれ2つずつ設けられている。
調整部材21は、図11に示されるように、底面にネジ通孔11cの軸方向と直交する水平方向に対して所定の傾斜角を有する1又は複数条の、図示例では2条の長孔状の係合溝24、24が形成されている。
かかる調整戸車1Aでは、室内外方向の調整時に、調整部材21とスライド部材20の摺動面が小さくなり、スムーズな調整操作が可能となる。
かかる調整戸車1Aでは、室内外方向の調整時に、調整部材21とスライド部材20の摺動面が小さくなり、スムーズな調整操作が可能となる。
〔他の形態例〕
(1)調整戸車1、1Aでは、図8に示されるように、外ケース2の側壁部2cの下部に室内外方向に長い開口窓30を設けるとともに、スライド部材7、20に、この開口窓30の内側から臨ませ、スライド部材7、20のスライド動作に連動して開口窓30をスライド可能とされたスライド子31を設けることができる。開口窓30からスライド子31が視認できることにより、戸車本体3の室内外方向の位置が容易に把握可能となる。
(1)調整戸車1、1Aでは、図8に示されるように、外ケース2の側壁部2cの下部に室内外方向に長い開口窓30を設けるとともに、スライド部材7、20に、この開口窓30の内側から臨ませ、スライド部材7、20のスライド動作に連動して開口窓30をスライド可能とされたスライド子31を設けることができる。開口窓30からスライド子31が視認できることにより、戸車本体3の室内外方向の位置が容易に把握可能となる。
(2)上記形態例では、調整戸車1においてはスライド部材7に突条8を設けるとともに調整部材11に条溝12を設け、第2形態例に係る調整戸車1Aにおいてはスライド部材20に突起軸23を設けるとともに調整部材21に係合溝24を設けるようにしたが、これとは逆に、調整戸車1においてはスライド部材7に条溝を設けるとともに、調整部材11に突条を設け、第2形態例に係る調整戸車1Aにおいてはスライド部材20に係合溝を設けるとともに調整部材21に突起軸を設けるようにしてもよい。
(3)上記形態例では、調整部材11、21は、室内外方向調整ネジ9に螺合する室内外方向調整板10に係合することにより、室内外方向調整ネジ9に対して間接的に設けられるようにしたが、室内外方向調整板10を設けずに、調整部材11、21のネジ通孔11cをネジ孔として室内外方向調整ネジ9に対して直接的に螺合するようにしてもよい。この場合、開口11dは不要である。
1・1A…調整戸車、2…外ケース、3…戸車本体、4…保持枠、5…ローラ、6…水平支軸、7・20…スライド部材、8…突条、9…室内外方向調整ネジ、10…室内外方向調整板、11・21…調整部材、12…条溝、13…上下方向調整ネジ、14…切欠き部、15…上下方向調整板
Claims (4)
- 外ケース内に、ローラ及びその保持枠からなるとともに、前記外ケースの側壁間に横架された水平支軸によって室内外方向にスライド可能な状態で支持された戸車本体と、前記水平支軸が貫通した状態で前記戸車本体の保持枠内に設けられ、前記戸車本体と一体的にスライド動作するとともに、上面に室内外方向に対して傾斜する方向に沿って突条又は条溝が設けられたスライド部材と、前記水平支軸に直交する方向に配設された室内外方向調整ネジに直接的又は間接的に螺合され該室内外方向調整ネジに沿って螺進退可能に設けられるとともに、下面に室内外方向に対して傾斜する方向に沿って前記突条又は条溝と係合する条溝又は突条が設けられた調整部材とを設け、前記室内外方向調整ネジの回動操作により前記調整部材を前記水平支軸に直交する方向に動作させるとともに、前記スライド部材を前記水平支軸に沿ってスライド動作させ、前記戸車本体を室内外方向に位置調整可能としたことを特徴とする調整戸車。
- 前記戸車本体は、前記水平支軸を回転中心として回動可能な状態で支持されるとともに、前記水平支軸に直交する方向に配設された上下方向調整ネジに螺合された上下方向調整板に係合する切欠部が設けられ、前記上下方向調整ネジの回動操作により前記上下方向調整板の螺進退と一体的に前記水平支軸を回転中心として動作し、略上下方向に位置調整可能とされている請求項1記載の調整戸車。
- 前記突条及び条溝はそれぞれ複数条設けられている請求項1、2いずれかに記載の調整戸車。
- 前記スライド部材には、前記突条又は条溝に代えて、上面に突出する突起軸又は係合溝が設けられ、前記調整部材には、前記条溝又は突条に代えて、室内外方向に対して傾斜する方向に沿って前記突起軸又は係合溝と係合する係合溝又は下面に突出する突起軸が設けられている請求項1〜3いずれかに記載の調整戸車。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018040115A (ja) * | 2016-09-05 | 2018-03-15 | Ykk Ap株式会社 | 戸車装置及び障子 |
JP2019100037A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | Bx鐵矢株式会社 | 扉装置 |
JP2020172819A (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-22 | 株式会社明工 | アウトセット引戸装置 |
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2011
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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