JP2012225645A - 空調室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】吹出口の後方に隣接する吸込口が設けられている空調室内機において、空気のよどみの発生を抑制し、且つショートサーキットの発生を防止する空調室内機を提供することにある。
【解決手段】空調室内機2では、第1吸込口21が設けられたことにより、吹出口19から空気調和後の空気を水平或いはやや斜め上方に吹き出すときは、第1吸込口21を開状態とするので、従来の循環方式では空気が行き届かなかったところにまで空気の対流が生じ、空気のよどみの発生が抑制される。また、空気は水平或いはやや斜め上方に吹き出されているので、ショートサーキットは防止される。また、吹出口19から空気を下方に吹き出すときであっても、吹出空気の風量が大きいときは、ショートサーキットは発生し難いので、第1吸込口21を開状態とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、空調室内機に関する。
特許文献1(特開2001−116346号公報)には、本体の前面上部および上面に上部吸込口を、本体の底面に下部吸込口を有している空調室内機が開示されている。上部吸込口にはフラップが、下部吸込口には開閉板が回動自在に取り付けられている。また、下部吸込口から吸い込まれた空気の通風路には空気清浄ユニットが装着されている。特許文献1によれば、開閉板は、通常の運転中は下部吸込口を全開にし、運転停止中や電気式集塵機のクリーニングなどのメンテナンスを行う場合などには必要に応じて下部吸込口を閉じる。
一般的な空調室内機では、吸込口は吹出口よりも上部に位置しており、例えば冷房時、吹出口から空気調和後の空気を水平或いはやや斜め上方に吹き出し、吹出口よりも上部に位置する吸込口から空調対象空間の空気を吸い込むので、空調対象空間では空気の対流がない或いは極端に少ない部分、いわゆる「よどみ」が発生する。
空気のよどみの抑制には、特許文献1に開示されているような、本体の下部に吸込口が設けられているタイプが有利である。しかしながら、本体の下部に吸込口がある場合、吹出口から吹き出された空気が直に吸込口に吸い込まれる現象、いわゆるショートサーキットが発生する懸念がある。
本発明の課題は、下部に吸込口が設けられている空調室内機において、ショートサーキットを防止しつつ、空気のよどみの発生を抑制する空調室内機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る空調室内機は、空調対象空間の空気を吸い込む少なくとも2つの吸込口と、空調対象空間に空気調和後の空気を吹き出す吹出口とを有する空調室内機であって、本体ケーシングと、第1吸込口開閉機構と、制御部とを備えている。本体ケーシングでは、第1吸込口が下部に、第2吸込口が前部および/または上部に設けられている。第1吸込口開閉機構は、第1吸込口の開度を調節する。制御部は、第1吸込口開閉機構を制御する。また、制御部は、空気の吹出方向によって第1吸込口の開閉を決定する。さらに、制御部は、空気の吹き出し方向が下向きで且つ前記空気の風量が小さいときは、第1吸込口開閉機構を介して第1吸込口を閉じ、空気の吹き出し方向が下向きで且つ前記空気の風量が大きいときは、第1吸込口開閉機構を介して第1吸込口を開く。
例えば、本体ケーシングの前部および/または上部に位置する第2吸込口だけで空気を吸い込んでいるときは「よどみ」が発生するが、この空調室内機では、本体ケーシングの下部に位置する第1吸込口から空気が吸い込まれることによって、空調対象空間における空気の対流に変化が起こり、よどみの解消となる。
なお、空気の吹出方向が下向きのとき、第1吸込口が開いていると吹出空気が直に第1吸込口に吸い込まれる現象、いわゆるショートサーキットが発生して空気が循環しなくなり、空気のよどみも解消されない。しかし、この空調室内機では、例えば、空気の吹出方向が下向きのときは第1吸込口を閉じることによって、ショートサーキットを防止することができる。したがって、この空調室内機によれば、空気のよどみを解消し、又はショートサーキットを防止しつつ空気の対流を維持して空気のよどみの発生を抑制することができる。
但し、例えば暖房運転時、設定温度と空調対象空間の温度との差が大きいときは、吹出空気の風量が大きくなるので、ショートサーキットは発生し難い。つまり、吹出空気の風量に応じて第1吸込口を開閉することによって、ショートサーキットを防止しつつ、空気の対流を維持して空気のよどみの発生を抑制することができる。
本発明の第2観点に係る空調室内機は、空調対象空間の空気を吸い込む少なくとも2つの吸込口と、空調対象空間に空気調和後の空気を吹き出す吹出口とを有する空調室内機であって、本体ケーシングと、第1吸込口開閉機構と、制御部とを備えている。本体ケーシングでは、第1吸込口が下部に、第2吸込口が前部および/または上部に設けられている。第1吸込口開閉機構は、第1吸込口の開度を調節する。制御部は、第1吸込口開閉機構を制御する。また、制御部は、空気の吹出方向によって第1吸込口の開閉を決定する。さらに、制御部は、空気の吹き出し方向が上向きで且つ前記空気の風量が大きいときは、第1吸込口開閉機構を介して第1吸込口を開き、空気の吹き出し方向が上向きで且つ前記空気の風量が小さいときは、第1吸込口開閉機構を介して前記第1吸込口を閉じる。
この空調室内機では、本体ケーシングの下部に位置する第1吸込口から空気が吸い込まれることによって、空調対象空間における空気の対流に変化が起こり、よどみの解消となる。
なお、冷房運転時、設定温度と空調対象空間の温度との差が小さいときは、吹出空気の風量が小さくなるので、吹出空気がたとえ水平または上向きでも第1吸込口に吸い込まれてショートサーキットが発生する可能性がある。このような場合は、第1吸込口を閉じることによって、ショートサーキットを防止する。つまり、吹出空気の風量に応じて第1吸込口を開閉することによって、ショートサーキットを防止しつつ、空気の対流を維持して空気のよどみの発生を抑制することができる。
本発明の第3観点に係る空調室内機は、第1観点または第2観点に係る空調室内機であって、空気調和後の空気の吹き出し角度を調節する吹出口開閉機構をさらに備えている。制御部は、空気の吹き出し角度に応じて第1吸込口の開度を調節する。
この空調室内機では、吹出口から真下に空気が吹出されるときは、吹出空気が第1吸込口に吸込まれるショートサーキットが発生するので、吹き出し角度に応じて第1吸込口の開度を調節し、ショートサーキットを防止する。
本発明の第4観点に係る空調室内機は、第1観点または第2観点に係る空調室内機であって、第1吸込口が、吹出口の後方に隣接している。
本発明の第5観点に係る空調室内機は、第1観点に係る空調室内機であって、空気調和後の空気の吹き出し角度が、上下方向で可変され、吹き出し角度が略鉛直下方のときに第1吸込口が閉じられる。それゆえ、この空調室内機ではショートサーキットの発生が防止される。
本発明の第6観点に係る空調室内機は、第1観点または第2観点に係る空調室内機であって、第1吸込口開閉機構が開閉部材と駆動部とを有している。開閉部材は、第1吸込口を開閉する。駆動部は、開閉部材を回動させる。開閉部材の回動軸は吹出口寄りに位置している。また、開閉部材が第1吸込口を開いたとき、開閉部材の一部は第1吸込口の縁のうち吹出口に近い側の縁の近傍から下方に突出した姿勢をとる。
例えば、空調室内機の取り付け位置がカーテンレールの真上にある場合、開閉部材の突出寸法が長過ぎるとカーテンレールと干渉するが、この空調室内機では開閉部材の一部が突出するだけであるので、その懸念が解消される。この場合、開閉部材は、その突出寸法が短くなるため、吹出口から第1吸込口の方向に流れ出た気流の遮断が不十分となり、ショートサーキットが発生する可能性があるため、吹出方向が下向きの場合に第1吸込口を閉じる制御が特に必要になる。
本発明の第7観点に係る空調室内機は、第1観点または第2観点に係る空調室内機であって、第1吸込口開閉機構が開閉部材と駆動部とを有している。開閉部材は、第1吸込口を開閉する。開閉部材の回動軸は、第1吸込口の縁のうち吹出口から遠い側の縁の近傍に位置する。開閉部材が第1吸込口を開いたとき、開閉部材は吹出口に近い側の端部を第1吸込口の下方へ降ろした姿勢をとる。
この空調室内機では、吹出口から第1吸込口の方向に流れ出た気流は、第1吸込口に吸い込まれてしまうので、吹出口から出た空調空気の勢いが第1吸込口の吸い込み力を上回るようなとき以外は、開閉部材で第1吸込口を閉じ、ショートサーキットを防止する。それゆえ、たとえ第1吸込口が吹出口側に開口する構成であっても、吹出空気の風量に応じて第1吸込口を開閉することによって、ショートサーキットを防止しつつ、空気のよどみを抑制することができる。
本発明の第8観点に係る空調室内機は、第1観点または第2観点に係る空調室内機であって、第2吸込口の開度を調節する第2吸込口開閉機構をさらに備えている。制御部は、第1吸込口を開いたとき、第2吸込口の開度を調節する。
この空調室内機では、例えば、壁掛け型空調室内機のクロスフローファンの場合、主流が前部或いは上部の吸込口から吹出口に向かう流れであるので、第2吸込口が開度調節され適正な主流が生じることによって第1吸込口からの空気の吸込みが可能となる。
本発明の第9観点に係る空調室内機は、第1観点または第2観点に係る空調室内機であって、制御部が、必要とする空気調和能力に応じて第1吸込口の開度を調節する。
この空調室内機では、必要な空気吸込量の増加減に対応した第1吸込口の開度調節が可能となるので、空気吸込量の増加を伴う高い能力が必要なときに第1吸込口を開にして対応することができる。
本発明の第10観点に係る空調室内機は、第1観点または第2観点に係る空調室内機であって、第1吸込口の開度調節範囲を特定範囲内に抑える開度選択手段をさらに備えている。制御部は、開度選択手段で選択された範囲に基づいて第1吸込口開閉機構の動作を制御する。
この空調室内機では、例えば、第1吸込口の下方に近接したカーテンレールなどがあって物理的に開閉できないとき、或いは、カーテンの窓側からの空気を吸い込みたくないとき、予め、開閉のモードを選択し記憶させておくことによって、第1吸込口の開度を制限することができる。
本発明の第1観点または第2観点に係る空調室内機では、吹出空気の風量に応じて第1吸込口を開閉することによって、ショートサーキットを防止しつつ、空気の対流を維持して空気のよどみの発生を抑制することができる。
本発明の第3観点に係る空調室内機では、吹き出し角度に応じて第1吸込口の開度を調節し、ショートサーキットを防止する。
本発明の第4観点又は第5観点に係る空調室内機では、ショートサーキットの発生が防止される。
本発明の第6観点に係る空調室内機では、吹出口から第1吸込口の方向に流れ出た気流の遮断が不十分な場合はショートサーキットが発生する可能性があるため、吹出方向が下向きの場合に第1吸込口を閉じる制御によってショートサーキットを未然に防止する。
本発明の第7観点に係る空調室内機では、たとえ第1吸込口が吹出口側に開口する構成であっても、吹出空気の風量に応じて第1吸込口を開閉することによって、ショートサーキットを防止しつつ、空気のよどみを抑制することができる。
本発明の第8観点に係る空調室内機では、第2吸込口が開度調節され適正な主流が生じることによって第1吸込口からの空気の吸込みが可能となる。
本発明の第9観点に係る空調室内機では、必要な空気吸込量の増加減に対応した第1吸込口の開度調節が可能となるので、空気吸込量の増加を伴う高い能力が必要なときに第1吸込口を開にして対応することができる。
本発明の第10観点に係る空調室内機では、予め、開閉のモードを選択し記憶させておくことによって、第1吸込口の開度を制限することができる。
本発明の一実施形態に係る空調室内機の断面図。 図1に記載の吹出口および第1吸込口の拡大側面図。 図1に記載の第2吸込口の拡大側面図。 運転中の空調室内機の断面図。 各開位置で停止した開閉板周辺の側面図。 第1変形例に係る空調室内機の閉じられた第1吸込口周辺の断面図。 第1変形例に係る空調室内機の開かれた第1吸込口周辺の断面図。 第2変形例に係る空調室内機の閉じられた第1吸込口周辺の断面図。 第2変形例に係る空調室内機の開かれた第1吸込口周辺の断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)空調室内機2の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る空調室内機の断面図である。図1において、空調室内機2は壁掛けタイプであり、本体ケーシング11、室内熱交換器13、室内ファン15、底フレーム17、フィルタ25及び制御部41が搭載されている。
本体ケーシング11は、前面グリル11a、前面パネル11b及び背面板11cによって立体空間を形成し、その立体空間内に室内熱交換器13、室内ファン15、底フレーム17、フィルタ25、及び制御部41が収まっている。前面パネル11bは、前面グリル11aの前面を覆っており、上端が前面グリル11aに回動自在に支持され、ヒンジ式に動作することができる。また、本体ケーシング11は、取付板11dを介して壁に装着される。
室内熱交換器13及び室内ファン15は、底フレーム17に取り付けられている。室内熱交換器13は、通過する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器13は、側面視において両端が下方に向いて屈曲する逆V字状の形状を成し、その下方に室内ファン15が位置する。室内ファン15は、クロスフローファンであり、室内から取り込んだ空気を、室内熱交換器13に当てて通過させた後、室内に吹き出す。
本体ケーシング11の下面部には、吹出口19が設けられている。吹出口19には、吹出口19から吹き出される空気を案内するフラップ291が回動自在に取り付けられている。フラップ291は、モータ(図示せず)によって駆動し、空気の吹出方向を変更するだけでなく、吹出口19を開閉することもできる。吹出口19は、吹出流路18によって本体ケーシング11の内部と繋がっており、吹出流路18は吹出口19から底フレーム17に沿って形成されている。
さらに本体ケーシング11の下面部には、第1吸込口21が吹出口19よりも壁側に設けられている。第1吸込口21は、吸込流路16によって本体ケーシング11の内部と繋がっており、吸込流路16は第1吸込口21から底フレーム17に沿って形成されている。つまり、吸込流路16は、底フレーム17を挟んで吹出流路18と隣接している。
第1吸込口21近傍の室内空気は、室内ファン15の稼動によって第1吸込口21、吸込流路16、フィルタ25及び室内熱交換器13を経て室内ファン15に吸い込まれ、室内ファン15から吹出流路18を経て吹出口19から吹き出される。
本体ケーシング11の前面グリル11aと室内熱交換器13との間にはフィルタ25が配置されている。フィルタ25は、室内熱交換器13に向って流入してくる空気に含まれる塵埃を除去する。
前面グリル11aの前上部には、第2吸込口22が設けられている。第2吸込口22近傍の室内空気は、室内ファン15の稼動によって第2吸込口22、フィルタ25及び室内熱交換器13を経て室内ファン15に吸い込まれ、室内ファン15から吹出流路18を経て吹出口19から吹き出される。
制御部41は、本体ケーシング11の前方部分に収まっており、室内ファン15の回転数制御、吹出口19の開度調節、第1吸込口21の開度調節、及び第2吸込口22の開度調節のための指令を行う。
(2)詳細構成
(2−1)吹出口19及び吹出口開閉機構29
図2は、図1に記載の吹出口および第1吸込口の拡大側面図である。図2において、吹出口19は、吹出口開閉機構29によって開閉される。吹出口開閉機構29は、フラップ291、支軸292およびフラップ駆動モータ293を含む。
フラップ291は、その断面形状が吹出口19の外側に張り出すように湾曲する円弧状の板であり、幅方向の一端が底フレーム17の下端に近接している。フラップ291は回動可能である。
支軸292は、フラップ291が回動するための軸であって、回動の仮想中心軸と交差する本体ケーシング11の側壁に支持されている。
フラップ駆動モータ293は、ステッピングモータ若しくは減速ギア機構を内蔵したステッピングモータであって、その回転軸は支軸292に連結されている。フラップ291が吹出口19に収まっている状態を原点位置としたとき、フラップ駆動モータ293は印加されるパルス数に応じて回転軸を回転させ、フラップ291が吹出口19を開ける方向に回転する。
(2−2)第1吸込口21
第1吸込口21は、底フレーム17の下端と背面板11cの下端との間に位置している。図1に示すように、第1吸込口21は、吸込流路16の入口の一部であって、背面板11cの下端から底フレーム17の下端に向って所定幅を有する開口である。
吸込流路16の入口のうち第1吸込口21と底フレーム17の下端との間は、遮蔽板33で覆われている。なぜなら、吸込流路16と吹出流路18とは底フレーム17を隔てて隣接しており、吹出空気の一部が底フレーム17の下端を撫ぜるように通過して吸込流路16の入口へ進入する可能性があり、それを防止するためである。遮蔽板33を配置することによって、吸込流路16の実質的な入口を第1吸込口21まで遠ざけることができる。
(2―3)第1吸込口開閉機構31
第1吸込口21には、第1吸込口開閉機構31が設置されている。第1吸込口開閉機構31は、開閉板311と、ヒンジ312、リンク313および駆動モータ314を含む。
開閉板311は、第1吸込口21に嵌り込んで第1吸込口21を塞ぐことができる大きさである。開閉板311は回動可能であり、その回動の仮想中心軸は底フレーム17と遮蔽板33とのコーナー近傍に位置する。
ヒンジ312は、開閉板311の回動する支点であって、回動の仮想中心軸と交差する本体ケーシング11の壁に設けられている。ヒンジ312と開閉板311とはリンク313によって連結されている。
リンク313が開閉板311とともに回動するときに遮蔽板33と干渉しないように、遮蔽板33にはリンク313が通る軌道に沿ってスリットのような逃し部(図示せず)が形成されている。
駆動モータ314は、ステッピングモータ若しくは減速ギア機構を内蔵したステッピングモータであって、その回転軸はヒンジ312に連結されている。開閉板311が第1吸込口21に収まっている状態を原点位置としたとき、駆動モータ314は印加されるパルス数に応じて回転軸を回転させ、開閉板311が第1吸込口21を開ける方向に回転する。
(2−4)第2吸込口22と第2吸込口開閉機構32
図3は、図1に記載の第2吸込口の拡大側面図である。図3において、第2吸込口22は、前面グリル11aのうち前面パネル11bの上端と対峙する位置から天面中央にわたって設けられている。また、第2吸込口22は、第2吸込口開閉機構32によって開閉される。第2吸込口開閉機構32は、スライド開閉板322、ピニオンギア324、ピニオン駆動モータ325及びガイド326を含む。
スライド開閉板322は、湾曲可能な樹脂製の板であり、フィルタ25(図1参照)と対峙する面の両端にラックギア323が形成されている。また、そのラックギア323と噛み合うピニオンギア324が、スライド開閉板322の下方に配置されている。ピニオンギア324は、本体ケーシング11の側壁に回転自在に支持されている。
ピニオン駆動モータ325は、ステッピングモータ若しくは減速ギア機構を内蔵したステッピングモータであって、その回転軸はピニオンギア324の中心軸に連結されている。スライド開閉板322が第2吸込口22を閉じている状態を原点位置としたとき、ピニオン駆動モータ325は印加されるパルス数に応じて回転軸を回転させ、第2吸込口22を開ける方向にスライド開閉板322を滑り移動させる。
本体ケーシング11の側壁には、スライド開閉板322が滑り移動する際の軌道を形成するガイド326が設けられている。なお、図3では、スライド開閉板322とガイド326との区別ができるように、ガイド326を2点鎖線で描いている。
(3)動作
図4は、運転中の空調室内機の断面図である。図4において、第1吸込口21および第2吸込口22は開状態である。なお、本実施形態に係る空調室内機では、室内ファン15にクロスフローファンが採用されているので、空気流は第2吸込口22から吹出口19へ流れる空気流が主流であり、第1吸込口21だけを開にしても空気の吸い込みはほとんどない。したがって、第1吸込口21の開のときは第2吸込口22が開になっていることが前提である。
(3−1)開閉板311による第1吸込口21の開度調節
図5は、各開位置で停止した開閉板周辺の側面図である。図5において、開閉板311は、閉位置からA位置の間の任意の位置で停止することができる。説明の便宜上、開閉板311が閉位置から時計方向に135°回動した開位置をA位置、開閉板311が閉位置から時計方向に60°回動した開位置をB位置、閉位置から時計方向に30°回動した開位置をC位置とする。C位置では、第1吸込口21から吸い込まれる空気がB位置よりも制限される。
(3−1−1)冷房運転時の第1吸込口21の開度調節
従来の調室内機では、冷房運転時、吹出口から空気調和後の空気を水平或いはやや斜め上方に吹き出し、吹出口よりも上部に位置する吸込口から空調対象空間の空気を吸い込むので、空調対象空間では空気の対流がない或いは極端に少ない部分、いわゆる「よどみ」が発生し易い。
しかし、開閉可能な第1吸込口21が設けられたことにより、吹出口19から空気調和後の空気を水平或いはやや斜め上方に吹き出すときは、第1吸込口21を開状態とするので、従来の循環方式では空気が行き届かなかったところにまで空気の対流が生じ、空気のよどみの発生が抑制される。また、空気は水平或いはやや斜め上方に吹き出されているので、ショートサーキット(吹出口19から吹き出された空調空気が直に第1吸込口21に吸込まれる現象)は防止される。
他方、たとえ空調空気が吹出口19から水平或いはやや斜め上方に吹き出た場合でも、設定温度Tsと空調対象空間の温度Trとが近いときは風量が小さくなるのでショートサーキットが生じる可能性が高く、その場合は能力低下を招くおそれがあるので、第1吸込口21は閉じられる。
また、設定温度Tsと空調対象空間の温度Trとの差(Ts−Tr)が所定値以上になると、吹出空気の風量が大きくなり、吹出口19から出た空調空気の勢いが、第1吸込口21の吸い込み力を上回るので、空調空気は第1吸込口21から遠ざかる方向に吹き出され、ショートサーキットは発生し難い。
それゆえ、仮に空調空気が下向きに吹出されているときでも、Ts−Trが所定値以上になっているときには、開閉板311をB位置やC位置に移動して、第1吸込口21の開度を調節しながら、空調空気の理想流れを実現することができる。このように、本実施形態では、ショートサーキットの発生を防止しつつ、空気のよどみの発生を抑制することができる。
なお、吹出空気は下向きで、設定温度Tsと空調対象空間の温度Trとの差が所定値未満のときは、風量が小さくショートサーキットが生じ易いので、開閉板311は閉位置となり、第1吸込口21が閉じられる。それゆえ、ショートサーキットは回避される。
(3−1−2)暖房運転時の第1吸込口21の開度調節
一般的に、暖房運転時は、加熱された空調空気は下向きに吹き出され、空調対象空間を対流し、前上部の吸込口から吸い込まれるような流れである。本実施形態では、第2吸込口22が従来の前上部の吸込口に相当するので、第1吸込口21を閉じたままで、従来の空調空気の流れが実現できている。
また、空調空気が下向きに吹き出されているときに、第1吸込口21を開けることはショートサーキットを招くので、ショートサーキットを回避するためにも第1吸込口21を閉じたままの状態に維持することが好ましい。
しかし、暖房能力を上げたいときに、第2吸込口22だけでは十分な量の吸い込み空気が得られない場合、第1吸込口21の開度を調節して吸い込み空気量を増大させる必要がある。
その際、設定温度Tsと空調対象空間の温度Trとの差(Ts−Tr)が所定値以上になると、吹出空気の風量が大きくなり、吹出口19から出た空調空気の勢いが、第1吸込口21の吸い込み力を上回るので、ショートサーキットは生じ難い。
それゆえ、Ts−Trが所定値以上になっているときは、開閉板311をB位置やC位置に移動して、第1吸込口21の開度を調節し、暖房能力を上げることができる。
(3−1−3)吹き出し角度に応じた第1吸込口21の開度調節
この他、制御部41は、第1吸込口21の開度を吹出空気の吹き出し角度に応じて調節することができる。例えば、第1吸込口21は吹出口19の後方に位置するので、吹出口19から吹き出される空調空気の吹き出し角度が下向き最下限に近づくほど、開閉板311の位置を閉位置に近づくように回動させて第1吸込口21の開度を小さくするようにしてもよい。
ある時点で、吹出口19から吹き出される空調空気の吹き出しが水平吹出であり、開閉板311の位置が図5におけるB位置であった場合、フラップ291が鉛直下方に近づくにつれて、制御部41は、開閉板311の位置をC位置、若しくはC位置と閉位置との間に移動させる。
(3−1−4)能力に応じた第1吸込口21の開度調節
また、制御部41は、第1吸込口21の開度を空調室内機への要求能力に応じて調節することができる。一般に、吹出口19から吹き出される空調空気に勢いがあるとき、空調空気は第1吸込口21に吸い込まれ難い。吹き出される空調空気に勢いがあるのは、風量が大きいときであって、通常、空調対象空間の空調負荷が大きく、能力が必要とされるときである。したがって、必要能力に応じて、第1吸込口21の開度調節することが好ましい。
例えば、暖房運転時、ユーザーが設定温度を高めたとき、空調室内機には設定温度の上昇分に応じた能力が要求され、室外機側のインバータ圧縮機(図示せず)などの運転周波数が上昇するとともに室内ファン15の回転も上昇し、吸い込み空気の量も増加する。このとき、第2吸込口22からの吸い込み空気の量だけでは足りない場合、第1吸込口21の開度を調節して、不足している吸い込み空気を補う。
吸い込み空気を補う量が大きいほど、吹出口19から吹き出される空調空気の風量も大きく勢いがあるので、第1吸込口21の開度を大きくしてもショートサーキットは起こり難い。
換言すれば、吸い込み空気を補う量が小さいほど、吹出口19から吹き出される空調空気の風量も小さく勢いがないが、第1吸込口21の開度も小さくなるので吸い込む勢いも小さくなり、ショートサーキットが起こり難い。
上記のように、必要とされる能力に応じて第1吸込口21の開度を調節する方法を採用することによって、例えば、制御部41は、室内ファン15の回転数に応じて開閉板311の回動量を制御すればよく、制御上の観点から開度調節がし易い。
(3−1−5)設置条件に応じた第1吸込口21の開度調節
さらに、制御部41は、開閉板311の回動範囲を制限して第1吸込口21の開度調節範囲を特定範囲内に抑える開度選択手段を有している。例えば、第1吸込口21の下方に近接したカーテンレールがあって物理的に開閉できないとき、或いは、カーテンの窓側からの空気を吸い込みたくないとき、予め、開閉のモードを選択し記憶させておくことによって、第1吸込口21の開度を制限することができる。
なお、制御部41は、開度選択手段で選択された範囲に基づいて開閉板311の動作を制御しながら、フラップ291の動作をも制御してショートサーキットの回避を図る。具体的には、空調空気を下吹き出しするようなフラップ291の姿勢は避けられる。
(3−2)スライド開閉板322による第2吸込口22の開度調節
本実施形態に係る空調室内機では、空気流は第2吸込口22から吹出口19へ流れる空気流が主流であり、第1吸込口21の開のときは第2吸込口22が開になっていることが前提であったが、第2吸込口22の開度調節も許容されるのが好ましい(但し、閉状態を除く)。
例えば、開閉板311がA位置にあって、空調空気のショートサーキットも起こらず理想的な空気の流れで安定しているような状態では、吸い込み空気の量を制限したいときに開閉板311を回動させて第1吸込口21の開度を絞るよりも、第2吸込口22のスライド開閉板322を閉方向に移動させて第2吸込口22の開度を絞るほうが、空気の流れの安定状態を乱すことなく、吸い込み空気の量を制限することができる。
なお、空調室内機2が運転を停止している間、スライド開閉板322は、第2吸込口22を開けたままにするために、本体ケーシング11の天面より下側に収納されている。なぜなら、第2吸込口22が天井面と対峙している部分は停止時に埃が堆積するので、仮にスライド開閉板322が閉じている場合、スライド開閉板322が開くときにその上面に堆積した埃がかきとられて本体ケーシング11内側に入り込む可能性があり、それを防止するためである。運転停止時でもスライド開閉板322を開けておくことによって、埃はフィルタ上に堆積するので、埃が本体ケーシング11内部に入り込むことは抑制される。
また、スライド開閉板322は第2吸込口22を開けている間、本体ケーシング11の天面より下側に収納されるので、本体ケーシング11の天面から露出している状態よりも埃が堆積し難く、閉方向に移動するときの振動で埃が床側へ落下するような事態も抑制される。
(4)特徴
(4−1)
空調室内機2では、第1吸込口21が設けられたことにより、吹出口19から空気調和後の空気を水平或いはやや斜め上方に吹き出すときは、第1吸込口21を開状態とするので、従来の循環方式では空気が行き届かなかったところにまで空気の対流が生じ、空気のよどみの発生が抑制される。また、空気は水平或いはやや斜め上方に吹き出されているので、ショートサーキットは防止される。
また、吹出口19から空気調和後の空気を下方に吹き出すときであっても、設定温度Tsと空調対象空間の温度Trとの差(Ts−Tr)が大きく、吹出空気の風量が大きいときは、ショートサーキットは発生し難いので、第1吸込口21を開状態とする。
他方、Ts−Trが小さいときは、吹出空気は風量も小さいのでショートサーキットが生じ易いが、第1吸込口21が閉じられるのでショートサーキットは発生しない。
(4−2)
空調室内機2では、室内ファン15がクロスフローファンであり、主流が第2吸込口22から吹出口19に向かう流れであるので、第2吸込口22が開度調節され適正な主流が生じることによって第1吸込口21からの空気の吸込みが可能となる。
(4−3)
空調室内機2では、吹出口19から吹き出される空気の吹き出し角度に応じて第1吸込口21の開度が調節され、ショートサーキットを防止する。
(4−4)
空調室内機2では、必要な空気吸込量の増加減に対応した第1吸込口21の開度調節が可能となるので、空気吸込量の増加を伴う高い能力が必要なときに第1吸込口21を開にして対応することができる。
(4−5)
空調室内機2では、第1吸込口21が、吹出口19の後方に隣接しており、空気の吹き出し角度は、上下方向で可変される。吹き出し角度が鉛直下方のとき、第1吸込口21は閉じられるので、ショートサーキットの発生は防止される。
(4−6)
空調室内機2では、開閉板311を物理的に開閉できないとき、或いは、カーテンの窓側からの空気を吸い込みたくないとき、予め、開度選択手段によって開閉のモードを選択し記憶させておくことによって、第1吸込口21の開度を制限することができる。
(5)変形例
(5−1)第1変形例
図6Aは、第1変形例に係る空調室内機の閉じられた第1吸込口周辺の断面図である。また、図6Bは、第1変形例に係る空調室内機の開かれた第1吸込口周辺の断面図である。図6Aにおいて、第1吸込口21には、第1吸込口開閉機構31が設置されている。第1吸込口開閉機構31は、回動式の開閉板311と、その開閉板311を回動させる駆動モータ318を含む。
開閉板311は、第1吸込口21の開口に嵌り込んで第1吸込口21を塞ぐことができる大きさである。開閉板311の回動軸317は第1吸込口21の長手方向両端部の上方に位置している。開閉板311と回動軸317とは、ヒンジリンク319とで連結されている。
また、開閉板311が第1吸込口21を閉じる閉位置において、回動軸317は開閉板311の上方で且つ開閉板311の幅方向の中央よりも吹出口19寄りに位置している。それゆえ、回動軸317が図6AにおいてCW方向に90°回動することによって、開閉板311は、その外面が第1吸込口21の前方縁(吹出口19に近い側の縁)に近接した鉛直姿勢となる。
その結果、図6Bに示すように、開閉板311は第1吸込口21から鉛直下方へ僅かに突出した状態となる。その突出寸法は、開閉板311の幅方向寸法の半分以下が好ましい。なぜなら、空調室内機2の取り付け位置がカーテンレールの真上にあるような場合、開閉板311の突出寸法が長過ぎるとカーテンレールと干渉するからである。
この場合、開閉板311の突出寸法が短いので、吹出口19から第1吸込口21の方向に流れ出た気流の遮断が不十分となり、ショートサーキットが発生する可能性がある。それゆえ、吹出方向が下向きの場合に第1吸込口21を閉じる制御によって、ショートサーキットを未然に防止する。
(5−2)第2変形例
図7Aは、第2変形例に係る空調室内機の閉じられた第1吸込口周辺の断面図である。また、図7Bは、第2変形例に係る空調室内機の開かれた第1吸込口周辺の断面図である。図7Aにおいて、第1吸込口21には、第1吸込口開閉機構31が設置されている。第1吸込口開閉機構31は、開閉板411と、ヒンジ412、リンク413および駆動モータ414を含む。
開閉板411は、第1吸込口21に嵌り込んで第1吸込口21を塞ぐことができる大きさである。開閉板411は回動可能であり、その回動の仮想中心軸は第1吸込口21の縁のうち吹出口19から遠い側の縁の近傍に位置している。
ヒンジ412は、開閉板411の回動する支点であって、回動の仮想中心軸と交差する本体ケーシング11の壁に設けられている。ヒンジ412と開閉板411とはリンク413によって連結されている。
駆動モータ414は、ステッピングモータ若しくは減速ギア機構を内蔵したステッピングモータであって、その回転軸はヒンジ412に連結されている。開閉板411が第1吸込口21に収まっている状態を原点位置としたとき、駆動モータ414は印加されるパルス数に応じて回転軸を回転させ、開閉板411が第1吸込口21を開ける方向に回転する。このとき、開閉板411は、自身の端部のうち吹出口19に近い側の端部が第1吸込口21の下方に降ろした姿勢となる。
この場合、吹出口19から第1吸込口21の方向に流れ出た気流は、遮蔽板33の表面に沿って流れ、第1吸込口21に吸い込まれてしまう。それゆえ、空調空気が吹出口19から水平或いはやや斜め上方に吹き出る通常の冷房運転時に、第1吸込口21を開けて空気のよどみの発生を抑制しているが、風量が小さいとき(例えば、設定温度Tsと空調対象空間の温度Trとが近いとき)はショートサーキットが生じ易いので、開閉板311は第1吸込口21が閉じてショートサーキットを防止している。
他方、暖房運転時は、加熱された空調空気は下向きに吹き出されており、第1吸込口21を開けることはショートサーキットを招くので、それを回避するためにも第1吸込口21を閉じたままの状態に維持する。但し、設定温度Tsと空調対象空間の温度Trとの差(Ts−Tr)が所定値以上になると吹出空気の風量が大きくなり、吹出口19から出た空調空気の勢いが第1吸込口21の吸い込み力を上回るので、ショートサーキットは生じ難い。それゆえ、Ts−Trが所定値以上になっているときは、第1吸込口21を開けて、暖房能力を上げることができる。
(6)その他の実施形態
なお、最近の部屋(空調対象空間)は負荷が小さくなってきていることもあり、暖房運転時にある程度部屋が暖まった後には、吹出口19から吹き出される空気の吹き出し角度を上にして部屋全体の空気を循環させる運転を行うことも考えられる。
そこで、例えば、暖房運転時、設定温度Tsと空調対象空間の温度Trとの差(Ts−Tr)が所定値未満になった場合、吹出口19から吹き出される空気の吹き出し角度を水平若しくは水平よりも上向きにして、第1吸込口21を開く制御が行われてもよい。
これによって、空気が、空調対象空間の天井、壁、床、壁に沿って対流し、第1吸込口21から吸い込まれるので、暖房運転時に部屋全体の空気を循環させることが可能となる。
以上のように、本発明によれば吹出口の後方に吸込口を隣接させても、吹出空気が直に吸込まれることが抑制されるので、壁掛け式の空調室内機に有用である。
2 空調室内機
11 本体ケーシング
19 吹出口
21 第1吸込口
22 第2吸込口
29 吹出口開閉機構
31 第1吸込口開閉機構
32 第2吸込口開閉機構
41 制御部
311,411 開閉部材
318,414 駆動部
特開2001−116346号公報

Claims (10)

  1. 空調対象空間の空気を吸い込む少なくとも2つの吸込口と、前記空調対象空間に空気調和後の前記空気を吹き出す吹出口(19)とを有する空調室内機であって、
    第1吸込口(21)が下部に、第2吸込口(22)が前部および/または上部に設けられている本体ケーシング(11)と、
    前記第1吸込口(21)の開度を調節する第1吸込口開閉機構(31)と、
    前記第1吸込口開閉機構(31)を制御する制御部(41)と、
    を備え、
    前記制御部(41)は、前記空気の吹出方向によって前記第1吸込口(21)の開閉を決定し、
    さらに前記制御部(41)は、
    前記空気の吹き出し方向が下向きで且つ前記空気の風量が小さいときは、前記第1吸込口開閉機構(31)を介して前記第1吸込口(21)を閉じ、
    前記空気の吹き出し方向が下向きで且つ前記空気の風量が大きいときは、前記第1吸込口開閉機構(31)を介して前記第1吸込口(21)を開く、
    空調室内機(2)。
  2. 空調対象空間の空気を吸い込む少なくとも2つの吸込口と、前記空調対象空間に空気調和後の前記空気を吹き出す吹出口(19)とを有する空調室内機であって、
    第1吸込口(21)が下部に、第2吸込口(22)が前部および/または上部に設けられている本体ケーシング(11)と、
    前記第1吸込口(21)の開度を調節する第1吸込口開閉機構(31)と、
    前記第1吸込口開閉機構(31)を制御する制御部(41)と、
    を備え、
    前記制御部(41)は、前記空気の吹出方向によって前記第1吸込口(21)の開閉を決定し、
    さらに前記制御部は、
    前記空気の吹き出し方向が上向きで且つ前記空気の風量が大きいときは、前記第1吸込口開閉機構(31)を介して前記第1吸込口(21)を開き、
    前記空気の吹き出し方向が上向きで且つ前記空気の風量が小さいときは、前記第1吸込口開閉機構(31)を介して前記第1吸込口(21)を閉じる、
    空調室内機(2)。
  3. 空気調和後の前記空気の吹き出し角度を調節する吹出口開閉機構(29)をさらに備え、
    前記制御部(41)は、前記空気の吹き出し角度に応じて前記第1吸込口(21)の開度を調節する、
    請求項1又は請求項2に記載の空調室内機(2)。
  4. 前記第1吸込口(21)は、前記吹出口(19)の後方に隣接している、
    請求項1又は請求項2に記載の空調室内機(2)。
  5. 空気調和後の前記空気の吹き出し角度は、上下方向で可変され、
    前記吹き出し角度が略鉛直下方のときに前記第1吸込口(21)が閉じられる、
    請求項1に記載の空調室内機(2)。
  6. 前記第1吸込口開閉機構(31)は、
    前記第1吸込口(21)を開閉する開閉部材(311)と、
    前記開閉部材(311)を回動させる駆動部(318)と、
    を含み、
    前記開閉部材(311)の回動軸は前記吹出口(19)寄りに位置し、
    前記開閉部材(311)が前記第1吸込口(21)を開いたとき、前記開閉部材(311)の一部が、前記第1吸込口(21)の縁のうち前記吹出口(19)に近い側の縁の近傍から下方に突出した姿勢をとる、
    請求項1又は請求項2に記載の空調室内機(2)。
  7. 前記第1吸込口開閉機構(31)は、
    前記第1吸込口(21)を開閉する開閉部材(411)と、
    前記開閉部材(411)を移動させる駆動部(414)と、
    を含み、
    前記開閉部材(411)の回動軸は、前記第1吸込口(21)の縁のうち前記吹出口(19)から遠い側の縁の近傍に位置し、
    前記開閉部材(411)が前記第1吸込口(21)を開いたとき、前記開閉部材(411)は前記吹出口(19)に近い端部を前記第1吸込口(21)の下方へ降ろした姿勢をとる、
    請求項1又は請求項2に記載の空調室内機(2)。
  8. 前記第2吸込口(22)の開度を調節する第2吸込口開閉機構(32)をさらに備え、
    前記制御部(41)は、前記第1吸込口(21)を開いたとき、前記第2吸込口(22)の開度を調節する、
    請求項1又は請求項2に記載の空調室内機(2)。
  9. 前記制御部(41)は、必要とする空気調和能力に応じて前記第1吸込口(21)の開度を調節する、
    請求項1又は請求項2に記載の空調室内機(2)。
  10. 前記第1吸込口(21)の開度調節範囲を特定範囲内に抑える開度選択手段をさらに備え、
    前記制御部(41)は、前記開度選択手段で選択された範囲に基づいて前記第1吸込口開閉機構(31)の動作を制御する、
    請求項1又は請求項2に記載の空調室内機(2)。
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