JP2012225225A - エンジンのチェーンケース構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 チェーンケースの重量増加を最小限に抑えながら、チェーンケースの膜面振動の防止効果と、クランクスプロケットおよびタイミングチェーンの潤滑効果とを両立させる。
【解決手段】 タイミングチェーン31を覆うチェーンケース38に、クランクスプロケット30側からカムスプロケット28,29側に向かって延び、タイミングチェーン31側に膨出する略半円筒状の膨出部46を設け、その膨出部46をタイミングチェーン31の軌跡に囲まれる位置に配置したので、チェーンケース38の内部に飛散したオイルを膨出部46に沿ってクランクスプロケット30側に案内し、クランクスプロケット30およびタイミングチェーン31を効率的に潤滑することができるだけでなく、膨出部46でチェーンケース38の剛性を高めて膜面振動の発生を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クランクシャフトに設けられたクランクスプロケットとカムシャフトに設けられたカムスプロケットとの間に掛け渡されるタイミングチェーンをチェーンケースで覆うエンジンのチェーンケース構造に関する。
エンジンのタイミングチェーンを覆うチェーンケースの内面に、クランクシャフト側からカムシャフト側に向かって漏斗状に拡開する2本のメインリブと、このメインリブに交差する複数本のリブとを突設するとともに、2本のメインリブに挟まれた位置で複数本のリブの高さをメインリブの高さよりも低くすることで、チェーンケースの内面に付着したオイルを2本のメインリブ間に形成されるオイル案内通路を通してクランクシャフト側に回収し、オイルポンプのエアレーションの防止やクランクスプロケットおよびタイミングチェーンの噛合部の潤滑を図るものが、下記特許文献1により公知である。
特許第3111845号公報
ところで、エンジンのチェーンケースは薄い板状の部材であるため、エンジンの運転によって膜面振動を発生して騒音の原因となる可能性がある。上記特許文献1に記載されたもののように、異なる二つの方向に延びて相互に交差する複数のリブを設けることはチェーンケースの膜面振動を抑制する上で有効であるが、充分な振動抑制効果を得ようとするとリブの数を増やす必要があるために重量増加の原因となるだけでなく、横方向に延びるリブがクランクシャフトに向かうオイルの流れを阻害する問題があり、これを回避するために横方向に延びるリブの高さを低くすると、今度は振動抑制効果が減少してしまうという問題が発生する。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、チェーンケースの重量増加を最小限に抑えながら、チェーンケースの膜面振動の防止効果と、クランクスプロケットおよびタイミングチェーンの潤滑効果とを両立させることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、クランクシャフトに設けられたクランクスプロケットとカムシャフトに設けられたカムスプロケットとの間に掛け渡されるタイミングチェーンをチェーンケースで覆うエンジンのチェーンケース構造において、前記チェーンケースには、前記クランクスプロケット側から前記カムスプロケット側に向かって延び、前記タイミングチェーン側に膨出する略半円筒状の膨出部が設けられており、前記膨出部は前記クランクシャフトの軸線方向に見て前記タイミングチェーンの軌跡に囲まれる位置に配置されることを特徴とするエンジンのチェーンケース構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記膨出部の両側縁は前記タイミングチェーンの軌跡に沿うように配置されることを特徴とするエンジンのチェーンケース構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記膨出部の両側縁間の幅は前記カムスプロケット側から前記クランクスプロケット側に向かって漸減するとともに、一方の側縁と前記タイミングチェーンの張り側との距離は、他方の側縁と前記タイミングチェーンの緩み側との距離よりも小さいことを特徴とするエンジンのチェーンケース構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記チェーンケースの表面側において前記膨出部は溝状の凹部を形成しており、前記凹部は隔壁によって仕切られ、前記隔壁の位置は前記クランクシャフトに設けられるクランクプーリの外周の位置に略一致していることを特徴とするエンジンのチェーンケース構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記膨出部にはエンジンブロックに当接する当接部が設けられることを特徴とするエンジンのチェーンケース構造が提案される。
尚、実施の形態の吸気カムシャフト19および排気カムシャフト20は本発明のカムシャフトに対応し、実施の形態の吸気カムスプロケット28および排気カムスプロケット29は本発明のカムスプロケットに対応し、実施の形態の突起46eは本発明の当接部に対応する。
請求項1の構成によれば、タイミングチェーンを覆うチェーンケースに、クランクスプロケット側からカムスプロケット側に向かって延び、タイミングチェーン側に膨出する略半円筒状の膨出部を設け、その膨出部をクランクシャフトの軸線方向に見てタイミングチェーンの軌跡に囲まれる位置に配置したので、チェーンケースの内部に飛散したオイルを膨出部に沿ってクランクスプロケット側に案内し、クランクスプロケットおよびタイミングチェーンを効率的に潤滑することができるだけでなく、膨出部でチェーンケースの剛性を高めて膜面振動の発生を防止することができる。チェーンケースの剛性をリブで高めようとすると、リブが駄肉となって重量が増加してしまうが、略半円筒状の膨出部は重量の増加を最小限に抑えながらチェーンケースの剛性を効果的に高めることができる。
また請求項2の構成によれば、膨出部の両側縁をタイミングチェーンの軌跡に沿うように配置したので、タイミングチェーンから飛散するオイルを膨出部で効率的に受け止めてクランクスプロケット側に供給することができる。
また請求項3の構成によれば、膨出部の両側縁間の幅はカムスプロケット側からクランクスプロケット側に向かって漸減するので、膨出部をクランクスプロケットにできるだけ接近させてオイルを効率的に供給することができるだけでなく、膨出部の一方の側縁とタイミングチェーンの張り側との距離を、膨出部の他方の側縁とタイミングチェーンの緩み側との距離よりも小さくしたので、タイミングチェーンの張り側がクランクスプロケットに噛み込む部分へのオイルの供給量を増加させることができる。
また請求項4の構成によれば、チェーンケースの表面側において膨出部により形成される溝状の凹部は隔壁によって仕切られており、その隔壁の位置をクランクシャフトに設けたクランクプーリの外周の位置に略一致させたので、作業員が小さな部品や工具のような物品を落としたような場合に、その物品を隔壁で受け止めてクランクプーリとエンジンブロックとの間に隙間に入り込むのを防止することができる。
また請求項5の構成によれば、膨出部にエンジンブロックに当接する当接部を設けたので、膨出部をエンジンブロックに拘束してチェーンケースの膜面振動を一層効果的に抑制することができる。
エンジンをクランクシャフトの軸線方向に見た図。 図1の2−2線断面図。 図2の3−3線矢視図。 図3の4−4線断面図。 チェーンケースの部分斜視図。
以下、図1〜図5に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように、直列多気筒のDOHC型のエンジンは、シリンダブロック11の上面にシリンダヘッド12を結合したエンジンブロック13を備えており、シリンダヘッド12の上面にはヘッドカバー14が結合され、シリンダブロック11の下面にはオイルパン15が結合される。シリンダブロック11の下面とそこに結合される軸受キャップ16との間にはクランクシャフト17が回転自在に支持されるとともに、シリンダヘッド12の上面とそこに結合されるカムシャフトホルダ18との間には吸気カムシャフト19および排気カムシャフト20が回転自在に支持される。
シリンダブロック11の内部に設けたシリンダ21…に摺動自在に嵌合するピストン22…が、コネクティングロッド23…を介してクランクシャフト17に接続される。また図示せぬ吸気ポートおよび排気ポートを開閉する吸気バルブ24…および排気バルブ25…が、吸気カムシャフト19に設けた吸気カム26および排気カムシャフト20に設けた排気カム27によって駆動される。
シリンダブロック11の端面から突出するクランクシャフト17の軸端に設けたクランクスプロケット30と、シリンダヘッド12の端面から突出する吸気カムシャフト19の軸端に設けた吸気カムスプロケット28と、シリンダヘッド12の端面から突出する排気カムシャフト20の軸端に設けた排気カムスプロケット29とに無端状のタイミングチェーン31が巻き掛けられる。
クランクシャフト17の回転方向は図1において時計方向であり、クランクスプロケット30と吸気カムスプロケット28との間がタイミングチェーン31の緩み側31aとなり、排気カムスプロケット29とクランクスプロケット30との間がタイミングチェーン31の張り側31bとなる。タイミングチェーン31の緩み側31aを案内する弧状の可動チェーンガイド32の上端がピボット32aでシリンダヘッド12に枢支され、下端がシリンダブロック11に固定した油圧チェーンテンショナ33に当接する。更にタイミングチェーン31の張り側31bを案内する弧状の固定チェーンガイド34が2本のボルト35,35でシリンダブロック11およびシリンダヘッド12に固定される。
タイミングチェーン31を覆うチェーンケース38の外周部が複数本のボルト39…でシリンダブロック11およびシリンダヘッド12の端面に締結され、更にチェーンケース38の上部における吸排気方向中間部が2本のボルト40,41でシリンダヘッド12に結合される。シリンダヘッド12の上面と同じ高さに整列するチェーンケース38の上縁はヘッドカバー14で覆われ、シリンダブロック11の下面から下方に僅かに突出するチェーンケース38の下縁はオイルパン15で覆われる。
チェーンケース38には油圧チェーンテンショナ33を囲む開口38aが形成されており、この開口38aを塞ぐ蓋体36がボルト37,37で固定される。油圧チェーンテンショナ33で可動チェーンガイド32をタイミングチェーン31の緩み側31aに押し付けると、タイミングチェーン31に所定の張力が発生する。チェーンケース38の下部に形成した開口38bから延出するクランクシャフト17の軸端に、オイルポンプやジェネレータのような補機類を駆動するためのクランクプーリ42が固定される。チェーンケース38の上部には厚肉部38cが形成されており、厚肉部38cの上面が2個のマウント部材43,43を貫通する2本のボルト44,44で車体フレーム45の下面に弾性支持される。
図1〜図5に示すように、クランクシャフト17の軸線L方向に見てタイミングチェーン31の軌跡の内側に位置するように、チェーンケース38に半円筒状の膨出部46が突設される。膨出部46は、チェーンケース38の表側から裏側に向かって、つまりタイミングチェーン31側に向かって突出するもので、その下端46aはクランクシャフト17を指向し、その上端46bは排気カムシャフト20を指向する。膨出部46の両側縁46c,46dのうち、一方の側縁46cはタイミングチェーン31の緩み側31aに沿うように湾曲して該緩み側31aとの間に略一定の間隔α(図1参照)を形成するとともに、他方の側縁46dはタイミングチェーン31の張り側31bに沿うように湾曲して該張り側31bとの間に略一定の間隔β(図1参照)を形成する。緩み側31aとの間の間隔αよりも、張り側31bとの間の間隔βは小さく設定される。
タイミングチェーン31の緩み側31aおよび張り側31bの間隔は、基本的に吸気カムシャフト19および排気カムシャフト20側からクランクシャフト17側に向かって狭まっており、従って膨出部46の幅W(図1参照)も吸気カムシャフト19および排気カムシャフト20側からクランクシャフト17側に向かって狭まっている。但し、クランクシャフト17の近傍だけは、膨出部46の幅Wがクランクシャフト17側に向かって僅かに広がっている。
膨出部46の幅Wが最も狭くなっている部分には、シリンダブロック11側に設けた突起11a(図2および図4参照)に当接する突起46eが設けられる。またチェーンケース38の裏面には、蓋体36を固定するボルト37,37の一本が螺合する突起38k(図3〜図5参照)が設けられており、この突起38kはシリンダブロック11側に設けた突起11b(図4参照)に当接する。更に、チェーンケース38の裏面には、チェーンケース38をシリンダヘッド12に固定する前記2本のボルト40,41が貫通する2個の突起38d,38e(図2参照)が設けられおり、これらの突起38d,38eはシリンダヘッド12に当接する。
チェーンケース38の表面側(タイミングチェーン31と反対側)において膨出部46は溝状の凹部48,48となって現れるが、その凹部48,48を上下二つに仕切るように隔壁47が形成される。この隔壁47は、膨出部46の両側縁46c,46dに連なる両側壁間を連結するように設けられ、かつクランクシャフト17に軸端に設けたクランクプーリ42の外周に沿う位置に設けられる。
図3に最も良く示されるように、チェーンケース38の裏面側には、複数の補強用リブ38f…,38g…が形成される。補強用リブ38f…はシリンダブロック11に対向する位置に設けられるもので、チェーンケース38をシリンダブロック11に締結するボルト39…が貫通するボス部38h…と、油圧チェーンテンショナ33を固定するボルト35の一本が螺合するボス部38iと、膨出部46の突起46eとを結ぶ位置に設けられる。また補強用リブ38g…はシリンダヘッド12に対向する位置に設けられるもので、チェーンケース38をシリンダヘッド12に締結するボルト39…が貫通するボス部38j,38jと、チェーンケース38をシリンダヘッド12に締結するボルト40,41が貫通するボス部38d,38eの近傍とを結ぶ位置に設けられる。
膨出部46に連なる補強用リブ38f…の突出高さは膨出部46の突出高さよりも大幅に低くなっており、膨出部46に沿って流下するオイルの流れを阻害しないように考慮されている(図4参照)。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
エンジンの運転中に吸気カムスプロケット28や排気カムスプロケット29とタイミングチェーン31との噛合部は、動弁機構を潤滑したオイルあるいは図示せぬオイルジェットから噴出するオイルによって潤滑される。エンジンブロック13の外面およびチェーンケース38の内面に付着したオイルは、重力で流下してオイルパン15に戻されるが、その一部はチェーンケース38の内面から突出する膨出部46に付着する。また循環するタイミングチェーン31から飛散したオイルは、タイミングチェーン3の移動軌跡に沿って延びる膨出部46の側縁46c,46dによって捕捉される。このようにして膨出部46に付着したオイルは該膨出部46に沿って重力で下向きに流れ、クランクシャフト17に設けたクランクスプロケット30に滴下することで、クランクスプロケット30およびタイミングチェーン31の噛合部を効率的に潤滑することができる。
このとき、膨出部46の両側縁46c,46d間の幅Wは、基本的に吸気カムスプロケット28および排気カムスプロケット29側からクランクスプロケット30側に向かって漸減するので、膨出部46をクランクスプロケット30にできるだけ接近させてオイルを効率的に供給することができる。しかも膨出部46の側縁46c,46dはタイミングチェーン31の移動軌跡に沿うように延びているため、膨出部46がタイミングチェーン31と干渉するのを防止しながら、タイミングチェーン31から飛散するオイルを効果的に捕捉することができる。
またクランクスプロケット30およびタイミングチェーン31の噛合部のうち、タイミングチェーン31の張り側31bがクランクスプロケット30に噛み込む噛込部分(図1のa部)が最も多くのオイルを必要とするが、タイミングチェーン31の張り側31bと膨出部46の側縁46dとの距離βは、タイミングチェーン31の緩み側31aと膨出部46の側縁46cとの距離αよりも小さいため、噛込部分の手前位置でタイミングチェーン31の張り側31bから飛散したオイルを膨出部46の側縁46dで捕捉し、噛込部分に効率的に供給することができる。更に、タイミングチェーン31の緩み側31aと膨出部46の側縁46cとの距離αを大きく確保したことで、可動チェーンガイド32によってタイミングチェーン31の張力調整を行う際に、タイミングチェーン31が膨出部46の側縁46cと干渉するのを防止することができる。
また膨出部46を設けたことによってチェーンケース38の剛性が増加するため、エンジンの運転時にチェーンケース38に膜面振動が発生するのを防止することができる。この場合、チェーンケース38の剛性をリブで高めようとすると、リブが駄肉となって重量が増加してしまうが、略半円筒状の膨出部46を設けたことで重量の増加を最小限に抑えながらチェーンケース38の剛性を効果的に高めることができる。しかも膨出部46の側縁46c,46dはタイミングチェーン31の移動軌跡に沿うように延びているため、膨出部46をできるだけ大きくして膜面振動の抑制効果を高めることができる。尚、本実施の形態では、チェーンケース38に補強用リブ38f…,38g…を設けているが、略半円筒状の膨出部46を設けたことで、それらの補強用リブ38f…,38g…の本数や高さを最小限に抑え、重量の増加を最小限に抑えることができる。
また膨出部46にシリンダブロック11の突起11aに当接する突起46eを設けたので、膨出部46をエンジンブロック13に拘束してチェーンケース38の膜面振動を一層効果的に抑制することができる。このとき、突起46eは膨出部46の幅Wが最も狭い部分、つまり膨出部46の剛性が最も高い部分に設けられているため、突起46eによる振動防止効果が一層高められる。しかも補強用リブ38f…の多くが突起46eを中心として放射状に形成されているので、補強用リブ38f…の剛性向上効果も高められる。
尚、チェーンケース38に設けた他の3個の突起38d,38e,38kも、エンジンブロック13に当接してチェーンケース38の膜面振動を抑制する。
更に、チェーンケース38の表面側において膨出部46により形成された凹部48,48を二つに仕切るように隔壁47を設け、その隔壁47の位置をクランクシャフト17に設けられるクランクプーリ42の外周の位置に略一致させたので、作業員が小さな部品や工具のような物品を落としたような場合に、その物品を隔壁47で受け止めてクランクプーリ42とエンジンブロック13との間に隙間に入り込むのを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではDOHC型のエンジンに本発明を適用しているが、本発明はSOHC型のエンジンに対しても同様に適用することができる。
13 エンジンブロック
17 クランクシャフト
19 吸気カムシャフト(カムシャフト)
20 排気カムシャフト(カムシャフト)
28 吸気カムスプロケット(カムスプロケット)
29 排気カムスプロケット(カムスプロケット)
30 クランクスプロケット
31 タイミングチェーン
31a 緩み側
31b 張り側
38 チェーンケース
42 クランクプーリ
46 膨出部
46c 側縁
46d 側縁
46e 突起(当接部)
47 隔壁
48 凹部
L クランクシャフトの軸線
W 膨出部の両側縁間の幅
α 他方の側縁とタイミングチェーンの緩み側との距離
β 一方の側縁とタイミングチェーンの張り側との距離

Claims (5)

  1. クランクシャフト(17)に設けられたクランクスプロケット(30)とカムシャフト(19,20)に設けられたカムスプロケット(28,29)との間に掛け渡されるタイミングチェーン(31)をチェーンケース(38)で覆うエンジンのチェーンケース構造において、
    前記チェーンケース(38)には、前記クランクスプロケット(30)側から前記カムスプロケット(28,29)側に向かって延び、前記タイミングチェーン(31)側に膨出する略半円筒状の膨出部(46)が設けられており、前記膨出部(46)は前記クランクシャフト(17)の軸線(L)方向に見て前記タイミングチェーン(31)の軌跡に囲まれる位置に配置されることを特徴とするエンジンのチェーンケース構造。
  2. 前記膨出部(46)の両側縁(46c,46d)は前記タイミングチェーン(31)の軌跡に沿うように配置されることを特徴とする、請求項1に記載のエンジンのチェーンケース構造。
  3. 前記膨出部(46)の両側縁(46c,46d)間の幅(W)は前記カムスプロケット(28,29)側から前記クランクスプロケット(30)側に向かって漸減するとともに、一方の側縁(46d)と前記タイミングチェーン(31)の張り側(31b)との距離(β)は、他方の側縁(46c)と前記タイミングチェーン(31)の緩み側(31a)との距離(α)よりも小さいことを特徴とする、請求項2に記載のエンジンのチェーンケース構造。
  4. 前記チェーンケース(38)の表面側において前記膨出部(46)は溝状の凹部(48)を形成しており、前記凹部(48)は隔壁(47)によって仕切られ、前記隔壁(47)の位置は、前記クランクシャフト(17)に設けられるクランクプーリ(42)の外周の位置に略一致していることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエンジンのチェーンケース構造。
  5. 前記膨出部(46)にはエンジンブロック(13)に当接する当接部(46e)が設けられることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のエンジンのチェーンケース構造。
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