JP2012224995A - 車両用ウインドーパネル昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウインドーパネル昇降装置22は、スライドドア13の窓開口部に取付けられたウインドーパネル26と、ウインドーパネル26をスライドさせることで開閉するパネル駆動機構27と、を備える。パネル駆動機構27は、窓開口部の近傍に取付けられたプーリ29と、ケーブル駆動機構31と、ケーブル駆動機構31とプーリ29との間に張設されたケーブル32と、を備える。ケーブル駆動機構31は、車両に開けた係止孔33に係止することでケーブル32の張力を伝える係止部34を備えている。係止孔33は、係止部34を通す挿入孔部41と、通した係止部34を横移動させて係止する係止縁部37と、を備える。
【選択図】図6
Description
この装置は、ウインドーガラスを駆動するウインドーレギュレータを有し、ウインドーレギュレータは、ドアパネルの上部にプーリを取付け、ドアパネルの下部にケーブル駆動機構を取付け、ケーブル駆動機構とプーリにケーブルを閉ループ状に張設している(例えば、特許文献1参照)。
ウインドーパネル昇降装置では、例えば、まず、ドアパネルの上部にプーリを取付け、その次に、ドアパネルにケーブル駆動機構を取付ける構造が考えられる。
このように、プーリを取付けると、ケーブル駆動機構を取付けるときに、ケーブルの張力によってケーブル駆動機構が引っ張られるため、ケーブル駆動機構を取付ける作業は難しくなる。
ケーブルを外してケーブル駆動機構を取付ける構造も考えられるが、組付けやケーブルの張力調整に手間がかかる。
係止部は、モーター締結部と駆動締結部との間に設けられていることを特徴とする。
ウインドーパネル昇降装置22は、車両11の窓開口部25に開閉自在に取付けられたウインドーパネル26と、ウインドーパネル26をスライド(矢印a1の方向)させることで開閉するパネル駆動機構27と、を備える。
「車両11に取付けられた」とは、ここでは、ドアインナパネル18に取付けられたということである。
具体的には、ケーブル駆動機構31は、ウインドーパネル26に近接している車両11のプレート(ドアインナパネル18)に開けた係止孔33に係止することでケーブル32の張力を伝える係止部34を備えている。
係止孔33は、一例として、ドアインナパネル18に形成されているが、ドアインナパネル18に形成された構成に限定されるものではない。すなわち、別体ブラケットやドアビーム等に設けられた構成等にも含まれる。
挿入孔部41は、係止縁部37よりもプーリ29側に位置する逃がし縁部42を備え、逃がし縁部42が係止縁部37に連続し、逃がし縁部42から係止縁部37までの距離Bより係止爪36の長さHb(図8)が短い。
「ケーブルの延設方向」は、プーリ29の軸線とケーブル駆動機構31の駆動中心線(駆動中心軸線45)詳しくは別のプーリの軸線とを結んだ直線67の方向である。
なお、端部44は、カバー部58に形成され、駆動中心点43からケーブル駆動機構31の最下縁46(図6、図7、図10)までの範囲である。
さらに、係止部34はリブ47に形成されている。
その上、係止部34は、駆動締結部48の近傍に設けられている。
加えて、係止部34は、モーター締結部52と駆動締結部48との間に設けられている。
具体的には、図6に示す通り、モーター締結部52と駆動締結部48のうちの第1締結めねじ部53との間に配置されている。
さらに、係止部34は、別のプーリ54の半径方向外方(矢印a3の方向、矢印a4の方向)の両側にそれぞれ設けられている。
「両側に設けられている」とは、第1係止部55がケーブル32の一方に近接し、第2係止部56がケーブル32の他方に近接している。すなわち、ケーブル32の延設方向に直交する方向(X軸方向)において、ケーブル駆動機構31の駆動中心軸線45を挟んだ両側である。
ウインドーパネル昇降装置22は、ウインドーパネル26の縁をガイドするガイド部を使用していないものである。ケーブル32のみでウインドーパネル26を案内する。
挿入孔部41は、縁(挿入孔縁)を、前述した逃がし縁部42と、第1縁部63と、第2縁部64と、第3縁部65とで形成し、それぞれが直角に連続している。
挿入孔部41の幅Jは、図13に示す通り、挿通部35W1と、係止爪36W2より大きい。
第1縁部63および第3縁部65は、車両11側面視(図1、図3、図5の視点)、ケーブル32の延設方向に延びる線(プーリ29の半径中心と別のプーリ54の半径中心を通る線67)に対し平行に延びている。
係止縁部37は、車両11側面視(図1、図3、図5の視点)、ケーブル32の延設方向に延びる線(プーリ29の半径中心と別のプーリ54の半径中心を通る線67)に対し直交して延びている。
第4縁部68は、線67に対し平行に延びている。
第5縁部71は第2縁部64に連続し、第2縁部64を延長した縁である。
第1締結めねじ部53は、車両11側面視(図3の視点)、別のプーリ54の真下に形成されている。
第1締結めねじ部53、第2締結めねじ部75、第3締結めねじ部76は、別のプーリ54の半径中心からほぼ同じ半径で配置されている。
スライドドア本体15は、前述したドアアウタパネル17の縁とドアインナパネル18の縁を接合したものである。
ウインドーパネル昇降装置22は、図6に示すように、プーリ29、ケーブル32、パネル駆動機構27が一体的に組み合わせられた組み立て状態である。なお、ケーブル32は引っ張られていない。
図6に示すように、スライドドア本体15のドアアウタパネル17とドアインナパネル18の間(中空部21内)にプーリ29を搬入してドアインナパネル18に取り付ける。
図6、図13(a)に示すように、ドアインナパネル18の係止孔33(の挿入孔部41)にパネル駆動機構27のケーブル駆動機構31の係止部34
を通す。
パネル駆動機構27(係止部34)を横に連続する止め孔部38に矢印a6のように移動させて、図13(b)に示すように、係止縁部37に係止部34を掛けると、図13(c)に示すように、係止部34が傾く。
このように、係止縁部37に係止部34を掛けると、ケーブル32を引っ張ったことで発生した張力によって、図13(c)に示すように、係止縁部37を支点にしてパネル駆動機構27(係止部34)が矢印a7のように、係止部34がドアインナパネル18や止め孔部38から離れる方向へ移動し、傾く。
従って、車両11のプレート(ドアインナパネル18)にパネル駆動機構27のケーブル駆動機構31を確実に係止することができる。
その結果、ケーブル32の張力を別のプーリ54、プーリ29を移動させて調整する必要がなく、ケーブル駆動機構31の取付け作業は容易になる。
Claims (9)
- 車両の窓開口部に開閉自在に取付けられたウインドーパネルと、該ウインドーパネルをスライドさせることで開閉するパネル駆動機構と、を備えたウインドーパネル昇降装置において、
前記パネル駆動機構は、前記車両に、且つ前記窓開口部の近傍に取付けられたプーリと、該プーリから離して前記車両に取付けられたケーブル駆動機構と、該ケーブル駆動機構と前記プーリとの間に張設されたケーブルと、を備え、
前記ケーブル駆動機構は、前記車両に開けた係止孔に係止する係止部を備え、
前記係止部は、前記係止孔の前記プーリ側の縁部に係止することを特徴とする車両用ウインドーパネル昇降装置。 - 前記係止部は、前記係止孔に挿通される挿通部と、該挿通部から前記プーリへ向け突出させた係止爪と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の車両用ウインドーパネル昇降装置。
- 前記係止孔は、前記挿通部が係止される係止縁部と、該係止縁部を有する止め孔部と、該止め孔部に連なる挿入孔部を備え、
前記挿入孔部は、前記係止縁部よりも前記プーリ側に位置する逃がし縁部を備え、前記逃がし縁部から前記係止縁部までの距離より前記係止爪の長さが短いことを特徴とする請求項2記載の車両用ウインドーパネル昇降装置。 - 前記係止部は、前記ケーブル駆動機構の前記ケーブルの延設方向における前記プーリ側とは逆側の縁部に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車両用ウインドーパネル昇降装置。
- 前記端部に沿って形成されたリブを有し、
前記係止部は前記リブに形成されていることを特徴とする請求項4記載の車両用ウインドーパネル昇降装置。 - 前記ケーブル駆動機構は、前記車両に締結される駆動締結部を備え、
前記係止部は、前記駆動締結部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車両用ウインドーパネル昇降装置。 - 前記ケーブル駆動機構は、前記ケーブル駆動用のモーターを締結するモーター締結部を備え、
前記係止部は、前記モーター締結部と前記駆動締結部との間に設けられていることを特徴とする請求項6記載の車両用ウインドーパネル昇降装置。 - 前記ケーブル駆動機構は、前記ケーブルを掛けた別のプーリを備え、
前記係止部は、前記別のプーリよりも前記プーリから離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の車両用ウインドーパネル昇降装置。 - 前記ケーブル駆動機構は、前記ケーブルを掛けた別のプーリと、少なくとも二つの前記係止部と、を備え、
前記係止部は、前記別のプーリの半径方向外方の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の車両用ウインドーパネル昇降装置。
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JP2014118770A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用駆動装置 |
Citations (2)
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JPS6292916U (ja) * | 1985-12-03 | 1987-06-13 | ||
WO2008072316A1 (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-19 | Shiroki Kogyo Co., Ltd. | ウインドレギュレータおよび治具 |
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