JP2012224363A - 積荷認識装置及び石油製品搬送システム - Google Patents

積荷認識装置及び石油製品搬送システム Download PDF

Info

Publication number
JP2012224363A
JP2012224363A JP2011093136A JP2011093136A JP2012224363A JP 2012224363 A JP2012224363 A JP 2012224363A JP 2011093136 A JP2011093136 A JP 2011093136A JP 2011093136 A JP2011093136 A JP 2011093136A JP 2012224363 A JP2012224363 A JP 2012224363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
oil type
insertion detection
recognition device
key insertion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011093136A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Kanai
昇 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissho Corp
Original Assignee
Nissho Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissho Corp filed Critical Nissho Corp
Priority to JP2011093136A priority Critical patent/JP2012224363A/ja
Publication of JP2012224363A publication Critical patent/JP2012224363A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Abstract

【課題】通電せず、外した輸送側油種の持参が不要であり、任意のハッチの油種情報が機械的に保持可能な積荷認識装置を提供する。
【解決手段】積荷認識装置11において、ケース55に形成された複数の異なるキー穴45と、それぞれのキー穴45の一つのみに一致する複数の異なる油種キー47と、それぞれのキー穴45に対応してケース55に設けられ油種キー47の挿入により押下位置67に移動されるキー挿入検知作動子49と、キー挿入検知作動子49を押下される前の位置に付勢する付勢手段と、押下位置67に移動されたキー挿入検知作動子49を保持する係止部69を有するとともにケース55の外部に突出したリセット部77の操作により係止部69の係止を解除する保持体51と、それぞれのキー挿入検知作動子49に対応してケース55に設けられキー挿入検知作動子49の押下位置67への移動を通電によって検出する移動検出センサ53と、を設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、タンクローリー車により輸送される石油製品、化学薬品などの誤荷積みやコンタミを防止する積荷認識装置及び石油製品搬送システムに関する。
油槽所に貯蔵された石油製品をタンクローリー車のハッチに供給し、タンクローリー車により給油所まで搬送してハッチ内の石油製品を給油所に荷卸しするタンクローリー車の搬送システムが知られている(例えば特許文献1参照)。この搬送システムでは、油槽所において、ローディングアームに吊下されている油種キーをタンクローリー車のハッチのキーボックスに差し込む。これにより、差し込まれた油種キーの石油製品の種類を示す情報と同一情報が与えられた輸送側油種キーがキーボックスから外れる。このとき外れた輸送側油種キーを給油所へ持参する。給油作業が完了すると、タンクローリー車を運転して給油所まで搬送する。
給油所に到着したら、持参した輸送側油種キーをタンクローリー車に設けられた識別制御器の挿入口に差し込む。次に、給油所において、地下タンクの給油口の邪魔板を手動で解除する。これにより、地下タンクの給油口に固定された貯蔵側油種キーが外れ、給油口に荷卸し用ホースの一端が接続できるようになる。このとき外れた貯蔵側油種キーを識別制御器の挿入口に差し込み、電源スイッチをオンする。識別制御器は、輸送側油種キーと貯蔵側油種キーとが挿入口に2枚差し込まれると、両油種キーに与えられた石油製品の種類を示す情報を比較する。情報が一致すれば、該当するハッチの底弁が自動的に開く。この状態で、吐出口の弁を開くと、底弁の開いたハッチから所望の石油製品が共通配管部を通って吐出口に導出され、荷卸し用ホースを介して給油口より地下タンクに給油される。
特許第3859805号公報
油槽所での荷積は、防爆エリアのため、通電の必要となる非防爆機器の使用は厳禁となる。このため、機械式で、通常の荷積み作業を行う中で、安全かつ完璧に「積荷ハッチ番号、油種」を記憶したい要請がある。また、キーボックスから外れる輸送側油種キーを給油所へ持参するのは煩雑であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、通電を一切せず、外した輸送側油種キーの給油所への持参等の別体構成品が不要であり、タンクローリー車における任意のハッチの油種情報が機械的に保持可能な積荷認識装置及びこれを用いた石油製品搬送システムを提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の積荷認識装置11は、ケース55に形成された複数の異なるキー穴45と、
それぞれの前記キー穴45の一つのみに一致する複数の異なる油種キー47と、
それぞれの前記キー穴45に対応して前記ケース55に設けられ前記油種キー47の挿入により押下位置67に移動されるキー挿入検知作動子49と、
前記キー挿入検知作動子49を押下される前の位置に付勢する付勢手段と、
前記押下位置67に移動された前記キー挿入検知作動子49を保持する係止部69を有するとともに前記ケース55の外部に突出したリセット部77の操作により前記係止部69の係止を解除する保持体51と、
それぞれの前記キー挿入検知作動子49に対応して前記ケース55に設けられ該キー挿入検知作動子49の前記押下位置67への移動を通電によって検出する移動検出センサ53と、
を具備することを特徴とする。
この積荷認識装置11では、特定の油種に関連付けられた油種キー47がケース55のキー穴45に挿入されると、ケース55の内部に設けられたキー挿入検知作動子49が付勢手段の付勢力に抗して押下される。押下されたキー挿入検知作動子49は、保持体51の係止部69に係止して押下位置67に保持される。押下位置67に移動されたキー挿入検知作動子49は、通電すれば移動検出センサ53によって押下位置67であることが検出可能となる。つまり、油種キー47の挿入が機械的に保持されることになる。
本発明の請求項2記載の積荷認識装置11は、請求項1記載の積荷認識装置11であって、前記キー穴45を閉鎖するキー穴カバーが前記ケース55に設けられることを特徴とする。
この積荷認識装置11では、キー穴カバーによってキー穴45が閉鎖されることで、異物や塵埃などがキー穴45からケース55の内部に侵入することを防止できる。これにより、キー挿入検知作動子49が異物によって押下位置67に移動される誤作動や誤検知が防止される。また、油種キー47を挿入したにも関わらず、キー挿入検知作動子49が異物の挟み込み等によって押下位置67に保持されない誤作動が防止される。
本発明の請求項3記載の積荷認識装置11は、請求項1又は2記載の積荷認識装置11において、
それぞれの前記キー穴45に対応して前記ケース55の側部に形成されたスリット穴85と、
前記ケース55の内部に設けられた支持軸87を中心に回転して前記スリット穴85から突出可能に設けられ複数の異なるキー穴45ごとに固有の標示が付された標示板83と、
前記標示板83と前記キー挿入検知作動子49とに亘って設けられ該キー挿入検知作動子49の押下及び上昇の移動を前記標示板83の突出及び収納の移動に変換する連動機構89と、
を具備することを特徴とする。
この積荷認識装置11では、油種キー47がキー穴45に挿入され、キー挿入検知作動子49が押下位置67へと移動されると、移動されるキー挿入検知作動子49に連動機構89を介して連結された標示板83がスリット穴85からケース55の外部へ突出される。これにより、ハッチ17の油種が標示板83に付した標示により目視で確認可能となる。
本発明の請求項4記載の積荷認識装置11は、請求項1,2,3のいずれか1つに記載の積荷認識装置11であって、
前記移動検出センサ53が、前記キー挿入検知作動子49の押下方向の先端部に固定されたマグネット79と、
それぞれの前記マグネット79に対応して前記ケース55に設けられたホール素子81と、
からなることを特徴とする。
この積荷認識装置11では、油種キー47がキー穴45に挿入され、キー挿入検知作動子49が押下位置67に保持されると、キー挿入検知作動子49の先端部に設けられたマグネット79がホール素子81に近接配置される。これにより、通電を行えば、ホール素子81がマグネット79の磁界を検出できる。つまり、キー挿入検知作動子49が押下位置67に近接し、その状態が維持していること、すなわち、何れの油種キー47が挿入されたことが検出可能となる。
本発明の請求項5記載の石油製品搬送システムは、油槽所では油種ごとに異なる油種キー47を備えたローディングアーム95を用いタンクローリー車13の任意のハッチ17に石油製品を供給し、
それぞれの前記ハッチ17に設けられ複数の異なるキー穴45を備えた積荷認識装置11の一致する一つのキー穴45に前記油種キー47を挿入し、
前記タンクローリー車13の移動先の給油所では地下タンク97と前記タンクローリー車13の吐出口35とを荷卸ホース99で接続し、
前記タンクローリー車13に設けられた混油防止制御ボックス101に通電して前記地下タンク97の油種を入力し、
通電によって前記積荷認識装置11の保持していた前記油種キー47の油種を前記混油防止制御ボックス101にて検出し、
前記入力された地下タンク97の油種と前記積荷認識装置11を介して検出した前記ハッチ17の油種とが一致した場合のみ前記混油防止制御ボックス101が前記タンクローリー車13の底弁33を開放する制御信号を送出して前記ハッチ17の石油製品を前記吐出口35から排出することを特徴とする。
この石油製品搬送システムでは、タンクローリー車13のそれぞれのハッチ17に積荷認識装置11が備えられる。ローディングアーム95によるハッチ17への石油製品の供給時、ローディングアーム95に設けられた油種キー47がそのハッチ17に設けられた積荷認識装置11のキー穴45に挿入される。これにより、荷積み時に何番のハッチ17に何の油種を積んだかが機械的に記憶される。外した輸送側油種キーの給油所への持参が不要となる。その内容は、給油所で通電によって混油防止制御ボックス101に入力できる。地下タンク97の油種は別途混油防止制御ボックスに入力する。荷卸しする時、混油防止制御ボックス101によって、ハッチ17の油種と地下タンク97の油種とが同一であるか否かが照合され、同一油種の場合のみ荷卸しが可能となる。これにより、油槽所の防爆エリアでは一切通電操作を行うことなく、ハッチ番号、油種の積荷情報を記憶できる。
本発明に係る請求項1記載の積荷認識装置によれば、通電を行うことなく、別途構成されるような外した輸送側油種キーの給油所への持参が不要であり、タンクローリー車の任意のハッチの油種情報が機械的に保持可能となり、すなわち記憶可能となる。
本発明に係る請求項2記載の積荷認識装置によれば、ケースの内部へ塵埃や異物等が入るのを防止して保持情報の信頼性を向上させることができる。
本発明に係る請求項3記載の積荷認識装置によれば、荷積終了時、或いは荷卸し開始時に、全てのハッチの荷積状態が目視で確認でき、例えば、タンクローリー車の運転席から各ハッチの状態を確認可能となり、ハッチへ接近しての確認を不要とし、また荷積み忘れも防止できる。
本発明に係る請求項4記載の積荷認識装置によれば、油槽所での荷積時、油種の記憶がマグネットとホール素子との近接によって保持でき、すなわち非接触な構造となり、安全性が向上する。
本発明に係る請求項5記載の石油製品搬送システムによれば、従来別途構成された外した輸送側油種キーの給油所への持参を不要にし、煩雑さを無くすことができ、電気を使うことなく機械的に油種情報を保持,記憶できて、その油種情報の受け渡しでき、安全性を高めながら、簡便に誤荷積み、コンタミを防止できる。
本発明に係る積荷認識装置を備えたタンクローリー車の油槽所に到達した状況の概念図である。 図1に示した積荷認識装置の斜視図である。 図2に示した積荷認識装置の油種キーが挿入された状態の縦断面図である。 図3に示した積荷認識装置を左方から見た縦断面図である。 図4に示した積荷認識装置の標示板が突出した縦断面図である。 本発明に係る積荷認識装置を備えたタンクローリー車の給油所に到達した状況の概念図である。 変形例に係る積荷認識装置の縦断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る積荷認識装置を備えたタンクローリー車の油槽所に到達した状況の概念図である。
本実施形態に係る積荷認識装置11は、例えば石油製品を輸送するタンクローリー車13に好適に用いることができる。タンクローリー車13のタンク15は、石油製品の種類例えば、レギュラーガソリン、高オクタン価ガソリン、軽油、灯油などに応じて、何れかの石油製品が所定単位量積載される複数のハッチ17で構成される。図1の例では、7つの第1ハッチ19、第2ハッチ21、第3ハッチ23、第4ハッチ25、第5ハッチ27、第6ハッチ29、第7ハッチ31でタンク15を構成している。
それぞれのハッチ17の底面には、収容積載された石油製品を取り出すための例えば電磁弁の開閉に伴うエアータンクからのエアーにより駆動されるエアー式の底弁33がそれぞれ設けられている。これら底弁33は、共通配管部を介して吐出口35と接続されている。なお、本実施の形態で説明するタンクローリー車13(図1参照)では、共通配管部を備えた所謂共通配管車であるが、各ハッチのそれぞれに底弁を有し、且つそれぞれに吐出口を具備し、ハッチと吐出口とが一対一となる所謂独立配管車であっても本発明の積荷認識装置は適用可能である。
運転席から見て1番目から3番目までのハッチ17の底弁33は第1共通配管部37に接続され、4番目から7番目までのハッチ17の底弁33は第2共通配管部39に接続されている。更に第1共通配管部37、第2共通配管部39は、一対の吐出口35を有し、中央に中間仕切弁41が取り付けられた第3共通配管部43に接続されている。
吐出口35は、ハッチ17に収容された石油製品を荷卸しする際に手動により開操作されるハンドルを有している。この吐出口35は、底弁33と同様に、例えば電磁弁の開閉に伴うエアータンクからのエアーにより駆動され、通常状態ではハンドルがロックされている。
図2は図1に示した積荷認識装置11の斜視図、図3は図2に示した積荷認識装置11の油種キー47が挿入された状態の縦断面図である。
それぞれのハッチ部の所定箇所、例えば天井部分には、積荷認識装置11が設けられている。積荷認識装置11は、キー穴45と、油種キー47と、キー挿入検知作動子49と、図示しない付勢手段と、保持体51と、移動検出センサ53と、を主要な構成部材として備えている。キー穴45は、ケース55に、複数の異なる形状、例えば丸穴45a、三角穴45b、四角穴45c、五角穴45dで形成される。
油種キー47は、それぞれのキー穴45の一つのみに一致するように複数の異なる形状で形成される。本実施形態ではキー穴45に合わせて、円柱キー57、三角柱キー59、四角柱キー61、五角柱キー63で形成さている。この油種キー47は、油槽所におけるローディングアームのそれぞれのホース65ごとに設けられている。すなわち、そのホース65が接続されている図示しない油槽タンクに貯蔵された石油製品の種類を示す識別手段となっている。
キー挿入検知作動子49は、それぞれのキー穴45に対応してケース55に設けられる。キー挿入検知作動子49は、油種キー47の挿入により押下位置67に移動される。キー挿入検知作動子49は、不図示の付勢手段によって、押下される前の位置に付勢される。押下位置67となったキー挿入検知作動子49は、保持体51の係止部69に係止して保持される。つまり、キー挿入検知作動子49は、押下位置67に移動された状態に保持される。保持体51は、図3に示すケース55の左右水平方向にスライド自在になる。
保持体51は、ケース55との間に設けられたコイルバネ71によって図3の左方に付勢される。また、キー挿入検知作動子49の先端には作動子傾斜面73が形成されている。それぞれのキー挿入検知作動子49の右側部には切欠部75が形成される。キー穴45に油種キー47が挿入され、キー挿入検知作動子49が押下されると、作動子傾斜面73によって保持体51がコイルバネ71に抗して図3の右方に移動され、係止部69が切欠部75に係止することで、キー挿入検知作動子49が押下位置67で保持される。
保持体51の左端にはリセット部77が設けられ、リセット部77は、保持体51がキー挿入検知作動子49を係止した状態で、ケース55から突出する。この状態で、リセット部77が押されると、保持体51がコイルバネ71に抗して図3の右方へ移動し、キー挿入検知作動子49の切欠部75に対する係止部69の係止が解除されるようになっている。なお、このリセット部77は、突出状態が隠れるように開閉自在な蓋状の部材などにて覆うことが好ましい。
移動検出センサ53は、それぞれのキー挿入検知作動子49に対応してケース55に設けられている。この移動検出センサ53は、キー挿入検知作動子49の押下位置67への移動を通電によって検出する。本実施形態において、移動検出センサ53は、キー挿入検知作動子49の押下方向の先端部に固定されたマグネット79と、それぞれのマグネット79に対応してケース55に設けられたホール素子81と、からなる。油種キー47がキー穴45に挿入され、キー挿入検知作動子49が押下位置67に保持されると、キー挿入検知作動子49の先端部に設けられたマグネット79がホール素子81に近接配置され、その状態が維持される。これにより、通電を行えば、ホール素子81がマグネット79の磁界を検出できる。つまり、キー挿入検知作動子49が押下位置67に近接していること、すなわち、何れの油種キー47が挿入されたことが検出可能となる。油槽所での荷積時、油種の記憶がマグネット79とホール素子81との近接によって保持でき、安全性が向上する。
なお、ケース55には、キー穴45を閉鎖する不図示のキー穴カバーが設けられていることが好ましい。キー穴カバーによってキー穴45が閉鎖されることで、塵埃や異物などがキー穴45からケース55の内部に侵入することを防止できる。これにより、キー挿入検知作動子49が異物によって押下位置67に移動される誤作動や誤検知が防止される。また、油種キー47を挿入したにも関わらず、キー挿入検知作動子49が異物の挟み込み等によって押下位置67に保持されない誤作動が防止される。このように、キー穴カバーを備えた積荷認識装置11では、ケース55の内部へ異物や塵埃等が入るのを防止して保持情報の信頼性を向上させることができる。
図4は図3に示した積荷認識装置11を左方から見た縦断面図である。
積荷認識装置11には、ケース55から進退自在となる標示板83が設けられている。ケース55には、それぞれのキー穴45に対応して側部にスリット穴85が形成されている。標示板83は、ケース55の内部に設けられた支持軸87を中心に回転してスリット穴85から突出可能に設けられ。この標示板83には、設置されたハッチ17の番号や、複数の異なるキー穴45ごとに固有の標示が印刷形成などで付される。標示は、例えばレギュラーガソリン、高オクタン価ガソリン(ハイオク)、軽油、灯油等となる。この他、標示板83は、色、形、文様などで、油種に対応してそれぞれを異なるものとしてもよい。
図5は図4に示した積荷認識装置11の標示板83が突出した縦断面図である。
ケース55には、標示板83とキー挿入検知作動子49とに亘って連動機構としてのリンク機構89が設けられる。リンク機構89は、キー挿入検知作動子49の上部に形成された横方向に長いリンク穴91と、このリンク穴91に係合し標示板83に固定されたリンクピン93と、からなる。支持軸87によって回転自在に支持された標示板83は、キー挿入検知作動子49が押下されると、リンクピン93がリンク穴91の右側に移動し、その結果、図5の反時計回りに回転してケース55から突出される。すなわち、リンク機構89は、キー挿入検知作動子49の押下及び上昇の移動を、標示板83の突出及び収納の移動に変換する。
次に、上記構成を有する積荷認識装置11の作用を説明する。
積荷認識装置11では、特定の油種に関連付けられた油種キー47がケース55のキー穴45に挿入されると、ケース55の内部に設けられたキー挿入検知作動子49が付勢手段の付勢力に抗して押下される。油種キー47がキー穴45に挿入され、キー挿入検知作動子49が押下位置67へと移動されると、移動されるキー挿入検知作動子49にリンク機構89を介して連結された標示板83がスリット穴85からケース55の外部へ突出される。これにより、ハッチ17の油種が標示板83に付した標示により離れた位置からも目視で確認可能となる。荷積終了時に全てのハッチ17の荷積状態がタンクローリー車13の運転席などから目視で確認でき、荷積み忘れも防止できる。
押下されたキー挿入検知作動子49は、保持体51の係止部69に係止して押下位置67に保持される。押下位置67に移動されたキー挿入検知作動子49は、通電すれば移動検出センサ53によって押下位置67であることが検出可能となる。つまり、油種キー47の挿入が機械的に保持され、電気を用いずに油種の記憶が行われことになる。
次に、上記積荷認識装置11を用いた石油製品搬送システムを説明する。
図6は本発明に係る積荷認識装置11を備えたタンクローリー車13の給油所に到達した状況の概念図である。
上記した積荷認識装置11を用いた石油製品搬送システムは、図1に示す油槽所では油種ごとに異なる油種キー47を備えたローディングアーム95を用いタンクローリー車13の任意のハッチ17に石油製品を供給する。それぞれのハッチ17に設けられ複数の異なるキー穴45を備えた積荷認識装置11の一致する一つのキー穴45に油種キー47を挿入する。積荷認識装置11は、機械式なので、通常の荷積み作業を行う中で安全で完璧に「積荷先ハッチ番号、油種」を記憶させることができる。
タンクローリー車13の移動先の給油所では、図6に示すように、地下タンク97とタンクローリー車13の吐出口35とを荷卸ホース99で接続する。タンクローリー車13に設けられた混油防止制御ボックス101に通電して地下タンク97の油種を入力する。通電によって積荷認識装置11の保持していた油種キー47の油種を移動検出センサ53を介して混油防止制御ボックス101にて検出する。入力された地下タンク97の油種と積荷認識装置11を介して検出したハッチ17の油種とが一致した場合のみ混油防止制御ボックス101がタンクローリー車13の所定の底弁33を開放する制御信号を送出する。これにより、第4ハッチ25の石油製品が吐出口35から排出される。
この石油製品搬送システムでは、タンクローリー車13のそれぞれのハッチ17に積荷認識装置11が備えられる。ローディングアーム95によるハッチ17への石油製品の供給時、ローディングアーム95に設けられた油種キー47がそのハッチ17に設けられた積荷認識装置11のキー穴45に挿入される。これにより、荷積み時に何番のハッチ17に何の油種を積んだかが電気を用いることなく機械的に記憶される。これにより別構成の外した輸送側油種キーの給油所への持参が不要となる。その内容は、給油所で通電によって混油防止制御ボックス101に入力できる。地下タンク97の油種は別途混油防止制御ボックス101に入力する。荷卸しする時、混油防止制御ボックス101によって、ハッチ17の油種と地下タンク97の油種とが同一であるか否かが照合され、同一油種の場合のみ荷卸しが可能となる。油槽所の防爆エリアでは通電せずに、ハッチ番号、油種の積荷情報を記憶できる。また、油槽所では、防爆対策不要となるため、設備コストを安価にできる。
したがって、本実施形態に係る積荷認識装置11によれば、通電せず、外した輸送側油種キーの給油所への持参が不要であり、任意のハッチ17の油種情報が機械的に保持可能となる。
また、本実施形態に係る石油製品搬送システムによれば、外した輸送側油種キーの給油所への持参を不要にし、機械的に油種情報を受け渡しでき、安全性を高めながら、簡便に誤荷積みを防止できる。
図7は変形例に係る積荷認識装置11の縦断面図である。
なお、上記実施形態では、標示板83がリンク穴91とリンクピン93とのリンク機構89によって連動して作動する例を説明したが、標示板83は他の機構によって連動するものであってもよい。例えば、図7に示すラックピニオン機構103によって連動させることができる。この例では、キー挿入検知作動子49の側部の第1ラック105がピニオン107に噛み合っている。キー挿入検知作動子49が押下位置67に移動されると、ピニオン107と同軸で一体の駆動歯車109が、標示板83の第2ラック111を介して標示板83を上昇させる。これにより、標示板83を突出させて、標示を視認可能にできる。
また、上記実施形態では、移動検出センサ53にマグネット79とホール素子81を用いる場合を例に説明したが、この他、移動検出センサ53には、光電センサやマイクロスイッチなどの近接センサ、スライドスイッチ等が用いられてもよい。例えば、光電センサの場合は、キー挿入検知作動子49に遮光部材を設け、発光素子及び受光素子をケース55内に配置し、作動子49が押下位置67となると発光を遮るような構成とし、マイクロスイッチやスライドスイッチであれば、キー挿入検知作動子49の移動を直接的に連動とする構造で構成でき、いずれも通電せずに、その状態が保持可能となる。
また、油種キー47とキー穴45とは挿入開口形状で判別可能としたが、この他の判別手段として、板部材に異なる複数の溝を形成した所謂木札錠を採用することもできる。
11…積荷認識装置
13…タンクローリー車
17…ハッチ
33…底弁
35…吐出口
45…キー穴
47…油種キー
49…キー挿入検知作動子
51…保持体
53…移動検出センサ
55…ケース
67…押下位置
69…係止部
77…リセット部
79…マグネット
81…ホール素子
83…標示板
85…スリット穴
87…支持軸
89…連動機構(リンク機構)
95…ローディングアーム
97…地下タンク
99…荷卸ホース
101…混油防止制御ボックス

Claims (5)

  1. ケースに形成された複数の異なるキー穴と、
    それぞれの前記キー穴の一つのみに一致する複数の異なる油種キーと、
    それぞれの前記キー穴に対応して前記ケースに設けられ前記油種キーの挿入により押下位置に移動されるキー挿入検知作動子と、
    前記キー挿入検知作動子を押下される前の位置に付勢する付勢手段と、
    前記押下位置に移動された前記キー挿入検知作動子を保持する係止部を有するとともに前記ケースの外部に突出したリセット部の操作により前記係止部の係止を解除する保持体と、
    それぞれの前記キー挿入検知作動子に対応して前記ケースに設けられ該キー挿入検知作動子の前記押下位置への移動を通電によって検出する移動検出センサと、を具備することを特徴とする積荷認識装置。
  2. 請求項1記載の積荷認識装置であって、
    前記キー穴を閉鎖するキー穴カバーが前記ケースに設けられることを特徴とする積荷認識装置。
  3. 請求項1又は2記載の積荷認識装置において、
    それぞれの前記キー穴に対応して前記ケースの側部に形成されたスリット穴と、
    前記ケースの内部に設けられた支持軸を中心に回転して前記スリット穴から突出可能に設けられ複数の異なるキー穴ごとに固有の標示が付された標示板と、
    前記標示板と前記キー挿入検知作動子とに亘って設けられ該キー挿入検知作動子の押下及び上昇の移動を前記標示板の突出及び収納の移動に変換する連動機構と、を具備することを特徴とする積荷認識装置。
  4. 請求項1,2,3のいずれか1つに記載の積荷認識装置であって、
    前記移動検出センサが、前記キー挿入検知作動子の押下方向の先端部に固定されたマグネットと、
    それぞれの前記マグネットに対応して前記ケースに設けられたホール素子と、からなることを特徴とする積荷認識装置。
  5. 油槽所では油種ごとに異なる油種キーを備えたローディングアームを用いタンクローリー車の任意のハッチに石油製品を供給し、
    それぞれの前記ハッチに設けられ複数の異なるキー穴を備えた積荷認識装置の一致する一つのキー穴に前記油種キーを挿入し、
    前記タンクローリー車の移動先の給油所では地下タンクと前記タンクローリー車の吐出口とを荷卸ホースで接続し、
    前記タンクローリー車に設けられた混油防止制御ボックスに通電して前記地下タンクの油種を入力し、
    通電によって前記積荷認識装置の保持していた前記油種キーの油種を前記混油防止制御ボックスにて検出し、
    前記入力された地下タンクの油種と前記積荷認識装置を介して検出した前記ハッチの油種とが一致した場合のみ前記混油防止制御ボックスが前記タンクローリー車の底弁を開放する制御信号を送出して前記ハッチの石油製品を前記吐出口から排出することを特徴とする石油製品搬送システム。
JP2011093136A 2011-04-19 2011-04-19 積荷認識装置及び石油製品搬送システム Withdrawn JP2012224363A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011093136A JP2012224363A (ja) 2011-04-19 2011-04-19 積荷認識装置及び石油製品搬送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011093136A JP2012224363A (ja) 2011-04-19 2011-04-19 積荷認識装置及び石油製品搬送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012224363A true JP2012224363A (ja) 2012-11-15

Family

ID=47275005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011093136A Withdrawn JP2012224363A (ja) 2011-04-19 2011-04-19 積荷認識装置及び石油製品搬送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012224363A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108189743A (zh) * 2018-02-27 2018-06-22 山东交通学院 一种分舱式防爆运油车

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108189743A (zh) * 2018-02-27 2018-06-22 山东交通学院 一种分舱式防爆运油车
CN108189743B (zh) * 2018-02-27 2024-01-09 山东交通学院 一种分舱式防爆运油车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180039289A1 (en) Cross contamination control systems with fluid product id sensors
US11974713B2 (en) Dispenser for discharging a chemical agent from a container coupled to the dispenser
AU2023282207A1 (en) Optical fluid sensors for cross contamination control systems
JP2012224363A (ja) 積荷認識装置及び石油製品搬送システム
JPH10264997A (ja) 給油システム
ES2717432T3 (es) Dispositivo de bloqueo de una puerta, en particular una puerta de cabina de aseos, por ejemplo para un vehículo ferroviario
JP4889024B2 (ja) タンクローリの底弁異常動作検出装置
JP3859805B2 (ja) タンクローリー車の搬送システム
JP4156165B2 (ja) タンクローリー車の荷受け・荷卸しシステム
JP2675097B2 (ja) 混油防止装置
JP3077824B2 (ja) タンクローリ
JP4454452B2 (ja) 液種識別部材の保持構造
JP2001294299A (ja) タンクローリー車の荷受け・荷卸しシステム
JPH08319000A (ja) タンクローリ車の混油防止装置
JP2582503B2 (ja) ローリ車の荷降装置
JPH0272094A (ja) 混油防止装置
JP3122896B2 (ja) タンクローリ車の荷降システム
JPH1095491A (ja) タンクローリの混液防止装置
JPH09328195A (ja) タンクローリの混液防止装置
JPH0948500A (ja) タンクローリの混液防止装置
JP3795963B2 (ja) 混油防止錠
BE1016005A3 (nl) Inrichting voor het beveiligen van de inlaat en/of uitlaat van een silo en een koppelflens die kan samenwerken met de betreffende inrichting.
JPH02193734A (ja) タンクローリ車の底弁開閉装置
JPH0967000A (ja) タンクローリー車の荷卸しシステム
JP2004132168A (ja) ウエハー状物体用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140701