JP2012219061A - 保湿剤及び皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 皮膚外用剤などの分野に幅広く応用が可能な保湿剤を提供する。
【解決手段】 保湿効果に優れた成分を見出すために、種々の成分について検討を行なった結果、リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルより選ばれる1種または2種以上のエステル油を有効成分として配合することにより保湿剤を提供することができた。
【選択図】 なし

Description

本発明は、新規エステル油を有効成分とする保湿剤及び皮膚外用剤に関する。さらに詳しくは、リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルより選ばれる1種または2種以上のエステル油を有効成分とする保湿剤及び皮膚外用剤に関する。
これまでに、皮膚の乾燥を防ぎ、皮膚にうるおいを与える保湿成分を提供するために、様々な有効成分の配合検討がなされてきた。例えば、保湿効果と安全性に優れた保湿剤としてユリアニア科植物の抽出物(特許文献1参照)、アブラナ科ピディウム属植物の抽出物(特許文献2参照)、キク科ハマグルマ属植物の抽出物(特許文献3参照)、カエデ属植物の抽出物(特許文献4参照)、ヒソップ植物の抽出物(特許文献5参照)、ノボタン科植物の抽出物(特許文献6参照)、ハリブキ属植物の抽出物(特許文献7参照)等が開示されている。
また、皮膚の水分量が減少すると、カサつきやひび割れなどの現象が発生するため、皮膚内部から蒸散する水分を抑制することは、保湿剤の役割として重要である。皮膚の水分蒸散を抑制する機構としては、油剤により皮膚の上からフタをするような機構が開示されている(非特許文献1参照)。この効果は一般的に非極性の油剤程高く、極性が高くなるほど低くなることが報告されている(非特許文献2参照)。
特開平11−209223号公報 特開2001−39854号公報 特開2002−20262号公報 特開2003−113068号公報 特開2004−262862号公報 特開2006−69939号公報 特開2007−77072号公報 西山聖二他,日本化粧品技術者会誌,16,136(1983) 鹿子木博之,Fragrance Journal臨時増刊,No.20(2007)
流動パラフィンやワセリンのような非極性の油剤が、皮膚の水分蒸散を抑制し保湿する効果があると考えられ、これまで軟膏基材の中心成分として汎用されてきた。しかしこれらは、皮膚上に非極性の異物が塗布されている状態であるため、使い心地が悪く、不快感があった。
一方、塗布後に皮膚内に浸透する極性油などは、べたつきが少なく使用感も良いが、皮膚上でフタをする効果が低く、水分蒸散抑制効果が得にくかった。そこで、優れた水分蒸散抑制効果と良好な使用感を兼ね備えた、保湿剤の開発が期待されていた。
本発明者らは、種々の成分について検討を行った結果、リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルに優れた保湿効果とべたつきのない使用感を見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルより選ばれる1種または2種以上のエステル油を有効成分とする保湿剤に関する。
別の発明は、リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルより選ばれる1種または2種以上のエステル油を含有することを特徴とする皮膚外用剤に関する。
本発明によれば、リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルより選ばれる1種または2種以上のエステル油を有効成分とすることにより、優れた効果を有する保湿剤を提供することができる。
これらの保湿剤を皮膚外用剤に配合することにより、皮膚の乾燥を防ぎ、皮膚にうるおいをあたえる様々な組成物を提供することができる。
本発明のリノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルは、単独で用いられるほか、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
本発明のエステル油であるリノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルの製造方法は、従来から知られているエステル油の製造方法に準じるものである。例えば、アルカリ触媒等の好適な触媒の存在下で、高級脂肪酸と高級アルコールのエステル化反応により得ることが出来る。
本発明のエステル油は、優れた保湿効果を有し、保湿剤として利用することができる。
本発明のエステル油を有効成分とする保湿剤は、皮膚や毛髪等に優れた保湿効果を与えることができる。
本発明の保湿剤は、リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルを有効成分として含む限り、その形態およびその他成分の配合の有無等については、何ら制限されない。形態については、液状、ペースト状、ゲル状、固体状、粉末状等の任意の形態を、その用途等に応じて選択でき、その形態とするために必要なビヒクル(賦形剤)、溶剤、その他の一般的な添加剤(酸化防止剤、着色剤、分散剤等)を任意に含むことができる。
リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルは、優れた保湿効果を有し、これを配合することにより、皮膚の乾燥を防ぎ、皮膚にうるおいをあたえる皮膚外用剤を提供することができる。
ここで、皮膚外用剤とは、化粧料、医薬部外品、外用医薬品等の、皮膚または毛髪に外用される全ての外用組成物を意味している。
皮膚外用剤の剤型は任意であり、例えば、ローションなどの可溶化系やカラミンローション等の分散系、クリームや乳液などの乳化系として提供することができる。さらに、噴射剤と共に充填するエアゾール形態、軟膏剤、パップ剤などの種々の剤型で提供することもできる。
具体的には、乳液、クリーム、ローション、化粧水、パック、美容液、洗浄料、メイクアップ化粧料等の各種化粧料、医薬部外品及び外用医薬品などが例示できる。
リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルを、化粧品、外用医薬品、医薬部外品等の皮膚外用剤に配合することにより、皮膚の乾燥を防ぎ、皮膚にうるおいをあたえる皮膚外用剤を提供することができる。したがって、たとえば、保湿用皮膚外用剤として好ましく使用することができる。
皮膚外用剤には、本発明のエステル油の他に、その用途と必要に応じて、医薬品、医薬部外品、皮膚化粧料、毛髪用化粧料及び洗浄料等に通常配合される任意の成分、例えば水、油性成分、粉体、色素、乳化剤、可溶化剤、ゲル化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、抗炎症剤、増粘剤、pH調整剤、キレート剤、薬剤(薬効成分)、香料、樹脂、防菌防かび剤、抗酸化剤、アルコール類等を適宜配合することができる。
リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルの皮膚外用剤への配合量は、種類や目的等によって調整することができるが、効果や使用感などの点から、全量に対して、0.01〜90.0質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜50質量%であり、さらに好ましくは1〜15質量%である。
以下にリノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルの製造例、保湿効果を評価するための試験方法、皮膚外用剤としての処方例についてさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
[リノール酸ネオペンチルの製造例]
リノール酸480.5g(1.5モル)及び2,2−ジメチル−1−プロパノール132.2g(1.5モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら10時間エステル化反応を行い、目的のエステル化合物625gを得た。得られたエステル化合物は、酸価2.3、けん化価130、ヨウ素価123、水酸基価0.5、色相(APHA)60であった。
[イソステアリン酸イソブチルの製造例]
イソステアリン酸426.7g(1.5モル)及び2−メチル−1−プロパノール111.2g(1.5モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら10時間エステル化反応を行い、目的のエステル化合物525gを得た。得られたエステル化合物は、酸価0.1、けん化価165、ヨウ素価0.7、水酸基価0.3、色相(APHA)40であった。
[ヒドロキシステアリン酸イソブチルの製造例]
ヒドロキシステアリン酸450.7g(1.5モル)及び,2−ジメチル−1−プロパノール132.2g(1.5モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら10時間エステル化反応を行い、目的のエステル化合物570gを得た。得られたエステル化合物は、酸価0.3、けん化価161、ヨウ素価1.1、水酸基価86.1、色相(AHPA)80であった。
[イソステアリン酸ネオペンチルの製造例]
イソステアリン酸426.7g(1.5モル)及び,2,2−ジメチル−1−プロパノール132.2g(1.5モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら10時間エステル化反応を行い、目的のエステル化合物545gを得た。得られたエステル化合物は、酸価0.06、けん化価157、ヨウ素価0.8、水酸基価0.1、色相(AHPA)20であった。
[ヒドロキシステアリン酸ネオペンチルの製造例]
ヒドロキシステアリン酸450.7g(1.5モル)及び,2,2−ジメチル−1−プロパノール132.2g(1.5モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら10時間エステル化反応を行い、目的のエステル化合物572gを得た。得られたエステル化合物は、酸価0.6、けん化価155、ヨウ素価2.3、水酸基価81.8、色相(Gardner)5であった。
[イソブタン酸イソステアリルの製造例]
イソブタン酸132g(1.5モル)及び,イソステアリルアルコール405.7g(1.5モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら10時間エステル化反応を行い、目的のエステル化合物524gを得た。得られたエステル化合物は、酸価0.06、けん化価165、ヨウ素価1.1、水酸基価0.1、色相(AHPA)10であった。
上記エステル油を用いて、保湿効果及びべたつき感の評価を行った。
<エステル油の保湿効果(水分蒸散抑制効果)及びべたつき感の評価>
温度:20℃〜22℃、湿度:40〜60%にて調整された室内にて試験を行なった。油剤塗布後のTEWL(経表皮水分蒸散量)測定試験には、TEWAメーターTM210(C&K社製)を用いた。
保湿効果(水分蒸散抑制効果)は、ヒト前腕部を一般的洗浄剤で洗浄し、15分静置することで初期条件を整え、その前腕部3×3cmに対し、液状油を均一に18μl塗布し、塗布前、塗布30分後、塗布60分後、塗布120分後の水分蒸散量を測定することで評価した。測定結果は、パネル4名の水分蒸散量の平均値を求め、塗布前を1としたときの相対値で塗布120分後の相対値「○:0.76〜0.8」「△:0.81〜0.86」「×:0.87〜0.99」で表した。
べたつき感は、専門評価パネル4名が前腕部に液状油を均一に塗布し、「べたつかない:3点」、「ややべたつく:2点」、「べたつく:1点」の3択で評価した。測定結果は平均点「○:2.6〜3点」「△:1.6〜2.5点」「×:1〜1.5点」で表した。
各油剤の保湿効果(水分蒸散抑制効果)及びべたつき感の評価結果を表1に示す。
Figure 2012219061
表1の結果から明らかなように、本発明品である実施例1〜6は、水分蒸散抑制効果が高く、且つべたつきのない使用感を兼ね備えた優れたエステル油であることがわかった。
一方、比較例1〜7の従来のエステル油は、べたつき感はないが水分蒸散抑制効果が低かった。また、非極性油である比較例8〜10は、水分蒸散抑制効果はあるが、べたつきのある使用感であった。
すなわち、本発明のエステル油は、保湿効果(水分蒸散抑制効果)及びべたつきのない使用感を兼ね備えた、満足する保湿剤であることが確認された。
続いて、上記各製造方法で得られたエステル油を配合した皮膚外用剤の処方例を示す。
[実施例7]乳液
(1) スクワラン 10.0(質量%)
(2) リノール酸ネオペンチル 4.0
(3) 水素添加パーム核油 0.5
(4) 水素添加大豆リン脂質 0.1
(5) モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6) モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7) 1,3−ブチレングリコール 4.0
(8) パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9) カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 100とする残部
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、50℃にて(11)を加え、35℃まで均一に混合する。
[実施例8]クリーム
(1) スクワラン 10.0(質量%)
(2) ステアリン酸 2.0
(3) イソステアリン酸イソブチル 10.0
(4) 水素添加大豆リン脂質 0.1
(5) セタノール 3.6
(6) 親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7) 1,3−ブチレングリコール 5.0
(8) パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9) アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 100とする残部
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し35℃まで均一に混合する。
[実施例9]美容液
(1) 精製水 100とする残部(質量%)
(2) グリセリン 10.0
(3) ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4) カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5) アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6) モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7) マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8) N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9) ヒドロキシステアリン酸イソブチル 5.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加え35℃まで冷却し均一に混合する。
[実施例10]メイクアップベースクリーム
(1) スクワラン 10.2(質量%)
(2) セタノール 2.0
(3) イソステアリン酸ネオペンチル 2.5
(4) 親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5) プロピレングリコール 11.0
(6) ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7) 精製水 100とする残部
(8) 酸化チタン 1.0
(9) ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)の成分を加え、均一に混合する。
[実施例11]乳液状ファンデーション
(1) ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル 8.0(質量%)
(2) リノール酸ネオペンチル 7.0
(3) スクワラン 5.0
(4) ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(5) セタノール 1.0
(6) ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(7) モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(8) 1,3−ブチレングリコール 8.0
(9) キサンタンガム 0.1
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(11)水 100とする残部
(12)酸化チタン 9.0
(13)タルク 7.4
(14)ベンガラ 0.5
(15)黄酸化鉄 1.1
(16)黒酸化鉄 0.1
(17)香料 0.1
製法:(1)〜(7)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(8)〜(11)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(12)〜(16)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(17)の成分を順次加え、均一に混合する。
[実施例12]油中水型エモリエントクリーム
(1) 流動パラフィン 34.0(質量%)
(2) マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3) イソブタン酸イソステアリル 5.0
(4) イソステアリン酸ネオペンチル 2.5
(5) ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(6) 塩化ナトリウム 1.3
(7) 塩化カリウム 0.1
(8) プロピレングリコール 3.0
(9) 1,3−ブチレングリコール 5.0
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(11)精製水 100とする残部
(12)香料 0.1
製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、70℃にて加熱溶解する。一方(6)と(7)を(11)の一部に溶解して50℃とし、これに(8)〜(11)を70℃にて加熱溶解した水相成分に加える。油相成分を水相成分に撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
実施例7〜12は、保湿効果(水分蒸散抑制効果)及びべたつきのない使用感を兼ね備えた、優れた皮膚外用剤であった。

Claims (2)

  1. リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルより選ばれる1種または2種以上のエステル油を有効成分とする保湿剤。
  2. リノール酸ネオペンチル、イソステアリン酸イソブチル、ヒドロキシステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ネオペンチル、ヒドロキシステアリン酸ネオペンチル及びイソブタン酸イソステアリルより選ばれる1種または2種以上のエステル油を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
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