JP2012216764A - 発光装置、照明装置、および表示装置 - Google Patents
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【課題】 表示パネルを備える表示装置のバックライトユニットに用いられる発光装置において、被照射体の面方向において輝度が均一化された光を表示パネルに照射することができ、薄型化が可能な発光装置を提供する。
【解決手段】 バックライトユニット1に備えられる発光装置11は、光を出射するLEDチップ111aと、プリント基板12上に設けられ、LEDチップ111aを支持する基台111bと、LEDチップ111aおよび基台111bを覆うように設けられ、光を拡散させるレンズ112とを備える。LEDチップ111aとレンズ112とは、レンズ112の中心(レンズ112の光軸)がLEDチップ111aの光軸S上に位置し、レンズ112がLEDチップ111aに当接するように、位置合わせされて形成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 バックライトユニット1に備えられる発光装置11は、光を出射するLEDチップ111aと、プリント基板12上に設けられ、LEDチップ111aを支持する基台111bと、LEDチップ111aおよび基台111bを覆うように設けられ、光を拡散させるレンズ112とを備える。LEDチップ111aとレンズ112とは、レンズ112の中心(レンズ112の光軸)がLEDチップ111aの光軸S上に位置し、レンズ112がLEDチップ111aに当接するように、位置合わせされて形成されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、表示パネルに背面側から光を照射するバックライトユニットに設けられる発光装置、この発光装置を備える照明装置および表示装置に関する。
表示パネルは、2枚の透明基板の間に液晶が封入され、電圧が印加されることにより液晶分子の向きが変えられ光透過率を変化させることで予め定められた映像等が光学的に表示される。この表示パネルには、液晶自体が発光体ではないので、たとえば透過型の液晶パネルの背面側に冷陰極管(CCFL)、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などを光源とした光を照射するバックライトユニットが備えられる。
バックライトユニットには、冷陰極管やLED等の光源を底面に並べて光を出す直下型と、冷陰極管やLED等の光源を導光板と呼ばれる透明な板のエッジ部に配して、導光板エッジから光を通して背面に設けられたドット印刷やパターン形状によって前面に光を出すエッジライト型とがある。
LEDは、低消費電力、長寿命、水銀を使わないことによる環境負荷低減などの優れた特性を有するが、価格的に高価であることと、青色発光LEDが発明されるまでは白色発光LEDは無かったことと、更に、強い指向性を有していることから、バックライトユニットの光源としての利用が遅れていた。しかしながら近年、照明用途での高演色高輝度白色LEDの急速な普及しており、それに伴ってLEDが安価になってきているので、バックライトユニットの光源としては、冷陰極管からLEDへの移行が進んでいる。
LEDは強い指向性を有するので、表示パネルの表面の輝度がその面方向において均一となるように光を照射するという観点では、直下型よりもエッジライト型が有効である。しかしながら、エッジライト型のバックライトユニットは、導光板のエッジ部に集中して光源が配置されることにより光源によって生じた熱が集中するという問題とともに、表示パネルのベゼル部が大きくなるという問題が生じる。さらに、エッジライト型のバックライトユニットは、表示画像の高品質化および省電力化が可能な制御方法として注目されている部分的な調光制御(ローカルディミング)についても制約が大きく、表示画像の高品質化および省電力化が達成可能な小分割領域の制御ができないという問題がある。
そこで、部分的な調光制御に有利な直下型のバックライトユニットにおいて、強い指向性を有するLEDを光源として用いた場合であっても、輝度が均一となるように、面方向において強度が均一化された光を表示パネルに照射することが可能な方法の検討が進められている。
たとえば、特許文献1には、発光素子と、その発光素子を覆うように設けられた逆円錐形状の窪みを有する樹脂レンズと、樹脂レンズの周囲に傾斜して設けられた反射板とを備える逆円錐型発光素子ランプが開示されている。また、特許文献2には、発光素子と、その発光素子を覆うように設けられ、入射された光を側面方向に拡散させる光透過性材料とを備える発光ダイオードが開示されている。また、特許文献3には、発光素子と、その発光素子を覆うように設けられた中央が窪んだ円錐状曲面を有する透明樹脂からなるモールディング部とを備える側面発光型LEDパッケージが開示されている。また、特許文献4には、発光素子と、発光素子から出射された光を光軸と直交する方向に反射させながら導光する導光反射体と、発光素子を取り囲み、被照射体に対して垂直に延びる反射部材とを備える光源ユニットが開示されている。また、特許文献5には、発光素子と、発光素子を取り囲む略円弧状の反射板を備えた照明装置が開示されている。
特許文献1〜5に開示される技術では、発光素子から出射された強い指向性を有する光を、発光素子の光軸と交差する方向に拡散させ、面方向において光を表示パネルに照射することができる。
近年、表示装置の薄型化に対する要求が高まってきており、このような薄型化された表示装置に備えられる直下型の発光装置においては、発光素子から出射された光を発光素子の光軸と交差する方向に精度よく拡散させることが求められる。しかしながら、特許文献1〜5に開示される技術では、上記の要求を充分に満足することはできない。
たとえば、特許文献1に記載の装置では、発光素子から出射された光は、樹脂レンズによって、傾斜して設けられた反射板に照射され、反射板で反射されて被照射体へ向かう。したがって、この装置では、反射板と樹脂レンズとの間の領域において光の反射が生じず、その結果、被照射体においてこの領域に対向する部分へ照射される光の量が少なくなってしまう。
また、たとえば、特許文献2に記載の装置は、発光ダイオードを備えたLEDライトであり、特許文献2の図2に示すように、発光領域が円形状であるので、ローカルディミングに適さない。
また、たとえば、特許文献3に記載の装置は、側面発光型LEDパッケージを有しているので、被照射体において発光素子に対向する部分には、光をほとんど照射できず、この部分へ照射される光の量が少なくなってしまう。
また、たとえば、特許文献4に記載の装置では、反射部材が被照射体に対して垂直に延びているため、発光素子から水平に出射した光は、反射部材によって発光素子へ戻るように反射されるので、反射部材の上部の光量が少なくなり、被照射体の面方向において、照射光が不均一性になってしまう。
また、たとえば、特許文献5に記載の装置では、反射板は、発光素子から出射された光を被照射体に均一に照射するように、略円弧状に形成され、発光素子から出射された光の入射角度が調節されている。したがって、反射板の厚みの寸法が小さいと、入射角度の調節が難しくなるので、特許文献5に記載の装置は大型化していまい、薄型化しつつ照射光量の均一化を図ることは難しい。
さらに、表示パネルでの照度ムラをなくすためには、少なくともレンズと発光素子との位置関係が設計どおりに組立てられており、発光素子から出射された光を発光素子の光軸に交差する方向に精度よく拡散させることが求められる。
しかしながら、特許文献1〜5に開示される技術では、組立後のレンズと発光素子との位置関係について言及していないため、上記の要求、即ち、発光素子から出射された光を発光素子の光軸に交差する方向に精度よく拡散させることを充分に満足することはできない。
したがって本発明の目的は、表示パネルを備える表示装置のバックライトユニットに用いられる発光装置において、被照射体の面方向において輝度が均一となるように、光を被照射体に照射することができ、薄型化が可能な発光装置、ならびに、この発光装置を備える照明装置および表示装置を提供することである。
本発明は、被照射体に光を照射する発光装置であって、
光を出射する発光素子と、
前記発光素子を支持する基台と、
前記発光素子を覆うように、前記発光素子に当接して設けられ、前記発光素子から出射された光を複数の方向に反射または屈折させる光学部材と、を含み、
前記発光素子と前記光学部材とは、前記光学部材の光軸が前記発光素子の光軸と実質的に一致するように、位置合わせされて形成されていることを特徴とする発光装置である。
光を出射する発光素子と、
前記発光素子を支持する基台と、
前記発光素子を覆うように、前記発光素子に当接して設けられ、前記発光素子から出射された光を複数の方向に反射または屈折させる光学部材と、を含み、
前記発光素子と前記光学部材とは、前記光学部材の光軸が前記発光素子の光軸と実質的に一致するように、位置合わせされて形成されていることを特徴とする発光装置である。
また本発明の発光装置では、前記発光素子と前記光学部材とは、インサート成形により、位置合わせされて形成されていることを特徴とする。
また本発明の発光装置では、前記光学部材は、前記光軸に直交する方向に、前記基台に対して外方に延出して設けられることを特徴とする。
また本発明の発光装置では、前記光学部材は、前記光軸に直交する方向の長さが、前記光軸に平行な方向の長さよりも長いことを特徴とする。
また本発明の発光装置では、前記光学部材には、前記被照射体に対向する側の中央部に、中心が前記光軸上に位置する凹部が形成され、
前記凹部の底面には、入射する光の光量を減衰させる光量減衰部が形成されていることを特徴とする。
前記凹部の底面には、入射する光の光量を減衰させる光量減衰部が形成されていることを特徴とする。
また本発明の発光装置において、前記光学部材は、その底面に、光を反射する反射部が設けられることを特徴とする。
また本発明の発光装置は、前記光学部材から出射された光を反射する反射部材をさらに含み、
前記反射部材は、
前記光学部材の周囲の位置において、前記光学部材の光軸に直交する方向に平面状に延びる基部と、
前記基部に対して傾斜して前記光学部材を取り囲む傾斜部であって、前記光学部材に臨む面が平面状に延びる傾斜部と、を有することを特徴とする。
前記反射部材は、
前記光学部材の周囲の位置において、前記光学部材の光軸に直交する方向に平面状に延びる基部と、
前記基部に対して傾斜して前記光学部材を取り囲む傾斜部であって、前記光学部材に臨む面が平面状に延びる傾斜部と、を有することを特徴とする。
また本発明は、前記発光装置を複数備え、複数の発光装置が整列配置されていることを特徴とする照明装置である。
また本発明の照明装置では、前記複数の発光装置が備える複数の反射部材は、隣接する発光装置間で連続するように、前記傾斜部において一体的に形成されていることを特徴とする。
また本発明は、表示パネルと、
前記表示パネルの背面に光を照射する、前記発光装置を含む照明装置、または、前記照明装置とを備えることを特徴とする表示装置である。
前記表示パネルの背面に光を照射する、前記発光装置を含む照明装置、または、前記照明装置とを備えることを特徴とする表示装置である。
本発明によれば、発光装置は、光を出射する発光素子と、発光素子を支持する基台と、発光素子を覆うように設けられ、光を複数の方向に反射または屈折させる光学部材とを備える。そして、発光素子と光学部材とは、光学部材の光軸が発光素子の光軸と実質的に一致し、光学部材が発光素子に当接するように、位置合わせされて形成されている。これによって、発光装置は、発光素子から出射した光を、発光素子に当接した光学部材により、精度よく反射および屈折させることができるので、薄型化された表示装置に用いられた場合においても、面方向において輝度が均一化された光を被照射体に照射することができる。
すなわち、設計どおりに光学部材の光軸と発光素子の光軸が実質的に一致していることで、設計どおりに光を反射または屈折させることができる。また、発光素子から出射された光は、光学部材を介して、発光素子を中心に均一化された光となり、このように均一化された光を被照射体に照射することができる。これらにより、面方向において被照射体上での輝度を均一化することができる。
また本発明によれば、発光素子と光学部材とは、インサート成形により、位置合わせされて形成されている。これによって、発光素子と光学部材とは、高精度に位置合わせされて形成されるので、発光素子に当接した光学部材により、発光素子から出射された光をより高精度に拡散させることができる。
また本発明によれば、光学部材は、光軸に直交する方向に、基台に対して外方に延出して設けられる。これによって、発光素子から出射した光を光学部材により広範囲に拡散させることができる。
また本発明によれば、光学部材は、光軸に直交する方向の長さが、光軸に平行な方向の長さよりも長い。これによって、光学部材に入射した光を、光学部材の内部において光軸に交差する方向に拡散させることができる。
また本発明によれば、光学部材には、被照射体に対向する側の中央部に、中心が光軸上に位置する凹部が形成されている。そして、凹部の底面には、入射する光の光量を減衰させる光量減衰部が形成されている。これによって、光量の大きな光が到達する発光素子の直上に対応して形成される凹部から出射される光の光量を、光量減衰部により小さくすることができる。したがって、発光装置は、被照射体の面方向において輝度が局所的に偏ることを防止することができる。
また本発明によれば、光学部材は、その底面に、光を反射する反射部が設けられる。これによって、光学部材の内部を進行し、その底面に到達した光を、反射部で反射させることができるので、光のロスを低減することができる。
また本発明によれば、発光装置は、光学部材から出射された光を反射する反射部材をさらに含む。この反射部材は、基部と傾斜部とを有する。基部は、光学部材の周囲の位置において、光学部材の光軸に直交する方向に平面状に延びて形成され、傾斜部は、基部に対して傾斜して光学部材を取り囲み、光学部材に臨む面が平面状に延びて形成される。
このような反射部材を備える発光装置では、光学部材から出射された光の少なくとも一部は、光学部材の周囲に設けられる反射部材の基部に到達する。基部に到達した光の一部は、平面状の基部によって反射されて、被照射体に照射される。基部で反射された光は拡がって進むので、被照射体において光学部材に対向する領域だけではなく、その周辺領域に、充分な量の光を照射することができる。
また、基部に到達した光の他の一部は、基部によって反射されて、傾斜部に向かい、平面状の傾斜部で反射されることにより、被照射体に照射される。したがって、被照射体において、光学部材および基部に対向する領域だけではなく、その領域の周辺の領域である、傾斜部に対向する領域にも、充分な量の光を照射することができる。よって、面方向において輝度が均一化になるように、光を被照射体に照射することができる。
また本発明によれば、前記発光装置を複数設けて整列配置させることで、照明装置を構成することができる。
また本発明によれば、照明装置において、複数の反射部材が一体的に成形されることで、各光学部材の、各反射部材に対する配置位置の精度を向上することができ、その結果、反射部材によって、被照射体の輝度が面方向においてより均一となるように光を反射することができる。
また本発明によれば、表示装置は前記発光装置を含む照明装置によって表示パネルの背面に光を照射するので、より高画質の画像を表示パネルに表示することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置100の構成を示す分解斜視図である。図2は、図1における切断面線A−Aで切断した液晶表示装置100の断面図である。図3は、複数の発光装置11が整列配置される様子を示す図である。本発明の表示装置である液晶表示装置100は、テレビジョンまたはパーソナルコンピュータなどにおいて、画像情報を出力することによって画像を表示画面に表示する装置である。表示画面は、液晶素子を有する透過型の表示パネルである液晶パネル2によって形成され、液晶パネル2は、矩形平板状に形成される。液晶パネル2において、厚み方向の2つの向きを前面21側および背面22側とする。液晶表示装置100は画像を、前面21側から見て視認可能に表示する。
液晶表示装置100は、液晶パネル2と、本発明に係る発光装置を含む照明装置であるバックライトユニット1とを備える。液晶パネル2は、バックライトユニット1が備えるフレーム部材13の底部131と平行に、側壁部132により支持される。液晶パネル2は、2枚の基板を含み、厚み方向から見て長方形の板状に形成される。液晶パネル2は、TFT(thin film transistor)等のスイッチング素子を含み、2枚の基板の隙間には液晶が注入されている。液晶パネル2は、背面22側に配置されるバックライトユニット1からの光がバックライトとして照射されることによって、表示機能を発揮する。前記2枚の基板には、液晶パネル2における画素の駆動制御用のドライバー(ソースドライバ)、種々の素子および配線が設けられている。
また、液晶表示装置100において、液晶パネル2とバックライトユニット1との間には、拡散板3が、液晶パネル2に平行に配置される。なお、液晶パネル2と拡散板3との間に、プリズムシートを配置してもよい。
拡散板3は、バックライトユニット1から照射される光を、面方向に拡散することによって、輝度が局所的に偏ることを防止する。プリズムシートは、拡散板3を介して背面22側から到達した光の進行の向きを、前面21側に向ける。拡散板3では、輝度が面方向に偏ることを防ぐために、光の進行方向は、ベクトル成分として、面方向の成分を多く含む。これに対しプリズムシートは、面方向のベクトル成分を多く含む光の進行方向を、厚み方向の成分を多く含む光の進行方向に変換する。具体的には、プリズムシートは、レンズまたはプリズム状に形成される部分が面方向に多数並んで形成され、これによって、厚み方向に進行する光の拡散度を小さくする。したがって、液晶表示装置100による表示において、輝度を上昇させることができる。
バックライトユニット1は、液晶パネル2に背面22側から光を照射する直下型のバックライト装置である。バックライトユニット1は、液晶パネル2に光を照射する複数の発光装置11と、複数のプリント基板12と、フレーム部材13とを含む。
フレーム部材13は、バックライトユニット1の基本構造体であり、液晶パネル2と予め定められた間隔をあけて対向する平板状の底部131と、底部131に連なり底部131から立ち上がる側壁部132とからなる。底部131は、厚み方向から見て長方形に形成され、その大きさは液晶パネル2よりも少し大き目である。側壁部132は、底部131のうち短辺を成す2つの端部と、長辺を成す2つの端部とから液晶パネル2の前面21側に立ち上がって形成される。これによって、平板状の側壁部132が底部131の周囲に4つ、形成される。
プリント基板12は、フレーム部材13の底部131に固定される。このプリント基板12上には、複数の発光装置11が設けられる。プリント基板12は、たとえば、導電層が両面に形成されたガラスエポキシからなる基板である。
複数の発光装置11は、液晶パネル2に光を照射するものである。本実施形態では、複数の発光装置11を1つの群として、拡散板3を介して液晶パネル2の背面22の全体にわたって対向するように、複数の発光装置11が設けられたプリント基板12を複数並列に配列することで、発光装置11がマトリクス状に設けられる。すなわち、図1の一部を拡大した図である図3に示すように、複数の発光装置11は整列配置されている。なお、本実施形態では、複数の発光装置11はマトリクス状に整列配置されているが、マトリクス状でなくともよい。各発光装置11は、フレーム部材13の底部131に垂直なX方向に平面視したときに正方形に形成され、拡散板3の液晶パネル2側の面において光量が6000cd/m2となるように規定され、一辺の長さは、たとえば55mmである。
複数の発光装置11は、それぞれ、発光部111と、プリント基板12上において発光部111の周囲に設けられる反射部材118とを備える。発光部111は、発光素子である発光ダイオード(LED)チップ111aと、LEDチップ111aを支持する基台111bと、光学部材であるレンズ112とを含む。
図4は、基台111bに支持されたLEDチップ111aとレンズ112との位置関係を示す図である。
基台111bは、LEDチップ111aを支持するための部材である。この基台111bは、LEDチップ111aを支持する支持面が、X方向に平面視したときに正方形に形成され、正方形の一辺の長さL1は、たとえば3mmである。また、基台111bの高さは、たとえば1mmである。
図5は、基台111bとLEDチップ111aとを示す図であり、図5(a)が平面図であり、図5(b)が正面図であり、図5(c)が底面図である。図5に示すように、基台111bは、セラミックス、樹脂などからなる基台本体111gと、基台本体111gに設けられる2つの電極111cとを含んでおり、LEDチップ111aは、基台111bの支持面となる基台本体111gの上面中央部に、接着部材111fで固定されている。2つの電極111cは、互いに離間しており、それぞれ、基台本体111gの上面、側面、および底面に亘って設けられる。
LEDチップ111aの図示しない2つの端子と、2つの電極111cとは、2つのボンディングワイヤ111dによってそれぞれ接続されている。そして、LEDチップ111aおよびボンディングワイヤ111dは、シリコン樹脂などの透明樹脂111eによって封止されている。
図6に、プリント基板12に実装されるLEDチップ111aおよび基台111bを示す。LEDチップ111aは、基台111bを介してプリント基板12に実装され、プリント基板12から離れる方向に光を出射する。LEDチップ111aは、発光装置11をX方向に平面視したときに、基台111bの中央部に位置する。複数の発光装置11において、それぞれのLEDチップ111aによる光の出射の制御は、互いに独立して制御可能である。これによって、バックライトユニット1は、部分的な調光制御(ローカルディミング)が可能である。
プリント基板12へLEDチップ111aおよび基台111bを実装するときは、まず、プリント基板12が備える導電層パターンの2つの接続端子部121の上に、それぞれ、はんだを付け、そのはんだに、基台本体111gの底面に設けられる2つの電極111cがそれぞれ合致するように、たとえば図示しない自動機によって、プリント基板12に、基台111bおよび基台111bに固定されているLEDチップ111aを載せる。基台111bおよび基台111bに固定されているLEDチップ111aを載せたプリント基板12は、赤外線を照射するリフロー槽に送られ、はんだは約260℃に熱せられ、基台111bとプリント基板12とがはんだ付けされる。
レンズ112は、LEDチップ111aを支持する基台111bを覆うように、インサート成形によって、LEDチップ111aに当接して設けられ、LEDチップ111aから出射した光を複数の方向に反射または屈折させる。すなわち、光を拡散させる。レンズ112は、透明なレンズであり、たとえばシリコン樹脂やアクリル樹脂などからなる。
レンズ112は、液晶パネル2に対向する面である上面112aが中央部に凹みを有して湾曲し、側面112bがLEDチップ111aの光軸Sと平行な略円柱状に形成され、光軸Sに直交する断面における直径L2がたとえば10mmであり、基台111bに対して外方に延出するとともに、基台111bの各側面の少なくとも一部まで接触させて設けられている。すなわち、レンズ112は、LEDチップ111aの光軸Sに直交する方向に関して基台111bよりも大きい(レンズ112の直径L2は、基台111bの支持面の一辺の長さL1よりも大きい)。このように、レンズ112が基台111bに対して外方に延出するとともに、基台111bの各側面の少なくとも一部まで接触させて設けられることによって、LEDチップ111aから出射した光をレンズ112により広範囲に拡散させることができる。
また、レンズ112の高さH1は、たとえば4.5mmであり、直径L2よりも小さい。換言すれば、レンズ112は、LEDチップ111aの光軸Sに直交する方向の長さ(直径L2)が、高さH1よりも大きい。このレンズ112に入射した光は、レンズ112の内部において光軸Sに交差する方向に拡散される。
上記のように、直径L2を高さH1よりも大きく設定するのは、バックライトユニット1の薄型化と液晶パネル2への光の均一照射のためである。バックライトユニット1を薄型化するためには、レンズ112の高さH1を小さく、すなわち、レンズ112を極力薄くする必要がある。しかしながら、レンズ112を薄くすると、液晶パネル2の背面22に照度むらが発生し易くなり、その結果、液晶パネル2の前面21に輝度むらが発生し易くなる。特に、隣接するLEDチップ111aの間の距離が長い場合、液晶パネル2の背面22において隣接するLEDチップ111aの間の領域は、LEDチップ111aから遠く離れており、照射光量が少なくなるので、その領域とLEDチップ111aに近接する領域との間で、照度むら(輝度むら)が生じ易くなる。LEDチップ111aから照射された光を、レンズ112を介して、LEDチップ111aから遠く離れた領域に照射させるには、レンズ112の直径L2をある程度大きくする必要があり、本実施形態では、レンズ112の直径L2を、高さH1よりも大きくすることで、バックライトユニット1の薄型化と液晶パネル2への光の均一照射とを可能にしている。
なお、仮に、レンズ112の高さH1よりも、レンズ112の直径L2を小さくした場合、バックライトユニット1の薄型化および均一照射が困難となるばかりでなく、LEDチップ111aに合わせてレンズ112を成形するインサート成形において、バランスが悪くなり易いという課題が生じる。また、LEDチップ111aおよび基台111bと、インサート成形されたレンズ112とからなる発光部111をプリント基板12にはんだ付けする際に、バランスを崩し易く、組立上にも課題が生じる。
レンズ112の上面は、凹部1121と、第1湾曲部1122と、第2湾曲部1123とを含んで構成される。レンズ112において、中央部に凹みを有して湾曲した上面112aは、到達した光を全反射させて側面112bから出射させる第1領域と、到達した光を外方に屈折させて上面112aから出射させる第2領域とを有する。第1領域は第1湾曲部1122に形成され、第2領域は第2湾曲部1123に形成される。
レンズ112の上面112aに、凹部1121と、第1湾曲部1122(第1領域)と、第2湾曲部1123(第2領域)とを設けている理由を説明する。まず、第1湾曲部1122(第1領域)は、LEDチップ111aから出射された光が第1湾曲部1122に到達すると全反射させて側面112bから出射させる。その出射された光は反射部材118で拡散されるとともに、LEDチップ111aから遠ざかる方向に遠くに光を照射させる役割をもつ。これにより外方(LEDチップ111aから遠ざかる方向)の光量を増加させることができる。次に、第2湾曲部1123(第2領域)は、LEDチップ111aから出射された光が第2湾曲部1123に到達すると外方に屈折させ、拡散板3に向けて照射される。その出射された光は、先の第1湾曲部1122(第1領域)からの拡散板3への照射で補えない拡散板3への照射領域を照射させる役割をもつ。
凹部1121は、液晶パネル2に対向する上面112a側の中央部に形成され、凹部1121の中心(すなわち、レンズ112の光軸)は、LEDチップ111aの光軸S上に位置する。凹部1121の底面は、LEDチップ111aの発光面に平行な円形状に形成され、その直径L3は、たとえば1mmである。なお、本発明の他の実施形態としては、凹部1121の底面の形状を、上記円形状の代わりに、凹部1121を、上記円形状を仮想的な底面とし、この底面からLEDチップ111aに向かって突出する円錐の側面形状にしてもよい。
凹部1121は、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)において、凹部1121に対向する領域に光を照射するために形成されている。ただし、凹部1121はLEDチップ111aに対向する部分であるので、LEDチップ111aから出射される光の大半が凹部1121に到達し、その大半の光がそのまま透過した場合、凹部1121に対向する領域の照度が際立って大きくなる。そこで、凹部1121の形状を、上記円錐の側面形状とすることが好ましい。上記円錐の側面形状とした場合、大半の光が凹部1121で反射され、凹部1121を透過する光は少なくなるので、凹部1121に対向する領域の照度を抑えることができる。
第1湾曲部1122は、凹部1121の外周縁端部に連なる環状の曲面であり、この曲面は、LEDチップ111aの光軸Sを中心として外方に向かうにつれて光軸S方向の一方(液晶パネル2に向かう方向)に延び、内方および光軸S方向の一方に凸となるように湾曲している。ここで、外周縁端部とは、光軸S方向に平面視したときに、光軸Sを中心として最外方となる部分であり、光軸Sのまわりを1周する部分である。この曲面の形状は、LEDチップ111aから出射された光が全反射するように設計される。
より詳細には、LEDチップ111aから出射された光のうち、第1湾曲部1122に到達した光は、第1湾曲部1122で全反射した後、レンズの側面112bを透過し、反射部材118の後述する第1反射部分1181へ向かう。第1反射部分1181に到達した光は、この第1反射部分1181で拡散され、拡散光の一部は、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)において、LEDチップ111aに対向せず、第1反射部分1181に対向する領域に照射される。また、拡散光の他の一部は、反射部材118の後述する第2反射部分1182に向かい、この第2反射部分1182で拡散され、拡散光は、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)において、LEDチップ111aに対向せず、第2反射部分1182に対向する領域に照射される。このようにして、LEDチップ111aに対向していない領域への照射光量を増加させることができる。
第1湾曲部1122は、LEDチップ111aから出射された光を全反射するために、LEDチップ111aから出射された光の入射角度が、臨界角φ以上となるように形成される。たとえば、レンズ112の材質をアクリル樹脂とするとき、アクリル樹脂の屈折率は「1.49」であり、空気の屈折率は「1」であるので、sinφ=1/1.49となる。この式から、臨界角φは42.1°となり、第1湾曲部1122は、入射角度が42.1°以上となる形状に形成される。また、たとえば、レンズ112の材質をシリコン樹脂とするとき、シリコン樹脂の屈折率は「1.43」であり、空気の屈折率は「1」であるので、sinφ=1/1.43となる。この式から、臨界角φは44.4°となり、第1湾曲部1122は、入射角度が44.4°以上となる形状に形成される。
第2湾曲部1123は、第1湾曲部1122の外周縁端部に連なり、LEDチップ111aの光軸Sを中心として外方に向かうにつれて光軸S方向の他方(液晶パネル2から離反する方向)に延び、外方および光軸S方向の一方に凸となるように湾曲した環状の曲面である。
本実施形態では、レンズ112は、その底面全体に、光を反射する反射部119が設けられる。これによって、レンズ112の内部を進行し、その底面に到達した光を、反射部119で反射させることができるので、光のロスを低減することができる。反射部119は、銀やアルミニウムのシートを張り付けたり、アルミ蒸着を行ったりすることで形成することができる。反射部119の厚みは、たとえば、50μmであり、LEDチップ111aから出射される可視光に対する反射率(全反射率)が、98%以上である。なお、アルミ蒸着は、真空にした容器の中でアルミニウムを加熱させて、蒸着対象物であるレンズ112の底面に付着させて行われる。
LEDチップ111aから出射された光のうち、第2湾曲部1123に到達した光は、第2湾曲部1123を透過するときに、発光部111に向かう方向(X方向)に屈折して、拡散板3および反射部材118に向かう。反射部材118に到達した光は、拡散して拡散板3に向かう。このように第2湾曲部1123により拡散板3へ向かう光は、拡散板3において、凹部1121および第1湾曲部1122により光が照射される領域とは異なる領域に主に照射され、これによって光量の補完が行われる。なお、第2湾曲部1123は、光を透過する必要があるので、LEDチップ111aから出射された光を全反射しないように、入射角度が42.1°未満となる形状に形成される。
このように、レンズ112は、凹部1121の外周縁端部に、LEDチップ111aから出射された光をレンズ112の側面112bへ向けて全反射させる第1湾曲部1122が形成され、その第1湾曲部1122の外周縁端部に、LEDチップ111aから出射された光を屈折させる第2湾曲部1123が形成されている。LEDチップ111aは一般的に指向性が強く、光軸S付近の光量が極めて大きく、光軸Sに対する光の出射角度が大きくなればなるほど光量が小さくなる。したがって、LEDチップ111aの光軸S(すなわち、レンズ112の光軸)から比較的遠い領域への照射光量を大きくするためには、光軸Sに対する出射角度が大きな光を、この領域へ向けるのではなく、出射角度が小さな光を、この領域へ向ける必要がある。本実施形態では、上記のように、光軸Sが通る凹部1121の周囲に、上記領域へ向けて光を全反射させる第1湾曲部1122が隣接して形成されるので、この領域への照射光量を大きくすることができる。これに対して、仮に、凹部1121の周囲に、第2湾曲部1123を隣接させて形成し、その第2湾曲部1123の周囲に、第1湾曲部1122を隣接して形成した場合、第1湾曲部1122へ向かう光の光軸Sに対する出射角度が大きくなり、その結果、第1湾曲部1122で全反射されて上記領域に照射される光の量は少なくなってしまう。
図7は、LEDチップ111aから出射された光の光路を説明するための図である。LEDチップ111aから出射した光は、レンズ112に入射し、このレンズ112で拡散される。具体的には、レンズ112に入射した光のうち、液晶パネル2に対向する上面112aにおいて凹部1121に到達した光は、液晶パネル2に向けて矢符A1方向に出射され、第1湾曲部1122に到達した光は、反射して側面112bから矢符A2方向に出射され、第2湾曲部1123に到達した光は、外方(LEDチップ111aから遠ざかる方向)に屈折して液晶パネル2に向けて矢符A3方向に出射される。
また、本実施形態では、LEDチップ111aとレンズ112とは、レンズ112の中心(すなわち、レンズ112の光軸)がLEDチップ111aの光軸S上に位置し、レンズ112がLEDチップ111aに当接するように、予め高精度に位置合わせされて形成されている。
ここで、レンズ112の光軸とは、レンズ112を通過する光束の代表となる仮想的な光線を指し、レンズ112は1つの軸(光軸)のまわりに回転対称な面で形成される。
図8は、発光点が1つの場合における、レンズ112の光軸とLEDチップ111aの光軸とが実質的に一致していることを説明するための図である。図8では、理解が容易となるように、レンズ112と、基台111bに支持されたLEDチップ111aとを離間させて示している。また、図8では、基台111b上に1つのLEDチップ111aが支持されており、この場合には発光点は1つである。図8(a)は、レンズ112の光軸S1方向の上方から見たレンズ112を示し、図8(b)は、光軸S1に直交する方向から見たレンズ112の断面図を示し、図8(c)は、LEDチップ111aの光軸S方向の上方から見た基台111bに支持されたLEDチップ111aを示し、図8(d)は、基台111bに支持されたLEDチップ111aの斜視図を示す。レンズ112の光軸S1は、レンズ112の中心を通り、凹部1121の底面に直交する直線である。一方、LEDチップ111aの光軸Sは、1つのLEDチップ111aの発光点を通り、発光面に直交する直線である。本実施形態では、上記のように定められた、レンズ112の光軸S1と、LEDチップ111aの光軸Sとが実質的に一致している。
本発明において、「レンズ112の光軸S1とLEDチップ111aの光軸Sとが実質的に一致している」とは、光軸S1と光軸Sとがずれることなく完全に一致していることのみを意味するのではなく、光軸S1と光軸Sとの水平方向の離間距離であるずれ量(以下、「光軸ずれ量」という)が所定の許容範囲内であれば、光軸S1と光軸Sとが一致していると見なすことを意味する。
光軸ずれ量の許容範囲は、拡散板3の液晶パネル2側の面における充分な輝度均一性(輝度むらが8%以内)が確保できるように、レンズ112の形状(厚み、外径など)などを考慮して設定され、本実施形態では、光軸ずれ量が70μm以下であれば許容範囲内とする。なお、光軸ずれ量を70μm以下の許容範囲内とするための詳細方法については、後述する。
図9は、発光点が2つの場合における、レンズ112の光軸とLEDチップ111aの光軸とが実質的に一致していることを説明するための図である。図9では、理解が容易となるように、レンズ112と、基台111bに支持されたLEDチップ111aとを離間させて示している。また、図9では、基台111b上に2つのLEDチップ111aが支持されており、この場合には発光点は2つである。図9(a)は、レンズ112の光軸S1方向の上方から見たレンズ112を示し、図9(b)は、光軸S1に直交する方向から見たレンズ112の断面図を示し、図9(c)は、LEDチップ111aの光軸S方向の上方から見た基台111bに支持されたLEDチップ111aを示し、図9(d)は、基台111bに支持されたLEDチップ111aの斜視図を示す。レンズ112の光軸S1は、レンズ112の中心を通り、凹部1121の底面に直交する直線である。一方、LEDチップ111aの光軸Sは、2つのLEDチップ111aのそれぞれに対応した2つの発光点を結んだ線分の中心を通り、発光面に直交する直線である。本実施形態では、上記のように定められた、レンズ112の光軸S1と、LEDチップ111aの光軸Sとが実質的に一致している。
図10は、発光点が3つの場合における、レンズ112の光軸とLEDチップ111aの光軸とが実質的に一致していることを説明するための図である。図10では、理解が容易となるように、レンズ112と、基台111bに支持されたLEDチップ111aとを離間させて示している。また、図10では、基台111b上に3つのLEDチップ111aが支持されており、この場合には発光点は3つである。図10(a)は、レンズ112の光軸S1方向の上方から見たレンズ112を示し、図10(b)は、光軸S1に直交する方向から見たレンズ112の断面図を示し、図10(c)は、LEDチップ111aの光軸S方向の上方から見た基台111bに支持されたLEDチップ111aを示し、図10(d)は、基台111bに支持されたLEDチップ111aの斜視図を示す。レンズ112の光軸S1は、レンズ112の中心を通り、凹部1121の底面に直交する直線である。一方、LEDチップ111aの光軸Sは、3つのLEDチップ111aのそれぞれに対応した3つの発光点を頂点とする三角形の中心を通り、発光面に直交する直線である。本実施形態では、上記のように定められた、レンズ112の光軸S1と、LEDチップ111aの光軸Sとが実質的に一致している。
図11は、発光点が4つの場合における、レンズ112の光軸とLEDチップ111aの光軸とが実質的に一致していることを説明するための図である。図11では、理解が容易となるように、レンズ112と、基台111bに支持されたLEDチップ111aとを離間させて示している。また、図11では、基台111b上に4つのLEDチップ111aが支持されており、この場合には発光点は4つである。図11(a)は、レンズ112の光軸S1方向の上方から見たレンズ112を示し、図11(b)は、光軸S1に直交する方向から見たレンズ112の断面図を示し、図11(c)は、LEDチップ111aの光軸S方向の上方から見た基台111bに支持されたLEDチップ111aを示し、図11(d)は、基台111bに支持されたLEDチップ111aの斜視図を示す。レンズ112の光軸S1は、レンズ112の中心を通り、凹部1121の底面に直交する直線である。一方、LEDチップ111aの光軸Sは、4つのLEDチップ111aのそれぞれに対応した4つの発光点を頂点とする四角形の中心を通り、発光面に直交する直線である。本実施形態では、上記のように定められた、レンズ112の光軸S1と、LEDチップ111aの光軸Sとが実質的に一致している。
LEDチップ111aとレンズ112とを、予め位置合わせして形成する方法としては、インサート成形、所定の形状に成形されたレンズ112に基台111bに支持されたLEDチップ111aを嵌合させる方法などを挙げることができる。本実施形態では、LEDチップ111aとレンズ112とは、インサート成形により、予め位置合わせされて形成されている。
インサート成形する際には、大きく分けて、上面金型と下面金型とを使用する。上面金型と下面金型とを合わせた際に形成される空間に、LEDチップ111aを保持した状態で、レンズ112の原料となる樹脂を樹脂流入口から注入することにより成形する。なお、上面金型と下面金型とを合わせた際に形成される空間に、基台111bに支持されたLEDチップ111aを保持した状態で、レンズ112の原料となる樹脂を樹脂注入口から注入することにより成形するようにしてもよい。このように、LEDチップ111aとレンズ112とをインサート成形により形成することによって、レンズ112がLEDチップ111aに当接するように、高精度に位置合わせすることができる。これによって、バックライトユニット1は、LEDチップ111aから出射した光を、LEDチップ111aに当接したレンズ112により、精度よく反射および屈折させることができるので、拡散板3からプリント基板12までの距離H3(H3は、たとえば6mm)が小さい薄型化された液晶表示装置100においても、面方向において強度が均一化された光を液晶パネル2に照射することができる。
基台111bに支持されたLEDチップ111aを保持した状態で、レンズ112の原料となる樹脂を樹脂注入口から注入するインサート成形について、以下に説明する。図12は、インサート成形機400の構成を示す図である。この図12は、固定板401と可動板402とが密着した状態を示す。図13は、インサート成形機400を分解して示す図である。この図13は、可動板402が固定板401に対して離反した状態を示し、インサート成形品を取出す状態を示す。図14は、インサート成形機400の要部を拡大して示す図である。
インサート成形機400は、固定側取付板4012に取付けられた固定側型板4011を有する固定板401と、可動側取付板4022に取付けられた可動側型板4021を有する可動板402とを含んで構成される2プレート金型方式の成形機である。可動板402は、固定板401に対して近接または離反するように移動可能である。このインサート成形機400は、スプールランナー405と、ガイドピン406と、EJピン408と、リタンスプリング409bが取付けられたエジェクタプレート409aとをさらに備える。エジェクタプレート409aには、リタンスプリング409bを挿通したピン409cが取付けられている。
固定板401の固定側型板4011には、成形部品であるレンズ112に対応した形状の空間を形成するレンズ形状凹部4031を有する上面金型403が取付けられている。また、可動板402の可動側型板4021には、LED形状凹部4041と樹脂流入凹部4042とを有する下面金型404が取付けられている。LED形状凹部4041は、インサート部品である、基台111bに支持されたLEDチップ111a(以下、「LED500」という)に対応した四角柱状の空間を形成する。樹脂流入凹部4042は、レンズ112の成形時にレンズ112の底面に形成される捨てボス部501(この捨てボス部501は成形後に切除される不要部分)に対応した形状の空間を形成する。インサート成形時には、スプールランナー405から流出した溶融樹脂が、樹脂流入凹部4042を介してレンズ形状凹部4031に流入するようになっている。
また、図14に示すように、上面金型403と下面金型404との間には、入れ子金型4032が設けられ、この入れ子金型4032と上面金型403とは、水平方向に所定の間隙G1(0.2mm)をあけて設けられている。下面金型404に対する入れ子金型4032の位置調整は、入れ子金型4032の上方に配置される調整ボルト4033により行われる。
スプールランナー405は、不図示のノズルから射出された溶融樹脂(レンズ112を構成する樹脂であり、たとえばシリコン樹脂)を、レンズ形状凹部4031に流入させるための部材であり、樹脂流入凹部4042に接続されるゲート4051(サブマリンゲート方式のゲート)を介してレンズ形状凹部4031に溶融樹脂を流入させる。
ガイドピン406は、可動側取付板4022に固定されるピンである。可動板402が固定板401に近接するように所定の位置に移動し、インサート成形が行われるときには、ガイドピン406は、固定側型板4011に形成される挿通孔407に挿通するようになっており、これによって固定板401に対する可動板402の位置合わせが可能となる。
EJピン408は、エジェクタプレート409aに固定されるピンであり、LED対応ピン408aと、レンズ対応ピン408bとを有する。LED対応ピン408aは、インサート成形終了後に、可動板402が固定板401から離反するように移動すると、LED形状凹部4041に挿入されたLED500の基台111bの底面を鉛直方向下方から上方に向かって押上げ、インサート成形品をLED形状凹部4041から取り外すように機能する。また、レンズ対応ピン408bは、インサート成形終了後に、可動板402が固定板401から離反するように移動すると、LED500に固定されたレンズ112の底面を鉛直方向下方から上方に向かって押上げ、インサート成形品をLED形状凹部4041から取り外すように機能する。
次に、インサート成形機400を用いて、LED500にレンズ112が固定されたインサート成形品を成形する方法について説明する。
まず、図13(b)に示すように、下面金型404のLED形状凹部4041に、インサート部品であるLED500を挿入する。LED500のLED形状凹部4041への挿入の方法は、作業者の手による手動であってもよいし、ロボットアームを用いる方法であってもよい。なお、LED形状凹部4041の大きさは、LED500の挿入性を考慮して、LED500の基台111bの大きさに基づいて設定される。具体的には、LED形状凹部4041において、正方形状の開口における一辺の長さL4は、基台111bの一辺の長さL1が3mmであるのに対して、3.03mm(3mm+30μm)に設定され、凹部高さH5は、基台111bの高さH4が1mmであるのに対して、0.5mmに設定される。
基台111bは、製造ロットの違いによって、その一辺の長さL1が10μmのばらつき幅を有する。この一辺の長さL1のばらつき幅(10μm)と、LED形状凹部4041に対するLED500の挿入クリアランス(L4−L1=30μm)とを和算した「40μm」が、LED形状凹部4041に対してLED500を挿入するときの水平方向(X方向に対して直交する方向)に関する挿入ばらつき幅となる。
次に、可動板402を固定板401に近接する方向(鉛直方向上方)に移動させて、可動板402と固定板401とを密着させる。このように、可動板402と固定板401とが密着すると、ピン409cがリタンスプリング409bのばね力に反して押下げられてエジェクタプレート409aが押下げられるので、エジェクタプレート409aに固定されたEJピン408が鉛直方向下方に移動する。可動板402と固定板401とを密着させることによって、上面金型403と下面金型404とが密着し、これによって、上面金型403のレンズ形状凹部4031により形成される空間が密閉空間となる。
LEDチップ111aの光軸Sは、製造ロットの違いによって、基台111bに対する水平方向の位置が異なっている(製造ロットの違いによるLEDチップ111aの光軸Sの、基台111bに対する位置ばらつき幅:20μm以下)。調整ボルト4033により、下面金型404に対する入れ子金型4032の水平方向の位置調整を製造ロット毎に行うことで、このばらつきを吸収することが可能となる。
次に、可動板402と固定板401とが密着された状態で、スプールランナー405のゲート4051から、樹脂流入凹部4042を介してレンズ形状凹部4031に溶融樹脂を流入させて、レンズ112を成形するとともに、レンズ形状凹部4031に対向するLED形状凹部4041に挿入されたLED500にレンズ112を固定させる。このとき、レンズ112は、成形条件などのばらつきにより発生する、その光軸S1の水平方向の位置ずれ幅が10μm以下であることを許容範囲として成形される。なお、成形されたレンズ112の底面には、樹脂流入凹部4042に対応した形状の捨てボス部501が形成されている。
このようにしてLED500にレンズ112が固定されると、次に、可動板402を固定板401から離反する方向(鉛直方向下方)に移動させる。これによって、成形されたレンズ112がレンズ形状凹部4031から離型し、LED500とレンズ112とが一体成形されたインサート成形品がLED形状凹部4041内に残る。
可動板402が固定板401から離反する方向に移動すると、ピン409cがリタンスプリング409bのばね力によって引上げられるので、エジェクタプレート409aに固定されたEJピン408が鉛直方向下方から上方に向かって移動される。EJピン408のLED対応ピン408aは、LED形状凹部4041に挿入されたLED500の基台111bの底面を鉛直方向下方から上方に向かって押上げ、それと同時に、レンズ対応ピン408bは、LED500に固定されたレンズ112の底面を鉛直方向下方から上方に向かって押上げる。これによって、LED500とレンズ112とが一体成形されたインサート成形品を、LED形状凹部4041から取り外すことができる。
インサート成形品をLED形状凹部4041から取り外すときに、EJピン408によりレンズ112の底面のみを押上げるようにした場合には、LED500とレンズ112とが分離してしまうおそれがある。また、EJピン408により基台111bの底面のみを押上げるようにした場合には、レンズ112の底面に形成された捨てボス部501が樹脂流入凹部4042から離型するときに異常な負荷が発生し、LEDチップ111aの光軸Sとレンズ112の光軸S1との光軸ずれの原因に繋がるおそれがある。本実施形態では、エジェクタプレート409aに固定されたLED対応ピン408aにより基台111bの底面を押上げ、それと同時に、エジェクタプレート409aに固定されたレンズ対応ピン408bによりレンズ112の底面を押上げることで、LED形状凹部4041からインサート成形品を取り外すようにしているので、上記のような問題は発生しない。
このようにしてLED形状凹部4041から取り外されたインサート成形品には、レンズ112の底面に捨てボス部501が形成されているので、この捨てボス部501を切除して、インサート成形を終了する。
以上のように、インサート成形機400を用いることによって、前述したように、以下の条件を満たして、LED500にレンズ112が固定されたインサート成形品を成形することができる。
(1)LED形状凹部4041に対してLED500を挿入するときの水平方向に関する挿入ばらつき幅が「40μm」である。
(2)レンズ112は、その光軸S1の水平方向の位置ずれ幅が「10μm以下」であることを許容範囲として成形される。
(1)LED形状凹部4041に対してLED500を挿入するときの水平方向に関する挿入ばらつき幅が「40μm」である。
(2)レンズ112は、その光軸S1の水平方向の位置ずれ幅が「10μm以下」であることを許容範囲として成形される。
すなわち、インサート成形機400を用いたインサート成形によって、レンズ112の光軸S1とLEDチップ111aの光軸Sとの光軸ずれ量を、上記「40μm」と、上記「10μm以下」との和の最大値である「50μm」以下とすることができる。なお、上記以外のずれのマージンとして、20μmを確保するこが好ましい。したがって、インサート形成機400を用いることによって、拡散板3の液晶パネル2側の面における充分な輝度均一性(輝度むらが8%以内)が確保できるように、光軸ずれ量を70μm以下の許容範囲内とすることができ、レンズ112の光軸S1とLEDチップ111aの光軸Sとが実質的に一致したインサート形成品を成形することができる。
図15および図16を用いて反射部材118について説明する。図15は、反射部材118および発光部111の斜視図であり、図16は、反射部材118の斜視図である。また、図17は、発光部111から出射される光の光路を示す図である。
反射部材118は、入射する光を反射する部材である。反射部材118は、LEDチップ111aから照射される光に対して高い反射率、理想的には100%の反射率を有する。ここで、反射部材118を構成する材料自身の反射率は、JIS K 7375に準拠して測定することができる。
反射部材118は、高輝性PET(Polyethylene Terephthalate)、アルミニウムなどからなる。高輝性PETとは、蛍光剤を含有した発泡性PETであり、たとえば、東レ株式会社製のE60V(商品名)などを挙げることができる。反射部材118の厚みは、たとえば0.1〜0.5mmである。また、隣接する発光装置11間における反射部材118の中央点の間隔は、正方形状の発光装置11の1辺の長さが55mmであるとき、たとえば55mm〜58mmである。
反射部材118は、X方向に平面視したときの外形状が多角形状、たとえば正方形状である。反射部材118は、本発明に係る「基部」である第1反射部分1181と、本発明に係る「傾斜部」である第2反射部分1182とを有する。第1反射部分1181は、X方向に平面視したときの外形状が正方形状であり、プリント基板12上において、LEDチップ111aの光軸Sに垂直な方向に延びている。第2反射部分1182は、第1反射部分1181を取り囲み、X方向に垂直な方向においてLEDチップ111aから遠ざかるにつれて、LEDチップ111aの光軸S方向においてプリント基板12から遠ざかり、拡散板3へ向かうように、傾斜して延びている。したがって、第1反射部分1181と第2反射部分1182とによって構成される反射部材118は、LEDチップ111aを中心とした逆ドーム状に形成される。
第1反射部分1181は、X方向に平面視したときの正方形状の各辺が、マトリクス状に配置される複数のLEDチップ111aの行方向または列方向と平行になるように形成される。また、第1反射部分1181は、プリント基板12に沿って形成され、X方向に平面視したときに、中央部に円形状の開口部が設けられる。この円形状の開口部の直径の長さは、LEDチップ111aを被覆するレンズ112の直径の長さL2と同程度の10mm〜13mmであり、プリント基板12にレンズ112を含む発光部111が実装された後、反射部材118をプリント基板12上に設置する際、この開口部に発光部111が挿通される。
第2反射部分1182は、主面が等脚台形状平面となる4つの台形状平板1182aによって構成される。したがって、第2反射部分1182について、発光部111に臨む面は、4つの平面から構成される。
各台形状平板1182aにおいて、等脚台形状の対向する平行な2辺のうちの短い方の辺、すなわち、短い方の底辺1182aaは、正方形状である第1反射部分1181の各辺にそれぞれ連なる。各台形状平板1182aにおいて、等脚台形状の対向する平行な2辺のうちの長い方の辺、すなわち、長い方の底辺1182abは、X方向において第1反射部分1181よりもプリント基板12から離間した位置、すなわち、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)により近い位置に設けられる。隣接する台形状平板1182a同士は、等脚台形状の対向する非平行な2辺の各辺、すなわち、側辺1182ac同士が連なる。
台形状平板1182aとプリント基板12との間の傾斜角度θ1は、たとえば45°〜85°であり、本実施形態では80°である。また、本実施形態では、反射部材118の高さH2は、たとえば2.5〜5mmである。ここで、高さH2は、第2反射部分1182の、X方向において第1反射部分1181の表面から最も離間した部分と、第1反射部分1181の表面との、X方向における距離である。
4つの台形状平板1182aの、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)への投影面積の合計値は、正方形状の中心に円形状の開口が形成された形状の第1反射部分1181の、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)への投影面積よりも小さい。すなわち、第1反射部分1181の被照射体への投影面積は、第2反射部分1182の被照射体への投影面積よりも大きい。
本実施形態では、正方形状の発光装置11の一辺の長さは55mmであり、傾斜角度θ1は80°である。したがって、反射部材118の高さH2を5mmとすれば、第2反射部分1182を構成する1つの台形状平板1182aの、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)への投影面積は、{55+(55−2×5/tanθ1)}×(5/tanθ1)×1/2≒47.7[mm2]である。よって、第2反射部分1182の、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)への投影面積は、47.7×4=190.8[mm2]である。これに対して、第1反射部分1181の、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)への投影面積は、第1反射部分1181に形成される円形状の開口部の直径を10mmとすれば、(55−2×5/tanθ1)×(55−2×5/tanθ1)−5×5×3.14≒2755.6[mm2]である。したがって、第1反射部分1181の被照射体への投影面積は、第2反射部分1182の被照射体への投影面積よりも、10倍以上大きいことになる。
上記のように構成され、複数の発光装置11にそれぞれ備えられる反射部材118は、互いに一体的に成形されるのが好ましい。複数の反射部材118を一体成形する方法としては、反射部材118が発泡性PETにより構成されている場合には真空成形加工を挙げることができ、反射部材118がアルミニウムにより構成されている場合にはプレス成形加工(金型を用いて金属材料をプレスして成形する加工)を挙げることができる。
たとえば、発泡性PETからなる複数の反射部材118を、真空成形加工により一体成形する場合には、次のようにして成形する。まず、発泡性PETにより作製されたシートを加熱軟化させた後、予め真空吸引のための小穴(真空穴)を多数あけた型の上部に固定する。次に、型またはシートを移動させ、シートと型の間を空気が漏れないように密閉した後、真空穴を通して内部の空気を急速に排除する。シートは内部が減圧となるため大気圧により型面上に押付けられ、型の形状を忠実に再現する。このようにして成形されたものを冷却後に型から取出し、一体成形された反射部材118を製造することができる。
このように、複数の発光装置11にそれぞれ備えられる反射部材118を一体成形することによって、各発光部111の各反射部材118に対する配置位置の精度を向上することができ、その結果、反射部材118によって、被照射体の輝度が面方向においてより均一となるように光を反射することができる。また、反射部材118を一体成形することにより、バックライトユニット1の組立作業時に、反射部材118を取り付ける作業数を低減することができるので、組立作業の効率を向上することができる。
以上のように構成される発光装置11を備えるバックライトユニット1によれば、レンズ112から出射した光のうち、レンズ112の側面112bから出射した光の一部は、反射部材118の第1反射部分1181に入射し、拡散する。第1反射部分1181は、プリント基板12に沿ってレンズ112の光軸S1に垂直に延びているので、第1反射部分1181で拡散した光の一部は、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)において、X方向に平面視したときに第1反射部分1181が投影される部分に照射される。すなわち、図17に示すように、発光部111のレンズ112の側面112bから出射される光の一部の光路は、第1反射部分1181に入射して反射した後、被照射体へ向かう光路となる。
第1反射部分1181で拡散した光の他の一部は、第1反射部分1181の外周縁端部を取り囲む第2反射部分1182に入射する。ここで、第1反射部分1181の外周縁端部とは、光軸S方向に第1反射部分1181を平面視したときに、光軸Sを中心として最外方となる部分であり、すなわち、第1反射部分1181と第2反射部分1182との境界部分である。第2反射部分1182は、外方(LEDチップ111aから遠ざかる方向)になるにつれてプリント基板12から離反して延び、発光部111に臨む面が複数の平面から構成されるので、第2反射部分1182に入射した光を、プリント基板12に平行な液晶パネル2側に反射し、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)において、X方向に平面視したときに第2反射部分1182が投影される部分に入射させることができる。すなわち、図17に示すように、発光部111のレンズ112の側面112bから出射される光の一部の光路は、第1反射部分1181に入射して反射し、次に第2反射部分1182に入射して反射した後、被照射体へ向かう光路となる。
このように、本実施形態では、第2反射部分1182を略円弧状に形成せず、平面状に形成していても、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)において、X方向に平面視したときに第1反射部分1181が投影される領域および第2反射部分1182が投影される領域のそれぞれに、充分な量の光を照射することができる。よって、バックライトユニット1は、面方向において輝度が均一化された光を被照射体に照射することができ、かつ、薄型化が可能となる。すなわち、本実施形態によれば、平面状の第1反射部分1181での反射によって、発光部111から出射された光を、面方向においてできるだけ発光部111から遠くに飛ばすことができ、光の飛んだ先で、平面状の第2反射部分1182による反射が生じ、被照射体である拡散板3(または液晶パネル2)において光量が小さくなりがちな発光部111から遠くの領域に光が供給され、その結果、薄型化されたバックライトユニット1においても、面方向において輝度を充分に均一化することができる。
また本実施形態では、第1反射部分1181の被照射体への投影面積が第2反射部分1182の被照射体への投影面積よりも大きい。第1反射部分1181の投影面積が大きいほど、レンズ112から出射される光の、第1反射部分1181への照射面積が大きくなるので、第1反射部分1181での反射による被照射体への照射光が多くなるとともに、第1反射部分1181での反射による第2反射部分1182への照射光が多くなり、反射部材118の周辺における光量が多くなり、被照射体の面方向において輝度をより均一にすることができる。
図18は、本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置200の構成を示す断面図である。本実施形態の液晶表示装置200は、前述した第1実施形態の液晶表示装置100に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
液晶表示装置200は、バックライトユニット201の発光装置211の構成が、前述したバックライトユニット1の発光装置11の構成と異なること以外は、液晶表示装置100と同様である。
バックライトユニット201の発光装置211は、レンズ212の構成が前述したレンズ112と異なる。前述したレンズ112が反射部材118の第1反射部分1181に当接しているのに対して、発光装置211が備えるレンズ212は、第1反射部分1181に当接しておらず、レンズ212と第1反射部分1181との間に間隙が設けられている。
このように構成されたレンズ212を備えたバックライトユニット201では、レンズ212の内部で反射され、レンズ212と第1反射部分1181との間の間隙に出射した光を、第1反射部分1181で反射させることができる。そのため、バックライトユニット201は、液晶パネル2に背面22側から光を効率よく照射することができる。
図19は、本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置300の構成を示す断面図である。本実施形態の液晶表示装置300は、前述した第1実施形態の液晶表示装置100に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
液晶表示装置300は、バックライトユニット301の発光装置311の構成が、前述したバックライトユニット1の発光装置11の構成と異なること以外は、液晶表示装置100と同様である。
バックライトユニット301の発光装置311において、レンズ112の中央部に位置する凹部1121の底面には、入射する光の光量を減衰させる光量減衰部312が形成されている。光量減衰部312は、レンズ112の凹部1121から出射された光を散乱させる、透過光を少なくさせる、または反射させることによって、レンズ112から出射する光の光量を減衰させる。本実施形態では、凹部1121および光量減衰部312の中心は、LEDチップ111aの光軸S上に位置する。光量減衰部312の光量減衰構造は、ブラスト処理、成型時のパターン付与処理、シリカ、酸化マグネシウム、白色顔料などの微粉末の付着処理、アルミニウムなどからなる反射材を蒸着、塗布、貼付けなどの方法で形成することにより実現できる。
本実施形態のバックライトユニット301では、LEDチップ111aの直上に位置する凹部1121の中央部に、入射する光の光量を減衰させる光量減衰部312が形成されているので、光量の大きな光が到達するLEDチップ111aの直上に対応して、凹部1121から出射される光の光量を小さくすることができる。
したがって、本実施形態のバックライトユニット301は、光が出射されるLEDチップ111aを光源として用いた直下型のバックライト装置において、各発光装置311で、面方向における輝度が均一化された光を液晶パネル2に照射することができる。これによって、液晶表示装置300では、液晶パネル2の面方向において輝度が局所的に偏ることが防止され、輝度むらの発生が抑制された高品質の画像を表示することができる。
1,201,301 バックライトユニット
2 液晶パネル
3 拡散板
11,211,311 発光装置
12 プリント基板
13 フレーム部材
100,200,300 液晶表示装置
111a LEDチップ
111b 基台
112 レンズ
118 反射部材
400 インサート成形機
2 液晶パネル
3 拡散板
11,211,311 発光装置
12 プリント基板
13 フレーム部材
100,200,300 液晶表示装置
111a LEDチップ
111b 基台
112 レンズ
118 反射部材
400 インサート成形機
Claims (10)
- 被照射体に光を照射する発光装置であって、
光を出射する発光素子と、
前記発光素子を支持する基台と、
前記発光素子を覆うように、前記発光素子に当接して設けられ、前記発光素子から出射された光を複数の方向に反射または屈折させる光学部材と、を含み、
前記発光素子と前記光学部材とは、前記光学部材の光軸が前記発光素子の光軸と実質的に一致するように、位置合わせされて形成されていることを特徴とする発光装置。 - 前記発光素子と前記光学部材とは、インサート成形により、位置合わせされて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
- 前記光学部材は、前記光軸に直交する方向に、前記基台に対して外方に延出して設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
- 前記光学部材は、前記光軸に直交する方向の長さが、前記光軸に平行な方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の発光装置。
- 前記光学部材には、前記被照射体に対向する側の中央部に、中心が前記光軸上に位置する凹部が形成され、
前記凹部の底面には、入射する光の光量を減衰させる光量減衰部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の発光装置。 - 前記光学部材は、その底面に、光を反射する反射部が設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の発光装置。
- 前記光学部材から出射された光を反射する反射部材をさらに含み、
前記反射部材は、
前記光学部材の周囲の位置において、前記光学部材の光軸に直交する方向に平面状に延びる基部と、
前記基部に対して傾斜して前記光学部材を取り囲む傾斜部であって、前記光学部材に臨む面が平面状に延びる傾斜部と、を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の発光装置。 - 請求項7に記載の発光装置を複数備え、複数の発光装置が整列配置されていることを特徴とする照明装置。
- 前記複数の発光装置が備える複数の反射部材は、隣接する発光装置間で連続するように、前記傾斜部において一体的に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
- 表示パネルと、
前記表示パネルの背面に光を照射する、請求項1〜7のいずれか1つに記載の発光装置を含む照明装置、または、請求項8もしくは9に記載の照明装置とを備えることを特徴とする表示装置。
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