JP2012215854A - 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを混練してなる静電荷像現像用トナーにおいて、前記シリカの嵩比重が55〜120g/Lである静電荷像現像用トナーとその製造方法であり、シリカを0.01〜10質量%含有すること、ワックスの融点が100℃以下であることが好ましい。
【選択図】なし
Description
従来より、定着ローラーへのトナーの付着や、用紙の巻きつきを防止する目的で、トナー中にワックスを混合したトナーが用いられているが、近年、省エネルギーの観点から、より低温にて熱定着させるために、融点の低いワックスを用いたり、ワックスの添加量を増やしたトナーが用いられている。
しかし、融点の低いワックスを大量に含有したトナーの製造において、溶融混練物を粉砕、分級する工程において相互に凝集しやすく、配管等の製造装置へ付着し、トナーの詰まりや、生産能力低下、歩留まり悪化等の問題があった。
(1)結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを混練してなる静電荷像現像用トナーにおいて、該シリカの嵩比重が55〜120g/Lであることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
(2)前記シリカを0.01〜10質量%含有することを特徴とする(1)記載の静電荷像現像用トナー。
(3)前記ワックスの融点が100℃以下であることを特徴とする(1)又は(2)記載の静電荷像現像用トナー。
(4)前記着色剤が有機顔料であることを特徴とする(1)ないし(3)の何れかに記載の静電荷像現像用トナー。
(5)結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを溶融混練する静電荷像現像用トナーの製造方法において、該シリカの嵩比重が55〜120g/Lであることを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
以下、「静電荷像現像用トナー」を、単に「トナー」と略記することがある。
なお、シリカ(以下、「SiO2」と記載する場合がある)の微粉末は、嵩比重が上記した範囲であれば乾式法及び湿式法で製造されたものの何れであってもよい。嵩比重を所望の範囲とする手段は制限されないが、例えば空気を抜きながら又は抜かずにプレスする、空気を抜きながら容器へ充てんする、等の圧密処理等が挙げられる。
また、シリカの微粉末は、無水シリカのほか、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸亜鉛等を含有するものであってもよいが、微粉末の全質量に対してSiO2を85質量%以上含むものが好ましい。
また、上記シリカの微粉末そのものでもよいが、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、シリコーンオイル、側鎖にアミンを有するシリコーンオイル等により表面を疎水化処理されたものを用いた方が環境安定性の観点から好ましい。
前記ポリエステルの原料モノマーとしては、アルコール成分とカルボン酸成分(カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等)とが用いられる。
前記アルコール成分としては、トナーの耐久性の向上の観点から、アルコール成分中にビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を5質量%以上使用することが好ましい。
(a)フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン酸等のジカルボン酸;ドデセニルコハク酸、オクチルコハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基で置換されたコハク酸;トリメリット酸、ピロメリット酸等のカルボン酸
(b)上記(a)のカルボン酸の無水物
(c)上記(a)のカルボン酸の低級アルキル(炭素数1〜8)エステル
等の通常ポリエステルの製造に使用される化合物が挙げられ、これらを単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
前記ポリエステルの軟化点は、コールドオフセット防止の観点から80℃以上であることが好ましく、90℃以上であることが特に好ましく、光沢性及び透明性の観点から120℃以下であることが好ましく、110℃以下であることが特に好ましい。なお、ポリエステルの軟化点は、高化式フローテスターを用いて測定し、本発明において用いられる高化式フローテスターは、JIS K7210にその概略が記載されている。
本発明では、結着樹脂への分散性や低温定着性の観点からエステル系ワックスが好ましい。「エステル系ワックス」とは、エステル基を有するワックスをいう。
次いで、溶融混練物を、粉砕し、分級する。
前記混合物の粉砕は、例えば、ターボミル、ジェットミル等を用いて行なうことができ、分級は、例えば、風力式分級機、ローター式分級機、等を用いて行なうことができる。
前記トナーの平均粒子径は、通常3〜20μm程度であり、好ましくは5〜10μmである。なお、ここでの平均粒子径は、体積平均粒子径である。
本発明のトナーは、すでに、無機酸化物微粒子であるシリカを含有しているため、流動性に優れているが、本発明においては、さらに、得られたトナーの表面に、各種外添剤を添加することにより、流動性を調整して、現像ロール上へのトナーの搬送を制御したり、感光体上へのトナーのフィルミングを防止し、感光体上の残留トナーのクリーニング性を向上させることができる。
以上説明した本発明のカラートナーは、その製造過程において、溶融混練物中に無機酸化物微粒子を含み、粉砕することにより得られたものであるため、溶融混練物にワックスを多量に添加した場合であっても容易に微粉砕することができ、シャープな粒度分布を有したトナーが得られ、画像も安定する。
なお、以下において「部」は「質量部」を示す。
・ポリエステル樹脂 100部
・帯電制御剤(日本カーリット社製 LR147) 1部
・有機顔料 5部
・ワックス(融点74℃) 3部
・シリカA(嵩比重:90g/L、疎水化処理:ジメチルジクロロシラン、平均1次粒子径(体積平均粒子径):16nm、BET比表面積:110m2/g) 1部
上記の原材料をヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機で溶融混練した後、ハンマーミルで粗粉砕し、ジェットミル粉砕機で微粉砕した後、分級して体積平均粒子径9μmのトナーを得た。
シリカAの添加量を1部に代えて2部とした以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
シリカAの添加量を1部に代えて4部とした以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
シリカAを1部の代わりに、シリカB(嵩比重:60g/L、疎水化処理:ヘキサメチルジシラザン、平均1次粒子径(体積平均粒子径):30nm、BET比表面積:50m2/g)を4部添加した以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
シリカAを添加しない以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
ワックスの添加量を3部に代えて2部とした以外は比較例1と同様にしてトナーを得た。
シリカAを1部の代わりに、ステアリン酸亜鉛を4部添加した以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
シリカAを1部の代わりに、酸化チタンを4部添加した以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
シリカAを1部の代わりに、シリカC(嵩比重:50g/L、疎水化処理:ヘキサメチルジシラザン、平均1次粒子径(体積平均粒子径):7nm、BET比表面積:300m2/g)を2部添加した以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
シリカAを1部の代わりに、シリカD(嵩比重:130g/L、疎水化処理:ポリジメチルシロキサン、平均1次粒子径(体積平均粒子径):40nm、BET比表面積:50m2/g)を2部添加した以外は 実施例1と同様にしてトナーを得た。
各トナーについて、次の評価を行った。結果をまとめて表1に示す。
トナー約10mgを用い、示差走査熱量計にて10℃/分で100℃以上まで昇温後、40℃以下まで降温し、再び10℃/分で100℃以上まで昇温し、DSC曲線を作成した。変曲点に接線を引き、その交点をガラス転移点(Tg)として求めた。
微粉砕以降の工程における、トナーの装置への付着度合いを、次の基準で判定した。
○:装置への付着が極めて少なく、配管内全てでトナーが流動する。
×:装置への付着が多く、トナーが流動しない箇所が発生する。
市販のコピー機の定着機を使用し、トナーを用いて得られた画像を転写した用紙を以下の条件で定着機に通紙し、その後の低温オフセット有無を目視で判断し、表1に低温オフセット有りを○、無しを×と記載した。
・ローラーの周速度:110mm/秒
・ローラーのニップ幅:5.5mm
・設定温度:130℃(設定温度はトナーの定着性を相対評価できる温度とした)
・用紙:105g/m2
原料混合工程において、原料をミキサーに手動で投入する際に原料の飛散が多いものを目視で判断し×とした。
Claims (5)
- 結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを混練してなる静電荷像現像用トナーにおいて、該シリカの嵩比重が55〜120g/Lであることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
- 前記シリカを0.01〜10質量%含有することを特徴とする請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記ワックスの融点が100℃以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記着色剤が有機顔料であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかの請求項記載の静電荷像現像用トナー。
- 結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを溶融混練する静電荷像現像用トナーの製造方法において、該シリカの嵩比重が55〜120g/Lであることを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
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