JP2012215854A - 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012215854A
JP2012215854A JP2012063140A JP2012063140A JP2012215854A JP 2012215854 A JP2012215854 A JP 2012215854A JP 2012063140 A JP2012063140 A JP 2012063140A JP 2012063140 A JP2012063140 A JP 2012063140A JP 2012215854 A JP2012215854 A JP 2012215854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
silica
wax
electrostatic charge
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012063140A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Shiobara
塩原正喜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2012063140A priority Critical patent/JP2012215854A/ja
Publication of JP2012215854A publication Critical patent/JP2012215854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】融点の低いワックスを用いた場合であっても、従来と同程度の性能を有するトナーを、製造工程を増加させずに得られる静電荷像現像用トナー及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを混練してなる静電荷像現像用トナーにおいて、前記シリカの嵩比重が55〜120g/Lである静電荷像現像用トナーとその製造方法であり、シリカを0.01〜10質量%含有すること、ワックスの融点が100℃以下であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、静電荷像現像用トナー及びその製造方法に関する。
粉砕法による静電荷像現像用トナーは、結着樹脂、着色剤等の原料を混練し、得られた混合物を粉砕した後、分級して所望の粒径成分を得ることにより製造される。電子写真、静電記録等において光半導体上に形成された潜像を静電荷像現像用トナーにより現像し、紙等の記録材上に転写後に熱定着させることにより、定着画像を得る。
従来より、定着ローラーへのトナーの付着や、用紙の巻きつきを防止する目的で、トナー中にワックスを混合したトナーが用いられているが、近年、省エネルギーの観点から、より低温にて熱定着させるために、融点の低いワックスを用いたり、ワックスの添加量を増やしたトナーが用いられている。
特に重合法で製造されるトナーは、融点の低いワックスを多量に内包することが可能であり、低温定着性に優れることが特徴である。
しかし、融点の低いワックスを大量に含有したトナーの製造において、溶融混練物を粉砕、分級する工程において相互に凝集しやすく、配管等の製造装置へ付着し、トナーの詰まりや、生産能力低下、歩留まり悪化等の問題があった。
ワックスを大量に含有するトナーによる凝集等の問題を解決するために、結着樹脂、ワックス、及び着色剤を含有した溶融混練物に、シリカ等の無機酸化物微粒子を混合した後に、混合物を粉砕、分級する製造方法が提案されている(特許文献1)。しかしながら、この製造方法によると、従来の製造方法に、溶融混練物を得た後に、更に無機酸化物微粒子を混合する工程を加える必要が有り、工程数が増加する問題があった。
特開平11−202551号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、融点の低いワックスを用いた場合であっても、従来と同程度の性能を有するトナーを、製造工程を増加させずに得られる静電荷像現像用トナー及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の要旨は、以下の通りである。
(1)結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを混練してなる静電荷像現像用トナーにおいて、該シリカの嵩比重が55〜120g/Lであることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
(2)前記シリカを0.01〜10質量%含有することを特徴とする(1)記載の静電荷像現像用トナー。
(3)前記ワックスの融点が100℃以下であることを特徴とする(1)又は(2)記載の静電荷像現像用トナー。
(4)前記着色剤が有機顔料であることを特徴とする(1)ないし(3)の何れかに記載の静電荷像現像用トナー。
(5)結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを溶融混練する静電荷像現像用トナーの製造方法において、該シリカの嵩比重が55〜120g/Lであることを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
本発明により、静電荷像現像用トナーの製造過程の工程数を増加させず、従来の製造方法の問題を低減することができる。すなわち、溶融混練物を粉砕、分級する工程において相互に凝集しやすく、配管等の製造装置へ付着することに起因する、トナーの詰まりや、生産能力低下、歩留まり悪化等の問題を低減することができる。
本発明の静電荷像現像用トナーは、結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを混練してなる静電荷像現像用トナーにおいて、前記シリカとして嵩比重が55〜120g/Lのものを使用することを特徴とする。
以下、「静電荷像現像用トナー」を、単に「トナー」と略記することがある。
「嵩比重」とは、粉末を一定容積の容器に、一定状態で入れたときの、容器内に入る粉末の質量を容器の体積で割ったものである。本発明において、シリカの「嵩比重」の測定は、JIS K5101−12−2に準ずる方法で行った。
使用するシリカは、嵩比重60g/L以上が好ましく、65g/L以上が特に好ましい。また、嵩比重120g/L以下が好ましく、100g/L以下が特に好ましい。これら特定の嵩比重のシリカを用いることにより、粉砕時や分級時の凝集が抑制され、その結果として装置への付着が減少し、トナーの生産能力や歩留まりが向上する。
嵩比重が55g/L未満では、結着樹脂、ワックス、着色剤等の原料とシリカを混合する工程において、シリカが浮遊、飛散するため好ましくない場合があり、120g/Lを超える場合は、トナー粒子内におけるシリカの分散が悪く効果を発揮できない場合がある。
なお、シリカ(以下、「SiO」と記載する場合がある)の微粉末は、嵩比重が上記した範囲であれば乾式法及び湿式法で製造されたものの何れであってもよい。嵩比重を所望の範囲とする手段は制限されないが、例えば空気を抜きながら又は抜かずにプレスする、空気を抜きながら容器へ充てんする、等の圧密処理等が挙げられる。
また、シリカの微粉末は、無水シリカのほか、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸亜鉛等を含有するものであってもよいが、微粉末の全質量に対してSiOを85質量%以上含むものが好ましい。
また、上記シリカの微粉末そのものでもよいが、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、シリコーンオイル、側鎖にアミンを有するシリコーンオイル等により表面を疎水化処理されたものを用いた方が環境安定性の観点から好ましい。
前記シリカの平均1次粒子径は、トナー表面への埋め込み防止の観点から、0.001μm以上であることが好ましく、0.005μm以上であることが特に好ましい。流動性確保及び感光体破損防止の観点から、1μm以下であることが好ましく、0.1μm以下であることが特に好ましい。なお、ここでの平均1次粒子径は、体積平均粒子径である。
前記結着樹脂としては、例えば、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、石油樹脂、天然及び合成ワックス類等の従来より公知の樹脂を全て使用することができる。
本発明において、前記結着樹脂のなかでは、ポリエステル又はアクリル樹脂が好ましく、特にはトナーの発色性と耐久性の両立が可能な点から、ポリエステルが好ましい。該ポリエステルは公知の方法、例えば特開平7−49587号公報記載の原料を用い、同記載の製造方法を参考に製造することができる。
前記ポリエステルの原料モノマーとしては、アルコール成分とカルボン酸成分(カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等)とが用いられる。
前記アルコール成分としては、例えば、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物;エチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、水素添加ビスフェノールA、ソルビトール等のポリヒドロキシル化合物;又はそれらのエーテル化ポリヒドロキシル化合物;等が挙げられ、これらを単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
前記アルコール成分としては、トナーの耐久性の向上の観点から、アルコール成分中にビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を5質量%以上使用することが好ましい。
また、前記カルボン酸成分としては、
(a)フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン酸等のジカルボン酸;ドデセニルコハク酸、オクチルコハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基で置換されたコハク酸;トリメリット酸、ピロメリット酸等のカルボン酸
(b)上記(a)のカルボン酸の無水物
(c)上記(a)のカルボン酸の低級アルキル(炭素数1〜8)エステル
等の通常ポリエステルの製造に使用される化合物が挙げられ、これらを単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
前記ポリエステルは、通常、前記アルコール成分と前記カルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて180〜250℃の温度で縮重合することにより製造することができる。この際、必要に応じて、例えば、酸化亜鉛、酸化第一錫、ジブチル錫オキシド、ジブチル錫ジラウレート等のエステル化触媒、ハイドロキノンモノメチルエーテル等の重合禁止剤等を使用することができる。
前記ポリエステルのガラス転移点は、保存安定性や耐久性確保の観点から40℃以上であることが好ましく、45℃以上であることが特に好ましい。なお、本発明において、ガラス転移点は示差走査熱量計を用いて測定する。
前記ポリエステルの軟化点は、コールドオフセット防止の観点から80℃以上であることが好ましく、90℃以上であることが特に好ましく、光沢性及び透明性の観点から120℃以下であることが好ましく、110℃以下であることが特に好ましい。なお、ポリエステルの軟化点は、高化式フローテスターを用いて測定し、本発明において用いられる高化式フローテスターは、JIS K7210にその概略が記載されている。
前記アクリル樹脂としては、公知の各種モノマー、例えば、スチレン類、モノオレフィン類、ビニルエステル類、エチレン性脂肪族モノカルボン酸のエステル類、ビニルエーテル類、ビニルケトン等の単独重合体又は共重合体が挙げられる。
前記ワックスとしては、例えば、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、サゾールワックス等の合成ワックス;カルナウバワックス、ライスワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の石炭系ワックス等の従来より知られているワックスを全て使用することができる。
本発明では、結着樹脂への分散性や低温定着性の観点からエステル系ワックスが好ましい。「エステル系ワックス」とは、エステル基を有するワックスをいう。
省エネルギーの観点から、より低温にて熱定着させるために、前記ワックスの融点は、得られるトナーの軟化点以下であることが好ましい。また、前記ワックスの融点は100℃以下であることが好ましく、90℃以下であることが特に好ましい。トナーの保存安定性や耐久性の観点から、前記ワックスの融点は60℃以上であることが好ましい。なお、ワックスの融点は、示差走査熱量計、示差熱量計等の熱分析装置の吸熱ピークより、又は高化式フローテスターを用いて測定する。
前記ワックスの含有量は、トナー中に2質量%以上含有されていることが好ましく、3質量%以上含有されていることが特に好ましく、20質量%以下含有されていることが好ましく、10質量%以下含有されていることが特に好ましい。
着色剤は、カーボンブラック、有機顔料等の有機有彩色色材が例示される。本発明の効果は特に黒色以外のカラートナーで発揮される。
有機有彩色色材は、例えば、イエロートナー用としては、例えば、C.I.ピグメント・イエロー1、同3、同12、同13、同14、同17、同74、同83、同93、同95、同97、同98等の黄色顔料、C.I.ソルベント・イエロー19、同77、同79、C.I.ディスパース・イエロー164等の黄色染料、マゼンタトナー用としては、例えば、C.I.ピグメント・レッド57、同57:1、同81、同122、同5等の赤色又は紅色顔料、C.I.ソルベント・レッド49、同52、同58、同8等の赤色系染料、シアントナー用としては、例えば、C.I.ピグメント・ブルー15:3等の銅フタロシアニン及びその誘導体の青色系染顔料等が挙げられ、これらは、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらの着色剤は、トナー中に1〜6質量%含有されていることが好ましい。
本発明のトナーを製造するためには、例えば、結着樹脂、ワックス及び着色剤を公知のヘンシェルミキサー等の混合機で、均一に分散混合し、ついで混合物を密閉式ニーダー、1軸若しくは2軸の押出機又はオープン型ロール混練機等で溶融混練し冷却後、ハンマーミル、カッターミル、ピンミル等を用いて、さらに粗粉砕したものであることが好ましい。
本発明において、前記溶融混練物には、必要により、荷電制御剤、フェライト等の磁性体、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、離型剤等の添加剤を含有させることができる。
次いで、溶融混練物を、粉砕し、分級する。
前記混合物の粉砕は、例えば、ターボミル、ジェットミル等を用いて行なうことができ、分級は、例えば、風力式分級機、ローター式分級機、等を用いて行なうことができる。
このようにして得られる本発明のカラートナーは、シャープな粒度分布を有し、その変動係数(標準偏差/平均粒子径)は15〜30%とすることができる。その結果、かぶりのない良好な画像を得ることができる。
前記トナーの平均粒子径は、通常3〜20μm程度であり、好ましくは5〜10μmである。なお、ここでの平均粒子径は、体積平均粒子径である。
本発明のトナーのガラス転移点(Tg)は、高温環境下のブロッキング性等の観点から、50℃以上であることが好ましく、55℃以上であることが特に好ましい。また、低温定着性等の観点から、70℃以下であることが好ましく、65℃以下であることが特に好ましい。なお、トナーのガラス転移点は、実施例に記載の方法を用いて測定する。
本発明のトナーの軟化点は、保存性、耐久性等の観点から、80℃以上であることが好ましく、90℃以上であることが特に好ましい。光沢性、透明性及び定着性の観点から、140℃以下であることが好ましく、130℃以下であることが特に好ましい。なお、トナーの軟化点は、高化式フローテスターを用いて測定する。
本発明のトナーは、すでに、無機酸化物微粒子であるシリカを含有しているため、流動性に優れているが、本発明においては、さらに、得られたトナーの表面に、各種外添剤を添加することにより、流動性を調整して、現像ロール上へのトナーの搬送を制御したり、感光体上へのトナーのフィルミングを防止し、感光体上の残留トナーのクリーニング性を向上させることができる。
前記外添剤としては、例えば、無機酸化物微粒子、フッ素樹脂微粒子、シリコーン樹脂微粒子、ステアリン酸等の高級脂肪酸及びその金属塩、カーボンブラック、フッ化黒鉛、炭化ケイ素、窒化ホウ素等が挙げられ、これらのなかでは、無機酸化物微粒子が好ましい。かかる無機酸化物微粒子は、溶融混練物と混合した無機酸化物微粒子と同じ種類のものでもよく、他の種類のものでもよい。
本発明のトナーは、磁性体微粉末を含有するものであるときには、単独で現像剤として用いられ、また磁性体微粉末を含有しないものであるときは、非磁性一成分系現像剤として、又はキャリアと混合して二成分系の現像剤として用いることができる。
以上説明した本発明のカラートナーは、その製造過程において、溶融混練物中に無機酸化物微粒子を含み、粉砕することにより得られたものであるため、溶融混練物にワックスを多量に添加した場合であっても容易に微粉砕することができ、シャープな粒度分布を有したトナーが得られ、画像も安定する。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例により何ら制限されるものではない。
なお、以下において「部」は「質量部」を示す。
「実施例1」
・ポリエステル樹脂 100部
・帯電制御剤(日本カーリット社製 LR147) 1部
・有機顔料 5部
・ワックス(融点74℃) 3部
・シリカA(嵩比重:90g/L、疎水化処理:ジメチルジクロロシラン、平均1次粒子径(体積平均粒子径):16nm、BET比表面積:110m/g) 1部
上記の原材料をヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機で溶融混練した後、ハンマーミルで粗粉砕し、ジェットミル粉砕機で微粉砕した後、分級して体積平均粒子径9μmのトナーを得た。
このトナー100部に対して、ヘキサメチルジシラザンで疎水化処理されたシリカ微粒子1.0部をヘンシェルミキサーで外添しトナーを得た。
「実施例2」
シリカAの添加量を1部に代えて2部とした以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
「実施例3」
シリカAの添加量を1部に代えて4部とした以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
「実施例4」
シリカAを1部の代わりに、シリカB(嵩比重:60g/L、疎水化処理:ヘキサメチルジシラザン、平均1次粒子径(体積平均粒子径):30nm、BET比表面積:50m/g)を4部添加した以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
「比較例1」
シリカAを添加しない以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
「比較例2」
ワックスの添加量を3部に代えて2部とした以外は比較例1と同様にしてトナーを得た。
「比較例3」
シリカAを1部の代わりに、ステアリン酸亜鉛を4部添加した以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
「比較例4」
シリカAを1部の代わりに、酸化チタンを4部添加した以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
「比較例5」
シリカAを1部の代わりに、シリカC(嵩比重:50g/L、疎水化処理:ヘキサメチルジシラザン、平均1次粒子径(体積平均粒子径):7nm、BET比表面積:300m/g)を2部添加した以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
「比較例6」
シリカAを1部の代わりに、シリカD(嵩比重:130g/L、疎水化処理:ポリジメチルシロキサン、平均1次粒子径(体積平均粒子径):40nm、BET比表面積:50m/g)を2部添加した以外は 実施例1と同様にしてトナーを得た。
「評価」
各トナーについて、次の評価を行った。結果をまとめて表1に示す。
<トナーのガラス転移点>
トナー約10mgを用い、示差走査熱量計にて10℃/分で100℃以上まで昇温後、40℃以下まで降温し、再び10℃/分で100℃以上まで昇温し、DSC曲線を作成した。変曲点に接線を引き、その交点をガラス転移点(Tg)として求めた。
<装置付着性>
微粉砕以降の工程における、トナーの装置への付着度合いを、次の基準で判定した。
○:装置への付着が極めて少なく、配管内全てでトナーが流動する。
×:装置への付着が多く、トナーが流動しない箇所が発生する。
<定着性>
市販のコピー機の定着機を使用し、トナーを用いて得られた画像を転写した用紙を以下の条件で定着機に通紙し、その後の低温オフセット有無を目視で判断し、表1に低温オフセット有りを○、無しを×と記載した。
・ローラーの周速度:110mm/秒
・ローラーのニップ幅:5.5mm
・設定温度:130℃(設定温度はトナーの定着性を相対評価できる温度とした)
・用紙:105g/m
<飛散>
原料混合工程において、原料をミキサーに手動で投入する際に原料の飛散が多いものを目視で判断し×とした。
Figure 2012215854
表1から明らかなように、シリカを含有しないトナー(比較例1〜4)、及び、嵩比重が55〜120g/Lの範囲外のシリカを使用したトナー(比較例5〜6)は、ガラス転移点、装置付着性、定着性の何れかが劣っているか、シリカの飛散が見られたのに対し、実施例1〜4では、ガラス転移点・装置付着性・定着性の何れもが良好であり、シリカの飛散も観察されなかった。
本発明の静電荷像現像用トナーは、溶融混練物を粉砕・分級する工程において相互に凝集しにくく、配管等の製造装置への付着や詰まりがなく、生産能力低下、歩留まり悪化等の問題が低減され、製造工程を増加させずに得られるものであり、得られたトナーは、個人向け、オフィス向けの低中速プリンター/複写機をはじめ、オンデマント印刷等の大量印刷、コピー向けの高速プリンター/複写機等に広く利用されるものである。

Claims (5)

  1. 結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを混練してなる静電荷像現像用トナーにおいて、該シリカの嵩比重が55〜120g/Lであることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  2. 前記シリカを0.01〜10質量%含有することを特徴とする請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 前記ワックスの融点が100℃以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の静電荷像現像用トナー。
  4. 前記着色剤が有機顔料であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかの請求項記載の静電荷像現像用トナー。
  5. 結着樹脂、ワックス、着色剤及びシリカを溶融混練する静電荷像現像用トナーの製造方法において、該シリカの嵩比重が55〜120g/Lであることを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
JP2012063140A 2011-03-30 2012-03-21 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 Pending JP2012215854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012063140A JP2012215854A (ja) 2011-03-30 2012-03-21 静電荷像現像用トナー及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011075482 2011-03-30
JP2011075482 2011-03-30
JP2012063140A JP2012215854A (ja) 2011-03-30 2012-03-21 静電荷像現像用トナー及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012215854A true JP2012215854A (ja) 2012-11-08

Family

ID=47268620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012063140A Pending JP2012215854A (ja) 2011-03-30 2012-03-21 静電荷像現像用トナー及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012215854A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08211651A (ja) * 1995-02-01 1996-08-20 Konica Corp 静電荷像現像用トナー及びその製造方法
JPH08292597A (ja) * 1995-04-25 1996-11-05 Mitsubishi Chem Corp 静電荷像現像用トナー
JP2002285051A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Canon Inc インク及び該インクを用いるインクジェット記録装置
JP2002285041A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Nippon Paint Co Ltd 熱硬化塗料組成物およびそれを用いた塗膜形成方法
JP2004325843A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Tomoegawa Paper Co Ltd 電子写真用トナー
JP2007140368A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Aimekkusu:Kk 静電荷像現像用トナー及びその製造方法
JP2007334118A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Aimekkusu:Kk 静電荷像現像用トナー

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08211651A (ja) * 1995-02-01 1996-08-20 Konica Corp 静電荷像現像用トナー及びその製造方法
JPH08292597A (ja) * 1995-04-25 1996-11-05 Mitsubishi Chem Corp 静電荷像現像用トナー
JP2002285051A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Canon Inc インク及び該インクを用いるインクジェット記録装置
JP2002285041A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Nippon Paint Co Ltd 熱硬化塗料組成物およびそれを用いた塗膜形成方法
JP2004325843A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Tomoegawa Paper Co Ltd 電子写真用トナー
JP2007140368A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Aimekkusu:Kk 静電荷像現像用トナー及びその製造方法
JP2007334118A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Aimekkusu:Kk 静電荷像現像用トナー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007138912A1 (ja) トナー
CN100395665C (zh) 静电荷图像显影用色调剂
US20050233237A1 (en) Toner for electrostatic image development
JP2007328043A (ja) 電子写真用トナー
JP5451131B2 (ja) 電子写真用トナーの製造方法
JP4189235B2 (ja) 非磁性一成分現像用トナー
JP4433409B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP5181610B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、粉体トナーカートリッジ、画像形成装置
JP7070097B2 (ja) 電子写真用トナー、トナー収容ユニット、及び画像形成装置
JP2009053357A (ja) 静電荷像現像用トナー、二成分現像剤、及び画像形成方法
JP2007058134A (ja) 電子写真用トナー
JP2007047607A (ja) 電子写真用トナーの製造方法
JP3392035B2 (ja) カラートナーの製造方法
JP3716683B2 (ja) 非磁性1成分系ブラックトナー及び画像形成方法
JP2014041238A (ja) 静電荷像現像用トナー及び静電荷像現像用トナーの製造方法
JP2012215854A (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法
JP4884201B2 (ja) 非磁性一成分現像用トナー
JP2006227431A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2004070178A (ja) トナーの製造方法
WO2019216420A1 (ja) 静電荷像現像用トナーおよび静電荷像現像用トナーの製造方法
JP5289002B2 (ja) 非磁性トナー
JP4716912B2 (ja) 電子写真用トナー
JP2002304023A (ja) イエロートナー及び画像形成装置
JP2005070464A (ja) 負帯電性トナー、これを用いたトナー容器、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2021196554A (ja) トナー、トナーカートリッジ、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151124

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160726