JP2012214317A - スラグ硬化組成物とその生成方法 - Google Patents

スラグ硬化組成物とその生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012214317A
JP2012214317A JP2011080015A JP2011080015A JP2012214317A JP 2012214317 A JP2012214317 A JP 2012214317A JP 2011080015 A JP2011080015 A JP 2011080015A JP 2011080015 A JP2011080015 A JP 2011080015A JP 2012214317 A JP2012214317 A JP 2012214317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slag
hardening composition
fine powder
alkali
stimulant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011080015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5743650B2 (ja
Inventor
Reiko Okamoto
礼子 岡本
Takeshi Maruya
剛 丸屋
Hitoshi Takeda
均 武田
Shigesada Miyahara
茂禎 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP2011080015A priority Critical patent/JP5743650B2/ja
Publication of JP2012214317A publication Critical patent/JP2012214317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5743650B2 publication Critical patent/JP5743650B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract


【課題】焼成セメントに代わる結合材を用いることでその生成過程で排出される二酸化炭素量を格段に低減することができ、その生成過程で蒸気養生などの特別な養生を不要とでき、セメントを使用してなるコンクリートと同等かそれ以上の強度を発現することのできるスラグ硬化組成物とその生成方法を提供すること。
【解決手段】細骨材、粗骨材、石灰石微粉末、結合材であるスラグ微粉末、アルカリ刺激剤である炭酸ナトリウム、コンクリート用化学混和剤および水を主成分とするスラグ硬化組成物である。アルカリ刺激剤がNaO換算アルカリ当量として10kg/m以上含有されているのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、セメントに代わる結合材を有するスラグ硬化組成物とその生成方法に関するものである。
細骨材や粗骨材と、これらの結合材であるセメントと、各種添加剤とからなるコンクリート材料を用いて、鉄筋コンクリート構造やプレストレストコンクリート構造の各種コンクリート構造物、たとえば、家屋やビル、地下トンネル、各種インフラ施設が広範に構築されて我々の生活基盤が構成されている。
このコンクリート材料は、主たる結合材として焼成したセメントが一般に用いられているが、このセメントの焼成の際には多量の二酸化炭素が排出されている。
昨今の各種産業界における環境影響低減への取り組みに鑑みれば、建設産業においては、このセメント焼成の際に排出される多量の二酸化炭素を如何に低減できるかが重要な課題の一つとなっている。
そこで、結合材として焼成セメントに代わる材料を用いることで、コンクリート材料からなるコンクリート構造物と同程度の強度発現を図りながら、その生成過程で二酸化炭素の排出を可及的に低減するアプローチが考えられる。
たとえば、従来の公開技術として、特許文献1には、結合材として高炉スラグ微粉末やフライアッシュ、下水焼却汚泥を使用し、アルカリ刺激剤として水ガラス(ケイ酸ナトリウム)またはケイ酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを使用してなる組成物が開示されている。
また、特許文献2には、結合材として溶融スラグ(都市ごみ溶融スラグ)を使用し、アルカリ刺激剤として水ガラスまたはメタケイ酸、水酸化ナトリウムを使用してなる組成物が開示されている。
また、特許文献3には、結合材として高炉スラグ微粉末を使用し、アルカリ刺激剤として水ガラスを使用してなる組成物が開示されており、特許文献4には、結合材として鉄鋼スラグを使用し、アルカリ刺激剤として水ガラスを使用してなる組成物が開示されている。
さらに、特許文献5には、結合材として高炉スラグ微粉末を使用し、アルカリ刺激剤として石膏もしくは石膏とポルトランドセメントを使用してなる組成物が開示されている。
上記特許文献で開示されるように、焼成セメントに代わって高炉スラグ微粉末等を主たる結合材とした場合に、水ガラスや水酸化ナトリウムといった取り扱いが極めて難しい溶液状の強アルカリをアルカリ刺激剤として添加するのが一般的である。さらに、普通コンクリートと同程度の強度発現を図るために、組成物の生成過程において高温雰囲気下での蒸気養生といった特別な養生ステップが必須となっていた。
特開2008−239446号公報 特開2005−60189号公報 特開2004−168640号公報 特開2001−261387号公報 特開平5−238787号公報
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、焼成セメントに代わる結合材を用いることでその生成過程で排出される二酸化炭素量を格段に低減することができ、その生成過程で蒸気養生などの特別な養生を不要とでき、セメントを使用してなるコンクリートと同等かそれ以上の強度を発現することのできるスラグ硬化組成物とその生成方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明によるスラグ硬化組成物は細骨材、粗骨材、石灰石微粉末、結合材であるスラグ微粉末、アルカリ刺激剤である炭酸ナトリウム、コンクリート用化学混和剤および水を主成分とするものである。
本発明のスラグ硬化組成物は、アルカリ刺激剤に炭酸ナトリウムを使用したことを特徴の一つとするものである。
石灰石微粉末(炭酸カルシウム微粉末)を使用したことに加えて、アルカリ刺激剤がNaO換算アルカリ当量として10kg/m以上含有させることにより、強度発現が改善され、セメントを使用してなるコンクリートと同等かそれ以上の強度発現を期待できる組成物が得られることが本発明者等によって見出されている。なお、アルカリ刺激剤がNaO換算アルカリ当量として10kg/m以上含有していれば、硬化が可能であることもまた、本発明者等によって見出されている。
結合材であるスラグ微粉末としては、高炉スラグ、鉄鋼スラグ、転炉スラグ、ごみ溶融スラグ、フェロニッケルスラグ、銅スラグなどの微粉末を使用することができ、フレッシュ性状や強度、耐久性を勘案して所望材料が選定される。具体的には、たとえば、ブレーン値4000cm/gの高炉スラグ微粉末を使用することができる。
コンクリート用化学混和剤としては、ポリカルボン酸系化合物、ナフタリンスルホン酸ホルマリン高縮合物、リグニンスルホン酸化合物などの市販のコンクリート用化学混和剤を使用することができる。
細骨材、粗骨材ともに、たとえば、JISのレディーミクストコンクリートに規定されている、砕石、砕砂、スラグ骨材(フェロニッケルスラグ細骨材、銅スラグ細骨材、電気炉酸化スラグ骨材)、人工軽量骨材、砂利および砂などを使用することができる。
また、(石灰石微粉末の質量)/(スラグ微粉末と石灰石微粉末の合計質量)の質量比が0.3以下の範囲に調整されること、および、(水の質量)/(結合材の質量)の質量比が0.3〜0.5の範囲に調整されることで、このスラグ硬化組成物を材料とした際の28日強度はセメントを使用してなるコンクリートの28日強度と同程度またはそれ以上となることが実証されている。
また、本発明によるスラグ硬化組成物の生成方法は、前記スラグ硬化組成物を生成する方法であって、少なくともアルカリ刺激剤以外の前記主成分を混合した後に、アルカリ刺激剤を後添加するものである。
従来の組成物の生成方法では、水ガラス等のアルカリ刺激剤を他の材料と一括して添加し、混合していたが、本発明の生成方法では、アルカリ刺激剤として分散剤の効果をも奏する炭酸ナトリウムを使用することに加え、これを後添加することにより、適度な流動性を有する組成物となり、ワーカビリティーを大幅に改善できることが特定されている。また、石灰石微粉末を添加することで流動性が大幅に改善できることも特定されている。なお、この炭酸ナトリウムからなるアルカリ刺激剤を従来の生成法と同様に他の材料と一括して添加した場合には、流動性が極端に悪くなり、ワーカビリティーを低下させることもまた本発明者等によって特定されている。なお、アルカリ刺激剤の「後添加」には、包装材料で梱包した包装体にアルカリ刺激剤を入れておき、これをステップS1で細骨材や粗骨材等と一緒に混合しておき、その後にアルカリ刺激剤が包装体から溶け出すことを含んでいる。この方法によっても、アルカリ刺激剤のみを後添加する方法と実質的に同様の効果が期待できるからである。
この生成方法では、組成物の強度発現のために通常の気中養生や湿潤養生以外の蒸気養生や加熱養生といった特別な養生は一切不要であり(このような特別な養生をおこなってもよいことは勿論のことである)、このような特別な養生を適用しなくても、早期に強度発現が図られることもまた本発明者等によって特定されている。
以上の説明から理解できるように、本発明のスラグ硬化組成物とその生成方法によれば、結合材として焼成セメントに代えてスラグ微粉末を使用したことにより、生成過程における二酸化炭素の排出量を大幅に低減することができ、さらに、アルカリ刺激剤として炭酸ナトリウムを使用したことにより、強度発現が改善されてセメントを使用してなるコンクリートと同等かそれ以上の強度発現を期待できる組成物となる。さらに、その生成過程において、少なくともアルカリ刺激剤以外の前記主成分を混合した後に、アルカリ刺激剤を後添加することにより、適度な流動性を有する組成物となってワーカビリティーを大幅に改善することができ、また、蒸気養生や加熱養生といった特別な養生を適用することなく、早期に強度発現を図ることができる。
本発明のスラグ硬化組成物の生成方法を説明したフロー図である。 本発明のスラグ硬化組成物を材料とした供試体(実施例)と従来の普通コンクリートを材料とした供試体(比較例)に関する材齢7日と28日の各種実験結果であり、(a)は圧縮強度の結果を示すグラフであり、(b)は曲げ強度の結果を示すグラフであり、(c)は引張強度の結果を示すグラフである。 図2に続き、(a)はヤング率の結果を示すグラフであり、(b)はポアソン比の結果を示すグラフである。 炭酸ナトリウム添加量(Na2O換算)と圧縮強度の関係を特定した実験結果を示すグラフである。 石灰石微粉末の添加率と圧縮強度の関係を特定した実験結果を示すグラフである。 水結合材比と圧縮強度の関係を特定した実験結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明のスラグ硬化組成物の生成方法を概説する。図1は、本発明のスラグ硬化組成物の生成方法を説明するフロー図である。
まず、細骨材および粗骨材と、石灰石微粉末と、結合材であるスラグ微粉末と、コンクリート用化学混和剤と水を同時添加して混合する(ステップS1)。ここで、結合材であるスラグ微粉末としては、高炉スラグ、鉄鋼スラグ、転炉スラグ、ごみ溶融スラグ、フェロニッケルスラグ、銅スラグなどの微粉末を使用することができ、フレッシュ性状や強度、耐久性を勘案して所望材料が選定される。また、コンクリート用化学混和剤としては、ポリカルボン酸系化合物、ナフタリンスルホン酸ホルマリン高縮合物、リグニンスルホン酸化合物などの市販のコンクリート用化学混和剤を使用することができる。さらに、細骨材、粗骨材ともに、JISのレディーミクストコンクリートに規定されている、砕石、砕砂、スラグ骨材(フェロニッケルスラグ細骨材、銅スラグ細骨材、電気炉酸化スラグ骨材)、人工軽量骨材、砂利および砂などを使用することができる。
ここで、(石灰石微粉末の質量)/(スラグ微粉末と石灰石微粉末の合計質量)の質量比が0.3以下の範囲に調整され、(水の質量)/(結合材の質量)の質量比が0.3〜0.55の範囲に調整されるのがよい。
次に、ステップS1で添加混合されてなるスラリーに対してアルカリ刺激剤である炭酸ナトリウムを後添加し、混合することによってスラグ硬化組成物を生成する(ステップS2)。
ここで、アルカリ刺激剤がNaO換算アルカリ当量として10kg/m以上含有されていることにより、強度発現が改善されてセメントを使用してなるコンクリートと同程度の強度発現を期待できる組成物となることが本発明者等によって実証されている(以下の実験結果を参照)。
また、アルカリ刺激剤として分散剤の効果をも奏する炭酸ナトリウムを使用することに加え、これを後添加することにより、適度な流動性を有する組成物となり、ワーカビリティーを大幅に改善することができる。なお、この「後添加」には、包装材料で梱包した包装体にアルカリ刺激剤を入れておき、これをステップS1で細骨材や粗骨材等と一緒に混合しておき、その後にアルカリ刺激剤が包装体から溶け出すことを含んでいる。この方法によっても、アルカリ刺激剤のみを後添加する方法と実質的に同様の効果が期待できるからである。
なお、上記する生成方法によれば、蒸気養生や加熱養生といった特別な養生をおこなうことなく、早期に強度発現を図ることができ、生成効率が高く、生成の際の設備コストが嵩むといった問題も生じ得ない(早期に強度発現可能であることは、以下の実験結果を参照)。また、組成物に焼成セメントを一切使用しないことから、組成物を構成する各種成分を生成する過程で二酸化炭素の排出量を大幅に低減することができ、本発明者等による試算によれば、普通コンクリート用材料を生成する際の二酸化炭素排出量の80%程度を削減できるとの知見が得られている。
[本発明のスラグ硬化組成物を材料とした供試体(実施例)と従来の普通コンクリートを材料とした供試体(比較例)を用いた材齢7日と28日の各種実験とその結果]
本発明者等は、以下の表1で示す配合からなる本発明のスラグ硬化組成物を材料とした供試体(実施例)と、表1中の高炉スラグ微粉末をセメントに代えて普通コンクリートを材料とした供試体(比較例)を試作し、それぞれの材齢7日と28日における、圧縮強度と曲げ強度、引張強度、ヤング率およびポアソン比を測定した。図2aに圧縮強度の結果を、図2bに曲げ強度の結果を、図2cに引張強度の結果をそれぞれ示しており、図3aにヤング率の結果を、図3bにポアソン比の結果をそれぞれ示している。
[表1]
Figure 2012214317
ここで、配合は、Na2CO3:19.3kg/m3、W/BFS:0.5、s/a:0.43
W:水、BFS:高炉スラグ微粉末、LSP:石灰石微粉末(炭酸カルシウム)、S:細骨材、G:粗骨材、Alk:アルカリ刺激剤、Ad:高性能減水剤、AE:AE剤
実施例の生成過程においては、比較例のセメントを使用したコンクリートと同様にコンクリートミキサーにて生成することができた。
また、強度発現のために蒸気養生等の特別な養生法を適用する必要はなかった。
図2aで示す圧縮強度の結果より、比較例の材齢28日の49.1N/mm2に対して、実施例は40.9N/mm2であり、比較例に近い十分な圧縮強度が発現されていることが実証されている。
また、図2b、cで示す曲げ強度や引張強度に関しては、比較例よりも実施例の結果が上回っており、圧縮、曲げ、引張という全ての強度特性に関して優れた供試体となっていることが実証されている。
さらに、図3a,bで示すヤング率やポアソン比に関しては、実施例の結果は比較例と同程度の結果が得られており、強度特性と変形特性がともにセメントを使用したコンクリートと同程度の特性となっていることが実証されている。
[アルカリ刺激剤の種類と圧縮強度の関係を特定した実験とその結果]
本発明者等は、アルカリ刺激剤の種類を種々変化させて表2で示す配合のもとで各種の供試体を作成し、供試体ごとの28日強度を測定する実験をおこなった。実験結果を同表に示す。
[表2]
Figure 2012214317
表2より、アルカリ刺激剤として炭酸ナトリウムを使用した供試体の圧縮強度は他の供試体に比して格段に高い結果となっており、水酸化カルシウムや水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの場合に比して3割程度も高くなることが実証されている。この実験結果からも、アルカリ刺激剤として炭酸ナトリウムを使用するのがよいと結論付けることができる。
[炭酸ナトリウム添加量と圧縮強度の関係を特定した実験とその結果]
本発明者等は、以下の表3で示すように、アルカリ刺激剤である炭酸ナトリウムの含有量(NaO換算アルカリ当量)を種々変化させて表3で示す配合のもとで各種の供試体を作成し、供試体ごとの28日強度を測定する実験をおこなった。実験結果を表3の右欄および図4に示す。
[表3]
Figure 2012214317
図4においては、各実験結果のプロットをもとに近似曲線を作成している。そして、この近似曲線より、Na2O換算添加量で10(kg/m3)がグラフの変曲点となり、この点を境界に圧縮強度は大きく変化する(それよりも少ない範囲で圧縮強度は急激に低下し、それ以上の範囲では同程度の圧縮強度にサチュレートする)ことが実証されている。この実験結果より、アルカリ刺激剤である炭酸ナトリウムがNaO換算アルカリ当量として10kg/m以上含有されているのが好ましいと結論付けることができる。
[石灰石微粉末の添加率と圧縮強度の関係、および、水結合材比と圧縮強度の関係をそれぞれ特定した実験とそれらの結果]
本発明者等は、以下の表4で示すように、スラグ微粉末と石灰石微粉末の質量比を種々変化させて供試体を作成し、供試体ごとの材齢28日圧縮強度を測定する実験をおこなった。実験結果を表4の右欄および図5に示す。また、以下の表5で示すように、水結合材比を種々変化させて供試体を作成し、供試体ごとの材齢28日圧縮強度を測定する実験をおこなった。実験結果を表5の右欄および図6に示す。
[表4]
Figure 2012214317
[表5]
Figure 2012214317
図5においては、各実験結果のプロットをもとに近似曲線を作成している。そして、この近似曲線より、(石灰石微粉末の質量)/(スラグ微粉末と石灰石微粉末の合計質量)の質量比:0.3がグラフの変曲点となり、この点を境界に圧縮強度は大きく変化する(それよりも少ない範囲で圧縮強度は漸増し、それ以上の範囲では圧縮強度が急激に低下する)ことが実証されている。この実験結果より、(石灰石微粉末の質量)/(スラグ微粉末と石灰石微粉末の合計質量)の質量比が0.3以下の範囲が好ましいと結論付けることができる。
一方、図6においては、各実験結果のプロットをもとに近似曲線を作成している。そして、この近似曲線より、(水の質量)/(結合材の質量)の質量比:0.55がグラフの変曲点となり、この点を境界に圧縮強度は大きく変化する。(それよりも少ない範囲で圧縮強度は漸増し、それ以上の範囲では圧縮強度が急激に低下する)ことが実証されている。この実験結果より、(水の質量)/(結合材の質量)の質量比が0.3〜0.55の範囲が好ましいと結論付けることができる。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。

Claims (6)

  1. 細骨材、粗骨材、石灰石微粉末、結合材であるスラグ微粉末、アルカリ刺激剤である炭酸ナトリウム、コンクリート用化学混和剤および水を主成分とするスラグ硬化組成物。
  2. アルカリ刺激剤がNaO換算アルカリ当量として10kg/m以上含有されている請求項1に記載のスラグ硬化組成物。
  3. (石灰石微粉末の質量)/(スラグ微粉末と石灰石微粉末の合計質量)の質量比が0.3以下の範囲である請求項1または2に記載のスラグ硬化組成物。
  4. (水の質量)/(結合材の質量)の質量比が0.3〜0.55の範囲である請求項1〜3のいずれかに記載のスラグ硬化組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のスラグ硬化組成物の生成方法であって、少なくともアルカリ刺激剤以外の前記主成分を混合した後に、アルカリ刺激剤を後添加するスラグ硬化組成物の生成方法。
  6. アルカリ刺激剤の前記後添加は、包装体にアルカリ刺激剤を入れておき、これをアルカリ刺激剤以外の前記主成分と一緒に混合した後に、アルカリ刺激剤が包装体から溶け出すことである請求項5に記載のスラグ硬化組成物の生成方法。
JP2011080015A 2011-03-31 2011-03-31 スラグ硬化組成物の生成方法 Active JP5743650B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011080015A JP5743650B2 (ja) 2011-03-31 2011-03-31 スラグ硬化組成物の生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011080015A JP5743650B2 (ja) 2011-03-31 2011-03-31 スラグ硬化組成物の生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012214317A true JP2012214317A (ja) 2012-11-08
JP5743650B2 JP5743650B2 (ja) 2015-07-01

Family

ID=47267544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011080015A Active JP5743650B2 (ja) 2011-03-31 2011-03-31 スラグ硬化組成物の生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5743650B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014148434A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Taisei Corp 水硬性組成物
US10807911B2 (en) 2017-06-29 2020-10-20 Sumitomo Mitsui Construction Co., Ltd. Concrete composition and production method therefor

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5879863A (ja) * 1981-11-06 1983-05-13 電気化学工業株式会社 耐海水性の大なるコンクリ−ト製品及びその製法
JPS58176164A (ja) * 1982-04-07 1983-10-15 電気化学工業株式会社 モルタル・コンクリ−トの結合材
JPS60171259A (ja) * 1984-02-14 1985-09-04 清水 孝次 粉末状接着剤を封入した水溶性包装体を混入する接着性向上水硬性モルタルの製造方法
JPH05177625A (ja) * 1991-06-29 1993-07-20 Taisei Corp セメント混和材料及び/又は混和剤包装体並びにセメント混和材料及び/又は混和剤の添加方法
JP2000313652A (ja) * 1999-04-16 2000-11-14 Sol Cie 遅延凝結性コンクリート
JP2005314126A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Jfe Steel Kk 保水性固化体用水硬材及び保水性固化体
JP2008195544A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Jfe Steel Kk 鉄筋を有する耐中性化に優れた水和硬化体
JP2010006662A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Mitsubishi Materials Corp 高耐久性コンクリート組成物及び高耐久性コンクリートの製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5879863A (ja) * 1981-11-06 1983-05-13 電気化学工業株式会社 耐海水性の大なるコンクリ−ト製品及びその製法
JPS58176164A (ja) * 1982-04-07 1983-10-15 電気化学工業株式会社 モルタル・コンクリ−トの結合材
JPS60171259A (ja) * 1984-02-14 1985-09-04 清水 孝次 粉末状接着剤を封入した水溶性包装体を混入する接着性向上水硬性モルタルの製造方法
JPH05177625A (ja) * 1991-06-29 1993-07-20 Taisei Corp セメント混和材料及び/又は混和剤包装体並びにセメント混和材料及び/又は混和剤の添加方法
JP2000313652A (ja) * 1999-04-16 2000-11-14 Sol Cie 遅延凝結性コンクリート
JP2005314126A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Jfe Steel Kk 保水性固化体用水硬材及び保水性固化体
JP2008195544A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Jfe Steel Kk 鉄筋を有する耐中性化に優れた水和硬化体
JP2010006662A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Mitsubishi Materials Corp 高耐久性コンクリート組成物及び高耐久性コンクリートの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014148434A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Taisei Corp 水硬性組成物
US10807911B2 (en) 2017-06-29 2020-10-20 Sumitomo Mitsui Construction Co., Ltd. Concrete composition and production method therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JP5743650B2 (ja) 2015-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101709240B1 (ko) 바텀애시 및 포졸란 반응의 혼화재를 이용한 내 황산염 저항성을 가진 친환경 시멘트 단면복구 모르타르 조성물
JP5733531B2 (ja) セメントを含まないアルカリ活性結合材、それを用いたモルタルの製造方法およびセメントを含まないアルカリ活性補強モルタルの製造方法
JP5091519B2 (ja) ジオポリマー組成物及びその製造方法
Jawahar et al. Strength properties of fly ash and GGBS based geopolymer concrete
JP5931317B2 (ja) 水硬性組成物および該水硬性組成物を用いたコンクリート
JP2019085304A (ja) 無収縮グラウト組成物、及び無収縮グラウト材
TWI624445B (zh) 水泥組成物
JP2013047154A (ja) 高炉セメント組成物
Wardhono et al. Strength of alkali activated slag and fly ash-based geopolymer mortar
JP2016183057A (ja) セメント組成物
JP2011136863A (ja) 超高強度グラウト組成物
JP5743650B2 (ja) スラグ硬化組成物の生成方法
JPWO2011142003A1 (ja) コンクリート
JP2021155231A (ja) 膨張材含有コンクリート
JP2018052748A (ja) 繊維強化セメント成型体及びその製造方法
JP2017178739A (ja) 速硬コンクリートの製造方法
JP2017031037A (ja) 水中不分離性コンクリート組成物およびその硬化体
JP2015189628A (ja) ひび割れ低減型セメント製品の製造方法及びひび割れ低減型セメント製品
JP2007131477A (ja) フライアッシュセメント組成物及びそれを用いたコンクリート成形品
JP2013139367A (ja) セメント系混合材
JP2014189437A (ja) ひび割れ低減型高炉セメント組成物及びその製造方法
JP2009227558A (ja) 自己修復性高強度水和硬化物
JP6327706B2 (ja) ラテックス改質コンクリートの製造方法
JP2015127286A (ja) 速硬性膨張セメント混練物の製造方法
JP2011132106A (ja) 水硬性組成物及び硬化体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5743650

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250