JP2012211479A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】多様化したメンテナンスの形態に対応ができ、適切に点検時期が到来したことを知らせることができるようにする。
【解決手段】作業機1において、点検項目の点検時期に関する情報を記憶する点検時期記憶手段34と、点検時期が到来したことを報知する点検時期報知手段40とを備えており、点検時期報知手段40は、報知を自動的に解除する自動解除モードと、報知を手動で解除する手動解除モードと切り替え可能に備え、点検時期記憶手段34は、予め記憶されている点検時期に関する情報を書き換え可能となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、点検時期が到来したことを報知する手段が具備された作業機に関する。
従来より、バックホー等の作業機において、点検項目の点検時期を予めメモリ等に記憶しておき、メモリ等に記憶された点検時期が到来した時に点検時期を報知する作業機がある(例えば、特許文献1)。
特許文献1の作業機は、電源と、車体に搭載され電源の投入によって始動するエンジンと、該エンジンが作動状態にあるときに作動信号を出力する作動信号発生器と、該作動信号器から作動信号が出力される間の時間を計数し、その計数時間が予め設定された作業機用消耗品類の交換時間に達したときに交換指示信号を出力する交換指示タイマと、該交換指示タイマから交換指示信号が出力されたときに作業者に交換時期に達したことを報知する報知器とから構成されている。
特開平02−175349号公報
特許文献1の作業機では、交換時間(点検時期)が到来したときに点検時期を報知する構成となっているため、使用者や所有者は、消耗品の点検時期が分かり、点検(メンテナンス)を行うことができる。しかしがら、近年では、バックホー等の作業機は、上述したように複数台の作業機を所有するレンタル会社や建築会社が作業機のメンテナンスを行うだけでなく、作業機を所有するユーザやレンタル会社などから作業機を借りたユーザも作業機のメンテナンスを行うことがあり、作業機におけるメンテナンス形態は非常に多様化してきているため、特許文献1のように単に点検時期を報知するだけのシステムでは、多様化したメンテナンスの形態に対応しきれないのが実情である。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、多様化したメンテナンスの形態に対応ができ、適切に点検時期が到来したことを知らせることができる作業機を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
請求項1に係る作業機では、点検項目の点検時期に関する情報を記憶する点検時期記憶手段と、前記点検時期が到来したことを報知する点検時期報知手段とを備えており、前記点検時期報知手段は、報知を自動的に解除する自動解除モードと、報知を手動で解除する手動解除モードと切り替え可能に備え、前記点検時期記憶手段は、予め記憶されている点検時期に関する情報を書き換え可能となっていることを特徴とする。
請求項2に係る作業機では、前記点検時期記憶手段は、前記点検時期に関する情報として点検間隔を記憶するように構成され、点検間隔は変更可能となっていることが好ましい。
請求項3に係る作業機では、前記点検項目の点検実績を記憶する点検実績記憶手段と、前記点検実績を出力する点検実績出力手段とを備えていることが好ましい。
請求項4に係る作業機では、前記自動解除モードは、エンジン始動操作を所定回数行った際に報知を自動的に解除することが好ましい。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明によれば、点検時期の到来の報知(お知らせ)を多様化するメンテナンス形態に対応して解除することができ、しかも、多様化するメンテナンス形態に対応して点検時期が到来したことも適切に知らせることができる。
請求項2に係る発明によれば、いつでも必要に応じて点検間隔(点検のインターバル)を変更することができる。
請求項3に係る発明によれば、作業機に対応した点検履歴(点検実績)を容易に確認することができる。
請求項4に係る発明によれば、作業機のエンジン始動操作を行うだけで点検時期の到来のお知らせを解除することができる。
第1実施形態における作業機の表示装置の構成を示すブロック図である。 表示装置の正面全体を示した図である。 点検設定記憶テーブルを示す図である。 点検時期は到来したときの表示装置に表示した警告(点検時期のお知らせ)などを示す図である。 自動解除モードと手動解除モードとの切り替えを示す図である。 点検完了を説明する図である。 作業機に外部端末を接続したメンテナンス管理システムの全体図である。 定期点検の間隔を更新する説明図である。 第2実施形態における作業機の表示装置の構成を示すブロック図である。 点検実績テーブルを示す図である。 外部端末の画面表示の例を示す図である。 外部端末の画面表示の他の例を示す図である。 作業機の全体側面図を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態による作業機を説明する。
[第1実施形態]
本発明の作業機1は、予め設定された点検時期が到来したことを報知することによって、点検を行い易くしたものである。まず、作業機1の全体構成について説明する。
図13は、作業機のメンテナンス管理システムにおける作業機1の一例を示したものである。図13に示すように、作業機1は、走行装置2と、走行装置2の上部に配置された旋回体3とを備えている。
走行装置2は、ゴム製覆帯を有する左右一対の走行体4を備え、両走行体4を走行モータMで動作するようにしたクローラ式走行装置を採用している。また、走行装置2の前部にはドーザ5が設けられている。
旋回体3は、走行装置2上に旋回ベアリング11を介して上下方向の旋回軸回りに左右旋回自在に支持された旋回台12と、旋回台12の前部に備えられた作業装置13(掘削装置)とを有している。旋回台12上には、エンジン,ラジエータ,運転席9,燃料タンク,作動油タンク,キャビン14等が設けられている。運転席9は、キャビン14により囲まれている。運転席9の周囲には、作業機1に関する様々な情報を表示する表示装置25が設けられている。
作業装置13は、旋回台12の前部において左右方向の中央部よりやや右寄りにオフセットして設けられた支持ブラケット16と、支持ブラケット16に上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット17とを備えている。加えて、作業装置13は、ブーム18と、アーム19と、バケット20とを備えている。
ブーム18は、その基部側がスイングブラケット17の左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されることによって、上下揺動自在に支持されている。アーム19は、ブーム18の先端側で左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されることによって、前後揺動自在に支持されている。バケット20は、アーム19の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられている。
スイングブラケット17は、旋回台12内に備えられたスイングシリンダの伸縮によって揺動される。ブーム18は、該ブーム18とスイングブラケット17との間に介装されたブームシリンダ22の伸縮によって揺動される。アーム19は、該アーム19とブーム18との間に介装されたアームシリンダ23の伸縮によって揺動される。最後に、バケット20は、該バケット20とアーム19との間に介装されたバケットシリンダ21の伸縮によってスクイ・ダンプ動作される。
図1及び2を参照しながら、表示装置25について詳しく説明する。
図2に示すように、表示装置25は、例えば、作業機1に搭載された様々な機器(単に機器ということがある)の情報を表示したり、機器の点検時期(メンテナンス時期)が到来したことを報知したり、機器の各種設定を行うための情報を表示したりするものである。
図1に示すように、表示装置25は、作業機1の各種設定などを行うための入力部26と、作業機1に関する情報を表示する表示部27と、CPU等から構成された制御部28と、EEPROMなどの不揮発性メモリから構成された記憶部29とを備えている。
制御部28には、作業機1に搭載された様々な機器の信号(情報)や入力部26からの信号が入力される。詳しくは、制御部28には、例えば、燃料センサから出力された燃料残量、水温センサから出力されたエンジン冷却水の水温、エンジンオイルの油圧の低下を検出するエンジンオイル圧力スイッチ、エンジン回転数、入力部26から出力された各種入力信号が入力される。
図2に示すように、表示部27は、様々な文字や図形等で表される情報を表示すると共に、表示する内容を変化させることができる可変表示部30と、点灯及び消灯することにより作業機1の状態を表す固定表示部31とを備えている。
固定表示部31は、警告注意ランプ31aと、オイルランプ31bと、バッテリーランプ31cと、走行ランプ31dとを備えている。警告注意ランプ31aは、作業機1の動作時において、点灯することにより注意や警告を促すランプである。オイルランプ31bは、点灯することによりエンジンオイルの不足を示すランプである。バッテリーランプ31cは、点灯することによりバッテリーの電力不足を示すランプである。走行ランプ31dは、点灯することにより作業機1が高速で走行していることを示すランプである。
上述した警告注意ランプ31a、オイルランプ31b、バッテリーランプ31c、走行ランプ31dは、点灯することによって、それぞれに対応した状態が起きていることを示す。なお、固定表示部31は、点灯及び消灯により作業機1に関する情報を示すものであれば、警告注意ランプ31a、オイルランプ31b、バッテリーランプ31c、走行ランプ31d以外のものであってもよい。
可変表示部30は、例えば、液晶により構成されている。可変表示部30は、液晶のドット表示を変更することにより表示する文字や数字、及び図形を変更して、作業機1に関する様々な情報を表示するものである。図3に示すように、例えば、可変表示部30は、燃料センサから出力された燃料残量のグラフ化を左側に表示したり、水温センサから出力されたエンジン冷却水の水温のグラフ化を右側に表示する。その他、可変表示部30には作業機1を操作するために必要な情報を表示したり、作業機1の点検項目の点検(メンテナンス)を報知するための情報を表示する。
入力部26は、所定の機能に対応する複数のボタンスイッチSW(SW1,SW2,SW3,SW4,SW5)を備えている。これら複数のボタンスイッチSWは、可変表示部30に隣接して左右方向に並列に設けられている。
例えば、ボタンスイッチSW1は、作業機1の各種設定を行うものであり、ボタンスイッチSW2は、作業モードを吊り下げの作業モードにするためのものである。また、ボタンスイッチSW3は、作業装置13のアーム17の揺動範囲を制限設定するためのものであり、ボタンスイッチSW4は、ユーザに可変表示部30によって一定の案内(インホメーション)をするためのものである。最後に、ボタンスイッチSW5は、可変表示部30の表示を切り替えるためのものである。各ボタンスイッチSWは、上述した機能を有するものに限らず、その他の機能を有するものであってもよい。
記憶部29は、作業機1の累積の稼動時間である(アワメータ)を記憶する累積稼動時間記憶手段33と、点検項目の点検時期に関する情報を記憶する点検時期記憶手段34とを有している。
具体的には、エンジンが動作して当該エンジンの回転数が制御部28に入力されると、当該制御部28は、稼動時間をカウントアップして、当該稼動時間を既に稼動している過去の稼動時間に加算することで累積稼動時間を求める。そして、制御部28で求められた累積稼動時間が累積稼動時間記憶手段33に送られて、当該累積稼動時間が累積稼動時間記憶手段33に記憶される。
点検時期記憶手段34は、予め定められた複数の点検項目に対する点検時期に関する情報を記憶するものである。即ち、点検時期記憶手段34は、各点検項目の点検時期を求めるための必要な情報を記憶するものである。
図3に示すように、点検時期記憶手段34は、点検設定記憶テーブルから構成されている。点検設定記憶テーブル34は、各点検項目の最初の点検時間と、各点検項目の定期点検の間隔(点検間隔、即ち、点検インターバル)と、2回目以降の定期点検を算出するに際して最初の点検時間を用いるか否かのフラグ(0:無、1:有)とが保持されている。
詳しくは、点検設定記憶テーブル34は、「アドレス」、「設定値」から構成されている。なお、図3に示す「説明」は、点検設定記憶テーブル34に保存(記憶)された内容(点検インターバル等を設定する対象(点検項目)についての説明)を説明するものである。
アドレス100〜102には、複数の点検項目のうち、「エンジンオイル」についての点検時期に関する情報が保持されている。アドレス100には、作業機1の製造後初めてエンジンオイルを点検する時点の時間がアワメータという形で保持され、製造後初めてエンジンオイルを点検する時間は、アワメータにおける500時間である。
アドレス101には、アドレス100で設定された最初の点検後に実施される定期点検の間隔(点検インターバル)がアワメータという形で保持され、点検インターバルはアワメータにおいて500時間である。これによって、アドレス100で設定された最初の点検後、アワメータを基準として500時間ごとに定期的にエンジンオイルを点検するという設定がなされたことになる。つまり、点検設定記憶テーブル34のアドレス100〜101には、1回目の点検時期(最初の点検時間)である500時間と、500時間毎(定期点検の間隔)を加算することにより求められる2回目以降の点検時期が記憶されている。まとめると、i回目の点検時期=最初の点検時間+(i−1)×定期点検の間隔となり、点検設定記憶テーブル34に保存された点検時期に関する情報(最初の点検時間、定期点検の間隔)によって点検時期を求めることができる。このように、点検時期は、制御部28に格納されたプログラム等から算出する(点検時期算出手段43)。
アドレス102には、アドレス100の最初の点検時間(初期値)にアドレス101の点検インターバルを加算して、2回目以降の点検時期を算出するか否かを選択する値(フラグ)が保持されている。
図3に示すように、フラグが「1」である場合、最初のエンジンオイルの点検時期はアドレス100で設定された500時間であり、2回目以降の点検時期は、アドレス101で設定された500時間ごとに、1000時間、1500時間、2000時間となる。
フラグが「0」である場合は、点検時期を求めるにあたってアドレス100で設定された500時間を考慮しない。この場合、後述する点検実績テーブル35に保持された直近のエンジンオイルの点検時間から、アワメータで500時間経過したときを点検時期とする。つまり、直近のエンジンオイルの点検時間が1300時間であれば、500時間経過した1800時間を次の点検時期とする。
図3では、上述のエンジンオイルの他に、アドレス131〜133においてエアクリーナエレメントについての設定と、アドレス167〜169においてエンジンオイルフィルタについての設定が示されている。作業機1の点検項目は図3に示すものに限らない。図3の点検設定記憶テーブル34には、オイル、フィルタ、及びエレメントなどの部品交換や、可動部や構造部の目視点検などが、他の点検項目として含まれる。
なお、点検設定記憶テーブル34には、点検時期を求める(導く)ための点検時期に関する情報が記憶されているが、2回目以降の点検時期のそのものを記憶してもよい。また、点検設定記憶テーブル34には、アワメータで示される点検時期を記憶しているが、これに代え、日付、時刻、曜日などで示される点検時期を記憶してもよい。
このような記憶部29は、必ずしも表示装置25に備えられなくてもよく、表示装置25から切り離して別体としてもよいし、例えば、作業機1のメインECU(電子制御ユニット)の記憶装置に組み込まれても構わない。
次に、制御部28について説明する。
図1に示すように、制御部28は、表示装置25の動作全体を制御するものであって、点検時期報知手段40と、点検時期変更手段42とを備えている。これら、検時期報知手段40と、点検時期変更手段42とは、制御部28に格納されたプログラム等から構成されている。
点検時期報知手段40は、表示部27に定期点検項目に関する警報を表示することで、当該点検項目の点検実施時期が到来したことを報知するものである。詳しくは、まず、点検時期報知手段40は、記憶部29に格納されている点検設定記憶テーブル34から各点検項目のデータ(1回目の点検時期、点検間隔、フラグ)を読み出す。そして、読み出されたデータを用いて、点検時期算出手段43により、各点検項目の点検時期を求める。点検時期は、前回警告したときのサービスアワメータ、即ち、1回前の警告におけるサービスアワメータよりも大きな値であって、最新の点検時期(最も現在に近い点検時期)である。なお、点検実績テーブル35から読み出したサービスアワメータに、点検設定記憶テーブル34から読み出した定期点検の間隔を加算することにより、点検時期を求めても良い。
点検時期報知手段40は、最も現在に近い点検時期を求めた後は、各点検項目毎に求めた点検時期(アワメータの値)と現在のアワメータとを比較する。このとき、現在のアワメータが求めた点検時期(アワメータ)に対して所定時間以内に迫ったとき、又は現在のアワメータが求めた点検時期(アワメータ)を超過したときに、該当する点検項目に対する警報(点検時期が到来したことを知らせる)を表示部27の可変表示部30に表示する。
図4に示すように、点検時期が所定時間以内(例えば、10時間以内)に迫った点検項目がある場合、図4(a)に示すように、点検時期報知手段40によって変表示部30は、左上に点検時期が到来したこと示す図等(例えば、「スパナ」のマーク)を表示し、さらに、右上にアワメータ500時間での点検時期であることを示す「500h」を表示する。
可変表示部30は、さらに、中央部に「点検時期です」のメッセージを、右下に警告情報(報知情報)が表示されていることを示す「白抜きのi」のマークを表示する。この状態でボタンスイッチSW4を押すと、可変表示部30は、図4(b)に示すように、アワメータ500時間で点検時期を迎える点検項目、例えば、「作業油」、「走行モータギアオイル」を表示する。
また、図4(c)に示すように、現在のアワメータが点検時期(500時間)を超えている場合は、「点検時期をすぎています」のメッセージを表示する。図4(c)の状態からボタンスイッチSW4を押すと、可変表示部30は、図4(b)に示すように点検時期を迎える点検項目を表示する。
このように、点検時期報知手段40によれば、点検時期が到来すれば、その旨を表示装置25に表示するため、作業機1の使用者や所有者などは、作業機1の点検時期を容易に把握することができる。
さて、レンタル会社や建築会社などが作業機1を所有した場合、作業機1の点検は、所有者であるレンタル会社や建築会社が行うことが多い。しかしながら、近年では、作業機1の所有者であるレンタル会社や建築会社が作業機1の点検を行うだけでなく、例えば、レンタル会社から作業機1を借りたユーザが作業機1の点検を行うことがある。このような事情に加え、作業機1の使用形態(使用度合い、寒冷などの地域性、使用方法)も様々であり、このような様々な使用形態に伴って作業機1の点検も多様化してきている。
このように、作業機1の点検が多様化してきていることにともない、点検を行うタイミングも点検を行う者によって一様ではなく複雑化してきている。ゆえに、点検時期をお知らせした(報知)後の解除方法(確認方法)も、このような事情に伴って変化することが望まれている。
そこで、本発明では、点検時期報知手段40は、報知を自動的に解除する自動解除モードと、報知を手動で解除する手動解除モードと切り替え可能に備えたものとしている。
自動解除モードと、手動解除モードとについて詳しく説明する。
図5は、点検時期報知手段40における自動解除モードと、手動解除モードとの切り替えを示したものである。
作業機1のエンジンを始動するエンジンキーを運転席に配置したシリンダ(エンジンを始動させるためのキーシリンダ)に挿入して、ボタンスイッチSW5を押したまま、キーシリンダをオフからオンの状態することによって、図5(a)に示す「自動/手動切り替え画面」を表示装置25(可変表示部30)に表示させる。そして、自動/手動切り替え画面では、自動解除モードを選択するための「自動」という文字と、手動解除モードを選択するための「手動」が表示される。
そして、自動/手動切り替え画面を表示させた状態で、ボタンスイッチSW2又はSW3を押し、「自動」又は「手動」とのいずれかを、カーソル(反転白抜き文字)にて選び、ボタンスイッチSW5を押すことによって、自動解除モードと、手動解除モードとの選択を決定し、図5(b)に示すように設定完了の画面にする。
例えば、この実施形態では、点検時期が到来した状態において表示装置30に点検完了の指示をしていない状態では、キーシリンダをオフからオンにする毎に図4に示すような点検時期が到来したお知らせを可変表示部30に表示することとなっている。
そして、点検時期報知手段40が自動解除モードになっている場合は、キーシリンダのオン・オフを所定回数(例えば、10回)繰り返すと、点検時期報知手段40は、点検完了したとみなし、図4に示すような点検時期の到来の表示を終了する。
つまり、自動解除モードでは、エンジン始動操作によるキーシリンダのオン・オフの回数をカウントしていき、カウント値が予め定められた所定回数に達すると、自動的に点検時期の到来のガイダンスを終了する。言い換えれば、自動解除モードは、後述するように、点検した者が表示装置25の点検確認画面にしたがって点検完了を意図的に指示しなくても、単に、通常使用するためにエンジン始動操作(キーシリンダのオン・オフ)を行うだけで、点検時期の到来の表示を解除することができる。
なお、自動解除モードにおいて、エンジン始動操作(キーシリンダのオン・オフ)の回数は、予め制御部28などに格納されているが、コンピュータなどの外部端末を用いて、その回数を変更できるようにしてもよいし、表示装置25を用いて変更できるようにしてもよい。また、自動解除モードにおいて、上述したようにエンジン始動操作にて報知の解除を行う代わりに、所定時間が経過後に報知の解除を行ってもよい。
一方、点検時期報知手段40が手動解除モードになっている場合は、まず、図6(a)に示すように「点検時期です」、又は、図6(b)に示すように、「点検時期をすぎています」と可変表示部30に表示されている状態からボタンスイッチSW4を押すと、図6(c)に示す点検確認画面が表示される。図6の点検確認画面では、点検を完了したか否かを確認する「点検をしましたか?」が表示されることになる。そして、点検確認画面を表示している状態でボタンスイッチSW5を押すと点検完了となり、当該点検完了を表示装置25に指示することができる。手動解除モードでは、点検完了が指示されると、図6(a)及び図6(b)に示した点検時期の到来の表示を終了する。
このように、自動解除モードでは、手動解除モードとは異なり、点検完了の指示を行わなくても、通常のエンジン始動操作を繰り返すだけで点検時期の到来のお知らせを終了し、手動解除モードでは、意識的に点検完了の指示を行うことで点検時期の到来のお知らせを終了させることができる。
点検時期変更手段42は、点検時期記憶手段34に記憶された点検時期に関する情報を更新することによって点検時期を変更するものである。この実施形態では、点検時期変更手段42は、外部からの指示によって、記憶部29の点検設定記憶テーブル34の「定期点検の間隔」が更新され、これにより、点検時期を変更するものである。
図7に示すように、定期点検の間隔を変更するには、まず、例えばパソコンなどの表示画面を備えた外部端末32を、通信ケーブルを介して作業機1に設けられたコネクタ(図示せず)に接続することによって、外部端末32と表示装置25(制御部35)とがデータ通信できるようにする。図7では、通信ケーブルを用いて外部端末32と作業機1が接続されるが、有線でなく無線通信で接続されてもよい。
外部端末32と表示装置25とが接続されている状態で、図8に示すように、外部端末32から更新する定期点検の間隔を表示装置25に向けて送信する。そうすると、点検時期変更手段42は、更新する定期点検の間隔を取得して、取得した定期点検の間隔を点検設定記憶テーブル34に書き込む。
例えば、図8に示すように、外部端末32からエンジンオイルの定期点検の間隔を450時間として表示装置25に送信すると、点検時期変更手段42は、図8に示す点検設定記憶テーブル34のエンジンオイルに対応するアドレス101に保持された「エンジンオイル 定期点検の間隔」の値を500から450に更新する。
以上、自動解除モードと手動解除モードとが切り替え可能に備えられているため、様々なメンテナンス形態であっても、点検時期の到来の報知(お知らせ)を解除することができる。例えば、レンタル会社においては、複数台の作業機1の点検を定期的に同じ時期に行う場合がある。このような場合は、自動解除モードに設定しておけば、各作業機について1台ずつ点検完了を行わなくても、自動的に点検の報知が解除されるため、点検完了作業を簡単に行うことができる。一方、個人においては、所有する作業機1を点検時期のお知らせに応じて行うことが多い。このような場合は、手動解除モードに設定しておけば、実際の点検と同時に点検完了作業が行うことができる。
また、定期点検の間隔(点検間隔)を自在に変更する(書き換え)を行うことができるため、メンテナンス会社で作業機1を使用する場合であっても、個人にて作業機を使用する場合であっても、それぞれの使用形態(メンテナンスの形態)に応じて、その定期点検の間隔を変更すれば、メンテナンスの形態に合わせた点検時期のお知らせを行うことができ、所有者等が忘れることなく点検を行うことができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、作業機1に点検実績を記憶でき、その点検実績を出力できるようにしたものである。
図9及び図10に示すように、記憶部29は、累積稼動時間記憶手段33及び点検時期記憶手段34の他に、点検実績記憶手段35を有している。
点検実績記憶手段35は、点検の実績に関する情報を記憶する点検実績テーブルから構成されている。点検実績テーブル35には、各点検項目について過去に点検を行ったときのアワーメータと、各点検項目について過去に点検を行ったときの日付と、点検項目の警告「点検のお知らせ(報知)」を行った回数、警告「点検のお知らせ(報知)」、即ち、警告の基準となる1回前(前回)のアワメータ(サービスアワメータ)とが保持されている。
つまり、アドレス259〜264には、作業機1のエンジンオイルについての点検実績、即ち、エンジンオイルの点検履歴が保持されている。アドレス259には、「a回前」のエンジンオイル点検時のアワメータの値(時間)が保持されている。「a回前」のエンジンオイルの点検時のアワメータの値(時間)は、500時間である。アドレス260には、「a回前」のエンジンオイル点検時の日付が保持されている。「a回前」のエンジンオイル点検時の日付は、2009/10/03(2009年10月3日)である。
同様にして、アドレス261とアドレス262には、「b回前」のエンジンオイル点検時のアワメータの値及び日付が保持されており、アドレス263と264には、「c回前」のエンジンオイル点検時のアワメータの値及び日付が保持されている。
アドレス265には、点検設定記憶テーブル34によってエンジンオイルの点検時期の報知(警告)を表示部27にて行った回数(サービスアワメータ表示回数)を記憶するもので、後述するように、点検が完了(点検完了)すると零にクリアされる。アドレス266には、前回の点検時期を報知したとき(警告をしたとき)のアワメータがサービスアワメータとして保持されている。
例えば、図10に示すアドレス265及び266は、前回の点検時期である2011年3月25日以降であって、アワメータが2000時間に近づいて、点検時期のお知らせを表示部27に5回行った状態を示しており、この時点では、点検完了ではないため、サービスアワメータも1500時間となる。なお、点検が行われて後述するように点検実績テーブル35が更新されると、アドレス265におけるサービスアワメータ表示回数は「5」から「0」に更新されると共に、サービスアワメータも「1500時間」から「2000時間」に更新される。
アドレス259〜264に対応する説明では、「a回前」〜「c回前」と標記されている。これら標記だけでは、どれが「1回前」で、どれが「2回前」なのかを判断することはできない。そこで、本実施形態では、「a回前」〜「c回前」に保持された値同士(アワメータ同士又は日付同士)を比較して、最も古い値を示しているアドレスを特定する。図10に示されたアワメータ及び日付を見る限り、「a回前」を示すアドレス259とアドレス260は「3回前」の最も古い値を示しており、「b回前」は「2回前」、「c回前」は「1回前(前回)」の値を示している。
その上で、次回のエンジンオイルの定期点検が実施されたとき、最も古い「3回前」の値を示す「a回前」の値が、次回の定期点検時の値(最も新しい値)に更新される。この更新の結果、「b回前」が示す値は「2回前」から「3回前」の最も古い値となり、「c回前」が示す値は「1回前」から「2回前」の値となる。
本実施形態では、「a回前」〜「c回前」が示す値のうち最も古い値を判定して更新するようにしている。このようにすれば、上記の例においては、アドレス259とアドレス260の値以外を更新する必要がないので、点検実績テーブル35の更新が容易となる。
アドレス275〜282には、アドレス259〜266と同様に、エアクリーナエレメントに関する値が保持され、アドレス291〜298には、アドレス259〜266と同様に、エンジンオイルフィルタに関する値が保持されている。
エアクリーナエレメントに関する値のうち、アドレス277〜280に保持される値が0となっているが、これは、アワメータ1000時間(日付2010年6月15日)の「a回前」以降、定期点検時期が訪れていないか、定期点検が実施されていないことを意味している。
点検実績テーブル35では、上述した例の他に、オイル、フィルタ、及びエレメントなどの部品交換や、可動部や構造部の目視点検などの点検項目による実績が保存されるようになっている。なお、点検実績テーブル35に保存される点検実績は、上述したように点検完了の指示を表示装置25に行ったときに更新してもよいし、後述するように、外部端末32を用いて点検完了の指示(更新のボタンをクリックする)を行ったときに更新してもよい。
図9に示すように、制御部28は、検時期報知手段40及び点検時期変更手段42とは別に、点検実績出力手段41と、点検設定出力手段44とを備えている。これら、点検実績出力手段41と、点検設定出力手段44は、制御部28に格納されたプログラム等から構成されている。
点検実績出力手段41は、点検実績、即ち、記憶部29に格納されている点検実績テーブル35のデータを外部端末32や表示装置25に出力するものである。点検設定出力手段44は、点検設定、即ち、記憶部29に格納されている点検設定記憶テーブル34のデータを外部端末32や表示装置25に出力するものである。
以下、点検時期変更手段42も含め、点検実績出力手段41、点検設定出力手段44について詳しく説明する。
点検実績を出力したり、定期点検の間隔を変更するには、まず、外部端末32と外部端末32と表示装置25(制御部35)とがデータ通信できるようにする。
外部端末32から制御部28にデータ送信の要求をすると、点検実績出力手段41は、外部端末32からのデータ送信の要求に応じて点検実績テーブル35のデータを外部端末32に送信する。同様に、外部端末32から制御部28にデータ送信の要求があると、点検設定出力手段44は、点検設定記憶テーブル34の「最初の点検時間」、「定期点検の間隔」を外部端末32に送信する。なお、外部端末32を作業機1に接続すると、作業機1から上述した以外のデータも取得することができるようになっている。
外部端末32は、点検実績出力手段41から点検実績テーブル35のデータ、点検設定出力手段44から点検設定記憶テーブル34のデータ等を取得すると、これらのデータを基にして、外部端末32の表示画面に作業機1のメンテナンス情報37を表示する。
図11及び図12は、外部端末32の表示画面に表示されるメンテナンス情報37を示している。
図11(a)のメンテナンス情報37では、上段に、作業機1の型式及び車台番号、作業機1の現在のアワメータ、現在時刻などが表示され、中段には、「部位」、「交換間隔(hr)」、「交換履歴(前回)」、「超過時間」、「交換警報」、「実施」、「交換手順」をカラムとしたメンテナンス情報37が表示される。このメンテナンス情報37のうち、「部位」は、定期点検(交換)の対象となる項目(部品)であり、点検実績テーブル35の点検項目から抽出される。
「交換間隔(hr)」は、「部位」に示された点検項目に対する定期点検の間隔であり、点検設定記憶テーブル34の設定値から抽出される。「部位」によっては、「交換間隔(hr)」が「初回」と「2回目以降」に分けられている。これは、点検設定記憶テーブル34において、「最初の点検時間」の値と「定期点検の間隔」の値が異なる「部位」が存在するからである。
「交換履歴(前回)」は、各「部位」について、点検実績テーブル35から抽出された、「a回目」〜「c回目」の値のうちで最も直近の値であり、アワメータ値(hr)及び日付が示されている。
「超過時間」は、点検時期を超過した時間数であり、「交換間隔(hr)」に表示された値から算出された定期点検時期と現在のアワメータとを比較し、算出された点検時期を超過した時間数を表示する。
「交換警報」は、点検時期を超過した「部位」に対して交換を促す警告(定期点検を知らせるもの)であり、「スパナ」マークを表示する。
「実施」は、定期点検(交換)を実施した部位に対して、交換完了を示すチェックマークを入れる欄である。
「交換手順」は、該当する部位の交換手順を説明する画面を表示するために押すボタンである。
メンテナンス情報37の下段右側には、「交換来歴」、「更新」、「閉じる」の3つのボタンが配置されている。「交換来歴」は、点検実績テーブル35に保持された過去3回分の交換履歴(点検履歴)を、各「部位」について表示するためのボタンである。
「更新」は、「実施」の欄にチェックマークを入れた後、又は「交換間隔(hr)」の値を変更した後に押すことで、現在表示中のメンテナンス情報表示画面の内容を更新するためのボタンである。この「更新」ボタンが押されると、外部端末32は、表示装置25の制御部28の点検実績出力手段に点検実績テーブル35の更新を指示し、点検時期変更手段に点検設定記憶テーブル34の更新を指示する。
「閉じる」は、メンテナンス情報37の表示を終了するために押すボタンである。
図11(a)を具体的に説明する。例えば、メンテナンス情報37のNo.1に関して、エンジンオイルの「交換時間(hr)」は、点検設定記憶テーブル34に保持された値から、500となっている。「交換履歴(前回)」は、点検実績テーブル35に保持された値から、アワメータ(hr)が490、年月日が2009/11/29となっている。
エンジンオイルの交換間隔は、500時間であり、前回490時間で交換を実施しているので、1000時間の時点で次の交換が必要である。これに対して、現在のアワメータが1010時間であるので、エンジンオイルの交換時期を10時間超過している。この10時間が、「超過時間」の欄に表示される。
エンジンオイルは、このように交換時期を迎えているので、「交換警報」に「スパナ」マークの警告が表示される。
図11(b)に示すように、交換が終了した部品について「実施」の欄にチェックマークが付されている。「エンジンオイル」、「作動油」、「エアクリーナエレメント」、「燃料フィルタカートリッジ」、及び「サクションフィルタ」に、交換完了のチェックマークが付されている。チェックマークを入れると、「スパナ」マークが消えると同時に、「交換履歴(前回)」に現在のアワメータと年月日が表示される。「実施」欄のチェックマークを外すと、チェックマークを入れる前の表示に戻る。
図11(b)に示すように、チェックマークを入れた後に「更新」ボタンを押すと、チェックマークを入れた点検項目について点検完了となり、外部端末32は、メンテナンス情報37の内容を更新する。これと同時に外部端末32は、点検実績テーブル35のデータの更新指示を制御部28に出力する。制御部28は、更新指示に従って、点検実績テーブル35の「a回前」〜「c回前」のうち、もっとも古いアワメータと日付の値を更新する。
外部端末32では、「実施」の欄にチェックマークを入れることで点検実績テーブル35の更新指示を出すだけでなく、「交換間隔(hr)」の値を入力して「更新」ボタンを押すことで、点検設定記憶テーブル34の更新指示が、制御部28の点検時期変更手段42に出力されることになる。点検時期変更手段42は、更新指示に従って、更新された最初の点検時期を外部端末32から取得し、点検設定記憶テーブル34の最初の点検時間を更新する。また、点検設定記憶テーブル34の更新指示が、制御部28の点検時期変更手段42に出力されると、点検時期変更手段42は、定期点検の間隔を外部端末32から新たに取得し、予め記憶された定期点検の間隔を更新する。このように、外部端末32の更新指示に応じて、点検時期変更手段42が定期点検の間隔の数値が変わるため、点検時期を変更することができる。
例えば、図12(a)のメンテナンス情報37において、エンジンオイルの「交換間隔(hr)」の値を500から450に変更入力して「更新」ボタンを押すと、点検時期変更手段42は、図9に示す点検設定記憶テーブル34のアドレス101に保持された「エンジンオイル 定期点検の間隔」の値を500から450に更新する。
このように、外部端末32は、点検実績テーブル35から点検実績を取得することができると共に、点検設定記憶テーブル34から点検における各種設定値を取得することができる。また、外部端末32は、作業機1に更新指示によって、作業機1に保持されている点検実績テーブル35と点検設定記憶テーブル34を更新することができる。
最後に、図12(a)のメンテナンス情報37において、「交換来歴」のボタンを押すと、表示画面には、図12(b)に示すような、過去3回分の交換履歴がメンテナンス情報37として表示される。この交換履歴は、実際に点検を実施するにあたっての参考にすることができる。
以上、点検実績テーブル35に点検履歴(点検実績)が記憶されているため、外部端末32を用いれば、作業機1に対応した点検履歴(点検実績)を容易に確認することができる。例えば、作業機1がレンタル会社の「A社」に販売されて、A社にて当該作業機1が複数のユーザにレンタルされた後、この作業機1がA社とは異なるB社に転売されたとしても、点検実績テーブル35に保存された点検履歴を見れば、過去のA社で行われた点検の状況を転売先のB社においても容易に把握することができる。作業機1が繰り返し転売されたとしても、当該作業機1の点検履歴を把握することができる。
なお、表示装置25に外部端末32の機能を具備させるようにしてもよい。詳しくは、制御部28は、メンテナンス情報表示手段(図示省略)を備えている。このメンテナンス情報表示手段は、制御部28に格納されたプログラム等から構成されている。
表示装置25のボタンスイッチSW等を操作すると、可変表示部30が図2等に示した通常画面からメンテナンス情報37を表示するメンテナンス情報表示画面に切り替わる。そして、可変表示部30に表示されたメンテナンス情報表示画面を見ながら、複数のボタンスイッチSWを操作することによって、メンテナンス情報37の「実施」の欄にチェックマークを入れたり、「更新」ボタンなどを押すことによって、第1実施形態の外部端末32と同じ動作を表示装置25に行わせることができる。
つまり、表示装置25にメンテナンス情報37を表示させ、ボタンスイッチSWを操作することにより、点検設定記憶テーブル34の最初の点検時間、定期点検の間隔の更新や点検実績の更新を行うことができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記各実施形態において、点検履歴(点検実績)、点検時期及び点検インターバルを、アワメータに基づいた累積時間や経過時間ではなく、累積日数や経過日数で設定してもよい。
1 作業機
2 走行装置
3 旋回体
4 走行体
5 ドーザ
9 運転席
11 旋回ベアリング
12 旋回台
13 作業装置
14 キャビン
16 支持ブラケット
17 スイングブラケット
18 ブーム
19 アーム
20 バケット
21 バケットシリンダ
22 ブームシリンダ
23 アームシリンダ
25 表示装置
26 入力部
27 表示部
28 制御部
29 記憶部
30 可変表示部
31 固定表示部
32 外部端末
33 動作情報
34 点検時期記憶手段(点検設定記憶テーブル)
35 点検実績記憶手段(点検実績テーブル)
37 メンテナンス情報
40 点検時期報知手段
41 点検実績出力手段
42 点検時期変更手段
43 点検時期算出手段
44 点検設定出力手段
SW ボタンスイッチ

Claims (4)

  1. 点検項目の点検時期に関する情報を記憶する点検時期記憶手段と、前記点検時期が到来したことを報知する点検時期報知手段とを備えており、
    前記点検時期報知手段は、報知を自動的に解除する自動解除モードと、報知を手動で解除する手動解除モードと切り替え可能に備え、前記点検時期記憶手段は、予め記憶されている点検時期に関する情報を書き換え可能となっていることを特徴とする作業機。
  2. 前記点検時期記憶手段は、前記点検時期に関する情報として点検間隔を記憶するように構成され、点検間隔は変更可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の作業機。
  3. 前記点検項目の点検実績を記憶する点検実績記憶手段と、前記点検実績を出力する点検実績出力手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。
  4. 前記自動解除モードは、エンジン始動操作を所定回数行った際に報知を自動的に解除するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業機。
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