以下、本発明の運動支援システムを用いた実施形態について説明する。運動支援システムは、出力端末装置とサーバとを備える。出力端末装置は、運動動作を示す映像をディスプレイに表示させ、スピーカに楽曲を出力させる装置である。以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態の出力端末装置1は、一般的な情報処理装置が使用される。
図1は、本発明の運動支援システムを適用した本実施形態の運動支援システム100の構成図である。図1に示すように、運動支援システム100は、複数の出力端末装置1と、管理サーバ50とから構成される。出力端末装置1は、例えばフィットネスクラブや、フィットネスクラブで行われるレッスンに参加する参加者の自宅に配置される。図1においては、運動支援システム100を構成する複数の出力端末装置1について、フィットネスクラブに配置される出力端末装置1Aと、参加者の自宅に配置される出力端末装置1Bとを区別して示す。複数の出力端末装置1のそれぞれと、管理サーバ50とは、ネットワークを介して接続される。
図2は、運動支援システム100の出力端末装置1の外観図である。出力端末装置1は、スピーカ2と、ディスプレイ3と電気的に接続する。また、出力端末装置1は、情報入力部4及び生体情報計測センサ5を備える。ディスプレイ3は、運動の動作を表す運動映像31を表示する。ディスプレイ3は、例えばテレビの画面が利用される。また、出力端末装置1は、運動映像31をディスプレイ3に表示させるとき、スピーカ2に楽曲出力指令を送信する。スピーカ2は、楽曲を出力する。スピーカ2により出力される楽曲は、BGMとして出力される楽曲である。尚、本実施形態においては、スピーカ2から出力する楽曲は、どのようなものであってもよいため、説明を省略する。出力端末装置1が動作し、運動映像31と楽曲とを出力させることにより、参加者300に所定の運動テンポで運動させる運動動作を含む運動メニューを実行させる。
図3は、情報入力部4の外観図である。情報入力部4は、例えば、スマートフォンである。情報出力部4は、専用のリモコン装置であっても良い。参加者300は、情報入力部4の運動指定部4aにより、ディスプレイ3の運動映像31に従って運動する運動目的と運動強度とを指定する。運動目的は、「筋力トレーニング」と、「ダイエット」と、「健康」とから選択的に指定することが可能である。運動強度は、参加者300が、運動開始時の調子に応じて、「普通」と、「弱」とを選択的に指定することが可能である。また、情報入力部4のレッスン開始指示部4bにより、レッスンの開始を指示する。また、情報入力部4の運動メニュー表示指示部4cにより、レッスンで行われる運動メニューの内容をディスプレイ3に表示する指示を行う。また、情報入力部4の運動メニュー表示指示部4cにより、運動メニューの内容をディスプレイ3に表示する指示を行う。また、運動メニュー変更指示部4dにより、レッスンで行われる運動メニューを、運動指定部4aにより指定される運動目的と運動強度に従って変更する指示を行う。また、生体情報計測センサ5が、運動する参加者300の身体に装着される。生体情報計測センサ5は、例えば心拍計である。情報入力部4及び生体情報計測センサ5と、出力端末装置1とは、例えば、赤外線などの無線で通信される。
出力端末装置1Aが配置されるフィットネスクラブでは、図示外のインストラクターが、情報入力部4のレッスン開始指示部4bによりレッスンの開始を指示する。出力端末装置1は、情報入力部4の運動メニュー表示指示部4cによる指示に従って、運動映像31をディスプレイ3に表示させ、楽曲をスピーカ2に出力させる。図2に示すように、レッスンに参加する参加者300は、ディスプレイ3に表示される運動映像31を見て運動を行う。参加者300が運動を行うとき、身体に装着された生体情報計測センサ5により、参加者300の運動時の心拍数が計測される。計測された参加者300の心拍数は、参加者300が運動した運動メニューに対応させて、出力端末装置1から管理サーバ50に送信される。尚、本実施形態においてフィットネスクラブのレッスンに参加する参加者300が、本発明のユーザの一例である。
また、フィットネスクラブのレッスンに参加した参加者300は、自宅等に配置された出力端末装置1Bにより、フィットネスクラブで行った運動メニューの運動動作を行うことができる。出力端末装置1Bは、管理サーバ50からフィットネスクラブで行った運動メニューを受信する。参加者300は、管理サーバ50から受信された運動メニューの運動動作を自宅で行うとき、情報入力部4により、運動目的と運動強度を指定する。出力端末装置1Bでは、指定された運動目的と運動強度とに応じて、参加者300に運動させる運動メニューの運動動作について、運動テンポを、出力端末装置1Aにおいて実行された運動メニューの運動テンポより遅くする処理を行う。そして、出力端末装置1Bは、管理サーバ50から受信した運動メニューについて、運動テンポを遅くした運動動作の運動映像31をディスプレイ3に表示する。参加者300は、表示される運動映像31を見ながら運動を行う。
[出力端末装置1の電気的構成]
図4を用いて、出力端末装置1の電気的構成を説明する。図4は、本実施形態の出力端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。尚、出力端末装置1は、出力端末装置1Aと、出力端末装置1Bとに関わらず電気的構成が同じである。図4に示す出力端末装置1には、出力端末装置1を制御するCPU11が備えられる。また、出力端末装置1は、RAM13と、ROM14と、ネットワーク接続部15とを備える。CPU11は、RAM13と、ROM14と、ネットワーク接続部15、情報送受信部16と電気的に接続される。また、CPU11は、出力端末装置1の外部にあるスピーカ2と、ディスプレイ3と電気的に接続される。CPU11は、RAM13、ROM14などの記憶手段と共に、出力端末装置1の動作を制御処理するコンピュータを構成している。
ネットワーク接続部15は、ネットワークを介して、運動映像31を表示するためのデータが複数記憶された管理サーバ50などと通信する。情報送受信部16は、情報入力部4及び生体情報計測センサ5と通信するために備えられる。情報送受信部16は、情報入力部4により指定される運動目的及び運動強度と、レッスンを開始する指示を受信する。また、情報送受信部16は、生体情報計測センサ5の起動指示を送信し、生体情報計測センサ5により計測された運動時の心拍数を受信する。情報送受信部16は、情報入力部4及び生体情報計測センサ5と赤外線により通信する。情報送受信部16が受信した情報入力部4による指示及び心拍数は、CPU11へ伝送される。
図4に示すRAM13は、第1運動リスト一時記憶領域131と、運動映像情報一時記憶領域132と、運動目的情報一時記憶領域133、生体情報一時記憶領域134と、参加者情報一時記憶領域135と、を含む。
第1運動リスト一時記憶領域131は、第1運動リスト情報を一時記憶する。図5は、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶される第1運動リスト情報の記憶状態を示す概念図である。第1運動リスト情報は、予めインストラクター又は参加者300により生成される。第1運動リスト情報を生成するために、まず、出力端末装置1は、複数のエクササイズ名及び複数のモーション情報を、図示外のデータベースから取得する。そして、取得した複数のエクササイズ名及び複数のモーション情報の中から、所望のエクササイズ名とモーション情報とが複数選択されることにより、第1運動リスト情報が生成される。生成された第1運動リスト情報が、第1運動リスト一時記憶領域131に一時記憶される。データベースを保持する装置がネットワーク接続部15を介して、出力端末装置1と接続されることにより、出力端末装置1は、複数のエクササイズ名とモーション情報とを選択することが可能である。尚、第1運動リスト情報を生成する動作の説明の詳細は、特開2011−48546号公報に記載されている。
具体的には、図5に示すように、第1運動リスト情報は、エクササイズ名と、運動テンポと、基本拍数と、繰り返し回数と、モーション情報と、運動順序とを含む。図5に示すように、エクササイズ名は、「ウォーミングアップ」と、「メイン運動」と、「クールダウン」とを含む。一般的に、運動は、「ウォーミングアップ」、「メイン運動」、「クールダウン」の順に行われる。本実施形態の出力端末装置1においても、第1運動リスト情報の上位から「ウォーミングアップ」、「メイン運動」、「クールダウン」の順に運動が実行される。第1運動リスト情報は、モーション情報を含む。図5の第1運動リスト情報の例では、ウォーミングアップには、モーション情報として「ハーフ・スクワット」と「クォーター・スクワット」とを含む。また、図5の例では、メイン運動には、モーション情報として「マーチ」と「フロントランジ」と「バックランジ」とを含む。また、図5の例では、クールダウンには、モーション情報として「太腿ストレッチ」と「ふくらはぎストレッチ」とを含む。
第1運動リスト情報が生成されるとき、モーション情報が選択されると、モーション情報に対応する基本拍数と繰り返し回数とが決定される。基本拍数及び繰り返し回数は、モーション情報が選択されるとき、インストラクターにより決定される。また、基本拍数及び繰り返し回数は、モーション情報に対応して予め定められているものであってもよい。基本拍数は、モーション情報が表す1単位の運動動作を実行するのに必要な拍数を示す情報である。本実施形態では、1単位の運動動作を実行するのに必要な拍数を、「16」拍または「32」拍としている。例えば、モーション情報「マーチ」には、基本拍数「32」が対応付けられている。また、1単位の運動動作を実行するのに必要な拍数は、「4」拍または「8」拍であってもよく、本実施形態のモーション情報「マーチ」の基本拍数は、「4」拍または「8」拍であっても良い。また、ストレッチは、身体をストレッチさせることが目的のため、特に運動を行う拍数は重要でない。そのため、ストレッチには、基本拍数が対応付けられていなくても良い。
また、第1運動リスト情報は、運動順序を含む。第1運動リスト情報において、上位に位置するモーション情報から順に運動が実行される。そのため、第1運動リスト情報の上位に位置するモーション情報から順に運動順序が付与される。本実施形態においては、第1運動リスト情報のモーション情報が指定される順に、運動順序が設定される。図5に示すように、モーション情報「ハーフ・スクワット」に対応する運動順序は、「1」が設定される。「1」は、1番目に実行されるモーション情報であることを示す。また、図5のモーション情報「マーチ」には、運動順序「3」が登録されている。「3」は、3番目に実行されるモーション情報であることを示している。エクササイズ名と、運動テンポと、基本拍数と、繰り返し回数と、モーション情報と、運動順序とが設定されることで、第1運動リスト情報は生成され、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶される。また、第1運動リスト情報は、管理サーバ50から受信され、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶されるものであってもよい。尚、情報入力部4の運動メニュー表示指示部4cが押下されるとき、ディスプレイ3には、第1運動リスト情報に従って、運動メニューが表示される。ディスプレイ3には、第1運動リスト情報に基づいて、運動の動作を示す複数のモーション情報のそれぞれが、定義された運動順序で、基本拍数が運動テンポで繰り返し回数実行されることを示す運動メニューが表示される。
RAM13の運動映像情報一時記憶領域132には、第1運動リスト情報のモーション情報に対応する運動映像情報が記憶される。運動映像情報一時記憶領域132に記憶される運動映像情報は、例えば、ネットワーク接続部15を介して図示外のデータベースから取得される。データベースには、多数の運動映像情報がモーション情報と対応して記憶されている。そして、第1運動リスト情報が記憶されるとき、データベースから第1運動リスト情報のモーション情報に対応する運動映像情報が取得される。取得された運動映像情報は、運動映像情報一時記憶領域132に記憶される。例えば、モーション情報「ハーフ・スクワット」に対応する運動映像情報として、「ハーフ・スクワット映像」が運動映像情報一時記憶領域132に記憶される。同様に、モーション情報「クォーター・スクワット」に対応する運動映像情報として、「クォーター・スクワット映像」が運動映像情報一時記憶領域132に記憶される。
図6は、モーション情報に対応する運動映像情報が、運動映像情報一時記憶領域132から読み出されてディスプレイ3に表示される一例を示す概念図である。図6は、モーション情報「マーチ」に対応する運動映像情報「マーチ映像」が、ディスプレイ3に表示される表示状態を示す。図6中の「1」〜「32」の番号は、ディスプレイ3に表示される静止画像の順序を表している。図6中の「1」〜「32」に対応する静止画像がディスプレイ3により連続して表示されることで、運動映像31として運動「マーチ」が一回実行される。
本実施形態において、モーション情報「マーチ」の基本拍数「32」に対応して、「1」〜「32」の静止画像が表示される。モーション情報「マーチ」が実行される時、1拍に対応して1つの静止画像が表示される。このように、運動映像情報一時記憶領域132には、図6に一例として示すモーション情報を示す静止画像群が運動映像情報として記憶される。第1運動リスト情報において、モーション情報に対応して2以上の繰り返し回数が定められている場合には、運動映像情報一時記憶領域132に記憶された静止画像群が、繰り返し回数分だけ連続してディスプレイ3に表示される。
運動目的情報一時記憶領域133には、運動目的情報が記憶される。運動目的情報は、後述する処理において、情報入力部4を用いて参加者300により指定される運動する目的に対応する情報である。具体的には、運動目的情報は、例えば情報入力部4により指定される運動目的「筋力トレーニング」、「ダイエット」、「健康」に対応する運動負荷を、段階的に数値化した情報である。生体情報一時記憶領域134には、参加者300が運動を行った時の心拍数が、生体情報計測センサ5により計測され、記憶される。また、参加者情報一時記憶領域135には、運動を行う参加者300を特定する参加者情報が記憶される。参加者情報は、例えば、フィットネスクラブの会員にそれぞれ対応して付与される参加者300の個人IDと、参加者300の最大心拍数とを対応させた情報である。
図4に示すROM14は、各種のプログラム情報記憶領域を含む。プログラム情報記憶領域は、出力端末装置動作プログラム情報記憶領域141と、運動メニュー変更プログラム情報記憶領域142とを含む。
出力端末装置動作プログラム情報記憶領域141は、出力端末装置1を制御するための出力端末装置動作プログラム情報を記憶する。出力端末装置動作プログラム情報は、第1運動リスト情報のモーション情報に対応する運動映像情報に従って、運動映像31をディスプレイ3に表示させるプログラムである。出力端末装置動作プログラム情報記憶領域141には、配置される場所がフィットネスクラブまたは自宅であるかにより、出力端末装置1A及び出力端末装置1Bに適した出力端末装置動作プログラム情報が記憶される。出力端末装置1が、フィットネスクラブに配置される出力端末装置1Aであるとき、出力端末装置動作プログラム情報記憶領域141にフィットネスクラブ用の出力端末装置動作プログラム情報が記憶される。出力端末装置1が、参加者300の自宅に配置される出力端末装置1Bであるとき、出力端末装置動作プログラム情報記憶領域141に自宅用の出力端末装置動作プログラム情報が記憶される。運動メニュー変更プログラム情報記憶領域142は、運動メニュー変更プログラム情報を記憶する。
運動メニュー変更プログラム情報記憶領域142は、第1運動リスト情報のモーション情報に対応して定められた運動テンポ及び繰り返し回数を変更するための第1運動リスト情報変更プログラム情報を記憶する。運動メニュー変更プログラム情報は、参加者300が情報入力部4を用いて指定する運動目的に応じて、管理サーバ50から受信する第1運動リスト情報の運動テンポが変更される。具体的には、参加者300の運動目的が指定されると、目的に応じて、第1運動リスト情報のモーション情報に対応する運動テンポを遅くする処理を示すプログラムである。また、出力端末装置1Bは、第1運動リスト情報変更プログラム情報の処理に従って、参加者300が情報入力部4を用いて指定する運動強度に応じて、第1運動リスト情報のモーション情報に対応する繰り返し回数を変更する。第1運動リスト情報変更プログラムの詳細な処理は、後述において説明する。尚、上記プログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしても良いし、例えば、CD-ROM等の記録媒体に記録されて、この記録媒体を介して読み込まれるようにしても良い。
管理サーバ50は、運動支援システム100を構成する複数の出力端末装置1のネットワーク接続部15と、ネットワークを介して接続される。管理サーバ50は、各出力端末装置1のRAM131に記憶される第1運動リスト情報と、参加者300の生体情報と、参加者300を特定する参加者情報とを、各出力端末装置1との間で送受信する。管理サーバ50は、図4に示すレッスン情報記憶領域51を備える。レッスン情報記憶領域51には、レッスン情報が記憶される。レッスン情報とは、各出力端末装置1のRAM131に記憶される第1運動リスト情報と、参加者300の運動時の心拍数と、参加者300を特定する参加者情報とが対応した情報である。
管理サーバ50は、フィットネスクラブの出力端末装置1Aから、第1運動リスト情報と、第1運動リスト情報に対応する運動動作を行った参加者300の運動時の心拍数と、参加者300の参加者情報とをレッスン情報として受信する。
また、管理サーバ50は、管理サーバ50が出力端末装置1Aから受信し、記憶した参加者300の参加者情報に対応するレッスン情報を、参加者300の自宅に配置された出力端末装置1Bに送信する。
本実施形態の運動支援システム100は、上述した出力端末装置1A及び1Bと、管理サーバ50と含む。運動支援システム100では、フィットネスクラブに配置される出力端末装置1Aと、参加者300の自宅等に配置される出力端末装置1Bとを備え、各出力端末装置1によりディスプレイ3に出力される運動映像31に従って参加者300に運動を行わせる。フィットネスクラブでは、参加者300は、インストラクターによる指導に従って、ディスプレイ3に表示される運動映像31を見て運動する。このとき、参加者300の運動時の心拍数が、生体情報計測センサ5により計測される。そして、出力端末装置1Aが、第1運動リスト情報と、運動した参加者300の運動時の心拍数とを、参加者300を示す参加者情報と対応させて、レッスン情報として管理サーバ50に送信する。管理サーバ50は、出力端末装置1Aから受信したレッスン情報を、レッスン情報記憶領域51に記憶する。
また、参加者300が、自宅に配置された出力端末装置1Bを用いて運動を行うときは、管理サーバ50に記憶されたレッスン情報を管理サーバ50から受信する。レッスン情報の第1運動リスト情報は、出力端末装置1Bの第1運動リスト一時記憶領域131に記憶される。レッスン情報の心拍数は、出力端末装置1Bの生体情報一時記憶領域134に記憶される。レッスン情報の参加者情報は、出力端末装置1Bの参加者情報一時記憶領域135に記憶される。
出力端末装置1Bが配置される自宅等において参加者300が運動を行うとき、出力端末装置1Bが第1運動リスト情報を受信することにより、第1運動リスト情報が示す各運動を行うことが可能である。参加者300が自宅で運動を行う場合、インストラクターに指導されることがない。また、参加者300は、運動を行うための知識を充分に備えていない。そこで、本実施形態では、出力端末装置1Bにより参加者300が第1運動リスト情報に基づく運動を行うとき、運動時の心拍数が、フィットネスクラブで指導されて運動した時の心拍数より低くなるように運動テンポを変更する。また、第1運動リスト情報の運動テンポは、参加者300が指定する「筋力トレーニング」と、「ダイエット」と、「健康」との3種類の運動目的に応じて異なる運動テンポに変更する。このとき、いずれの運動目的であっても、フィットネスクラブにおいて参加者300が運動した第1運動リスト情報の運動テンポより、遅い運動テンポとなるように、運動目的に応じて異なる速度の運動テンポを設定する。また、設定される運動テンポは、参加者300の最大心拍数と、参加者300がフィットネスクラブにおいて第1運動リスト情報に従って運動したときの運動時の心拍数とにより算出される。これにより、自宅に配置された出力端末装置1Bを用いて運動する参加者300の運動時の心拍数を、フィットネスクラブでの運動時のより低い値とさせる。参加者300は、インストラクターによる指導が行われない場合であっても、出力端末装置1Bを用いて行われるレッスンにおいて、運動強度が下げられた運動メニューに従って、無理のない運動を行うことができる。
<本実施形態の運動支援システム100の動作の説明>
運動支援システム100の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。特に、出力端末装置1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図7、図8、図9は、出力端末装置1における動作の処理手順を示すフローチャートである。図7は、フィットネスクラブに配置される出力端末装置1Aにおける動作の処理手順を示すフローチャートである。図8は、参加者300の自宅に配置される出力端末装置1Bにおける動作の処理手順を示すフローチャートである。図9は、出力端末装置1Bにおける動作の処理手順の一部を具体的に示すフローチャートである。出力端末装置1は、電源又はコンセントを介して商用電源などの外部電源と接続されることにより、起動する。そして、CPU11が出力端末動作プログラムを実行することにより、出力端末装置1における動作が遂行される。以下に示す処理は、CPU11により処理される。
<出力端末装置1Aにより行われる処理>
本実施形態の運動支援システム100において、参加者300は、出力端末装置1Aが配置されたフィットネスクラブにおいて、ディスプレイ3に表示される運動映像31を見て運動を行う。参加者300が運動映像31に従って運動を行うとき、生体情報計測センサ5により、運動時の心拍数が計測される。また、参加者300は、出力端末装置1Bが配置された自宅においても、ディスプレイ3に表示された運動映像31を見て運動を行う。
図7は、フィットネスクラブにおいて参加者300が運動を行うときの出力端末装置1Aの動作の処理手順を示すチャートである。出力端末装置1Aでは、最初にステップS110で電源スイッチがONされたかが判定される。電源スイッチがONされたと判定されるまで、ステップS110が繰り返される。電源スイッチがONされたと判定されたとき(ステップS110:Yes)、ステップS120が実行される。電源スイッチはハードウエアスイッチであっても、ソフトウエアにより動作される電源スイッチであっても良い。
ステップS120では、運動メニューの表示が指示されたかが判定される。運動メニューは、管理サーバ50に記憶される第1運動リスト情報と、第1運動リスト情報に従って運動を行った参加者300の運動時の心拍数と、参加者300の個人ID及び最大心拍数を示す情報である。CPU11が、フィットネスクラブのインストラクターまたは参加者300により、情報入力部4の運動メニュー表示指示部4cが押下されたことを検知すると、運動メニューの表示が指示されたと判定される。運動メニューの表示が指示されたと判定されると(ステップS120:Yes)、ステップS190の処理が実行される。運動メニューの表示が指示されたと判定されないと(ステップS120:No)、ステップS130の処理が実行される。
また、ステップS120では、参加者300を示す参加者情報が取得される。例えば、インストラクターまたは参加者300が、参加者300の情報として、個人IDと最大心拍数とを登録する。登録は例えば、個人ID及び最大心拍数が記憶されたICカードを読み取ることにより、行われる。取得された参加者300の参加者情報は、RAM13の参加者情報一時記憶領域135に記憶される。
ステップS130では、レッスンの開始が指示されたかが判定される。レッスンの開始とは、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報に従ってディスプレイ3に運動映像31を表示させることである。ディスプレイ3に運動映像31が表示されるとき、スピーカ2からは、楽曲が出力される。CPU11が、インストラクターまたは参加者300により情報入力部4のレッスン開始指示部4bが押下されたことを検知すると、レッスンの開始が指示されたと判定される。レッスンの開始が指示されたと判定されると(ステップS130:Yes)、ステップS140が実行される。レッスンの開始が指示されたと判定されないと(ステップS130:No)、ステップS120の処理が実行される。
ステップS140では、生体情報計測センサ5を起動させる指示を行う。生体情報計測センサ5が起動されたと判定されるまで、ステップS140が繰り返される。生体情報計測センサ5が起動されたと判定されたとき(ステップS110:Yes)、ステップS150が実行される。
ステップS150では、レッスンが開始する処理が行われる。レッスンを開始する処理とは、RAM13に記憶される第1運動リスト情報に従って、モーション情報に対応する運動映像31を、第1運動リスト情報の運動テンポ及び繰り返し回数で、ディスプレイ3に表示させる処理である。参加者300は、ディスプレイ3に表示される運動映像31を見て、各モーション情報が示す運動動作を行う。
ステップS160では、生体情報計測センサ5により計測される参加者300が運動動作行っているときの運動時の心拍数が取得される。ステップS160において取得される生体情報計測センサ5により計測された運動時の心拍数は、RAM13の生体情報一時記憶領域134に記憶される。
ステップS170では、ステップS150において開始されたレッスンが完了したかが判断される。ステップS170は、図5に示す第1運動リスト情報のモーション情報「ふくらはぎストレッチ」に対応する運動映像31が、4回繰り返して表示されたことを判断することにより、レッスンが完了したかを判断する。ステップS170において、レッスンが完了したと判断されるまで、ステップS170の処理が繰り返される。レッスンが完了したと判断されると(ステップS170:Yes)、ステップS180の処理が実行される。
ステップS180では、RAM13に記憶されている第1運動リスト情報と、参加者300の運動時の心拍数と、参加者300の参加者情報とを、レッスン情報として管理サーバ50に送信する。そして、管理サーバ50に、出力端末装置1Aが送信したレッスン情報を記憶させる指示を行う。これにより、管理サーバ50では、出力端末装置1Aから受信したレッスン情報が記憶される。ステップS180が実行されると、ステップS220の処理が行われる。
ステップS190では、ステップS120において指示された運動メニューの表示指示に従って、レッスン情報記憶領域51に記憶された参加者情報が一致するレッスン情報の送信を管理サーバ50に要求する。ステップS190の処理が行われると、管理サーバ50からはレッスン情報が、送信される。
ステップS200では、管理サーバ50からレッスン情報を受信したかが判断される。レッスン情報を受信したと判断されるまで、ステップS200の処理が繰り返される。ステップS200において、レッスン情報を受信したと判断されると(ステップS200:YES)、RAM13の第1運動リスト一時記憶領域131に、レッスン情報に含まれる第1運動リスト情報を記憶する。RAM13の生体情報一時記憶領域134に、レッスン情報に含まれる運動時の心拍数を記憶する。そして、ステップS210の処理が実行される。
ステップS210では、ステップS200において受信したレッスン情報の第1運動リスト情報に従って運動メニューと、参加者300の運動時の心拍数と、参加者300の個人IDと最大心拍数を示す情報が、ディスプレイ3に表示される。ステップS210の処理が実行されると、ステップS220の処理が行われる。
ステップS220では、電源スイッチがユーザによりOFFされたかが判定される。電源スイッチがOFFされたと判定されないとき(ステップS220:No)、ステップS120が実行される。電源スイッチがOFFされたと判定されたとき(ステップS220:Yes)、図7に示す本実施形態の出力端末動作処理が終了される。
<出力端末装置1Bにより行われる処理>
次に、出力端末装置1Bの動作について説明する。図8は、自宅において参加者300が運動を行うときの出力端末装置1Bの動作の処理手順を示すチャートである。出力端末装置1Bは、例えばフィットネスクラブで運動を行う参加者300の自宅に配置される。出力端末装置1Bは、例えばパソコンなどである。
出力端末装置1Bでは、最初にステップS510で電源スイッチがONされたかが判定される。電源スイッチがONされたと判定されるまで、ステップS510が繰り返される。電源スイッチがONされたと判定されたとき(ステップS510:Yes)、ステップS520が実行される。電源スイッチはハードウエアスイッチであっても、ソフトウエアにより動作される電源スイッチであっても良い。
ステップS515では、管理サーバ50からレッスン情報を取得する処理が行われる。管理サーバ50から、レッスン情報記憶領域51に記憶されたレッスン情報のうち、参加者情報が参加者300であるレッスン情報を取得する。具体的には、出力端末装置1Bが、管理サーバ50へ参加者300に対応するレッスン情報を要求する指示を送信する。そして、管理サーバ50は、参加者情報が参加者300であるレッスン情報を出力端末装置1Bへ送信する。出力端末装置1Bは、管理サーバ50からレッスン情報を受信する。受信したレッスン情報を構成する各情報が、対応するRAM13の各領域に記憶される。第1運動リスト情報が、RAM13の第1運動リスト一時記憶領域131に記憶される。参加者300の運動時の心拍数が、生体情報一時記憶領域134に記憶される。参加者300を特定する参加者情報が、参加者情報一時記憶領域135に記憶される。
ステップS520では、運動目的が取得されたかが判断される。運動目的は、情報入力部4の運動指定部4aにより、参加者300が指定する情報である。情報入力部4は、参加者300により運動指定部4aを用いて運動目的と運動強度とが指定され、運動メニュー変更指示部4dが押下されたとき、情報送受信部16に、運動目的と運動強度とを送信する。ステップS520においては、情報送受信部16が、運動目的と運動強度とを受信したとき、運動目的が取得されたことが判断される。ステップS520においては、運動目的が取得されたと判定されるまで、ステップS520が繰り返される。運動目的が取得されたと判定されたとき(ステップS520:Yes)、ステップS530が実行される。ステップS520においては、受信した運動目的及び運動強度が、RAM13の運動目的情報一時記憶領域133に記憶される。
ステップS530では、RAM13に記憶された第1運動リスト情報に従って運動映像31を表示するレッスンを開始する指示が行われたかが判断される。CPU11が、参加者300により情報入力部4のレッスン開始指示部4bが押下されたことを検知すると、レッスンの開始が指示されたと判定される。レッスンの開始が指示されたと判定されると(ステップS530:Yes)、ステップS540が実行される。レッスンの開始が指示されたと判定されるまで、ステップS320の処理が繰り返し実行される。
ステップS540では、生体情報計測センサ5を起動させる指示を行う。生体情報計測センサ5が起動されたと判定されるまで、ステップS540が繰り返される。生体情報計測センサ5が起動されたと判定されたとき(ステップS510:Yes)、ステップS550が実行される。
ステップS550では、運動メニューを変更する処理が行われる。運動メニューを変更する処理とは、第1運動リスト情報のモーション情報に対応する運動テンポを変更する処理である。図9は、運動メニューを変更する処理を具体的に示すにフローチャートである。以下、運動メニューを変更する処理を、図9に示すフローチャートに従って説明する。
図9に示すステップS551では、RAM13からレッスン情報が読み出される。具体的には、第1運動リスト一時記憶領域131から、第1運動リスト情報が読み出される。生体情報一時記憶領域134から、管理サーバ50から受信した第1運動リスト情報に従って運動したときの参加者300の運動時の心拍数が読み出される。参加者情報一時記憶領域135から、参加者300の最大心拍数が読み出される。
ステップS552においては、参加者300が情報入力部4により指定し、情報送受信部16により受信された運動目的と運動強度とが、RAM13の運動目的情報一時記憶領域133から読み出される。
ステップS553においては、ステップS552において読み出された運動目的が「筋力トレーニング」であるかが判断される。ステップS553において、運動目的が「筋力トレーニング」であると判断されると(ステップS553:Yes)、ステップS554の処理が行われる。ステップS553において、運動目的が「筋力トレーニング」であると判断されないと(ステップS553:No)、ステップS555の処理が行われる。
ステップS554においては、第1運動リスト情報の各モーション情報の運動テンポが、ステップS551により読み出されたレッスン情報と、ステップS552により読み出された運動目的に従って、新たな運動テンポに変更される。新たな運動テンポは、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報の運動テンポと、生体情報一時記憶領域134に記憶された参加者300の運動時の心拍数と、参加者300の最大心拍数とから算出される。具体的には、参加者300の運動時の心拍数を、参加者300の最大心拍数で割った値に、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報を積算する。そして、運動目的「筋力トレーニング」に対応して、0.85が積算される。この結果が、新しい運動テンポとなる。ステップS558が行われると、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報の各モーション情報に対応する運動テンポには、それぞれ新たな運動テンポが設定される。
なお、ステップS554の処理においては、参加者300が自宅で「筋力トレーニング」の運動を行うときは、フィットネスクラブで参加者300が運動したときの運動テンポに対し、85%の運動テンポで運動させることを示す。また、ステップS554の処理により算出される新たな運動テンポは、参加者300の運動時の心拍数を、参加者300の最大心拍数で割った値と相関している。すなわち、ステップS554において設定される新たな運動テンポは、参加者300の運動時の心拍数及び最大心拍数よって、参加者300ごとに異なる運動テンポが算出される。
ステップS555においては、ステップS552において読み出された運動目的が「ダイエット」であるかが判断される。ステップS555において、運動目的が「ダイエット」であると判断されると(ステップS555:Yes)、ステップS556の処理が行われる。運動目的が「ダイエット」であると判断されないと(ステップS555:No)、ステップS557の処理が行われる。
ステップS556においては、第1運動リスト情報の各モーション情報の運動テンポが、ステップS551において読み出されたレッスン情報と、ステップS552において読み出された運動目的とに従って、新たな運動テンポに変更される。新たな運動テンポは、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報の運動テンポと、生体情報一時記憶領域134に記憶された参加者300の運動時の心拍数と、参加者300の最大心拍数とから算出される。具体的には、参加者300の運動時の心拍数を、参加者300の最大心拍数で割った値に、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報を積算する。そして、運動目的「ダイエット」に対応して、0.70が積算される。この結果が、新しい運動テンポとなる。ステップS556が行われると、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報の各モーション情報に対応する運動テンポには、それぞれ新たな運動テンポが設定される。
なお、ステップS556の処理においては、参加者300が自宅で「ダイエット」の運動を行うときは、フィットネスクラブで参加者300が運動したときの運動テンポに対し、70%の運動テンポで運動させることを示す。また、ステップS556において設定される新たな運動テンポは、ステップS554の場合と同様に、参加者300の運動時の心拍数及び最大心拍数よって、参加者300ごとに異なる運動テンポが算出される。
ステップS557においては、第1運動リスト情報の各モーション情報の運動テンポが、ステップS551により読み出されたレッスン情報と、ステップS552により読み出された運動目的とに従って、新たな運動テンポに変更される。新たな運動テンポは、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報の運動テンポと、生体情報一時記憶領域134に記憶された参加者300の運動時の心拍数と、参加者300の最大心拍数とから算出される。具体的には、参加者300の運動時の心拍数を、参加者300の最大心拍数で割った値に、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報を積算する。そして、運動目的「健康」に対応して、0.55が積算される。この結果が、新しい運動テンポとなる。ステップS557が行われると、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報の各モーション情報に対応する運動テンポには、それぞれ新たな運動テンポが設定される。
なお、ステップS557の処理においては、参加者300が自宅で「ダイエット」の運動を行うときは、フィットネスクラブで参加者300が運動したときの運動テンポに対し、55%の運動テンポで運動させることを示す。また、ステップS557において設定される新たな運動テンポは、ステップS554及びステップS556の場合と同様に、参加者300の運動時の心拍数及び最大心拍数よって、参加者300ごとに異なる運動テンポが算出される。
ステップS554、またはステップS556、またはステップS557のいずれかの処理が行われると、ステップS558が行われる。
ステップS562では、ステップS552において運動目的とともに運動目的情報一時記憶領域133から読み出される運動強度が「弱」であるかが判断される。運動強度が「弱」であると判断されると、ステップS559の処理を実行する。運動強度が「弱」であると判断されないと、図13に示す第1運動リスト情報変更処理は終了される。
ステップS559では、第1運動リスト情報に対して、各モーション情報に対応する繰り返し回数を1回ずつ減らす処理を行う。ステップS559の処理が行われると、第1運動リスト情報のモーション情報に従ってディスプレイ3に表示される運動映像31が表示される回数が少なくなり、表示される時間が短くなる。
ステップS558または、ステップS559の処理が行われると、図9に示す運動メニューの変更処理が完了される。運動メニューの変更処理が完了すると、図8にフローチャートに示すステップS570の処理が行われる。
ステップS570では、ステップS550の運動メニューの変更処理において変更された第1運動リスト情報に従って運動メニューを実行する処理が開始される。
ステップS580では、ステップS570において開始されたレッスンにより、各運動動作を実行する参加者300の計測データが、生体情報計測センサ5により計測される。
ステップS590では、ステップS570において開始されたレッスンが完了したかが判断される。具体的には、ステップS590は、第1運動リスト情報のモーション情報「ふくらはぎストレッチ」の運動映像31が、第1運動リスト情報の繰り返し回数で表示されたことを判断すると、レッスンが完了したと判断する。ステップS590において、レッスンが完了したと判断されるまで、ステップS590の処理が繰り返される。レッスンが完了したと判断されると(ステップS590:Yes)、ステップS600の処理が実行される。
ステップS600では、RAM13に記憶されている第1運動リスト情報と、参加者300の運動時の心拍数と、参加者300の参加者情報とを、レッスン情報として管理サーバ50に送信する。そして、管理サーバ50に、出力端末装置1Aが送信したレッスン情報を記憶させる指示を行う。これにより、管理サーバ50では、出力端末装置1Aから受信したレッスン情報が記憶される。ステップS600が実行されると、ステップS610の処理が行われる。
ステップS610では、電源スイッチがユーザによりOFFされたかが判定される。電源スイッチがOFFされたと判定されないとき(ステップS610:No)、ステップS515が実行される。電源スイッチがOFFされたと判定されたとき(ステップS610:Yes)、図8に示す本実施形態の出力端末装置1Bの動作処理が終了される。
出力端末装置1Bにおいて実行される運動メニューに従って運動する参加者300の心拍数と、第1運動リスト情報は、管理サーバ50に送信される。すなわち、参加者300が自宅で運動したときの運動メニューの内容及び参加者300の心拍数は、管理サーバ50に蓄積される。出力端末装置1Aが配置されたフィットネスクラブにおいて、参加者300は、フィットネスクラブに配置されたにおいて、出力端末装置1Bを用いて運動した運動メニューの内容及び心拍数を、管理サーバ50から取得することができる。
また、出力端末装置1Aが配置されたフィットネスクラブにおいて、参加者300が、出力端末装置1Bを用いて運動した運動メニューの内容と心拍数とをディスプレイ3に表示させたい場合がある。このとき、参加者300が、情報入力部4の運動メニュー表示指示部4cを押下することにより、運動メニューの表示を指示する。これにより、出力端末装置1Aは、参加者300が出力端末装置1Bを用いて運動したときのレッスン情報を、管理サーバ50から送信される。これにより、出力端末装置1Aが配置されたフィットネスクラブのインストラクターは、参加者300が出力端末装置1Bを用いて運動したときのレッスン情報の内容を確認することができる。よって、インストラクターは、レッスン情報を考慮した新たな運動メニューの構成を考え、レッスン情報をフィットネスクラブで行うレッスン内容に反映させることができる。
(実施例との対応)
また、本実施形態の第1運動リスト情報が、本発明の運動実行情報の一例である。本実施形態のRAM13の第1運動リスト一時記憶領域131が、本発明の記憶部及び記憶ステップの一例である。本実施形態の参加者300の運動時の心拍数を測る生体情報計測センサ5が、本発明の生体情報を計測する計測部の一例である。また、本実施形態における出力端末装置1のネットワーク接続部15が、生体情報を取得する取得部の一例である。本実施形態の情報入力部4が、本発明の設定部の一例である。本実施形態において、第1運動リスト情報に含まれる運動テンポを遅くすることにより、レッスンの運動強度を下げるCPU11が、本発明の運動強度を下げる変更を行う変更部の一例である。本実施形態におけるレッスンを開始するCPU11が、本発明の運動メニューを実行する実行部の一例である。
また、本実施形態における出力端末装置1AのCPU11と、ステップS160の処理が、本発明の計測ステップの一例である。本実施形態における出力端末装置1BのCPU11と、ステップS515の処理が、本発明の取得ステップの一例である。本実施形態における出力端末装置1BのCPU11と、ステップS553及びステップS555の処理が、本発明の設定ステップの一例である。また、本実施形態における出力端末装置1BのCPU11とステップS554またはステップS556またはステップS557の処理が、本発明の変更ステップの一例である。
本実施形態における出力端末装置1BのCPU11とステップS554またはステップS556またはステップS557の処理が、本発明の変更ステップの一例である。また、本実施形態における出力端末装置1BのCPU11とステップS570の処理が、本発明の実行ステップの一例である。
(変形例)
本実施形態において、生体情報計測センサ5は、参加者300の身体に装着され、生体情報計測センサ5により計測される計測データとして、参加者300の心拍数が計測されるものであるがこれに限らない。例えば、生体情報計測センサ5は、参加者300の手首に装着されるものであってもよい。また、計測データとして、参加者300の脈拍を測るものであってもよい。
本実施形態では、第1運動リスト情報のモーション情報に対応する運動テンポが変更される。このとき、新たな運動テンポが、RAM13の第1運動リスト情報の運動テンポに対し、3種類の運動目的それぞれに対応して一意に決められた割合の値が積算されて決定される。新たな運動テンポは、複数種類の運動目的に対応して一意に決められる割合の値に対して、参加者300それぞれの運動能力の特徴を考慮した値を加減し、設定されるものであってもよい。例えば、性別及び年齢に対応して一義的に最大心拍数の基準値を定め、基本データとして設定する。そして、参加者300の最大心拍数と、基本データに定められた参加者300の性別及び年齢と一致する最大心拍数の基準値とを比較し、比較結果に応じて運動目的に対応して決められる割合に加減する方法が考えられる。例えば、参加者300の最大心拍数が、基本データの基準値より少ない場合には、運動目的に対応して決められる割合に5%を加算してもよい。また、参加者300の最大心拍数が、基本データの基準値より多い場合には、運動目的に対応して決められる割合に5%を減算してもよい。
また、本実施形態では、レッスンが開始されると、レッスンが完了されるまで参加者300の運動時の心拍数が計測される。このことを利用して、レッスンの運動中の参加者300の心拍数の値を、定期的に判断することにより、レッスン開始後に参加者300に運動映像31を見て運動を行わせる運動テンポが変更される処理が行われても良い。例えば、レッスンの経過に伴って、参加者300の心拍数が急激に上昇した場合には、レッスンが完了される前に、レッスンの実行を停止させるものであってもよい。また、参加者300がレッスンを行うとき、レッスンの経過に伴って計測される参加者300の心拍数が、レッスンの開始時の心拍数と大きな変化がない場合には、レッスンを実行する運動テンポを速くするものであってもよい。