以下、本発明の運動支援装置を出力端末装置に適用した実施形態について説明する。出力端末装置は、運動動作を示す映像をディスプレイに表示させ、スピーカに楽曲を出力させる装置である。本実施形態の出力端末装置は、ディスプレイに運動動作を表す映像を表示させるとき、運動動作を動作する人の映像と共に、背景画像をディスプレイに表示させる装置である。以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態の出力端末装置1は、一般的な情報処理装置が使用される。
[出力端末装置1の外観的構成]
図1は、本発明の運動支援装置を適用した本実施形態の出力端末装置1の外観図である。出力端末装置1は、スピーカ2と、ディスプレイ3と、情報入力部4と接続する。また、出力端末装置1は、情報入力部4と無線で通信可能である。出力端末装置1は、ディスプレイ3に運動映像表示指令を送信する。これにより、ディスプレイ3は、運動の動作を表す運動映像31を表示する。また、運動映像31が出力端末装置1によりディスプレイ3に表示されるときに、出力端末装置1は、スピーカ2に楽曲出力指令を送信する。これにより、スピーカ2により楽曲が出力される。スピーカ2から出力される楽曲は、BGMとして出力される楽曲である。本実施形態において、BGMとして出力される楽曲は、どのようなものであってもよいため、説明を省略する。本実施形態において出力端末装置1が動作し、運動映像31と楽曲とが出力されることにより、運動メニューが実行される。情報入力部4は、例えばリモコンである。情報入力部4と、出力端末装置1とは、例えば、赤外線により通信される。
フィットネスクラブでレッスンが実行されるときに、インストラクター200が運動メニューの実行を、情報入力部4により出力端末装置1に指示する。情報入力部4の指示に従って、出力端末装置1は、運動映像31をディスプレイ3に表示させ、楽曲をスピーカ2から出力させる。図1に示すように、フィットネスクラブのレッスンに参加する複数の参加者300は、ディスプレイ3に表示される運動映像31を見て運動を行う。尚、本実施形態においてフィットネスクラブのレッスンに参加する参加者300が、本発明のユーザの一例である。
[出力端末装置1の電気的構成]
図2は、本実施形態の出力端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示す出力端末装置1には、出力端末装置1を制御するCPU11が備えられる。また、出力端末装置1は、HDD12と、RAM13と、ROM14と、ネットワーク接続部15と、情報受信部16とを備える。CPU11は、HDD12と、RAM13と、ROM14と、ネットワーク接続部15、情報受信部16と電気的に接続される。また、CPU11は、出力端末装置1の外部にあるスピーカ2と、ディスプレイ3と電気的に接続される。CPU11は、HDD12、RAM13、ROM14などの記憶手段と共に、出力端末装置1の動作を制御処理するコンピュータを構成している。また、出力端末装置1は、ネットワーク接続部15を備える。ネットワーク接続部15は、インターネットを介して運動映像を表示するためのデータを多数有する運動情報サーバなどと通信する。情報受信部16は、情報入力部4と通信するために備えられる。情報入力部4により行われる指示が、情報受信部16を介して、CPU11へ伝送される。
図2に示すHDD12は、背景画像情報記憶領域121を備える。背景画像情報記憶領域121は、背景画像情報を複数記憶する。背景画像情報は、図1のディスプレイ3に表示される人の形をした運動映像31とともに、背景画像32を表示するための情報である。図3Aは、背景画像情報記憶領域121に複数の背景画像情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。図3Aの例では、背景画像情報として、「フォレスト」、「ウェアハウス」、「ラテン」、「ハワイ」が記憶される。背景画像情報記憶領域121に記憶される背景画像情報が新しく更新されると、運動映像31とともに表示する背景画像32を、新しい背景画像とした新しい運動メニューを生成することができる。背景画像情報は、HDD12に記憶されるほか、図示外のデータベースに記憶されていてもよい。図示外のデータベースに記憶される背景画像情報は、ネットワーク接続部15を介して取得可能な構成であってもよい。
図2に示すRAM13は、第1運動リスト一時記憶領域131と、運動映像情報一時記憶領域132と、第2運動リスト一時記憶領域133とを含む。
第1運動リスト一時記憶領域131は、第1運動リスト情報を一時記憶する。図3Bは、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶される記憶状態を示す概念図である。第1運動リスト情報は、予めインストラクター200又は参加者300により生成される。第1運動リスト情報を生成するために、まず、出力端末装置1は、複数のエクササイズ名及び複数のモーション情報を、図示外のデータベースから取得する。そして、取得した複数のエクササイズ名及び複数のモーション情報の中から、所望のエクササイズ名とモーション情報とが複数選択されることにより、第1運動リスト情報が生成される。生成された第1運動リスト情報が、第1運動リスト一時記憶領域131に一時記憶される。データベースを保持する装置がネットワーク接続部15を介して、出力端末装置1と接続されることにより、出力端末装置1は、複数のエクササイズ名とモーション情報とを選択することが可能である。尚、第1運動リスト情報を生成する動作の説明の詳細は、特開2011−48546号公報などに記載されている。
具体的には、図3Bに示すように、第1運動リスト情報は、エクササイズ名と、運動テンポと、基本拍数と、繰り返し回数と、モーション情報と、手の動作量と、足の動作量と、運動順序とを含む。図3Bに示すように、エクササイズ名は、「ウォーミングアップ」と、「メイン運動」と、「クールダウン」とを含む。一般的に、運動は、「ウォーミングアップ」、「メイン運動」、「クールダウン」の順に行われる。本実施形態の出力端末装置1においても、第1運動リスト情報の上位から「ウォーミングアップ」、「メイン運動」、「クールダウン」の順に運動が実行される。第1運動リスト情報は、モーション情報を含む。図3Bの第1運動リスト情報の例では、ウォーミングアップには、モーション情報として「ハーフ・スクワット」と「クォーター・スクワット」とを含む。また、図3Bの例では、メイン運動には、モーション情報として「マーチ」と「フロントランジ」と「バックランジ」とを含む。また、図3Bの例では、クールダウンには、モーション情報として「太腿ストレッチ」と「ふくらはぎストレッチ」とを含む。
第1運動リスト情報が生成されるとき、モーション情報が選択されると、モーション情報に対応する基本拍数と繰り返し回数とが決定される。基本拍数及び繰り返し回数は、モーション情報が選択されるとき、インストラクター200により決定される。また、モーション情報に対応して予め定められているものであってもよい。基本拍数は、モーション情報が表す1単位の運動動作を実行するのに必要な拍数を示す情報である。1単位の運動動作を実行するのに必要な拍数は、「4」拍または「8」拍または「16」拍または「32」拍が一般的である。本実施形態においては、例えば、モーション情報「マーチ」には、基本拍数「32」が対応付けられている。また、モーション情報「マーチ」の基本拍数は、「4」拍であっても良く、「8」拍であっても良い。また、ストレッチは、身体をストレッチさせることが目的のため、特に運動を行う拍数は重要でない。そのため、ストレッチには、基本拍数が対応付けられていなくても良い。
繰り返し回数は、第1運動リスト情報を構成するモーション情報を繰り返し実行させる回数である。一般的なフィットネスクラブでは、1つのモーション情報に対応する1単位の運動動作が2回、または4回、または8回繰り返して実行される。本実施形態においては、例えば、モーション情報「マーチ」には、繰り返し回数「2」が対応付けられている。モーション情報「マーチ」の繰り返し回数は、「4」回であっても良く、「8」回であっても良い。あるモーション情報が示す運動動作が実行されるときは、「基本拍数×繰り返し回数」により決定される総拍数が必要となる。本実施形態では、一般的に必要とされる総拍数が「32」拍、または「16」拍の運動動作が用いられる。例えば、第1運動リスト情報のモーション情報「マーチ」は、総拍数が「32」拍×「2」回の「64」拍と決定されている。
また、第1運動リスト情報は、モーション情報に対応する手の動作量及び足の動作量を含む。手の動作量は、モーション情報が示す1単位の運動動作における手の動きを示す値である。足の動作量は、モーション情報が示す1単位の運動動作における足の動きを示す値である。手の動作量と足の動作量とは、それぞれ分けて記憶される。図3Bの例では、手の動作量及び足の動作量は、動作量が大きい動作ほど、値が大きく設定されている。本実施形態では、手の動作量は、10段階で設定される。また、足の動作量も手の動作量と同様に、10段階で設定される。即ち、手の動作量及び足の動作量は、手及び足の移動が大きい動作ほど動作量が大きい。手の動作量及び足の動作量は、モーション情報が示す1単位の運動動作の運動映像31とともに表示される背景画像32が切り換えられる回数を決定するために用いられる。モーション情報が示す1単位の運動動作の運動映像31が表示されるとき、モーション情報に対応する手の動作量及び足の動作量が大きいほど、背景画像32の切換回数が多く決定される。例えば、背景画像32の切換回数が、モーション情報に対応する手の動作量及び足の動作量が閾値以上であるか判断されることにより、決定される。また、手の動作量または、足の動作量の少なくともいずれかが閾値以上であるか判断されることにより、決定されてもよい。本実施形態では、モーション情報に対応する手の動作量または足の動作量が閾値「5」以上であるとき、背景画像32の切換回数の設定値を2倍にする。例えば、モーション情報「マーチ」の場合、足の動作量「6」は閾値「5」以上であるため、背景画像32の切換回数を2倍にする。
また、第1運動リスト情報は、運動順序を含む。第1運動リスト情報において、上位に位置するモーション情報から順に運動が実行される。そのため、第1運動リスト情報の上位に位置するモーション情報から順に運動順序が付与される。本実施形態においては、第1運動リスト情報のモーション情報が指定される順に、運動順序が設定される。図3Bに示すように、モーション情報「ハーフ・スクワット」に対応する運動順序は、「1」が設定される。「1」は、1番目に実行されるモーション情報であることを示す。また、図3Bのモーション情報「マーチ」には、「3」が運動順序として登録されている。「3」は、3番目に実行されるモーション情報であることを示している。エクササイズ名と、運動テンポと、基本拍数と、繰り返し回数と、モーション情報と、手の動作量と、足の動作量と、運動順序とが設定されることで、生成される第1運動リスト情報は、第1運動リスト記憶領域131に記憶される。
RAM13の運動映像情報一時記憶領域132には、第1運動リスト情報のモーション情報に対応する運動映像情報が記憶される。運動映像情報一時記憶領域132に記憶される運動映像情報は、例えば、ネットワーク接続部15を介して図示外のデータベースから取得される。データベースには、多数の運動映像情報がモーション情報と対応して記憶されている。そして、第1運動リスト情報が記憶されるとき、データベースから第1運動リスト情報のモーション情報に対応する運動映像情報が取得される。取得された運動映像情報は、運動映像情報一時記憶領域132に記憶される。例えば、モーション情報「ハーフ・スクワット」に対応する運動映像情報として、「ハーフ・スクワット映像」が運動映像情報一時記憶領域132に記憶される。同様に、モーション情報「クォーター・スクワット」に対応する運動映像情報として、「クォーター・スクワット映像」が運動映像情報一時記憶領域132に記憶される。
図4は、モーション情報に対応する運動映像情報が、運動映像情報一時記憶領域132から読み出されてディスプレイ3に表示される一例を示す概念図である。図4は、モーション情報「マーチ」に対応する運動映像情報「マーチ映像」が、ディスプレイ3に表示される表示状態を示す。図4中の「1」〜「32」の番号は、ディスプレイ3に表示される静止画像の順序を表している。図4中の「1」〜「32」に対応する静止画像がディスプレイ3により連続して表示されることで、運動映像31として運動「マーチ」が一回実行される。
本実施形態において、モーション情報「マーチ」の基本拍数「32」に対応して、「1」〜「32」の静止画像が表示される。モーション情報「マーチ」が実行される時、1拍に対応して1つの静止画像が表示される。このように、運動映像情報一時記憶領域132には、図4に一例として示すモーション情報を示す静止画像群が運動映像情報として記憶される。モーション情報が示す運動を複数回実行する場合には、運動映像情報一時記憶領域132に記憶された運動映像情報である静止画像群が実行される回数分だけディスプレイ3に表示される。
第2運動リスト一時記憶領域133は、第2運動リスト情報を記憶する。図5Aは、第2運動リスト情報が、第2運動リスト一時記憶領域133に記憶される記憶状態を示す概念図である。図5Aに示すように、第2運動リスト情報は、第1運動リスト情報と、背景画像情報とを含む。
第2運動リスト情報に含まれる背景画像情報は、第2運動リスト情報のモーション情報に対応して決定されている。第2運動リスト情報の背景画像は、HDD12の背景画像情報記憶領域121に記憶された複数の背景画像情報から、インストラクター200により選択される。第1運動リスト情報のモーション情報について、背景画像情報が割り付けられ、第2運動リスト情報が生成される。生成された第2運動リスト情報が、第2運動リスト一時記憶領域133に一時記憶される。尚、第2運動リスト情報は、第1運動リスト情報の全てのモーション情報に対して同一の背景画像情報がそれぞれ割り付けられた例であるが、特にこれに限定されない。各モーション情報に異なる背景画像情報がそれぞれ割り付けられても良い。また、エクササイズ名ごとに異なる背景画像情報がそれぞれ割り付けられても良い。複数のモーション情報または複数のエクササイズ名に同一の背景画像情報が割り付けられても良い。
第1運動リスト情報に背景画像情報が割り付けられるときは、背景画像情報のそれぞれについて切換回数が「1」と設定されている。第2運動リスト情報に設定された切換回数の設定値を、後述する処理により、モーション情報に対応する手の動作量及び足の動作量に基づいて更新し、新たな第2運動リスト情報として記憶する。本実施形態では、第2運動リスト情報において、手の動作量または足の動作量が閾値「5」以上であるモーション情報については、第1運動リスト情報に設定されている背景画像32の切換回数の設定値を2倍にする。これにより、第2運動リスト情報の背景画像32の切換回数は「2」となる。
なお、本実施形態では、第2運動リスト情報の各モーション情報について、1単位の運動動作の運動映像31と共にディスプレイ3に表示させる背景画像32として、1つの背景画像情報が定められる。ディスプレイ3に動作量が大きい運動動作の運動映像31が表示されるとき、1単位の運動動作の運動映像31に対応する背景画像32の切換回数は「2」以上が設定される。1単位の運動動作の運動映像31に対して、2つ以上の背景画像32が切り換えられるときは、1つの背景画像情報を複数種類に加工する処理が行われる。そして、1単位の運動動作の運動映像31について、複数種類に加工された背景画像32を、複数回切り換えて表示させる。
また、本実施形態においては、エクササイズ名が「メイン運動」のモーション情報についても、背景画像32の切換回数の設定値を2倍にする。この結果、手の動作量または足の動作量が閾値「5」以上であり、且つ、エクササイズ名が「メイン運動」と設定されているモーション情報については、切換回数の設定値が4倍となる。例えば、モーション情報「マーチ」の場合、足の動作量「6」は閾値「5」以上であり、エクササイズ名が「メイン運動」のモーション情報であるため、切換回数は「4」と設定される。尚、手の動作量または足の動作量が閾値「5」以上であるかの判断と、エクササイズ名が「メイン運動」と設定されているかの判断とを行う順は問わない。
図5Bは、図5Aに示す第2運動リスト情報に対して、切換回数が更新設定されて生成される新たな第2運動リスト情報が、第2運動リスト一時記憶領域133に記憶される記憶状態を示す概念図である。図5Bの第2運動リスト情報の切換回数は、図5Aに示す第2運動リスト情報の切換回数が「1」と設定された各モーション情報について、手の動作量または足の動作量と、エクササイズ名とに応じて定められている。エクササイズ名「ウォーミングアップ」の各運動は、モーション情報「ハーフ・スクワット」は、足の動作量が「5」であるので、切換回数が「2」と設定される。モーション情報「クウォーター・スクワット」は、切換回数が「1」である。また、エクササイズ名「メイン運動」の各運動は、モーション情報「マーチ」は、足の動作量が「6」であるので、切換回数が「4」と設定される。モーション情報「フロントランジ」は、切換回数が「2」と設定される。モーション情報「バックランジ」は、切換回数が「2」と設定される。また、エクササイズ名「クールダウン」の各運動は、モーション情報「太腿ストレッチ」は、切換回数が「1」である。モーション情報「ふくらはぎストレッチ」は、切換回数が「1」である。
本実施形態では、ディスプレイ3に、モーション情報の1単位の運動動作に対応する運動映像31が表示されるとき、モーション情報に対応する背景画像32が、第2運動リスト情報に設定更新された切換回数で切り換えられて表示される。背景画像32は、第2運動リスト情報のモーション情報に対応して記憶される背景画像情報に基づく画像である。モーション情報に対応する切換回数が「2」以上に設定されているときは、背景画像情報について切換回数に応じた数を加工処理する。これにより、ディスプレイ3に表示される複数の背景画像32を表示するための複数の背景画像情報が生成される。
出力端末装置1は、ディスプレイ3に運動映像31が表示させるとき、モーション情報の1単位の運動動作に対応して、モーション情報に対応して設定された基本拍数の間に、複数の背景画像32が均等に切り換えられるように制御する。例えば、ディスプレイ3に、基本拍数が「32」拍のモーション情報「マーチ」の運動映像31を表示するときは、第2運動リスト情報に設定された切換回数「4」に従って、背景画像32が「8」拍に「1」回切り換えて表示される。
第1運動リスト情報のモーション情報に従って、複数の静止画像からなる運動映像情報がRAM13の運動映像情報一時記憶領域132から取得されることにより、運動映像31がディスプレイ3に表示される。また、RAM13の第2運動リスト一部記憶領域133から、モーション情報に対応する背景画像情報が取得される。ディスプレイ3に人の形をした運動映像31が表示されるとき、取得された背景画像情報が示す背景画像32が、人の背景として表示される。
図2に示すROM14は、各種のプログラム情報記憶領域を含む。プログラム情報記憶領域は、出力端末装置動作プログラム情報記憶領域141と、背景画像決定プログラム情報記憶領域142と、画像加工処理プログラム情報記憶領域143とを含む。出力端末装置動作プログラム情報記憶領域141は、出力端末装置1を制御するための出力端末装置動作プログラムを記憶する。出力端末装置動作プログラム情報は、第1運動リスト情報及び第2運動リスト情報に従って、運動映像31と楽曲とを出力するプログラムである。背景画像決定プログラム情報記憶領域142は、運動映像31と共にディスプレイ3に表示する背景画像32を決定するプログラム情報を記憶する。背景画像決定プログラムの詳細な処理は、後述において説明する。画像加工処理プログラム情報記憶領域143は、背景画像情報を加工するプログラム情報を記憶する。尚、上記プログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしても良い。また、例えば、CD-ROM等の記録媒体に記録されて、この記録媒体を介して読み込まれるようにしても良い。
<本実施形態の出力端末の動作の説明>
以上、説明した構成からなる本実施形態の出力端末装置1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。まず、出力端末装置1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図6及び図7は、出力端末装置1における動作の処理手順を示すフローチャートである。出力端末装置1は、電源又はコンセントを介して商用電源などの外部電源と接続されたことにより起動する。そして、出力端末装置1は、CPU11が出力端末装置動作プログラムを実行することにより動作される。以下に示す処理は、CPU11により処理される。
出力端末装置1では、最初にステップS10で電源スイッチがユーザによりONされたかが判定される。電源スイッチがONされたと判定されるまで、ステップS10が繰り返される。電源スイッチがONされたと判定されたとき、ステップS20が実行される。電源スイッチはハードウエアスイッチであっても、ソフトウエアにより動作される電源スイッチであっても良い。
ステップS20では、出力端末装置1は、運動メニューの実行が指示されたか判定される。運動メニューの実行とは、第1運動リスト一時記憶領域131に記憶された第1運動リスト情報に従って運動映像31を表示させることである。CPU11が、情報入力部4の図示外の開始キーが押下されたことを示す信号を情報受信部16が受信したと判断することにより、運動メニューを実行させる指示が行われたと判定される。運動メニューを実行させる指示を検知したと判定されるまで、ステップS20が繰り返し実行される。運動メニューを実行させる指示を検知したと判定されると、ステップS40が実行される。
ステップS40では、図5Aに示す第2運動リスト情報のモーション情報と背景画像情報が取得される。まず、第1運動リスト情報から、運動順序「1」のモーション情報「ハーフ・スクワット」が取得される。また、モーション情報「ハーフ・スクワット」に対応する背景画像情報「フォレスト」が取得される。モーション情報「ハーフ・スクワット」に対応する背景画像情報の切換回数は「1」に設定されている。
ステップS50では、背景画像決定処理が行われる。図7に、ステップS50の背景画像決定処理を具体的に示すフローチャートを示す。背景画像決定処理では、ステップS40において取得された第1運動リスト情報のモーション情報に対応する運動映像情報が、運動映像情報一時記憶領域132から読み出される。ステップS50の背景画像決定処理は、運動映像情報に従ってディスプレイ3に運動映像31を表示するとき、運動映像31と共に表示する背景画像32を決定する処理である。背景画像32は、モーション情報と対応付けられた情報に基づいて、後述の処理に従って決定される。
ステップS501では、ステップS40において取得されたモーション情報のエクササイズ名が、第2運動リスト情報から取得される。
ステップS502では、ステップS501において取得されたモーション情報のエクササイズ名が、「メイン運動」であるかが判定される。モーション情報のエクササイズ名が「メイン運動」であると判定されると、ステップS503の処理が実行される。例えば、ステップS40において、図5Aに示す第2運動リスト情報からモーション情報「マーチ」または、「フロントランジ」または、「バックランジ」が取得されたとき、ステップS503の処理が実行される。モーション情報のエクササイズ名がメイン運動であると判定されないと、ステップS504の処理が実行される。例えば、ステップS40において、第2運動リスト情報からモーション情報「ハーフ・スクワット」、「クォーター・スクワット」、「太腿ストレッチ」、「ふくらはぎストレッチ」のいずれかが取得されると、ステップS505の処理が実行される。
ステップS503では、モーション情報に対応して記憶された背景画像情報の切換回数が2倍に設定される。図5Aの第2運動リスト情報において、モーション情報に対応して記憶された背景画像情報に切換回数「1」が設定されていたとき、ステップS503の処理が行われることにより切換回数は「2」となる。
ステップS504では、モーション情報に対応する手の動作量及び足の動作量が、第1運動リスト情報から取得される。ステップS504の処理が実行されると、ステップS505の処理が行われる。
ステップS505では、ステップS504において取得されたモーション情報の手の動作量が「5」以上であるかが判定される。手の動作量が「5」以上であると判定されると、ステップS507の処理が実行される。手の動作量が「5」以上であると判定されないと、ステップS506の処理が実行される。
ステップS506では、ステップS504において取得されたモーション情報の足の動作量が「5」以上であるかが判定される。足の動作量が「5」以上であると判定されると、ステップS507の処理が実行される。足の動作量が「5」以上であると判定されないと、ステップS508の処理が実行される。
ステップS507では、モーション情報の運動映像と共に表示される背景画像の切換回数が2倍に設定される。例えば、エクササイズ名「メイン運動」のモーション情報であるときは、ステップS503において切換回数「2」が設定されている。ステップS503において切換回数「2」が設定されたモーション情報は、ステップS507の処理により切換回数「4」が設定される。また、エクササイズ名が「メイン運動」ではなく、ステップS503の処理が行われていないモーション情報であるとき、ステップS507においては、切換回数「2」が設定される。
このように、第1運動リスト情報の各モーション情報について、エクササイズ名と、手の動作量及び足の動作量に応じて、背景画像の切換回数が設定される。第1運動リスト情報の各モーションについて、ステップS501〜ステップS507の処理が行われると、背景画像の切換回数は以下のように設定される。モーション情報「ハーフ・スクワット」は、切換回数「2」が設定される。モーション情報「クォーター・スクワット」は、切換回数「1」が設定される。モーション情報「マーチ」は、切換回数「4」が設定される。モーション情報「フロントランジ」は、切換回数「2」が設定される。モーション情報「バックランジ」は、切換回数「2」が設定される。モーション情報「太腿ストレッチ」は、切換回数「1」が設定される。モーション情報「ふくらはぎストレッチ」は、切換回数「1」が設定される。
ステップS508では、モーション情報の切換回数が「2」以上であるかが判定される。モーション情報の切換回数が「2」以上であると判定されると、ステップS509の処理が実行される。モーション情報の切換回数が「2」以上であると判定されないと、図7の背景画像決定処理は終了され、ステップS60が実行される。
ステップS509では、背景画像情報が、第2運動リスト情報に従って読み出される。本実施形態において、第2運動リスト情報に従って、背景画像情報「フォレスト」が取得される。
ステップS510では、ステップS509において取得された背景画像情報を加工する処理が行われる。本実施形態において、背景画像情報を加工する処理とは、第2運動リスト情報に対応する背景画像の表示される色を変更する色加工処理である。例えば、背景画像の表示される色を赤色に変更する加工を行う。また、背景画像の表示される色を黄緑色に変更する加工を行う。また、背景画像の表示される色を青色に変更する加工を行う。ステップS501において行われる背景画像情報を加工する処理は、周知の画像処理方法を用いる。例えば、ステップS509において取得される背景画像情報に基づいて、背景画像情報に含まれる色相、彩度、明度を変更する処理を行うことにより、背景画像情報を加工するものであってもよい。
ステップS510においては、ステップS503及びステップS507の処理により設定された切換回数から「1」を引いた数の背景画像情報を加工する処理を行う。例えば、モーショ切換回数が「2」のとき、1つの背景画像情報を加工する。具体的には、背景画像の表示される色を赤色に変更する処理を行う。例えば、切換回数が「4」のとき、3つの背景画像情報を加工する。具体的には、背景画像の表示される色を赤色に変更する処理と、背景画像の表示される色を黄緑色に変更する処理と、背景画像の表示される色を青色に変更する処理とを行う。
ステップS511は、ステップS512において加工された背景画像情報は、RAM13の背景画像情報一時記憶領域135に記憶される。ステップS511が実行されると、背景画像決定処理が終了され、図6に示すステップS60の処理が実行される。
図6に示すステップS60は、切換回数と、モーション情報の基本拍数を取得する。
ステップS70では、切換拍数が算出される。ステップS70では、ステップS60において取得されたモーション情報の基本拍数を、切換回数で除した値が算出される。この商が、切換拍数となる。切換拍数は、1回の背景画像の切り換えに対応する拍数を示すものである。切換拍数で示される値の拍数につき1回の背景画像の切換が行われることを示す。背景画像がディスプレイ3に表示されるとき、背景画像情報一時記憶領域135に記憶された背景画像情報に従う背景画像が、切換拍数ごとに切り換えられる。例えば、モーション情報「マーチ」においては、基本拍数が「32」であり、ステップS50の背景画像決定処理において切換回数が「9」と設定される。この場合、切換拍数は「8」拍となり、「8」拍に「1」回の間隔で背景画像の切換が行われる。
ステップS80では、モーション情報に従う運動映像31と、背景画像32とを、ディスプレイ3に出力する処理を行う。具体的にはステップS70において算出された切換拍数ごとに、背景画像情報が示す背景画像32を切り換える処理を行う。
ステップS80の処理に従って、運動映像がディスプレイ3に表示されるとき、運動映像とともに背景画像が表示される。ディスプレイ3に表示される背景画像のうち、1つの背景画像は、未加工の背景画像情報により表示される画像である。切換回数が「2」以上であるとき、切換回数に対応して複数の背景画像がディスプレイ3に表示される。このとき、HDD12の背景画像情報記憶領域121から取得された未加工の背景画像情報の背景画像が、1番目の背景画像として表示される。そして、ステップS510において加工された背景画像情報の背景画像が、2番目以降の背景画像32として、ディスプレイ3に表示される。
図8には、ステップS80において、図4に示すモーション情報「マーチ」に対応する静止画像と、背景画像情報「フォレスト」の背景画像がディスプレイ3に表示される表示状態を示す。図4に示すモーション情報「マーチ」は、ステップS50及びステップS70の処理により、切換拍数が「8」拍と算出される。モーション情報「マーチ」の運動映像31がディスプレイ3に表示されるとき、背景画像32が8拍に1回切り換えられる。
図8においては、未加工の背景画像情報に従って表示される背景画像を、無地の画像で示す。また、図8において、ステップS510において加工された背景画像情報について、背景画像の表示される色を赤色に変更する処理が行われた背景画像情報に従って表示される背景画像は、横線の画像で示す。背景画像の表示される色を黄緑色に変更する処理が行われた背景画像情報に従って表示される背景画像は、縦線の画像で示す。背景画像の表示される色を青色に変更する処理が行われた背景画像情報に従って表示される背景画像は、縦横線の画像で示す。
ステップS80において、モーション情報「マーチ」の場合には、「8」拍に1回の背景画像32の表示の切換が行われる。例えば、まず、図8に示すモーション情報「マーチ」の「1」から「4」の静止画像が運動映像31として表示されるとき、背景画像32は、未加工の背景画像情報「フォレスト」の背景画像に切り換えて表示される。モーション情報「マーチ」の「5」拍から「8」拍の静止画像が運動映像31として表示されるとき、運動映像31と共に表示される背景画像は、赤色に変更する加工が行われた背景画像情報「フォレスト」に切り換えて表示される。モーション情報「マーチ」の「9」拍から「12」拍の静止画像が運動映像31として表示されるとき、運動映像31と共に表示される背景画像32は、黄緑色に変更する加工が行われた背景画像情報「フォレスト」に切り換えて表示される。モーション情報「マーチ」の「13」拍から「16」拍の静止画像が運動映像として表示されるとき、運動映像と共に表示される背景画像は、青色に変更する加工が行われた背景画像情報「フォレスト」に切り換えて表示される。また、モーション情報「マーチ」の運動映像31が繰り返されるとき、モーション情報「マーチ」の「13」拍から「16」拍の静止画像が運動映像31として表示され、「1」から「4」の静止画像が運動映像31として表示される。このとき、背景画像32は、未加工の背景画像情報「フォレスト」の背景画像32に切り換えて表示される。
ステップS90では、運動メニューの実行が完了したかが判定される。運動メニューの実行が完了したと判定されると、ステップS100の処理が実行される。運動メニューの実行が完了したと判定されないと、ステップS40の処理が実行される。
ステップS100では、電源スイッチがユーザによりOFFされたかが判定される。電源スイッチがOFFされたと判定されないとき、ステップS20が繰り返される。電源スイッチがOFFされたと判定されたとき、図6に示す本実施形態の出力端末動作処理が終了される。
本実施形態における第1運動リスト情報が、本発明の運動情報の一例である。また、本実施形態におけるRAM13の第1運動リスト一時記憶領域131が、本発明の運動記憶部及び運動記憶ステップの一例である。また、本実施形態のRAM13の背景画像情報一時記憶領域135が、本発明の背景記憶部及び背景記憶ステップの一例である。本実施形態におけるCPU11と、ステップS503またはステップS507の処理とが、本発明の決定部の一例である。本実施形態におけるステップS503またはステップS507の処理が、本発明の決定ステップの一例である。本実施形態におけるCPU11と、ステップS80の処理が、本発明の表示制御部の一例である。本実施形態におけるステップS80の処理が、本発明の表示制御ステップの一例である。また、本実施形態におけるCPU11及びステップS510の処理が、本発明の画像加工部の一例である。
本発明の画像処理装置は、上述した本実施形態の構成に限らず、種々の応用が可能である。本実施形態の変形例を、以下に説明する。
本実施形態において、切換回数に従って切り換えられる複数の背景画像は、1つの背景画像情報に基づいて、表示させる色を加工する色加工処理を行うことにより作成されていた。1つのモーション情報に対応する複数の背景画像は、これに限らない。例えば、HDD12の背景画像情報記憶領域121から切換回数分の背景画像を取得してもよい。これにより、ディスプレイ3に運動映像31が表示されるとき、運動映像31と共にHDD12から取得した複数の背景画像32が順に切り換えて表示される。また、背景画像情報に基づいて、画像を加工する処理を行う場合には、色加工処理以外に、例えばぼかし効果やエンボス効果等の公知のフィルタ処理を行ってもよい。
また、本実施形態において、背景画像の切換拍数が、基本拍数を切換回数で割った商により決定される。商により決定される切換拍数は、複数の背景画像が全て等しい拍数で切り換えられることを示している。切換拍数はこれに限らない。基本拍数のモーション情報が実行される間に、切換回数の画像が切り換えられていればよい。複数の背景画像の各切換拍数を、モーション情報に応じて不均一に設定してもよい。
また、本実施形態では、背景画像32の切換回数は、第2運動リスト情報が生成されるとき、モーション情報について設定される切換回数「1」に対して、手の動作量及び足の動作量と、エクササイズ名とに応じて、2倍または4倍に更新設定される。切換回数の設定値はこれに限らない。例えば、第2運動リスト情報が生成されるときにモーション情報について設定されている切換回数は、「1」でなくてもよい。また、手の動作量及び足の動作量と、エクササイズ名とにより更新設定される切換回数は、2倍でなくてもよい。更新設定される切換回数は、第2運動リスト情報が生成されるときにモーション情報について設定されている切換回数「1」より多く設定されればよい。例えば、手の動作量及び足の動作量に対応して、動作量の値が大きいほど、より多くの切換回数が設定されてもよい。