JP2012210301A - 塗布具付き容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャップ体14は、塗布具17が装着された基筒部31と、該基筒部31に容器軸O回りに回転自在に外挿されるとともに、基筒部31に対する回転に伴って塗布具17を容器軸O方向に進退させる回転筒部32と、を備え、塗布具17には、基筒部31に形成された径方向に貫通する内孔38、および回転筒部32に形成された径方向の内側に向けて開口する外孔40に一体に挿通された装着突起44が設けられ、内孔38および外孔40のうちのいずれか一方は、容器軸O回りに沿う周方向に螺旋をなすように延在し、他方は容器軸O方向に延在し、キャップ体14には、塗布具17が後退端位置に位置するときに該塗布具17を底部15側に向けて付勢する付勢部材52が備えられている塗布具付き容器10を提供する。
【選択図】図1
Description
前記塗布具付き容器を使用するときには、まず、キャップ体を塗布具とともに容器本体から離脱させる。すると塗布部が、内容物を保持した状態で容器本体内から引き出されることとなり、その後、塗布部に保持された内容物を被塗布部に塗布する。
本発明に係る塗布具付き容器は、内容物が収容される有底筒状の容器本体と、該容器本体の口部に着脱自在に装着されるキャップ体と、該キャップ体に装着されるとともに該キャップ体から前記容器本体の底部側に向けて突出し、先端に塗布部が配設された塗布具と、を備える塗布具付き容器であって、前記キャップ体は、前記塗布具が装着された基筒部と、該基筒部に容器軸回りに回転自在に外挿されるとともに、前記基筒部に対する回転に伴って前記塗布具を容器軸方向に進退させる回転筒部と、を備え、前記塗布具には、前記基筒部に形成された径方向に貫通する内孔、および前記回転筒部に形成された径方向の内側に向けて開口する外孔に一体に挿通された装着突起が設けられ、前記内孔および前記外孔のうちのいずれか一方は、容器軸回りに沿う周方向に螺旋をなすように延在し、他方は容器軸方向に延在し、前記キャップ体には、前記塗布具が後退端位置に位置するときに該塗布具を前記底部側に向けて付勢する付勢部材が備えられていることを特徴とする。
そして内容物を塗布し終えた後には、キャップ体を容器本体に装着させるとともに、回転筒部を基筒部に対して前記一方側とは反対側の他方側に回転させ、装着突起を内孔および外孔の双方に沿って、前記底部側とは反対側の反底部側に移動させることで、付勢部材の付勢力に抗して塗布具を後退端位置まで後退させて、塗布具のキャップ体からの突出量を元に戻す。
したがって、容器本体内の内容物が減少することにより、例えば塗布具が後退端位置に位置するとき等に、塗布部が容器本体内の内容物に十分に接触しなくなった場合には、塗布部を内容物内に改めて進入させることができる。また、塗布部の内容物との接触量が小さくなった場合には、その接触量を増やすことができる。さらに、容器本体内の底部上に内容物が僅かに残留している場合には、底部上に塗布部を当接または圧接させて内容物を塗布部に保持させることができる。
以上により、容器本体内の内容物が減少しても塗布部に内容物を保持させ易くして、残量を減少させることができる。
以上のように、内容物を塗布する際、回転筒部を前記一方側に向けて回転させることだけで、塗布具を前進端位置まで前進させることだけでなく、キャップ体を容器本体の口部から離脱させることもできるので、塗布具付き容器の操作性を向上させることができる。
図1に示すように、塗布具付き容器10は、内容物が収容される有底筒状の容器本体11と、該容器本体11の口部12に着脱自在に装着されるキャップ体14と、該キャップ体14に装着されるとともに該キャップ体14から下側(底部側)に向けて突出し、先端に塗布部16が配設された塗布具17と、を備えている。
また、容器本体11およびキャップ体14の各中心軸線は、共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿ってキャップ体14側を上側(反底部側)といい、容器本体11の底部15側を下側といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸Oを中心に周回する方向を周方向という。
容器本体11の外面には、例えば蒸着などにより遮光膜20が形成されている。遮光膜20は、前記胴部18の外周面に全面にわたって形成されている一方で、前記底部15には形成されておらず、容器本体11の内部は底部15を通して視認可能となっている。
また、第3突条部25における前記口部12の外周面からの突出量は、第1突条部23における前記口部12の外周面からの突出量よりも小さくなっている。
しごき片28は、周方向の全周にわたって延在するとともに、径方向の内側に向かうに従い漸次、下方に向けて延在している。
また装着筒部13は、容器本体11の口部12に対して容器軸O回りに回転させられることにより該口部12に着脱される。本実施形態では、装着筒部13の下端には、径方向の内側に向けて突出する爪部34が設けられている。爪部34は、容器本体11の口部12における前記配置凹部21と対応して、周方向に複数、間隔をあけて配設されており、各爪部34は、当該爪部34に対応する配置凹部21内に各別に配置されている。
外孔40は、容器軸Oを間に挟むように回転筒部32の前記孔形成部分に一対、配設されており、容器軸O方向に延在している。また、これらの外孔40は、互いに同形同大となっている。図示の例では、外孔40は、回転筒部32の前記孔形成部分の内周面に溝状に形成されて径方向の外側に向けて非開口となっている。
塗布部16は、棒部43の下端に装着されるとともに、弾性変形可能なブラシ状に形成されている。
立ち上がり筒部47は、垂下筒部41とほぼ同径とされ、垂下筒部41に下方から対向している。また基部42の上面には、容器軸Oと同軸に配置され、立ち上がり筒部47よりも大径な環状の配置溝部51が形成されている。
外筒部49は、内筒部48を径方向の外側から囲繞するとともに基筒部31内に嵌合されており、外筒部49には、基筒部の前記縦リブ部31aが径方向の外側から当接している。
付勢部材52は、容器軸Oと同軸に配置された筒状に形成され、例えば樹脂ばね、金属ばね(コイルスプリングなど)、ゴム製部材、エラストマー樹脂製部材等により構成することが可能である。付勢部材52は、回転筒部32の前記垂下筒部41および塗布具17の前記立ち上がり筒部47に外挿されるとともに、回転筒部32の頂壁部32aと塗布具17の基部42との間に介装されている。付勢部材52の下端は、基部42の配置溝部51内に配置されている。なお付勢部材52は、回転筒部32および基部42のうちのいずれか一方と一体に成形されていてもよい。
そして、内孔38を画成する壁面には、塗布具17が後退端位置に位置し、前記装着突起44が上周端部38aに位置するときに、装着突起44に離脱自在に係止する突起規制部53が形成されている。この突起規制部53は、内孔38を画成する壁面のうち、前記ガイド壁面50aに形成されている。
そして前記突起規制部53は、前記ガイド壁面50aにおける前記上側壁部55aと前記中間壁部55cとの接続部、または前記上側壁部55a上に配設された突起により構成されており、上周端部38aに配置された装着突起44に前記一方側から係止する。
なお後述するように、装着突起44が下周端部38bに位置するときには、塗布具17が前進端位置に位置することとなる。
内容物を塗布する際には、図1に示すように、容器本体11の口部12にキャップ体14を装着させた状態で、回転筒部32を基筒部31に対して前記一方側に回転させる。
以上のように、塗布具17を容器軸O方向に前進端位置まで前進させ、塗布具17のキャップ体14からの突出量を増やすと、本実施形態では図5に示すように、塗布部16の下端が容器本体11の底部15に当接または圧接する。
したがって、容器本体11内の内容物が減少することにより、例えば塗布具17が後退端位置に位置するとき等に、塗布部16が容器本体11内の内容物に十分に接触しなくなった場合でも、塗布部16を内容物内に改めて進入させることができる。また、塗布部16の内容物との接触量(面積)が小さくなった場合には、その接触量を増やすことができる。さらに、容器本体11内の底部15上に内容物が僅かに残留している場合には、底部15上に塗布部16を当接または圧接させて内容物を塗布部16に保持させることができる。
以上により、容器本体11内の内容物が減少しても塗布部16に内容物を保持させ易くして、残量を減少させることができる。
しかも本実施形態では、回転筒部32に加えられた前記一方側に向けた回転力が、前記押圧壁面50c、装着突起44、前記規制壁面50bおよび基筒部31を介して、回転筒部32から装着筒部13に伝達されるので、前述のように塗布具付き容器10の操作性を向上させつつ、当該塗布具付き容器10の構造が複雑になるのを抑えることができる。
例えば、遮光膜20、しごき部材26およびシール部材45はなくてもよい。
さらに前記実施形態では、突起規制部53が内孔38を画成する壁面に形成されているものとしたが、内孔38および外孔40のうちの少なくとも一方を画成する壁面に形成されていてればよく、外孔40を画成する壁面に形成されていてもよく、さらに両方の壁面に形成されていてもよい。
さらにまた、突起規制部53はなくてもよい。
さらに前記実施形態では、位置保持部54が内孔38を画成する壁面に形成されているものとしたが、内孔38および外孔40のうちの少なくとも一方を画成する壁面に形成されていてればよく、外孔40を画成する壁面に形成されていてもよく、さらに両方の壁面に形成されていてもよい。
さらにまた、位置保持部54はなくてもよい。
さらに前記実施形態では、回転筒部32の外孔40は、径方向の外側に向けて非開口であるものとしたが、開口していてもよい。
なお、外孔40が周方向に螺旋をなすように延在している場合、周方向のうち、外孔40がなす螺旋が上方から下方に向かう方向と、塗布具17を前進させるときに基筒部31に対して回転筒部32を回転させる方向と、は、前記実施形態とは異なり互いに反対側を向くこととなる。
また前記回転規制部および前記係合部はなくてもよい。
さらに前記実施形態では、容器本体11の口部12の前記配置凹部21に、装着筒部13の前記爪部34が配置されることにより、装着筒部13が前記口部12に着脱自在に装着されているものとしたが、これに限られるものではなく、装着筒部13として、口部12に対して容器軸O回りに回転させられることにより口部12に着脱される構成などを適宜採用することが可能である。例えば、装着筒部13を口部12に螺着させてもよい。また、装着筒部13として、口部12に対して容器軸O回りに回転させなくても口部12に着脱させることができる構成を採用してもよい。
11 容器本体
12 口部
13 装着筒部
14 キャップ体
15 底部
16 塗布部
17 塗布具
31 基筒部
32 回転筒部
38 内孔
40 外孔
44 装着突起
50b 規制壁面(回転規制部)
50c 押圧壁面(係合部)
52 付勢部材
53 突起規制部
O 容器軸
Claims (4)
- 内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
該容器本体の口部に着脱自在に装着されるキャップ体と、
該キャップ体に装着されるとともに該キャップ体から前記容器本体の底部側に向けて突出し、先端に塗布部が配設された塗布具と、を備える塗布具付き容器であって、
前記キャップ体は、
前記塗布具が装着された基筒部と、
該基筒部に容器軸回りに回転自在に外挿されるとともに、前記基筒部に対する回転に伴って前記塗布具を容器軸方向に進退させる回転筒部と、を備え、
前記塗布具には、前記基筒部に形成された径方向に貫通する内孔、および前記回転筒部に形成された径方向の内側に向けて開口する外孔に一体に挿通された装着突起が設けられ、
前記内孔および前記外孔のうちのいずれか一方は、容器軸回りに沿う周方向に螺旋をなすように延在し、他方は容器軸方向に延在し、
前記キャップ体には、前記塗布具が後退端位置に位置するときに該塗布具を前記底部側に向けて付勢する付勢部材が備えられていることを特徴とする塗布具付き容器。 - 請求項1記載の塗布具付き容器であって、
前記キャップ体には、前記口部に内挿または外挿されるとともに前記基筒部に連結され、該口部に対して容器軸回りに回転させられることにより該口部に着脱される装着筒部が備えられ、
該装着筒部は、周方向のうち、前記塗布具を前進させるときに前記基筒部に対して前記回転筒部を回転させる一方側に向けて、前記口部に対して回転させることにより、該口部から離脱され、
前記基筒部には、前記塗布具が前進端位置に位置するときに、前記回転筒部に形成された係合部が、前記一方側とは反対側の他方側から係合することで、前記基筒部に対する前記回転筒部の前記一方側に向けた更なる回転を規制する回転規制部が形成されていることを特徴とする塗布具付き容器。 - 請求項2記載の塗布具付き容器であって、
前記回転規制部は、前記内孔を画成する壁面のうち、前記他方側を向く面とされ、
前記係合部は、前記外孔を画成する壁面のうち、前記一方側を向く面とされ、
前記塗布具が前進端位置に位置するときに、前記係合部は、前記装着突起を介して前記回転規制部を前記一方側に押圧することにより該回転規制部に係合することを特徴とする塗布具付き容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の塗布具付き容器であって、
前記内孔および前記外孔のうちの少なくとも一方を画成する壁面には、前記塗布具が後退端位置に位置するときに、前記装着突起に離脱自在に係止することにより該装着突起が前記内孔および前記外孔の双方に沿って前記底部側に移動するのを規制する突起規制部が形成されていることを特徴とする塗布具付き容器。
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