JP2012205411A - ワイヤレス電力伝送システム、送電装置、受電装置及び給電制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 送電装置は、電源からの電気エネルギーを指示された発振周波数の電磁界又は電気エネルギーに変換し発振する発振部と、そのエネルギーを指示された共振周波数の電磁界エネルギーに変換し送電する共振部と、給電方法を決定すると共に、決定した給電方法に従って各部を制御する給電制御手段とを備える。給電制御手段は、送電装置に関する発振周波数候補及び送電側共振周波数候補、並びに、各受電装置に関する有限個の受電側共振周波数候補及び整流周波数候補の中から、各々1つを選択した周波数組み合わせを有限個だけ生成し、その中から、各受電装置からの受電電力及び所要給電量を用いて、給電で適用する周波数組み合わせを選択し、選択した各周波数組み合わせによる給電時間も決定する。
【選択図】 図1
Description
以下、本発明によるワイヤレス電力伝送システム、送電装置、受電装置及び給電制御プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの構成を示すブロック図である。図1において、第1の実施形態のワイヤレス電力伝送システムは、送電装置1及び複数の受電装置11−1〜11−mを有する。
送電装置1は、電源2、発振部3、共振部4、供給電力制御部5、発振周波数制御部6、共振周波数制御部7、周波数・時間決定部8、送信部9及び受信部10を有する。
次に、各受電装置11−1〜11−mの構成を説明する。図1では、1つの受電装置11−1のみ詳細構成を示しているが、他の受電装置11−2〜11−mも同様な構成を有するものである。以下では、符号に枝番を付加せずに説明する。
次に、周波数・時間決定部8の「給電方法決定フェーズ」の際に決定する「給電実施フェーズ」における給電方法、すなわち、有限個の周波数セット(送電側の発振周波数、共振周波数、受電側の共振周波数、整流周波数の組み合わせ)に対する給電(送電及び受電)タイミング及び時間の決定手順を説明する。
次に、第1の実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの動作を説明する。上述したように、第1の実施形態のワイヤレス電力伝送システムは、送電装置1から複数の受電装置11−1〜11−mへ送電した際の各受電装置11−1〜11−mの受電電力を測定し、それらの値と各受電装置11−1〜11−mの必要な給電量(所要給電量)から給電方法を決定する「給電方法決定フェーズ」と、決定した給電方法に従い給電を実施する「給電実施フェーズ」を繰り返す。
第1の実施形態によれば、位置、周辺構造物の異なる複数の受電装置が存在する場合にも、給電が可能であり、各受電装置に接続された負荷の消費電力を考慮した形で、全ての受電装置へ必要な電力を適切に短時間で伝送することができる。
次に、本発明によるワイヤレス電力伝送システム、送電装置、受電装置及び給電制御プログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。第2の実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムは、第1の実施形態のように送電装置の発振部及び共振部が1個ではなく、複数個で構成されているものである。受電装置は、第1の実施形態と同様なものである。
図9は、第2の実施形態における送電装置の構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。図9は、送電装置の発信部及び共振部が2個の場合を示しているが、3個以上あっても良い。
次に、第2の実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの動作を説明する。第2の実施形態のワイヤレス電力伝送システムも、「給電方法決定フェーズ」と「給電実施フェーズ」とを繰り返す。
第2の実施形態によれば、発振部及び共振部のうち、少なくとも共振部を複数設け、複数有する部分の選択情報をも含む適当な周波数セット2を選択することにより、第1の実施形態のシステムで、受電電力が低い位置の受電装置や、周辺構造物による反射、回折などの伝搬環境の変動の影響を受ける受電装置などがあったとしても、そのような受電装置の受電電力を向上でき、より高い伝送効率の電力伝送が可能となる。
次に、本発明によるワイヤレス電力伝送システム、送電装置、受電装置及び給電制御プログラムの第3の実施形態を、図面を参照しながら説明する。第3の実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムは、第1の実施形態及び第2の実施形態のように所定の供給電力による一定の送電電力による給電ではなく、送電電力を制御し得るものである。受電装置は、第1の実施形態と同様なものである。
図13は、第3の実施形態における送電装置の構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。図13は、第1の実施形態から変更した場合を示しているが、第2の実施形態から変更するようにしても良い。
次に、第3の実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの動作を説明する。第3の実施形態のワイヤレス電力伝送システムも、「給電方法決定フェーズ」と「給電実施フェーズ」とを繰り返す。多くの動作に関する説明が第1の実施形態と共通するため、以下では異なる部分だけを説明する。
第3の実施形態によれば、送電電力(供給電力)を大きくすることで、給電時間を短くすることが可能となり、所定の給電時間内で給電が完了しない状況が発生することを防止することができる。また、第3の実施形態によれば、給電時間を必要以上に短くせずに、送電電力を小さくすることで、他の機器、システムへの干渉を抑制することが可能となる。
上記各実施形態の説明においても、種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
11−1〜11−m…受電装置、12…共振部、13…整流部、14…蓄電部、15…負荷、16…共振周波数制御部、17…受電電力検出部、18…所要給電量検出部、19…受信部、20…送信部、21…整流周波数制御部。
Claims (13)
- 送電装置から1台又は複数台の受電装置へワイヤレスで電力を伝送するワイヤレス電力伝送システムにおいて、
上記送電装置は、
電気エネルギーを供給する電気エネルギー供給手段と、
上記電気エネルギー供給手段から供給された電気エネルギーを指示された発振周波数の電磁界又は電気エネルギーに変換し発振する発振手段と、
上記発振手段からの電磁界又は電気エネルギーを指示された送電側共振周波数の電磁界エネルギーに変換し送電する送電側共振手段と、
上記各受電装置と情報を授受する送電側送受信手段と、
給電方法を決定すると共に、決定した給電方法に従って各部を制御するものであって、上記発振手段に発振周波数を指示し、上記送電側共振手段に送電側共振周波数を指示し、上記送電側送受信手段から、受電側共振周波数、整流周波数、所要給電量送信要求を送信させる給電制御手段とを備え、
上記各受電装置はそれぞれ、
上記送電装置と情報を授受する受電側送受信手段と、
上記受電側送受信手段から与えられた受電側共振周波数に共振周波数を切り換え、上記送電装置からの電磁界エネルギーを切り換えた共振周波数の電磁界又は電気エネルギーに変換し受電する受電側共振手段と、
受電側送受信手段から与えられた整流周波数に整流周波数を切り換え、上記受電側共振手段からの電磁界又は電気エネルギーを切り換えた整流周波数の電気エネルギーに変換し整流する整流手段と、
上記受電側共振手段及び上記整流手段が動作している給電時の受電電力の値を検出する受電電力検出手段と、
当該受電装置の所要給電量の値を検出する所要給電量検出手段とを備え、
上記給電制御手段は、上記給電方法の決定時においては、
当該送電装置に関する有限個の発振周波数候補及び送電側共振周波数候補、並びに、上記各受電装置に関する有限個の受電側共振周波数候補及び整流周波数候補の中から、各々1つを選択した周波数組み合わせを第1の有限個だけ生成し、
生成した周波数組み合わせ毎に既知の量の電気エネルギーを上記電気エネルギー供給手段から一定時間供給させると共に、生成した周波数組み合わせに従って、上記発振手段の発振周波数及び上記送電側共振手段の送電側共振周波数を切替え、
上記送電側送受信手段から、生成した周波数組み合わせにおける受電側共振周波数及び整流周波数と、所要給電量送信要求とを送信させ、
上記所要給電量送信要求の送信に応じて、上記各受電装置から到来した受電電力及び所要給電量を取得し、
上記各受電装置からの受電電力及び所要給電量を用いて、上記第1の有限個の周波数組み合わせの中から、第1の有限個以下の第2の有限個の周波数組み合わせを選択し、第2の有限個の周波数組み合わせのそれぞれの周波数組み合わせによる給電時間を決定し、
上記給電制御手段は、決定した上記給電方法に従った給電時においては、
選択された第2の有限個の周波数組み合わせ毎に、その組み合わせで定まる給電時間だけ電気エネルギーを上記電気エネルギー供給手段から供給させると共に、選択された周波数組み合わせに従って、上記発振手段の発振周波数及び上記送電側共振手段の送電側共振周波数を切替え、
上記送電側送受信手段から、選択した周波数組み合わせにおける受電側共振周波数及び整流周波数を送信させる
ことを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。 - 上記給電制御手段は、上記各受電装置から取得した所要給電量に対し、受信装置毎に予め定められている優先度に応じた重み付けを施し、重み付け後の所要給電量を第2の有限個の周波数組み合わせの選択、第2の有限個の周波数組み合わせのそれぞれの周波数組み合わせによる給電時間の決定に用いることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス電力伝送システム。
- 上記給電制御手段は、第2の有限個の周波数組み合わせの選択、及び、第2の有限個の周波数組み合わせのそれぞれの周波数組み合わせによる給電時間の決定に、近似解を算出する逐次的解法を用いており、算出に要する時間が上限時間を越えた場合には算出処理を中断し、中断時の近似解をもとに、第2の有限個の周波数組み合わせの選択、及び、第2の有限個の周波数組み合わせのそれぞれの周波数組み合わせによる給電時間の決定を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤレス電力伝送システム。
- 上記発振手段、上記送電側共振手段及び上記受電側共振手段はそれぞれ、電磁誘導方式に従った構成となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤレス電力伝送システム。
- 上記発振手段、上記送電側共振手段及び上記受電側共振手段はそれぞれ、(磁界/電界)共鳴方式に従った構成となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤレス電力伝送システム。
- 上記発振手段、上記送電側共振手段及び上記受電側共振手段はそれぞれ、電波放射方式に従った構成となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤレス電力伝送システム。
- 上記発振手段、上記送電側共振手段及び上記受電側共振手段はそれぞれ、エバネッセント方式に従った構成となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤレス電力伝送システム。
- 上記発振手段及び上記送電側共振手段をそれぞれ複数個備え、又は、上記送電側共振手段を複数個備え、上記給電制御手段は、複数個の上記送電側共振手段から同時又は切り換えて送電させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のワイヤレス電力伝送システム。
- 上記電気エネルギー供給手段、上記発振手段及び上記送電側共振手段を含むエネルギーの処理系列に、送電電力を変化させる構成を盛り込むと共に、
上記給電制御手段は、上記給電方法の決定で、送信電力の値を調整し、送信電力の調整値に合わせて、第2の有限個の周波数組み合わせのそれぞれの周波数組み合わせによる給電時間も調整することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のワイヤレス電力伝送システム。 - 上記送電装置及び上記各受電装置は、上記給電方法の決定処理の前に、給電を所望している上記各受電装置を上記送電装置が把握できる通信を実行することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のワイヤレス電力伝送システム。
- 1台又は複数台の受電装置へワイヤレスで電力を伝送する送電装置において、
電気エネルギーを供給する電気エネルギー供給手段と、
上記電気エネルギー供給手段から供給された電気エネルギーを指示された発振周波数の電磁界又は電気エネルギーに変換し発振する発振手段と、
上記発振手段からの電磁界又は電気エネルギーを指示された送電側共振周波数の電磁界エネルギーに変換し送電する送電側共振手段と、
上記各受電装置と情報を授受する送電側送受信手段と、
給電方法を決定すると共に、決定した給電方法に従って各部を制御するものであって、上記発振手段に発振周波数を指示し、上記送電側共振手段に送電側共振周波数を指示し、上記送電側送受信手段から、受電側共振周波数、整流周波数、所要給電量送信要求を送信させる給電制御手段とを備え、
上記給電制御手段は、上記給電方法の決定時においては、
当該送電装置に関する有限個の発振周波数候補及び送電側共振周波数候補、並びに、上記各受電装置に関する有限個の受電側共振周波数候補及び整流周波数候補の中から、各々1つを選択した周波数組み合わせを第1の有限個だけ生成し、
生成した周波数組み合わせ毎に既知の量の電気エネルギーを上記電気エネルギー供給手段から一定時間供給させると共に、生成した周波数組み合わせに従って、上記発振手段の発振周波数及び上記送電側共振手段の送電側共振周波数を切替え、
上記送電側送受信手段から、生成した周波数組み合わせにおける受電側共振周波数及び整流周波数と、所要給電量送信要求とを送信させ、
上記所要給電量送信要求の送信に応じて、上記各受電装置から到来した受電電力及び所要給電量を取得し、
上記各受電装置からの受電電力及び所要給電量を用いて、上記第1の有限個の周波数組み合わせの中から、第1の有限個以下の第2の有限個の周波数組み合わせを選択し、第2の有限個の周波数組み合わせのそれぞれの周波数組み合わせによる給電時間を決定し、
上記給電制御手段は、決定した上記給電方法に従った給電時においては、
選択された第2の有限個の周波数組み合わせ毎に、その組み合わせで定まる給電時間だけ電気エネルギーを上記電気エネルギー供給手段から供給させると共に、選択された周波数組み合わせに従って、上記発振手段の発振周波数及び上記送電側共振手段の送電側共振周波数を切替え、
上記送電側送受信手段から、選択した周波数組み合わせにおける受電側共振周波数及び整流周波数を送信させる
ことを特徴とする送電装置。 - 送電装置からワイヤレスで電力を伝送される受電装置において、
上記送電装置と情報を授受する受電側送受信手段と、
上記受電側送受信手段から与えられた受電側共振周波数に共振周波数を切り換え、上記送電装置からの電磁界エネルギーを切り換えた共振周波数の電磁界又は電気エネルギーに変換し受電する受電側共振手段と、
受電側送受信手段から与えられた整流周波数に整流周波数を切り換え、上記受電側共振手段からの電磁界又は電気エネルギーを切り換えた整流周波数の電気エネルギーに変換し整流する整流手段と、
上記受電側共振手段及び上記整流手段が動作している給電時の受電電力の値を検出する受電電力検出手段と、
当該受電装置の所要給電量の値を検出する所要給電量検出手段とを備え、
上記受電側送受信手段は、所要給電量送信要求を受信したときに、上記受電電力検出手段が検出した受電電力及び上記所要給電量検出手段が検出した所要給電量を、上記送電装置に送信する
ことを特徴とする受電装置。 - 1台又は複数台の受電装置へワイヤレスで電力を伝送する送電装置であって、電気エネルギーを供給する電気エネルギー供給手段と、上記電気エネルギー供給手段から供給された電気エネルギーを指示された発振周波数の電磁界又は電気エネルギーに変換し発振する発振手段と、上記発振手段からの電磁界又は電気エネルギーを指示された送電側共振周波数の電磁界エネルギーに変換し送電する送電側共振手段と、上記各受電装置と情報を授受する送電側送受信手段とを備える送電装置に搭載されるコンピュータを、
給電方法を決定すると共に、決定した給電方法に従って各部を制御するものであって、上記発振手段に発振周波数を指示し、上記送電側共振手段に送電側共振周波数を指示し、上記送電側送受信手段から、受電側共振周波数、整流周波数、所要給電量送信要求を送信させる給電制御手段として機能させる給電制御プログラムであって、
給電方法決定ルーチンには、
当該送電装置に関する有限個の発振周波数候補及び送電側共振周波数候補、並びに、上記各受電装置に関する有限個の受電側共振周波数候補及び整流周波数候補の中から、各々1つを選択した周波数組み合わせを第1の有限個だけ生成するステップと、
生成した周波数組み合わせ毎に既知の量の電気エネルギーを上記電気エネルギー供給手段から一定時間供給させると共に、生成した周波数組み合わせに従って、上記発振手段の発振周波数及び上記送電側共振手段の送電側共振周波数を切替えるステップと、
上記送電側送受信手段から、生成した周波数組み合わせにおける受電側共振周波数及び整流周波数と、所要給電量送信要求とを送信させるステップと、
上記所要給電量送信要求の送信に応じて、上記各受電装置から到来した受電電力及び所要給電量を取得するステップと、
上記各受電装置からの受電電力及び所要給電量を用いて、上記第1の有限個の周波数組み合わせの中から、第1の有限個以下の第2の有限個の周波数組み合わせを選択し、第2の有限個の周波数組み合わせのそれぞれの周波数組み合わせによる給電時間を決定するステップとを含み、
決定した上記給電方法に従った給電時ルーチンには、
選択された第2の有限個の周波数組み合わせ毎に、その組み合わせで定まる給電時間だけ電気エネルギーを上記電気エネルギー供給手段から供給させると共に、選択された周波数組み合わせに従って、上記発振手段の発振周波数及び上記送電側共振手段の送電側共振周波数を切替えるステップと、
上記送電側送受信手段から、選択した周波数組み合わせにおける受電側共振周波数及び整流周波数を送信させるステップとを含む
ことを特徴とする給電制御プログラム。
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