JPWO2015115334A1 - 無線電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの伝送方式に対応でき、且つ、送電装置から受電装置へ電力を伝送する際の伝送効率の低下を抑制できる無線電力伝送システムを提供する。【解決手段】送電コイル12と受電コイル21との磁界結合を利用して、送電装置10から受電装置20に無線で電力を伝送する無線電力伝送システム1であって、送電装置10は、第1の伝送方式に対応した第1送電回路11aと、第2の伝送方式に対応した第2送電回路11bと、第1の伝送方式に対応した第1送電コイル12aと、第2の伝送方式に対応した第2送電コイル12bと、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとの接続状態を切り替える第1スイッチ素子13aと、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとの接続状態を切り替える第2スイッチ素子13bと、第1スイッチ素子13aと第2スイッチ素子13bとを制御する制御部14と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、無線電力伝送システムに関し、特に、複数の伝送方式に対応した無線電力伝送システムに関する。
近年、送電コイルと受電コイルとの磁界結合を利用して、送電装置から受電装置に無線で電力を伝送する無線電力伝送システムが実用化されている。
磁界結合を利用した電力の伝送方式(以下、伝送方式と略称)としては、送電コイルと受電コイルとを近接させ、送電コイルと受電コイルとの電磁誘導を利用して送電装置から受電装置に電力を伝送する電磁誘導方式や、送電コイルと受電コイルとの磁気共鳴を利用して、送電コイルと受電コイルとの距離が離れていても送電装置から受電装置に電力を伝送することが可能な磁気共鳴方式等が用いられる。
電磁誘導方式の従来の無線電力伝送システムに関する装置としては、特許文献1に示すような非接触電力伝達装置(無線電力伝送システム)等が提案されている。図11は、特許文献1に係る非接触電力伝達装置400の構成を示す説明図である。
図11に示すように、非接触電力伝達装置400は、送電装置に対応する一次側の回路と、受電装置に対応する二次側の回路と、を備えている。一次側の回路は、直流電源410と、直流電源410に接続されたインバータ回路403と、インバータ回路403に接続された一次コイル405aとを有している。インバータ回路403は、コンデンサ411、412、413と、FET等のスイッチング素子414、415と、ダイオード414b、415bと、を有している。
二次側の回路は、センタータップを備えた二次コイル405bと、二次コイル405bに接続された整流回路421と、整流回路421に接続された負荷409と、を有している。整流回路421は、負荷整合用のコンデンサ416と、ダイオード417、418と、電流平滑用のリアクトル419と、平滑コンデンサ240と、を有している。
インバータ回路403は、送電用の交流の電気信号を発生させている。インバータ回路403が発生させた電気信号は、一次コイル405aに印加される。一次コイル405aと二次コイル405bとは、分離着脱自在なトランス405を構成しており、一次コイル405aと二次コイル405bとを近接させると、一次コイル405aと二次コイル405bとの間で電磁誘導が生じる。そして、一次コイル405aに印加された交流の電気信号は、一次コイル405aと二次コイル405bとの電磁誘導を利用して、二次コイル405bに伝送される。二次コイル405bに伝送された電気信号は、整流回路421を介して直流の電気信号に変換された後に、負荷409に出力される。
非接触電力伝達装置400では、このように、一次コイル405aと二次コイル405bとの電磁誘導を利用して、一次側の回路から二次側の回路に非接触(無線)で電力を伝送している。
磁気共鳴方式の従来の無線電力伝送システムとしては、特許文献2に係る非接触給電システム(無線電力伝送システム)等が提案されている。図12は、特許文献2に係る非接触給電システム500の構成を示す説明図である。
図12に示すように、非接触給電システム500は、給電設備501(送電装置)と受電装置502とを備えている。給電設備501は、高周波電源装置510と一次コイル520と一次自己共振コイル530と制御装置540とを有している。高周波電源装置510は、制御装置540から受ける駆動信号に基づいて所定の高周波電圧を発生させ、送電用の高周波電力を供給している。一次コイル520は、高周波電源装置510から供給される高周波電力を一次自己共振コイル530へ伝送している。一次自己共振コイル530は、送電用のLC共振コイルである。C1は、一次自己共振コイル530の浮遊容量である。
受電装置502は、二次自己共振コイル560と二次コイル570とを有している。二次自己共振コイル560は、受電用のLC共振コイルである。C2は、二次自己共振コイル560の浮遊容量である。二次コイル570は、二次自己共振コイル560が受電した電力を取り出し、取り出した電力を負荷503へ出力している。
そして、非接触給電システム500は、一次自己共振コイル530と二次自己共振コイル560との間に発生する電磁場を介した共鳴(磁気共鳴)を利用して、給電設備501から受電装置502に非接触(無線)で電力を伝送している。
特開2002−101578号公報 特開2010−193598号公報
近年、電磁誘導方式と磁気共鳴方式という2つの伝送方式の両方に対応した無線電力伝送システムに対するニーズが高まってきている。すなわち、受電装置が電磁誘導方式と磁気共鳴方式とのどちらの伝送方式に対応した装置であっても、送電装置から受電装置へ電力を伝送することができる無線電力伝送システムや、送電装置が電磁誘導方式と磁気共鳴方式とのどちらの伝送方式に対応した装置であっても、送電装置から受電装置へ電力を伝送することができる無線電力伝送システムの実用化が望まれている。
また、近年、電磁誘導方式においても、伝送周波数等が異なる複数の伝送方式が提案されており、これらの伝送方式に対応した無線電力伝送システムに対するニーズが高まってきている。同様に、磁気共鳴方式においても、伝送周波数等が異なる複数の伝送方式が提案されており、これらの伝送方式に対応した無線電力伝送システムに対するニーズが高まってきている。
異なる2つの伝送方式に対応した無線電力伝送システムに関する技術は、特許文献1や特許文献2には開示されていないが、例えば、送電装置側では、それぞれの伝送方式に対応した送電用の電気信号を、2つの送電コイルに印加する方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、2つの送電コイルを近接させて配置すると、2つの送電コイルの間で不要な磁界結合を生じてしまう。そして、2つの送電コイルの間の磁界結合によって、2つの送電コイルのうちの、一方の送電コイルから送信された電気信号が他方の送電コイルにも伝送され、それに伴って、送電装置から受電装置への伝送効率(送電装置から受電装置へ電力を伝送する際の電力の伝送効率)を低下させてしまう可能性があった。
また、受電装置側では、それぞれの伝送方式に対応した2つの受電コイルを配置し、それぞれの伝送方式に対応した電気信号を受信させる方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、2つの受電コイルを近接させて配置すると、2つの受電コイルの間で磁界結合を生じてしまう。そして、2つの受電コイルの間の磁界結合によって、2つの受電コイルのうちの、一方の受電コイルが受信した電気信号の一部が他方の受電コイルに伝送され、それに伴って、送電装置から受電装置への伝送効率を低下させてしまう可能性があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、2つの伝送方式に対応でき、且つ、送電装置から受電装置への伝送効率の低下を抑制できる無線電力伝送システムを提供することにある。
この課題を解決するために、請求項1に記載の無線電力伝送システムは、送電コイルを有する送電装置と、受電コイルを有する受電装置と、を備え、前記送電コイルと前記受電コイルとの磁界結合を利用して、前記送電装置から前記受電装置に無線で電力を伝送する無線電力伝送システムであって、前記送電装置は、第1の伝送方式に対応した第1送電回路と、第2の伝送方式に対応した第2送電回路と、前記第1の伝送方式に対応した第1送電コイルと、前記第2の伝送方式に対応した第2送電コイルと、前記第1送電回路と前記第1送電コイルとの接続状態を切り替える第1スイッチ素子と、前記第2送電回路と前記第2送電コイルとの接続状態を切り替える第2スイッチ素子と、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子とを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1送電回路と前記第1送電コイルとが接続状態である時には、前記第2送電回路と前記第2送電コイルとが非接続状態となり、前記第2送電回路と前記第2送電コイルとが接続状態である時には、前記第1送電回路と前記第1送電コイルとが非接続状態となるように、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子とを制御することを特徴とする。
この構成の無線電力伝送システムでは、送電装置は、第1の伝送方式に対応した第1送電回路と、第2の伝送方式に対応した第2送電回路と、第1の伝送方式に対応した第1送電コイルと、第2の伝送方式に対応した第2送電コイルと、を有している。そのため、受電装置が2つの伝送方式のうちのどちらの方式に対応した装置であっても、送電装置から受電装置へ電力を伝送することができる。
しかも、第1送電回路と第1送電コイルとが接続状態である時には、第2送電回路と第2送電コイルとが非接続状態となり、第2送電回路と第2送電コイルとが接続状態である時には、第1送電回路と第1送電コイルとが非接続状態となる。そのため、第1送電コイルと第2送電コイルとの磁界結合によって、第1送電コイルに印加された電気信号が第2送電コイルに伝送されても、第2送電コイルと第2送電回路とを非接続状態とすることによって、第2送電回路に不要な電流が流れるのを防止することができる。また、第1送電コイルと第2送電コイルとの磁界結合によって、第2送電コイルに印加された電気信号が第1送電コイルに伝送されても、第1送電コイルと第1送電回路とを非接続状態とすることによって、第1送電回路に不要な電流が流れるのを防止することができる。その結果、送電装置側での電力の損失を抑制することができ、送電装置から受電装置への伝送効率の低下を抑制することができる。
請求項2に記載の無線電力伝送システムでは、前記第1送電コイルは、電磁誘導方式の無線電力伝送に対応したコイルであり、前記第2送電コイルは、磁気共鳴方式の無線電力伝送に対応したコイルであることを特徴とする。
この構成の無線電力伝送システムでは、第1送電コイルは、電磁誘導方式の無線電力伝送に対応したコイルであり、第2送電コイルは、磁気共鳴方式の無線電力伝送に対応したコイルである。電磁誘導方式は、送電コイルと受電コイルとを近接させて電力を伝送する伝送方式であり、磁気共鳴方式は、送電コイルと受電コイルとの距離が離れている場合でも電力を伝送することが可能な伝送方式である。そのため、送電装置と受電装置とが近接している場合でも、送電装置と受電装置との距離が離れている場合でも、送電装置から受電装置へ電力を伝送することができる。その結果、送電装置と受電装置との距離に対する自由度を拡げることができる。
請求項3に記載の無線電力伝送システムでは、前記第1送電コイルと前記第2送電コイルとのうち、一方のコイルのコイル径は、他方のコイルのコイル径よりも大きく、前記一方のコイルは、平面視において前記他方のコイルの周囲を取り囲むように配置されていることを特徴とする。
この構成の無線電力伝送システムでは、第1送電コイルと第2送電コイルとのうち、一方のコイルのコイル径は、他方のコイルのコイル径よりも大きく、一方のコイルは、平面視において他方のコイルの周囲を取り囲むように配置されている。そのため、一方のコイルの内側の空間を有効に活用し、送電装置を小型化することができる。
請求項4に記載の無線電力伝送システムでは、前記送電装置は、前記受電装置が載置される給電面を有し、前記第1送電コイルと前記第2送電コイルとは、前記給電面の背面側に配置され、前記第2送電コイルのコイル径の方が、前記第1送電コイルのコイル径よりも大きいことを特徴とする。
この構成の無線電力伝送システムでは、送電装置は、受電装置が載置される給電面を有し、第1送電コイルと第2送電コイルとは、給電面の背面側に配置されている。そのため、送電コイルと受電コイルとの距離を安定させ易く、送電装置から受電装置へ電力を安定して伝送することができる。しかも、この構成の無線電力伝送システムでは、第2送電コイルは、磁気共鳴方式の無線電力伝送に対応したコイルであり、第2送電コイルのコイル径の方が、第1送電コイルのコイル径よりも大きい。磁気共鳴方式の無線電力伝送では、送電コイルの外径が大きい程、伝送距離(電力を有効に伝送できる距離)を長くすることができる。そのため、受電装置が給電面から離れた場合でも、送電装置から受電装置への電力伝送を維持し易い。
請求項5に記載の無線電力伝送システムでは、送電コイルを有する送電装置と、受電コイルを有する受電装置と、を備え、前記送電コイルと前記受電コイルとの磁界結合を利用して、前記送電装置から前記受電装置に無線で電力を伝送する無線電力伝送システムであって、前記送電装置は、第1の伝送方式に対応した第1送電回路と、第2の伝送方式に対応した第2送電回路と、前記第1の伝送方式に対応した第1送電コイルと、前記第2の伝送方式に対応した第2送電コイルと、前記第1送電回路と前記第1送電コイルとの接続状態を切り替えるスイッチ素子と、前記スイッチ素子を制御する制御部と、を有し、前記第2送電コイルのコイル径は、前記第1送電コイルのコイル径よりも大きく、前記第2送電コイルは、平面視において前記第1送電コイルの周囲を取り囲むように配置され、前記制御部は、前記第1送電コイルに送電用の電気信号を印加する時には、前記第1送電回路と前記第1送電コイルとが接続状態となり、前記第2送電コイルに送電用の電気信号を印加する時には、前記第1送電回路と前記第1送電コイルとが非接続状態となるように、前記スイッチ素子を制御することを特徴とする。
この構成の無線電力伝送システムでは、送電装置は、第1の伝送方式に対応した第1送電回路と、第2の伝送方式に対応した第2送電回路と、第1の伝送方式に対応した第1送電コイルと、第2の伝送方式に対応した第2送電コイルと、を有している。そのため、受電装置が2つの伝送方式のうちのどちらの方式に対応した装置であっても、送電装置から受電装置へ電力を伝送することができる。
しかも、第1送電コイルに送電用の電気信号を印加する時には、第1送電回路と第1送電コイルとが接続状態となり、第2送電コイルに送電用の電気信号を印加する時には、第1送電回路と第1送電コイルとが非接続状態となる。そのため、第1送電コイルと第2送電コイルとの磁界結合によって、第2送電コイルに印加された電気信号が第1送電コイルに伝送されても、第1送電コイルと第1送電回路とを非接続状態とすることによって、第1送電回路に不要な電流が流れるのを防止することができる。
また、第2送電コイルのコイル径は、第1送電コイルのコイル径よりも大きく、第2送電コイルは、平面視において第1送電コイルの周囲を取り囲むように配置されている。そのため、第2送電コイルが発生させた磁束による第1送電コイルと第2送電コイルとの磁界結合と比較して、第1送電コイルが発生させた磁束による第1送電コイルと第2送電コイルとの磁界結合を弱くすることができる。そして、第1送電コイルに印加された電気信号が第2送電コイルに伝送されるのを抑制することができる。その結果、送電装置側での電力の損失を抑制することができ、送電装置から受電装置への伝送効率の低下を抑制することができる。
請求項6に記載の無線電力伝送システムでは、前記第1送電コイルは、電磁誘導方式の無線電力伝送に対応したコイルであり、前記第2送電コイルは、磁気共鳴方式の無線電力伝送に対応したコイルであることを特徴とする。
この構成の無線電力伝送システムでは、第1送電コイルは、電磁誘導方式の無線電力伝送に対応したコイルであり、第2送電コイルは、磁気共鳴方式の無線電力伝送に対応したコイルである。電磁誘導方式は、送電コイルと受電コイルとを近接させて電力を伝送する伝送方式であり、磁気共鳴方式は、送電コイルと受電コイルとの距離が離れている場合でも電力を伝送することが可能な伝送方式である。そのため、送電装置と受電装置とが近接している場合でも、送電装置と受電装置との距離が離れている場合でも、送電装置から受電装置へ電力を伝送することができる。その結果、送電装置と受電装置との距離に対する自由度を拡げることができる。
請求項7に記載の無線電力伝送システムでは、送電コイルを有する送電装置と、受電コイルを有する受電装置と、を備え、前記送電コイルと前記受電コイルとの磁界結合を利用して、前記送電装置から前記受電装置に無線で電力を伝送する無線電力伝送システムであって、前記受電装置は、第1の伝送方式に対応した第1受電コイルと、第2の伝送方式に対応した第2受電コイルと、前記第1の伝送方式に対応した第1受電回路と、前記第2の伝送方式に対応した第2受電回路と、前記第1受電コイルと前記第1受電回路との接続状態を切り替える第3スイッチ素子と、前記第2受電コイルと前記第2受電回路との接続状態を切り替える第4スイッチ素子と、前記第3スイッチ素子と前記第4スイッチ素子とを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1受電コイルと前記第1受電回路とが接続状態である時には、前記第2受電コイルと前記第2受電回路とが非接続状態となり、前記第2受電コイルと前記第2受電回路とが接続状態である時には、前記第1受電コイルと前記第1受電回路とが非接続状態となるように、前記第3スイッチ素子と前記第4スイッチ素子とを制御することを特徴とする。
この構成の無線電力伝送システムでは、受電装置は、第1の伝送方式に対応した第1受電コイルと、第2の伝送方式に対応した第2受電コイルと、第1の伝送方式に対応した第1受電回路と、第2の伝送方式に対応した第2受電回路と、を有している。そのため、送電装置が2つの伝送方式のうちのどちらの方式に対応した装置であっても、送電装置から受電装置へ電力を伝送することができる。
しかも、第1受電コイルと第1受電回路とが接続状態である時には、第2受電コイルと第2受電回路とが非接続状態となり、第2受電コイルと第2受電回路とが接続状態である時には、第1受電コイルと第1受電回路とが非接続状態となる。そのため、第1受電コイルと第2受電コイルとの磁界結合によって、送電コイルから第1受電コイルに伝送された電気信号の一部が第2受電コイルに伝送されても、第2受電コイルと第2受電回路とを非接続状態とすることによって、第2受電回路に不要な電流が流れるのを防止することができる。また、第1受電コイルと第2受電コイルとの磁界結合によって、送電コイルから第2受電コイルに伝送された電気信号の一部が第1受電コイルに伝送されても、第1受電コイルと第1受電回路とを非接続状態とすることによって、第1受電回路に不要な電流が流れるのを防止することができる。その結果、受電装置側での電力の損失を抑制することができ、送電装置から受電装置への伝送効率の低下を抑制することができる。
請求項8に記載の無線電力伝送システムでは、送電コイルを有する送電装置と、受電コイルを有する受電装置と、を備え、前記送電コイルと前記受電コイルとの磁界結合を利用して、前記送電装置から前記受電装置に無線で電力を伝送する無線電力伝送システムであって、前記受電装置は、第1の伝送方式に対応した第1受電コイルと、第2の伝送方式に対応した第2受電コイルと、前記第1の伝送方式に対応した第1受電回路と、前記第2の伝送方式に対応した第2受電回路と、前記第1受電コイルと前記第1受電回路との接続状態を切り替えるスイッチ素子と、前記スイッチ素子を制御する制御部と、を有し、前記第2受電コイルのコイル径は、前記第1受電コイルのコイル径よりも大きく、前記第2受電コイルは、平面視において前記第1受電コイルの周囲を取り囲むように配置され、前記制御部は、前記送電コイルから前記第1受電コイルに電気信号を伝送する時には、前記第1受電回路と前記第1受電コイルとが接続状態となり、前記送電コイルから前記第2受電コイルに電気信号を伝送する時には、前記第1受電回路と前記第1受電コイルとが接続状態となるように、前記スイッチ素子を制御することを特徴とする。
この構成の無線電力伝送システムでは、受電装置は、第1の伝送方式に対応した第1受電コイルと、第2の伝送方式に対応した第2受電コイルと、第1の伝送方式に対応した第1受電回路と、第2の伝送方式に対応した第2受電回路と、を有している。そのため、送電装置が2つの伝送方式のうちのどちらの方式に対応した装置であっても、送電装置から受電装置へ電力を伝送することができる。
しかも、送電コイルから第1受電コイルに電気信号を伝送する時には、第1受電回路と第1受電コイルとが接続状態となり、送電コイルから第2受電コイルに電気信号を伝送する時には、第1受電回路と第1受電コイルとが接続状態となる。そのため、第1受電コイルと第2受電コイルとの磁界結合によって、送電コイル12から第2受電コイルに伝送された電気信号の一部が第1受電コイルに伝送されても、第1受電コイルと第1受電回路とを非接続状態とすることによって、第1受電回路に不要な電流が流れるのを防止することができる。
また、第2受電コイルのコイル径は、第1受電コイルのコイル径よりも大きく、第2受電コイルは、平面視において第1受電コイルの周囲を取り囲むように配置されている。そのため、そのため、第2受電コイルが発生させた磁束による第1受電コイルと第2受電コイルとの磁界結合と比較して、第1受電コイルが発生させた磁束による第1受電コイルと第2受電コイルとの磁界結合の方を弱くすることができる。そして、第1受電コイルに伝送された電気信号の一部が第2受電コイルに伝送されるのを抑制することができる。その結果、受電装置側での電力の損失を抑制することができ、送電装置から受電装置への伝送効率の低下を抑制することができる。
本発明によれば、2つの伝送方式に対応でき、且つ、送電装置から受電装置への伝送効率の低下を抑制できる無線電力伝送システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る無線電力伝送システム1の構成を示すブロック図である。 図1に示す送電装置10の構造を示す説明図である。 図1に示す送電装置10の接続状態を示す説明図である。 図1に示す送電コイル12が発生させた磁束の分布を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る無線電力伝送システム101の構成を示すブロック図である。 図5に示す送電装置110の接続状態の切り替え方法を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る無線電力伝送システム201の構成を示すブロック図である。 図7に示す受電装置220の接続状態の切り替え方法を示す説明図である。 本発明の第4実施形態に係る無線電力伝送システム301の構成を示すブロック図である。 図9に示す受電装置320の接続状態の切り替え方法を示す説明図である。 特許文献1に係る非接触電力伝達装置400の構成を示す説明図である。 特許文献2に係る非接触給電システム500の構成を示す説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、各図において、X1方向を左方向、X2方向を右方向、Y1方向を前方、Y2方向を後方、Z1方向を上方、Z2方向を下方として、説明を進める。
まず、本発明の第1実施形態に係る無線電力伝送システム1の構成について、図1ないし図3を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る無線電力伝送システム1の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す送電装置10の構造を示す説明図である。図2(a)は、送電装置10を上から見た場合の構造を示す模式図である。図2(a)では、内部構造を判り易くするために、カバー16を省略している。図2(b)は、図2(a)のA1−A1断面の構造を示す模式図である。図3は、図1に示す送電装置10の接続状態を示す説明図である。図3(a)は、電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合の接続状態を示している。図3(b)は、磁気共鳴方式に対応した電力伝送を行う場合の接続状態を示している。
無線電力伝送システム1は、図1に示すように、送電装置10と受電装置20とを備えている。無線電力伝送システム1は、電磁誘導方式(第1の伝送方式)と磁気共鳴方式(第2の伝送方式)との両方の伝送方式に対応した無線電力伝送システムである。電磁誘導方式は、送電コイルと受電コイルとを近接させ、送電コイルと受電コイルとの電磁誘導を利用して送電装置から受電装置に電力を伝送する伝送方式である。磁気共鳴方式は、送電コイルと受電コイルとの磁気共鳴を利用して、送電コイルと受電コイルとの距離が離れていても送電装置から受電装置に電力を伝送することが可能な伝送方式である。
送電装置10は、電磁誘導方式と磁気共鳴方式との両方の伝送方式に対応した送電装置である。送電装置10は、図1に示すように、2つの送電回路11と、2つの送電コイル12と、2つのスイッチ素子13と、2つのスイッチ素子13を制御する制御回路14(制御部)と、を有している。2つの送電回路11は、第1送電回路11aと第2送電回路11bとである。2つの送電コイル12は、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとである。2つのスイッチ素子13は、第1スイッチ素子13aと第2スイッチ素子13bとである。また、送電装置10は、図2に示すように、送電装置10の各種回路や送電コイル12を収容するためのケース15と、ケース15の上側に固定されるカバー16と、を有している。
第1送電回路11aは、電磁誘導方式に対応した送電用の電気信号を発生させている。電磁誘導方式に対応した電気信号としては、通常、数十kHz〜数百kHz付近の周波数の交流の電気信号が用いられる。第1送電回路11aとしては、インバータ回路等の回路が使用される。
第2送電回路11bは、磁気共鳴方式に対応した送電用の電気信号を発生させている。磁気共鳴方式に対応した電気信号としては、通常、数MHz〜数十MHz付近の周波数の交流の電気信号が用いられる。第2送電回路11bとしては、インバータ回路等の回路が使用される。
第1送電コイル12aは、図2に示すように、円の外周に沿って巻き回されたスパイラルコイルである。第1送電コイル12aは、電磁誘導方式に対応している。第1送電コイル12aの両端部は、第1スイッチ素子13aと図示しない配線とを介して第1送電回路11aに接続されている。そして、第1送電回路11aが発生させた電気信号が、第1送電コイル12aに印加される。第1送電コイル12aは、金属でできた導線を所定の形状に巻き回して形成される。
第2送電コイル12bも、図2に示すように、円の外周に沿って巻き回されたスパイラルコイルである。第2送電コイル12bは、磁気共鳴方式に対応している。第2送電コイル12bのコイル径は、第1送電コイル12aのコイル径よりも大きく設定されている。そして、第2送電コイル12bは、上から見て、第1送電コイル12aの周囲を取り囲むように配置されている。また、第2送電コイル12bは、自身が有するインダクタンスと浮遊容量とによって、所定の周波数で共振するようになっている。
第2送電コイル12bの両端部は、第2スイッチ素子13bと図示しない配線とを介して第2送電回路11bに接続されている。そして、第2送電回路11bが発生させた電気信号が、第2送電コイル12bに印加される。第2送電コイル12bは、金属でできた導線を所定の形状に巻き回して形成される。
第1スイッチ素子13aは、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとの接続状態を切り替えている。第1スイッチ素子13aがON状態になった時に、第1送電回路11aと第1送電コイル12aの両端部とが電気的に接続された状態となり、第1スイッチ素子13aがOFF状態になった時に、第1送電回路11aと第1送電コイル12aの両端部との電気的な接続が切り離される。
以下、第1送電回路11aと第1送電コイル12aの両端部とが電気的に接続された状態であることを、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが接続状態であると略称する。また、第1送電回路11aと第1送電コイル12aの両端部との電気的な接続が切り離された状態であることを、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが非接続状態であると略称する。第1スイッチ素子13aとしては、FET等のスイッチ用の半導体が使用される。
第2スイッチ素子13bは、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとの接続状態を切り替えている。第2スイッチ素子13bがON状態になった時に、第2送電回路11bと第2送電コイル12bの両端部とが電気的に接続された状態となり、第2スイッチ素子13bがOFF状態になった時に、第2送電回路11bと第2送電コイル12bの両端部との電気的な接続が切り離される。
以下、第2送電回路11bと第2送電コイル12bの両端部とが電気的に接続された状態であることを、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとが接続状態であると略称する。また、第2送電回路11bと第2送電コイル12bの両端部との電気的な接続が切り離された状態であることを、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとが非接続状態であると略称する。第2スイッチ素子13bとしては、FET等のスイッチ用の半導体が使用される。
制御回路14は、図示しない操作スイッチ等の入力装置に接続されている。そして、制御回路14は、入力装置に対する所定の入力操作に基づいて、電磁誘導方式と磁気共鳴方式とのうちのどちらの伝送方式で電力伝送を行うかを選択している。そして、選択した伝送方式に対応して第1スイッチ素子13aと第2スイッチ素子13bとを制御し、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとの接続状態と、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとの接続状態と、を切り替えている。
図3(a)に示すように、電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合、制御回路14は、第1スイッチ素子13aをON状態とし、第2スイッチ素子13bをOFF状態とする。その結果、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが接続状態となり、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとが非接続状態となる。そして、第1送電回路11aから第1送電コイル12aに電磁誘導方式に対応した電気信号が印加され、第1送電コイル12aが印加された電気信号に対応した磁界を発生させる。第2送電コイル12bは第2送電回路11bから切り離される。
一方、図3(b)に示すように、磁気共鳴方式に対応した電力伝送を行う場合、制御回路14は、第1スイッチ素子13aをOFF状態とし、第2スイッチ素子13bをON状態にする。その結果、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとが接続状態となり、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが非接続状態となる。そして、第2送電回路11bから第2送電コイル12bに磁気共鳴方式に対応した電気信号が印加され、第2送電コイル12bが印加された電気信号に対応した磁界を発生させる。第1送電コイル12aは第1送電回路11aから切り離される。
ケース15は、合成樹脂等でできた略直方体の部材であり、回路収容部15aとコイル収容部15bとを有している。コイル収容部15bには、図2に示すように、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとが収容されている。図示しないが、回路収容部15aには、第1送電回路11aと第2送電回路11bと第1スイッチ素子13aと第2スイッチ素子13bと制御回路14とが収容されている。
カバー16は、合成樹脂等でできた板状の部材であり、上下に略長方形の板面を有している。そして、カバー16は、回路収容部15aとコイル収容部15bとを覆うように、ケース15の上側に固定されている。カバー16の上面は、受電装置20が載置される給電面16aとなっている。第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとは、給電面16aの下側(背面側)に配置されている。
受電装置20は、電磁誘導方式と磁気共鳴方式とのうちのどちらか一方の伝送方式に対応した受電装置である。受電装置20は、どちらか一方の伝送方式に固定された受電装置であっても、操作スイッチ等によって伝送方式を切り替え可能な受電装置であっても構わない。受電装置20は、図1に示すように、受電コイル21と受電回路22と負荷23とを有している。そして、受電装置20は、図2に示すように、カバー16を挟んで送電コイル12と受電コイル21とが対向するように、給電面16aの上に載置される。
受電コイル21は、2つの送電コイル12のうちのどちらか一方と磁界結合するようになっている。受電装置20が電磁誘導方式に対応した装置である場合、受電コイル21は、図3(a)に示すように、第1送電コイル12aと磁界結合する。その場合、第1送電コイル12aと受電コイル21とは、電磁誘導によって結合する。
受電装置20が磁気共鳴方式に対応した装置である場合、受電コイル21は、図3(b)に示すように、第2送電コイル12bと磁界結合する。その場合、受電コイル21は、所定の周波数で共振し、第2送電コイル12bと受電コイル21とは、磁気共鳴によって結合する。
そして、送電コイル12と受電コイル21との磁界結合によって、送電コイル12に印加された交流の電気信号が受電コイル21に伝送される。尚、図示しないが、受電コイル21も、送電コイル12と同様に、金属でできた導線を所定の形状に巻き回して形成される。
受電回路22は、整流回路や平滑化回路等を有した回路である。受電回路22は、受電コイル21の両端部と接続されている。そして、受電回路22は、受電コイル21に伝送された交流の電気信号を整流及び平滑化して直流の電気信号に変換した後に、負荷23に出力している。無線電力伝送システム1は、このように、送電コイル12と受電コイル21との磁界結合を利用して、送電装置10から受電装置20に無線で電力を伝送している。
次に、送電装置10から受電装置20への伝送効率について、図4を用いて説明する。図4は、図1に示す送電コイル12が発生させた磁束の分布を示す説明図である。図4(a)は、第1送電コイル12aが発生させた磁束B1の分布を模式的に示す図である。図4(b)は、第2送電コイル12bが発生させた磁束B2の分布を模式的に示す図である。図4(a)と図4(b)とは、いずれも第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとを横から見た場合の磁束の分布を示している。
まず、電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合の、送電コイル12と受電コイル21との磁界結合について説明する。電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合、第1送電コイル12aに送電用の電気信号が印加される。そして、図4(a)に示すように、第1送電コイル12aが自身の周囲に磁束B1を発生させる。図示しないが、第1送電コイル12aが発生させた磁束B1に対応して、第1送電コイル12aの周囲に磁界が形成される。そして、第1送電コイル12aの上方に形成された磁界によって、第1送電コイル12aと受電コイル21とが磁界結合し、送電装置10から受電装置20への電力伝送が可能となる。
また、第1送電コイル12aが発生させた磁束B1に対応して、第2送電コイル12bの周囲にも磁界が形成される。そして、第2送電コイル12bの周囲に形成された磁界によって、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとが磁界結合する。第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合が強くなると、第1送電コイル12aに印加された電気信号の一部が第2送電コイル12bにも伝送される。
次に、電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合の伝送効率について説明する。第1送電コイル12aを利用して送電装置10から伝送される電力をPt、第1送電コイル12aと受電コイル21との磁界結合によって受電装置20へ伝送される電力をPr、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合によって第2送電回路11bへ伝送されて損失となる電力をPm、送電装置10から受電装置20への伝送効率をηとし、電力Pm以外に電力の損失が無いとすると、伝送効率ηは、η=Pr/Pt=Pr/(Pr+Pm)として表すことができる。
また、受電コイル21側から見た受電回路22側の負荷抵抗をRr、送電装置10から受電装置20への電力伝送に伴って受電回路22を流れる電流をIr、第2送電コイル12b側から見た第2送電回路11b側の負荷抵抗をRm、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合に伴って第2送電回路11bを流れる電流をImとすると、電力Prは、Pr=Rr・Ir^2、電力Pmは、Pm=Rm・Im^2、伝送効率ηは、η=(Rr・Ir^2)/(Rr・Ir^2+Rm・Im^2)として表すことができる。
上記の式から判るように、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合に伴って第2送電回路11bを流れる電流Imが大きくなる程、伝送効率ηは低下していく。一方、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとが磁界結合しても、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとが非接続状態であり、第2送電回路11bを電流Imが流れなければ、第2送電回路11bでの電力の損失は発生せず、伝送効率の低下を抑制することができる。
次に、磁気共鳴方式に対応した電力伝送を行う場合の、送電コイル12と受電コイル21との磁界結合について説明する。磁気共鳴方式に対応した電力伝送を行う場合、第2送電コイル12bに送電用の電気信号が印加される。そして、図4(b)に示すように、第2送電コイル12bが自身の周囲に磁束B2を発生させる。図示しないが、第2送電コイル12bが発生させた磁束B2に対応して、第2送電コイル12bの周囲に磁界が形成される。そして、第2送電コイル12bの上方に形成された磁界によって、第1送電コイル12aと受電コイル21とが磁界結合し、送電装置10から受電装置20への電力伝送が可能となる。
また、第2送電コイル12bが発生させた磁束B2に対応して、第1送電コイル12aの周囲にも磁界が形成される。そして、第1送電コイル12aの周囲に形成された磁界によって、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとが磁界結合する。第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合が強くなると、第2送電コイル12bに印加された電気信号の一部が第1送電コイル12aにも伝送される。
受電装置20が磁気共鳴方式に対応した装置である場合の伝送効率については、詳細な説明は省略するが、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとが磁界結合しても、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが非接続状態であり、第1送電回路11aを電流が流れなければ、第1送電回路11aでの電力の損失は発生せず、伝送効率の低下を抑制することができる。
尚、通常、コイルが発生させた磁束はコイルの内側に集中するので、コイルの内側の磁束密度は高くなり、それに伴って、コイルの内側の磁界強度は強くなる。一方、コイルの外側では磁束密度は低くなり、それに伴って、コイルの外側の磁界強度は弱くなる。そして、本実施形態では、第2送電コイル12bのコイル径は、第1送電コイル12aのコイル径よりも大きく、第2送電コイル12bは、平面視において第1送電コイル12aの周囲を取り囲むように配置されている。そのため、第2送電コイル12bが発生させた磁束B2による第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合と比較して、第1送電コイル12aが発生させた磁束B1による第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合の方が弱くなる。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の無線電力伝送システム1では、送電装置10は、電磁誘導方式に対応した第1送電回路11aと、磁気共鳴方式に対応した第2送電回路11bと、電磁誘導方式に対応した第1送電コイル12aと、磁気共鳴方式に対応した第2送電コイル12bと、を有している。そのため、受電装置20が2つの伝送方式のうちのどちらの方式に対応した装置であっても、送電装置10から受電装置20へ電力を伝送することができる。
しかも、送電装置10は、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとの接続状態を切り替える第1スイッチ素子13aと、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとの接続状態を切り替える第2スイッチ素子13bと、第1スイッチ素子13aと第2スイッチ素子13bとを制御する制御回路14と、を有している。そして、制御回路14は、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが接続状態である時には、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとが非接続状態となり、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとが接続状態である時には、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが非接続状態となるように、第1スイッチ素子13aと第2スイッチ素子13bとを制御している。
そのため、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合によって、第1送電コイル12aに印加された電気信号が第2送電コイル12bに伝送されても、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとを非接続状態とすることによって、第2送電回路11bに不要な電流が流れるのを防止することができる。また、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合によって、第2送電コイル12bに印加された電気信号が第1送電コイル12aに伝送されても、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとを非接続状態とすることによって、第1送電回路11aに不要な電流が流れるのを防止することができる。その結果、送電装置10側での電力の損失を抑制することができ、送電装置10から受電装置20への伝送効率の低下を抑制することができる。
また、本実施形態の無線電力伝送システム1では、第1送電コイル12aは、電磁誘導方式の無線電力伝送に対応したコイルであり、第2送電コイル12bは、磁気共鳴方式の無線電力伝送に対応したコイルである。電磁誘導方式は、送電コイルと受電コイルとを近接させて電力を伝送する伝送方式であり、磁気共鳴方式は、送電コイルと受電コイルとの距離が離れている場合でも電力を伝送することが可能な伝送方式である。そのため、無線電力伝送システム1では、送電装置10と受電装置20とが近接している場合でも、送電装置10と受電装置20との距離が離れている場合でも、送電装置10から受電装置20へ電力を伝送することができる。その結果、送電装置10と受電装置20との距離に対する自由度を拡げることができる。
また、本実施形態の無線電力伝送システム1では、第2送電コイル12bのコイル径は、第1送電コイル12aのコイル径よりも大きく、第2送電コイル12bは、平面視において第1送電コイル12aの周囲を取り囲むように配置されている。そのため、第2送電コイル12bが、円の外周に沿って巻き回されたスパイラルコイルであり、第2送電コイル12bの内側に空間が形成されているような場合でも、第2送電コイル12bの内側の空間を有効に活用し、送電装置10を小型化することができる。
また、本実施形態の無線電力伝送システム1では、送電装置10は、受電装置20が載置される給電面16aを有し、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとは、給電面16aの下側(背面側)に配置されている。そのため、送電コイル12と受電コイル21との距離を安定させ易く、送電装置10から受電装置20へ電力を安定して伝送することができる。しかも、無線電力伝送システム1では、第2送電コイル12bは、磁気共鳴方式の無線電力伝送に対応したコイルであり、第2送電コイル12bのコイル径の方が、第1送電コイル12aのコイル径よりも大きい。磁気共鳴方式の無線電力伝送では、送電コイル12の外径が大きい程、伝送距離(電力を有効に伝送できる距離)を長くすることができる。そのため、受電装置20が給電面16aから離れた場合でも、送電装置10から受電装置20への電力伝送を維持し易い。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態において、前述した第1実施形態と同一の構成である場合、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
まず、本発明の第2実施形態に係る無線電力伝送システム101の構成について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る無線電力伝送システム101の構成を示すブロック図である。図6は、図5に示す送電装置110の接続状態の切り替え方法を示す説明図である。図6(a)は、電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合の接続状態を示している。図6(b)は、磁気共鳴方式に対応した電力伝送を行う場合の接続状態を示している。
無線電力伝送システム101は、図5に示すように、送電装置110と受電装置120とを備えている。受電装置120の構成は、第1実施形態における受電装置20の構成と同じである。送電装置110の構成は、第1実施形態における送電装置10の構成とほぼ同じであるが、本実施形態では、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとの接続が第1実施形態と異なる。送電装置110では、第2スイッチ素子13bが無く、第2送電回路11bと第2送電コイル12bとは常に接続状態となっている。
そして、図6に示すように、制御回路14は、電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合、すなわち、第1送電コイル12aに送電用の電気信号を印加する時には、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが接続状態となるように、第1スイッチ素子13aを制御している。また、制御回路14は、磁気共鳴方式に対応した電力伝送を行う場合、すなわち、第2送電コイル12bに送電用の電気信号を印加する時には、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが非接続状態となるように、第1スイッチ素子13aを制御している。
送電コイル12の構造は、第1実施形態における送電コイル12の構造と同じである。すなわち、第2送電コイル12bのコイル径は、第1送電コイル12aのコイル径よりも大きく、第2送電コイル12bは、平面視において第1送電コイル12aの周囲を取り囲むように配置されている。そのため、第1実施形態と同様に、第2送電コイル12bが発生させた磁束B2による第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合と比較して、第1送電コイル12aが発生させた磁束B1による第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合の方が弱くなる。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の無線電力伝送システム101では、送電装置110は、電磁誘導方式に対応した第1送電回路11aと、磁気共鳴方式に対応した第2送電回路11bと、電磁誘導方式に対応した第1送電コイル12aと、磁気共鳴方式に対応した第2送電コイル12bと、を有している。そのため、受電装置120が2つの伝送方式のうちのどちらの方式に対応した装置であっても、送電装置110から受電装置120へ電力を伝送することができる。
しかも、送電装置110は、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとの接続状態を切り替えるスイッチ素子13と、スイッチ素子13を制御する制御回路14と、を有している。そして、制御回路14は、第1送電コイル12aに送電用の電気信号を印加する時には、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが接続状態となり、第2送電コイル12bに送電用の電気信号を印加する時には、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとが非接続状態となるように、スイッチ素子13を制御している。そのため、第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合によって、第2送電コイル12bに印加された電気信号が第1送電コイル12aに伝送されても、第1送電回路11aと第1送電コイル12aとを非接続状態とすることによって、第1送電回路11aに不要な電流が流れるのを防止することができる。
また、第2送電コイル12bのコイル径は、第1送電コイル12aのコイル径よりも大きく設定されており、第2送電コイル12bは、上から見て(平面視において)、第1送電コイル12aの周囲を取り囲むように配置されている。そのため、第2送電コイル12bが発生させた磁束B2による第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合と比較して、第1送電コイル12aが発生させた磁束B1による第1送電コイル12aと第2送電コイル12bとの磁界結合の方を弱くすることができる。そして、第1送電コイル12aに印加された電気信号が第2送電コイル12bに伝送されるのを抑制することができる。その結果、送電装置110側での電力の損失を抑制することができ、送電装置110から受電装置120への伝送効率の低下を抑制することができる。
また、本実施形態の無線電力伝送システム101では、第1送電コイル12aは、電磁誘導方式の無線電力伝送に対応したコイルであり、第2送電コイル12bは、磁気共鳴方式の無線電力伝送に対応したコイルである。電磁誘導方式は、送電コイルと受電コイルとを近接させて電力を伝送する伝送方式であり、磁気共鳴方式は、送電コイルと受電コイルとの距離が離れている場合でも電力を伝送することが可能な伝送方式である。そのため、無線電力伝送システム101では、送電装置110と受電装置120とが近接している場合でも、送電装置110と受電装置120との距離が離れている場合でも、送電装置110から受電装置120へ電力を伝送することができ、送電装置110と受電装置120との距離に対する自由度を拡げることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、第1実施形態の送電装置10における、送電回路11と送電コイル12との接続状態の切り替えを、受電装置側に応用したものである。尚、本実施形態において、前述した第1実施形態と同一の構成である場合、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
まず、本発明の第3実施形態に係る無線電力伝送システム201の構成について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、本発明の第3実施形態に係る無線電力伝送システム201の構成を示すブロック図である。図8は、図7に示す受電装置220の接続状態の切り替え方法を示す説明図である。図8(a)は、電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合の接続状態を示している。図8(b)は、磁気共鳴方式に対応した電力伝送を行う場合の接続状態を示している。
無線電力伝送システム201は、図7に示すように、送電装置210と受電装置220とを備えている。
送電装置210は、電磁誘導方式と磁気共鳴方式とのうちのどちらか一方の伝送方式に対応した送電装置である。送電装置210は、どちらか一方の伝送方式に固定された送電装置であっても、操作スイッチ等によって伝送方式を切り替え可能な送電装置であっても構わない。送電装置210は、図7に示すように、送電回路11と送電コイル12とを有している。送電装置210が電磁誘導方式に対応した装置である場合、送電回路11と送電コイル12とは電磁誘導方式に対応し、送電装置210が磁気共鳴方式に対応した装置である場合、送電回路11と送電コイル12は磁気共鳴方式に対応したものとなる。
受電装置220は、電磁誘導方式と磁気共鳴方式との両方の伝送方式に対応した受電装置である。受電装置220は、図7に示すように、2つの受電コイル21と、2つの受電回路22と、負荷23と、2つのスイッチ素子24と、スイッチ素子24を制御する制御回路25(制御部)と、を有している。2つの受電コイル21は、第1受電コイル21aと第2受電コイル21bとである。2つの受電回路22は、第1受電回路22aと第2受電回路22bとである。2つのスイッチ素子24は、第3スイッチ素子24aと第4スイッチ素子24bとである。
第1受電コイル21aは、電磁誘導方式に対応している。図示しないが、第1受電コイル21aは、円の外周に沿って巻き回されたスパイラルコイルである。第1受電コイル21aの両端部は、第3スイッチ素子24aと配線とを介して第1受電回路22aに接続されている。
第2受電コイル21bは、磁気共鳴方式に対応している。図示しないが、第2受電コイル21bは、円の外周に沿って巻き回されたスパイラルコイルである。第2受電コイル21bのコイル径は、第1受電コイル21aのコイル径よりも大きく設定されており、第2受電コイル21bは、上から見て(平面視において)、第1受電コイル21aの周囲を取り囲むように配置されている。第2受電コイル21bの両端部は、第4スイッチ素子24bと配線とを介して第2受電回路22bに接続されている。
第1受電回路22aは、電磁誘導方式に対応した受電回路であり、第2受電回路22bは、磁気共鳴方式に対応した受電回路である。第3スイッチ素子24aは、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとの接続状態を切り替えている。第4スイッチ素子24bは、第2受電コイル21bと第2受電回路22bとの接続状態を切り替えている。
そして、図8に示すように、制御回路25は、電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合、すなわち、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとが接続状態である時には、第2受電コイル21bと第2受電回路22bとが非接続状態となるように、第3スイッチ素子24aと第4スイッチ素子24bとを制御している。また、制御回路25は、磁気共鳴方式に対応した電力伝送を行う場合、すなわち、第2受電コイル21bと第2受電回路22bとが接続状態である時には、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとが非接続状態となるように、第3スイッチ素子24aと第4スイッチ素子24bとを制御している。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の無線電力伝送システム201では、受電装置220は、電磁誘導方式に対応した第1受電コイル21aと、磁気共鳴方式に対応した第2受電コイル21bと、電磁誘導方式に対応した第1受電回路22aと、磁気共鳴方式に対応した第2受電回路22bと、を有している。そのため、送電装置210が2つの伝送方式のうちのどちらの方式に対応した装置であっても、送電装置210から受電装置220へ電力を伝送することができる。
しかも、受電装置220は、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとの接続状態を切り替える第3スイッチ素子24aと、第2受電コイル21bと第2受電回路22bとの接続状態を切り替える第4スイッチ素子24bと、第3スイッチ素子24aと第4スイッチ素子24bとを制御する制御回路25と、を有している。そして、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとが接続状態である時には、第2受電コイル21bと第2受電回路22bとが非接続状態となり、第2受電コイル21bと第2受電回路22bとが接続状態である時には、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとが非接続状態となる。
そのため、第1受電コイル21aと第2受電コイル21bとの磁界結合によって、送電コイル12から第1受電コイル21aに伝送された電気信号の一部が第2受電コイル21bに伝送されても、第2受電コイル21bと第2受電回路22bとを非接続状態とすることによって、第2受電回路22bに不要な電流が流れるのを防止することができる。また、第1受電コイル21aと第2受電コイル21bとの磁界結合によって、送電コイル12から第2受電コイル21bに伝送された電気信号の一部が第1受電コイル21aに伝送されても、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとを非接続状態とすることによって、第1受電回路22aに不要な電流が流れるのを防止することができる。その結果、受電装置220側での電力の損失を抑制することができ、送電装置210から受電装置220への伝送効率の低下を抑制することができる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、第2実施形態の送電装置110における、送電回路11と送電コイル12との接続状態の切り替えを、受電装置側に応用したものである。尚、本実施形態において、前述した第1実施形態ないし第3実施形態と同一の構成である場合、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
まず、本発明の第4実施形態に係る無線電力伝送システム301の構成について、図9及び図10を用いて説明する。図9は、本発明の第4実施形態に係る無線電力伝送システム301の構成を示すブロック図である。図10は、図9に示す送電装置320の接続状態の切り替え方法を示す説明図である。図10(a)は、電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合の接続状態を示している。図10(b)は、磁気共鳴方式に対応した電力伝送を行う場合の接続状態を示している。
無線電力伝送システム301は、図9に示すように、送電装置310と受電装置320とを備えている。送電装置310の構成は、第3実施形態における送電装置210の構成と同じである。受電装置320の構成は、第3実施形態における受電装置220の構成とほぼ同じであるが、本実施形態では、第2受電コイル21bと第2受電回路22bとの接続が第3実施形態と異なる。受電装置320では、第4スイッチ素子24bが無く、第2受電コイル21bと第2受電回路22bとは常に接続状態となっている。受電コイル21の構造は、第3実施形態における受電コイル21の構造と同じである。
そして、図10に示すように、制御回路25は、電磁誘導方式に対応した電力伝送を行う場合、すなわち、送電コイル12から第1受電コイル21aに電気信号を伝送する時には、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとが接続状態となるように、第3スイッチ素子24aを制御している。また、制御回路25は、磁気共鳴方式に対応した電力伝送を行う場合、すなわち、送電コイル12から第2受電コイル21bに電気信号を伝送する時には、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとが非接続状態となるように、第3スイッチ素子24aを制御している。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の無線電力伝送システム301では、受電装置320は、電磁誘導方式に対応した第1受電コイル21aと、磁気共鳴方式に対応した第2受電コイル21bと、電磁誘導方式に対応した第1受電回路22aと、磁気共鳴方式に対応した第2受電回路22bと、を有している。そのため、送電装置310が2つの伝送方式のうちのどちらの方式に対応した装置であっても、送電装置310から受電装置320へ電力を伝送することができる。
しかも、受電装置320は、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとの接続状態を切り替える第3スイッチ素子24aと、第3スイッチ素子24aを制御する制御回路25と、を有している。そして、送電コイル12から第1受電コイル21aに電気信号を伝送する時には、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとが接続状態となり、送電コイル12から第2受電コイル21bに電気信号を伝送する時には、第1受電コイル21aと第1受電回路22aとが非接続状態となる。そのため、第1受電コイル21aと第2受電コイル21bとの磁界結合によって、送電コイル12から第1受電コイル21aに伝送された電気信号の一部が第2受電コイル21bに伝送されても、第2受電コイル21bと第2受電回路22bとを非接続状態とすることによって、第2受電回路22bに不要な電流が流れるのを防止することができる。
また、第2受電コイル21bのコイル径は、第1受電コイル21aのコイル径よりも大きく設定されており、第2受電コイル21bは、上から見て(平面視において)、第1受電コイル21aの周囲を取り囲むように配置されている。そのため、第2受電コイル21bが発生させた磁束による第1受電コイル21aと第2受電コイル21bとの磁界結合と比較して、第1受電コイル21aが発生させた磁束による第1受電コイル21aと第2受電コイル21bとの磁界結合の方を弱くすることができる。そして、第1受電コイル21aに伝送された電気信号の一部が第2受電コイル21bに伝送されるのを抑制することができる。その結果、受電装置320側での電力の損失を抑制することができ、送電装置310から受電装置320への伝送効率の低下を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。
例えば、本発明の実施形態において、無線電力伝送システム1(又は、無線電力伝送システム101、無線電力伝送システム201、無線電力伝送システム301)は、電磁誘導方式と磁気共鳴方式とに対応した無線電力伝送システムではなく、電磁誘導方式の異なる2つの伝送方式に対応した無線電力伝送システムであっても構わない。そして、第1送電コイル12aが電磁誘導方式の第1の伝送方式に対応したコイルであり、第2送電コイル12bが電磁誘導方式の第2の伝送方式に対応したコイルであっても構わない。また、第1受電コイル21aが電磁誘導方式の第1の伝送方式に対応したコイルであり、第2受電コイル21bが電磁誘導方式の第2の伝送方式に対応したコイルであっても構わない。
また、本発明の実施形態において、無線電力伝送システム1(又は、無線電力伝送システム101、無線電力伝送システム201、無線電力伝送システム301)は、磁気共鳴方式の異なる2つの伝送方式に対応した無線電力伝送システムであっても構わない。そして、第1送電コイル12aが磁気共鳴方式の第1の伝送方式に対応したコイルであり、第2送電コイル12bが磁気共鳴方式の第2の伝送方式に対応したコイルであっても構わない。また、第1受電コイル21aが磁気共鳴方式の第1の伝送方式に対応したコイルであり、第2受電コイル21bが磁気共鳴方式の第2の伝送方式に対応したコイルであっても構わない。
また、本発明の実施形態において、送電回路11は、前述した以外の構成であっても構わない。例えば、第1送電回路11aと第2送電回路11bとは、回路の一部を共有していても構わない。また、第1送電回路11aと第2送電回路11bとは、インバータ回路ではなく、発振回路に接続された増幅回路であっても構わない。また、送電回路11は、発生させる電気信号の周波数を、システムの規格に合わせて適宜変更しても構わない。また、受電回路22は、前述した以外の構成であっても構わない。例えば、第1受電回路22aと第2受電回路22bとは、回路の一部を共有していても構わない。また、受電装置20(又は、受電装置120、受電装置220、受電装置320)は負荷23を有しておらず、受電回路22は負荷となる他の電子機器に接続されても構わない。
また、本発明の実施形態において、送電コイル12や受電コイル21は、前述した以外の材質や形状であっても構わない。例えば、送電コイル12や受電コイル21の巻き数は、システムの規格に合わせて適宜変更しても構わない。また、送電コイル12や受電コイル21は、円の外周に沿って巻き回されたスパイラルコイルではなく、多角形の外周に沿って巻き回されたスパイラルコイルであっても構わない。また、送電コイル12や受電コイル21は、スパイラルコイルではなく、ヘリカルコイルであっても構わない。また、送電コイル12や受電コイル21は、基板の板面に電極パターンとして形成されたコイルであっても構わない。また、第2送電コイル12bや第2受電コイル21bには、共振周波数を調整するための容量等が付加されていても構わない。
また、本発明の実施形態において、所定の機能を実現できるのであれば、使用条件に合わせて給電面16aの向きを適宜変更しても構わない。また、送電コイル12は、ケース15と分離可能な別の部材に収容され、配線を介して送電回路11と接続されていても構わない。
また、本発明の実施形態において、スイッチ素子13やスイッチ素子24は、MEMS素子やリレー等の機械式のスイッチ素子であっても構わない。また、所定の機能を実現できるのであれば、スイッチ素子13は、送電コイル12の両端部と送電回路11との接続状態を切り替えるのではなく、送電コイル12の一方の端部と送電回路11との接続状態のみを切り替えても構わない。また、スイッチ素子24は、受電コイル21の両端部と受電回路22との接続状態を切り替えるのではなく、受電コイル21の一方の端部と受電回路22との接続状態のみを切り替えても構わない。
また、本発明の実施形態において、送電装置10(又は、送電装置110)は、受電装置20の伝送方式を検知するための検知手段や、受電装置20(又は、受電装置120)と無線通信を行うための通信手段等を更に有していても構わない。そして、制御回路14は、検知手段の検知結果や受電装置20との通信結果等に基づいて、電磁誘導方式と磁気共鳴方式とのうちのどちらの伝送方式で電力伝送を行うかを自動的に選択しても構わない。
1 無線電力伝送システム
10 送電装置
11 送電回路
11a 第1送電回路
11b 第2送電回路
12 送電コイル
12a 第1送電コイル
12b 第2送電コイル
13 スイッチ素子
13a 第1スイッチ素子
13b 第2スイッチ素子
14 制御回路
15 ケース
15a 回路収容部
15b コイル収容部
16 カバー
16a 給電面
20 受電装置
21 受電コイル
22 受電回路
23 負荷
101 無線電力伝送システム
110 送電装置
120 受電装置
201 無線電力伝送システム
210 送電装置
220 受電装置
21a 第1受電コイル
21b 第2受電コイル
22a 第1受電回路
22b 第2受電回路
24 スイッチ素子
24a 第3スイッチ素子
24b 第4スイッチ素子
25 制御回路
301 無線電力伝送システム
310 送電装置
320 受電装置

Claims (8)

  1. 送電コイルを有する送電装置と、
    受電コイルを有する受電装置と、を備え、
    前記送電コイルと前記受電コイルとの磁界結合を利用して、
    前記送電装置から前記受電装置に無線で電力を伝送する無線電力伝送システムであって、
    前記送電装置は、
    第1の伝送方式に対応した第1送電回路と、
    第2の伝送方式に対応した第2送電回路と、
    前記第1の伝送方式に対応した第1送電コイルと、
    前記第2の伝送方式に対応した第2送電コイルと、
    前記第1送電回路と前記第1送電コイルとの接続状態を切り替える第1スイッチ素子と、
    前記第2送電回路と前記第2送電コイルとの接続状態を切り替える第2スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子とを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第1送電回路と前記第1送電コイルとが接続状態である時には、
    前記第2送電回路と前記第2送電コイルとが非接続状態となり、
    前記第2送電回路と前記第2送電コイルとが接続状態である時には、
    前記第1送電回路と前記第1送電コイルとが非接続状態となるように、
    前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子とを制御することを特徴とする無線電力伝送システム。
  2. 前記第1送電コイルは、電磁誘導方式の無線電力伝送に対応したコイルであり、
    前記第2送電コイルは、磁気共鳴方式の無線電力伝送に対応したコイルであることを特徴とする、
    請求項1に記載の無線電力伝送システム。
  3. 前記第1送電コイルと前記第2送電コイルとのうち、
    一方のコイルのコイル径は、他方のコイルのコイル径よりも大きく、
    前記一方のコイルは、平面視において前記他方のコイルの周囲を取り囲むように配置されていることを特徴とする、
    請求項2に記載の無線電力伝送システム。
  4. 前記送電装置は、
    前記受電装置が載置される給電面を有し、
    前記第1送電コイルと前記第2送電コイルとは、
    前記給電面の背面側に配置され、
    前記第2送電コイルのコイル径の方が、
    前記第1送電コイルのコイル径よりも大きいことを特徴とする、
    請求項3記載の無線電力伝送システム。
  5. 送電コイルを有する送電装置と、
    受電コイルを有する受電装置と、を備え、
    前記送電コイルと前記受電コイルとの磁界結合を利用して、
    前記送電装置から前記受電装置に無線で電力を伝送する無線電力伝送システムであって、
    前記送電装置は、
    第1の伝送方式に対応した第1送電回路と、
    第2の伝送方式に対応した第2送電回路と、
    前記第1の伝送方式に対応した第1送電コイルと、
    前記第2の伝送方式に対応した第2送電コイルと、
    前記第1送電回路と前記第1送電コイルとの接続状態を切り替えるスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子を制御する制御部と、を有し、
    前記第2送電コイルのコイル径は、前記第1送電コイルのコイル径よりも大きく、
    前記第2送電コイルは、平面視において前記第1送電コイルの周囲を取り囲むように配置され、
    前記制御部は、
    前記第1送電コイルに送電用の電気信号を印加する時には、
    前記第1送電回路と前記第1送電コイルとが接続状態となり、
    前記第2送電コイルに送電用の電気信号を印加する時には、
    前記第1送電回路と前記第1送電コイルとが非接続状態となるように、
    前記スイッチ素子を制御することを特徴とする無線電力伝送システム。
  6. 前記第1送電コイルは、電磁誘導方式の無線電力伝送に対応したコイルであり、
    前記第2送電コイルは、磁気共鳴方式の無線電力伝送に対応したコイルであることを特徴とする、
    請求項5に記載の無線電力伝送システム。
  7. 送電コイルを有する送電装置と、
    受電コイルを有する受電装置と、を備え、
    前記送電コイルと前記受電コイルとの磁界結合を利用して、
    前記送電装置から前記受電装置に無線で電力を伝送する無線電力伝送システムであって、
    前記受電装置は、
    第1の伝送方式に対応した第1受電コイルと、
    第2の伝送方式に対応した第2受電コイルと、
    前記第1の伝送方式に対応した第1受電回路と、
    前記第2の伝送方式に対応した第2受電回路と、
    前記第1受電コイルと前記第1受電回路との接続状態を切り替える第3スイッチ素子と、
    前記第2受電コイルと前記第2受電回路との接続状態を切り替える第4スイッチ素子と、
    前記第3スイッチ素子と前記第4スイッチ素子とを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第1受電コイルと前記第1受電回路とが接続状態である時には、
    前記第2受電コイルと前記第2受電回路とが非接続状態となり、
    前記第2受電コイルと前記第2受電回路とが接続状態である時には、
    前記第1受電コイルと前記第1受電回路とが非接続状態となるように、
    前記第3スイッチ素子と前記第4スイッチ素子とを制御することを特徴とする無線電力伝送システム。
  8. 送電コイルを有する送電装置と、
    受電コイルを有する受電装置と、を備え、
    前記送電コイルと前記受電コイルとの磁界結合を利用して、
    前記送電装置から前記受電装置に無線で電力を伝送する無線電力伝送システムであって、
    前記受電装置は、
    第1の伝送方式に対応した第1受電コイルと、
    第2の伝送方式に対応した第2受電コイルと、
    前記第1の伝送方式に対応した第1受電回路と、
    前記第2の伝送方式に対応した第2受電回路と、
    前記第1受電コイルと前記第1受電回路との接続状態を切り替えるスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子を制御する制御部と、を有し、
    前記第2受電コイルのコイル径は、前記第1受電コイルのコイル径よりも大きく、
    前記第2受電コイルは、平面視において前記第1受電コイルの周囲を取り囲むように配置され、
    前記制御部は、
    前記送電コイルから前記第1受電コイルに電気信号を伝送する時には、
    前記第1受電回路と前記第1受電コイルとが接続状態となり、
    前記送電コイルから前記第2受電コイルに電気信号を伝送する時には、
    前記第1受電回路と前記第1受電コイルとが接続状態となるように、
    前記スイッチ素子を制御することを特徴とする無線電力伝送システム。
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