JP2012204249A - プラズマ発生装置及びこれを用いた洗浄浄化装置 - Google Patents

プラズマ発生装置及びこれを用いた洗浄浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】放電発生終了後の気体通路の目詰まりを防止し、目詰まりによる不安定放電現象を防止することのできるプラズマ発生装置を得る。
【解決手段】プラズマ発生装置1は、水を含む液体6を収容する液体収容部3と、気体を収容する気体収容部4と、気体収容部中の気体を液体収容部へ導く気体通路5aが形成され、液体収容部と気体収容部とを隔てる隔壁部3を有している。また、気体収容部に配設された第1電極10と、液体収容部中の液体と接触するように配設した第2電極11とを備えている。更に、気体を気体収容部に供給する気体供給部9と、プラズマ電源部13と、液体収容部内の液体を排水後に、気体通路に液体が残らないようにする排水促進手段である突起形状部14と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマ発生装置及びこれを用いた洗浄浄化装置に関する。
従来より、気泡を含む液中で放電を行うことにより、気泡にラジカル等を発生させ、液体を改質するようにした水中放電装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−9463号公報
この種の水中放電装置では、放電容器内の液体に気体を導入する必要があるため、容器に小さな孔を空け、その孔を気体通路としている。放電発生終了後に気体通路から液体が排出し切れないままで放置されると、水分が蒸発してカルシウム等の不純物が析出し気体通路が目詰まりを起こし、安定した放電が得られなくなる可能性がある。
そこで、本発明は、放電発生終了後の気体通路の目詰まりを防止し、目詰まりによる不安定放電現象を防止することを目的とする。
本発明のプラズマ発生装置は、水を含む液体を収容する液体収容部と、気体を収容する気体収容部と、前記気体収容部の気体を前記液体収容部へ導く気体通路を有し、前記液体収容部と前記気体収容部とを隔てる隔壁部と、前記気体収容部に配設された第1電極と、前記液体収容部の液体と接触するように配設された第2電極と、前記気体収容部の気体を前記気体通路を介して前記液体収容部へ圧送させる態様で、酸素を含む気体を前記気体収容部に供給する気体供給部と、前記第1電極と前記第2電極との間に所定の電圧を印加して前記第1電極と前記第2電極との間に放電を発生させることにより、前記液体収容部の液体内に圧送された気体をプラズマ化するプラズマ電源部と、前記液体収容部内の液体を排水後に、前記気体通路に液体が残らないようにする排水促進手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明のプラズマ発生装置にあっては、前記排水促進手段は、前記液体収容部側における前記気体通路の開口周縁部をその周囲よりも突出させた突起形状部で構成したことを特徴とする。
また、本発明のプラズマ発生装置にあっては、前記気体通路の少なくとも内面又は前記突起形状部を疎水性部材としたことを特徴とする。
また、本発明のプラズマ発生装置にあっては、前記排水促進手段は、前記液体収容部側における前記気体通路の少なくとも開口周縁部を親水性部材として構成したことを特徴とする。
また、本発明のプラズマ発生装置にあっては、前記排水促進手段は、前記気体通路にエアーを吹き付けるエアー吹き付け機構で構成したことを特徴とする。
また、本発明のプラズマ発生装置にあっては、前記排水促進手段は、前記気体通路に振動を加える振動印加機構で構成したことを特徴とする。
また、本発明のプラズマ発生装置にあっては、前記エアー吹き付け機構は、前記気体供給部から前記気体収容部に供給する気体を使用することを特徴とする。
また、本発明のプラズマ発生装置にあっては、前記振動印加機構は、前記気体供給部の振動を使用することを特徴とする。
また、本発明の洗浄浄化装置にあっては、前記プラズマ発生装置を備えることを特徴とする。
本発明のプラズマ発生装置は、液体収容部内の液体を排水後に、気体通路に液体が残らないようにする排水促進手段を有している。この排水促進手段によって、放電発生終了排水後に、気体通路に液体が残らないので、水分が蒸発してカルシウム等の不純物が析出することで、該気体通路の目詰まりが抑制される。その結果、本発明のプラズマ発生装置では、気体通路が不純物で目詰まりしていないことから、安定した放電が得られるようになる。
また、洗浄浄化装置に、上述のプラズマ発生装置を備えさせることで、安定したプラズマ放電が得られ、ラジカルを安定して得ることが可能となり、洗浄効果の高い洗浄浄化装置を得ることができる。
図1は、第1実施形態のプラズマ発生装置を模式的に示す断面図であり、(A)は全体図、(B)は気体通路部分の拡大図、(C)は気体通路周囲に液体が残った状態の気体通路部分の拡大図である。 図2は、第1実施形態のプラズマ発生装置の動作を説明するための一状態を模式的に示す部分拡大断面図である。 図3は、図2に示す状態の後の状態を模式的に示す部分拡大断面図である。 図4は、第2実施形態のプラズマ発生装置の排水促進手段の別形態を示す気体通路部分の拡大断面図である。 図5は、第2実施形態のプラズマ発生装置の排水促進手段の他の別形態を示す気体通路部分の拡大断面図である。 図6は、第3実施形態のプラズマ発生装置の排水促進手段の更に他の別形態を示す気体通路部分の拡大断面図である。 図7は、第4実施形態のプラズマ発生装置の排水促進手段の更に他の別形態を示す気体通路部分の拡大断面図である。 図8は、第5実施形態のプラズマ発生装置の排水促進手段の更に他の別形態を示す気体通路部分の拡大断面図である。 図9は、第6実施形態のプラズマ発生装置の排水促進手段の更に他の別形態を示す気体通路部分の拡大断面図である。 図10は、本実施形態のプラズマ発生装置を洗浄浄化装置に適用した例を示す斜視図である。 図11は、図10の断面図である。 図12は、図11のA−A断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態のプラズマ発生装置1は、図1に示すように、ケース部材2を備えている。ケース部材2の形状は、例えば円筒形状または角筒形状等とされるが、その形状には限定されない。ケース部材2の内側には、液体収容部3と気体収容部4を隔てる隔壁部5が設けられている。このケース部材2は、隔壁部5によって内部空間が上下に仕切られ、図1中上方空間を液体収容部3とし、下方空間を気体収容部4としている。液体収容部3には、水を含む液体6が収容される。気体収容部4には、酸素を含む気体が収容される。
隔壁部5は、例えばセラミックス部材等で形成されており、気体収容部4の気体を液体収容部3へ導く気体通路5aを有している。この気体通路5aは、気体収容部4から液体収容部3へ気体を送り込むことができる大きさとされている。このため、気体通路5aは、出来るだけ大きい方が良い。しかし、気体通路5aの孔が大き過ぎると、液体収容部3に収容された液体6が気体収容部4へと流れ込んでしまう。そこで、気体の液体収容部3への導入と液体収容部3から気体収容部4への液体6の流入を防止することのできる大きさに気体通路5aを形成することが望ましい。
本実施形態では、気体通路5aの孔径を約1μm〜10μm程度として、液体収容部3に収容された液体6が気体通路5aから気体収容部4へ漏れ出ることがないようにしている。
ケース部材2の側壁2aには、気体収容部4と外部との間を連通する気体導入口7が設けられている。この気体導入口7には、配管(気体導入路)8が挿通されている。そして、気体収容部4は、配管8を介してケース部材2の外部に設けられた気体供給部9と接続されている。本実施形態では、少なくとも酸素(O2)を含む気体が、気体供給部9から気体収容部4内に供給される。気体供給部9から供給された気体は、気体通路5aから液体収容部3の液体内へ圧送される。
気体収容部4には、第1電極10が配設されている。この一方、液体収容部3には、液体6と接触するように第2電極11が配設されている。これら第1電極10と第2電極1は、互いに隔壁部5を間に挟んで気体収容部4と液体収容部3にそれぞれ配置された構造となっている。また、これら第1電極10及び第2電極11は、何れも隔壁部5及びケース部材2と非接触状態で配置されている。また、第1電極10及び第2電極11は、何れも略球体とされている。第2電極11は、液体6と接触するように配置されると共にグランドにアースされている。なお、第1電極10及び第2電極11の形状は、略球体に限定されない。
また、第1電極10及び第2電極11は、それぞれリード線12を介してプラズマ電源部13に電気的に接続されている。プラズマ電源部13は、第1電極10と第2電極11との間に所定の電圧を印加するようになっている。この電圧印加により、第1電極10と第2電極11との間には、放電が発生する。そして、この放電によって気体通路5aより液体収容部3の液体6内に圧送された気体がプラズマ化される。
排水促進手段は、液体収容部3内の液体6を排水後に、気体通路5aに液体6が残らないようにする。第1実施形態では、排水促進手段として液体収容部3側における気体通路5aの開口周縁部をその周囲よりも突出させた突起形状部14で構成している。突起形状部14は、気体通路5aの開口周縁部において、液体収容部3の底面となる隔壁部5の一面5bから上方へ突出するように円環壁などとされている。気体通路5aの孔形状が円形でない場合は、突起形状部14は円環壁ではなく、その孔形状に応じた形状とされる。この突起形状部14の形状は、特に限定されない。
突起形状部14の高さHは、図1(B)におけるように隔壁部5の一面(液体収容部3の底面)5bから所定の高さであることが好ましい。突起形状部14の高さHが低すぎると、排水後に気体通路5aに液体6が残る。そして、乾燥し水分が蒸発してカルシウム等の不純物が析出して、気体通路5aが目詰まりを起こす。この一方、突起形状部14の高さHが高すぎると、プラズマ化された気体が液体収容部3内に拡散し難くなる。なお、プラズマ化は、気体・液体の界面で行われるため、突起形状部14の高さHにより拡散し難くなることは無いと考えられる。
液体収容部3内の液体6を排水すると、図1(C)に示すように、隔壁部5の一面5bには、うっすらと液体6が残るが、突起形状部14によって気体通路5aの中及びその周縁部には液体6は残らない。この突起形状部14が無いと、表面張力によって気体通路5aを覆うようにして液体6が残り、乾燥することで水分が蒸発して析出した不純物が気体通路5aを詰まらせる。しかし、突起形状部14が防波堤として機能することで、液体収容部3側の気体通路5aの中及びその周縁部に液体6が残留しない。その結果、不純物による気体通路5aの目詰まりが防止される。
次に、上述したプラズマ発生装置1の動作ならびにヒドロキシラジカルの生成方法について説明する。
先ず、気体収容部4の気体を気体通路5aを介して液体収容部3へ圧送させる態様で、酸素を含む気体を気体収容部4に供給する(気体を供給する工程)。
本実施形態では、空気をベースとして酸素を含有した気体(流量約0.01L/min〜1.0L/min(10cc/min〜1000cc/min))が、気体供給部9から配管8を介して気体収容部4に送り込まれる。このとき、気体を送り込む圧力は、約0.0098MPa〜〜0.05MPa程度とされる。
このように、気体供給部9は、大気中の気体(空気)を供給する機能を備えている。なお、気体の供給流量は、気体供給部9に設けた図示せぬ流量制御部によって制御されている。また、気体供給部9に、大気中の気体だけでなく他の種類の気体(例えば、酸素濃度が異なる気体)を供給できる機能を持たせるようにしてもよい。更には、この気体供給部9に、様々な種類の気体の中から1種類もしくは複数種類の気体を選択的に供給できるように気種制御部を設けてもよい。
そして、気体が気体収容部4に供給されることで、気体収容部4の圧力は、大気圧にこの圧力が加わって約0.11MPa〜〜0.05MPa程度となり、陽圧状態になる。このように、気体収容部4を陽圧とすることで、気体収容部4から気体通路5aを経て液体収容部3へ向う気体の流れが形成される。
そして、上述したように酸素を含有した気体を供給することで、図2に示すように、気体通路5aの液体収容部3側の開口端15において酸素を含む微細な気泡16が成長する(気泡を成長させる工程)。
次に、プラズマ電源部13によって、第1電極10と第2電極11との間に所定の電圧が印加される。なお、印加する電圧としては、大気圧の下においてグロー放電を可能にする電圧(パワー:約10W〜100W程度)が好ましい。このとき、プラズマ電源部13に電圧制御部を設け、第1電極10と第2電極11との間に印加する電圧を制御するようにするのが好ましい。
そして、第1電極10と第2電極11に所定の電圧が印加されることで、第1電極10と第2電極11との間には、大気圧以上の圧力の気体雰囲気の下で放電が生じる。なお、大気圧のもとでプラズマを生成する技術については、たとえば文献A(岡崎幸子、「大気圧グロー放電プラズマとその応用」、レビュー講演:20th JSPF Annual Meeting)に報告されている。
そして、この放電によって、液体収容部3の液体6中の気体の領域においてプラズマが生成され、液体6に含まれる水や気体に含まれる酸素によってオゾンやヒドロキシラジカル等が生成される(ヒドロキシラジカルを生成する工程)。
本実施形態では、気泡16内の気体(液体収容部3の液体6中の気液境界面近傍の気体)に電位差を生じさせてプラズマを生成している。このように、ヒドロキシラジカルが生成され易い気液境界面の近傍に電位差を生じさせることで、より多くのオゾンやヒドロキシラジカル等を生成できるようになる。なお、本実施形態では、気体通路5aの液体6に臨む開口端15近傍の気泡16だけでなく、液体収容部3へ送り出された気泡16内でもオゾンやヒドロキシラジカル等を生成することができる。
こうして生成されたオゾンやヒドロキシラジカル等は、上述した気泡16の流れに伴って、液体収容部3へ送り出されることになる。
本実施形態では、液体収容部3内の液体6の流れにより、ヒドロキシラジカル等を含んだ気泡16を隔壁部5からせん断して液体6中に放出させている(気泡放出工程)。
具体的には、気泡16が成長する液体収容部3では、液体6が導入されることによって液体6の流れ(図2及び図3の矢印17参照)が生じている。図3に示すように、矢印17方向に流れる液体6が、成長する気泡16に当たると、液体6の流れが気泡16にせん断力として作用し、気泡16は開口端15から液体6中へ解き放たれる。
液体6中に解き放たれた気泡16は、微細な気泡であるため、大気中に直ぐに放出されることなく液体6の隅々にまで拡散する。そして、拡散した微細な気泡16の一部は、液体6中に溶解する。このとき、気泡16に含まれているオゾン等が液体6中に溶解することで、液体6のオゾン濃度は一気に上昇することになる。
また、文献B(高橋正好、「マイクロバブルとナノバブルによる水環境の改善」、アクアネット、2004.6)によれば、通常、オゾンや各種のラジカルを含んだ微細な気泡16はマイナスに帯電していることが多いことが報告されている。そのため、気泡16の一部は、液体6中に含まれる有機物、油脂物、染料、たんぱく質、細菌等に吸着する。液体6中の有機物等は、液体6に溶解したオゾン或いは各種のラジカルや有機物等に吸着した気泡16に含まれるオゾンあるいは各種のラジカル等によって分解される。
例えば、ヒドロキシラジカル等は、約120kcal/mol程度の比較的大きなエネルギーを有している。このエネルギーは、窒素原子と窒素原子との二重結合(N=N)、炭素原子と炭素原子との二重結合(C=C)或いは炭素原子と窒素原子との二重結合(C=N)等の結合エネルギー(〜100kcal/mol)を上回る。そのため、窒素や炭素等の結合からなる有機物等は、このヒドロキシラジカル等によって容易にその結合が切断されて分解されることになる。このような有機物等の分解に寄与するオゾンやヒドロキシラジカル等は、塩素等のような残留性がなく時間とともに消滅するため、環境に配慮した物質でもある。
以上説明したように、第1実施形態のプラズマ発生装置1では、第1電極10を気体収容部4に配設し、第2電極11を液体収容部3中の液体6と接触するように配設している。そして、これら第1電極10と第2電極11間に放電を発生させている。これにより、液体収容部3の液体6内における気体の領域において、プラズマを生成し、液体6に含まれる水及び気体に含まれる酸素からヒドロキシラジカルを生成するようにしている。
このような構成によれば、液体6の電気抵抗による影響をそれほど受けることなく第1電極10と第2電極11との間に放電を生じさせることができる。その結果、気体をより確実にプラズマ化することができ、より安定してオゾンやラジカル等を大量に生成することができるようになる。このプラズマ発生装置1を洗浄浄化装置として使用した場合の液体6には、水に不純物等が含まれるため、液体6の電気抵抗値が大きく変動する。しかし、第1実施形態のプラズマ発生装置1では、前記した理由により液体6の電気抵抗値による影響をそれほど受けないため、放電のばらつきが抑えられ、安定してプラズマを発生させることができる。これにより、ラジカル等を安定的に得ることが可能となる。
また、第1実施形態によれば、液体収容部3内の液体6を排水後、気体通路5aに液体6が残らないようにする突起形状部14を有しているので、この突起形状部14が防波堤となり、気体通路5a内及びその周縁部への液体6の残留を防止できる。その結果、液体6が乾燥し水分が蒸発してカルシウム等の不純物が析出し、その不純物が気体通路5aを詰まらせるのを回避することができる。よって、安定した放電が得られ、気体を確実にプラズマ化することができ、より安定してオゾンやラジカル等を大量に生成することができ、洗浄浄化作用を高めることが可能となる。
また、第1実施形態によれば、気体収容部4に酸素を含む気体を導入することで、気体収容部4を陽圧にし、気体収容部4から気体通路5aを経て液体収容部3へ向う気体の流れを形成している。そして、この気体の流れに乗って気体通路5aの液体6に臨む開口端15において成長する気泡16内にオゾンやヒドロキシラジカル等が生成されるようにしている。
すなわち、第1実施形態では、気泡16内の気体(液体収容部3の液体6中の気液境界面近傍の気体)中でオゾンやヒドロキシラジカル等が生成されるようにしている。そして、オゾンやヒドロキシラジカル等を含んだ気体が微細な気泡16として液体6中に拡散されるようにしている。これにより、オゾンや各種のラジカルを発生させた後、これらが消滅する前に極めて短時間で効率的にそのオゾンや各種のラジカルを液体6中に送り込むことができるようになる。
そして、オゾンや各種のラジカルを含んだ微細な気泡16が液体6中に拡散することによって、液体6のオゾン濃度が高められ、液体6中に含まれる有機物等に気泡16が吸着する。これにより、液体6中に溶解したオゾンや吸着した気泡16に含まれる各種のラジカルによって、有機物や細菌等を効率的に分解することができる。
また、第1実施形態のプラズマ発生装置1では、第2電極11をアースした状態で第1電極10と第2電極11間に電圧を印加するようにしている。そのため、万一、使用者等が誤って液体6や第2電極11に触れてしまった場合でも、このプラズマ発生装置1の使用者の感電を防止することができる。
また、第1実施形態のプラズマ発生装置1において、プラズマ電源部13が第1電極10と第2電極11間に印加する電圧を制御する電圧制御部を備えていれば、安定して放電を発生させることができる。つまり、液体6の電気抵抗が変動してもそれに応じて電圧を変化させることで、安定した放電が得られるようになる。
また、第1実施形態のプラズマ発生装置1において、気体供給部9が、気体の種類を制御する気種制御部を有していれば、オゾンやヒドロキシラジカル等の生成量等の調整を行うことが可能となる。
また、第1実施形態のプラズマ発生装置1において、気体供給部9が大気中の空気を供給する機能を有していれば、より簡便に気体を供給することができる。
また、第1実施形態のプラズマ発生装置1において、流量制御部により気体の供給流量を制御するようにすれば、より安定的にプラズマを生成することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態のプラズマ発生装置1は、突起形状部14の形状を、第1実施形態の突起形状部14とは異なる形状としたものである。第2実施形態のプラズマ発生装置1は、突起形状部14の形状違い以外は、第1実施形態のプラズマ発生装置1と同じである。そのため、ここでは、第1実施形態と同一構成部品には同一の符号を付し、その説明は省略するものとする。
図4及び図5は、第2実施形態のプラズマ発生装置1の突起形状部14を示す。図4の突起形状部14は、気体通路5aの外周囲からその中心に行くに従って徐々に高さを高くする山形状をなす突起として形成されている。図5の突起形状部14は、図4のように急峻な山形状ではなく外周囲からその中心に行くに従ってなだらかに高さを高くする山形状とされている。
これら図4及び図5の突起形状部14であれば、第1実施形態と同様、この突起形状部14が防波堤となり、気体通路5a内及びその周縁部への液体6の残留を防止することができる。その結果、液体6が乾燥し水分が蒸発してカルシウム等の不純物が析出し、その不純物が気体通路5aを詰まらせるのを回避することができる。よって、安定した放電が得られ、気体を確実にプラズマ化することができる。そして、より安定してオゾンやラジカル等を大量に生成することができ、洗浄浄化作用を高めることが可能となる。
[第3実施形態]
第3実施形態のプラズマ発生装置1は、第1実施形態の突起形状部14の少なくとも気体通路5aの内面又は突起形状部14を疎水性部材18としたものである。第3実施形態のプラズマ発生装置1は、気体通路5aの内面又は突起形状部14を疎水性部材18とした以外は、第1実施形態のプラズマ発生装置1と同じである。そのため、ここでは、第1実施形態と同一構成部品には同一の符号を付し、その説明は省略するものとする。
図6は、第3実施形態のプラズマ発生装置1の突起形状部14を示す。図6(A)では、突起形状部14の内面を含む気体通路5aの内面全体が疎水性部材18とされている。図6(B)では、突起形状部14を含む隔壁部5の全体が疎水性部材18とされている。疎水性部材18は、撥水性が高く、表面自由エネルギー(表面張力)の高い物質である。この疎水性部材18の例としては、撥水性の高い微細構造、例えばコッホ曲線のようなフラクタル構造の表面形状によって実現可能とされる。
疎水性部材18には、他にも例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン (polytetrafluoroethylene))、フッ素系樹脂、或いはフッ素系水系コーティング材料(フロロテクノロジー社製のフロロサーフ)等からなる。この他、疎水性部材18は、シリエーテル、アルキルシリル基を有する物質等からなる。また、疎水性部材18には、飽和フルオロアルキル基(特にトリフルオロメチル基 CF3−)、アルキルシリル基、フルオロシリル基、長鎖アルキル基等が使用できる。
図6(A)のように突起形状部14の内面を含む気体通路5aの内面全体を疎水性部材18とするには、前記疎水性材料を塗布、ディップコート、スピンコート、めっき、蒸着、スパッタ等で成膜する。図6(B)の突起形状部14を含む隔壁部5の全体を疎水性部材18とするのも同様である。
第3実施形態では、突起形状部14が防波堤となり、気体通路5a内及びその周縁部への液体6の残留を防止することに加えて、例え気体通路5a内に液体6が付着してもその疎水性の作用により、気体通路5a内に液体6が残らない。従って、液体6が乾燥し水分が蒸発してカルシウム等の不純物が析出しても、不純物が気体通路5aに詰まるようなことが無い。よって、安定した放電が得られ、気体を確実にプラズマ化することができる。そして、より安定してオゾンやラジカル等を大量に生成することができ、洗浄浄化作用を高めることが可能となる。
[第4実施形態]
第4実施形態のプラズマ発生装置1は、排水促進手段として、液体収容部3側における気体通路5aの少なくとも開口周縁部を親水性部材19として構成したものである。第4実施形態のプラズマ発生装置1は、気体通路5aの少なくとも開口周縁部を親水性部材19とした以外は、図4の例と同じである。そのため、ここでは、図4と同一構成部品には同一の符号を付し、その説明は省略するものとする。
図7(A)では、気体通路5aの外周囲からその中心に行くに従って徐々に高さを高くする山形状をなす突起形状部14を含めて隔壁部5の一面5b全体を親水性部材19としている。言い換えれば、気体通路5aの開口周縁部を含めた隔壁部5の底面全体が親水性部材19で構成されている。図7(B)では、隔壁部5を全て親水性部材19で構成し、気体通路5aの内面を疎水性部材18で構成している。
親水性部材19には、例えば二酸化チタン(TiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)等の親水性材料が使用される。本実施形態では、親水性材料として日本アエロジル株式会社製の親水性フェームド金属酸化物を用いた。親水性部材19を用いることで、排水後に隔壁部5の底面に僅かに残った液体6が吸収されることになる。
図7(A)の構造では、排水後に隔壁部5の底面(一面5b)にうっすらと液体6が残ろうとするが、底面全体が親水性部材19であるので、この親水性部材19にて液体6が吸収される。また、図7(B)の構造では、同じく隔壁部5全体が親水性部材19であるから底面の液体6が吸収される。また、気体通路5aの内面が疎水性部材18であるので、この気体通路5aから液体6が弾かれる。従って、第4実施形態によれば、気体通路5a内及びその周縁部への液体6の残留を防止することができる。その結果、液体6が乾燥し水分が蒸発してカルシウム等の不純物が析出し、その不純物が気体通路5aを詰まらせるのを回避することができる。よって、安定した放電が得られ、気体を確実にプラズマ化することができる。そして、より安定してオゾンやラジカル等を大量に生成することができ、洗浄浄化作用を高めることが可能となる。
[第5実施形態]
第5実施形態のプラズマ発生装置1は、排水促進手段を、気体通路5aにエアーを吹き付けるエアー吹き付け機構で構成したものである。第5実施形態のプラズマ発生装置1は、排水促進手段の構造違い及び突起形状部14が無いこと以外は、第1実施形態のプラズマ発生装置1と同じである。そのため、ここでは、第1実施形態と同一構成部品には同一の符号を付し、その説明は省略するものとする。
図8(A)では、エアーを吹き出すブロワー等をエアー吹き付け機構20とし、液体収容部3の底面に直接エアー21を吹き付けて、気体通路5a内及びその開口周縁部の液体6を水滴6aとして吹き飛ばす。図8(B)では、気体収容部4側に設けたブロワー等のエアー吹き付け機構20から液体収容部3に向けて気体通路5aにエアー21を吹き付けて、気体通路5a内の液体6を水滴6aとして吹き飛ばす。
これら図8(A)及び(B)のエアー吹き付け機構20でエアーを吹き付ければ、気体通路5a内の液体6を水滴6aとして吹き飛ばすことができ、気体通路5a内に液体6を残存させることを防止できる。その結果、液体6が乾燥し水分が蒸発してカルシウム等の不純物が析出し、その不純物が気体通路5aを詰まらせるのを回避することができる。よって、安定した放電が得られ、気体を確実にプラズマ化することができ、より安定してオゾンやラジカル等を大量に生成することができ、洗浄浄化作用を高めることが可能となる。
[第6実施形態]
第6実施形態のプラズマ発生装置1は、排水促進手段を、気体通路5aに振動を加える振動印加機構で構成したものである。第6実施形態のプラズマ発生装置1は、排水促進手段の構造違い及び突起形状部14が無いこと以外は、第1実施形態のプラズマ発生装置1と同じである。そのため、ここでは、第1実施形態と同一構成部品には同一の符号を付し、その説明は省略するものとする。
図9では、隔壁部5に振動を加える振動印加機構22とし、この振動印加機構22で隔壁部5に直接振動を加えて、その振動により気体通路5a内及びその開口周縁部の液体6を水滴6aとして吹き飛ばす。振動印加機構22としては、従来より一般的な構造が使用でき、特にその構造に限定されない。
図9に示す振動印加機構22で隔壁部5を振動させれば、気体通路5a内の液体6を水滴6aとして吹き飛ばすことができ、気体通路5a内に液体6を残存させることを防止できる。その結果、液体6が乾燥し水分が蒸発してカルシウム等の不純物が析出し、その不純物が気体通路5aを詰まらせるのを回避することができる。よって、安定した放電が得られ、気体を確実にプラズマ化することができる。そして、より安定してオゾンやラジカル等を大量に生成することができ、洗浄浄化作用を高めることが可能となる。
[第7実施形態]
第7実施形態のプラズマ発生装置1は、第5実施形態のエアー吹き付け機構20を気体供給部9と兼用させ、また第6実施形態の振動印加機構22を気体収容部9と兼用させた例である。そのため、第7実施形態では、図1、図8(B)、図9を代用して説明する。
図8(B)に示すエアー吹き付け機構20の代わりに、気体収容部4に気体を吹き込む気体供給部9を使用する。つまり、洗浄後に液体収容部3内の液体6を排水した後も、気体供給部9を動作させて気体を気体収容部4に送り込むことで、気体通路5aから液体収容部3に向かって気体を吹き出させる。これにより、気体通路5a内の液体6が水滴6aとなって吹き飛ぶ。
図9に示す振動印加機構22の代わりに、気体収容部4に気体を吹き込む気体供給部9を使用する。つまり、洗浄後に液体収容部3内の液体6を排水した後も、気体供給部9を動作させて、その気体供給部9の動作に伴って生じる振動を、振動伝達部材等によって隔壁部5に伝達させる。この振動により、気体通路5a内の液体6が取り除かれる。
第7実施形態によれば、気体通路5a内の液体6が取り除かれることにより、液体6が乾燥し水分が蒸発してカルシウム等の不純物が析出し、不純物が気体通路5aを詰まらせるのを回避することができる。よって、安定した放電が得られ、気体を確実にプラズマ化することができる。そして、より安定してオゾンやラジカル等を大量に生成することができ、洗浄浄化作用を高めることが可能となる。また、第7実施形態によれば、エアー吹き付け機構20又は振動印加機構22を気体供給部9と兼用することで、専用部品が不要となり、装置自体の小型化及び低コスト化を図ることができる。
[第8実施形態]
第8実施形態では、本発明のプラズマ発生装置1を用いた小型電機機器の一例について、図10から図12を参照して説明する。小型電機機器は、電気かみそり(小形除毛装置)のヘッド部を洗浄する洗浄浄化装置を例示する。
洗浄浄化装置40は、除毛装置の一種である電気かみそり50のヘッド部(被洗浄処理対象部)51を洗浄するものである。
洗浄浄化装置40は、図10ないし図12に示すように、ヘッド部51を下向きにした電気かみそり50を挿入するための開口41aを有した筐体41と、開口41aを通じて筐体41内に挿入されたヘッド部51を受容する受け皿42とを備えている。
また、洗浄浄化装置40は、液体6を貯留するタンク43と、受け皿42に連通されたオーバーフロー部44と、タンク43内の液体6を液体導入口に循環供給するポンプ45と、を備えている。さらに、液体を濾過するフィルタ46aを有したカートリッジ46と、タンク43内の気密状態を制御するための開閉弁47と、液体6を循環するための循環経路と、を備えている。
循環経路は、タンク43に貯留された液体6を受け皿42に導入する配管(液体導入路)30と、受け皿42から排出される液体をカートリッジ46に導く経路31(排出路)を有している。また、循環経路は、オーバーフロー部44から排出される液体6をカートリッジ46に導く経路32と、カートリッジ46から排出された液体6をポンプ45に導く経路33とを有している。更に、循環経路は、ポンプ45から送出される液体6をタンク43に導く経路34と、で構成されている。また、タンク43には、気密経路35を介して開閉弁47が接続されている。以下、各構成部品について説明する。
筐体41は、後部に電気かみそり50の把持部52と当接するスタンド部41bを有し、開口41aから挿入される電気かみそり50を受け皿42に保持する。スタンド部41bの前面には、図10に示すように、洗浄浄化装置40に電気かみそり50が装着されたことを検知する接点部材41cが設けられている。接点部材41cは、把持部52の背面に設けられた端子52aとの接触により電気かみそり50の装着を検知する。このような検知機能に併せて、電気かみそり50に、各種制御信号や駆動電力を出力する機能を持たせている。
筐体41の前部上方には、洗浄後にヘッド部51を乾燥させるためのファン48を収容している。筐体41の前面には、ファン用通気窓41dや、洗浄動作を実行するための動作ボタン41e、動作状態を表示するランプ41f等が設けられている。筐体41の後面側は、タンク43を着装する着装部となっており、タンク43の各口43a、43b、43cと連結される連結口41g、41h、41iを有している。連結口41gは、配管30と繋がっており、連結口41hは経路34と繋がっており、連結口41iは気密経路35と繋がっている。
受け皿42は、ヘッド部51の形状に沿うような凹形状とされており、底壁部には貫通孔42bが形成されている。そして、プラズマ発生装置1は、この貫通孔42bを介して液体収容部3が受け皿42の内部空間と連通するようにして、該受け皿42の底壁部背面側に設けられている。
この例では、液体収容部3が受け皿42の内部空間と連通するようにプラズマ発生装置1を設け、受け皿42の内部空間もプラズマ発生装置1の液体収容部3として機能する。なお、受け皿42に例えば排水溝等を形成することで、液体収容部3の液体6をよりスムーズに経路31(排出路)から排出できるようにするのが好ましい。
また、受け皿42の底部壁背面側には、ヒータ49が設けられている(図12参照)。このヒータ49は、ファン48と連動してヘッド部51の乾燥を行う。
受け皿42の前方には、オーバーフロー部44が設けられている。受け皿42とオーバーフロー部44は、一体形成されている。オーバーフロー部44の入口は、受け皿42と繋がっており、その出口は経路32と繋がっている。経路32は、オーバーフロー部44の出口から受け皿42の後部に設けられた中継口42aを介してカートリッジ46に至る。
タンク43は、吐出口43aおよび流入口43bと、気密状態を開放するための通気口43cとを前面に有しており、通気口43cの開閉により吐出口43aからの液体吐出が制御されている。タンク43は、筐体41の後面側に着脱自在に取り付けられている。そして、タンク43は、筐体41への装着状態では、吐出口43aが連結口41gに連結され、タンク43に貯留された液体を配管(液体導入路)30から受け皿42に導入できるようになっている。また、流入口43bが、連結口41hに連結されて経路34によりポンプ45の送出口45aと繋がり、通気口43cが、連結口41iに連結されて気密経路35により開閉弁47と繋がることとなる。
カートリッジ46は、フィルタ46aを内部に収容した略箱状体であり、上部に流入口46bを有し、前部に流出口46cを有している。このカートリッジ46は、筐体41の下部後方に着脱自在に設けられており、筐体41への装着状体では、流入口46bが、経路31(排出路)により排出口41kと繋がっている。また、流入口46bは、経路32によりオーバーフロー部44の出口と繋がっている。そして、流出口46cは、経路33によりポンプ45の吸入口45bと繋がっている。
次に、洗浄浄化装置40の動作について説明する。先ず、タンク43から配管(液体導入路)30を介して受け皿42およびプラズマ発生装置1の液体収容部3内に液体6を導入する。
そして、空気をベースとして酸素を含有した所定流量の気体が、気体供給部9から配管8を介して気体収容部4内に送り込まれる。第1実施形態のプラズマ発生装置1を使用した場合には、制御部14が気体供給部9を制御して、気体通路5aの圧力を液体収容部3の圧力よりも高圧にする。これらにより、気体収容部4が陽圧状態とされ、その気体収容部4から気体通路5aを経て液体収容部3へ向う気体の流れが形成される。
次に、第1電極10と第2電極11との間に所定の電圧を印加することで、第1電極10と第2電極11との間において放電が生じる。この放電によって、液体収容部3の液体6中の気体の領域においてプラズマが生成され、液体6に含まれる水や気体に含まれる酸素によってオゾンやヒドロキシラジカル等が生成される。
そして、生成されたオゾンや各種のラジカルは、上述した気体の流れと共に液体収容部3及び受け皿42内に貯留された液体中に送り出されることとなる。このとき、成長する気泡16は、微細化手段によって微細化された気泡16として開口端15から液体中へ解き放たれ、液体中に解き放たれた微細な気泡16は液体の隅々にまで拡散する。すなわち、生成された洗浄液は、ヘッド部51に供給されることとなる。そして、液体6に溶解したオゾン或いはラジカルや、気泡16に含まれるオゾンあるいはラジカル等によって、ヘッド部51に付着した有機物等が分解される。
なお、第8実施形態の洗浄浄化装置40では、第1実施形態のプラズマ発生装置1を備えさせたが、第2実施形態〜第7実施形態の何れのプラズマ発生装置1を使用しても同様の効果を得ることができる。つまり、本発明のプラズマ発生装置1を使用した洗浄浄化装置40によれば、気体通路5aに目詰まりが無く、安定した放電状態を維持してラジカルを安定して得ることができ、高い洗浄効果が得られる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記各実施形態では、気体通路5aが形成された隔壁部5としてセラミックス部材を例示したが、隔壁部5の材料は、セラミックス部材に限られるものではない。例えば、気体と液体を隔壁するガラス板等のような部材を用い、この部材に写真製版とエッチングを施すことによって微細孔(気体通路5a)を形成したものを用いることも可能である。このとき、複数の気体通路5aを設けるようにしてもよい。
また、本発明の洗浄浄化装置40は、第8実施形態で示したものに限らず、例えば、電動歯ブラシの洗浄浄化装置や浄水装置、洗剤等が含まれた水を排水前に浄化する装置等にも適用できる。
また、液体収容部3や気体収容部4、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
1 プラズマ発生装置
3 液体収容部
4 気体収容部
5 隔壁部
5a 気体通路
6 液体
9 気体供給部
10 第1電極
11 第2電極
13 プラズマ電源部
14 突起形状部
16 気泡
18 疎水性部材
19 親水性部材
20 エアー吹き付け機構
22 振動印加機構
40…洗浄浄化装置

Claims (9)

  1. 水を含む液体を収容する液体収容部と、
    気体を収容する気体収容部と、
    前記気体収容部の気体を前記液体収容部へ導く気体通路を有し、前記液体収容部と前記気体収容部とを隔てる隔壁部と、
    前記気体収容部に配設された第1電極と、
    前記液体収容部の液体と接触するように配設された第2電極と、
    前記気体収容部の気体を前記気体通路を介して前記液体収容部へ圧送させる態様で、酸素を含む気体を前記気体収容部に供給する気体供給部と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に所定の電圧を印加して前記第1電極と前記第2電極との間に放電を発生させることにより、前記液体収容部の液体内に圧送された気体をプラズマ化するプラズマ電源部と、
    前記液体収容部内の液体を排水後に、前記気体通路に液体が残らないようにする排水促進手段と、
    を備えたことを特徴とするプラズマ発生装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマ発生装置であって、
    前記排水促進手段は、前記液体収容部側における前記気体通路の開口周縁部をその周囲よりも突出させた突起形状部で構成した
    ことを特徴とするプラズマ発生装置。
  3. 請求項2に記載のプラズマ発生装置であって、
    前記気体通路の少なくとも内面又は前記突起形状部を疎水性部材とした
    ことを特徴とするプラズマ発生装置。
  4. 請求項1又は2に記載のプラズマ発生装置であって、
    前記排水促進手段は、前記液体収容部側における前記気体通路の少なくとも開口周縁部を親水性部材として構成した
    ことを特徴とするプラズマ発生装置。
  5. 請求項1に記載のプラズマ発生装置であって、
    前記排水促進手段は、前記気体通路にエアーを吹き付けるエアー吹き付け機構で構成した
    ことを特徴とするプラズマ発生装置。
  6. 請求項1に記載のプラズマ発生装置であって、
    前記排水促進手段は、前記気体通路に振動を加える振動印加機構で構成した
    ことを特徴とするプラズマ発生装置。
  7. 請求項5に記載のプラズマ発生装置であって、
    前記エアー吹き付け機構は、前記気体供給部から前記気体収容部に供給する気体を使用する
    ことを特徴とするプラズマ発生装置。
  8. 請求項6に記載のプラズマ発生装置であって、
    前記振動印加機構は、前記気体供給部の振動を使用する
    ことを特徴とするプラズマ発生装置。
  9. 請求項1〜8のうち何れか1項に記載のプラズマ発生装置を備えることを特徴とする洗浄浄化装置。
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