JP2012204163A - コネクタ - Google Patents

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JP2012204163A JP2011068242A JP2011068242A JP2012204163A JP 2012204163 A JP2012204163 A JP 2012204163A JP 2011068242 A JP2011068242 A JP 2011068242A JP 2011068242 A JP2011068242 A JP 2011068242A JP 2012204163 A JP2012204163 A JP 2012204163A
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Masaki Yamashita
正樹 山下
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Abstract

【課題】ワンアクションタイプのコネクタであって、アクチュエータの操作によりロックが解除されたことを操作者が感知可能となるようなコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタ10とFPC50との接続嵌合状態がロック部510によりロックされている状態において、アクチュエータ500を操作してロック部510を解除位置まで移動させる過程で、バネ片400を引掛け部550によって変形させる一方で、ロック部510が解除位置に到達すると、バネ片400が引掛け部550から外れるように構成しておくことで、アクチュエータ500の操作者にクリック感を感知させ、それによって、FPC50を抜去可能となったことを認識させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)のような板状の接続対象物や挿入部を有するプラグコネクタのような接続対象物と嵌合・接続するコネクタに関する。
この種のコネクタとしては、例えば、特許文献1乃至特許文献3に開示されているようなアクチュエータを備えたものがある。特許文献1乃至特許文献3のアクチュエータは、接続対象物をコネクタに挿入することができる開位置と、挿入された接続対象物との嵌合状態をロックする閉位置との間で回動可能となるように構成されている。特許文献1乃至特許文献3のコネクタにおいては、アクチュエータを開位置と閉位置との間で回動操作する際にクリック感を得ることができるように構成されている。
特開2007−141788号公報 特開2008−218255号公報 特開2006−179505号公報
接続対象物をコネクタに挿入して両者を接続するだけで接続対象物との接続嵌合状態がロックされる(いわゆるワンアクションタイプ)一方で嵌合状態のロックを解除する際にはアクチュエータ(操作部材)の操作を要するコネクタがある。かかるワンアクションタイプのコネクタにおけるロック解除のために必要とされるアクチュエータの操作量は、上掲の特許文献1乃至特許文献3のアクチュエータの操作量と比較して極めて少ない。
アクチュエータは、一般的には樹脂で構成されており、過度の押圧が続くことは好ましくないにもかかわらず、既存のワンアクションタイプのコネクタには、操作量が適切であるか否かを操作者に感知させるような手段(例えば、クリック感の創出手段)が設けられていない。
そこで、本発明は、ワンアクションタイプのコネクタのようにアクチュエータの必要操作量が少ない場合であっても、アクチュエータの操作によりロックが解除された(即ち、接続対象物が抜去可能となった)ことを操作者が感知可能となるような構造(例えば、クリック感の創出機構)を有するコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、第1のコネクタとして、
挿入方向に沿って接続対象物を挿入されることにより前記接続対象物との接続状態をロックするコネクタであって、
前記接続状態をロックするロック位置と前記挿入方向の逆方向である抜去方向に沿って前記接続対象物を抜去可能とする解除位置とをとり得るロック部と、
前記ロック部の位置を操作するためのアクチュエータと、
下面を有し且つ前記挿入方向に向かって延びるバネ片と
前記アクチュエータの操作により前記ロック部と連動して変位する引掛け部と、
前記ロック部を前記ロック位置に位置させるようにアクチュエータを付勢する付勢部材と
を備えており、
前記引掛け部は、前記ロック部が前記ロック位置にあるときに前記バネ片の前記下面の下側に位置しており、
前記付勢に抗って前記アクチュエータを操作することにより前記ロック部が前記解除位置に移動する際に前記引掛け部が前記バネ片の前記下面の一部を押し上げて前記バネ片を弾性変形させ、更に、前記ロック部が前記解除位置に到達した後に前記バネ片が前記引掛け部から外れるように、前記バネ片と前記引掛け部とが構成されている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第2のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記ロック部が前記解除位置にあるときに前記アクチュエータの操作を止めると前記ロック部が前記ロック位置に戻るまで前記付勢により前記アクチュエータが変位し、それによって前記引掛け部は前記バネ片を弾性変形させて前記バネ片の下側に戻る一方で前記バネ片は初期状態に戻るように、前記バネ片と前記引掛け部とが構成されている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第3のコネクタとして、第1又は第2のコネクタであって、
前記アクチュエータを支持するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられるシェルとを更に備えており、
前記バネ片は、前記シェルと一体形成されている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第4のコネクタとして、第3のコネクタであって、
前記バネ片は、前記シェルの上部から前記挿入方向に突出している
コネクタを提供する。
また、本発明は、第5のコネクタとして、第3又は第4のコネクタであって、
前記バネ片は、前記挿入方向と直交するピッチ方向に延びるバネ部と、前記バネ部を前記シェルから離すようにして支持する支持部とを有している
コネクタを提供する。
また、本発明は、第6のコネクタとして、第5のコネクタであって、
前記バネ片は、前記支持部を一つのみ有している
コネクタを提供する。
また、本発明は、第7のコネクタとして、第5のコネクタであって、
前記バネ片は、前記支持部を二つ有している
コネクタを提供する。
また、本発明は、第8のコネクタとして、第1乃至第7のいずれかのコネクタであって、
前記接続対象物が前記コネクタから抜去されているとき、前記バネ片と前記引掛け部とは離れている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第9のコネクタとして、第8のコネクタであって、
前記接続対象物が前記コネクタから抜去されているとき、前記引掛け部の上面は前記挿入方向と平行である
コネクタを提供する。
また、本発明は、第10のコネクタとして、第8又は第9のコネクタであって、
前記引掛け部の上面と前面は鋭角をなしている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第11のコネクタとして、第1乃至第10のいずれかのコネクタであって、
前記アクチュエータと前記引掛け部とは、一体形成されている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第12のコネクタとして、第1乃至第11のいずれかのコネクタであって、
前記ロック部が前記解除位置に移動する際に前記引掛け部から外れた前記バネ片を受ける受棚を更に備えている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第13のコネクタとして、第1乃至第12のいずれかのコネクタであって、
前記挿入方向と直交するピッチ方向において、前記バネ片のサイズは前記引掛け部のサイズより大きい
コネクタを提供する。
本発明によれば、ロック部がロック位置から解除位置に変位させると、一時的に弾性変形したバネ片が引掛け部から外れることにより、ロック部の解除位置への到達を操作者にクリック感として感知させることができる。
本発明の第1の実施の形態によるコネクタを示す斜視図である。 図1のコネクタを示す正面図である。 図2のコネクタのIII--III線に沿った断面図である。 図3のコネクタの一部を拡大して示す断面図である。 図1のコネクタに含まれるシェルを示す斜視図である。 図1のコネクタに含まれるアクチュエータを示す斜視図である。 図3に対応する断面図であって、FPC(接続対象物)が挿入されつつある状態を示す図である。 図7のコネクタの一部を拡大して示す断面図である。 図3に対応する断面図であって、FPCとコネクタとの接続をロックした状態を示す図である。 図9のコネクタの一部を拡大して示す断面図である。 図3に対応する断面図であって、ロック部が解除位置にあるときの状態を示す図である。 図11のコネクタの一部を拡大して示す断面図である。 図3に対応する断面図であって、ロック部が解除位置にあるときにアクチュエータを離した後の状態を示す図である。 図13のコネクタの一部を拡大して示す断面図である。 図13のコネクタのシェル及びバネ片の変化を示す部分斜視図である。 本発明の第2の実施の形態によるコネクタを示す斜視図である。 図16のコネクタを示す正面図である。 図17のXVIII-- XVIII線に沿った断面図である。 図16のコネクタに含まれるシェルを示す斜視図である。 図16のコネクタに含まれるアクチュエータを示す斜視図である。 図18に対応する断面図であって、ロック部が解除位置にあるときにアクチュエータを離した後の状態を示す図である。 図21のコネクタのシェル及びバネ片の変化を示す部分斜視図である。
(第1の実施の形態)
図1に示されるように、本発明の第1の実施の形態によるコネクタ10は、FPC50を接続対象物とするものであり、FPC50を挿入方向(+X方向)に沿って挿入口20内に挿入することによりFPC50とコネクタ10との嵌合接続を図ると共にその嵌合接続状態をロックするタイプのものである。即ち、本実施の形態によるコネクタ10は、所謂ワンアクションタイプのコネクタである。なお、FPC50の先端52には複数の端子(図示せず)が形成されており、また、FPC50のピッチ方向(Y方向)の両端には、ピッチ方向内側に凹んだ凹部54が形成されている。これら凹部54は、後述するように、FPC50とコネクタ10との嵌合接続状態をロックする際に使用される。
図1乃至図6を参照すると、本実施の形態によるコネクタ10は、金属製の複数のコンタクト100と、コンタクト100を保持する絶縁性のハウジング200と、ハウジング200に取り付けられる金属製のシェル300と、ハウジング200に揺動可能に支持される絶縁性のアクチュエータ500とを備えている。
図3に示されるように、コンタクト100は、上顎110と、下顎120と、それらを連結する被保持部130とを有している。このコンタクト100は、ハウジング200の後端202に形成された保持孔210に対して被保持部130を前端204に向けて(−X方向に沿って:抜去方向に沿って)圧入することにより、ハウジング200に保持される。なお、コンタクト100のハウジング200に対する取り付けは、後述するように、ハウジング200によるアクチュエータ500の支持の後に行われる。
図1、図3及び図5を参照すると、シェル300は、板状の上部310と、上部310の前端であってピッチ方向(Y方向)の両端近傍から下方(−Z方向)に延びる前部320と、前部320の下端から挿入方向(+X方向)に沿って延びる板状の下部330と、上部310のピッチ方向の両端から下方に延びるホールドダウン340とを有している。図3から理解されるように、シェル300は、ハウジング200の前端204側からハウジング200に取り付けられ、それによって、前部320は、ハウジング200のピッチ方向の両端の前面をカバーしている(図1参照)。なお、シェル300のハウジング200に対する取り付けは、後述するように、ハウジング200によるアクチュエータ500の支持の後に行われる。
図5に示されるように、本実施の形態によるシェル300には、バネ片400が一体形成されている。本実施の形態によるバネ片400は、ある程度シェル300から独立した状態で変形可能となるように、構成されている。具体的には、バネ片400は、シェル300の上部310から挿入方向に向かって突出するように延びている。
図3乃至図5に示されるように、本実施の形態によるバネ片400は、ピッチ方向に延びるバネ部410と、バネ部410をシェル300から離すようにして支持する支持部420とを有している。本実施の形態において、支持部420はバネ部410の両端に設けられている。即ち、支持部420の数は2つであり、バネ片400は幅広なU字状の形状を有している。支持部420の支持により、バネ部410とシェル300との間には、間隙430が形成されている。
このため、バネ片400は、主として支持部420を撓ませることによりバネ部410を上下に変位させることが可能であり、且つ、バネ部410、特にバネ部410の中心近傍を抜去方向(−X方向)に撓ませることも可能である。
更に、本実施の形態においては、ピッチ方向におけるバネ片400とシェル300の上部310との間に切り込み状部440が形成されている。これら切り込み状部440が設けられていることから、本実施の形態においては、バネ片400のシェル300からの突出量を抑えつつ、バネ片400のシェル300から独立した変形が可能となっている。
図2、図3及び図6に示されるように、アクチュエータ500のピッチ方向(Y方向)の両端には、断面爪状のロック部510が下方に向けて突出するように形成されている。本実施の形態において、これらロック部510はアクチュエータ500の一部として形成されていることから、アクチュエータ500を操作することによりロック部510の位置を変位させることができる。ロック部510は、アクチュエータ500の操作により変位可能なものであればアクチュエータ500と別部材で構成してもよい。
図1乃至図3及び図6から理解されるように、ロック部510は、FPC50をコネクタ10に挿入した際に、FPC50の凹部54内に位置して、FPC50とコネクタ10との嵌合接続状態をロックするための部位である。これらロック部510は、アクチュエータ500が揺動可能となるようにハウジング200に支持された状態において、ロック位置と解除位置とをとり得る。ここで、ロック位置は、挿入されたFPC50の凹部54内にロック部510が入り込むことにより、それによって、FPC50とコネクタ10との接続状態がロックされる場合のロック部510の位置である(図9参照)。一方、解除位置は、アクチュエータ500を操作することによりロック部510を凹部54の上方外側まで移動させ、それによってFPC50を抜去方向(−X方向)に沿って抜去可能とするようなロック部510の位置である(図11参照)。
図3及び図6に示されるように、アクチュエータ500の下部には、コンタクト100の上顎110を収容する収容部520が形成されている。図示された収容部520は、アクチュエータ500の下部をX方向に沿って貫通している。この収容部520内には、上方に向かって隆起した被付勢部522が設けられている。アクチュエータ500をハウジング200に上方から部分的に挿入して揺動可能に支持させた後、コンタクト100をハウジング200の後端202側から−X方向に沿って圧入すると、上顎110が収容部520に収容され、上顎110と被付勢部522とが当接する。この上顎110と被付勢部522との当接により、アクチュエータ500は図3に示される状態をとるように付勢される。このため、FPC50を挿入方向に沿って挿入口20に挿入すると、ロック部510が一旦FPC50上に乗り上げた後(図7参照)、FPC50の凹部54内に入り込むこととなり、上述したようにコネクタ10とFPC50との接続状態がロックされる(図9参照)。即ち、コンタクト100の上顎110は、ロック部510をロック位置に位置させるように、アクチュエータ500を付勢する付勢部材として機能している。
図1に示されるように、アクチュエータ500の上部には、平板部530が設けられている。この平板部530はバキューム搬送手段の吸着用の部位である。図1、図3及び図5から理解されるように、この平板部530はハウジング200にシェル300を取り付けた際にシェル300の上部310の上方に位置している。
図3、図4及び図6に示されるように、平板部530の下方にはバネ片400の先端を受容する受容部540が形成されており、更にその下方には引掛け部550が突出形成されている。本実施の形態において、引掛け部550はアクチュエータ500の一部として形成されていることから、アクチュエータ500を操作することにより引掛け部550をロック部510と連動して変位させることができる。引掛け部550は、アクチュエータ500の操作によりロック部510と連動して変位可能なものであればアクチュエータ500と別部材で構成してもよい。
図3及び図4に示されるように、引掛け部550は、コネクタ10とFPC50とが嵌合していないとき、バネ片400の下面402の下側に位置している。特に本実施の形態による引掛け部550は、コネクタ10とFPC50とが嵌合していないとき、バネ片400と離れている(図3参照)。即ち、コネクタ10とFPC50とが未嵌合状態のとき、シェル300やアクチュエータ500に不要な応力が加わることを避けることができる。この不要な応力低減を確実なものとするため、具体的には、コネクタ10とFPC50とが未嵌合状態にあるとき、引掛け部550の上面552は挿入方向と平行になっている。即ち、引掛け部550の上面552は、図4に示されるように、バネ片400の下面402と平行であり、且つ、バネ片400の下面402から離れている。更に、図4に示されるように、本実施の形態による引掛け部550の上面552と前面554とは、XZ平面内において鋭角をなしている。その前面554の下端には、受棚560が形成されている。本実施の形態による受棚560は、引掛け部550の前面554と直交している。即ち、引掛け部550の前面554と受棚560とのなす角は、バネ片400の下面402と端面404とのなす角に等しい。なお、図5と図6の比較から理解されるように、引掛け部550のピッチ方向におけるサイズは、バネ片400のサイズよりもかなり小さい。また、本実施の形態による引掛け部550は、バネ片400のピッチ方向の中心部分に対応している。
このような構成を備えるコネクタ10に対してFPC50を挿入すると、まず、図7に示されるようにロック部510がFPC50上に乗り上げ、ロック部510が凹部54まで達すると(即ち、FPC50が適切な接続位置まで到達すると)、図9に示されるようにコンタクト100の上顎110の付勢によりアクチュエータ500が少し戻り、ロック部510が凹部54内に入り込んで、コネクタ10とFPC50との接続状態がロックされる。この過程で、図8及び図10に示されるように、バネ片400の下面402の一部を引掛け部550が押し上げ、それによってバネ片400を一点鎖線で示される初期状態から弾性変形させる。
図9及び図10に示される嵌合接続状態において、アクチュエータ500を押圧操作すると、図11に示されるように、ロック部510がFPC50の凹部54の外に移動し、FPC50をコネクタ10から抜去することが可能となる。この過程において、バネ片400は一時的に図10の状態よりも変形するが、ロック部510が解除位置に到達した後、バネ片400が引掛け部550から外れ、初期状態に戻ったバネ片400を受棚560が受けることとなる。このように弾性変形させられたバネ片400が初期状態に復帰しようとする動きが、バネ片400が引掛け部550から外れたときに、急激に生じる。この動きは、オルゴールにおいてピン(突起)が櫛歯を弾く動きに似ている。この引掛け部550がバネ片400を弾いたことにより、アクチュエータ500を操作した操作者は、一種のクリック感を得ることができる。即ち、アクチュエータ500を操作した操作者は、ロック部510が解除位置に移動してFPC50をコネクタ10から抜去可能になったことをこのクリック感によって知ることができる。特に、本実施の形態においては、初期状態に戻ろうとしたバネ片400が受棚560により受けられることから、操作者はより大きなクリック感を得ることができる。また、本実施の形態においては、受棚560と引掛け部550の前面554とのなす角がバネ片400の下面402と端面404とのなす角に実質的に等しいことから受棚560にバネ片400が受け止められた際に安定した状態を得ることができる。
FPC50をコネクタ10から抜去した後、アクチュエータ500の押圧操作を止めると、アクチュエータ500は、コンタクト100の上顎110の付勢により、ロック部510がロック位置に向かう方向に変位させられる。その過程において、図13乃至図15に示されるように、引掛け部550の前面554がバネ片400の端面404を押圧して、バネ片400の主としてバネ部410を変形させ、それによって、引掛け部550は、バネ片400の下側にもぐりこむ。引掛け部550がバネ片400の下側にもぐりこむと、バネ片400は自己の弾性により図3及び図4に示されるような初期状態に復帰することができる。
上述したように、本実施の形態においては、バネ部410とシェル300との間に間隙430を設けて、バネ部410を局所的に弾性変形しやすくして、引掛け部550がバネ片400の下側にもぐりこめるように構成しているが、間隙430を設けずにバネ片400の厚みを場所によって異ならせることとして引掛け部550がバネ片400の下側にもぐりこめるように構成してもよい。また、上述した実施の形態によるバネ部410を真ん中で分断して、引掛け部550がバネ片400の下側にもぐりやすくなるように構成してもよい。
(第2の実施の形態)
図16乃至図20を参照すると、本発明の第2の実施の形態によるコネクタ10aは、上述した第1の実施の形態によるコネクタ10の変形例である。従って、図16乃至図20において、第1の実施の形態による構成要素と同様の構成要素については図1乃至図6と同じ参照符号を付すと共に説明を省略し、以下においては差異のみについて説明することとする。
図19から理解されるように、本実施の形態においては、2つのバネ片400aがシェル300aと一体形成されている。それに対応して、図20に示されるように、アクチュエータ500aには、2セットの引掛け部550aと受棚560aが設けられている。
詳しくは、図18及び図19に示されるように、各バネ片400aは、ピッチ方向に延びるバネ部410aと、バネ部410aをシェル300aから離すようにして支持する支持部420aとを有している。本実施の形態において、支持部420aはバネ部410aの一端のみに設けられており、バネ部410aの他端は曲げられてはいるもののシェル300aとは接続されていない自由端となっている。即ち、支持部420aの数は1つであり、バネ片400aは幅広なJ字状の形状を有している。支持部420aの支持により、バネ部410aとシェル300aとの間には、間隙430aが形成されている。
図18及び図20に示されるように、各引掛け部550aと各受棚560aは、上述した第1の実施の形態と同様の構成を有している。即ち、引掛け部550aの上面552aと前面554aとは鋭角をなしており、受棚560aは前面554aの下側に位置している。
かかる構成を備えるコネクタ10aに対してFPC50を挿入すると、第1の実施の形態の場合と同様にして、両者の接続状態がロックされる。
ロック部510を解除位置まで変位させるべくアクチュエータ500aを操作すると、引掛け部550aが対応するバネ片400aの下面402aを押し上げ、その後、バネ片400aが引掛け部550aから外れることにより、操作者はクリック感を得ることができる。
アクチュエータ500aの押圧操作を止めると、アクチュエータ500aは、コンタクト100の上顎110の付勢により、ロック部510をロック位置に向けて移動させるような方向に変位する。その過程において、図21及び図22から理解されるように、引掛け部550aの前面554aがバネ片400aの端面404aを押圧して、バネ片400aを変形させ、それによって、引掛け部550aは、バネ片400aの下側にもぐりこむ。引掛け部550aがバネ片400aの下側にもぐりこむと、バネ片400aは自己の弾性により図18に示されるような初期状態に復帰することができる。
以上、本発明について実施の形態を掲げて具体的に説明してきたが、本発明はこれらに限定されるわけではない。例えば、バネ片400は、上述したように引掛け部550と協同してクリック感を創出できるものであれば、シェル300と別体であってもよい。また、接続対象物としてFPC50を例に掲げて説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、接続対象物は、FFC(Flexible Flat Cable)でもよい。更に、接続対象物は、薄型の挿入部を有するプラグコネクタであってもよい。
10,10a コネクタ
20 挿入口
50 FPC(接続対象物)
52 先端
54 凹部
100 コンタクト
110 上顎(付勢部材)
120 下顎
130 被保持部
200 ハウジング
202 後端
204 前端
210 保持孔
300,300a シェル
310 上部
320 前部
330 下部
340 ホールドダウン
400,400a バネ片
402 下面
404,404a 端面
410,410a バネ部
420,420a 支持部
430,430a 間隙
440 切り込み状部
500,500a アクチュエータ
510 ロック部
520 収容部
522 被付勢部
530 平板部
540,540a 受容部
550,550a 引掛け部
552,552a 上面
554,554a 前面
560,560a 受棚

Claims (13)

  1. 挿入方向に沿って接続対象物を挿入されることにより前記接続対象物との接続状態をロックするコネクタであって、
    前記接続状態をロックするロック位置と前記挿入方向の逆方向である抜去方向に沿って前記接続対象物を抜去可能とする解除位置とをとり得るロック部と、
    前記ロック部の位置を操作するためのアクチュエータと、
    下面を有し且つ前記挿入方向に向かって延びるバネ片と
    前記アクチュエータの操作により前記ロック部と連動して変位する引掛け部と、
    前記ロック部を前記ロック位置に位置させるようにアクチュエータを付勢する付勢部材と
    を備えており、
    前記引掛け部は、前記ロック部が前記ロック位置にあるときに前記バネ片の前記下面の下側に位置しており、
    前記付勢に抗って前記アクチュエータを操作することにより前記ロック部が前記解除位置に移動する際に前記引掛け部が前記バネ片の前記下面の一部を押し上げて前記バネ片を弾性変形させ、更に、前記ロック部が前記解除位置に到達した後に前記バネ片が前記引掛け部から外れるように、前記バネ片と前記引掛け部とが構成されている
    コネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタであって、
    前記ロック部が前記解除位置にあるときに前記アクチュエータの操作を止めると前記ロック部が前記ロック位置に戻るまで前記付勢により前記アクチュエータが変位し、それによって前記引掛け部は前記バネ片を弾性変形させて前記バネ片の下側に戻る一方で前記バネ片は初期状態に戻るように、前記バネ片と前記引掛け部とが構成されている
    コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
    前記アクチュエータを支持するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられるシェルとを更に備えており、
    前記バネ片は、前記シェルと一体形成されている
    コネクタ。
  4. 請求項3記載のコネクタであって、
    前記バネ片は、前記シェルの上部から前記挿入方向に突出している
    コネクタ。
  5. 請求項3又は請求項4記載のコネクタであって、
    前記バネ片は、前記挿入方向と直交するピッチ方向に延びるバネ部と、前記バネ部を前記シェルから離すようにして支持する支持部とを有している
    コネクタ。
  6. 請求項5記載のコネクタであって、
    前記バネ片は、前記支持部を一つのみ有している
    コネクタ。
  7. 請求項5記載のコネクタであって、
    前記バネ片は、前記支持部を二つ有している
    コネクタ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のコネクタであって、
    前記接続対象物が前記コネクタから抜去されているとき、前記バネ片と前記引掛け部とは離れている
    コネクタ。
  9. 請求項8記載のコネクタであって、
    前記接続対象物が前記コネクタから抜去されているとき、前記引掛け部の上面は前記挿入方向と平行である
    コネクタ。
  10. 請求項8又は請求項9記載のコネクタであって、
    前記引掛け部の上面と前面は鋭角をなしている
    コネクタ。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のコネクタであって、
    前記アクチュエータと前記引掛け部とは、一体形成されている
    コネクタ。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のコネクタであって、
    前記ロック部が前記解除位置に移動する際に前記引掛け部から外れた前記バネ片を受ける受棚を更に備えている
    コネクタ。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載のコネクタであって、
    前記挿入方向と直交するピッチ方向において、前記バネ片のサイズは前記引掛け部のサイズより大きい
    コネクタ。
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