JP2012202727A - トルクセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】寸法の小型化と装置の簡素化との両立を図り得るトルクセンサを提供する。
【解決手段】このトルクセンサでは、センサ構成体とセンサ基板24を軸方向に重合させるかたちで直列状に配置し、かつ、センサ基板24を、突き合わせ状態に連結する第1、第2ハウジング構成部11,12により閉塞されるハウジング10内部に収容するよう構成すると共に、コイルボビン25のフランジ部32について、所定の周方向領域に切欠部35を設けることにより当該フランジ部32と第1ハウジング構成部11との間に出力端子挿通部30を形成し、かつ、少なくともこの出力端子挿通部30を除いた残余の周方向領域における当該出力端子挿通部30の周方向両側の各端部に隣接するように一対の第1、第2取付固定孔36,37を設けることとした。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車両のパワーステアリング装置に適用され、運転者の操舵トルクを検出するトルクセンサに関する。
例えば自動車のパワーステアリング装置に適用される従来のトルクセンサとしては、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
このトルクセンサは、センサハウジングの内周側に配置されるセンサコイルと、該センサコイルの径方向外側となるセンサハウジング側方に突出するように開口形成された基板収容部内に収容されるセンサ基板と、から主として構成され、前記基板収容部の開口は、防水等のシール処理が施された蓋部材により閉塞されるようになっている。
特開2009−298246号公報
しかしながら、前記従来のトルクセンサにあっては、センサコイルの径方向外側にセンサ基板が収容配置される構成となっているため、前記基板収容部の分だけ、装置の径方向寸法が大型化してしまっていた。
また、さらに前記従来のトルクセンサの場合、前記基板収容部がセンサハウジングの側方に開口する構成となっていることから、当該開口を前記蓋部材等により閉塞しなければならず、しかも、その収容対象がセンサ基板であるが故、前記防水等のシール処理も必要となり、装置の構造も煩雑となっていた。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みて案出されたものであり、寸法の小型化と装置の簡素化との両立を図り得るトルクセンサを提供するものである。
本願発明は、センサコイルとセンサ基板とが軸方向において重合するかたちで直列状に配置されると共に、センサ基板が、軸方向において突き合わせ状態に結合する両ハウジング構成部により閉塞されるハウジング内部に収容されるように構成されたトルクセンサにおいて、コイルボビンの第1の周方向領域に出力端子挿通部を設けると共に、この出力端子挿通部以外の第2の周方向領域における当該出力端子挿通部の周方向両側に、第1のボビン固定手段及び第2のボビン固定手段からなるボビン固定手段を設けたことを特徴としている。
なお、この際、望ましくは、コイルボビンの両コイル端子部の間に、第3のボビン固定手段を設けるとよい。
さらには、出力端子を少なくとも3本以上の導電線により構成し、当該出力端子と両センサコイルの端子とをそれぞれ半田によってセンサ基板に接続することが好ましい。
本願発明によれば、センサコイルとセンサ基板とが軸方向において重合するかたちで直列状に配置されることから、装置の大型化を招来してしまうおそれがなく、また、この際、センサ基板は、軸方向において突き合わせ状態に結合する両ハウジング構成部によって閉塞されるハウジング内部に収容されることから、当該センサ基板の挿入に供する開口を蓋部材等により別途閉塞する必要もない。これによって、寸法の小型化を図りつつ、同時に、装置の簡素化も図ることが可能となる。
また、とりわけ、本願発明では、出力端子挿通部を設けたことによってフランジ部の剛性の低下を招来してしまうことになるが、その周方向両側に一対のボビン固定手段が設けられていることから、当該両ボビン固定手段をもって、適切なセンシング(トルク検出)に必要なコイルボビンの取付剛性を確保することができる。この結果、トルクセンサとして適切なトルク検出を行うことが可能となり、センサコイルとセンサ基板とを直列に配置するといった本発明に係る前記特異な構成の実効を図ることができる。
また、これに加え、回転軸を挟んで出力端子挿通部の反対側に第3のボビン固定手段を設けることで、ハウジングに対するコイルボビンの取付剛性を一層向上させることが可能となり、より適切なトルク検出に供される。
さらには、出力端子を少なくとも3本以上の導電線により構成し、当該出力端子の他端側と前記両センサコイルの端子とをそれぞれ半田によりセンサ基板に接続するようにしたため、該センサ基板が前記各半田によっても支持されることとなり、該センサ基板の取付剛性のさらなる向上が図れる共に、両ボビン固定手段間のフリースパン領域における取付剛性の均等化にも供される。
本発明に係るトルクセンサの構成を表した縦断面図である。 本発明に係るトルクセンサの第1実施形態を示し、図1のA−A線断面に相当する横断面図である。 図2においてセンサ基板を取り外した状態を表した図である。 本発明に係るトルクセンサの第2実施形態を示し、図1のA−A線断面に相当する横断面図である。 図4においてセンサ基板を取り外した状態を表した図である。
以下、本発明に係るトルクセンサの各実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、下記の各実施形態では、このトルクセンサを、従来と同様に、自動車のパワーステアリング装置に適用したものを例に説明する。
図1〜図3は本発明の第1実施形態を示しており、まず本発明に係るトルクセンサが適用されるパワーステアリング装置について説明すれば、このパワーステアリング装置は、図1に示すように、絶縁材料からなる第1ハウジング構成部11と金属材料からなる第2ハウジング構成部12とで構成されたハウジング10内部に、その軸方向一端側が図外のステアリングホイールに連係される入力軸1と、該入力軸1にトーションバー3を介して連結され、その軸方向一端側が図外の転舵輪に連係される出力軸2と、が同軸上に突き合わせられた状態で収容配置されることにより構成されたものであって、前記両軸1,2は、前記各ハウジング構成部11,12内において、各軸受B1,B2によりそれぞれ回動自在に支持されている。なお、かかるトーションバー3によって連結された入力軸1と出力軸2とにより、本発明に係る回転軸が構成されている。
ここで、前記トーションバー3は、入力軸1の軸心に沿って貫通形成されたトーションバー収容孔1a内周に収装され、その一端側が入力軸1の一端側に一体回転可能に連結される一方、その他端側が出力軸2の他端側に穿設された嵌合穴2aに嵌合することで当該出力軸2とも一体回転可能に連結されている。すなわち、かかる構成から、ステアリングホイールから入力軸1に入力された操舵力によりトーションバー3が捩れ変形し、この捩れ変形に伴うトーションバー3の復元力をもって出力軸2を回転させることにより、ラック&ピニオン等の操舵機構(図示外)を介して図外の転舵輪が転舵されることとなる。
そして、前記第1ハウジング構成部11と前記第2ハウジング構成部12との突き合わせ端部内周には、第1ハウジング構成部11側に設けられたコイル収容部14と、第2ハウジング構成部12側に前記コイル収容部14へと臨むように設けられた基板収容部15と、によって構成されるほぼ円筒状の空間であるセンサ収容室13が設けられていて、このセンサ収容室13内に、入出力軸1,2間に作用する操舵トルクの検出に供する、本発明に係るトルクセンサ20が収容配置されている。
ここで、前記第1ハウジング構成部11と第2ハウジング構成部12との両対向端部には、それぞれ所定の周方向位置に、当該両ハウジング構成部11,12の固定に供する複数のフランジ部11a,12aが突設されていて、これら両フランジ部11a,12aを各ボルト16によって締結することで当該両ハウジング構成部11,12が連結され、ハウジング10として一体に構成されることとなる。
また、前記第1ハウジング構成部11の第2ハウジング構成部12との対向端部には、前記基板収容部15の開口端部に嵌合することにより前記両ハウジング構成部11,12を連結する際の径方向の位置決めに供するほぼ円筒状の位置決め突部11bが軸方向(図中の上下方向)に沿って突出形成されていて、この位置決め突部11bが基板収容部15に嵌合した状態で前記両ハウジング構成部11,12が連結されることによって、当該両ハウジング構成部11,12の同軸度の向上が図ることが可能となり、トルクセンサ20による良好なセンシング(トルク検出)の確保に供されている。
さらに、かかる位置決め突部11bの内周側となるコイル収容部14の開口端部には、後記のコイルボビン25のフランジ部32を収容保持するフランジ保持部17が拡径形成されていて、該フランジ保持部17によりコイルボビン25の取付時における径方向移動が規制されることにより、当該コイルボビン25の取付作業も容易に行えるようになっている(図2参照)。
前記トルクセンサ20は、入力軸1の他端側外周に当該入力軸1と一体回転可能に設けられたほぼ円筒状のインナーリング21と、出力軸2の他端側にて当該出力軸2と一体回転可能に設けられ、前記インナーリング21の外周側に所定の径方向隙間を隔てて重合状態に配置されるほぼ円筒状のアウターリング22と、コイル収容部14内にてアウターリング22の外周側に所定の径方向隙間を隔てて重合状態に配置され、後記の各センサコイル26,27に生ずるインピーダンス変化によって入出力軸1,2間に作用する操舵トルクの検出に供するほぼ円筒状のセンサ構成体23と、該センサ構成体23の一端側(図中の下端側)に重合配置され、かつ、該センサ構成体23と電気的に接続され、このセンサ構成体23に係る前記各センサコイル26,27のインピーダンス変化に基づいて前記操舵トルクに応じたアシストトルクを演算するための電子部品等が実装されるセンサ基板24と、を備えている。
前記インナーリング21は、非磁性で、かつ、導電性を有するアルミニウム合金材料からなり、入力軸1の他端部と共に内側磁路を形成している。そして、このインナーリング21の周壁には、その軸方向に沿うようなスリット状に構成された複数の透過窓21a,21bが周方向に沿って等間隔に、かつ、上下2段に並列に設けられると共に、この隣接する当該各段の透過窓21a,21a(21b,21b)間に設けられる図外の各梁部によって、磁束の通過を遮断する遮蔽領域が構成されている。すなわち、このインナーリング21では、磁気抵抗の大きい領域と小さい領域とが、それぞれ前記各段の透過窓21a,21bと前記各梁部とによって交互に形成されている。
一方、前記アウターリング22も、前記インナーリング21と同様、非磁性で、かつ、導電性を有するアルミニウム合金材料によって形成されると共に、その周壁にはインナーリング21の前記各段の透過窓22a,22bと同数の透過窓22a,22bが上下2段に周方向に沿って並列に配置されていて、該各段の透過窓22a,22bは、インナーリング21の各段の透過窓22a,22bに対し、これら各透過窓22a,22b1つ分だけ周方向に位相をずらしたかたちで出力軸2に取付固定されている。
そして、かかる構成から、前記操舵トルクが発生してトーションバー3が捩られると、その捩れ量と方向に応じてインナーリング21の前記各段の透過窓21a,21bとアウターリング22の各段の透過窓22a,22bとの重合面積がそれぞれ増減変化することで、入力軸1の露出面積の変化に伴う磁束の変化に応じて後記の第1、第2センサコイル26,27の各インピーダンスが増減変化し、これをもって前記操舵トルクの検出が行われることとなる。
前記センサ構成体23は、アウターリング22の前記各段の透過窓22a,22bの外周側に非接触状態に配置され、その外周部に凹状となる一対の第1コイル保持部31a及び第2コイル保持部31bが所定の軸方向間隔を隔てて並列に設けられたほぼ円筒状のコイルボビン25と、前記各コイル保持部31a,31bの外周にそれぞれ導線が巻回されてなる第1センサコイル26及び第2センサコイル27と、該両センサコイル26,27を包囲するように前記コイルボビン25に外嵌されることでこれら各センサコイル26,27の磁路形成に供するヨーク部材28と、から主として構成され、前記ヨーク部材28が外嵌される前記コイルボビン25の一端側(図中の上端側)からコイル収容部14内に挿入され、当該コイルボビン25の他端部外周に設けられる後記の各取付固定孔36〜38(図2参照)を介して第1ハウジング構成部11に固定されている。
前記コイルボビン25は、例えば樹脂等の非磁性材料により形成されたもので、図1〜図3に示すように、その軸方向の両端部及び中間部がそれぞれフランジ状に拡径形成されることにより当該拡径部間に凹状の前記各コイル保持部31a,31bが設けられた段付き円筒状の筒状部31と、この筒状部31の一端(図1中の下端)において径方向外側へ突設され、当該コイルボビン25の第1ハウジング構成部11への固定に供するフランジ部32と、から構成されている。
前記筒状部31には、前記中間拡径部外周に、第1、第2センサコイル26,27とセンサ基板24との接続に供する第1コイル端子部33及び第2コイル端子部34が突設されている。この各コイル端子部33,34は、筒状部31の中間拡径部外周において径方向外側へ突出するように当該筒状部31と一体に形成された第1台座部33a及び第2台座部34aと、該各台座部33a,34aからセンサ基板24側へと軸方向に沿って延設され、第1、第2センサコイル26,27の巻き始めと巻き終わりとがそれぞれ接続される各一対の第1端子33b,34b及び第2端子33c,34cと、から構成され、前記各一対の第1端子33b,34b及び第2端子33c,34cがそれぞれセンサ基板24に半田により接続されることで、センサ構成体23とセンサ基板24とが電気的に接続されることとなる。
前記フランジ部32には、所定の周方向範囲を占める外周側領域(本発明に係る第1の領域に相当し、以下では「第1の領域」と呼称する。)を筒状部31の接線方向に沿って切断するように形成された直線状の切欠部35が設けられていて、この切欠部35が設けられた第1の領域に係る径方向寸法L1が当該第1の領域を除いた残余の領域(本発明に係る第2の領域に相当し、以下では「第2の領域」と呼称する。)に係る径方向寸法L2よりも小さくなるように構成されている。そして、このような構成から、前記切欠部35とフランジ保持部17の周壁との間には、後記の各出力端子29の引出に供する出力端子挿通部30が画成されている。
また、一方で、前記フランジ部32の第2の領域には、コイルボビン25の第1ハウジング構成部11への固定に供する一対のボビン固定手段である第1取付固定孔36及び第2取付固定孔37が、前記出力端子挿通部30の周方向両側の各端部に隣接するように軸方向に沿って貫通形成されている。すなわち、出力端子挿通部30の周方向一端部(図2中の左側端部)に隣接するかたちで第1取付固定孔36が設けられる一方、出力端子挿通部30の周方向他端部に隣接するかたちで第2取付固定孔37が設けられている。
さらに、前記フランジ部32には、前記一対の取付固定孔36,37のほか、これら一対の取付固定孔36,37に対し筒状部31を挟んで反対側であって当該両取付固定孔36,37の周方向中間部に相当する位置、換言すれば筒状部31の軸心に対し出力端子挿通部30の周方向中間部と点対称となる位置に、第3のボビン固定手段である第3取付固定孔38が、前記両取付固定孔36,37と同様に、軸方向に沿って貫通形成されている。この結果、コイルボビン25においては、第1取付固定孔36と第3取付固定孔38との周方向間に第1コイル端子部33が、また、第2取付固定孔37と第3取付固定孔38との周方向間に第2コイル端子部34が、それぞれ配置されることとなって、前記コイル収容部14内のスペースの有効利用化に供されている。
そして、上述のような構成に基づき、前記コイルボビン25は、フランジ保持部17端面の前記各取付固定孔36〜38に対応する位置にそれぞれ突設された第1〜第3取付用突起41〜43がそれぞれ第1〜第3取付固定孔36〜38に挿通した状態で各先端部がかしめ(例えば熱カシメ等)られることで、これ(当該各カシメ部41a〜43a)をもって第1ハウジング構成部11に取付固定されている。
前記センサ基板24は、コイルボビン25のフランジ部32より若干大きく、かつ、基板収容部15の内径よりも若干小さい外径を有する円環状に構成され、その中央部に貫通形成された軸挿通孔24aを介して出力軸2に外嵌された状態で、その所定の周方向位置に貫通形成された一対の取付固定孔24b,24cを介して図外のボルトにより第2ハウジング構成部12に固定されている。なお、この際、前記一対の取付固定孔36,37は、センサ基板24の中心に対してほぼ対称となる位置に設けられることで、当該センサ基板24の保持性の安定化が図られている。
また、ここで、前記第1ハウジング構成部11には、トルクセンサ20と図外の外部機器等との接続に供するコネクタ40が一体に設けられていて、このコネクタ40には、センサ基板24にて演算された前記操舵トルクに係る出力信号の外部出力に供する複数(本実施形態では6つ)の出力端子29が、それぞれセンサ基板24から引き出されている。すなわち、これら各出力端子29は、一端側が半田によってセンサ基板24と電気的に接続されると共に、他端側が、センサ基板24から出力端子挿通部30を介してコイル収容部14内へと引き込まれ、さらに第1ハウジング構成部11の内部を通じてコネクタ40内へと引き出されることで、当該コネクタ40によって保持されることとなる。
なお、この際、前記各出力端子29は、筒状部31の接線上に、切欠部35に沿うようにして一直線上に並列配置されるように構成されている。このように構成することで、センサ基板24に熱膨張が発生した際における当該センサ基板24と前記各コイル端子33,34ないし前記各出力端子29との各半田接続部に作用する応力の低減を図ることが可能となり、トルクセンサ20の耐久性を向上させることに供されている。
また、前記コネクタ40については、周方向において出力端子挿通部30とオーバーラップするように配置されている、つまりその周方向位置が出力端子挿通部30の周方向位置とほぼ一致するような設定となっていて、前記各出力端子29をそれぞれ1つの曲折部のみからなる逆L字形状として、当該各出力端子29の長さが最短となるように構成されている。このように構成することで、トルクセンサ20の生産性の向上が図れ、製造コストの低廉化に寄与することが可能となっている。
以上のようにして構成された前記トルクセンサ20によれば、センサ構成体(第1、第2センサコイル26,27)とセンサ基板24とが軸方向において重合するかたちで直列状に配置されていることから、当該トルクセンサ20やこれを適用する前記パワーステアリング装置の大型化を招来してしまうおそれがない。また、この際、センサ基板24は、突き合わせ状態に連結される前記両ハウジング構成部11,12によって閉塞されるハウジング10内部の空間(センサ収容室13)に収容されるため、当該センサ基板24の挿入に供する開口(本実施形態における基板収容部15の開口に相当)を蓋部材等によって別途閉塞する必要もない。したがって、かかるトルクセンサ20を用いることで、当該トルクセンサ20やこれを適用する装置の寸法の小型化を図りつつ、同時に、当該装置の簡素化も図ることが可能となる。
ここで、上述したようなセンサ構成体23とセンサ基板24とを直列に配置する構成を採用するにあたっては、コイルボビン25のフランジ部32に前記各出力端子29のコネクタ40側への引出に供する前記出力端子挿通部30を設ける必要がある。しかしながら、かかる出力端子挿通部30を設けることで、前記フランジ部32の剛性を低下させてしまうこととなり、その結果、センサ構成体23の安定した保持が図れず、適切なセンシング(トルク検出)を行うことができないという問題を招来してしまう。
そこで、前記トルクセンサ20では、剛性が低下する切欠部35(出力端子挿通部30)の周方向両端部に前記一対の第1、第2取付固定孔36,37をそれぞれ設ける構成としたことから、当該両取付固定孔36,37によって、前記適切なトルク検出に必要なコイルボビン25(センサ構成体23)の取付剛性を確保することが可能となる。これにより、前記適切なトルク検出を行うことが可能となり、センサ構成体23とセンサ基板24とを直列に配置するといった前記特異な構成に基づく本発明の実効が図れる。
しかも、本実施形態では、かかる一対の第1、第2取付固定孔36,37に加え、筒状部31を挟んで出力端子挿通部30の反対側に第3取付固定孔38を設けることとしたため、前記コイルボビン25の取付剛性が一層高められ、より適切なトルク検出に供されることとなる。
さらに、本実施形態では、前記各出力端子29を少なくとも3本以上の導電線により構成し、かつ、当該各出力端子29と前記両センサコイル26,27とをそれぞれ半田によりセンサ基板24に接続する構成としたことから、当該センサ基板24が前記各半田によっても支持されることとなって、このセンサ基板24の取付剛性の向上が図れると共に、前記両取付固定孔36,37間のフリースパン領域における取付剛性の均等化にも供される。
図4及び図5は本発明に係るトルクセンサの第2実施形態を表したもので、前記第1実施形態に係るコイルボビン25の第3取付固定孔38を省略して、前記一対の第1、第2取付固定孔36,37のみによって構成したものである。
すなわち、本実施形態では、前記切欠部35が直線状ではないほぼ円弧状に形成されることによって、前記一対の取付固定孔36,37が、前記第1実施形態に比べて、筒状部31の軸心からのオフセット量が小さくなるように配置されている。
このように構成することで、前記一対の取付固定孔36,37間における両フリースパン領域間の偏りを小さくすることが可能となり、コイルボビン25(センサ構成体23)の取付剛性を極力高めることができる。この結果、前記第3取付固定孔38を廃止し、コイルボビン25を2点止めとする場合でも、前記トルクセンサ20の適切なトルク検出に必要な取付剛性を確保することが可能となり、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形態では、前記第3取付固定孔38を設けない分、構成を簡素化することができ、装置の生産性の向上に寄与することが可能となる。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えばセンサ構成体23やセンサ基板24の具体的な形状や固定方法等については、トルクセンサ20を適用する装置の仕様等に応じて任意に変更することができる。
例えば前記センサ基板24は、必ずしも環状に構成されている必要はなく、少なからず出力軸2の外周の一部を包囲するような形状(例えば円弧形状)であればよい。かかる形状であれば、本発明の作用効果を奏し得るからである。
また、前記コイルボビン25のフランジ部32(前記出力端子挿通部30)についても、特許請求の範囲等でいう「第1の領域の径方向幅が第2の領域の径方向幅よりも小さくなるように構成される」とは、図3や図5に示すように、第1の径方向幅L1の最大値と比べて第2の領域の径方向幅L2の最大値の方が大きく設定されたような構成であればよく、第2の領域の全域においてその径方向幅L2が第1の領域の径方向幅L2よりも大きくなるように構成されたものに限定される趣旨ではない。換言すれば、第2の領域の一部の径方向幅が第1の領域の径方向幅よりも小さくなる構成は勿論、第2の領域においてフランジ部32が断続的に設けられる(フランジ部32の存しない領域を有する)構成も含む趣旨である。
前記各実施形態から把握される特許請求の範囲に記載した以外の技術的思想について、以下に説明する。
(a)請求項1に記載のトルクセンサにおいて、
前記ハウジングは、前記出力端子の他端側を保持するコネクタをさらに備え、
前記コネクタは、前記出力端子挿通部と周方向においてオーバーラップするように配置されることを特徴とするトルクセンサ。
このように、コネクタと出力端子挿通部とが周方向においてオーバーラップするように、つまりコネクタと出力端子挿通部の両周方向位置がほぼ一致するように構成することで、出力端子挿通部からコネクタまでの距離を最短に設定することができる。これにより、出力端子の長さ(取り回し)の短縮化が図れ、装置の製造コストの低廉化や組立作業性の向上に供される。
(b)請求項3に記載のトルクセンサにおいて、
前記各出力端子は、前記回転軸のほぼ接線方向に並んで配置されることを特徴とするトルクセンサ。
かかる構成とすることで、センサ基板が熱膨張した際の各半田接続部に作用する応力を低減することが可能となり、装置の耐久性の向上に供される。
1…入力軸
2…出力軸
3…トーションバー
10…ハウジング
11…第1ハウジング構成部
12…第2ハウジング構成部
14…コイル収容部
20…トルクセンサ
24…センサ基板
25…コイルボビン
26…第1センサコイル(第1のセンサコイル)
27…第2センサコイル(第2のセンサコイル)
29…出力端子
30…出力端子挿通部
32…フランジ部
33…第1コイル端子部(第1のコイル端子部)
34…第2コイル端子部(第2のコイル端子部)
36…第1取付固定孔(第1のボビン固定手段)
37…第2取付固定孔(第2のボビン固定手段)

Claims (3)

  1. その内部に設けられたコイル収容部と該コイル収容部の軸方向一方側へ設けられた開口部とを有する第1ハウジング構成部と、該第1ハウジング構成部と組み合わされることにより前記第1ハウジング構成部の開口部を閉塞する第2ハウジング構成部と、から構成されるハウジングと、
    前記コイル収容部内においてトーションバーを介して相対回転可能に連結された入力軸と出力軸とからなる回転軸を包囲するように設けられ、その外周にフランジ部が突設されることによりその軸方向間に一対のコイル保持部が隣設された樹脂材料からなるコイルボビンと、
    前記コイル保持部に巻回され、励磁信号が印加されることによって前記入力軸と前記出力軸との間の相対回転量をインピーダンス値の変化として出力する一対のコイルであって、第1のセンサコイル及び第2のセンサコイルからなるセンサコイルと、
    前記回転軸の外周の少なくとも一部を包囲するように円弧状又は環状に形成され、前記ハウジング内において前記回転軸とほぼ直交するかたちで前記フランジ部に対し軸方向反センサコイル側に配置されて、該センサコイルと電気的に接続されることによって前記センサコイルに印加する励磁信号を出力すると共に、該センサコイルからの出力信号を受信する電子部品が搭載された板状のセンサ基板と、
    前記ハウジング内に収容配置され、その一端側が前記センサ基板と電気的に接続される一方、その他端側が前記フランジ部よりも軸方向センサコイル側に配されることで、前記センサ基板が受信した前記センサコイルの出力信号を、当該センサ基板を介して前記ハウジング外部へと出力する出力端子と、
    前記フランジ部の所定の周方向範囲を占める第1の領域に、その径方向幅が当該第1の領域以外の領域であって前記回転軸の外周の一部を包囲するように構成される第2の領域の径方向幅よりも小さくなるように切欠形成されることによって、前記出力端子が前記回転軸方向に挿通可能となるように構成された出力端子挿通部と、
    前記第2の領域における前記出力端子挿通部の周方向両側に配置され、前記コイルボビンの前記ハウジングへの固定に供する一対の固定手段であって第1のボビン固定手段及び第2のボビン固定手段からなるボビン固定手段と、
    前記第2の領域において前記各ボビン固定手段に対して前記出力端子挿通部の反対側に配置され、前記各センサコイルと前記センサ基板との電気的接続に供する第1のコイル端子部及び第2のコイル端子部と、を備えたことを特徴とするトルクセンサ。
  2. 前記コイルボビンにおける前記第1のコイル端子部と前記第2のコイル端子部の間に、当該コイルボビンの前記ハウジングへの固定に供する第3のボビン固定手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 前記出力端子は、少なくとも3本以上の導電線により構成され、
    前記各出力端子の他端側が半田により前記センサ基板に接続されると共に、
    前記第1のコイル端子部に設けられた前記第1のセンサコイルの端子と第2のコイル端子部に設けられた前記第2のセンサコイルの端子も半田により前記センサ基板に接続されることを特徴とする請求項1に記載のトルクセンサ。
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