JP2012201776A - セラミックスペースト及びグリーンシート積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】NOxセンサー100の原料としての本発明のセラミックスペーストは、セラミック粒子と、ブチラール樹脂と、ターピネオール構造を有する第1溶剤と、エステル結合を有する第2溶剤と、を含んで構成されている。第1溶剤は、ジヒドロターピネオールが好ましく、第2溶剤は、酢酸エステル結合を有することが好ましく、酢酸2−エチルへキシルが好ましい。また、第2溶剤は、第1溶剤及び溶剤の全体に対して体積割合で10体積%以上50体積%以下含まれていることが好ましい。
【選択図】図1
Description
セラミック粒子と、ブチラール樹脂と、ジヒドロターピネオールと、第2溶剤として表1に示す溶剤1(酢酸2−エチルヘキシル)と、を混合してセラミックスペーストを作製した。セラミック粒子としては、平均粒径が0.50μmの安定化ZrO2粒子を用いた。ブチラール樹脂は、低重合度のものを用いた。安定化ZrO2粒子を100重量部としたときに、第1溶剤と第2溶剤との混合溶剤を41.7重量部、可塑剤を1.7重量部、有機バインダーとしてのブチラール樹脂を12.5重量部、混合してセラミックスペーストを作製した。第1溶剤及び第2溶剤の全体に対して第2溶剤が体積割合で50体積%含まれるものとして作製したものを実施例1のセラミックスペーストとした。このセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したもの(図1参照)を実施例1のシートとした。なお、グリーンシートは、セラミックスペーストと同じセラミック粒子と、中重合度のブチラール樹脂とを用いた。
第1溶剤及び第2溶剤の全体に対して第2溶剤が体積割合で40体積%,30体積%,20体積%,10体積%含まれるものとした以外は、実施例1と同様の工程を経て作製したものをそれぞれ実施例2〜5のセラミックスペーストとした。このセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したものをそれぞれ実施例2〜5のシートとした。
セラミック粒子として、平均粒径が0.20μmのAl2O3粒子を用いた。ブチラール樹脂は、低重合度のものを用いた。安定化ZrO2粒子を100重量部としたときに、第1溶剤と第2溶剤との混合溶剤を184重量部、可塑剤を6.6重量部、有機バインダーとしてのブチラール樹脂を24.7重量部、混合してセラミックスペーストを作製した。第1溶剤と第2溶剤の全体に対して第2溶剤が体積割合で50体積%含まれるものとして作製したものを実施例6のセラミックスペーストとした。このセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したものを実施例6の積層体及びセンサー素子とした。第1溶剤及び第2溶剤の全体に対して第2溶剤が体積割合で40体積%,30体積%,20体積%,10体積%含まれるものとした以外は、実施例6と同様の工程を経て作製したものをそれぞれ実施例7〜10のセラミックスペーストとした。このセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したものをそれぞれ実施例7〜10のシートとした。
第2溶剤を表1中記載の溶剤2〜12を使用し、第1溶剤及び第2溶剤の全体に対して第2溶剤が体積割合で30体積%含まれるものとした以外は、実施例1と同様の工程を経て作製したものをそれぞれ実施例11〜21のセラミックスペーストとした。このセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したものをそれぞれ実施例11〜21のシートとした。
有機溶剤を2−エチルヘキサノール100%とした以外は、実施例1と同様の工程を経て得られたものを比較例1のセラミックスペーストとした。このセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したものを比較例1のシートとした。
有機溶剤をジヒドロターピネオール100%とした以外は、実施例1と同様の工程を経て得られたものを比較例2のセラミックスペーストとした。このセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したものを比較例2のシートとした。
第1溶剤及び第2溶剤の全体に対して第2溶剤が体積割合で60体積%,5体積%含まれるものとした以外は、実施例1と同様の工程を経て作製したものをそれぞれ比較例3,4のセラミックスペーストとした。比較例3の場合は、樹脂が完全に溶解せずセラミックスペースト完成まで至らなかった。比較例4のセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したものを比較例4のシートとした。
有機溶剤をブチルカルビトール100%とした以外は、実施例1と同様の工程を経て得られたものを比較例5のセラミックスペーストとした。このセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したものを比較例5のシートとした。
有機溶剤をジヒドロターピネオール100%とし、セラミック粒子をAl2O3とした以外は実施例1と同様の工程を経て得られたものを比較例6のセラミックスペーストとした。このセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したものを比較例6のシートとした。
セラミック粒子をAl2O3とし、第1溶剤及び第2溶剤の全体に対して第2溶剤が体積割合で60体積%,5体積%含まれるものとした以外は、実施例1と同様の工程を経て作製したものをそれぞれ比較例7,8のセラミックスペーストとした。比較例7の場合は、樹脂が完全に溶解せずセラミックスペースト完成まで至らなかった。比較例8のセラミックスペーストをグリーンシート上に塗布して作製したものを比較例8のシートとした。
積層体の実施例としては、実施例1,6のペーストを用いて作製した積層体を実施例23とし、実施例2,7のペーストを用いて作製した積層体を実施例22とし、実施例3,8のペーストを用いて作製した積層体を実施例24とし、実施例4,9のペーストを用いて作製した積層体を実施例25とした。
また、比較例1,5のペーストを用いて作製した積層体を比較例9とし、比較例2,6のペーストを用いて作製した積層体を比較例10とし、比較例4,8のペーストを用いて作製した積層体を比較例11とし、それぞれの積層体における各層の位置ズレと焼成してセンサー素子としたときの歩留を比較した。
シート収縮の評価は、ペースト印刷の前後において、セラミックグリーンシート(厚み250μm)端部近傍にあらかじめ形成しておいた孔部間の距離を顕微鏡を用いて測定し、両者の差を乾燥によるシートの収縮量として求めた。シートの収縮率が0.02%未満では「収縮◎」と評価し、0.02%以上0.05%以下では「収縮○」と評価し、0.05%を越える場合に「収縮×」と評価した。また、印刷性の評価はスクリーン印刷にてパターンをセラミックグリーンシートに印刷し、パターンにカケ、にじみ、気泡の巻き込み跡等が生じていないか否かを確認した。確認には光学顕微鏡を用いて行い、パターンにカケ等の不具合が生じていた場合、従来より良いを○と、従来並を△と、従来より悪いを×と評価した。さらに、全く発生しない場合を◎と評価した。また、積層体のおける位置ズレは積層体の断面を切断し第1基板層1を基準として、最下層の第2固体電解質層6の位置ズレを評価した。
結果を表2〜4にまとめた。また、図4は、実施例3,実施例13、比較例1,比較例4のセンサー素子表面の顕微鏡写真である。
Claims (6)
- セラミック粒子と、
ブチラール樹脂と、
ターピネオール構造を有する第1溶剤と、
エステル結合を有する第2溶剤と、を備えたセラミックスペーストであり、
前記第2溶剤は、前記第1溶剤及び第2溶剤の全体に対して体積割合で10体積%以上50体積%以下含まれているセラミックスペースト。 - 前記第2溶剤は、酢酸エステル結合を有する、請求項1に記載のセラミックスペースト。
- 前記第2溶剤は、分岐鎖のある酢酸エステル結合を有する、請求項2に記載のセラミックスペースト。
- 前記第1溶剤は、ジヒドロターピネオールである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のセラミックスペースト。
- 前記第2溶剤は、酢酸2−エチルへキシルである、請求項3または4に記載のセラミックスペースト。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のセラミッスクペーストを用いて、作製したグリーンシート積層体。
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