JP2012201516A - 複合セラミックス材料及びその製造方法並びに固体酸化物形燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の複合セラミックス材料は、イットリア安定化ジルコニアからなるジルコニア粒子が結合して三次元の網目状骨格構造とされ、この網目状骨格構造の表面に酸化ニッケルが結合している。
【選択図】なし
Description
このSOFCでは、一般的には、燃料極は、固体電解質粒子と、燃料と酸化物イオンとの反応にて触媒となる物質との複合体で構成され、一方、空気極は、固体電解質粒子と、酸素を還元する触媒との複合体で構成されている。
さらに三相界面が多いだけではなく、電極内に酸素イオンを行き渡らせ、また酸素イオンと燃料の反応によって生じた電子を電極外にスムーズに取り出すために、電解質粒子、触媒粒子、それぞれが電極内にて連続的なつながりを持った構造を有していることが望ましい。
例えば、噴霧熱分解法により酸化ニッケル(還元により電極触媒の金属ニッケルを生成する)の周囲に、固体電解質であるセリアを析出させた3次元ネットワーク電極の生成が報告されている(特許文献1)。
また、酸化ニッケルの粉末をサマリウム塩、セリウム塩の溶液に浸漬し、酸化ニッケルの表面をサマリウムドープセリアで覆い、このサマリウムドープセリア(固体電解質相)のネットワークを形成させる方法が提案されている(特許文献2)。
また、これらの方法では、各粒子の表面に存在するイオン導電性を有する固体電解質を相互に結合することで導電性を向上させているが、このために触媒である酸化ニッケルが固体電解質中に埋め込まれてしまうため、十分な三相界面が得られないという問題もあった。
前記ジルコニア粒子の質量(WYSZ)に対する前記酸化ニッケルの質量(WNiO)の比(WNiO/WYSZ)は、0.32/0.68以上かつ0.88/0.12以下であることが好ましい。
前記燃料極材料中の酸化ニッケルは、還元されて金属ニッケルを形成していることが好ましい。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
本実施形態の複合セラミックス材料は、イットリア安定化ジルコニアからなるジルコニア粒子が結合して三次元の網目状骨格構造とされ、この網目状骨格構造の表面に酸化ニッケルが結合してなる材料である。
ここで、三次元の網目状骨格構造とは、ジルコニア粒子が複数個結合して樹枝状となったものが三次元に張りめぐらされて網目状となったものであり、この網目状骨格構造の内部に形成された空隙部は、三次元に張りめぐらされて網目状の空隙となっており、場合によっては、その一部がジルコニア粒子の網目状骨格構造の中に空孔となって残っている構造である。
ここで、ジルコニア粒子の平均粒子径を10nm以上かつ400nm以下とした理由は、平均粒子径が10nm未満のものは、後述の製造方法に示すように、複合セラミックス材料を形成するために800℃以上の温度で熱処理する必要があるために、ジルコニア粒子の粒成長を10nm未満に抑えることが難しいからであり、一方、平均粒子径が400nmを超えると、表面積が小さくなり、また三次元の網目状構造が粗大になるために、十分な三相界面を得ることができないので、好ましくない。
ここで、比(WNiO/WYSZ)を0.32/0.68以上かつ0.88/0.12以下としたのは、比(WNiO/WYSZ)が0.32/0.68未満では、この材料をSOFCの燃料極としたときに金属ニッケルの量が十分ではなく、電極の電子伝導性が低くなるので、好ましくなく、一方、0.88/0.12を超えると、この材料をSOFCの燃料極としたときにイットリア安定化ジルコニアからなるジルコニア粒子の量が十分ではなく、電極のイオン伝導性が低くなるので、好ましくない。
本実施形態の複合セラミックス材料の製造方法は、イットリア安定化ジルコニアからなるジルコニア微粒子とニッケルイオンとを含有するジルコニア分散液の水素イオン指数を4以上かつ7未満に調整することにより、前記ジルコニア微粒子を凝集させて三次元の網目状凝集構造体とし、次いで、前記ジルコニア微粒子からなる前記網目状凝集構造体を含む分散液の水素イオン指数を7以上に調整することにより、前記ジルコニア微粒子からなる前記網目状凝集構造体の表面にニッケル成分を析出させ、次いで、このニッケル成分が析出した網目状凝集構造体を800℃以上かつ1450℃以下の温度にて熱処理し、前記ジルコニア微粒子を焼結して得られるジルコニア粒子からなる三次元の網目状骨格構造の表面に酸化ニッケルが結合した複合セラミックス材料を生成する方法である。
ここで、ニッケル成分とは、pHを7以上とすることで、分散液より析出させたニッケルの水酸化物や炭酸塩等を指す。
「ジルコニア分散液の作製」
イットリア安定化ジルコニア(YSZ)からなるジルコニア微粒子と、ニッケルイオンと、を分散媒中に分散させてジルコニア分散液とする。
このイットリア安定化ジルコニア微粒子は、水熱合成法や焼成法により作製することができ、例えば、次に挙げる方法が好適である(特開2006−16236号公報参照)。
0.5<n<m ……(1)
を満たすように、金属塩溶液に塩基性溶液を加えて金属塩溶液部分中和させ、次いで、この部分中和された溶液に無機塩を加えて混合溶液とし、この混合溶液を加熱する方法である。
ここで、ジルコニア微粒子の分散平均粒子径を0.1nm以上かつ30nm以下とした理由は、分散平均粒子径が0.1nm未満では、ジルコニア微粒子が後述する分散液中でコロイドとしての性質を発現することができず、一方、30nmを超えると、ジルコニア微粒子により形成される網目状凝集構造体の比表面積が十分でなく、その後のpH調整によってニッケル成分を析出させる際、ニッケル成分がジルコニアの網目状凝集構造体の表面以外で析出してしまい、その結果、組成の分布性が悪く、組成の不均一な複合セラミックス材料が生じる虞があるからである。
次いで、このジルコニア分散液に、アルカリ、例えば、アンモニア水、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等の無機アルカリ、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン等のアルキルアミン、メタノールアミン、エタノールアミン等のアルコールアミン、等を添加し、この分散液のpHを4以上かつ7未満に調整する。
上記のジルコニア分散液及びアルカリそれぞれの温度については、常温で良く、より好ましくは1℃〜50℃の範囲である。
これにより、ジルコニア分散液中には、ジルコニア微粒子のみを凝集させた三次元の網目状凝集構造体とニッケルイオンとが共存することとなる。
上記の網目状凝集構造体とニッケルイオンとを含む分散液及びアルカリそれぞれの温度については、常温で良く、より好ましくは1℃〜50℃の範囲である。
これにより、ジルコニア分散液中には、ジルコニア微粒子が凝集した三次元の網目状凝集構造体の表面にニッケル成分が析出したセラミックス・ニッケル成分複合物が生成することとなる。
通常の濾過洗浄装置等を用いて、上記のセラミックス・ニッケル成分複合物を含む分散液からセラミックス・ニッケル成分複合物を分離し、このセラミックス・ニッケル成分複合物を純水を用いて洗浄してアルカリイオン等の不純物イオンを除去し、その後、乾燥機を用いて乾燥する。乾燥温度は200℃未満が好ましいが、これは200℃以上ではセラミックス・ニッケル成分複合物中のニッケル成分が酸化ニッケルに変化するために、乾燥物量を測定する場合等においては誤差を生じるためであり、乾燥と同時にニッケルの酸化を行う場合には、特に制限はない
ここで得られる乾燥物は、ナノメートルサイズの微細なイットリア安定化ジルコニアからなるジルコニア微粒子が三次元の網目状に凝集した凝集構造体の表面にニッケル成分が析出した状態である。
なお、ニッケル成分から酸化ニッケルを生成させるための熱処理温度は200℃以上であればよく、450℃以上とすれば速やかに生成が行われるのに対し、本熱処理温度は800℃以上であるから、ニッケル成分からの酸化ニッケル生成には問題ない。
また、この加熱処理は一度に行ってもよく、複数回に分けて行ってもよい。
ここで、複合セラミックス材料の成形方法について説明する。
セラミックス材料は、通常、粉体の状態で成形後、焼結して当該セラミックス材料を得る。本実施形態の複合セラミックス材料における粉体としては、前記のセラミックス・ニッケル成分複合物の乾燥物があり、これを用いることができる。ただし、ニッケル成分が水酸化物や炭酸塩等であって安定ではなく、その後の熱処理時に酸化ニッケルに変化する際に大きな体積変化やガス発生などが起こりうるため、ハンドリングの面から好ましくないことから、あらかじめ600℃程度で熱処理してニッケル成分を酸化ニッケルに転じておくことが好ましい。
また、後述のSOFC用燃料極等に用いる場合には、この成形の際に、ポリマービーズや繊維状ポリマーなどを含有させて、得られる成形体に一定の空孔を形成させても良い。
このようにして、特定の形状を有し、イットリア安定化ジルコニアからなるジルコニア粒子が結合した三次元の網目状骨格構造の表面に酸化ニッケルが結合した本実施形態の複合セラミックス材料を作製することができる。
本実施形態の固体酸化物形燃料電池は、上記の複合セラミックス材料を固体酸化物形燃料電池(SOFC)の燃料極の電極材料としたものである。この電極材料は、イットリア安定化ジルコニアからなるジルコニア粒子が結合した三次元の網目状骨格構造の表面に酸化ニッケルが結合した構造を有していることから、この固体酸化物形燃料電池の発電時の還元雰囲気下にて酸化ニッケルの還元金属化処理を行った場合においても、金属ニッケルの融着や粒成長を抑制することができ、イットリア安定化ジルコニアからなるジルコニア骨格に金属ニッケルが絡みついた構造体が得られる。したがって、三相界面量が多く、ジルコニア骨格由来のイオン導電性、ジルコニアの骨格に沿った金属ニッケルのネットワーク由来の高い電子伝導性を持つ燃料極を備えた固体酸化物形燃料電池を提供することができる。
したがって、SOFCのアノード反応である炭化水素、アルコール、水素などの酸化反応の効率を上げることができ、SOFCの出力特性を向上させることができる。
図において、1はイットリア安定化ジルコニア等の電解質、2は白金(Pt)からなる参照極、3は電解質1の上面に形成されたLa0.8Sr0.2MnO3(LSM)等からなる空気極、4は参照極2の下面に形成された酸化ニッケル−イットリア安定化ジルコニア等からなる燃料極、5は空気極3及び燃料極4それぞれの上に配置された白金網、6はガラスシール、7、8は同軸的に配設され互いに径の異なるアルミナ管、9は白金線、10は乾燥空気、11は3%H2O−97%H2の組成の加湿水素ガスである。
分散平均粒子径が4nmの8.5mol%イットリア安定化ジルコニア(8.5YSZ)分散液(8.5YSZの固形分濃度:2.56質量%、pH:3.3)312.5gに、硝酸ニッケル6水和物(Ni(NO3)2・6H2O)32.19gを純水553.5gに溶解し、硝酸によってpHを2に調整した硝酸ニッケル水溶液を加えて攪拌し、ニッケルイオン含有8.5mol%イットリア安定化ジルコニア(Ni−8.5YSZ)分散液(pH:2.40)を作製した。
次いで、0.4mol/L炭酸水素アンモニウム(NH4HCO3)水溶液を分散液A−1に滴下し、この分散液A−1のpHを8.0に調整し、8.5YSZ粒子の凝集体とニッケル成分を含む分散液B−1を得た。
この複合セラミックス粉体C−1中のNi、Y及びZrの質量を蛍光X線分析により測定し、この測定結果に基づき酸化ニッケル(NiO)とイットリア安定化ジルコニア(YSZ)との質量比を算出した。その結果、質量比(WNiO/WYSZ)は0.45/0.55であった。
図2及び図3によれば、200〜300nm程度のイットリア安定化ジルコニア(YSZ)粒子が結合して三次元の網目状構造となっており、この網目状構造の表面に金属ニッケルが結合することにより、ニッケルとジルコニウムが絡み合った構造となっていることが分かる。
なお、TEM像における「樹脂」は、TEM測定用試料作製時に試料が分解しないようにするために、試料を埋め込んだ樹脂であって、本実施例とは直接は関係ない。
分散平均粒子径が4nmの8.5mol%イットリア安定化ジルコニア(8.5YSZ)分散液(8.5YSZの固形分濃度:2.56質量%、pH:3.3)312.5gに、硝酸によってpHを2に調整した硝酸ニッケル水溶液を加えて攪拌し、硝酸ニッケル6水和物(Ni(NO3)2・6H2O)72.44gを純水1247.77gに溶解した硝酸ニッケル水溶液を加えて攪拌し、ニッケルイオン含有8.5mol%イットリア安定化ジルコニア(Ni−8.5YSZ)分散液(pH:2.2)を作製した。
次いで、0.4mol/L炭酸水素アンモニウム(NH4HCO3)水溶液を分散液A−2に滴下し、この分散液A−2のpHを8.0に調整し、8.5YSZ粒子の凝集体とニッケル成分を含む分散液B−2を得た。
この複合セラミックス粉体C−2中のNi、Y及びZrの質量を蛍光X線分析により測定し、この測定結果に基づき酸化ニッケル(NiO)とイットリア安定化ジルコニア(YSZ)との質量比を算出した。その結果、質量比(WNiO/WYSZ)は0.66/0.34であった。
次いで、この燃料極の電極反応抵抗を、実施例1に準じて測定した。測定前、燃料極D−2は3%H2O−97%H2の組成の加湿水素ガス中で加熱されることにより、含有される酸化ニッケルが還元されて金属ニッケルとなるが、この還元状態の燃料極をD−2Rとする。測定の結果、燃料極D−2Rの電極反応抵抗は160mΩ・cm2であった。
図4及び図5によれば、200〜300nm程度のイットリア安定化ジルコニア(YSZ)粒子が結合して三次元の網目状構造となっており、この網目状構造の表面に金属ニッケルが結合することにより、ニッケルとジルコニウムが絡み合った構造となっていることが分かる。
分散平均粒子径が6.5nmの8.5mol%イットリア安定化ジルコニア(8.5YSZ)分散液(8.5YSZの固形分濃度:2.56質量%、pH:3.3)312.5gに、硝酸ニッケル6水和物(Ni(NO3)2・6H2O)32.19gを純水553.5gに溶解し、硝酸によってpHを2に調整した硝酸ニッケル水溶液を加えて攪拌し、ニッケルイオン含有8.5mol%イットリア安定化ジルコニア(Ni−8.5YSZ)分散液(pH:2.40)を作製した。
次いで、0.4mol/L炭酸水素アンモニウム(NH4HCO3)水溶液を分散液A−3に滴下し、この分散液A−3のpHを8.0に調整し、8.5YSZ粒子の凝集体とニッケル成分を含む分散液B−3を得た。
この複合セラミックス粉体C−3中のNi、Y及びZrの質量を蛍光X線分析により測定し、この測定結果に基づき酸化ニッケル(NiO)とイットリア安定化ジルコニア(YSZ)との質量比を算出した。その結果、質量比(WNiO/WYSZ)は0.45/0.55であった。
次いで、この燃料極の電極反応抵抗を、実施例1に準じて測定した。測定前、燃料極D−3は3%H2O−97%H2の組成の加湿水素ガス中で加熱されることにより、含有される酸化ニッケルが還元されて金属ニッケルとなるが、この還元状態の燃料極をD−3Rとする。測定の結果、燃料極D−3Rの電極反応抵抗は200mΩ・cm2であった。
図6によれば、200〜300nm程度の微細な粒子が結合して三次元の網目状構造を構成していることが分かる。
結晶子径が35nmの8.5mol%イットリア安定化ジルコニア(8.5YSZ)粉末0.82gと結晶子径22nmの酸化ニッケル粉末0.68gの計1.5gを、ポリエチレングリコール(分子量:400)0.5g及びエタノール10gと共にボールミルにて混合し、次いで、この混合溶液を80℃に加温してエタノールを蒸発除去し、酸化ニッケル−イットリア安定化ジルコニアペーストを作製した。次いで、このペーストを、厚み300μmの8mol%イットリア安定化ジルコニア(8YSZ)基板上にスクリーン印刷にて塗布した。まず、1300℃で2時間熱処理したところ、十分に焼結しなかったため、1350℃にて2時間焼成し、燃料極D−4を形成した。
次いで、この燃料極の電極反応抵抗を、実施例1に準じて測定した。測定前、燃料極D−4は3%H2O−97%H2の組成の加湿水素ガス中で加熱されることにより、含有される酸化ニッケルが還元されて金属ニッケルとなるが、この還元状態の燃料極をD−4Rとする。測定の結果、燃料極の電極反応抵抗は1500mΩ・cm2であった。
図7は、比較例1の燃料極D−4Rを示す走査型電子顕微鏡(SEM)像である。この図7によれば、粒子が500nm程度に粗大化していることが分かる。
市販の8mol%イットリア安定化ジルコニア(8YSZ、東ソー社製TZ−8YS)8.0gをpH3.3の希硝酸304.5gに加え、超音波ホモジナイザを用いて分散させ、分散液を作製した(8YSZの固形分濃度:2.56質量%)。この分散液中のイットリア安定化ジルコニア粉末の分散平均粒子径は、120nmであった。この分酸液に、硝酸ニッケル6水和物(Ni(NO3)2・6H2O)32.19gを純水553.5gに溶解し、硝酸によってpHを2に調整した硝酸ニッケル水溶液を加えて攪拌し、ニッケルイオン含有8mol%イットリア安定化ジルコニア(Ni−8YSZ)分散液(pH:2.50)を作製した。
この複合セラミックス粉体C−5中のNi、Y及びZrの質量を蛍光X線分析により測定し、この測定結果に基づき酸化ニッケル(NiO)とイットリア安定化ジルコニア(YSZ)との質量比を算出した。その結果、質量比(WNiO/WYSZ)は0.45/0.55であった。
次いで、実施例1に準じて空気極、参照極を作製した。
次いで、この燃料極の電極反応抵抗を、実施例1に準じて測定した。測定前、燃料極D−5は3%H2O−97%H2の組成の加湿水素ガス中で加熱されることにより、含有される酸化ニッケルが還元されて金属ニッケルとなるが、この還元状態の燃料極をD−5Rとする。測定の結果、燃料極をD−5Rの電極反応抵抗は8000mΩ・cm2であった。
2 参照極
3 空気極
4 燃料極
5 白金網
6 ガラスシール
7、8 アルミナ管
9 白金線
10 乾燥空気
11 加湿水素ガス
Claims (7)
- イットリア安定化ジルコニアからなるジルコニア粒子が結合して三次元の網目状骨格構造とされ、この網目状骨格構造の表面に酸化ニッケルが結合してなることを特徴とする複合セラミックス材料。
- 前記ジルコニア粒子の平均粒子径は10nm以上かつ400nm以下であることを特徴とする請求項1記載の複合セラミックス材料。
- 前記ジルコニア粒子の質量(WYSZ)に対する前記酸化ニッケルの質量(WNiO)の比(WNiO/WYSZ)は、0.32/0.68以上かつ0.88/0.12以下であることを特徴とする請求項1または2記載の複合セラミックス材料。
- イットリア安定化ジルコニアからなるジルコニア微粒子とニッケルイオンとを含有するジルコニア分散液の水素イオン指数を4以上かつ7未満に調整することにより、前記ジルコニア微粒子を凝集させて三次元の網目状凝集構造体とし、次いで、前記ジルコニア微粒子からなる前記網目状凝集構造体を含む分散液の水素イオン指数を7以上に調整することにより、前記ジルコニア微粒子からなる前記網目状凝集構造体の表面にニッケル成分を析出させ、次いで、このニッケル成分が析出した網目状凝集構造体を800℃以上かつ1450℃以下の温度にて熱処理し、前記ジルコニア微粒子を焼結して得られるジルコニア粒子からなる三次元の網目状骨格構造の表面に酸化ニッケルが結合した複合セラミックス材料を生成することを特徴とする複合セラミックス材料の製造方法。
- 前記ジルコニア分散液におけるジルコニア微粒子の分散平均粒子径は0.1nm以上かつ30nm以下であることを特徴とする請求項4記載の複合セラミックス材料の製造方法。
- 請求項1ないし3のいずれか1項記載の複合セラミックス材料を燃料極材料としたことを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
- 前記燃料極材料中の酸化ニッケルが還元されて金属ニッケルを形成していることを特徴とする請求項6記載の固体酸化物形燃料電池。
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