JP2012200985A - 加飾成形品、加飾成形品の製造方法、および加飾フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材フィルムの一方の面に、順に一層以上からなる金属膜または無機酸化物膜からなる光学反射層、少なくとも一層以上のインキ層からなる加飾フィルムの前記インキ層上に熱収縮層を形成してプレフォームし、さらに熱収縮層を剥離した加飾フィルムをインサートして成形樹脂を射出成形する加飾成形品の製造方法、成形樹脂の表面に、順に熱収縮層、インキ層、金属膜または無機酸化物膜からなる光学反射層、基材フィルムからなることを特徴とする加飾成形品、加飾フィルム等を提供する。
【選択図】 図1
Description
6から11何れかに記載の加飾成形品の製造方法である。
なるため、工程数の増加及びコストアップを回避することが可能である。この場合ハードコート層にも相応の延伸性が必要となる。
(光学反射層形成工程)
まず、基材となるプラスチックフィルムには、片面にハードコートが塗工された厚さ125μmのPET(ポリエチレンテレフタレート、以下同じ)フィルムを用いた。光学反射層は、スパッタリング法にて酸化チタン(TiO2)と酸化ニオブ(Nb2O5)を積層構成にて成膜した。スパッタリング法には、例えば特許第3953444号などを参考にして、メタモードスパッタ成膜により成膜を行った。メタモードスパッタとはマグネトロンスパッタにて極めて薄い金属膜を形成し、次に酸素イオンアシストにて金属膜を酸化する。次に再度金属膜をスパッタして、それをまた酸素イオンアシストで酸化する。この工程を繰り返すことで金属酸化膜を形成する方法である。この方法を用いることで、(1)金属酸化物ではなく金属単体をスパッタするため成膜速度が速い、(2)スパッタプロセスと酸化プロセスが分かれていることで低温成膜が可能となる、(3)極めて薄い金属膜を酸化するためアモルファス状の平滑な膜が得られる、などの利点がある。
上記光学反射層上に下記インキ組成にてアンカー層6を、耐熱付与層7、接着層8の順番で3層のインキ層をスクリーン印刷にて形成し、それぞれの膜厚はアンカー層6が10μm、耐熱付与層7が10μm、接着層8が5μmであった。
・ アンカー層6
黒インキ(株式会社セイコーアドバンス 1690N 710) 70部
硬化剤(株式会社セイコーアドバンス 1690硬化剤) 30部
希釈溶剤(株式会社セイコーアドバンス T−965) 14部
・耐熱付与層7
黒インキ(帝国インキ製造株式会社 IPX971 墨) 100部
硬化剤(帝国インキ製造株式会社 240硬化剤) 10部
希釈溶剤(帝国インキ製造株式会社 F−003溶剤) 15部
・接着層8
接着剤(帝国インキ製造株式会社 IMB−003) 100部
希釈溶剤(帝国インキ製造株式会社 F−003溶剤) 10部
(プレフォーム工程)
次に上記印刷後の光学反射層が形成されたPETフィルムのプレフォームを行った。
次に真空成形加工により得られた加飾フィルムを用いてインサート成形を行った。加飾フィルムを成形用金型内に配置し、アクリル樹脂を成形樹脂として成形同時加飾加工を行った。インサート成形品を金型から取り出し、マイクロクラックの発生が抑制された高品質な金属光沢調を有する加飾成形品を得た。
2・・・光学反射層
3・・・インキ層
4・・・熱収縮層
5・・・ハードコート層
6・・・アンカー層
7・・・耐熱付与層
8・・・接着層
Claims (18)
- 成形樹脂の表面に、順に熱収縮層、インキ層、金属膜または無機酸化物膜からなる光学反射層、基材フィルムからなることを特徴とする加飾成形品。
- 成形樹脂と熱収縮層の間に接着層が設けられていることを特徴とする請求項1記載の加飾成形品。
- インキ層がアンカー層と耐熱付与層とからなることを特徴とする請求項1または2記載の加飾成形品。
- 基材フィルム上にさらにハードコート層が設けられていることを特徴とする請求項1から3何れか記載の加飾成形品。
- 熱収縮層が基材フィルムと同等以上の熱収縮率を有することを特徴とする請求項1から4何れか記載の加飾成形品。
- 基材フィルムの一方の面に、順に一層以上からなる金属膜または無機酸化物膜からなる光学反射層、少なくとも一層以上のインキ層からなる加飾フィルムの前記インキ層上に熱収縮層を形成してプレフォームし、さらに熱収縮層を剥離した加飾フィルムをインサートして成形樹脂を射出成形することを特徴とする加飾成形品の製造方法。
- 前記熱収縮層が前記フィルムと同等以上の熱収縮率を有することを特徴とする請求項6に記載の加飾成形品の製造方法。
- インキ層がアンカー層と耐熱付与層と接着層とからなることを特徴とする請求項6または7記載の加飾成形品の製造方法。
- 基材フィルムの他方の面にハードコート層が設けられていることを特徴とする請求項6から8何れか記載の加飾成形品の製造方法。
- インキ層と熱収縮層が強固に接着されており、プレフォーム時に剥離しないことを特徴とする請求項6から9何れか記載の加飾成形品の製造方法。
- 熱収縮層がインキ層から再剥離可能であることを特徴とする請求項6から10何れかに記載の加飾成形品の製造方法。
- プレフォームにより加飾フィルムを所望の立体形状に加工し、不要部分をカットして除去した後、熱収縮層を剥離することを特徴とする請求項6から11何れかに記載の加飾成形品の製造方法。
- プレフォームにより加飾フィルムを所望の立体形状に加工し、不要部分をカットして除去した後、射出成形用金型内にインサートし、射出成形樹脂を射出することを特徴とする請求項6から11何れかに記載の加飾成形品の製造方法。
- 請求項6から11何れかに記載の加飾成形品の製造方法で製造されたことを特徴とする加飾成形品。
- 基材フィルムの一方の面に、順に一層以上からなる金属膜または無機酸化物膜からなる光学反射層、少なくとも一層以上のインキ層、熱収縮層が積層されていることを特徴とす
る加飾フィルム。 - 前記熱収縮層が前記フィルムと同等以上の熱収縮率を有することを特徴とする請求項15に記載の加飾フィルム。
- インキ層がアンカー層と耐熱付与層と接着層とからなることを特徴とする請求項15または16記載の加飾フィルム。
- 基材フィルムの他方の面にハードコート層が設けられていることを特徴とする請求項15から17何れか記載の加飾フィルム。
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