JP2012200957A - 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上流ヘッドユニット17におけるブラックノズルBTと、下流ヘッドユニット18におけるイエローノズルYTとの離間距離である距離D2を、搬送ローラー10を、整数回、回転した場合における記録媒体11の搬送量から、半回転した場合における記録媒体11の搬送量分ずらした距離に対応する距離とした。
【選択図】図1
Description
この特許文献1に記載の液体吐出装置では、1つの記録ヘッドに、記録媒体の搬送方向と直交するノズル列方向に延在したノズル列が複数形成されており、所定の対応関係にあるノズル列については、ノズル列方向における所定範囲で記録媒体の搬送方向においてオーバーラップしている。このオーバーラップした範囲については、各ノズルからインクが吐出されて、ドットが形成される。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、搬送ローラーに起因して記録媒体が蛇行した場合であっても、印刷品質の低下を抑制することを目的とする。
ここで、搬送ローラーの偏芯、傾き等により、記録媒体が蛇行する場合、搬送ローラーが1周する周期と、記録媒体が蛇行する周期とが一致することとなる。また、白抜けの発生は、印刷品質を著しく低下させる場合があるため、白抜けの発生を抑制すれば、効果的に印刷品質の低下を実現できる。
これを踏まえ、上記構成によれば、搬送ローラーに起因して記録媒体が蛇行している状況で、第1の記録ヘッド部によってインクを吐出する記録媒体の部位と、第2の記録ヘッド部によってインクを吐出する記録媒体の部位とに、搬送ローラー半周分に対応するずれ、すなわち、搬送ローラーに起因したずれとして最も大きいと想定されるずれを生じさせ、これにより、第1の記録ヘッド部に係る白抜け部分に第2の記録ヘッド部によりインクが吐出され、一方、第2の記録ヘッド部に係る白抜け部分に、第1の記録ヘッド部によりインクが吐出された状態とすることが可能となり、白抜けを効果的に抑制でき、印刷品質の低下を抑制することが可能となる。
この構成によれば、搬送ローラーの外周という客観的な値を利用して、第1の記録ヘッド部における第1のノズル列と、前第2の記録ヘッド部における第2のノズル列との離間距離を、搬送ローラーを、整数回、回転した場合における媒体の搬送量から、半回転した場合における媒体の搬送量分ずらした距離に対応する距離とすることが可能となる。
ここで、ブラックのドットに係る白抜けが発生している場合、印刷品質の著しい低下につながる可能性がある。
これを踏まえ、上記構成によれば、ブラックのドットの白抜けを、ブラックインクによって抑制でき、白抜けの抑制と共に、色の不均一な領域が発生することを抑制でき、印刷品質の低下をより効果的に抑制できる。
この構成によれば、搬送ローラーに起因した記録媒体の蛇行により、ブラックのドットに係る白抜けが発生した場合に、当該白抜けした部位に、OD値の高い色、すなわち、ブラックに近い色のインクが吐出された状態とすることができ、白抜けの発生の抑制、及び、印刷品質の低下の抑制を実現できる。
この構成によれば、搬送ローラーに起因した記録媒体の蛇行により、所定の色のドットに係る白抜けが発生した場合に、当該白抜けした部位に、所定の色と色相の近い色のインクが吐出された状態とすることができ、白抜けの発生を効果的に抑制でき、及び、印刷品質の低下を抑制できる。
この構成によれば、ノズル列方向における所定範囲でオーバーラップするノズル列のそれぞれによってドットが形成される範囲について、他の範囲との間で、見た目上の違和感が発生することを効果的に抑制できる。
上述したように、ブラックのドットに係る白抜けが発生している場合、印刷品質の著しい低下につながる可能性がある。
これを踏まえ、上記構成によれば、ブラックのドットを形成する場合、ブラックのドットだけではなく、他のインクも併せて吐出されるため、ブラックのドットに係る白抜けを抑制でき、印刷品質の低下を抑制できる。
この製造方法によって液体吐出装置を製造することにより、液体吐出装置を、搬送ローラーに起因して記録媒体が蛇行した場合であっても、印刷品質の低下を抑制可能な装置とすることができる。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るラインインクジェットプリンター1(液体吐出装置)の構成を模式的に示す図である。
ラインインクジェットプリンター1は、搬送ローラー10によって記録媒体11を搬送方向YJ1に搬送しつつ、搬送方向YJ1と直交する方向であるノズル列方向YJ2に延びるノズル列を有するラインインクジェットヘッド12から記録媒体11に対してインク(液体)を吐出して、記録媒体11にドットを形成することにより画像を記録するライン型のインクジェットプリンターである。
上流ヘッドユニット17には、上流側トップ記録ヘッド17T、上流側左記録ヘッド17L、及び、上流側右記録ヘッド17Rの3つの記録ヘッドが千鳥状に配置されている。同様に、下流ヘッドユニット18には、下流側トップ記録ヘッド18T、下流側左記録ヘッド18L、及び、下流側右記録ヘッド18Rの3つの記録ヘッドが千鳥状に配置されている。
ブラックノズル列BTは、インクを微細なインク粒(液滴)として吐出するノズル孔が、搬送方向と直交する方向であるノズル列方向YJ2に延在して形成されたノズル列である。ブラックノズル列BTには、ブラック(K)のインクカートリッジ(不図示)から、インクが供給される構成となっており、上流側トップ記録ヘッド17Tは、例えばピエゾ素子を用いて構成されるアクチュエーターによって、ブラック(K)のインクカートリッジから供給されるインクを記録媒体11へ向かって押し出して、所定のノズル孔から微細なインク粒を吐出する。
同様に、シアンノズル列CTは、ブラックノズル列BTと同様、ノズル孔がノズル列方向に延在して形成されたノズル列であり、シアン(C)のインクカートリッジ(不図示)からインクが供給される構成となっている。
図1に示すように、上流側トップ記録ヘッド17Tに形成された各ノズル列と、上流側右記録ヘッド17Rに形成された各ノズル列とは、ノズル列方向YJ2における範囲H1において、オーバーラップしている。このオーバーラップは、記録媒体11において、上流側トップ記録ヘッド17Tによって記録媒体11に形成されるドットと、上流側右記録ヘッド17Rによって記録媒体11に形成されるドットとの境目に対応する部位に、ドットの不均一な乖離に起因したいわゆる白線が発生し、見た目上の違和感が発生することを防止するために設定されたものである。
また、図1に示すように、上流側トップ記録ヘッド17Tに形成されたブラックノズル列BTと、上流側右記録ヘッド17Rに形成されたブラックノズル列BRとは、搬送方向において距離D1だけ離間しており、同様に、シアンノズル列CTと、シアンノズル列CRとは距離D1だけ離間している。この距離D1については後述する。
図1に示すように、上流側トップ記録ヘッド17Tに形成された各ノズル列と、上流側左記録ヘッド17Lに形成された各ノズル列とは、ノズル列方向YJ2における範囲H2において、オーバーラップしている。
また、図1に示すように、上流側トップ記録ヘッド17Tに形成された各ノズル列のそれぞれと、上流側左記録ヘッド17Lに形成されたノズル列のそれぞれとは、搬送方向において距離D1だけ離間している。
図1に示すように、下流側トップ記録ヘッド18Tに形成された各ノズル列と、下流側右記録ヘッド18Rに形成された各ノズル列とは、ノズル列方向YJ2における範囲H1において、オーバーラップしている。
また、図1に示すように、下流側トップ記録ヘッド18Tに形成された各ノズル列と、下流側右記録ヘッド18Rに形成された各ノズル列とは距離D1だけ離間している。
図1に示すように、下流側トップ記録ヘッド18Tに形成された各ノズル列と、下流側左記録ヘッド18Lに形成された各ノズル列とは、ノズル列方向YJ2における範囲H2において、オーバーラップしている。
また、図1に示すように、下流側トップ記録ヘッド18Tに形成された各ノズル列のそれぞれと、下流側左記録ヘッド18Lに形成されたノズル列のそれぞれとは、搬送方向において距離D1だけ離間している。
また、図1に示すように、上流ヘッドユニット17の第1の記録ヘッドに形成された第1のノズル列と、下流ヘッドユニット18の第1の記録ヘッドに対応する第2の記録ヘッドに形成されたノズル列であって、当該第1のノズル列に対応するノズル列と、の距離は、距離D2で一定である。
具体的には、上流ヘッドユニット17の上流側トップ記録ヘッド17Tのブラックノズル列BTと、下流ヘッドユニット18の下流側トップ記録ヘッド18Tのイエローノズル列YTと、は距離D2だけ搬送方向に離間している。同様に、シアンノズル列CT及びマゼンタノズル列MT、ブラックノズル列BR及びイエローノズル列YR、シアンノズル列CR及びマゼンタノズル列MR、ブラックノズル列BL及びイエローノズル列YL、シアンノズル列CL及びマゼンタノズル列MLとは、それぞれ、距離D2だけ搬送方向に離間している。この距離D2がどのように規定されているかについては、後に詳述する。
記録媒体11が図1に示す位置に存在しており、この記録媒体11上の位置P1に所定の色のドットを形成する場合を例にして説明する。なお、所定の色は、ブラック(K)、シアン(C)、イエロー(Y)、及び、マゼンタ(M)のインクがそれぞれ所定量ずつ吐出されることによって表現される色であるものとする。
図1に示すように、位置P1は、範囲H2に属する位置である。
このようにして、記録媒体11上の位置P1に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及び、イエロー(Y)のインクがそれぞれ所定量ずつ吐出され、位置P1に所定の色のドットが形成される。
つまり、本実施形態に係るラインインクジェットプリンター1では、画像の記録に係る処理中は、各記録ヘッドはその位置が固定された状態であり、この固定された記録ヘッドに対して記録媒体11が相対的に移動しつつ、各記録ヘッドから適宜インクが吐出されてドットが形成され、画像が記録される。
ラインインクジェットプリンター1は、プリンター側制御部27と、ドライバー回路部30と、を備えている。
プリンター側制御部27は、ラインインクジェットプリンター1の各部を中枢的に制御するものであり、演算実行部としてのCPUや、このCPUによって実行可能な基本制御プログラムや、この基本制御プログラムに係るデータ等を不揮発的に記憶するROM、CPUに実行されるプログラムやこのプログラムに係るデータ等を一時的に記憶するRAM、その他の周辺回路等を備えている。
ドライバー回路部30は、記録ヘッドドライバー31と、搬送ドライバー33と、を備えている。
記録ヘッドドライバー31は、各記録ヘッドに接続され、プリンター側制御部27の制御の下、各記録ヘッドが備えるアクチュエーターを駆動し、各ノズル孔から必要量のインクを吐出する。
搬送ドライバー33は、搬送モーター36に接続され、搬送モーター36に駆動信号を出力して、搬送モーター36をプリンター側制御部27により指示された量だけ動作させる。搬送モーター36の動作に応じて、搬送ローラー10が回転し、記録媒体11が搬送方向に搬送される。
また、プリンター側制御部27には表示部39と、入力部40と、通信インターフェイス41(I/F)と、が接続されている。
表示部39は、表示パネルや、LED等を備え、プリンター側制御部27の制御の下、各種情報を表示する。
入力部40は、各種操作スイッチに接続され、操作スイッチに対する操作を検出し、プリンター側制御部27に出力する。
通信インターフェイス41は、プリンター側制御部27の制御の下、ホストコンピューター25との間で、通信規格に準拠した通信を行う。
ホスト側制御部45は、ホストコンピューター25の各部を中枢的に制御するものであり、プリンター側制御部27と同様、CPUや、ROM、RAM、周辺回路等を備えている。
表示部46は、液晶ディスプレーパネルや、有機ELパネル等の表示パネルを備え、ホスト側制御部45の制御の下、表示パネルに各種情報を表示する。
入力部47は、各種入力デバイスに接続され、入力デバイスの出力信号をホスト側制御部45に出力する。
記憶部48は、ハードディスクや、EEPROM等を備え、各種データを書き換え可能に記憶する。
通信インターフェイス49(I/F)は、上述した通信インターフェイス41と同様、ホスト側制御部45の制御の下、ラインインクジェットプリンター1との間で通信規格に準拠した通信を行う。
プリンター側制御部27は、ホストコンピューター25から入力される制御コマンドに基づいて、ドライバー回路部30の各部を制御し、記録媒体11に画像を記録する動作を実行する。
以下、説明の便宜のため、上流側トップ記録ヘッド17Tのブラックノズル列BT、及び、上流側左記録ヘッド17Lのブラックノズル列BLにおけるオーバーラップについて説明する。
図1に示すように、ブラックノズル列BTと、ブラックノズル列BLとは、範囲H2でオーバーラップしている。ブラックノズル列BTについて、範囲H2に属するエリアは、エリアATであり、また、ブラックノズル列BLにおいて、範囲H2に属するエリアは、エリアALである。
上述したように、記録媒体11にある1つのドットを形成するべく、ブラック(K)のインクを吐出する場合、ブラックノズル列BTのエリアATに属する対応する1のノズルから、所定量のブラック(K)のインクが、当該1つのドットを形成すべき位置(例えば、位置P1)に吐出されると共に、ブラックノズル列BLのエリアALに属する対応する他のノズルから、所定量のブラック(K)のインクが、同位置(例えば、位置P1)に吐出される。この場合において、当該1のノズルと、当該他のノズルとから吐出されるインクの量は、記録媒体11に記録された画像における範囲H1に対応する領域に、色の不均一な変化に起因した見た目上の違和感が発生しないようにする、という観点から適切に決定される。
図3中、横軸は、記録媒体11において、ノズル列方向YJ2に延在するドットを示しており、縦軸は、インクの量を示している。また、グラフG1は、ブラックノズル列BTのインクの吐出量の変化を示すグラフであり、一方、グラフG2は、ブラックノズル列BLのインクの吐出量の変化を示すグラフである。これらグラフG1、及び、グラフG2は、ブラック(K)を利用して表現されるある一定の色のドットを形成する場合における、各ノズル列のインクの吐出量の変化を示している。
また、図1に示すように、ノズル列方向YJ2において、搬送方向YJ1に対して左方向を左方向YJ3とし、左方向を右方向YJ4と称するものとする。
範囲H2における各ノズル列のインクの吐出量の態様を、図3に示す態様とすることにより、範囲H2に属するドットについては、ブラックノズル列BT、及び、ブラックノズル列BLの双方からインクが吐出されて形成されることとなる。ここで、ブラックノズル列BTと、ブラックノズル列BLとにオーバーラップした範囲を設けなかった場合、ブラックノズル列BTによって形成されるドットと、ブラックノズル列BLによって形成されるドットとの境目に、ドットの配列が不均一となった領域が生じ得、これに起因していわゆる白線が発生する可能性があるが、本実施形態のように構成することにより、いわゆる白線が発生することを好適に防止できる。特に、本実施形態では、図3に示すように、範囲H2において、ブラックノズル列BTから吐出されるインクの量が左方向YJ3へ向かって減少していくのに対応して、ブラックノズル列BLから吐出されるインクの量が左方向YJ3へ向かって増加していく状態となり、範囲H1に属するドットについて、インクの吐出量の相違に起因した色の不均一な変化が生じにくい。
そして、経年劣化、製品毎の個体差、その他の要因により、搬送ローラー10が偏芯することがある。
搬送ローラー10が偏芯すると、記録媒体11の搬送に際し、記録媒体11が蛇行する場合がある。
図4において、ラインS1は、搬送方向に搬送される記録媒体11の中心の軌跡を示すラインである。
搬送ローラー10が偏芯している場合、記録媒体11が図4に示すように蛇行してしまう場合がある。
そして、搬送ローラー10の偏芯に起因して記録媒体11が蛇行する場合、搬送ローラー10が1回転する周期と、記録媒体11が蛇行する周期とが一致することとなる。
詳細には、搬送ローラー10が偏芯している場合において、搬送ローラー10が1の状態にあるとする。そして、当該1の状態から、搬送ローラー10が回転すると、偏芯に起因して、当該1の状態から状態が変移し、1回転した段階で、当該1の状態へと戻る。
このため、例えば、記録媒体11が、図4の位置T1に位置している場合において、搬送ローラー10が回転し始めると、記録媒体11は、搬送ローラー10の回転に伴って所定の態様で蛇行し、搬送ローラー10が1回転した段階で、位置T1における状態と対応する状態(図4の位置T2に示す状態)となる。
そして、記録媒体11が蛇行した場合、この蛇行に起因して、ある1のドットを形成すべく当該1のノズルによってインクが吐出される記録媒体11上の位置と、当該1のドットを形成すべく当該他ノズルによってインクが吐出される記録媒体11上の位置とに、乖離が生じ、この乖離に起因して、いわゆる白抜けが発生する場合がある。
図5では、記録媒体11が極端に蛇行した場合において、ブラックノズル列BTとブラックノズル列BLのオーバーラップした範囲である範囲H2に対応する記録領域に形成されるドットの強調的に示している。
図5において、図中B1で示される帯状の領域である帯B1は、記録媒体11が蛇行していることに起因して、ブラックノズル列BTのエリアATにおける各ノズルが形成するドットと、ブラックノズル列BLのエリアALにおける各ノズルが形成するドットとの間に乖離が生じ、この乖離により形成されたドット群である。
帯B1には、他の領域と比較して、色が濃い部分である高濃度部分BK1と、ドットが形成されない、もしくは、他の領域と比較して色の薄いドットが形成された低濃度部分BH1とを備えている。この低濃度部分BH1は、いわゆる白抜けが発生した状態、もしくは、白抜けが発生した状態に近い状態である。
また、帯B1は、搬送ローラー10が1回転する周期で、その形状が変化する。具体的には、図5に示す帯B1は、搬送ローラー10が1回転分、記録媒体11が搬送された際の帯B1を示しており、搬送ローラー10が1回転する度に、図5に示す形状が現出することとなる。つまり、帯B1では、搬送ローラー10が1回転する周期と対応して、一定の形状が現出する。これは、帯B1の形状は、蛇行の態様に対応して形状であり、かつ、蛇行の周期は、搬送ローラー10が1回転する周期と一致することに起因するものである。
これを踏まえ、本実施形態では、以下のような方法により、低濃度部分BH1に対応する位置における白抜けを抑制している。
なお、所定の補正とは、ラインインクジェットプリンター1の個体差や、想定される誤差等のハードウェア的、ソフトウェア的な事情を吸収するための補正である。
また、「上流ヘッドユニット17における第1のノズル列と、下流ヘッドユニット18における第2のノズル列とが対応する」とは、上流ヘッドユニット17における当該第1のノズル列における相対的な位置と、下流ヘッドユニット18における当該第2のノズル列における相対的な位置とが一致していることである。具体的には、ブラックノズル列BT及びイエローノズル列YT、シアンノズル列CT及びマゼンタノズル列MT、ブラックノズル列BR及びイエローノズル列YR、シアンノズル列CR及びマゼンタノズル列MR、ブラックノズル列BL及びイエローノズル列YL、シアンノズル列CL及びマゼンタノズル列MLがそれぞれ対応するノズル列である。
上述したようにこれらノズル列の離間距離は、すべて距離D2である。
また、記録媒体11は、搬送ローラー10に接触し、搬送ローラー10の回転に伴って、搬送方向YJ1へ向かって搬送される。従って、外周L1の値は、搬送ローラー10が1回転した場合における記録媒体11の搬送方向YJ1への搬送量の値に対応している。
すなわち、上述したように、搬送ローラー10の偏芯に起因して記録媒体11の蛇行が発生している場合、搬送ローラー10が1回転する周期と、記録媒体11が蛇行する周期とが一致し、さらに、これら周期と、ドットの乖離に起因して形成されるドット群(以下、単に「帯」という。例えば、図5における帯B1である。)において、一定の形状が現出する周期と、が一致する。
そして、距離D2を、上述した式1によって算出される値とすることにより、上流ヘッドユニット17のノズル列によって形成される帯(例えば、ブラックノズル列BT、及び、ブラックノズル列BLによって形成される帯)と、下流ヘッドユニット18の対応するノズル列によって形成される帯(例えば、イエローノズル列YT、及び、イエローノズル列YLによって形成される帯)とに、搬送ローラー10が半回転したときの搬送量に対応する距離分、「ずれ」を生じさせることができる。
図6(A)は、ブラック、もしくは、ブラックに類する色のドットを、記録媒体11における記録領域の全域に形成したときに、ブラックノズル列BT、及び、ブラックノズル列BLによって記録媒体11形成されたドットの様子を示しており、図5に対応している。
ここで、本実施形態では、ブラックや、ブラックに類する色のドットを形成する場合であっても、ブラックのインクを単独で使用してドットを形成するのではなく、ブラックと合わせて他の色のインクを使用してドットを形成する構成となっている。これは、以下の理由による。すなわち、いわゆるドット落ち(何らかの原因でノズルから想定された量のインクが吐出されず、これに起因してドットが形成されず、また、想定したドットが形成されないエラー)に関しては、ブラックのドットについてドット落ちが発生した場合に、最もドット落ちが目立った状態となり、印刷品質が低下する。これを踏まえ、本実施形態では、ブラックや、ブラックに類する色のドットを形成する場合において、ブラックと合わせて他の色のインクを使用してドットを形成する構成とし、これにより、仮にブラックのインクが、想定された態様で吐出されなかった場合においても、当該ドットを形成すべき位置に、他の色のインクが吐出されることとし、ブラックのドットが、完全にドット落ちするのを防止し、印刷品質の低下を抑制している。
そして、図6(A)において、記録媒体11に形成されるドットの色は、ブラック、又は、ブラックに類する色であるが、当該色は、ブラックのインクだけではなく、少なくとも、イエローのインクを用いて表現される。
図6(A)、及び、図6(B)では、共通する一連の処理によってドットが形成された記録媒体11の全く同一の領域を示している。そして、図6(A)は、ブラックノズル列BT及びブラックノズル列BLのみインクを吐出した場合の様子を表現しており、図6(B)は、イエローノズル列YT及びイエローノズル列YLのみインクを吐出した場合の様子を表現している。
図6(B)に示すように、帯B2には、高濃度部分BK2と、低濃度部分BH2と内在している。
図6(C)は、記録媒体11に均一にブラック、又は、ブラックに類する色のドットを形成した場合において、ブラックノズル列BT、ブラックノズル列BL、イエローノズル列YT、及び、イエローノズル列YLのみインクを吐出した場合の様子を表現しており、単純に言えば、図6(A)と、図6(B)とを重ね合わせた図である。
そして、帯B1の周期のピーク(高濃度部分BK1と低濃度部分BH1が変化する点)と、帯B2の周期のピーク(高濃度部分BK2と低濃度部分BH2が変化する点)との間には、距離D3分の「ずれ」が生じる。例えば、帯B1におけるピークPA1と、帯B2においてこのピークPA1と対応するピークであるピークPA2とは、距離D3分離間しており、同様に、帯B1におけるピークPB1と、帯B2においてこのピークPB1と対応するピークであるピークPB2とは、距離D3分離間する。
この距離D3分の「ずれ」は、距離D2を、式1によって算出された値とすることによって生じる「ずれ」であり、搬送ローラー10が半回転した場合に記録媒体11が搬送される搬送量に対応した距離である。
なぜなら、距離D2を式1によって算出された値とすることにより、1つのドットを形成する場合に、上流ヘッドユニット17の1のノズル(例えば、ブラックノズル列BTの位置P2に位置するノズル)によってインクを吐出した後、搬送ローラー10が、整数回の回転から半回転分差し引いた回転(0.5回転、1.5回転、2.5回転・・・)が行われたタイミングで、下流ヘッドユニット18において対応する他のノズル(例えば、イエローノズル列YTの位置P6に位置するノズル)からインクが吐出されることとなるからである。
より具体的には、式1において、「n=1」であるものとし、距離D2の値が「D2=(1−1/2)×L1=1/2×L1」によって算出される値であるものとする。上述したように外周L1の長さは、搬送ローラー10を1回転したときにおける記録媒体11の搬送量に対応している。そして、この場合、図1を参照し、記録媒体11上の位置P1にドットを形成すべく、記録媒体11の位置P1が、ブラックノズル列BTの位置P2に位置したタイミングで、対応するノズルからブラックのインクを吐出した後、搬送ローラー10が半回転したタイミングと同時に、記録媒体11の位置P1が、イエローノズル列YTの位置P6に至るタイミングが到来する。
ここで、帯B1の周期、及び、帯B2の周期が、搬送ローラー10が1回転する周期と一致していることを考えると、帯B1の周期のピークと、帯B2の周期のピークとを、搬送ローラー10を半回転したときの搬送量に対応する距離分ずらしたときに、帯B1のピークと、帯B2のピークとが最も離間した状態となり、従って、低濃度部分BH1と、低濃度部分BH2に重複した部分が生じる確率を最も低くできる。これを踏まえ、本実施形態では、距離D2を式1によって算出される値に対応する値とし、帯B1の周期のピークと、帯B2の周期のピークとを、搬送ローラー10が半回転したときの搬送量に対応する距離分ずらし、低濃度部分BH1と、低濃度部分BH2に重複した部分が生じる確率を最も低くしている。
ラインインクジェットプリンター1を製造する装置の事情、設計の事情、その他の製造に係る種々の事情により、距離D2が定まっているものとする。この場合、「L1=D2÷(n−1/2)」により外周L1を算出し、算出した外周L1の搬送ローラー10を製造し、ラインインクジェットプリンター1に設ける。
逆に、搬送ローラー10の外周の長さの値が定まっている場合は、「D2=(n−1/2)×L1」により距離D2を算出し、算出した距離D2が反映されるように、ラインインクジェットプリンター1において各ノズル列や、ノズル列に付随する部材のレイアウトを決定する。
これによれば、記録媒体11の蛇行に起因してブラックノズル列BT及びブラックノズル列BLによって形成される帯B1の低濃度部分BH1(白抜けが発生する部位)と、イエローノズル列YT及びイエローノズル列YLによって形成される帯B2の低濃度部分BH2(白抜けが発生する部位)とに、搬送ローラー10半回転分に対応するずれ、すなわち、搬送ローラー10の偏芯に起因したずれとして最も大きいずれを生じさせ、これにより、低濃度部分BH1にイエローノズル列YT及びイエローノズル列YLによりインクが吐出されてドットが形成され、一方、低濃度部分BH2に、ブラックノズル列BT及びブラックノズル列BLによりインクが吐出されてドットが形成された状態とすることが可能となり、白抜けを効果的に抑制でき、印刷品質の低下を抑制することが可能となる。
これによれば、搬送ローラー10の外周の長さという客観的な値を利用して、距離D2を規定することが可能となる。
次いで、第2実施形態について説明する。
以下の説明において、第1実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7と図1との比較において明らかなように、第1実施形態に係るラインインクジェットプリンター1と、本実施形態に係るラインインクジェットプリンター1とは、各記録ヘッドにおけるノズル列の態様が異なっている。
詳述すると、上流ヘッドユニット17において、上流側トップ記録ヘッド17Tは、ブラックのインク吐出用の第1ブラックノズル列BT1と、この第1ブラックノズル列BT1の下流側に設けられたイエローのインク吐出用のイエローノズル列YTと、このイエローノズル列YTの下流に設けられたライトマゼンタ吐出用のライトマゼンタノズル列LMTとを備えている。上流側右記録ヘッド17R、及び、上流側左記録ヘッド17Lにおける各ノズル列の態様も同様であり、簡単に説明すると、上流側右記録ヘッド17Rは、第1ブラックノズル列BR1と、イエローノズル列YRと、ライトマゼンタノズル列LMRとを備え、また、上流側左記録ヘッド17Lは、第1ブラックノズル列BL1と、イエローノズル列YLと、ライトマゼンタノズル列LMLとを備えている。
一方、下流ヘッドユニット18において、下流側トップ記録ヘッド18Tは、ブラックのインク吐出用の第2ブラックノズル列BT2と、シアンのインク吐出用のシアンノズル列CTと、マゼンタのインク吐出用のマゼンタノズル列MTとを備えている。下流側右記録ヘッド18R、及び、下流側左記録ヘッド18Lにおける各ノズル列の態様も同様であり、簡単に説明すると、下流側右記録ヘッド18Rは、第2ブラックノズル列BR2と、シアンノズル列CRと、マゼンタノズル列MRとを備え、また、下流側左記録ヘッド18Lは、第2ブラックノズル列BL2と、シアンノズル列CLと、マゼンタノズル列MLとを備えている。
上流ヘッドユニット17における第1のノズル列と、下流ヘッドユニット18における第2のノズル列との離間距離とは、距離D2である。例えば、第1ブラックノズル列BT1と、第2ブラックノズル列BT2との離間距離は、距離D2であり、かつ、距離D2の値は、上述した式1によって算出される値に対応する値である。
この特徴により、以下の効果を奏することができる。
そして、距離D2の値が式1によって算出された値であるため、図6(C)に示すように、帯B1における低濃度部分BH1に対応する領域には、第2ブラックノズル列BT2、及び、第2ブラックノズル列BL2からブラックのインクが吐出されてドットが形成され、また、帯B2における低濃度部分BH2に対応する領域には、第1ブラックノズル列BT1、及び、第1ブラックノズル列BL1からブラックのインクが吐出されてドットが形成され、これにより、低濃度部分BH1、BT2における白抜けが抑制される。
ここで、本実施形態の場合、低濃度部分BH1、BT2に対応する領域に、ブラックのインクによってドットが形成されることとなる。この場合、低濃度部分BH1、BT2に、ブラック以外の色のドットを形成する場合と比較して、低濃度部分BH1、BT2の色が、他の領域の色と乖離し、不均一な色の変化が発生することを抑制でき、より印刷品質が向上する。つまり、本実施形態では、他の色と比較してより白抜けの防止が求められる色であるブラックのドットに係る白抜けについて、ブラックのインクを用いたドットによって、当該白抜けを補完可能であるため、より効果的に印刷品質の向上を図ることができる。
この特徴により、以下の効果を奏することができる。
そして、距離D2の値が式1によって算出された値であるため、図6(C)に示すように、帯B1における低濃度部分BH1に対応する領域には、マゼンタノズル列MT、及び、マゼンタノズル列MLからマゼンタのインクが吐出されてドットが形成され、また、帯B2における低濃度部分BH2に対応する領域には、ライトマゼンタノズル列LMT、及び、ライトマゼンタノズル列LMLからライトマゼンタのインクが吐出されてドットが形成され、これにより、低濃度部分BH1、BT2における白抜けが抑制される。
そして、本実施形態の場合、低濃度部分BH1、BT2に対応する領域に、色相の近いインクを用いたドットが形成されることとなる。この場合、低濃度部分BH1、BT2に、色相が乖離したインクのみを用いてドットを形成する場合と比較して、低濃度部分BH1、BT2の色が、他の領域の色と乖離し、不均一な色の変化が発生することを抑制でき、より印刷品質が向上する。
これによれば、他の色と比較してより白抜けの防止が求められる色であるブラックのドットに係る白抜けについて、ブラックのインクを用いたドットによって、当該白抜けを補完可能であるため、より効果的に印刷品質の向上を図ることができる。
これによれば、低濃度部分BH1、BT2に、色相が乖離したインクのみを用いてドットを形成する場合と比較して、低濃度部分BH1、BT2の色が、他の領域の色と乖離し、不均一な色の変化が発生することを抑制でき、より印刷品質が向上する。
次いで、第3実施形態について説明する。
以下の説明において、第1実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8と図1との比較において明らかなように、第1実施形態に係るラインインクジェットプリンター1と、本実施形態に係るラインインクジェットプリンター1とは、各記録ヘッドにおけるノズル列の態様が異なっている。
詳述すると、上流ヘッドユニット17において、上流側トップ記録ヘッド17Tは、ブラックのインク吐出用のブラックノズル列BTと、このブラックノズル列BTの下流側に設けられたイエローのインク吐出用のイエローノズル列YTとを備えている。上流側右記録ヘッド17R、及び、上流側左記録ヘッド17Lにおける各ノズル列の態様も同様であり、簡単に説明すると、上流側右記録ヘッド17Rは、ブラックノズル列BRと、イエローノズル列YRとを備え、また、上流側左記録ヘッド17Lは、ブラックノズル列BLと、イエローノズル列YLと、を備えている。
一方、下流ヘッドユニット18において、下流側トップ記録ヘッド18Tは、シアンのインク吐出用のシアンノズル列CTと、マゼンタのインク吐出用のマゼンタノズル列MTとを備えている。下流側右記録ヘッド18R、及び、下流側左記録ヘッド18Lにおける各ノズル列の態様も同様であり、簡単に説明すると、下流側右記録ヘッド18Rは、シアンノズル列CRと、マゼンタノズル列MRとを備え、また、下流側左記録ヘッド18Lは、シアンノズル列CLと、マゼンタノズル列MLとを備えている。
上流ヘッドユニット17における第1のノズル列と、下流ヘッドユニット18における当該第1のノズル列に対応する第2のノズル列との離間距離は、距離D2である。例えば、ブラックノズル列BTと、シアンノズル列CTとの離間距離は、距離D2であり、かつ、距離D2の値は、上述した式1によって算出される値に対応する値である。
図9に示すように、ブラックに次いでOD値が高いのは、シアンであり、その次がマゼンタであり、その次がイエローとなっている。つまり、ブラックを除いて、OD値が最も高い色は、シアンである。周知のように、OD値が高いほど、ブラックに近い色であると言える。
そして、本実施形態に係るラインインクジェットプリンター1では、上流ヘッドユニット17にブラックノズル列BT、BR、及び、BLのそれぞれを設けると共に、下流ヘッドユニット18の対応する位置にOD値の高い色であるシアンのインク吐出用のシアンノズル列CT、CR、及び、CLのそれぞれを設けている。
この特徴により、以下の効果を奏することができる。
そして、距離D2の値が式1によって算出された値であるため、図6(C)に示すように、帯B1における低濃度部分BH1に対応する領域には、シアンノズル列CT、及び、シアンノズル列CLからシアンのインクが吐出されてドットが形成され、また、帯B2における低濃度部分BH2に対応する領域には、ブラックノズル列BT、及び、ブラックノズル列BLからブラックのインクが吐出されてドットが形成され、これにより、低濃度部分BH1、BT2における白抜けが抑制される。
ここで、本実施形態の場合、低濃度部分BH1には、OD値が高くブラックに近い色のインクによってドットが形成されることとなる。この場合、低濃度部分BH1に、OD値の低い色のドットを形成する場合と比較して、低濃度部分BH1の色が、他の領域の色と乖離し、不均一な色の変化が発生することを抑制でき、より印刷品質が向上する。つまり、本実施形態では、他の色と比較してより白抜けの防止が求められる色であるブラックのドットに係る白抜けについて、OD値が高くブラック近い色のインクを用いたドットによって、当該白抜けを補完可能であるため、より効果的に印刷品質の向上を図ることができる。
これにより、低濃度部分BH1には、OD値が高くブラックに近い色のインクによってドットが形成されることとなる。この場合、低濃度部分BH1に、OD値の低い色のドットを形成する場合と比較して、低濃度部分BH1の色が、他の領域の色と乖離し、不均一な色の変化が発生することを抑制でき、より印刷品質が向上する。つまり、本実施形態では、他の色と比較してより白抜けの防止が求められる色であるブラックのドットに係る白抜けについて、OD値が高くブラック近い色のインクを用いたドットによって、当該白抜けを補完可能であるため、より効果的に印刷品質の向上を図ることができる。
例えば、本実施形態では、距離D2の値を、「D2=(n−1/2)×L1」により算出される値としているが、距離D2の値は、これに限らない。すなわち、距離D2は、搬送ローラー10を、整数回、回転した場合における記録媒体11の搬送量から、半回転した場合における記録媒体11の搬送量分ずらした距離に対応する距離であればよい。「対応する」とは、1の帯と、当該1の帯に対応する帯とを搬送ローラー10半回転分ずらす、という目的を達成可能な程度の一致性を意味している。
また、各記録ヘッドの配置の態様や、記録の実行に係る各種機構の態様等は、上述した実施形態におけるものに限らないことは、言うまでもない。すなわち、搬送方向YJ1に搬送される記録媒体11に対して、ノズル列方向YJ2に延在するノズル列の各ノズルからインクを吐出して記録を行う記録装置に広く本発明を適用可能である。
Claims (8)
- 搬送ローラーによって記録媒体を搬送方向に搬送させつつ、搬送方向と直交するノズル列方向に延在したノズル列を構成するノズルからインクを吐出して記録媒体にドットを形成する液体吐出装置であって、
前記ノズル列方向における所定範囲でオーバーラップするように、前記搬送方向に離間して異なる前記ノズル列が配置された第1の記録ヘッド部と、前記第1の記録ヘッド部から搬送方向に離間して配置され、前記第1の記録ヘッド部におけるノズル列の配置と同様の配置でノズル列が配置された第2の記録ヘッド部と、を備え、
前記第1の記録ヘッド部における第1のノズル列と、前記第2の記録ヘッド部において前記第1のノズル列と対応して配置された第2のノズル列との離間距離を、前記搬送ローラーを、整数回、回転した場合における前記記録媒体の搬送量から、半回転した場合における前記記録媒体の搬送量分ずらした距離に対応する距離としたことを特徴とする液体吐出装置。 - 前記離間距離を、前記搬送ローラーの外周に、(n−1/2)(ただし、nは正の整数)を乗じた値に対応する距離としたことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記第1のノズル列と、前記第2のノズル列とを、それぞれ、ブラックインクの吐出用のノズル列としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
- 前記第1のノズル列をブラックのインク吐出用のノズル列とし、前記第2のノズル列をOD値の高い色のインクの吐出用のノズル列としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
- 前記第1のノズル列と、前記第2のノズル列とを、それぞれ、色相の近い色のインクの吐出用のノズル列としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
- 前記ノズル列方向における所定範囲でオーバーラップする前記ノズル列のそれぞれについて、オーバーラップする範囲において、一方の前記ノズル列から吐出するインクの量を、前記ノズル列方向における他方側に向かって減少させると共に、他方の前記ノズル列から吐出するインクの量を、前記ノズル列方向における一方側へ向かって減少させることを特徴とする請求項1ない5のいずれかに記載の液体吐出装置。
- ブラックのドットを形成する場合、1のブラックインクの吐出用のノズル列の対応するノズルからブラックインクを吐出すると共に、他のノズル列の対応するノズルからインクを吐出することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 搬送ローラーによって記録媒体を搬送方向に搬送させつつ、搬送方向と直交するノズル列方向に延在したノズル列を構成するノズルからインクを吐出して記録媒体にドットを形成する液体吐出装置の製造方法であって、
前記ノズル列方向における所定範囲でオーバーラップするように、前記搬送方向に離間して異なる前記ノズル列が配置された第1の記録ヘッド部と、前記第1の記録ヘッド部から搬送方向に離間して配置され、前記第1の記録ヘッド部におけるノズル列の配置と同様の配置でノズル列が配置された第2の記録ヘッド部と、を設け、
前記第1の記録ヘッド部における第1のノズル列と、前記第2の記録ヘッド部において前記1のノズル列と対応して配置された第2のノズル列との離間距離を、前記搬送ローラーを半回転した場合における前記記録媒体の搬送量に対応する距離とすることを特徴とする液体吐出装置の製造方法。
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