JP2012199164A - 燃料電池システム - Google Patents

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誠作 東口
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Abstract

【課題】冷却水循環手段に滞留する冷却水を確実に排出することができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】原燃料ガスを供給するための原燃料ガス供給手段11と、原燃料ガス供給手段11からの原燃料ガスを水蒸気改質するための改質器2と、改質器2にて水蒸気改質された改質燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池4と、燃料電池4を冷却するための冷却水循環手段56と、燃料電池4のカソード側にカソード用空気を供給するためのカソード空気供給手段26とを備えた燃料電池システム。カソード空気供給手段26はカソード空気ブロア30を有し、カソード空気ブロア30からの空気を用いて冷却水循環手段56に滞留する冷却水を排出する。カソード空気ブロア30に代えて、燃焼空気ブロア22を用い、燃焼空気ブロア22からの空気を利用するようにしてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池を冷却する冷却水を循環するための冷却水循環手段を備えた燃料電池システムに関する。
燃料電池システムの一例として、燃料ガス(例えば、水素ガス)を供給する燃料ガス供給手段と、燃料ガス及び酸化材(例えば、空気中の酸素)の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池と、燃料電池を冷却するための冷却水循環手段とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池システムでは、燃料ガス供給手段からの燃料ガスが燃料電池のアノード側に供給される。また、この燃料電池のカソード側には、カソード用空気を供給するためのカソード空気供給手段が設けられ、カソード空気供給手段はカソード空気ブロアを有し、カソード空気ブロアからの空気が燃料電池のカソード側に供給される。冷却水循環手段は、冷却水を貯める冷却水タンクと、水を燃料電池を通して循環する冷却水循環ラインと、冷却水循環ラインに配設された冷却水ポンプとを備え、冷却水ポンプによって、冷却水タンク内の冷却水が冷却水循環ラインを通して循環され、これによって、燃料電池が冷却水により冷却される。
特開平11−273705号公報
この燃料電池システムでは、冷却水循環ラインの冷却水を回収するときには、冷却水ポンプが作動され、この冷却水ポンプの作用によって、冷却水循環ラインに残留する冷却水が冷却水タンクに回収される。
しかしながら、このような冷却水の回収では、単に、冷却水ポンプを作動させて回収するのみであるから、冷却水を確実に回収することができない。即ち、冷却水循環ラインの回路構成が複雑で湾曲した部位が存在する場合、冷却水ポンプを作動させるのみではこの湾曲した部位に冷却水が滞留し、滞留した冷却水を回収することができない。
燃料電池システムには、この冷却水の他に、燃料ガスのもとになる原燃料ガスを改質するための水が用いられており、この改質用の水についても、単に水ポンプを作動させても水供給手段に滞留した水を確実に排出することができない。また、燃料電池の排熱を温水として貯えるための水が用いられており、この排熱回収用の水についても、単に循環ポンプを作動させても排熱回収装置に滞留した水を確実に排出することができない。更に、燃料ガスを改質するための水を生成するために処理する処理水が用いられており、この処理水についても、単に処理水ポンプを作動させても水処理手段に滞留する処理水を確実に排水することができない。
本発明の目的は、冷却水循環手段に滞留する冷却水を確実に排出することができる燃料電池システムを提供することである。
本発明の他の目的は、システムに用いる各種水を確実に排出することができる燃料電池システムを提供することである。
本発明の請求項1に記載の燃料電池システムは、原燃料ガスを供給するための原燃料ガス供給手段と、前記原燃料ガス供給手段からの原燃料ガスを水蒸気改質するための改質器と、前記改質器にて水蒸気改質された改質燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池と、前記燃料電池を冷却するための冷却水循環手段と、前記燃料電池のカソード側にカソード用空気を供給するためのカソード空気供給手段と、前記改質器に燃焼用空気を供給するための燃焼空気供給手段と、を備え、前記カソード空気供給手段はカソード用空気を供給するためのカソード空気ブロアを有し、前記燃焼空気供給手段は燃焼用空気を供給するための燃焼空気ブロアを有している燃料電池システムであって、
前記カソード空気ブロア及び/又は前記燃焼空気ブロアからの空気を用いて前記冷却水循環手段に滞留する冷却水を排出することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の燃料電池システムでは、前記カソード空気供給手段及び/又は前記燃焼空気供給手段と前記冷却水循環手段とは空気送給ラインを介して接続され、前記空気送給ラインに開閉弁が配設されており、前記冷却水循環手段に滞留した冷却水を排出するときには、前記開閉弁が開状態に切り換えられ、前記カソード空気ブロア及び/又は前記燃焼空気ブロアからのカソード用空気及び/又は燃焼用空気が前記空気送給ラインを介して前記冷却水循環手段に送給されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の燃料電池システムでは、前記燃料電池に関連して、前記冷却水循環手段からの排熱を温水として回収するための排熱回収装置が設けられ、前記排熱回収装置は、熱交換により排熱を回収するための熱交換器と、温水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の水を前記熱交換器を通して循環するための貯湯循環ラインとを備えており、前記貯湯循環ラインに滞留する水を排出するときには、前記カソード空気ブロア及び/又は前記燃焼空気ブロアからのカソード用空気及び/又は燃焼用空気が前記貯湯循環ラインに送給されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の燃料電池システムでは、前記改質器に関連して、原燃料ガスを水蒸気改質するための水を前記改質器に供給するための水供給手段が設けられており、前記水供給手段に滞留する水を排出するときには、前記カソード空気ブロア及び/又は前記燃焼空気ブロアからのカソード用空気及び/又は燃焼用空気が前記水供給手段に送給されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の燃料電池システムでは、前記水供給手段に関連して、原燃料ガスを水蒸気改質するための水を処理するための水処理手段が設けられ、前記水処理手段は、水を貯める水タンクと、水を純水処理するための純水処理手段と、前記水タンクの水を純水処理手段を通して循環するための水処理ラインとを備え、前記水タンクの水が原燃料ガスを水蒸気改質するために前記改質器に供給されるように構成されており、前記水処理手段の前記水処理ラインに滞留する水を排出するときには、前記カソード空気ブロア及び/又は前記燃焼空気ブロアからのカソード用空気及び/又は燃焼用空気が前記水処理ラインに送給されることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の燃料電池システムは、水素を含む燃料ガスを供給するための燃料ガス供給手段と、前記燃料ガス供給手段からの燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池と、前記燃料電池を冷却するための冷却水循環手段と、前記燃料電池のカソード側にカソード用空気を供給するためのカソード空気供給手段と、を備え、前記カソード空気供給手段はカソード用空気を供給するためのカソード空気ブロアを有する燃料電池システムであって、
前記カソード空気ブロアからの空気を用いて前記冷却水循環手段に滞留する冷却水を排出することを特徴とする。
更に、本発明の請求項7に記載の燃料電池システムでは、原燃料ガスを供給するための原燃料ガス供給手段と、前記原燃料ガス供給手段からの原燃料ガスを水蒸気改質するための改質器と、前記改質器にて水蒸気改質された改質燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池と、前記燃料電池を冷却するための冷却水循環手段と、前記燃料電池のカソード側にカソード用空気を供給するためのカソード空気供給手段と、前記改質器に燃焼用空気を供給するための燃焼空気供給手段と、を備え、前記燃焼空気供給手段は燃焼用空気を供給するための燃焼空気ブロアを有する燃料電池システムであって、
前記燃焼空気ブロアからの空気を用いて前記冷却水循環手段に滞留する冷却水を排出することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の燃料電池システムによれば、燃料電池の冷却水循環手段に滞留する冷却水を除去する際に、カソード空気ブロア(及び/又は燃焼空気ブロア)からのカソード用空気(及び/又は燃料用空気)がこの冷却水循環手段に送給されるので、かかる空気の流れによって冷却水が吹き飛ばされ、これによって、冷却水循環手段に滞留する冷却水を確実に排出することができる。
このような冷却水循環手段の水抜きは、例えば、製造出荷段階で行うようにしてもよく、或いはシステムの稼働運転時に水抜きモードの運転を設定し、この水抜きモードの運転において冷却水を排水するようにしてもよい。
また、本発明の請求項2に記載の燃料電池システムによれば、カソード空気供給手段(及び/又は燃焼空気供給手段)と冷却水循環手段とが空気送給ラインを介して接続されているので、この空気送給ラインの開閉弁を開状態にすることによって、カソード空気ブロア(及び/又は燃焼空気ブロア)からのカソード用空気(及び/又は燃焼用空気)が空気送給ラインを介して冷却水循環手段に送給され、これによって、冷却水循環手段に滞留した冷却水を簡単な制御でもって排水することができる。例えば、長期にわたって不在にするとき、或いは寒い時期に稼働停止するときなどに水抜きモードの運転をすることによって、冷却水循環手段の滞留する冷却水を簡単に且つ確実に排水することができる。
また、本発明の請求項3に記載の燃料電池システムによれば、冷却水循環手段からの排熱を温水として回収するための排熱回収装置が設けられ、排熱回収装置の貯湯循環ラインに滞留する水を排出する際には、カソード空気ブロア(及び/又は燃焼空気ブロア)からの空気が貯湯循環ラインに送給されるので、このカソード空気(及び/又は燃料空気)の流れによって、貯湯循環ラインに滞留する水が吹き飛ばされ、これによって、貯湯循環ラインに滞留する水を確実に排出することができる。
また、本発明の請求項4に記載の燃料電池システムによれば、原燃料ガスを水蒸気改質するための水(以下、「改質用水」とも称する)を改質器に供給するための水供給手段が設けられ、水供給手段に滞留する水を排出する際には、カソード空気ブロア(及び/又は燃焼空気ブロア)からの空気が水供給手段に送給されるので、このカソード用空気(及び/又は燃料用空気)の流れによって、水供給手段に滞留する水が吹き飛ばされ、これによって、水供給手段に滞留する水を確実に排水することができる。
また、本発明の請求項5に記載の燃料電池システムによれば、原燃料ガスを水蒸気改質するための水を処理するための水処理手段が設けられ、水処理手段の水処理ラインに滞留する水を排出する際には、カソード空気ブロア(及び/又は燃焼空気ブロア)からの空気が水処理ラインに送給されるので、このカソード用空気ブロア(及び/又は燃焼用空気)の流れによって水処理ラインに滞留する水を吹き飛ばすことができ、これによって、水処理ラインに滞留する水を確実に排出することができる。
また、本発明の請求項6に記載の燃料電池システムによれば、燃料電池の冷却水循環手段に滞留する冷却水を除去する際に、カソード空気ブロアからのカソード用空気がこの冷却水循環手段に送給されるので、かかる空気の流れによって滞留する冷却水が吹き飛ばされ、これによって、冷却水循環手段に滞留する冷却水を確実に排出することができる。このような燃料電池システムにおいては、燃料ガス供給手段からは水素を含む燃料ガスが供給され、この燃料ガスが改質されることなく直接的に燃料電池に供給され、このようなシステムにおいては、カソード空気ブロアから供給されるカソード用空気を利用して冷却水を吹き飛ばすようになる。
更に、本発明の請求項7に記載の燃料電池システムによれば、燃料電池の冷却水循環手段に滞留する冷却水を除去する際に、燃焼空気ブロアからの燃焼用空気がこの冷却水循環手段に送給されるので、かかる空気の流れによって滞留する冷却水が吹き飛ばされ、これによって、冷却水循環手段に滞留する冷却水を確実に排出することができる。
本発明に従う燃料電池システムの第1実施形態を示す簡略図。 図1の燃料電池システムにおける水抜きモードの運転の流れを示すフローチャート。 本発明に従う燃料電池システムの第2の実施形態を示す簡略図。 図3の燃料電池システムにおける水抜きモードの運転の流れを示すフローチャート。 本発明に従う燃料電池システムの第3の実施形態を示す簡略図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う燃料電池システムの各種実施形態ついて説明する。
〔第1の実施形態〕
図1及び図2を参照して、本発明に従う燃料電池システムの第1の実施形態について説明する。図1において、図示の燃料電池システムは、原燃料ガス(例えば、都市ガス、LPガスなど)を改質する改質器2と、発電を行う燃料電池4と、燃料電池4の排熱を温水として回収するための排熱回収装置6とを備えている。尚、この実施形態では、排熱回収装置6を備えたものに適用して説明しているが、排熱回収装置6を省略した燃料電池システムにも同様に適用することができる。
改質器2は燃焼器8を備え、燃焼器8の燃焼による熱を利用して原燃料ガスの水蒸気改質が行われる。改質器2内には、水蒸気改質を促進するための改質触媒が充填されている。この改質器2は、原燃料ガス供給ライン10を介して原燃料ガスを供給するための原燃料ガス供給源(図示せず)(例えば、燃料ガスタンク、燃料ガスが流れる埋設管など)に接続されている。原燃料ガス供給ライン10にはガス開閉弁12及び燃料ポンプ14が配設され、また燃料ポンプ14の下流側には燃料ガス分岐ライン16が設けられ、この燃料ガス分岐ライン16の一端側(上流側)は原燃料ガス供給ライン10に接続され、その他端側(下流側)は燃焼器8に接続されている。このように構成されているので、原燃料ガス供給源、原燃料ガス供給ライン10及び燃料ポンプ14などが原燃焼ガスを供給するための燃料ガス供給手段11を構成し、燃料ポンプ14が作動してガス開閉弁12が開状態に保持されると、原燃料ガス供給源からの原燃料ガスが、燃料ポンプ14によって昇圧されて原燃料ガス供給ライン10を介して改質器2に供給されるとともに、燃料ガス分岐ライン16を介して改質器2の燃焼器8に供給される。
改質器2の燃焼器8に関連して、燃焼用空気を燃焼器8に供給するための燃焼空気供給手段18が設けられている。燃焼空気供給手段18は燃焼空気供給ライン20を備え、この燃焼空気供給ライン20が燃料ガス分岐ライン16に接続されている。燃焼空気供給ライン20には燃焼空気ブロア22が配設され、この燃焼空気ブロア22が作動すると、燃焼用空気が燃焼空気供給ライン20及び燃料ガス分岐ライン16を通して改質器2の燃焼器8に供給され、この燃焼用空気を用いて燃料ガス分岐ライン16を通して供給される燃料ガスが燃焼され、この燃焼熱により改質器2が加熱される。
図示の燃料電池4は、例えば固体分子形燃料電池から構成され、そのアノード側が改質燃料ガス送給ライン24を介して改質器2に接続され、そのカソード側がカソード空気供給手段26に接続されている。カソード空気供給手段26はカソード空気供給ライン28を備え、このカソード空気供給ライン28が燃料電池4のカソード側に接続されている。このカソード空気供給ライン28には、カソード空気ブロア30が設けられている。このように構成されているので、改質器2にて後述するようにして水蒸気改質された改質燃料ガスは、改質燃料ガス送給ライン24を通して燃料電池4のアノード側に送給される。また、カソード空気ブロア30が作動すると、酸化材としてのカソード用空気がカソード空気供給ライン28を通して燃料電池4のカソード側に供給される。
燃料電池4は複数の燃料電池セル(図示せず)を備え、燃料電池セルは、酸素イオンを伝導する電解質膜を備え、この電解質膜の片側にアノードが設けられ、その他側にカソードが設けられている。この燃料電池4のアノード側に改質燃料ガスが送給され、そのカソード側に空気が供給され、改質燃料ガス及び酸化材としての空気(空気中の酸素)の酸化及び還元によって発電が行われる。
この実施形態では、改質器2に関連して、原燃料ガスを水蒸気改質するための水を供給するための水供給手段32が設けられている。水供給手段32は水供給ライン34を備え、水供給ライン34に水ポンプ36が配設されている。
また、この水供給手段32に関連して、水処理手段38が配設されている。水処理手段38は、水を貯める水タンク40を備え、この水タンク40に水処理ライン48が接続され、この水処理ライン48に、水を純粋処理するための純水処理手段50及び処理水ポンプ52が配設され、純水処理手段50は、イオン交換により純粋処理するイオン交換樹脂を備えている。このように構成されているので、処理水ポンプ52が作動すると、水タンク40内の水が水処理ライン48を通して流れ、純水処理手段50により純水処理された後に水タンク40に戻る。この水タンク40にはオーバーフロー部51が設けられ、水タンク40の貯め空間44がオーバーフロー部51を介して外部に開放されている。従って、水タンク40の水位が上昇すると、このオーバーフロー部51から水が排出される。尚、水タンク40には排出部53が設けられ、水タンク40内の水は、この排出部53を通して排出することができる。
この形態では、水供給ライン34の一端側は水タンク40に接続され、その他端側が改質器2に接続されている。従って、水ポンプ36が作動すると、水タンク40内の水(純水)が水供給ライン34を通して改質器2に供給され、この改質器2において、この水が気化して生成される水蒸気により原燃料ガス供給ライン10を通して供給される原燃料ガスが水蒸気改質され、水蒸気改質された改質燃料ガスが上述したように燃料電池4に送給される。
また、この燃料電池4には、更に、燃料電池4を冷却するための冷却水循環手段56が設けられている。冷却水循環手段56は、燃料電池4を通して循環する冷却水循環ライン58を備え、その一端側が水タンク40の底部に接続され、その他端側が水タンク40に接続されている。この冷却水循環ライン58には、冷却水ポンプ60及び熱交換により排熱を回収するための熱交換器62(排熱回収装置6の一部を構成する)が配設されている。このように構成されているので、水タンク40の水は冷却水としても利用され、冷却水ポンプ60が作動すると、水タンク40内の水が冷却水循環ライン58を通して循環される間に燃料電池4を冷却し、また熱交換器62において熱交換された後に水タンク40に戻される。そして、かく戻された水(冷却水)は、水処理ライン48を通して循環される間に純水処理手段50により純水処理される。
この燃料電池4のアノードからの反応燃料ガス(アノードで使用されなかった水素ガスを含む)は、反応ガス送給ライン64を通して改質器2の燃焼器8に送給され、燃料ガス分岐ライン16を通して供給される原燃料ガスとともに燃焼される。
次に、排熱回収装置6について説明すると、図示の排熱回収装置6は、排熱を温水として貯えるための貯湯タンク66と、貯湯タンク66内の水を熱交換器62を通して循環する貯湯循環ライン68とを備え、この貯湯循環ライン68に循環ポンプ70が配設されている。貯湯循環ライン68の一端側は貯湯タンク66の底部に接続され、この一端部に第1貯湯開閉弁72が配設され、また貯湯循環ライン68の他端側は貯湯タンク66の上端部に接続され、この他端部に第2貯湯開閉弁74が配設されている。このように構成されているので、第1及び第2貯湯開閉弁72,74が開状態のときに循環ポンプ70が作動すると、貯湯タンク66内の底部の水が貯湯循環ライン68及び熱交換器62を通して流れ、この熱交換器62において、冷却水循環ライン58を流れる冷却水との間で熱交換され、熱交換により加温された温水が貯湯循環ライン68を通して貯湯タンク66の上端部から貯められる。
この燃料電池システムでは、更に、冷却水循環手段56に滞留する水を排出するために、次のように構成されている。この形態では、カソード用空気を供給するカソード空気供給ライン28から分岐して空気送給ライン76が設けられ、この空気送給ライン76が冷却水循環ライン58の上流側部(具体的には、水タンク40の下流側部位)に接続され、この空気送給ライン76に開閉弁78が配設されている。このように構成されているので、開閉弁78が開状態になると、カソード空気ブロア30からのカソード用空気は、カソード空気供給ライン28を通して流れ、カソード空気供給ライン28を流れる空気の一部が空気送給ライン76を通して冷却水循環手段56の冷却水循環ライン58の上流側部に送給される。
この燃料電池システムにおける冷却水循環手段56の水抜きは、例えば、図2に示すフローチャートの流れに従って行われる。水抜きを行うには、水抜きモードの運転を設定する(ステップS1)。このように設定すると、システムの運転が終了しているときには、ステップS2からステップS3に進み、水抜きモードの運転が行われる。また、システムの運転が終了していないときには、このシステムの運転が終了した後にステップS3に進み、水抜き運転が行われる。
この水抜き運転においては、カソード空気ブロア30が作動され(ステップS3)、更に開閉弁78が開状態に切り換えられる(ステップS4)。このような状態になると、カソード空気ブロア30からのカソード用空気の一部が空気送給ライン76を通して冷却水循環手段56の冷却水循環ライン58の上流側部に送給され、このように送給された空気は、冷却水循環ライン58を通して水タンク40に流れる。従って、冷却水循環ライン58に滞留する冷却水は、カソード空気ブロア30からの空気流によって吹き飛ばされて水タンク40に回収され、かくして、冷却水循環ライン58に滞留する冷却水を確実に排出することができる。尚、水タンク40にはオーバーフロー部51が設けられているので、この水タンク40に流れたカソード用空気及び冷却水は、このオーバーフロー部51から外部に排出される。
この水抜きの運転は、冷却水の排出が終了するまでの所定時間(例えば、20〜30分程度)行われる。そして、所定時間経過すると、ステップS5からステップS6に進み、カソード空気ブロア30の作動が停止して冷却水循環ライン58へのカソード用空気の送給が終了する。また、開閉弁78が閉状態に切り換えられ(ステップS7)、空気送給ライン76と冷却水循環ライン58との連通状態が遮断され、このようにして冷却水循環手段56の水抜き運転が終了する。
上述した第1の実施形態では、カソード空気供給ライン28と空気送給ライン76との接続部にバルブなどは設けていないが、この接続部に例えば三方弁を設けるようにしてもよく、この場合、三方弁が第1の状態にあるときには、カソード空気供給ライン28の上流側部とその下流側部とが連通状態となり、カソード空気ブロア30からのカソード用空気が燃料電池4のカソード側に供給され、またこの三方弁が第2の状態にあるときには、カソード空気ライン28の上流側部と空気送給ライン76とが連通状態となり、カソード空気ブロア30からのカソード用空気がカソード空気ライン28及び空気送給ライン76を通して冷却水循環手段56の冷却水循環ライン58の上流側部に送給されるようにしてもよい。
また、上述の第1の実施形態では、水抜きモードの運転において、カソード空気ブロア30からのカソード用空気を冷却水循環手段56に送給するようにしているが、このような構成に代えて、燃焼空気ブロア22からの燃焼用空気を冷却水循環手段56に送給するようにしてもよく、この場合、燃焼空気供給ライン20から分岐して空気送給ライン(この空気送給ラインには、上述したと同様に、開閉弁が設けられる)を設け、この空気送給ラインを冷却水循環手段56の冷却水循環ライン58の上流側部に接続するようにすればよい。或いは、カソード空気ブロア30及び燃焼空気ブロア22からのカソード用空気及び燃焼用空気を冷却水循環手段56に送給するようにしてもよく、この場合、カソード空気供給ライン28から分岐した空気送給ライン76及び燃焼空気供給ライン20から分岐した空気送給ラインを冷却水循環手段56の冷却水循環ライン58の上流側部に接続するようにすればよい。
また、上述した第1の実施形態では、水抜きモードの運転においては、カソード空気ブロア30を作動させてカソード用空気により冷却水循環ライン58に滞留する冷却水を吹き飛ばしているが、必要に応じて、このようなカソード用空気による吹き飛ばしの前に、冷却水ポンプ60を作動させて冷却水循環ライン58に存在する冷却水を水タンク40に回収するようにしてもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、図3及び図4を参照して、本発明に従う燃料電池システムの第2の実施形態について説明する。尚、以下の実施形態において、上述の第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図3において、この第2の実施形態においては、冷却水循環手段56に加えて、排熱回収装置6の貯湯循環ライン68、水供給手段32の水供給ライン34及び水処理手段38の水処理ライン48に滞留する水を排出するように構成されている。即ち、カソード空気供給手段26のカソード空気供給ライン28に空気送給ライン76が接続され、この空気送給ライン76Aに主開閉弁82が配設されている。
また、この空気送給ライン76Aから分岐して第1分岐送給ライン84、第2分岐送給ライン86、第3分岐送給ライン88及び第4分岐送給ライン90が設けられている。第1分岐送給ライン84は、冷却水循環手段56に関連して設けられ、冷却水循環ライン58の上流側部(具体的には、水タンク40の下流側部位)に接続され、この第1分岐送給ライン84に第1開閉弁92が配設されている。従って、主開閉弁82及び第1開閉弁92が開状態に保持されると、カソード空気ブロア30からカソード空気供給ライン28を流れるカソード用空気の一部が空気送給ライン76A及び第1分岐送給ライン84を通して冷却水循環ライン58に送給される。
また、第2分岐送給ライン86は、排熱回収装置6に関連して設けられ、貯湯循環ライン68の上流端部(具体的には、貯湯タンク66の下流側部であって、第1貯湯開閉弁72の下流側部)に接続され、この第2分岐送給ライン86に第2開閉弁94が配設されている。従って、主開閉弁82及び第2開閉弁94が開状態に保持されると、カソード空気供給ライン28を流れるカソード用空気の一部が空気送給ライン76A及び第2分岐送給ライン86を通して貯湯循環ライン68に送給される。この貯湯循環ライン68の下流側部(具体的には、貯湯タンク66の上流側部であって、第2貯湯開閉弁74の上流側部)には、第1排出ライン96が接続され、この貯湯排出ライン96に第1排出弁98が配設され、この第1排出弁98が開状態になると、貯湯循環ライン68内の水が第1排出ライン96を通して外部に排水される。
また、第3分岐送給ライン88は、水供給手段32に関連して設けられ、水供給ライン34の上流側部(具体的には、水タンク40の下流側部)に接続され、この第3分岐送給ライン88に第3開閉弁100が設けられている。従って、主開閉弁82及び第3開閉弁100が開状態になると、カソード空気供給ライン28を流れるカソード用空気の一部が空気送給ライン76A及び第3分岐送給ライン88を通して水供給ライン34に送給される。水供給ライン34の下流側部(具体的には、改質器2の上流側部)には水排出ライン102が接続され、この水排出ライン102に第2排出弁104が配設され、この第2排出弁104が開状態になると、水供給ライン34内の水が水排出ライン102を通して外部に排出される。
更に、第4分岐送給ライン90は、水処理手段38に関連して設けられ、水処理ライン48の上流側部(具体的には、水タンク40の下流側部)に接続され、この第4分岐送給ライン90に第4開閉弁106が配設されている。従って、主開閉弁82及び第4開閉弁106が開状態になると、カソード空気供給ライン28を流れるカソード用空気の一部が空気送給ライン76A及び第4分岐送給ライン90を通して水処理ライン48に送給される。
更に、水タンク40の底部には第3排出ライン108が設けられ、この第3排出ライン108に第3排出弁110が配設され、第3排出弁110が開状態になると、水タンク40内の水が第3排出ライン108を通して外部に排水される。この第2の実施形態におけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
第2の実施形態の燃料電池システムにおける水抜きは、例えば、図4に示すフローチャートに従って行われる。水抜きを行うには、水抜きモードの運転を設定する(ステップS11)。このように設定すると、第1の実施形態と同様に、システムの運転が終了した後にステップS12からステップS13に進み、水抜き運転が行われる。
この水抜き運転においては、カソード空気ブロア30が作動され、主開閉弁82が開状態となり(ステップS13)、更に第1開閉弁92が開状態となり(ステップS14)、冷却水循環手段56の水抜きが行われる。即ち、カソード空気ブロア30からのカソード用空気の一部が空気送給ライン76A及び第1分岐送給ライン84を通して冷却水循環手段56の冷却水循環ライン58の上流側部に送給され、このように送給された空気は、冷却水循環ライン58を通して水タンク40に流れる。従って、冷却水循環ライン58に滞留する冷却水は、カソード空気ブロア30からの空気流によって吹き飛ばされて水タンク40に回収され、かくして、冷却水循環ライン58に滞留する冷却水を確実に排出することができる。尚、上述したと同様に、水タンク40に流れたカソード用空気及び冷却水は、このオーバーフロー部51から外部に排出される。
この冷却水循環手段56の水抜きは、冷却水の排出が終了するまでの所定時間(例えば、20〜30分程度)行われ、この所定時間が経過すると、ステップS15からステップS16に進み、第1開閉弁92が閉状態となって冷却水循環手段56における水抜きが終了する。
次に、ステップS17に進み、排熱回収装置6の水抜きが行われる。即ち、カソード空気ブロア30が作動状態に、また主開閉弁82が開状態に保持された状態にて、第2開閉弁94及び第1排出弁98が開状態となる。このように開状態になると、カソード空気ブロア30からのカソード用空気の一部が空気送給ライン76A及び第2分岐送給ライン86を通して排熱回収装置6の貯湯循環ライン68の上流側部に送給され、このように送給された空気は、貯湯循環ライン68を下流側に流れ、第1排出ライン96から外部に排出される(尚、このとき、第1及び第2貯湯開閉弁72,74は、閉状態に保持される)。従って、貯湯循環ライン68に滞留する貯湯水は、カソード空気ブロア30からの空気流によって吹き飛ばされて第1排出ライン96を通して外部に確実に排出される。
この貯湯循環ライン68の水抜きは、貯湯水の排出が終了するまでの所定時間(例えば、20〜30分程度)行われ、この所定時間が経過すると、ステップS18からステップS19に進み、第2開閉弁94及び第1排出弁98が閉状態となって排熱回収装置6における水抜きが終了する。
次いで、ステップS20に進み、水供給手段32の水抜きが行われる。即ち、カソード空気ブロア30が作動状態に、また主開閉弁82が開状態に保持された状態にて、第3開閉弁100及び第2排出弁104が開状態となる。このように開状態になると、カソード空気ブロア30からのカソード用空気の一部が空気送給ライン76A及び第3分岐送給ライン88を通して水供給手段32の水供給ライン34の上流側部に送給され、このように送給された空気は、水供給ライン34を下流側に流れ、第2排出ライン102から外部に排出される。従って、水供給ライン34に滞留する水は、カソード空気ブロア30からの空気流によって吹き飛ばされて第2排出ライン102を通して外部に確実に排出される。
この水供給ライン34の水抜きは、水の排出が終了するまでの所定時間(例えば、10〜20分程度)行われ、この所定時間が経過すると、ステップS21からステップS22に進み、第3開閉弁100及び第2排出弁104が閉状態となって水供給手段32における水抜きが終了する。
次に、ステップS23に進み、水処理手段38の水抜きが行われる。即ち、カソード空気ブロア30が作動状態に、また主開閉弁82が開状態に保持された状態にて、第4開閉弁106及び第3排出弁110が開状態となる。このように開状態になると、カソード空気ブロア30からのカソード用空気の一部が空気送給ライン76A及び第4分岐送給ライン90を通して水処理手段38の水処理ライン48の上流側部に送給され、このように送給された空気は、水処理ライン48を下流側に水タンク40に流れる。従って、水処理ライン48に滞留する水は、カソード空気ブロア30からの空気流によって吹き飛ばされて水タンク40に回収される。また、水タンク40の貯め空間44内の水は、第3排出ライン108を通して外部に排出される。
この水処理手段38の水抜きは、水の排出が終了するまでの所定時間(例えば、20〜30分程度)行われ、この所定時間が経過すると、ステップS24からステップS25に進み、第4開閉弁106及び第3排出弁110が閉状態となって水処理手段38における水抜きが終了する。
このようにして全ての水抜き部位についての水抜きが終了すると、ステップS26に進み、カソード空気ブロア30が作動停止し、また主開閉弁82が閉状態になり、水抜きモードの運転が終了する。
この第2の実施形態では、冷却水循環手段56の冷却水循環ライン58、排熱回収装置6の貯湯循環ライン68、水供給手段32の水供給ライン34及び水処理手段38の水処理ライン48に滞留する水を排出するように構成しているが、これら全ての水抜きを行う必要はなく、冷却水循環手段56の冷却水循環ライン58、排熱回収装置6の貯湯循環ライン68、水供給手段32の水供給ライン34及び水処理手段38の水処理ライン48のうちの任意の一つ又は任意の二つ、或いは任意の三つを行うようにしてもよい。
上述した第2の実施形態では、空気送給ライン76Aに主開閉弁82を設けているが、このような構成に代えて、空気送給ライン76Aとカソード空気供給ライン28との接続部に例えば三方弁を設けるようにしてもよく、この場合、三方弁が第1の状態にあるときには、カソード空気供給ライン28の上流側部とその下流側部とが連通状態となり、またこの三方弁が第2の状態にあるときには、カソード空気ライン28の上流側部と空気送給ライン76Aとが連通状態となるように構成することができる。
また、上述した第1の実施形態では、水抜きモードの運転においては、カソード空気ブロア30を作動させてカソード用空気により冷却水循環ライン58(及び貯湯循環ライン68、水供給ライン34、水処理ライン48)に滞留する水を吹き飛ばしているが、必要に応じて、このようなカソード用空気による吹き飛ばしの前に、冷却水ポンプ60(及び循環ポンプ70、水ポンプ36、処理水ポンプ52)を作動させて冷却水循環ライン58(及び貯湯循環ライン68、水供給ライン34、水処理ライン48)に存在する水を排水するようにしてもよい。
〔第3の実施形態〕
次に、図5を参照して第3の実施形態の燃料電池システムについて説明する。この第3の実施形態においては、カソード空気ブロア30に代えて、燃焼用空気を供給するための燃焼空気ブロア22からの燃焼用空気を用いて水を排出している。
図5において、この第3の実施形態においては、燃焼空気ブロア22からの燃焼用空気を用いて冷却水循環手段56、排熱回収装置6の貯湯循環ライン68、水供給手段32の水供給ライン34及び水処理手段38の水処理ライン48に滞留する水を排出するように構成されている。即ち、燃焼空気供給手段18の燃焼空気供給ライン20に空気送給ライン76Bが接続され、この空気送給ライン76Bに主開閉弁82Bが配設されている。
この空気送給ライン76Bから分岐して第1分岐送給ライン84B、第2分岐送給ライン86B、第3分岐送給ライン88B及び第4分岐送給ライン90Bが設けられている。第1分岐送給ライン84Bは、冷却水循環手段56に関連して設けられ、冷却水循環ライン58の上流側部に接続され、この第1分岐送給ライン84Bに第1開閉弁92が配設されている。従って、主開閉弁82B及び第1開閉弁92が開状態に保持されると、燃焼空気ブロア22から燃焼空気供給ライン20を流れる燃焼用空気の一部が空気送給ライン76B及び第1分岐送給ライン84Bを通して冷却水循環ライン58に送給される。
また、第2分岐送給ライン86Bは、排熱回収装置6に関連して設けられ、貯湯循環ライン68の上流端部に接続され、この第2分岐送給ライン86Bに第2開閉弁94が配設されている。従って、主開閉弁82B及び第2開閉弁94が開状態に保持されると、燃焼空気供給ライン20を流れる燃焼用空気の一部が空気送給ライン76B及び第2分岐送給ライン86Bを通して貯湯循環ライン68に送給される。
また、第3分岐送給ライン88Bは、水供給手段32に関連して設けられ、水供給ライン34の上流側部に接続され、この第3分岐送給ライン88Bに第3開閉弁100が設けられている。従って、主開閉弁82B及び第3開閉弁100が開状態になると、燃焼空気供給ライン20を流れる燃焼用空気の一部が空気送給ライン76B及び第3分岐送給ライン88Bを通して水供給ライン34に送給される。
更に、第4分岐送給ライン90Bは、水処理手段38に関連して設けられ、水処理ライン48の上流側部に接続され、この第4分岐送給ライン90Bに第4開閉弁106が配設されている。従って、主開閉弁82B及び第4開閉弁106が開状態になると、燃焼空気供給ライン20を流れるカソード用空気の一部が空気送給ライン76B及び第4分岐送給ライン90Bを通して水処理ライン48に送給される。
この第3の実施形態のその他の構成は、上述した第2の実施形態と実質上同一であり、従って、燃焼空気ブロア20からの燃焼用空気を用いて冷却水循環手段56、排熱回収装置6の貯湯循環ライン68、水供給手段32の水供給ライン34及び水処理手段38の水処理ライン48に滞留する水を排出することができ、第2の実施形態と同様の作用効果が達成される。
以上、本発明に従う燃料電池システムの各種実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
例えば、第2の実施形態においては、カソード空気ブロア30からのカソード用空気を利用して水抜きを行っており、また第3の実施形態においては、燃焼空気ブロア22からの燃焼用空気を利用して水抜きを行っているが、このような構成に限定されず、カソード空気ブロア30からのカソード用空気及び燃焼空気ブロア22からの燃焼用空気の双方を利用して上述した水抜きを行うようにしてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、空気送給ライン76(76A,76B)、主開閉弁82(82B)、第1〜第4分岐送給ライン84,86,88,90(84B,86B,88B,90B)及び第1〜第4開閉弁92,94,100,106などを燃料電池システムに予め組み込んでいるが、例えば製造段階時或いはメンテナンス時に一時的に組み付けて上述した水抜きを行うようにしてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、原燃料ガスとして都市ガス、LPガスなどを用いて水蒸気改質して燃料電池に送る形態のものに適用して説明したが、このような形態のものに限定されず、原燃料ガスに代えて水素を含む燃料ガスを用いる形態のものにも同様に適用することができ、このような場合、水素を含む燃料ガスが直接的に燃料電池に送給され、燃料ガスを改質するための改質器及びこれに関連する構成要素(例えば、燃焼空気ブロアなど)は省略される。
2 改質器
4 燃料電池
6 排熱回収装置
18 燃焼空気供給手段
22 燃焼空気ブロア
26 カソード空気供給手段
30 カソード空気ブロア
32 水供給手段
34 水供給ライン
38 水処理手段
48 水処理ライン
56 冷却水循環手段
58 冷却水循環ライン
68 貯湯循環ライン
76,76A,76B 空気送給ライン
78 開閉弁
84,84B,86,86B,88,88B,90,90B 第1〜第4分岐送給ライン
92,94,100,106 第1〜第4開閉弁







Claims (7)

  1. 原燃料ガスを供給するための原燃料ガス供給手段と、前記原燃料ガス供給手段からの原燃料ガスを水蒸気改質するための改質器と、前記改質器にて水蒸気改質された改質燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池と、前記燃料電池を冷却するための冷却水循環手段と、前記燃料電池のカソード側にカソード用空気を供給するためのカソード空気供給手段と、前記改質器に燃焼用空気を供給するための燃焼空気供給手段と、を備え、前記カソード空気供給手段はカソード用空気を供給するためのカソード空気ブロアを有し、前記燃焼空気供給手段は燃焼用空気を供給するための燃焼空気ブロアを有している燃料電池システムであって、
    前記カソード空気ブロア及び/又は前記燃焼空気ブロアからの空気を用いて前記冷却水循環手段に滞留する冷却水を排出することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記カソード空気供給手段及び/又は前記燃焼空気供給手段と前記冷却水循環手段とは空気送給ラインを介して接続され、前記空気送給ラインに開閉弁が配設されており、前記冷却水循環手段に滞留した冷却水を排出するときには、前記開閉弁が開状態に切り換えられ、前記カソード空気ブロア及び/又は前記燃焼空気ブロアからのカソード用空気及び/又は燃焼用空気が前記空気送給ラインを介して前記冷却水循環手段に送給されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池に関連して、前記冷却水循環手段からの排熱を温水として回収するための排熱回収装置が設けられ、前記排熱回収装置は、熱交換により排熱を回収するための熱交換器と、温水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の水を前記熱交換器を通して循環するための貯湯循環ラインとを備えており、前記貯湯循環ラインに滞留する水を排出するときには、前記カソード空気ブロア及び/又は前記燃焼空気ブロアからのカソード用空気及び/又は燃焼用空気が前記貯湯循環ラインに送給されることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記改質器に関連して、原燃料ガスを水蒸気改質するための水を前記改質器に供給するための水供給手段が設けられており、前記水供給手段に滞留する水を排出するときには、前記カソード空気ブロア及び/又は前記燃焼空気ブロアからのカソード用空気及び/又は燃焼用空気が前記水供給手段に送給されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池システム。
  5. 前記水供給手段に関連して、原燃料ガスを水蒸気改質するための水を処理するための水処理手段が設けられ、前記水処理手段は、水を貯める水タンクと、水を純水処理するための純水処理手段と、前記水タンクの水を純水処理手段を通して循環するための水処理ラインとを備え、前記水タンクの水が原燃料ガスを水蒸気改質するために前記改質器に供給されるように構成されており、前記水処理手段の前記水処理ラインに滞留する水を排出するときには、前記カソード空気ブロア及び/又は前記燃焼空気ブロアからのカソード用空気及び/又は燃焼用空気が前記水処理ラインに送給されることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 水素を含む燃料ガスを供給するための燃料ガス供給手段と、前記燃料ガス供給手段からの燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池と、前記燃料電池を冷却するための冷却水循環手段と、前記燃料電池のカソード側にカソード用空気を供給するためのカソード空気供給手段と、を備え、前記カソード空気供給手段はカソード用空気を供給するためのカソード空気ブロアを有する燃料電池システムであって、
    前記カソード空気ブロアからの空気を用いて前記冷却水循環手段に滞留する冷却水を排出することを特徴とする燃料電池システム。
  7. 原燃料ガスを供給するための原燃料ガス供給手段と、前記原燃料ガス供給手段からの原燃料ガスを水蒸気改質するための改質器と、前記改質器にて水蒸気改質された改質燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池と、前記燃料電池を冷却するための冷却水循環手段と、前記燃料電池のカソード側にカソード用空気を供給するためのカソード空気供給手段と、前記改質器に燃焼用空気を供給するための燃焼空気供給手段と、を備え、前記燃焼空気供給手段は燃焼用空気を供給するための燃焼空気ブロアを有する燃料電池システムであって、
    前記燃焼空気ブロアからの空気を用いて前記冷却水循環手段に滞留する冷却水を排出することを特徴とする燃料電池システム。














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