JP2006066116A - 燃料電池システム制御装置及び燃料電池システム制御方法 - Google Patents

燃料電池システム制御装置及び燃料電池システム制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006066116A
JP2006066116A JP2004244988A JP2004244988A JP2006066116A JP 2006066116 A JP2006066116 A JP 2006066116A JP 2004244988 A JP2004244988 A JP 2004244988A JP 2004244988 A JP2004244988 A JP 2004244988A JP 2006066116 A JP2006066116 A JP 2006066116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pure water
fuel cell
pipe
hydrogen
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004244988A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Yamazaki
努 山崎
Yoshiji Iguchi
吉志 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004244988A priority Critical patent/JP2006066116A/ja
Publication of JP2006066116A publication Critical patent/JP2006066116A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池の差圧制限を守りながら、高い圧力で水パージを行う燃料電池システム制御装置及び燃料電池システム制御方法を提供する。
【解決手段】燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学的な反応により発電を行う燃料電池1と、燃料電池1を加湿或いは冷却する純水が流通する純水配管50、51と、純水を貯蔵する純水タンク2とを備える燃料電池システムを制御する装置20であって、燃料電池システムが停止する際、燃料ガスが流通する水素配管53内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させる反応/希釈部31と、水素配管53内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させた後に、純水配管50、51内に残留する純水を純水タンク2に戻す純水パージ部32とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池システム制御装置及び燃料電池システム制御方法に関し、特に、純水系ラインに残留する水をパージする制御装置及び制御方法に関する。
従来から、水素極に供給される燃料ガス中の水素と空気極に供給される酸化剤ガス中の酸素との電気化学的反応により発電する燃料電池システムにおいて、燃料ガスが流通する水素配管と酸化剤ガスが流通する空気配管とを連通させて、水素配管内の水をパージする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、反応ガス(燃料ガス/酸化剤ガス)のガス流量を増大させ、その後、反応ガスの圧力を増大させた後に圧力を開放して(低下させて)反応ガスの流速を上げることにより、ガス流量の増大のみでは除去しきれない残留水を外部に排出する燃料電池の残留水排出装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−331893号公報 特開2002−305017号公報
しかし、従来の燃料電池システムの制御装置では、純水配管内に残留する水をパージするための空気を燃料電池の空気配管から導入していたために、水パージ用の空気圧を高い設定にすると燃料電池内の反応膜に加わる水素極と空気極間の差圧が大きくなり、反応膜を破損するおそれがあった。
また、反応膜に加わる水素極と空気極間の差圧を低く抑えながら圧力を上昇させるためには、空気のみならず水素配管内に燃料ガス(水素ガス)をも流す必要が生じ燃費が低下してしまう。
本発明の第1の特徴は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学的な反応により発電を行う燃料電池と、燃料電池を加湿或いは冷却する純水が流通する純水配管と、純水を貯蔵する純水タンクとを備える燃料電池システムを制御する装置であって、燃料電池システムが停止する際、燃料ガスが流通する水素配管内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させる反応/希釈部と、水素配管内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させた後に、純水配管内に残留する純水を前記純水タンクに戻す純水パージ部とを備えることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学的な反応により発電を行う燃料電池と、燃料電池を加湿或いは冷却する純水が流通する純水配管と、純水を貯蔵する純水タンクとを備える燃料電池システムを制御する方法であって、燃料電池システムが停止する際、燃料ガスが流通する水素配管内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させ、水素配管内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させた後に、純水配管内に残留する純水を純水タンクに戻すことを要旨とする。
本発明によれば、燃料電池の差圧制限を守りながら、高い圧力で水パージを行う燃料電池システム制御装置及び燃料電池システム制御方法を提供することが出来る。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは類似の部分には同一あるいは類似な符号を付している。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係わる制御装置の制御対象となる燃料電池システムは、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとの電気化学的反応により直接発電を行う燃料電池スタック1(以後、「燃料電池」と略す)と、燃料電池1を加湿或いは冷却する純水を貯蔵する純水タンク2と、燃料電池1と純水タンク2の間を循環する純水が流通する純水配管50、51と、純水を純水配管50、51内に循環させる純水ポンプ3と、純水配管50、51内の純水中の異物を取り除く異物フィルタ4と、純水の導電率を測定するイオンフィルタ5と、燃料電池1出口付近の純水配管51内の圧力を検知する圧力センサPWと、酸化剤ガスの一例である空気が流通する空気配管52と、空気を取込み、圧縮して燃料電池1へ吐出するコンプレッサ6と、コンプレッサ6と燃料電池1との間の空気配管52内の圧力を検知する圧力センサPAと、燃料電池1より下流の空気配管52上に配置された空気調整弁16と、コンプレッサ6と燃料電池1との間の空気配管52上に配置された空気遮断弁17と、燃料ガスが流通する水素配管53と、燃料ガスを高圧状態で貯蔵する水素貯蔵タンク8と、水素貯蔵タンク8と燃料電池1との間の水素配管53内の圧力を検知する圧力センサPHと、燃料電池1より下流の水素配管53上に配置された水素遮断弁15と、水素貯蔵タンク8と燃料電池1との間の水素配管53上に配置された水素調整弁9と、燃料電池1よりも上流において空気配管52と水素配管53とを接続する連通配管58と、連通配管58上に配置された連通遮断弁13と、空気配管52と純水配管51とを接続する水パージ用空気導入配管57と、水パージ用空気導入配管57上に配置された水パージ弁12とを備える。
燃料電池1は、燃料ガスが供給される水素極と酸化剤ガスが供給される空気極と、水素極と空気極が挟持する電解質膜と、燃料ガス、酸化剤ガス及び純水の流路を形成するセパレータとを備えるセルが複数積層されてなるスタック構造を有する。空気配管52は空気極に接続され、水素配管53は水素極に接続されている。
純水タンク2には、純水タンク2の内部を大気へ開放するための大気開放配管55と、純水タンク2に空気を圧送するための空気配管56とが接続されている。純水配管50、51は、純水タンク2から燃料電池1へ向かって純水が流れる純水配管50と、燃料電池1から純水タンク2へ向かって純水が流れる純水配管51とからなる。純水配管51上には、純水配管51内の純水の流通を遮断する流路遮断弁11が配置されている。純水ポンプ3と異物フィルタ4間の純水配管50には、開放配管54が接続され、開放配管54上にポンプアシスト弁10が配置されている。純水タンク2は、凍結した内部の純水を解凍する解凍装置を備える。イオンフィルタ5は、純水の導電度を操作して、純水の導電度を維持する。
コンプレッサ6から圧送された空気は、空気調整弁16によってその流量及び圧力が調整される。同様に、水素貯蔵タンク8から供給される燃料ガスは、水素調整弁9によってその流量及び圧力が調整される。水素遮断弁15は、燃料電池1の下流において、水素配管内の燃料ガスの流れを遮断し、燃料ガスの圧力を調整する。連通配管58は、水素調整弁9と燃料電池1間の水素配管53と、コンプレッサ6と空気遮断弁17間の空気配管52との間を接続している。即ち、水素配管53と空気配管52とを連通状態にする位置は、燃料電池1より上流である。連通遮断弁13は、連通配管58内のガスの流れを遮断する。水パージ用空気導入配管57は、燃料電池1と空気調整弁16間の空気配管52と純水配管51とを接続している。水パージ弁12は、水パージ用空気導入配管57内のガスの流れを遮断する。
このような燃料電池システムを制御する、本発明の第1の実施の形態に係わる燃料電池システム制御装置の一例として、燃料電池システムの各電磁バルブ、純水ポンプ3、燃料電池1を制御するコントローラ20について説明する。なおここでは、燃料電池システムの停止時の水パージにかかわるコントローラ20の構成について説明する。
コントローラ20は、燃料電池システムが停止する際、水素配管53内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させる反応/希釈部31と、燃料電池システムの水素配管53内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させた後に、純水配管50、51内に残留する純水を純水タンク2に戻す純水パージ部32とを備える。
反応/希釈部31は、燃料電池1と燃料電池に接続される空気配管52及び水素配管53の上下流側を閉鎖し、水素及び空気を外部へ流出しない状態にした後、燃料電池1の発電を開始する。この発電により、水素配管53内に残留する燃料ガスが反応して、水素極側では水素が減少し、空気極側では酸素が減少する。
純水パージ部32は、連通遮断弁13を開くことで遮断されていた水素配管53と空気配管52とを連通状態にした後に、コンプレッサ6を動作させて水素配管53及び空気配管52内に空気を導入して、水パージ弁12を開くことにより空気の圧力をもって純水配管50、51内に残留する純水を純水タンク2に戻す。
コントローラ20による通常運転時の燃料電池1の圧力制御は、燃料電池1の上流側に位置する圧力センサPHで検知される水素配管53内の圧力と、燃料電池1の上流側に位置する圧力センサPAで検知される空気配管52内の圧力と、燃料電池1の下流側に位置する圧力センサPWで検知される純水配管51内の圧力との差圧が、燃料電池1内の反応膜(固体高分子膜)を保護する為に守るべき範囲に入るように行われる。コントローラ20は、燃料電池1での発電に必要な各ガス流量を、発電量から決定される各ガスの反応量に基づいて求める。そして、コントローラ20は、必要な水素流量を水素調整弁9を制御して調整し、必要な空気流量を空気調整弁16を制御して調整し、必要な純水流量を純水ポンプ3を制御して調整する。
次に、図1の燃料電池システムの動作及び燃料電池システム制御装置としてのコントローラ20の制御手順を説明する。特に、純水系システムの起動時、及び燃料電池システムの停止時の処理手順について説明する。
<純水系システムの起動>
先ず、燃料電池システムが起動し、コンプレッサ6を駆動して空気の供給を開始する。このとき、水パージ弁12を開くことにより水パージ用空気導入配管57を介して純水タンク2にも空気が流れ、純水タンク2内に微小な圧力が発生する。この状態で、ポンプアシスト弁10を開放すると純水ポンプ3の下流の純水配管50内がほぼ大気圧となり、純水タンク2内には圧力がかかっているために、純水が純水ポンプ3に供給される。この時、流路遮断弁11は閉じている。数秒間程度の時間が経過した後に、純水ポンプ3の電源を入れ、純水ポンプ3の駆動を開始する。純水ポンプ3駆動後にポンプアシスト弁10を閉じ、流路遮断弁11を開ける。この後、通常運転に入り燃料電池1の発電状況により純水の循環流量を純水ポンプ3で調整する。
<燃料電池システムの停止>
燃料電池システムの停止は、残水素の処理と水パージとの2つの段階に分かれる。
(イ)図2に示すように、先ず、S01段階において燃料電池1の発電を停止し、S02段階において純水ポンプ3の動作を停止する。S03段階において、燃料電池システム内、或いは、その週辺の温度又は例えば燃料電池システムが搭載されている車両等の温度が所定温度より低いか否かを判断する。ここでは、外気温について説明を続ける。この場合、所定温度純水系システム(50、51、2など)内の純水が凍結するおそれがあるかどうかを推測できる温度であれば良いので、特に温度計の設置位置は限定されない。
(ロ)外気温が所定温度以上であると判断された場合(S03段階においてNO)、水パージ処理を行わず、燃料電池システムは停止される。一方、外気温が所定温度未満であると判断された場合(S03段階においてYES)、S04段階に進み、コンプレッサ6を停止し、水素調整弁9を閉じる。これにより、燃料ガスと酸化剤ガスである空気の燃料電池1への供給が停止される。
(ハ)その後、S05段階において、速やかに水素配管53の燃料電池1よりも下流側を遮断し、空気配管52の燃料電池1の上下流側を遮断する。具体的には、水素遮断弁15、空気遮断弁17及び空気調整弁16を閉じる。こうして、燃料電池1と燃料電池に接続される空気配管52及び水素配管53の上下流側を閉鎖し、水素と空気を燃料電池1から外部へ流出しない状態にする。
(ニ)その後、S06段階において、空気極の酸素を削減する目的で、燃料電池1による発電を開始する。この発電により、水素極側では水素が減少し、空気極側では酸素が減少する。S07段階において、燃料電池1からの取出し電力が所定電力未満になることを監視する。取出し電力が所定電力未満になった場合(S07段階においてYES)、S08段階に進み、燃料電池1による発電を停止する。この時、水素極側には微小の水素ガスがあり、空気極側はほぼ窒素ガスで満たされた状態となる。
(ホ)S09段階において、コンプレッサ6を始動して、燃料電池1への空気供給を再開する。S10段階において、水素遮断弁15と連通遮断弁13を開ける。これにより、通常の発電時における空気の流れとは異なり、水素配管53内に空気を供給して、残っている燃料ガスを希釈しながら排出する。S11段階において、燃料ガスを希釈している時間(水素希釈時間)を計測し始め、S12段階において、水素希釈時間が所定時間となることを監視する。水素希釈時間が所定時間となった場合(S12段階においてYES)、S13段階に進み、コンプレッサ6を停止する。以上のS01〜S13段階によって残水素の処理が完了する。なお、残水素の処理の終了時には、水素配管53内は大気に開放されている。
(ヘ)次に、S14段階において、水パージを高い空気圧で行うために空気配管52内も大気に開放する。具体的には、空気遮断弁17及び空気調整弁16を開く。S15段階において、水パージ弁12も開ける。
(ト)S16段階において、再び、コンプレッサ6を始動し、燃料電池1に空気を供給する。S17段階において、水素配管53及び空気配管52の燃料電池1より下流側の水素遮断弁15及び空気調整弁16を低開度にして、燃料電池1内の水素ライン及び空気ラインの圧力を高めて、設定圧力になるようにコンプレッサ6の出力を調整する。
(チ)S18段階において、上記の状態において水パージが行われている時間(水パージ時間)の計測を開始し、S19段階において、水パージ時間が所定時間となることを監視する。水パージ時間が所定時間となった場合(S19段階においてYES)、S20段階において、コンプレッサ6を停止する。S21段階において、連通遮断弁13を閉じて水素配管53と空気配管52を遮断し、次回の燃料電池システムの起動時に水素ガスが空気配管52内へ流れないようにする。S22段階において、水パージ弁12も閉じて、空気配管52と純水配管51とを遮断する。
図3を参照して、燃料電池システムの停止手順における空気配管52(空気ライン)、水素配管53(水素ライン)及び純水配管50、51内の圧力の変化を説明する。
空気、水素、純水の各圧力は、発電停止(S01段階)により低下し、燃料ガス及び空気の供給を停止する(S04段階)ことにより更に低下する。このとき、空気、水素、純水の間の差圧は、所定の範囲内に収まっている。水素ラインの希釈(S06〜S08段階)及びコンプレッサの始動(S16段階)そして水パージ開始(S17段階)により空気、水素、純水の圧力は一時的に上昇するが、差圧は所定の範囲内に収まっている。
このように、燃料電池システムが停止した後に排水素の処理を行い、純水ポンプ3が停止した後に連通遮断弁13を開けて燃料電池1内の水素ライン及び空気ラインに空気を供給し、燃料電池1内のガス圧を上昇させる。これに伴い純水配管50、51内にも圧力が加わり、燃料電池1の差圧制限を守りながら、高い圧力で水パージを行うことができる。
本発明の第1の実施の形態によれば、純水パージ部32は、水素配管53内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させた後に、純水配管50、51内に残留する純水を純水タンク2へ水パージするため、連通遮断弁13を開いて水素ラインと空気ラインとを連通した状態で水パージできる。よって、反応膜に加わる水素極と空気極間の差圧を気にすることなく、可能な限り高い圧力を用いて燃料電池システムの停止時の純水系の純水を純水タンク2に戻すことができる。したがって、凍結対応のために行う停止時の水パージで導入する空気圧を高く設定することで、残水を低減させ、氷点下時等の燃料電池システムの起動を確実に行うことができる。また、水パージ時間を短縮できる。
換言すれば、燃料電池システムが停止した際に、発電による消費、触媒等による反応、希釈等で排水素を処理し、水素ラインと空気ラインを連通させて、両ラインに空気を流すことで燃料電池1の両ガスラインの差圧制限を守りつつ、高い圧力で純水ラインの水パージが可能となり、水抜きをより確実に行うことができ、低温時の再起動をスムーズに行うことができる。
また、燃料電池1内のガス圧と純水圧の差圧制御の制限から水パージ圧力が低くする必要がなくなり、十分大きな圧力で水パージすることができる。
(第2の実施の形態)
図4に示すように、本発明の第2の実施の形態に係わる燃料電池システム制御装置は、図1の燃料電池システム制御装置に比べて、水パージ時の空気圧の調整を燃料電池1より下流側の空気配管52及び水素配管53に設置されている空気調整弁16及び水素遮断弁15により行うのではなく、固定オリフィス径路に切り替えることで行う。
第2の実施の形態に係わる燃料電池システムは、燃料電池1の下流側において水素配管53と空気配管52とを合流させる圧損調整配管59と、圧損調整配管59上に配置された圧損調整弁18及び固定オリフィス19とを更に有する。即ち、水素配管53及び空気配管52のそれぞれの燃料電池1より下流に、固定圧損要素としての圧損調整弁18及び固定オリフィス19を設置する。固定オリフィスの径は、燃料電池システムの水パージ時の空気流量や水素配管53及び空気配管52等の圧損により決定される。
純水パージ部32は、連通遮断弁13を開くことで遮断されていた水素配管53と空気配管52とを連通状態にした後に、コンプレッサ6を動作させて水素配管53及び空気配管52内に空気を導入して、水パージ弁12を開くことにより空気の圧力をもって純水配管50、51内に残留する純水を純水タンク2に戻す。このときの空気の圧力は、圧損調整弁18及び固定オリフィス19により調整される。
純水系システムの起動については、第1の実施の形態と同様なので、説明を省略する。また、燃料電池システムの停止については、図2のS17段階を除く他の段階は同じであるため説明を省略する。
第2の実施の形態では、図2のS17段階において、水素配管53及び空気配管52の燃料電池1より下流側の圧損調整弁18及び固定オリフィス19と用いて、燃料電池1内の水素ライン及び空気ラインの圧力を高めて、設定圧力になるようにコンプレッサ6の出力を調整する。
本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な効果が得られる。即ち、純水パージ部32は、水素配管53内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させた後に、純水配管50、51内に残留する純水を純水タンク2へ水パージするため、連通遮断弁13を開いて水素ラインと空気ラインとを連通した状態で水パージできる。よって、反応膜に加わる水素極と空気極間の差圧を気にすることなく、可能な限り高い圧力を用いて燃料電池システムの停止時の純水系の純水を純水タンク2に戻すことができる。したがって、凍結対応のために行う停止時の水パージで導入する空気圧を高く設定することで、残水を低減させ、氷点下時等の燃料電池システムの起動を確実に行うことができる。また、水パージ時間を短縮できる。
換言すれば、燃料電池システムが停止した際に、燃焼、発電等による消費、触媒等による反応、希釈等で排水素を処理し、水素ラインと空気ラインを連通させて、両ラインに空気を流すことで燃料電池1の両ガスラインの差圧制限を守りつつ、高い圧力で純水ラインの水パージが可能となり、水抜きをより確実に行うことができ、低温時の再起動をスムーズに行うことができる。
また、燃料電池1内のガス圧と純水圧の差圧制御の制限から水パージ圧力が低くする必要がなくなり、十分大きな圧力で水パージすることができる。
なおここでは、固定圧損要素の一例として固定オリフィス19について説明したが、この代わりに、可変圧損要素を用いても構わない。例えば、オリフィス径を自由に調整することができる可変オリフィスを固定オリフィス19の代わりに用いても構わない。
(第3の実施の形態)
図5に示すように、本発明の第3の実施の形態に係わる燃料電池システム制御装置は、図1の燃料電池システム制御装置に比べて、燃料電池システムの停止時における残水素の処理を燃料電池1による発電及び希釈により行う代わりに、水素燃焼器7による残水素の燃焼により行う。
第3の実施の形態に係わる燃料電池システムは、図1の燃料電池システムと比べて、燃料電池1の下流側において水素配管53と空気配管52に接続された水素燃焼器7と、水素燃焼器7内の燃焼温度を測定する温度センサTとを更に有する。水素燃焼器7は、燃料電池1からの排水素を燃焼する。燃料電池システムの通常運転時や停止時に燃料電池1で利用できなくなった排水素を水素燃焼器7で反応させ、極力、燃料ガス中の水素をそのまま大気中に放出することは避けている。温度センサTは、水素燃焼器7の反応状況を推測することを目的とする。その他の構成は図1と同じであり、説明を省略する。
反応/希釈部31は、燃料電池1での発電が停止されると、燃料ガスの供給を止めるため水素調整弁9を閉じて、純水ポンプ3を停止する。そして、水素燃焼器7を動作させて、水素ラインに残留している排水素を、コンプレッサ6からの空気と共に反応させ、大気へ放出する。これにより、水素配管53内に残留する燃料ガスが燃焼して、水素極側では水素が減少し、空気極側では酸素が減少する。
純水系システムの起動については、第1の実施の形態と同様なので、説明を省略する。
燃料電池システムの停止は、残水素の処理と水パージとの2つの段階に分かれる。
(イ)図6に示すように、先ず、S31段階において燃料電池1の発電を停止し、S32段階において水素調整弁9を閉じて燃料ガスの供給を止めるる。S33段階において純水ポンプ3の動作を停止する。S34段階において、水素ラインに残留している排水素の処理を開始する。具体的には、水素燃焼器7を動作させて、コンプレッサ6からの空気と共に反応させ、大気へ放出される。
(ロ)S35段階において、水素燃焼器7に取り付けられた温度センサTを用いて、燃焼温度が所定温度未満になることを監視する。燃焼温度が所定温度未満になった時(S35段階においてYES)S36段階に進み、排水素がほとんど処理されたと判断して、コンプレッサ6の出力を下げて、空気流量を待機所定流量にする。以上のS31〜S36段階によって残水素の処理が完了する。
(ハ)次に水パージの処理を行う。S37段階において、連通遮断弁13を開き、水素ラインと空気ラインを連通させる。なお、S36段階で空気流量を抑えているので、燃料電池1内のガス圧とほぼ大気圧である純水圧とに差圧は発生しても制限内に収まる。S38段階において、燃料電池システム内、或いは、その週辺の温度又は例えば燃料電池システムが搭載されている車両等の温度が所定温度より低いか否かを判断する。ここでは、外気温について説明を続ける。この場合、所定温度純水系システム(50、51、2など)内の純水が凍結するおそれがあるかどうかを推測できる温度であれば良いので、特に温度計の設置位置は限定されない。
(ニ)外気温が所定温度以上であると判断された場合(S38段階においてNO)、水パージ処理を行わず、燃料電池システムは停止される。一方、外気温が所定温度未満であると判断された場合(S38段階においてYES)、S39段階に進み、水パージ弁12を開ける。S40段階において、コンプレッサ6の出力を調整し、燃料電池1に供給する空気の圧力を設定圧に調整する。
(ホ)S41段階において、上記の状態において水パージが行われている時間(水パージ時間)の計測を開始し、S42段階において、水パージ時間が所定時間となることを監視する。水パージ時間が所定時間となった場合(S42段階においてYES)、S43段階において、コンプレッサ6を停止する。S44段階において、連通遮断弁13を閉じて水素配管53と空気配管52を遮断し、次回の燃料電池システムの起動時に水素ガスが空気配管52内へ流れないようにする。S45段階において、水パージ弁12も閉じて、空気配管52と純水配管51とを遮断する。
このように、燃料電池システムが停止した後に排水素の処理を行い、純水ポンプ3が停止した後に連通遮断弁13を開けて燃料電池1内の水素ライン及び空気ラインに空気を供給し、燃料電池1内のガス圧を上昇させる。これに伴い純水配管50、51内にも圧力が加わり、燃料電池1の差圧制限を守りながら、高い圧力で水パージを行うことができる。
本発明の第3の実施の形態によれば、純水パージ部32は、水素配管53内に残留する燃料ガスを燃焼させた後に、純水配管50、51内に残留する純水を純水タンク2へ水パージするため、連通遮断弁13を開いて水素ラインと空気ラインとを連通した状態で水パージできる。よって、反応膜に加わる水素極と空気極間の差圧を気にすることなく、可能な限り高い圧力を用いて燃料電池システムの停止時の純水系の純水を純水タンク2に戻すことができる。したがって、凍結対応のために行う停止時の水パージで導入する空気圧を高く設定することで、残水を低減させ、氷点下時等の燃料電池システムの起動を確実に行うことができる。また、水パージ時間を短縮できる。
換言すれば、燃料電池システムが停止した際に、燃焼による消費で排水素を処理し、水素ラインと空気ラインを連通させて、両ラインに空気を流すことで燃料電池1の両ガスラインの差圧制限を守りつつ、高い圧力で純水ラインの水パージが可能となり、水抜きをより確実に行うことができ、低温時の再起動をスムーズに行うことができる。
また、燃料電池1内のガス圧と純水圧の差圧制御の制限から水パージ圧力が低くする必要がなくなり、十分大きな圧力で水パージすることができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は、第1乃至第3の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。即ち、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の第1の実施の形態に係わる燃料電池システム及びその制御装置を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる燃料電池システム制御方法、即ち、図1の燃料電池システム制御装置としてのコントローラの制御手順を示すフローチャートである。 図2に示した燃料電池システムの停止手順における空気配管(空気ライン)、水素配管(水素ライン)及び純水配管内の圧力の変化を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係わる燃料電池システム及びその制御装置を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる燃料電池システム及びその制御装置を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる燃料電池システム制御方法、即ち、図5の燃料電池システム制御装置としてのコントローラの制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…燃料電池(燃料電池スタック)
2…純水タンク
3…純水ポンプ
4…異物フィルタ
5…イオンフィルタ
6…コンプレッサ
7…水素燃焼器
8…水素貯蔵タンク
9…水素調整弁
10…ポンプアシスト弁
11…流路遮断弁
12…水パージ弁
13…連通遮断弁
15…水素遮断弁
16…空気調整弁
17…空気遮断弁
18…圧損調整弁
19…固定オリフィス
20…コントローラ
31…反応/希釈部
32…純水パージ部
50、51…純水配管
52…空気配管
53…水素配管
54…開放配管
55…大気開放配管
56…空気配管
57…水パージ用空気導入配管
58…連通配管
59…圧損調整配管
PA…圧力センサ
PH…圧力センサ
PW…圧力センサ
T…温度センサ

Claims (6)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学的な反応により発電を行う燃料電池と、前記燃料電池を加湿或いは冷却する純水が流通する純水配管と、前記純水を貯蔵する純水タンクとを備える燃料電池システムを制御する装置であって、
    前記燃料電池システムが停止する際、燃料ガスが流通する水素配管内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させる反応/希釈部と、
    前記水素配管内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させた後に、前記純水配管内に残留する純水を前記純水タンクに戻す純水パージ部
    とを備えることを特徴とする燃料電池システム制御装置。
  2. 前記純水パージ部は、前記水素配管と酸化剤ガスが流通する空気配管とを連通状態にした後に、前記水素配管及び前記空気配管内に空気を導入して、前記空気の圧力をもって前記純水配管内に残留する純水を前記純水タンクに戻すことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム制御装置。
  3. 前記水素配管及び前記空気配管のそれぞれの前記燃料電池より下流に、固定或いは可変圧損要素を設置することを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池システム制御装置。
  4. 前記水素配管と前記空気配管とを連通状態にする位置は、前記燃料電池より上流であることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム制御装置。
  5. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学的な反応により発電を行う燃料電池と、前記燃料電池を加湿或いは冷却する純水が流通する純水配管と、前記純水を貯蔵する純水タンクとを備える燃料電池システムを制御する方法であって、
    前記燃料電池システムが停止する際、燃料ガスが流通する水素配管内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させ、
    前記水素配管内に残留する燃料ガスを反応或いは希釈させた後に、前記純水配管内に残留する純水を前記純水タンクに戻す
    ことを特徴とする燃料電池システム制御方法。
  6. 前記純水配管内に残留する純水を前記純水タンクに戻すことは、前記水素配管と酸化剤ガスが流通する空気配管とを連通状態にした後に、前記水素配管及び前記空気配管内に空気を導入して、前記空気の圧力をもって前記純水配管内に残留する純水を前記純水タンクに戻すことであることを特徴とする請求項5記載の燃料電池システム制御方法。
JP2004244988A 2004-08-25 2004-08-25 燃料電池システム制御装置及び燃料電池システム制御方法 Pending JP2006066116A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004244988A JP2006066116A (ja) 2004-08-25 2004-08-25 燃料電池システム制御装置及び燃料電池システム制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004244988A JP2006066116A (ja) 2004-08-25 2004-08-25 燃料電池システム制御装置及び燃料電池システム制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006066116A true JP2006066116A (ja) 2006-03-09

Family

ID=36112439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004244988A Pending JP2006066116A (ja) 2004-08-25 2004-08-25 燃料電池システム制御装置及び燃料電池システム制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006066116A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008226759A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2011076728A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Toshiba Corp 燃料電池およびその水抜き方法
JP2012199164A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Osaka Gas Co Ltd 燃料電池システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008226759A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2011076728A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Toshiba Corp 燃料電池およびその水抜き方法
JP2012199164A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Osaka Gas Co Ltd 燃料電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7682721B2 (en) Fuel cell system
JP2007048496A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池の掃気方法
JP4953051B2 (ja) 燃料電池システム
JP5050342B2 (ja) 燃料電池システム及びその起動方法
JP2017147135A (ja) 燃料電池システムの制御方法
JP4887408B2 (ja) 燃料電池システム
JP4460601B2 (ja) 燃料電池システム
JP2003331888A (ja) 燃料電池システム
JP4852633B2 (ja) 燃料電池システム
JP5358085B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池の低温下起動方法
JP2003331889A (ja) 燃料電池システム
JP2008522367A (ja) 停止工程中に作動可能な燃料電池システムによって動力を与えられるリアクタント用空気ポンプによる水の除去
JP2006066116A (ja) 燃料電池システム制御装置及び燃料電池システム制御方法
JP2007053015A (ja) 燃料電池システム
JP2009252593A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの掃気方法
JP2008084603A (ja) 燃料電池システム及びそのパージ方法
JP5136874B2 (ja) 燃料電池システム及び排気弁の異常判定方法
JP5328295B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの停止方法
JP2006066117A (ja) 燃料電池システム
JP2009004168A (ja) 燃料電池システム
JP2007042445A (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの発電停止方法
JP2011204447A (ja) 燃料電池システム
JP2005158554A (ja) 燃料電池システム
JP2005190865A (ja) 低温型燃料電池システム
JP4941641B2 (ja) 燃料電池システム