JP7109218B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
また、特許文献1に記載の燃料電池システムは、燃料を燃焼して得られる燃焼熱により、熱負荷装置に供給する流体を加熱する流体加熱用燃焼器を有する熱源機(補助熱源機22)も備えている。
但し、水道水には様々なイオンなどの不純物が含まれているという問題がある。また、水道水をイオン交換樹脂等を充填した水精製器を用いて処理することで、不純物を除去することもできるが、イオン交換樹脂は吸着できるイオン量には限界があるため、水精製器の能力が低下した場合には、イオン交換樹脂を取り替えなければならない。特に、水精製器で多量の水道水を処理すると、水精製器の能力が大きく低下してしまうという問題がある。
前記水タンクの上流側又は下流側に設けられて、前記回収水を精製する水精製器と、
燃料を燃焼して得られる燃焼熱により、熱負荷装置に供給する流体を加熱する流体加熱用燃焼器と、前記流体加熱用燃焼器の排気から顕熱を回収する顕熱回収式熱交換器及び潜熱を回収する潜熱回収式熱交換器と、前記潜熱回収式熱交換器において前記流体加熱用燃焼器の排気に含まれていた水蒸気が凝縮して生じたドレンを回収するドレン回収部とを有する熱源機とを備え、
前記熱源機からドレンとして排出された水を前記水精製器で精製した後で前記改質部での前記原燃料の水蒸気改質に供給できるように構成され、
前記運転制御部は、前記水タンクの水位が所定の下限水位以下になると、前記熱源機で燃料を燃焼させ、前記熱源機からドレンとして排出された水を前記水精製器に供給する水補充処理を行う点にある。
また、水タンクの水位が所定の下限水位以下になったとしても、熱源機で燃料を燃焼させて、その燃焼排ガス中の水分を凝縮させることで、熱源機からドレン水を排出することができる。そして、熱源機からドレンとして排出された水を水精製器に供給する水補充処理を行うことで、水タンクの水位を上昇させることができると共に、その後、清浄な水を用いて水蒸気改質を行うことができる。
従って、改質部での原燃料の水蒸気改質に用いられる改質用水を充分に確保しつつ、水精製器の能力を大きく低下させることのない燃料電池システムを提供できる。
図1は、燃料電池システムの構成を示す図である。図示するように、燃料電池システムは、原燃料を水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質部1と、改質部1で生成された燃料ガスが供給されるアノード2a、及び、酸素ガスが供給されるカソード2bを有する燃料電池部2と、燃料電池部2での発電反応で用いられた後にアノード2aから排出される排出燃料ガス中の燃料成分を燃焼させる燃焼部3と、燃焼部3から排出される燃焼排ガスの熱を回収する熱回収部4と、熱回収部4で燃焼排ガスを冷却することで当該燃焼排ガス中から回収した回収水を貯える水タンク6と、運転を制御する運転制御部10とを備える。この燃料電池システムでは、水タンク6に貯えられている水が、改質部1での原燃料の水蒸気改質に用いられる。また、図1に示す例では、使用者に情報を出力するため及び使用者から情報の入力を受け付けるための情報入出力部11も設けられている。
運転制御部10は、水タンク6の水位が所定の下限水位以下になると、水を水タンク6に供給する水補充処理を行う。特に、本実施形態では、運転制御部10は、水補充処理において、熱源機30からドレンとして排出された水を水精製器5を経由して水タンク6に供給することができる。具体的に説明すると、水精製器5よりも上流側の回収水路L4には、上水が供給される上水路L13とドレン水排出路L11の途中の分岐部12から分岐する分岐路L12とが接続されている。但し、上水路L13の途中には通常は閉弁している弁V1が設けられ、分岐路L12の途中には通常は閉弁している弁V2が設けられている。また、分岐部12よりも下流側のドレン水排出路L11には通常は開弁している弁V3が設けられている。これら弁V1及び弁V2及び弁V3の動作は運転制御部10が制御する。例えば、運転制御部10は、燃料電池システムの稼働開始時には、上水路L13に設けられている弁V1を開いて、水精製器5を介して水タンク6へ上水を供給することができる。
工程#10において運転制御部10は、水位検出器7の検出結果に基づいて、水タンク6の水位が所定の下限水位以下になったか否かを判定する。運転制御部10は、水タンク6の水位が所定の下限水位以下になった場合には工程#11に移行し、下限水位以下になっていない場合にはこのフローチャートのエンドに移行する。
<1>
上記実施形態では、本発明の燃料電池システムについて具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。
上記実施形態では、水補充処理を行う場合に熱源機30を動作させる例を説明したが、熱源機30を動作させない形態で水補充処理を行うこともできる。例えば、熱源機30で発生したドレン水を例えばドレン水排出路L11の途中に別途設けたタンクで貯えておき、運転制御部10は、水タンク6の水位が所定の下限水位以下になると、その貯えたドレン水を用いて水補充処理を行ってもよい。その場合、熱源機30を運転させなくても良い。
運転制御部10は、上述した工程#12のように熱源機30を新たに運転する場合、使用者に対して熱源機30を運転する旨の情報を情報入出力部11から使用者に出力してもよい。例えば、情報入出力部11から、「現在、熱源機を運転しています」といった音声や文字のメッセージを情報入出力部11で出力させてもよい。或いは、「熱源機を運転しています。風呂などでお湯を使用してください」といった湯の使用を促すための音声や文字のメッセージを情報入出力部11で出力させてもよい。そうすると、熱源機30で発生させた熱が、風呂の湯張りなどに使用されて無駄にならない可能性が高まる。
上記実施形態(別実施形態を含む)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
2 燃料電池部
2a アノード
2b カソード
3 燃焼部
4 熱回収部
5 水精製器
6 水タンク
9 熱負荷装置
10 運転制御部
30 熱源機
33 流体加熱用燃焼器
Claims (2)
- 原燃料を水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質部と、前記改質部で生成された前記燃料ガスが供給されるアノード、及び、酸素ガスが供給されるカソードを有する燃料電池部と、前記燃料電池部での発電反応で用いられた後に前記アノードから排出される排出燃料ガス中の燃料成分を燃焼させる燃焼部と、前記燃焼部から排出される燃焼排ガスの熱を回収する熱回収部と、前記熱回収部で前記燃焼排ガスを冷却することで当該燃焼排ガス中から回収した回収水を貯える水タンクと、運転を制御する運転制御部とを備え、前記水タンクに貯えられている水が、前記改質部での前記原燃料の水蒸気改質に用いられる燃料電池システムであって、
前記水タンクの上流側又は下流側に設けられて、前記回収水を精製する水精製器と、
燃料を燃焼して得られる燃焼熱により、熱負荷装置に供給する流体を加熱する流体加熱用燃焼器と、前記流体加熱用燃焼器の排気から顕熱を回収する顕熱回収式熱交換器及び潜熱を回収する潜熱回収式熱交換器と、前記潜熱回収式熱交換器において前記流体加熱用燃焼器の排気に含まれていた水蒸気が凝縮して生じたドレンを回収するドレン回収部とを有する熱源機とを備え、
前記熱源機からドレンとして排出された水を前記水精製器で精製した後で前記改質部での前記原燃料の水蒸気改質に供給できるように構成され、
前記運転制御部は、前記水タンクの水位が所定の下限水位以下になると、前記熱源機で燃料を燃焼させ、前記熱源機からドレンとして排出された水を前記水精製器に供給する水補充処理を行う燃料電池システム。 - 前記運転制御部は、前記水補充処理を行うことで前記水タンクの水位が前記下限水位より高い所定の上限水位以上になると、前記水補充処理を終了する請求項1に記載の燃料電池システム。
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JP2011228182A (ja) | 2010-04-21 | 2011-11-10 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システム及びその制御方法 |
JP2011233378A (ja) | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Noritz Corp | 燃料電池給湯システム |
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