JP2012197025A - トラクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】プラウによる作業を行う際に油圧シリンダを用いたサスペンションを有効に機能させながら、車体前部が持ち上がるピッチングを抑制する。
【解決手段】牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値に基づいてプラウを昇降するドラフト制御において、プラウを上昇させる上昇制御信号を検知した場合にモード切換手段70がサスペンション制御手段64の制御によりサスペンション機能を抑制又は制限することで走行機体の前部が持ち上がる不都合を抑制し、上昇制御信号が非検知にある場合にはモード切換手段70がサスペンション制御手段64の制御によりサスペンション機構を有効に機能させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、前車輪がサスペンション機構により支持されているトラクタに関する。
上記のように構成されたトラクタとして特許文献1には、走行機体に対し、前車輪と前車軸ケースとが上下移動自在に支持されると共に、左右の前車輪の上下移動に連動して伸縮する油圧シリンダを備え、この油圧シリンダに給排される作動油を制御する油路系を備え、更に、油路系にアキュムレータを備えたサスペンション機構が示されている。
この特許文献1では、油圧シリンダが収縮する際にアキュムレータに流れる作動油の流量を制限するオリフィス部を有する切換弁が油路系に備えられ、走行機体に連結する作業装置の重量によって切換弁のオリフィスを選択することで油圧シリンダのバネ定数を任意に設定する制御形態が記載されている。また、この特許文献1では、ブレーキ操作が行われた場合には切換弁のオリフィスを更に小さくする(小断面のものにする)操作により油圧シリンダに対する作動油の給排を制限して機体前部の上下動を抑制する制御形態が示されている。
特開2009‐255697号公報
トラクタは路上を高速で走行することもあり、乗り心地を高めるためサスペンション機構を備えることが望まれている。また、特許文献1に記載されるように前車輪の昇降に伴って伸縮作動する油圧シリンダを備え、この油圧シリンダに作動油の給排を行う油路系を備えたサスペンション機構では、コイルバネを用いてサスペンション機構を構成したものと比較して、コイルバネが不要になり、サスペンション機能のバネ定数を容易に変更できる等有効な面が存在する。
特に、走行機体にプラウ等の対地作業装置を連結して作業を行う場合には機体の走行速度が高く設定されることがあり、この走行機体にプラウ等の対地作業装置を連結して作業を行う場合においてもサスペンション機構を機能させる有効性が求められている。
プラウによる耕起作業を行うドラフト制御を例に挙げると、プラウの牽引負荷を牽引負荷センサ等で検出し、この牽引負荷センサで検出される牽引負荷値が設定値を超えた場合に昇降アクチュエータの作動によりプラウを上昇させて牽引負荷を軽減する制御が行われる。しかしながら、ドラフト制御によりプラウの上昇が開始された場合には、プラウの上昇に伴う反力によって走行機体の前部を持ち上がる方向へ力が作用し、走行機体をピッチングさせる現象を招き、乗り心地を悪化させることが考えられる。
つまり、走行機体にプラウ等の対地作業装置を連結して作業を行う場合にもサスペンション機構を機能させる有効性が求められるが、対地作業装置の上昇作動時には、サスペンション機構が機能していることに起因して走行機体をピッチングさせる不都合を招きやすく改善の余地がある。
本発明の目的は、対地作業装置による作業時にはサスペンションを有効に機能させながら、対地作業装置の昇降作動に起因する走行機体のピッチングを抑制し得るトラクタを合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、前車輪がサスペンション機構により支持されているトラクタであって、走行機体に連結される対地作業装置の昇降を行う昇降用アクチュエータを備え、この昇降用アクチュエータを上昇作動させる上昇制御信号の検知に基づいて前記サスペンション機構のサスペンション機能を制限する又は停止するサスペンション抑制モードを選択し、前記上昇制御信号の非検知に基づいて前記サスペンション機構のサスペンション機能を有効にするサスペンション機能モードを選択するモード切換手段を備えている点にある。
この構成によると、対地作業装置を上昇作動させる上昇制御信号が非検知である場合には、モード切換手段がサスペンション機能モードを選択することによりサスペンション機構を有効に機能させて乗り心地を向上させる。また、上昇制御信号を検知した場合には、モード切換手段がサスペンション機構の機能を制限する又は停止することになり、対地作業装置の上昇に伴い走行機体の前部が持ち上がる方向に変位する場合でも前車輪が下がる作動を抑制して前車輪とこれに付随する部位の重量を走行機体の前部に作用させ、走行機体の前部が持ち上がる現象を抑制する。この後、上昇制御信号が非検知の状態に戻るとモード切換手段がサスペンション機能モードを選択することでサスペンション機構を有効に機能させる状態に復帰する。
その結果、対地作業装置による作業時にはサスペンションを有効に機能させて良好な乗り心地を実現しながら、対地作業装置を上昇させる制御時には走行機体のピッチングを抑制して良好な乗り心地を維持するトラクタが構成された。
本発明の特徴は、前車輪がサスペンション機構により支持されているトラクタであって、走行機体に連結される対地作業装置の昇降を行う昇降用アクチュエータを備え、この昇降用アクチュエータを上昇作動させる上昇制御信号の検知から設定時間だけ前記サスペンション機構のサスペンション機能を制限する又は停止するサスペンション抑制モードを選択し、前記設定時間の経過後には前記サスペンション機構のサスペンション機能を有効にするサスペンション機能モードを選択するモード切換手段を備えている点にある。
この構成によると、対地作業装置を上昇作動させる上昇制御信号が非検知である場合には、モード切換手段がサスペンション機能モードを選択することによりサスペンション機構を有効に機能させて乗り心地を向上させる。また、上昇制御信号を検知した場合には、検知から設定時間だけモード切換手段がサスペンション機構の機能を制限する又は停止することになり、対地作業装置の上昇に伴い走行機体の前部が持ち上がる方向に変位する場合でも前車輪が下がる作動を抑制して前車輪とこれに付随する部位の重量を走行機体の前部に作用させ、走行機体の前部が持ち上がる現象を抑制する。また、上昇制御信号の検知から設定時間が経過した後には、モード切換手段がサスペンション機能モードを選択することでサスペンション機構を有効に機能させる状態に復帰する。
その結果、対地作業装置による作業時にはサスペンションを有効に機能させて良好な乗り心地を実現しながら、対地作業装置を上昇させる制御時には設定時間だけ走行機体のピッチングを抑制して良好な乗り心地を維持するトラクタが構成された。
本発明は、前記対地作業装置として被牽引型土耕器が前記走行機体の後部に連結された状態において前記被牽引型土耕器の牽引負荷値を牽引負荷センサで検出し、この牽引負荷値に基づいて前記昇降用アクチュエータを制御することでドラフト制御を実現するドラフト制御手段を備え、前記モード切換手段は、前記ドラフト制御において、前記上昇制御信号が検知された場合に前記サスペンション抑制モードを選択しても良い。
これによると、ドラフト制御において対地作業装置としての被牽引型土耕器を上昇させる上昇制御信号を検知した場合には、モード切換手段がサスペンション機構の機能を制限する又は停止することになり、走行機体のピッチングを抑制して良好な乗り心地を維持する。
本発明は、前記ドラフト制御から前記被牽引型土耕器を非接地高さまで上昇させる強制上昇制御に移行した場合には、前記モード切換手段が、上昇制御信号の検知に基づいて前記サスペンション抑制モードを選択しても良い。
これによると、ドラフト制御を実行している状況において、特に走行機体を旋回させる場合等に被牽引型土耕器を非接地高さまで上昇させる強制上昇制御が行われる場合には、モード切換手段が、上昇制御信号の検知から設定時間だけサスペンション機構の機能を制限又は抑制する。そして、上昇制御信号を検知した場合には、モード切換手段がサスペンション機構の機能を制限する又は停止することになり、走行機体のピッチングを抑制して良好な乗り心地が維持する。
本発明の特徴は、前車輪がサスペンション機構により支持されているトラクタであって、走行機体に連結される対地作業装置の昇降を行う昇降用アクチュエータを備え、この昇降用アクチュエータを下降作動させる下降制御信号の検知が継続する間は前記サスペンション機構のサスペンション機能を制限する又は停止するサスペンション抑制モードを選択し、前記下降制御信号の非検知に基づいて前記サスペンション機構のサスペンション機能を有効にするサスペンション機能モードを選択するモード切換手段を備えている点にある。
この構成によると、対地作業装置を下降作動させる下降制御信号が非検知である場合にはモード切換手段がサスペンション機能モードを選択することによりサスペンション機構を有効に機能させて乗り心地を向上させる。また、下降制御信号の検知が継続する間は、モード切換手段がサスペンション機構の機能を制限する又は停止することになり、対地作業装置の下降に伴い走行機体の前部が下降する方向に変位する場合でも前車輪が持ち上がり抑制して、走行機体が下降する現象を抑制する。この後、下降制御信号が非検知の状態に戻るとモード切換手段がサスペンション機能モードを選択することでサスペンション機構を有効に機能させる状態に復帰する。
その結果、対地作業装置による作業時にはサスペンションを有効に機能させて良好な乗り心地を実現しながら、対地作業装置を下降させる制御時には走行機体のピッチングを抑制して良好な乗り心地を維持するトラクタが構成された。
本発明は、前記対地作業装置として被牽引型土耕器が前記走行機体の後部に連結された状態において前記被牽引型土耕器の牽引負荷値を牽引負荷センサで検出し、この牽引負荷値に基づいて前記昇降用アクチュエータを制御することでドラフト制御を実現するドラフト制御手段を備え、前記ドラフト制御手段の制御に優先して前記被牽引型土耕器の自重による下降を行わせる下降制御信号を出力する下降用スイッチ部が備えられ、前記モード切換手段は、前記下降用スイッチ部から前記下降制御信号が継続的に出力されている場合に前記サスペンション抑制モードを選択しても良い。
これによると、ドラフト制御において、下降用スイッチ部の操作による下降制御信号を検知した場合には、対地作業装置としての被牽引型土耕器をドラフト制御に優先して自重で下降させる制御が行われることになり、モード切換手段は、サスペンション機構の機能を制限する又は停止することになり、走行機体のピッチングを抑制して良好な乗り心地を維持する。
本発明は、前記サスペンション機構が、前記前車輪の上下作動に伴い伸縮する油圧シリンダと、この油圧シリンダへの作動油の給排を制御するサスペンション制御ユニットと、このサスペンション制御ユニットを制御するサスペンション制御手段とを備えて構成され、前記モード切換手段は、前記サスペンション制御手段の制御により前記油圧シリンダに対する作動油の給排を制限する又は阻止することにより前記サスペンション抑制モードを現出しても良い。
これによると、油圧シリンダと、サスペンション制御ユニットと、サスペンション制御手段とがサスペンション機構を機能させる構成であるため、作動油を制御するための制御弁等を付加しなくとも、モード切換手段でサスペンション制御手段を制御してサスペンション制御ユニットによって油圧シリンダに対する作動油の給排を制御することにより、サスペンション機構を機能させる構成を用いて油圧シリンダに対する作動油の給排を制限又は阻止し、サスペンション抑制モードを現出できる。
プラウ作業におけるトラクタの全体側面図である。 サスペンション機構の支持ブラケット等を示す側面図である。 サスペンション機構の支持ブラケットの斜視図である。 ポジションレバーの配置等を示す平面図である。 サスペンション制御ユニットの油圧回路図である。 制御系を示すブロック回路図である。 サスペンション制御のフローチャートである。 牽引負荷と制御モードとの関係を示すグラフである。 制御特性情報を示すグラフである。 別実施形態のサスペンション制御のフローチャートである。 別実施形態のサスペンション制御のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、走行機体Aに走行装置として左右一対の前車輪1と、左右一対の後車輪2とを備えると共に、走行機体Aの前部のエンジンボンネット3の内部にエンジン4を備え、左右の後輪フェンダー5の中間位置に運転座席6を配置し、この運転座席6を取り囲むキャビンBを備えてトラクタが構成されている。このトラクタでは乗り心地を良くするためにサスペンション機構Cを介して前車輪1が支持されている。
このトラクタでは、エンジン4の後部側にクラッチハウジング7と、センターフレーム8とミッションケース9とを、この順序で連結している。ミッションケース9は運転座席6の下側に配置されている。また、走行機体Aにはミッションケース9からの駆動力を左右の前車輪1と左右の後車輪2とに伝える伝動系が形成され、これによりトラクタは4輪駆動型に構成されている。
ミッションケース9の上部位置に昇降用アクチュエータとして油圧型の昇降シリンダ10が備えられ、このミッションケース9の後端には昇降シリンダ10の作動により上下に揺動する左右一対のリフトアーム11が備えられている。
同図には、走行機体Aの後部に3点リンク機構を介して対地作業装置としての被牽引型土耕器の一例としてプラウPを連結した構成が示されている。3点リンク機構は、ミッションケース9の後端下部に揺動自在に連結される左右一対のロアーリンク12と、この上方に配置される単一のトップリンク14と、左右一対のロアーリンク12をリフトアーム11の揺動端に吊り下げ状態で支持する左右のリフトロッド13とを有している。この構成からリフトアーム11の上方への揺動により3点リンク機構を介してプラウPを上昇させ、リフトアーム11の下方への揺動により3点リンク機構を介してプラウPを下降させる。尚、昇降シリンダ10は単動型のものが用いられ、プラウPの上昇時には駆動力を作用させるが、プラウPの下降時にはプラウPの自重により下降させることになる。
左右のロアーリンク12の基端に横向き姿勢で鋼材で成る軸体(図示せず)が連結しており、プラウPに牽引負荷が作用しロアーリンク12が後方に偏位した場合には軸体が弾性変形するように構成されている。この軸体の弾性変形量から牽引負荷値を検出するようにストレインゲージや差動トランス等で成る牽引負荷センサSがミッションケース9に備えられている。後述するドラフト制御では、牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値に基づいてプラウPを昇降する制御が行われる。
キャビンBは、前部にフロントガラスを備え、左右に開閉自在な透明ガラスや透明樹脂で成るドアを備え、上部にルーフを有した一般的な構造を有している。運転座席6の前部位置に操向操作(操舵)を行うステアリングホイール21が配置され、このステアリングホイール21の下方位置にはクラッチペダル22とブレーキペダル(図示せず)とが配置されている。図4に示すように、運転座席6の右側部の操作パネルにはプラウP等の作業装置の昇降制御を行うポジションレバー24が配置されると共に、ポジション制御とドラフト制御との何れかの制御モードを選択するモード切換ダイヤル25と、ドラフト制御における昇降制御の感度を設定するドラフト比設定ダイヤル26と、プラウP等の作業装置の強制昇降を行う強制昇降スイッチ27とが備えられている。尚、強制昇降スイッチ27は図6に示す如く、押し操作型の上昇用スイッチ部27aと下降用スイッチ部27bとを備えており、ドラフト制御時において上昇用スイッチ部27aを一時的に操作するだけでプラウPを、予め設定された対機体高さまで上昇させる強制上昇制御を実現し、この上昇状態において下降用スイッチ部27bを一時的に操作するだけでプラウPを下降させてドラフト制御に復帰させる強制昇降制御を実現する。
〔サスペンション機構〕
図1〜図3に示すように、走行機体Aの前部位置にはエンジン4を支持する前部フレーム15が配置され、この前部フレーム15の下部に横向き姿勢の揺動軸芯Qを中心にして揺動自在に支持ブラケット17の後端が支持されている。この支持ブラケット17には前後向き姿勢のローリング軸芯Rを中心にしてローリング自在に前車軸ケース18が支持されている。この前車軸ケース18に対してユニバーサルジョイント等を介して走行駆動力を伝える伝動系が接続しており、この前車軸ケース18の両端部には前車輪1が備えられている。
支持ブラケット17の前端の左右位置と前部フレーム15との間に油圧シリンダ19が備えられている。この2つの油圧シリンダ19は前車輪1の上下移動に連動して伸縮できるように備えられ、この2つの油圧シリンダ19は、伸縮時に給排される作動油が制御されることによりサスペンションとして機能する。このように、支持ブラケット17と、前車軸ケース18と、2つの油圧シリンダ19とを備えて前述したサスペンション機構Cが構成されている。また、走行機体Aには、2つの油圧シリンダ19に給排する作動油を制御するために図5に示す油圧回路で成るサスペンション制御ユニットDを備えている。
〔サスペンション制御ユニット〕
図2、図5に示すように、油圧シリンダ19は、ピストンロッドを下方に突出させた姿勢で備えられ、上側の第1油室19aにはサスペンション制御ユニットDの第1油路31が接続し、下側の第2油室19bにはサスペンション制御ユニットDの第2油路32が接続している。
第1油路31にはガス封入式の第1アキュムレータ33、パイロット操作型の一対の第1逆止弁34及び油圧回路の保護用の第1リリーフ弁35が接続され、第1アキュムレータ33と第1油路31とを結ぶ油路にパイロット操作型の切換弁36が備えられている。切換弁36は、絞り機能を備えない(又は口径が「大」のオリフィス部を備えた)第1位置と、口径が「中」のオリフィス部を備えた第2位置と、口径が「小」のオリフィス部を備えた第3位置とに切換操作自在に構成され、パイロット圧の制御により切換弁36を操作する2つの切換制御弁37が備えられている。
第1アキュムレータ33は、油圧シリンダ19にバネの性質を持たせて油圧シリンダ19をサスペンションとして機能させるものである。切換弁36は、第1アキュムレータ33に給排される作動油の流れを制御することでサスペンション機構Cのバネ定数を切り換える機能を有しており、走行機体Aの走行速度や走行機体Aに備える作業装置の重量等の条件によって切換弁36の絞り機能を変更することにより良好な走行乗り心地を実現する。
第2油路32にはガス封入式の第2アキュムレータ39と、油圧回路の保護用の第2リリーフ弁41とが接続されている。第1逆止弁34にパイロット圧を作用させる開閉制御弁42が備えられ、この開閉制御弁42によるパイロット圧の制御により第1逆止弁34が遮断状態と連通状態とに切り換えられる。
また、第1逆止弁34が遮断状態に達すると、油圧シリンダ19の第1油室19aと第1アキュムレータ33との間の第1油路31での作動油の流れが阻止される。
このサスペンション制御ユニットDでは、エンジン4で駆動される油圧ポンプ43の作動油が分流弁44を介してパイロット操作型の主制御弁47に供給され、分流弁44と主制御弁47との間には油圧ポンプ43からの作動油の供給系を保護する主リリーフ弁46が接続されている。第1油路31のうち第1油室19aに直接接続する部分と、主制御弁47とに亘って第3油路48が接続され、第2油路32のうち第2油室19bに直接接続する部分と、主制御弁47とに亘って第4油路49が接続されている。
主制御弁47は、第3油路48に作動油を供給する上昇位置47U、第4油路49に作動油を供給する下降位置47D、及び、作動油の給排を行わない中立位置47Nの3位置に切換自在に構成され、この主制御弁47にパイロット圧を作用させて操作する2つの操作弁50が備えられている。
第3油路48にはパイロット操作型の第2逆止弁51及び絞り部52が備えられ、第4油路49にはパイロット操作型の第3逆止弁53と作動油圧だけで開閉する第4逆止弁54と絞り部55が備えられ、この第4油路49のうち第3逆止弁53と第4逆止弁54との間に第4リリーフ弁56が接続されている。
前述した2つの切換制御弁37と、開閉制御弁42と、操作弁50とは電磁操作式であり、図6に示す制御装置Fによって制御される。
〔制御構成〕
図6に示すように、油圧シリンダ19には、第1油室19aの圧力を検出する圧力センサ61と、長さを検出する作動量センサ62とが備えられている。昇降シリンダ10は電磁操作型の昇降制御弁63によって作動油が給排されるように構成され、リフトアーム11の基端位置にはリフトアーム11の揺動角からプラウP等の作業装置の対機体高さを検出するリフトアームセンサ11Sが備えられている。
走行機体Aには、サスペンション制御ユニットDと昇降制御弁63とを制御するようにマイクロプロセッサやDSP等のデジタル処理系を有する制御装置Fが備えられている。この制御装置Fは、ソフトウエアで成るサスペンション制御手段64と、ポジション制御手段65と、制御情報設定手段66と、制御感度変更手段67と、ドラフト制御手段68と、強制昇降制御手段69と、モード切換手段70と、位置判定手段71とを備えている。
サスペンション制御手段64は、サスペンション制御ユニットDに制御信号を出力することでサスペンション機構Cを制御する。ポジション制御手段65は、ポジションレバー24の操作位置に対応した位置までプラウP等の作業装置を昇降させるポジション制御を実現する。制御情報設定手段66は、ドラフト制御においてプラウのPの対機体レベルの設定に用いる制御情報G(図9を参照)を設定する処理を実現する。制御感度変更手段67は、ドラフト比設定器26Sからの情報に基づいて制御情報Gにおける制御感度の設定を実現する。ドラフト制御手段68は、牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値と制御情報Gとに基づいてプラウPのレベルを制御するドラフト制御を実現する。強制昇降制御手段69は、強制昇降スイッチ27の操作によりプラウPの強制的な昇降制御を実現する。
モード切換手段70は、上昇制御信号の非検知に基づいてサスペンション機能モードを選択し、上昇制御信号の検知に基づいてサスペンション抑制モードを選択し、このように選択した情報をサスペンション制御手段64に与える処理を行う。また、このモード切換手段70は、強制昇降スイッチ27の下降用スイッチ部27bの操作による下降制御信号の検出時と、ポジションレバー24の操作による下降制御信号の検出時と、後述するフローティング制御時とにおいてもサスペンション抑制モードを選択し、このように選択した情報をサスペンション制御手段64に与える処理を行う。位置判定手段71はプラウPの対機体レベルに基づいてサスペンション機能モードとサスペンション抑制モードと切換を行わせる情報をサスペンション制御手段64に与える処理を行う。
これらサスペンション制御手段64と、ポジション制御手段65と、制御情報設定手段66と、制御感度変更手段67と、ドラフト制御手段68と、強制昇降制御手段69と、モード切換手段70と、位置判定手段71とはソフトウエアで構成されるものであるが、これらをハードウエアで構成して良く、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせによって構成しても良い。
制御装置Fには、圧力センサ61と、作動量センサ62と、モード切換ダイヤル25で操作されるモード切換スイッチ25Sと、ポジションレバー24の操作位置を検出するポジション設定器24Sと、リフトアームセンサ11Sと、ドラフト比設定ダイヤル26で操作されるドラフト比設定器26Sと、牽引負荷センサSと、強制昇降スイッチ27とからの信号が入力する。また、この制御装置Fはサスペンション制御ユニットDの2つの切換制御弁37と、開閉制御弁42と、操作弁50とに制御信号を出力すると共に、昇降制御弁63に対して制御信号を出力する。
この制御装置Fは、ポジション制御によるプラウP等の作業装置の昇降制御と、ドラフト制御によるプラウPの昇降制御を実現すると共に、プラウP等の作業装置を上昇の限界位置や限界位置近くの上昇位置(非接地高さ)まで上昇させて走行機体Aを走行させる際に前車輪1のサスペンション機構Cを有効に機能させるサスペンション機能モードと、所定の条件が成立した際にサスペンション機構Cの機能を抑制するサスペンション抑制モードとの切換を実現する。
〔ポジション制御の概要〕
ポジション制御は、作業者によってポジションレバー24が操作された場合に、ポジション制御手段65が、ポジション設定器24Sの信号に基づいて作業装置の目標対機体レベル値に設定すると共に、この目標対機体レベル値と、リフトアームセンサ11Sで検出されるリフトアーム角(作業装置の対機体レベル値)とが合致する方向にリフトアーム11を作動させるように昇降制御弁63を制御する。このポジション制御によりポジションレバー24の操作位置に対応した対機体レベルまでプラウP等の作業装置を昇降させる制御が実現する。
〔強制昇降制御の概要〕
強制昇降制御手段69は、上昇の限界位置や限界位置近くに強制上昇のための目標対機体レベル値を設定しており、ドラフト制御において強制昇降スイッチ27の上昇用スイッチ部27aが一時的に操作された場合には、強制上昇のための目標機体レベル値と、リフトアームセンサ11Sで検出されるリフトアーム角(作業装置の対機体レベル値)とが合致する方向にリフトアーム11を作動させるようにポジション制御に基づいた制御が実行される。この強制上昇によってプラウPが上昇位置にある状況で、強制昇降スイッチ27の下降用スイッチ部27bが一時的に操作された場合にはポジション制御に基づいた制御からドラフト制御に切り換わることになり、この切り換わりのタイミングでは牽引負荷センサSの検出値が極めて小さいためプラウPを強制下降させる制御が行われ、プラウPを作業位置(耕起作業が可能なレベル)まで下降させて耕起作業に復帰させる。尚、この下降用スイッチ部27bを継続的に操作することによりプラウPの下降を継続させて行いフローティング制御に移行することが可能であり、このフローティング制御ではドラフト制御による耕深より深い耕深までプラウPを下降させて耕起を行う「すき込み」作業を実現する。
〔ドラフト制御の概要〕
ドラフト制御では、作業者のポジションレバー24の操作によりプラウPを目標対機体レベル(地面下の対機体レベル・目標耕深)に設定することで実現する。つまり、ドラフト制御を開始する際には、モード切換ダイヤル25でドラフト制御を選択した状態でポジションレバー24の操作によりプラウPを下降させる操作によりポジション設定器24Sの信号とドラフト比設定器26Sの信号とが制御装置Fで取得され、これらの信号に基づき制御情報設定手段66により図9に示す制御情報Gが設定される。
このように制御情報Gが設定される際には、図9に示される複数の制御情報Gのうち、ポジション設定器24Sの信号に対応した1つが設定され、設定された制御情報Gの勾配がドラフト比設定器26Sの設定値に対応して設定される。同図では、牽引負荷値Wで制御情報Gを参照した場合の目標対機体レベルV(目標耕深)が示され、ドラフト制御では目標対機体レベルV(目標耕深)とリフトアーム角に合致するようにリフトアーム11を作動させるプラウPの昇降制御が行われる。尚、ポジションレバー24が浅い側に操作された場合には、上側の制御情報Gが設定され、同じ牽引負荷値Wで参照される目標対機体レベルVsが浅い側にシフトすることになる。
図9に示す如く、制御情報Gは、牽引負荷値とリフトアーム角(対機体レベル値)との関係をライン状情報として表示可能なデータ構造を有しており、制御情報設定手段66は、複数の制御情報Gの何れか1つの設定が可能である。この設定を実現するために制御情報設定手段66は、演算により1つの制御情報Gを生成する処理を行うように処理形態が設定されているが、例えば、ストレージ等に記憶した複数の制御情報Gから目標対機体レベルVとドラフト比設定器26Sの設定信号とに基づいて1つを選択する処理を行うものであっても良い。
また、ドラフト比設定ダイヤル26を操作した場合には、ライン状情報として示される制御情報Gの勾配を変更し、この変更により制御感度が変更される。つまり、ドラフト制御は、ポジション制御の成分と、従来行われていたドラフト制御の成分とをミックスした制御として捉えることが可能であり、ドラフト比設定ダイヤル26を操作してドラフト制御の比率を高める方向に操作した場合には、同図に急勾配で示す高感度の制御情報GHが設定され、これとは逆にドラフト比を低下させる方向に操作した場合には、同図に緩勾配(水平に近づき)で示す低感度の制御情報GLが設定される。尚、図9に示した高感度の制御情報GHと低感度の制御情報GLとは代表的な例を示しており、夫々の制御感度(勾配)はドラフト比設定ダイヤル26の操作によって任意に設定できる。
〔サスペンション制御の概要〕
このトラクタでサスペンション機構Cを機能させるサスペンション機能モードに設定した状態でドラフト制御を実行できるように構成されると共に、このドラフト制御においてプラウPの牽引負荷値が増大してプラウPを上昇させる制御等、走行機体Aにピッチングを招く制御が行われる場合には、サスペンション機構Cの機能を制限又は停止するサスペンション抑制モードに設定する制御が行われる。
つまり、ドラフト制御での走行時にはサスペンション機構Cを機能させることで良好な乗り心地を現出する。しかしながら、例えば、プラウPを上昇させる制御が行われる場合には、この上昇の反力が走行機体Aの前部を持ち上げる方向に作用し、走行機体Aにピッチングを招き乗り心地を悪化させることから、この不都合を抑制するためにドラフト制御手段68で生成される上昇制御信号を検知した場合にサスペンション機構Cをサスペンション抑制モードに設定することでサスペンション機構Cと前車輪1との重量を走行機体Aの前部に作用させ、走行機体Aの前部の持ち上がりを抑制する制御が行われる。
〔制御形態〕
この制御装置Fによるサスペンション制御の概要を図7のフローチャートに示している。この制御では、プラウPが上昇の限界位置や限界位置近くの上昇位置にある状態でポジション制御が実行され、プラウPが接地する作業位置にある状態でドラフト制御が実行される制御形態を想定している。この制御においてプラウPが上昇位置にあることを判定した場合には、サスペンション機構Cを機能させるサスペンション機能モード(フローチャートではサスペンションON)の制御を実行し、このサスペンション機能モードをプラウPの下降が開始されるまで継続する(#01〜#03ステップ)。
このサスペンション制御の別実施形態の概要を図10及び図11のフローチャートに示しており、図10の別実施形態の#101〜#108ステップの制御は、本実施形態の#01〜#08ステップの制御と同じものであるため説明は省略するが、異なる制御については各別に説明する。これと同様に図11の別実施形態の#201〜#205ステップの制御は、本実施形態の#01〜#05ステップの同じものであるため説明は省略するが、異なる制御につては各別に説明する。
サスペンション機能モード(サスペンションON)の制御は、位置判定手段71がリフトアームセンサ11Sからの信号に基づいてプラウPが上昇位置にあることを判定し、この情報をサスペンション制御手段64に与えることで実現する。つまり、プラウPが上昇の限界位置や限界位置近くの上昇位置にある場合には、プラウPを道路や圃場に接触させずに走行できる状態にあるので、サスペンション制御ユニットDをサスペンション機能モード(サスペンションON)に維持することで乗り心地の良い走行を実現する。
サスペンション機能モード(サスペンションON)では、開閉制御弁42の制御により、パイロット圧を立てて第1逆止弁34で作動油の流通を許す状態にして、第1アキュムレータ33と第2アキュムレータ39とに対して作動油を給排させることで油圧シリンダ19をサスペンションとして機能させると共に、必要な場合には2つの切換制御弁37の制御によりサスペンションとして機能する油圧シリンダ19のバネ定数の変更が行われる。また、操作弁50と油圧ポンプ43と主制御弁47との制御により油圧シリンダ19を伸縮させて走行機体Aの前後傾斜姿勢を目標とする姿勢に維持する制御も行われる。
次に、プラウPを下降させる制御が開始(図8において「強制下降」と示すタイミング)された場合には、モード切換手段70が設定時間だけサスペンション抑制モード(フローチャートではサスペンションOFF)に移行し、走行機体Aのピッチングが抑制される(#03、#04ステップ)。
この制御が実行される状況としてポジションレバー24が操作されてプラウPを下降させる場合と、強制昇降スイッチ27の操作によりプラウPを下降させる場合とが考えられる。具体的に説明すると、ポジションレバー24でプラウPを下降させる操作が行われた場合には、ポジション制御手段65から下降制御信号が昇降制御弁63に出力されることになり、この下降制御信号を検知したタイミングでモード切換手段70がサスペンション制御手段64にサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)を設定時間だけ選択する情報を与える処理が行われる。これと同様に、強制昇降スイッチ27でプラウPを下降させる操作が行われた場合にも、ポジション制御からドラフト制御に切り換わることによりドラフト制御手段68から下降制御信号が昇降制御弁63に出力され、この下降制御信号を検知したタイミングでモード切換手段70がサスペンション制御手段64にサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)を設定時間だけ選択する情報を与える処理が行われる。
#04ステップでは、下降制御信号の検出から設定時間だけサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行するものであるが、この制御に代えて、下降制御信号の検出タイミングから走行機体Aが設定距離だけ走行する領域においてサスペンション抑制モードに移行するようにモード切換手段70の制御形態を設定しても良い。強制昇降制御によって上昇させたプラウPを下降させるためには強制昇降スイッチ27の下降用スイッチ部27bを操作することになるが、この操作を継続的に行った場合(押し続けた場合)には、ドラフト制御は実行されずフローティング制御が実行される。この制御形態については後述する。
このように、ポジションレバー24の操作や、強制昇降スイッチ27の操作によってプラウPを下降させる際には、下降制御信号の検知に基づいてサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に設定時間だけ移行する。これにより、サスペンション制御ユニットDの油圧シリンダ19の圧縮作動を阻止して走行機体Aのピッチングを抑制するのである。フローチャートには示していないが、ポジションレバー24の操作でプラウPを僅かに下降させる場合にも設定時間だけサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行し、走行機体Aのピッチングが抑制される。
尚、対地作業装置としてのプラウPの下降開始時にサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行する制御形態として、位置判定手段71がリフトアームセンサ11Sの信号に基づいてプラウPの下降が開始されたことを検知し、この検知のタイミングで位置判定手段71がサスペンション制御手段64にサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)を選択する情報を与える処理を行うよう制御形態を設定しても良い。
このサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)では、開閉制御弁42の制御により、パイロット圧を逃がして第1逆止弁34で作動油の流通を阻止する状態にすることで油圧シリンダ19の作動油の給排を阻止し、この油圧シリンダ19の伸縮作動を停止する。尚、このサスペンション抑制モードでは、油圧シリンダ19の伸縮作動を完全に阻止する必要はなく、例えば、切換弁36のスプールの改造により非常に小さい口径の絞り部を有する第4位置を形成すると共に、この第4位置に切換弁36を操作するための専用の操作弁等を備える構成を採用しても良い。この構成では、サスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行する場合には、開閉制御弁42の制御によりパイロット圧を立てて第1逆止弁34を作動油の流通を許す状態に設定し、操作弁等の操作により切換弁36を第4位置に設定することで、小さい口径の絞り部を介して作動油の流通量を低下させて油圧シリンダ19のサスペンション機能を抑制することになる。
実施形態では、第1逆止弁34によって油圧シリンダ19に対する作動油の給排を阻止していたが、これに代えて、例えば、油圧シリンダ19に対して作動油を給排する油路に電磁操作型の開閉弁を備え、サスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行する場合に開閉弁を閉じる操作を行うことで油圧シリンダ19のサスペンション機能を抑制する構成を採用して良く、油圧シリンダ19に対して作動油を給排する油路に電磁操作型の可変絞り弁や、電磁操作型の流量制御弁等を備え、サスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行する場合に、可変絞り弁や流量制御弁等で油圧シリンダ19のサスペンション機能を抑制する構成を採用して良い。
次に、プラウPが作業位置(耕起作業が可能なレベル)にある場合には、ドラフト制御手段68がドラフト制御を実行する。このドラフト制御では、前述したように制御情報Gが設定されると共に、図8に示すように、初期の牽引負荷値Wを基準にして不感帯Eが設定される。そして、牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値がエンジン4に対する負荷を所定の範囲に維持するように、牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値が不感帯Eの上限値Euを超えた場合には、この牽引負荷値で制御情報Gを参照して求められる目標対機体レベル値(リフトアーム角)までプラウPを上昇させ、これとは逆に、牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値が不感帯Eの下限値Edより小さい値に達した場合には、この牽引負荷値で制御情報Gを参照して求められる目標対機体レベル値(リフトアーム角)までプラウPを下降させる制御が実行される。
特に、このドラフト制御において、牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値が不感帯Eに含まれプラウPの昇降制御が行われない場合(上昇制御信号が非検知にある場合)や、この牽引負荷値が下限値Edより小さい値まで低下してプラウPを下降させる制御が行われる場合(上昇制御信号が非検知にある場合)には、サスペンション機能モード(サスペンションON)を維持する。これに対して牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値が不感帯Eの上限値Euを超えた場合(図8で「X」で示すタイミング)のようにドラフト制御手段68においてプラウPを上昇させる上昇制御信号が生成された場合には、サスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行し、牽引負荷値が不感帯Eの領域に収まる値まで低減し、上昇制御信号が生成されない状態に達するとサスペンション機能モード(サスペンションON)に復帰する(#05〜#09ステップ)。
ドラフト制御ではプラウPから走行機体Aに対して牽引負荷が作用するものであるため、牽引負荷値が短時間のうちに急激に上昇した場合(図8で「X」で示すタイミング)にはプラウPを上昇させる制御が実行されることになり、ドラフト制御手段68が上昇制御信号を出力する。このように上昇制御信号が出力された場合には、この上昇制御信号を検知したタイミングでモード切換手段70がサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)を選択することにより油圧シリンダ19の伸縮作動を制限する又は停止することになる。これにより、プラウPの上昇作動に伴う反力によって走行機体Aの前部を持ち上げる方向にモーメントが作用する状態でも、前車輪1と前車軸ケース18等の重量を走行機体Aの前部に作用させることになり、走行機体Aの前部が持ち上がるピッチングを抑制して乗り心地が悪化する不都合を抑制しているのである。
特にこの制御では、モード切換手段70が、牽引負荷値が不感帯Eの上限値Euを超えドラフト制御手段68が上昇制御信号を出力した場合に、この上昇制御信号をモード切換手段70が検知してサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行した後に、上昇制御信号の検知が継続する間だけ継続的にサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)を維持する制御が行われるものであるが(#07、#08 #09ステップ)、例えば、別実施形態としての図10の#109ステップに示すように、上昇制御信号を検知したタイミングから設定時間だけサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行し、設定時間が経過した後にサスペンション機能モード(サスペンションON)に復帰するように制御形態を設定しても良い。尚、この設定時間としてプラウPが設定高さに達するに必要な時間より少し長い時間を想定しているが、これより短い時間であっても良い。この#109ステップでは、上昇制御信号の検出から設定時間だけサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行するものであるが、この制御に代えて、上昇制御信号の検出のタイミングから走行機体Aが設定距離だけ走行する領域においてサスペンション抑制モードに移行するように制御形態を設定しても良い。
図7に示すように、ドラフト制御が実行されている際に、ポジションレバー24の操作や強制昇降スイッチ27の操作によりプラウPを強制的に上昇させる制御が開始された場合には図8において「強制上昇」と示すタイミングで、このタイミングを基準として設定時間だけサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行し、この設定時間の経過後にサスペンション機能モード(サスペンションON)に復帰する(#10、#11、#01、#02ステップ)。
この制御を具体的に説明すると、ポジションレバー24がプラウPを上昇させる方向に操作された場合には、ポジション制御手段65から上昇制御信号が昇降制御弁63に出力されることになり、この上昇制御信号を検知したタイミングでモード切換手段70がサスペンション制御手段64にサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)を設定時間だけ選択する情報を与える処理が行われる。これと同様に、強制昇降スイッチ27でプラウPを上昇させる操作が行われた場合には、ドラフト制御からポジション制御に切り換わることによりポジション制御手段65から上昇制御信号が昇降制御弁63に出力されることになり、この上昇制御信号を検知したタイミングでモード切換手段70がサスペンション制御手段64にサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)を設定時間だけ選択する情報を与える処理が行われる。
この#11ステップでは、上昇制御信号の検出から設定時間だけサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行するものであるが、この制御に代えて、#09ステップと同様に上昇制御信号の検出のタイミングから走行機体Aが設定距離だけ走行する領域においてサスペンション抑制モードに移行するように制御形態を設定しても良い。
特に、この#10、#11ステップの制御に代えて、例えば、別実施形態として図10の#110〜#113ステップに示すように、ポジションレバー24の上昇操作開始(上昇制御信号が検出されたタイミング)でサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行し、ポジションレバー24の上昇操作が停止したことを検知したタイミングでサスペンション機能モード(サスペンションON)に復帰するように制御形態を設定しても良い。
この別実施形態と類似する制御形態として、ドラフト制御において強制昇降スイッチ27によってプラウPを上限位置まで上昇させる制御が行われる際には、ドラフト制御からポジション制御に切り換わり、ポジション制御手段65からの上昇制御信号をモード切換手段70が検知したタイミングでサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行し、プラウPが上昇位置(上昇の限界位置や限界位置近く)に達したことをリフトアームセンサ11Sの信号に基づいて位置判定手段71が判定したタイミングでサスペンション機能モード(サスペンションON)に復帰するように制御形態を設定しても良い。
前述したようにドラフト制御においてプラウPの強制上昇が行われる場合には(#10ステップ)、この強制上昇に伴い走行機体Aの前部を持ち上げる方向にモーメントが作用し、油圧シリンダ19を伸長方向に作動させピッチングを招くものである。これに対して、プラウPを上昇させる上昇制御信号が検出された場合には、サスペンション制御ユニットDをサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に移行することで油圧シリンダ19の伸長作動を阻止(サスペンション機能を抑制)して、前車輪1と前車軸ケース18等の重量を走行機体Aの前部に作用させることで走行機体Aの前部が持ち上がるピッチングを抑制して乗り心地が悪化する不都合を抑制しているのである。
また、強制昇降スイッチ27の下降用スイッチ部27bの操作によりプラウPを下降させる際に、下降用スイッチ部27bが継続的に押し操作され下降制御信号の検知が継続する場合には、図11のフローチャートに示すように、下降制御信号の検知が継続する間だけ、ドラフト制御に優先してフローティング制御が行われると同時にサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)が選択される(#206〜#209ステップ)。
このフローティング制御では昇降シリンダ10の駆動による昇降は行われずプラウPの自重によって下降する作動が行われるため、地面(地中)から作用する抵抗とプラウPの重量とがバランスする状態で下降が停止し、地面(地中)から作用する抵抗の変動に伴いプラウPの上下に移動が許される。これにより「すき込み」作業が実現し、この後、下降用スイッチ部27bの操作が解除された場合にはドラフト制御に移行する。
このフローティング制御への移行は、強制昇降スイッチ27の下降用スイッチ部27bが継続的に操作されることで下降制御信号の検知が継続する間だけ行われるものであり、このフローティング制御の実行時には、モード切換手段70が、サスペンション抑制モード(サスペンションOFF)を選択する。そして、下降用スイッチ部27bの操作が解除され、下降制御信号が非検出に達したタイミングで、ドラフト制御を実行(復帰)すると共に、サスペンション機能モード(サスペンションON)に移行する制御が行われる(#209ステップ)。
この後には、ドラフト制御が実行されている場合には、下降用スイッチ部27bが押し操作されない場合には、サスペンション切換制御が実行される(#300、#210ステップ)。このサスペンション切換制御(#300ステップ)とは、図7の#07〜#11ステップにおける制御、又は、図10の#107〜#113ステップで示される制御の何れかの制御であり、何れかの制御が実行される場合にはサスペンション機能モード(サスペンションON)とサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)とが適宜選択されることになる。
このように、強制昇降スイッチ27の下降用スイッチ部27bが継続的に操作されることでフローティング制御に移行した場合にもサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)が実行され、走行機体Aのピッチングが抑制されるのである。
図8には、牽引負荷値の変化に対するサスペンション制御ユニットDのモードの切り換わりを示しており、同図に示すように、牽引負荷値が不感帯Eに含まれる場合には、サスペンション機能モード(サスペンションON)が維持される。また、ドラフト制御状態にあるプラウPを強制上昇させるための上昇制御信号が検知された場合と、上昇位置にあるプラウPを下降(強制下降)させる場合と、牽引負荷値が不感帯Eの上限値Euを超えることで上昇制御信号が検知された場合とにおいてサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)が選択される。前述したように、牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値が不感帯Eの下限値Edより低下した場合(図8で「Y」で示すタイミング)にはプラウPを下降させる制御信号が出力され、この制御信号に従ってプラウPは下降するが、サスペンション機能モード(サスペンションON)が維持されることになる。このようにプラウPの下降制御時にサスペンション機能モードを維持する理由として、昇降シリンダ10が単動型であり、下降時にはプラウPの自重により昇降シリンダ10から作動油を排出する形態で緩速で行われ、走行機体Aにピッチングを招く現象が殆どないためである。
〔実施形態の作用・効果〕
このような構成から、ドラフト作業では、サスペンション機構Cをサスペンション機能モードに設定することで乗り心地の良い走行を実現しながら、牽引負荷センサSで検知される牽引負荷値が不感帯Eの上限値Euを超え、上昇制御信号が検知される場合にはサスペンション機構Cをサスペンション抑制モードに設定することで、前車輪1と前車軸ケース18等の重量を走行機体Aの前部に作用させ、この前部が持ち上がるピッチングを抑制して乗り心地の悪化を抑制する。
更に、プラウPが上昇位置にある場合には、サスペンション機構Cをサスペンション機能モードに設定することで乗り心地の良い走行を実現する。このようにプラウPが上昇位置にある状態でプラウPを下降させる下降制御信号を検知した場合や、プラウPを上昇させる上昇制御信号を検知した場合にはサスペンション機構Cをサスペンション抑制モードに設定することでプラウPの昇降に伴う走行機体Aのピッチングを抑制して乗り心地の悪化を抑制するのである。
〔別実施の形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)ドラフト制御として、ダイヤル等の人為操作で設定される目標牽引負荷値と牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値とが合致するようにプラウPの昇降を行うようにドラフト制御の制御形態を設定しても良い。このようにダイヤル等の人為操作で制御目標を設定するものでは、目標牽引負荷値を基準にして不感帯が設定されることになるが、牽引負荷センサSで検出される牽引負荷値が不感帯を超え、ドラフト制御手段68から上昇制御信号が出力された場合には、この上昇制御信号をモード切換手段70が検知しサスペンション抑制モードが選択されることになる。
(b)実施形態には類似する構成を記載しているが、サスペンション抑制モードにおいて油圧シリンダ19に対する作動油の給排を抑制する構成として、電気的な制御で開閉作動を行う電磁弁において、供給される電力のデューティ比の変更により開度を任意に設定できる構成のものを用いても良い。この構成の電磁弁を用いた場合には、油圧シリンダ19への作動油の給排を完全に阻止する状態と、油圧シリンダ19への作動油の給排量を制限する状態との選択が可能となり、作動油の給排量を制限する場合には、開度の設定により給排量の変更も可能となる。
(c)ドラフト制御において、モード切換手段70を機能させてサスペンション機能モード(サスペンションON)とサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)との選択を可能にする状態と、ドラフト制御においてモード切換手段70の機能を停止させることで常にサスペンション抑制モード(サスペンションOFF)に維持する状態との選択を可能にするスイッチ等を備えても良い。
(d)サスペンション機構Cとして、左右の前車輪1を独立懸架し、左右の油圧シリンダ19が独立して伸縮するよう構成されたものに、本発明の構成を組み合わせても良い。このように構成したものであっても走行機体Aの前部が持ち上がるピッチングを抑制して乗り心地の悪化を抑制し得るものとなる。
(e)走行機体Aの後部に対地作業装置として、プラウPを連結した例を示したが、例えば、サブソイラやプラソイラなどのように牽引する形態で耕起作業を行う他の対地作業装置を走行機体Aの後部に連結しても良い。
(f)モード切換手段70による制御形態として、走行速度が閾値を超えて高速である場合には設定時間だけサスペンション抑制モードに移行し、走行速度が閾値未満である場合には設定距離を走行する領域においてサスペンション抑制モードに移行する等、切り換え可能に構成しても良い。
本発明は、前車輪の上下移動に連動して伸縮する油圧シリンダをサスペンションとして機能させるトラクタの全般に利用することができる。
1 前車輪
10 昇降用アクチュエータ(昇降シリンダ)
19 油圧シリンダ
27b 下降用スイッチ部
64 サスペンション制御手段
68 ドラフト制御手段
70 モード切換手段
A 走行機体
C サスペンション機構
D サスペンション制御ユニット
P 対地作業装置・プラウ・被牽引型土耕器
S 牽引負荷センサ

Claims (7)

  1. 前車輪がサスペンション機構により支持されているトラクタであって、
    走行機体に連結される対地作業装置の昇降を行う昇降用アクチュエータを備え、この昇降用アクチュエータを上昇作動させる上昇制御信号の検知に基づいて前記サスペンション機構のサスペンション機能を制限する又は停止するサスペンション抑制モードを選択し、前記上昇制御信号の非検知に基づいて前記サスペンション機構のサスペンション機能を有効にするサスペンション機能モードを選択するモード切換手段を備えているトラクタ。
  2. 前車輪がサスペンション機構により支持されているトラクタであって、
    走行機体に連結される対地作業装置の昇降を行う昇降用アクチュエータを備え、この昇降用アクチュエータを上昇作動させる上昇制御信号の検知から設定時間だけ前記サスペンション機構のサスペンション機能を制限する又は停止するサスペンション抑制モードを選択し、前記設定時間の経過後には前記サスペンション機構のサスペンション機能を有効にするサスペンション機能モードを選択するモード切換手段を備えているトラクタ。
  3. 前記対地作業装置として被牽引型土耕器が前記走行機体の後部に連結された状態において前記被牽引型土耕器の牽引負荷値を牽引負荷センサで検出し、この牽引負荷値に基づいて前記昇降用アクチュエータを制御することでドラフト制御を実現するドラフト制御手段を備え、
    前記モード切換手段は、前記ドラフト制御において、前記上昇制御信号が検知された場合に前記サスペンション抑制モードを選択する請求項1又は2記載のトラクタ。
  4. 前記ドラフト制御から前記被牽引型土耕器を非接地高さまで上昇させる強制上昇制御に移行した場合には、前記モード切換手段が、上昇制御信号の検知に基づいて前記サスペンション抑制モードを選択する請求項3記載のトラクタ。
  5. 前車輪がサスペンション機構により支持されているトラクタであって、
    走行機体に連結される対地作業装置の昇降を行う昇降用アクチュエータを備え、この昇降用アクチュエータを下降作動させる下降制御信号の検知が継続する間は前記サスペンション機構のサスペンション機能を制限する又は停止するサスペンション抑制モードを選択し、前記下降制御信号の非検知に基づいて前記サスペンション機構のサスペンション機能を有効にするサスペンション機能モードを選択するモード切換手段を備えているトラクタ。
  6. 前記対地作業装置として被牽引型土耕器が前記走行機体の後部に連結された状態において前記被牽引型土耕器の牽引負荷値を牽引負荷センサで検出し、この牽引負荷値に基づいて前記昇降用アクチュエータを制御することでドラフト制御を実現するドラフト制御手段を備え、
    前記ドラフト制御手段の制御に優先して前記被牽引型土耕器の自重による下降を行わせる下降制御信号を出力する下降用スイッチ部が備えられ、前記モード切換手段は、前記下降用スイッチ部から前記下降制御信号が継続的に出力されている場合に前記サスペンション抑制モードを選択する請求項5記載のトラクタ。
  7. 前記サスペンション機構が、前記前車輪の上下作動に伴い伸縮する油圧シリンダと、この油圧シリンダへの作動油の給排を制御するサスペンション制御ユニットと、このサスペンション制御ユニットを制御するサスペンション制御手段とを備えて構成され、前記モード切換手段は、前記サスペンション制御手段の制御により前記油圧シリンダに対する作動油の給排を制限する又は阻止することにより前記サスペンション抑制モードを現出する請求項1〜6のいずれか一項に記載のトラクタ。
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