JP2005143443A - トラクタのドラフトコントロール装置 - Google Patents

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Shinkichi Fujisawa
新吉 藤澤
Keiichi Hayashi
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Abstract

【課題】トラクタにおいて、精度よくドラフトコントロールを行うこと。
【解決手段】機体後部に作業機装着装置12を備え、作業機装着装置12に装着されるプラウ13等の作業機をリフトシリンダ28により昇降する構成のトラクタにおいて、作業機装着装置12を構成するトップリンク21を枢支するトップリンクヒンジ31を機体側の油圧ケース25に回動可能に枢支し、トップリンクヒンジ31の回動角を検出するためのポテンショメータ50を付設し、ポテンショメータ50により検出されるトップリンクヒンジ31の回動角に基づいてリフトシリンダ28の駆動を制御することによりドラフトコントロールを行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、機体後部にプラウやディスクハロー等の作業機を装着して牽引作業を行う場合にドラフトコントロールを行うためのトラクタのドラフトコントロール装置の改良に関する。
従来、トラクタにおいては、機体の後部に作業機装着装置を介してプラウやディスクハロー等の牽引式の作業機を装着し、該作業機装着装置には油圧シリンダ等の油圧アクチュエータを駆動することにより作業機を昇降させるようにしている。そして、牽引作業を行う場合に作業機に作用する牽引抵抗、つまり、トラクタの牽引力を一定に維持するためのドラフトコントロールを行っている。
このようなドラフトコントロールは、作業機装着装置に連結されるドラフトコントロール装置によって行われる。具体的には、例えば特許文献1に示すように、ドラフトコントロールレバー等の操作手段により設定される牽引力の設定値と、作業機に作用する実際の牽引抵抗のフィードバック値とを、油圧アクチュエータを制御する油圧コントロールバルブに伝えるようにしていた。そして、牽引抵抗のフィードバック値は、検出手段により検出された牽引抵抗をフィードバックリンク等を介して機械的に油圧コントロールバルブに伝達するようにしていた。
特開平3−22902号公報
しかし、従来のトラクタのドラフトコントロール装置においては、牽引抵抗のフィードバック値を油圧コントロールバルブに機械的に伝達することによるロスや、誤差が発生して、精度よくドラフトコントロールを行うことができないという問題点があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、機体後部に牽引式の作業機装着装置を備え、該作業機装着装置に装着される作業機を油圧アクチュエータにより昇降する構成のトラクタおいて、前記作業機装着装置を構成するトップリンクを枢支するトップリンクヒンジを機体側に回動可能に枢支し、該トップリンクヒンジの回動角を検出する回動角検出手段を付設し、該回動角検出手段により検出されるトップリンクヒンジの回動角に基づいて前記油圧アクチュエータの駆動を制御するものである。
請求項2においては、前記回動角検出手段を、トップリンクヒンジにトップリンクを枢支する回動支点に配置したものである。
請求項3においては、前記トップリンクヒンジの前方に、トップリンクヒンジの前方への回動を所定角度に規制するための規制部材を設け、該規制部材の後面に接触式の検出手段を付設し、該検出手段によりトップリンクヒンジが所定角度だけ回動したことが検出された場合には、前記トップリンクヒンジの回動角に基づく油圧アクチュエータの駆動の制御を中止するものである。
請求項4においては、前記トップリンクヒンジに、トップリンクを支持するための支持孔を複数設け、該複数の支持孔のそれぞれにトップリンクの連結を検出する検出手段を付設し、該検出手段からの検出信号に基づいて前記回動角検出手段により検出されるトップリンクヒンジの回動角を補正するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、請求項1に示すようなトラクタのドラフトコントロール装置によれば、ドラフトコントロールを電気的に行うことにより、機械的に行う場合と比べて、ロスや誤差の発生を抑制することができ、精度よくスムースにドラフトコントロールを行うことができる。
請求項2に示すようなトラクタのドラフトコントロール装置によれば、ドラフトコントロールを電気的に行うことにより、機械的に行う場合と比べて、ロスや誤差の発生を抑制することができ、精度よくスムースにドラフトコントロールを行うことができる。また、トップリンクヒンジの回動支点の近傍でトップリンクヒンジの回動角を検出しているので、フィードバックリンク等を介して検出を行う場合と比べて、誤差の発生を抑制することができ、トップリンクヒンジの回動角の検出感度を向上することができ、さらに精度よくドラフトコントロールを行うことができる。
請求項3に示すようなトラクタのドラフトコントロール装置によれば、トップリンクヒンジの回動角に基づくドラフトコントロールが中止されて、通常の作業機の昇降制御に切り換えることができる。
請求項4に示すようなトラクタのドラフトコントロール装置によれば、ドラフトコントロールの感度をトップリンクが連結されている支持孔の位置に応じて補正することができ、精度よいドラフトコントロールを行うことができる。
次に、発明を実施するための最良の形態を添付の図面を用いて説明する。
図1はプラウを装着した状態のトラクタの側面図、図2は第1実施例のドラフトコントロール装置を示す側面図、図3は第1実施例のドラフトコントロール装置の制御構成を示す図、図4は第2実施例のドラフトコントロール装置の制御構成を示す図、図5は第3実施例のドラフトコントロール装置の制御構成を示す図、図6は第4実施例のドラフトコントロール装置の制御構成を示す図、図7は第5実施例のドラフトコントロール装置を示す側面図、図8は第5実施例のドラフトコントロール装置の制御構成を示す図である。
まず、本発明のドラフトコントロール装置を備えるトラクタの概略構成について、図1を用いて説明する。図1には、機体後部に作業機装着装置12を介して作業機としてプラウ13が装着された状態のトラクタを示している。なお、作業機装着装置12には、プラウ13に替えて、ディスクハローやボックススクレーパー等を装着するようにしてもよい。
トラクタの機体前部には、エンジン5等を内蔵したボンネット6が配設され、該ボンネット6の下方に前輪1が配置されている。ボンネット6の後方には、該ボンネット6の後方にキャビン7が配置されている。キャビン7内では、ステアリングハンドル10が設けられ、該ステアリングハンドル10の後方には、シート11が配設され、該シート11の下方に後輪2が配置されている。シート11の近傍には、操作手段となる主変速レバーや副変速レバーやPTO変速レバー、ドラフトコントロールレバー4やポジションレバー等が配設されている。
エンジン5の後部には、クラッチハウジングが連設され、該クラッチハウジングの後部には、ミッションケース9が連設され、エンジン5からの動力を後輪2に伝達して駆動し、さらに、ミッションケース9より前方に突出した前輪駆動軸より伝動軸等を介して前輪1にも同時に駆動力を伝達することを可能としている。また、エンジン5からの動力はミッションケース9後端から突出したPTO軸15に伝達可能としている。
機体後部に配置される作業機装着装置12は、3点リンクのトップリンク21と左右のロアリンク22・22と、昇降するための左右のリフトアーム23・23とリフトロッド24・24等からなり、該リフトアーム23の後端にリフトロッド24を枢結し、該リフトロッド24下端をロアリンク22の前後中途部に枢結している。トップリンク21の前端部は、油圧ケース25(ミッションケース9であってもよい)の後部に取り付けられるトップリンクヒンジ31に枢結されている。そして、トップリンク21とロアリンク22の後部に、牽引式作業機であるプラウ13が装着されている。
リフトアーム23は、ミッションケース9上に載置した油圧ケース25より突出されている。油圧ケース25内部には、油圧アクチュエータとしてのリフトシリンダ(昇降シリンダ)28(図3等)が構成されており、ピストンロッドの先端が油圧ケース25内部のアーム部材に当接され、該アーム部材の基部が油圧ケース25に横架され軸支されたリフトアーム軸29の左右中央に固設されている。そして、リフトアーム軸29の両側を油圧ケース25より突出してリフトアーム23・23が固設されている。なお、このように内装式の油圧シリンダとして1個のリフトシリンダ28が油圧ケース25内に配置される構成に替えて、外装式の油圧シリンダとして2個のリフトシリンダが油圧ケースの左右両側に配置される構成としてもよい。この外装式シリンダとして構成する場合には、左右両側のリフトシリンダがそれぞれ、左右のリフトアーム23・23とミッションケース9またはリアアクスルケースに連結される。
油圧ケース25の近傍には、油圧コントロールバルブとしての電磁バルブ27(図3等)が配置されており、該電磁バルブ27の作動により油圧ケース25内に配置したリフトシリンダ28への圧油を制御している。これにより、リフトシリンダ28を駆動し、リフトアーム軸29を中心にリフトアーム23を回動させてリフトアーム23のリフト角を変化することで、プラウ13の昇降駆動を制御してプラウ13の耕深を調節するようにしている。
電磁バルブ27は、該電磁バルブ27と接続されている制御手段としてのコントローラ20(図3等)からの駆動信号に基づいて作動する。コントローラ20は、シート11の近傍に配置されるドラフトコントロールレバー4の回動角設定手段と接続されており、該ドラフトコントロールレバー4の回動操作による操作信号(設定値)が入力される。ただし、ドラフトコントロールの設定値の入力手段はレバーに限定せず、ツマミや数値入力等であってもよい。また、コントローラ20は、トップリンクヒンジ31の回動角の検出手段としてのポテンショメータ(図3等)と接続されており、該ポテンショメータからのフィードバック信号が入力される。
そして、ドラフトコントロール装置によりドラフトコントロールを行っている。具体的には、ドラフトコントロールレバー4の回動操作で設定されるトラクタの牽引力が一定となるように、ドラフトコントロールを行っている。この場合、後述するように、プラウ13に作用する牽引抵抗(トラクタの牽引力)を、トップリンクヒンジ31の回動角としてポテンショメータ35により検出して、電磁バルブ27を切り換え、リフトアーム23を回動させることによって、プラウ13を昇降駆動してプラウ13の耕深を制御するようにしている。
次に、本発明のドラフトコントロール装置についての第1実施例乃至第5実施例について説明する。なお、以下の実施例におけるドラフトコントロール装置は、プラウ13以外の作業機(例えば、ディスクハローやボックススクレーパー)をトラクタに装着した場合にも適用することができる。
まず、ドラフトコントロール装置の第1実施例について、図2、図3を用いて説明する。
作業機装着装置12のトップリンク21はトップリンクヒンジ31に枢支されている。トップリンクヒンジ31には、トップリンク21の前端部を連結して支持するための複数のトップリンク支持孔31a・31b・31c・31dが上下方向に4箇所形成されており、作業機装着装置12に装着される作業機の種類等によって、トップリンク21の前端部を連結するトップリンク支持孔を変更できるようにしている。
トップリンクヒンジ31の上部は、油圧ケース25後部に枢支軸32を介して枢支されており、該トップリンクヒンジ31は枢支軸32を回動支点として回動可能となっている。そして、トップリンク21に圧縮荷重がかかる場合には、トップリンクヒンジ31はその下部が前方に押されるように回動し、逆に、トップリンク21に引張り荷重がかかる場合には、その下部が後方に引かれるように回動する。なお、トップリンクヒンジ31が枢支される位置は、該トップリンクヒンジ31の上部に限定されず、下部等であってもよい(例えば図7参照)。
トップリンクヒンジ31の上部には、枢支軸32を挿入支持するための枢支軸支持孔31eが開口されている。また、トップリンクヒンジ31下部には、牽引緩衝機構30のセットボルト43の一端のセットボルト枢支ホルダ44を枢支する枢支軸を挿入支持する枢支軸支持孔31fが開口されている。さらに、トップリンクヒンジ31の前下部には、フィードバックリンク33を支持するためのフィードバックリンク支持ピン31gが側方に突出されている。
トップリンクヒンジ31の下部に連結されている牽引緩衝機構30は、牽引作業時にプラウ13に作用する牽引抵抗によりトップリンク21にかかる圧縮荷重および引張り荷重を緩衝するために設けられており、図2に示すように、大小2重のバランスバネ41・42、セットボルト43、セットボルト枢支ホルダ44、ケーシング45、前サポート部材46、後サポート部材47等からなる。トップリンクヒンジ31の下部において、セットボルト43の一端のセットボルト枢支ホルダ44が、枢支軸支持孔31fに挿入支持される枢支軸に枢支されている。セットボルト43は、油圧ケース25に固定されるケーシング45を前後に貫通して配置されており、該ケーシング45内のセットボルト43上には、前サポート部材46、後サポート部材47、バランスバネ41・42が摺動自在に外嵌され、また、該セットボルト43の両端部にはロックナットが螺装されている。バランスバネ41・42は、前サポート部材46と後サポート部材47の間に2重に配置され、バランスバネ41はバランスバネ42よりも小径としてバネ定数を小さくしている。
このように、牽引緩衝装置30には、2重のバランスバネ41・42が備えられており、トップリンク21に圧縮荷重がかかる場合には、バランスバネ41・42が収縮し、一方、トップリンク21に引張り荷重がかかる場合には、バネ定数の小さい小径のバランスバネ41のみが収縮する。こうして、ドラフトコントロール時において発生する作業機のハンチングやチャタリング現象を防止するようにしている。なお、牽引緩衝機構30が連結される位置は、トップリンクヒンジ31の下部に限定されず、上部等であってもよい。ただし、トップリンクヒンジ31において、枢支軸支持孔31fの位置が枢支軸支持孔31eの位置の近傍ではないことが望ましい。
トップリンクヒンジ31の前下部のフィードバックリンク支持ピン31gには、フィードバックリンク33の一端が回動可能に取り付けられている。フィードバックリンク33の他端は、油圧ケース25の側部に回動可能に取り付けられており、該取付部分にポテンショメータ35が付設されている。詳細には、フィードバックリンク33の一端がポテンショメータ35の検知アーム先端に枢支されている。このように、フィードバックリンク33により、油圧ケース25後方のトップリンクヒンジ31と、該油圧ケース25側方のポテンショメータ35とを連結している。
ポテンショメータ35は、トップリンクヒンジ31の変位量、言い換えれば、トップリンクヒンジ31の回動角を、フィードバックリンク33を介して検出するために設けられており、回動角検出手段として機能する。このように、ポテンショメータ35でトップリンクヒンジ31の回動角を検出することにより、トップリンク21にかかる圧縮荷重および引張り荷重、つまり、牽引作業でプラウ13に作用する牽引抵抗、また言い換えれば、牽引力を検出するようにしている。ポテンショメータ35により検出されたトップリンクヒンジ31の回動角は、フィードバック信号としてコントローラ20に出力される。そして、コントローラ20に入力されるトップリンクヒンジ31の回動角と、ドラフトコントロールレバー4の操作で設定される牽引力(設定値)とが一致するように、コントローラ20は、電磁バルブ27に駆動信号を出力してリフトシリンダ28を駆動し、リフトアーム23を回動させてプラウ13を昇降させる。なお、このとき、入力されるトップリンクヒンジ31の回動角は、設定値と比較できるように牽引力に相当する値に換算される。
このように、ドラフトコントロールレバー4の回動操作により電磁バルブ27が切り換えられて、リフトアーム23が回動し、プラウ13が昇降する。そして、プラウ13がドラフトコントロールレバー4で設定した設定値まで昇降すると、つまり、リフトアーム23がドラフトコントロールレバー4で設定した牽引力に相当する角度まで回動されると、電磁バルブ27が中立の状態に戻される。
以上のようなドラフトコントロール装置の構成において、例えばプラウ13の耕深が深耕となり牽引抵抗が増加して、ドラフトコントロールレバー4の操作で設定される設定値よりも牽引力が大きくなった場合には、プラウ13がロアリンク22との連結部を支点として(ロアリンク22後端孔と回動自在に支持されたピン13aを支点として)上方へ回動しようとしてトップリンク21に圧縮荷重がかかる。これにより、トップリンクヒンジ31の下部が前方に回動する。このとき、牽引緩衝機構30によりショックが緩和されてハンチング等が防止されると同時に、トップリンクヒンジ31の前方への回動角がポテンショメータ35により検出されてコントローラ20に送られる。
コントローラ20は、入力されたトップリンクヒンジ31の回動角と、ドラフトコントロールレバー4から入力されている設定値とを比較する。そして、コントローラ20は、換算されたトップリンクヒンジ31の回動角が、設定値と一致するように、電磁バルブ27に駆動信号を出力する。これにより、電磁バルブ27が作動して、リフトシリンダ28が駆動する。リフトシリンダ28の駆動により、リフトアーム23がリフトアーム軸を中心に上昇するように回動し、プラウ13が上昇して、該プラウ13に作用する牽引抵抗が減少する。その後、ポテンショメータ35により検出されるトップリンクヒンジ31の回動角が、ドラフトコントロールレバー4から入力されている設定値と一致した場合には、電磁バルブ27が中立の状態に戻されて、リフトアーム23の上昇が停止される。
逆に、例えばプラウ13の耕深が浅耕となり牽引抵抗が減少して、ドラフトコントロールレバー4の操作で設定される設定値よりも牽引力が小さくなった場合には、プラウ13がその自重により下方へ下がろうとしてトップリンク21に引張り荷重がかかる。これにより、トップリンクヒンジ31の下部が後方に回動する。このとき、牽引緩衝機構30によりショックが緩和されてハンチング等が防止されると同時に、トップリンクヒンジ31の後方への回動角がポテンショメータ35により検出されてコントローラ20に送られる。
コントローラ20は、入力されたトップリンクヒンジ31の回動角と、ドラフトコントロールレバー4から入力されている設定値とを比較する。そして、コントローラ20は、換算されたトップリンクヒンジ31の回動角が、設定値と一致するように、電磁バルブ27に駆動信号を出力する。これにより、電磁バルブ27が作動して、リフトシリンダ28が駆動する。リフトシリンダ28の駆動により、リフトアーム23がリフトアーム軸を中心に下降するように回動し、プラウ13が下降して、該プラウ13に作用する牽引抵抗が増加する。その後、ポテンショメータ35により検出されるトップリンクヒンジ31の回動角が、ドラフトコントロールレバー4から入力されている設定値と一致した場合には、電磁バルブ27が中立の状態に戻されて、リフトアーム23の下降が停止される。
このように、プラウ13に作用する牽引抵抗が変動した場合であっても、変動した牽引抵抗によるトップリンクヒンジ31の回動角をポテンショメータ35により検出して、検出されたトップリンクヒンジ31の回動角に基づいてリフトシリンダ28を駆動することにより、ドラフトコントロールを行って、トラクタの牽引力を一定に維持するようにしている。そして、このような制御を電気的に行うことにより、機械的に行うことによるロスや誤差の発生を抑制することができ、精度よくスムースにドラフトコントロールを行うことができる。
次に、ドラフトコントロール装置の第2実施例について、図4を用いて説明する。
第2実施例のドラフトコントロール装置は、図2、図3に示す第1実施例のドラフトコントロール装置と略同様の構成となっている。牽引緩衝装置30についても同様の構成となっている。主に異なる点は、トップリンクヒンジ31の回動角検出用のポテンショメータが付設される位置である。そして、第1実施例のドラフトコントロール装置と同様のドラフトコントロールを行っている。
トップリンクヒンジ31の回動角検出手段としてのポテンショメータ50は、枢支軸32を挿入支持するトップリンクヒンジ31上部の枢支軸支持孔31eの近傍に付設されて、トップリンクヒンジ31の回動角を直接検知するようにしている。このため、第1実施例におけるフィードバックリンク33、およびトップリンクヒンジ31のフィードバックリンク支持ピン31gが不要となり、部品点数の削減が図れる。
ポテンショメータ50はコントローラ20と接続されており、該ポテンショメータ50により検出されたトップリンクヒンジ31の回動角は、フィードバック信号としてコントローラ20に出力される。このとき、入力されるトップリンクヒンジ31の回動角は、設定値と比較できるように牽引力に相当する値に換算される。このように、ポテンショメータ50でトップリンクヒンジ31の回動角を検出することにより、トップリンク21にかかる圧縮荷重および引張り荷重、つまり、牽引作業でプラウ13に作用する牽引抵抗、また言い換えれば、牽引力を検出するようにしている。そして、コントローラ20に入力されるトップリンクヒンジ31の回動角に基づいてドラフトコントロールが行われており、プラウ13に作用する牽引抵抗が変動した場合であっても、変動した牽引抵抗によるトップリンクヒンジ31の回動角をポテンショメータ50により検出して、検出されたトップリンクヒンジ31の回動角に基づいてリフトシリンダ28を駆動することにより、ドラフトコントロールを行って、トラクタの牽引力を一定に維持するようにしている。そして、このような制御を電気的に行うことにより、機械的に行うことによるロスや誤差の発生を抑制することができ、精度よくスムースにドラフトコントロールを行うことができる。
また、第1実施例における油圧ケース25後方のトップリンクヒンジ31と、該油圧ケース25側方のポテンショメータ35とを連結していたフィードバックリンク33を介することなく、トップリンクヒンジ31の回動支点となる枢支軸32近傍でトップリンクヒンジ31の回動角を検出しているので、第1実施例のドラフトコントロール装置と比較して、トップリンクヒンジ31の回動角の検出をフィードバックリンク等を介して行うことによる誤差の発生を防止することができる。これにより、トップリンクヒンジ31の回動角の検出感度を向上することができ、ドラフトコントロールの感度を向上することができる。そして、さらに精度よくドラフトコントロールを行うことができる。
次に、ドラフトコントロール装置の第3実施例について、図5を用いて説明する。
第3実施例のドラフトコントロール装置は、図4に示す第2実施例のドラフトコンロトール装置に、ストッパー55および接触式の検出器56を追加した構成となっている。
ストッパー55は油圧ケース25(またはミッションケース)の後面に取り付けられ、該ストッパー55の後面に接触式の検出器56が取り付けられており、該ストッパー55および検出器56は、トップリンクヒンジ31の下部前方に配置されている。ストッパー55は、トップリンクヒンジ31の前方への回動角を所定角度の範囲に制限するための規制部材として設けられており、該ストッパー55にトップリンクヒンジ31が当接することでトップリンクヒンジ31のさらに前方への回動が規制される。
そして、ストッパー55とトップリンクヒンジ31との当接位置に検出器56が設けられ、該検出器56はコントローラ20と接続されている。トップリンク21に圧縮荷重がかかりトップリンクヒンジ31が前方に回動して、該トップリンクヒンジ31が検出器56と接触すると、検出器56がON状態となり接触信号がコントローラ20に出力される。つまり、トップリンクヒンジ31が前方に所定角度の回動することにより検出器56がON状態となる。
トップリンクヒンジ31の回動角検出手段としてのポテンショメータ50は、枢支軸32を挿入支持するトップリンクヒンジ31上部の枢支軸支持孔31eの近傍に付設されている。ポテンショメータ50はコントローラ20と接続されており、該ポテンショメータ50により検出されたトップリンクヒンジ31の回動角は、フィードバック信号としてコントローラ20に出力される。このとき、入力されるトップリンクヒンジ31の回動角は、設定値と比較できるように牽引力に相当する値に換算される。このように、ポテンショメータ50でトップリンクヒンジ31の回動角を検出することにより、トップリンク21にかかる圧縮荷重および引張り荷重、つまり、牽引作業でプラウ13に作用する牽引抵抗、また言い換えれば、牽引力を検出するようにしている。そして、コントローラ20に入力されるトップリンクヒンジ31の回動角に基づいてドラフトコントロールが行われており、プラウ13に作用する牽引抵抗が変動した場合であっても、変動した牽引抵抗によるトップリンクヒンジ31の回動角をポテンショメータ50により検出して、検出されたトップリンクヒンジ31の回動角に基づいてリフトシリンダ28を駆動することにより、ドラフトコントロールを行って、トラクタの牽引力を一定に維持するようにしている。そして、このような制御を電気的に行うことにより、機械的に行うことによるロスや誤差の発生を抑制することができ、精度よくスムースにドラフトコントロールを行うことができる。
第3実施例のドラフトコントロール装置では、図2、図3に示す第1実施例のドラフトコントロール装置によるドラフトコントロールとともに、次のような制御を行っている。
コントローラ20に検出器56からの接触信号が入力されると、ポテンショメータ50からのフィードバック信号をOFFとして入力しないように制御する。つまり、トップリンクヒンジ31が検出器56と接触し、該検出器56がON状態となった場合には、トップリンクヒンジ31が前方に回動して、その回動角がポテンショメータ50により検出されている場合であっても、そのフィードバック信号に基づくドラフトコントロールが中止される。
この結果、ポテンショメータ50から入力されていたフィードバックリンク33の回動角に基づいて行われていたドラフトコントロールが中止されて、通常のプラウ13の昇降制御に切り換わる。このように、検出器56の接触信号に基づいて自動的に通常のプラウ13の昇降制御に切り換えることを可能としている。なお、接触式の検出器56を設けずに、ポテンショメータ50により検出されるトップリンクヒンジ31の回動角が所定角度に達した場合には、自動的に通常のプラウ13の昇降制御に切り換えるように制御してもよい。また、第1実施例のドラフトコントロール装置に、ストッパー55および検出器56を追加する構成としてもよい。
次に、ドラフトコントロール装置の第4実施例について、図6を用いて説明する。
第4実施例のドラフトコントロール装置は、図4に示す第2実施例のドラフトコンロトール装置に、トップリンク21の連結位置を検出する検出器60を追加した構成となっている。
トップリンク21の連結位置を検出する検出器60a・60b・60c・60dは、トップリンクヒンジ31の4箇所のトップリンク支持孔31a・31b・31c・31dに対応して設けられており、該トップリンク支持孔31a・31b・31c・31dの近傍に付設されている。トップリンク21の前端部が連結されるトップリンク支持孔は、作業機装着装置12に装着される作業機の種類等によって変更可能となっており、検出器60a・60b・60c・60dにより、どのトップリンク支持孔にトップリンク21が連結されているかを検出するようにしている。それぞれの検出器60a・60b・60c・60dは、コントローラ20と接続されており、トップリンク21が連結されたトップリンク支持孔の近傍に付設されている検出器60から位置信号がコントローラ20に出力される。検出器60a・60b・60c・60dはそれぞれ異なる位置信号を出力可能となっているため、トップリンク21が連結されているトップリンク支持孔の位置が判別可能となる。
トップリンクヒンジ31の回動角検出手段としてのポテンショメータ50は、枢支軸32を挿入支持するトップリンクヒンジ31上部の枢支軸支持孔31eの近傍に付設されている。ポテンショメータ50はコントローラ20と接続されており、該ポテンショメータ50により検出されたトップリンクヒンジ31の回動角は、フィードバック信号としてコントローラ20に出力される。このとき、入力されるトップリンクヒンジ31の回動角は、設定値と比較できるように牽引力に相当する値に換算される。このように、ポテンショメータ50でトップリンクヒンジ31の回動角を検出することにより、トップリンク21にかかる圧縮荷重および引張り荷重、つまり、牽引作業でプラウ13に作用する牽引抵抗、また言い換えれば、牽引力を検出するようにしている。そして、コントローラ20に入力されるトップリンクヒンジ31の回動角に基づいてドラフトコントロールが行われており、プラウ13に作用する牽引抵抗が変動した場合であっても、変動した牽引抵抗によるトップリンクヒンジ31の回動角をポテンショメータ50により検出して、検出されたトップリンクヒンジ31の回動角に基づいてリフトシリンダ28を駆動することにより、ドラフトコントロールを行って、トラクタの牽引力を一定に維持するようにしている。そして、このような制御を電気的に行うことにより、機械的に行うことによるロスや誤差の発生を抑制することができ、精度よくスムースにドラフトコントロールを行うことができる。
第4実施例のドラフトコントロール装置では、図2、図3に示す第1実施例のドラフトコントロール装置によるドラフトコントロールとともに、次のような制御を行っている。
トップリンク21を連結するトップリンク支持孔の位置が異なれば、その位置から枢支軸32までの距離が異なるため、プラウ13に作用する牽引抵抗が同じであっても、トップリンクヒンジ31の回動角が異なる。つまり、トップリンク21を連結するトップリンク支持孔の位置が枢支軸32から離れているほど、トップリンクヒンジ31の回動角が大きくなる。このため、トップリンク支持孔の近傍に付設されている検出器60により、トップリンク21が連結されているトップリンク支持孔の位置を検出し、該検出器60からの位置信号に応じてドラフトコントロールの感度を変更するようにしている。つまり、作業機や圃場の硬軟等に応じてドラフトコントロール時における感度を変更して、制御精度を高めることができるのである。ここで、ドラフトコントロールの感度の変更は、例えばトップリンクヒンジ31の回動角の検出感度を変更することにより行われる。具体的には、コントローラ20に入力されるトップリンクヒンジ31の回動角の検出値に、検出器60からの位置信号に応じた補正係数を乗ずることによって、ドラフトコントロールの感度の変更する。この場合、検出器60からの位置信号に応じた補正係数としては、例えば枢支軸32からトップリンク支持孔31dまでの距離を基準距離(=1)として、この基準距離と、枢支軸32からそれぞれのトップリンク支持孔31a・31b・31cまでの距離との比を採用することができる。
この結果、コントローラ20に、検出器60a・60b・60c・60dのうちいずれか1つの検出器からの位置信号が入力されると、その位置信号に応じて補正係数が決定され、この補正係数によりコントローラ20に入力されるトップリンクヒンジ31の回動角を補正する。そして、補正後のトップリンクヒンジ31の回動角に基づいてドラフトコントロールを行うようにしている。これにより、ドラフトコントロールの感度をトップリンク21が連結されているトップリンク支持孔の位置に応じて変更することができ、精度よいドラフトコントロールを行うことができる。なお、図2、図3に示す第1実施例のドラフトコントロール装置に、トップリンク21の連結位置を検出する検出器60を追加する構成としてもよい。また、図5に示す第3実施例のドラフトコントロール装置に、トップリンク21の連結位置を検出する検出器60を追加する構成としてもよい。
次に、ドラフトコントロール装置の第5実施例について、図7、図8を用いて説明する。
作業機装着装置12のトップリンク21を枢支するトップリンクヒンジ31には、トップリンク21の前端部を連結して支持するためのトップリンク支持孔31a・31b・31c・31dが上下方向に4箇所形成されており、作業機装着装置12に装着される作業機の種類等によって、トップリンク21の前端部を連結するトップリンク支持孔を変更できるようにしている。
トップリンクヒンジ31の下部は、油圧ケース25後部に枢支軸72を介して枢支されており、該トップリンクヒンジ31は枢支軸72を回動支点として回動可能となっている。また、トップリンクヒンジ31は、連結部材76を介してアーム部材77と連結されている。アーム部材77の上部は、油圧ケース25後部に枢支軸74を介して枢支されており、該アーム部材77は、枢支軸74を回動支点として回動可能となっている。なお、78は油圧ケース25後部に取り付けられるブラケットであり、該ブラケット78から枢支軸72が側方に向けて突設されている。また、80はトップリンクヒンジ31とアーム部材77との間に介装されるバネである。
そして、トップリンク21に圧縮荷重がかかる場合には、トップリンクヒンジ31はその上部が前方に押されるように回動し、また、アーム部材77はその下部が前方に押されるように回動する。逆に、トップリンク21に引張り荷重がかかる場合には、トップリンクヒンジ31はその上部が後方に引かれるように回動し、また、アーム部材77はその下部が後方に引張られるように回動する。
トップリンクヒンジ31の下部には、枢支軸32を挿入支持するための枢支軸支持孔31kが開口されている。また、トップリンクヒンジ31の上部には、牽引緩衝機構70のセットボルト83の一端のセットボルト枢支ホルダ84を枢支する枢支軸を挿入支持する枢支軸支持孔31jが開口されている。
トップリンクヒンジ31の上部に連結されている牽引緩衝機構70は、牽引作業時にプラウ13に作用する牽引抵抗によりトップリンク21にかかる圧縮荷重および引張り荷重を緩衝するために設けられており、図2に示す第1実施例の牽引緩衝機構30と略同様の構成であり、大小2重のバランスバネ81・82、セットボルト83、セットボルト枢支ホルダ84、ケーシング85、前サポート部材86、後サポート部材87等からなる。牽引緩衝装置70には、2重のバランスバネ81・82が備えられ、バランスバネ81はバランスバネ82よりも小径としてバネ定数が小さくなっており、トップリンク21に圧縮荷重がかかる場合には、バランスバネ81・82が収縮し、一方、トップリンク21に引張り荷重がかかる場合には、バネ定数の小さい小径のバランスバネ81のみが収縮する。こうして、ドラフトコントロール時において発生する作業機のハンチングやチャタリング現象を防止するようにしている。
アーム部材77の下部には、フィードバックリンク支持ピン77aが側方に突出されており、該フィードバックリンク支持ピン77aには、フィードバックリンク73の一端が回動可能に取り付けられている。フィードバックリンク73の他端は、油圧ケース25の側部に回動可能に取り付けられており、該取付部分にポテンショメータ75が付設されている。このように、フィードバックリンク73により、トップリンクヒンジ31と連結されるアーム部材77と、油圧ケース25側方のポテンショメータ75とを連結している。
ポテンショメータ75は、アーム部材77の変位量、言い換えれば、アーム部材77の回動角を、フィードバックリンク73を介して検出する。アーム部材77の回動角はトップリンクヒンジ31の回動角に応じて定まる。したがって、ポテンショメータ75は、トップリンクヒンジ31の変位量、言い換えれば、トップリンクヒンジ31の回動角を、フィードバックリンク73を介して検出するために設けられており、トップリンクヒンジ31の回動角検出手段として機能する。このように、ポテンショメータ75でトップリンクヒンジ31の回動角を検出することにより、トップリンク21にかかる圧縮荷重および引張り荷重、つまり、牽引作業でプラウ13に作用する牽引抵抗、また言い換えれば、牽引力を検出するようにしている。ポテンショメータ75により検出されたトップリンクヒンジ31の回動角は、フィードバック信号としてコントローラ20に出力される。そして、コントローラ20に入力されるトップリンクヒンジ31の回動角と、ドラフトコントロールレバー4の操作で設定される牽引力(設定値)とが一致するように、コントローラ20は、電磁バルブ27に駆動信号を出力してリフトシリンダ28を駆動し、リフトアーム23を回動させてプラウ13を昇降させる。なお、このとき、入力されるトップリンクヒンジ31の回動角は、設定値と比較できるように牽引力に相当する値に換算される。
このように、ドラフトコントロールレバー4の回動操作により電磁バルブ27が切り換えられて、リフトアーム23が回動し、プラウ13が昇降する。そして、プラウ13がドラフトコントロールレバー4で設定した設定値まで昇降すると、つまり、リフトアーム23がドラフトコントロールレバー4で設定した牽引力に相当する角度まで回動されると、電磁バルブ27が中立の状態に戻される。
以上のようなドラフトコントロール装置の構成において、例えばプラウ13の耕深が深耕となり牽引抵抗が増加して、ドラフトコントロールレバー4の操作で設定される設定値よりも牽引力が大きくなった場合には、プラウ13がロアリンク22との連結部を支点として(ロアリンク22後端孔と回動自在に支持されたピン13aを支点として)上方へ回動しようとしてトップリンク21に圧縮荷重がかかる。これにより、トップリンクヒンジ31はその上部が前方に押されるように回動する。このとき、牽引緩衝機構70によりショックが緩和されてハンチング等が防止されると同時に、トップリンクヒンジ31の回動角がポテンショメータ75により検出されてコントローラ20に送られる。
コントローラ20は、入力されたトップリンクヒンジ31の回動角と、ドラフトコントロールレバー4から入力されている設定値とを比較する。そして、コントローラ20は、換算されたトップリンクヒンジ31の回動角が、設定値と一致するように、電磁バルブ27に駆動信号を出力する。これにより、電磁バルブ27が作動して、リフトシリンダ28が駆動する。リフトシリンダ28の駆動により、リフトアーム23がリフトアーム軸を中心に上昇するように回動し、プラウ13が上昇して、該プラウ13に作用する牽引抵抗が減少する。その後、ポテンショメータ75により検出されるトップリンクヒンジ31の回動角が、ドラフトコントロールレバー4から入力されている設定値と一致した場合には、電磁バルブ27が中立の状態に戻されて、リフトアーム23の上昇が停止される。
逆に、例えばプラウ13の耕深が浅耕となり牽引抵抗が減少して、ドラフトコントロールレバー4の操作で設定される設定値よりも牽引力が小さくなった場合には、プラウ13がその自重により下方へ下がろうとしてトップリンク21に引張り荷重がかかる。これにより、トップリンクヒンジ31はその上部が後方に引かれるように回動する。このとき、牽引緩衝機構70によりショックが緩和されてハンチング等が防止されると同時に、トップリンクヒンジ31の回動角がポテンショメータ75により検出されてコントローラ20に送られる。
コントローラ20は、入力されたトップリンクヒンジ31の回動角と、ドラフトコントロールレバー4から入力されている設定値とを比較する。そして、コントローラ20は、換算されたトップリンクヒンジ31の回動角が、設定値と一致するように、電磁バルブ27に駆動信号を出力する。これにより、電磁バルブ27が作動して、リフトシリンダ28が駆動する。リフトシリンダ28の駆動により、リフトアーム23がリフトアーム軸を中心に下降するように回動し、プラウ13が下降して、該プラウ13に作用する牽引抵抗が増加する。その後、ポテンショメータ75により検出されるトップリンクヒンジ31の回動角が、ドラフトコントロールレバー4から入力されている設定値と一致した場合には、電磁バルブ27が中立の状態に戻されて、リフトアーム23の下降が停止される。
このように、プラウ13に作用する牽引抵抗が変動した場合であっても、変動した牽引抵抗によるトップリンクヒンジ31の回動角をポテンショメータ35により検出して、検出されたトップリンクヒンジ31の回動角に基づいてリフトシリンダ28を駆動することにより、ドラフトコントロールを行って、トラクタの牽引力を一定に維持するようにしている。そして、このような制御を電気的に行うことにより、機械的に行うことによるロスや誤差の発生を抑制することができ、精度よくスムースにドラフトコントロールを行うことができる。
なお、第5実施例のドラフトコントロール装置の変形例としては、例えば次のようなものがある。
トップリンクヒンジ31の回動角検出手段であるポテンショメータを、該トップリンク31の枢支軸72の近傍に付設してもよい(例えば図4参照)。また、アーム部材77の枢支軸74の近傍に付設してもよい。
トップリンクヒンジ31の前方に、該トップリンクヒンジ31の前方への回動を所定角度に規制するためのストッパーと、該ストッパーの後面に付設される接触式の検出器を設けるようにしてもよい(例えば図5参照)。
トップリンクヒンジ31に形成される4箇所のトップリンク支持孔31a・31b・31c・31dのそれぞれの近傍に、トップリンク21が連結されたことを検出する検出器を設けるようにしてもよい(例えば図6参照)。
プラウを装着した状態のトラクタの側面図。 第1実施例のドラフトコントロール装置を示す側面図。 第1実施例のドラフトコントロール装置の制御構成を示す図。 第2実施例のドラフトコントロール装置の制御構成を示す図。 第3実施例のドラフトコントロール装置の制御構成を示す図。 第4実施例のドラフトコントロール装置の制御構成を示す図。 第5実施例のドラフトコントロール装置を示す側面図。 第5実施例のドラフトコントロール装置の制御構成を示す図。
符号の説明
4 ドラフトコントロールレバー
12 作業機装着装置
13 プラウ
20 コントローラ
21 トップリンク
23 リフトアーム
25 油圧ケース
27 電磁バルブ
28 リフトシリンダ
31 トップリンクヒンジ
50 ポテンショメータ

Claims (4)

  1. 機体後部に牽引式の作業機装着装置を備え、該作業機装着装置に装着される作業機を油圧アクチュエータにより昇降する構成のトラクタにおいて、
    前記作業機装着装置を構成するトップリンクを枢支するトップリンクヒンジを機体側に回動可能に枢支し、該トップリンクヒンジの回動角を検出する回動角検出手段を付設し、該回動角検出手段により検出されるトップリンクヒンジの回動角に基づいて前記油圧アクチュエータの駆動を制御することを特徴とするトラクタのドラフトコントロール装置。
  2. 前記回動角検出手段を、トップリンクヒンジにトップリンクを枢支する回動支点に配置したことを特徴とする請求項1に記載のトラクタのドラフトコントロール装置。
  3. 前記トップリンクヒンジの前方に、トップリンクヒンジの前方への回動を所定角度に規制するための規制部材を設け、該規制部材の後面に接触式の検出手段を付設し、該検出手段によりトップリンクヒンジが所定角度だけ回動したことが検出された場合には、前記トップリンクヒンジの回動角に基づく油圧アクチュエータの駆動の制御を中止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトラクタのドラフトコントロール装置。
  4. 前記トップリンクヒンジに、トップリンクを支持するための支持孔を複数設け、該複数の支持孔のそれぞれにトップリンクの連結を検出する検出手段を付設し、該検出手段からの検出信号に基づいて前記回動角検出手段により検出されるトップリンクヒンジの回動角を補正することを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3に記載のトラクタのドラフトコントロール装置。
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