JP2012192071A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技領域内に設けられた大入賞部品を開放状態とする大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、大当り遊技が実行されたことに基づいて遊技状態を切り替える遊技状態切替手段と、遊技状態が切り替わったことに基づいて大当り遊技終了後から予め設定された所定のリーチ発生回数をカウントするリーチ回数カウント手段とを備え、変動表示手段は、リーチ回数カウント手段によりカウントされるリーチ回数が、予め設定された所定のリーチ発生回数に達したことに基づいて、所定のリーチ発生回数に達する前の変動パターンテーブルと異なる変動パターンテーブルを参照する構成とした。
【選択図】図1
Description
しかし、従来のパチンコ機にあっては、変動パターンテーブル切り替えの契機が、遊技回数(演出図柄の変動回数)に依存するものであるため、所定の変動回数に達するまで液晶画面上に表示される演出図柄の変動時間や変動態様、或いは演出図柄の背景の態様等(以下、変動パターンという)に変化が起こらず、遊技盤の平均変動回数(釘調整)によっては、切り替えが実行されるまでに相当の時間を要し、遊技者を飽きさせる原因となっていた。
また、いかなる演出パターンとなるかは、別途取得される変動パターン乱数によって、変動パターンテーブル中からランダムに決定される構成であるため、遊技者の注意を引く時短遊技、或いは、確変遊技の最中に所謂外れリーチが頻発する可能性があり、大当り獲得への期待感を高めるリーチ演出が何度も外れることにより、かえって遊技者のフラストレーションを高める結果を招く。例えば、遊技状態が潜伏確変(内部的に確変状態であるが遊技者がこれを認識できない状態)である場合に、少ない回転数でリーチ演出が何度も外れれば、遊技者が内部的に確変でないと誤認する結果を招き、遊技者に対して内部状態を秘匿することにより、遊技の期待感を盛り上げようとする潜伏確変の意味が無くなってしまう。
本構成によれば、遊技状態が切り替わったことに基づいて、予め設定された所定のリーチ発生回数をカウントするリーチ回数カウント手段を備え、変動表示手段が、リーチ回数カウント手段によりカウントされるリーチ回数が、予め設定された所定のリーチ発生回数に達したことに基づいて、所定のリーチ発生回数に達する前の変動パターンテーブルと異なる他の変動パターンテーブルを参照することから、変動パターンテーブルを演出図柄の変動回数に依存せずに切り替えられ、遊技者を飽きさせることを防止できる。
また、第二の構成として、前記第一の構成に係る当否判定手段、変動表示手段、大当り遊技実行手段、遊技状態切替手段、及び、遊技状態が切り替わったことに基づいて大当り遊技終了後から予め設定された所定の外れの発生回数をカウントする外れ回数カウント手段を備え、変動表示手段は、外れ回数カウント手段によりカウントされる外れ回数が所定の外れ発生回数に達したことに基づいて、所定の外れ発生回数に達する前の変動パターンテーブルと異なる変動パターンテーブルを参照する構成とした。
本構成によれば、遊技状態が切り替わったことに基づいて、予め設定された所定の外れの発生回数をカウントする外れ回数カウント手段を備え、変動表示手段が、外れ回数カウント手段によりカウントされる外れ回数が所定の外れ発生回数に達したことに基づいて、所定の外れ発生回数に達する前の変動パターンテーブルと異なる変動パターンテーブルを参照することから、変動パターンテーブルを演出図柄の変動回数に依存せずに切り替えられ、遊技者を飽きさせることを防止できる。
また、第一の構成を前提とする構成として、遊技状態切替手段が、大当り遊技が実行されたことに基づいて遊技状態を通常遊技から、当該通常遊技よりも演出図柄の変動時間が相対的に短くなる時短遊技に切り替え、変動表示手段は、遊技状態が時短遊技となったことに基づいて遊技状態が通常遊技であるときに参照される変動パターンテーブルと異なる変動パターンテーブルを参照し、かつ、前記リーチ回数カウント手段によりカウントされるリーチ回数が所定のリーチ発生回数に達したことに基づいて、さらに異なる他の変動パターンテーブルを参照する構成とした。
本構成によれば、遊技者が注目する時短遊技中において、リーチ回数カウント手段によりカウントされるリーチ回数が所定のリーチ発生回数に達したことに基づいて、異なる他の変動パターンテーブルを参照することから、時短遊技中において遊技者を飽きさせることを防止できる。
また、第一,第二の課題を解決するため第一の構成を前提とする構成として、変動表示手段により、当否判定の結果が外れであり、かつ、リーチ回数カウント手段によりカウントされるリーチ回数が予め設定された所定のリーチ発生回数に達したことに基づいて参照される変動パターンテーブルにより決定される変動パターンには、リーチ演出が含まれない構成とした。
本構成によれば、当否判定の結果が外れであり、かつ、前記リーチ回数カウント手段によりカウントされるリーチ回数が予め設定された所定のリーチ発生回数に達したことに基づいて参照される変動パターンテーブルにより決定される変動パターンにリーチ演出が含まれないことから、当否判定の結果が外れである場合にリーチ演出が発生することを防止でき、遊技者の大当りが獲得できないことに起因するフラストレーションが高まることを確実に防止できる。
また、リーチ回数が予め設定された所定のリーチ発生回数に達した後にリーチ演出が発生した場合は、大当り遊技を獲得できることを事前に知ることができるから、遊技の面白味,興奮度を飛躍的に向上させることが可能となる。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
遊技盤11の略正面には、演出図柄表示装置30が配設される。演出図柄表示装置30は、遊技盤11を前後方向に貫通する図外の取付け孔を介して遊技盤11にはめ込まれる。
演出図柄表示装置30は、例えば液晶画面を有し、当該液晶画面内に数字や特定のキャラクタからなる複数の演出図柄を変動表示する他、演出図柄の変動表示に合わせて遊技を盛り上げる演出(リーチ演出,予告演出,背景変化等)を表示し、後述の当否判定の結果を示す態様で演出図柄を停止表示する。なお、演出図柄表示装置30としては、CRT,ドラム式等の構成であってもよい。
また、演出図柄表示装置30における液晶画面の下方には、複数の保留球表示ランプ群21Aが配設される。保留球表示ランプ群21Aは、主制御装置100の制御により、後述の第一始動入賞部品22又は第二始動入賞部品23に球が入賞するごとに点灯し、最大4つまで保留球数(抽選残数)を遊技者に対して報知する。
主制御装置100は、普通図柄始動スイッチ25Aからの検出信号に基づき、普図乱数取得処理、普図当否判定処理及び普図変動表示処理を実行する。
上方に位置する第一始動入賞部品22は、上方開放の受け入れ口より球を受け入れる固定の始動口として形成される。一方、第一始動入賞部品22の直下に配設される第二始動入賞部品23は、左右に設けられた一対の開閉翼24の開閉動作により、入賞の難易を変更可能な可変始動口である。
開閉翼24は、遊技盤11の裏側に装着された始動口ソレノイド35が主制御装置100により駆動制御され開放又は閉鎖する。開閉翼24の開放動作は、前述の普通図柄が当りを示す態様で停止したことに基づいて実行され、球は開放動作中において第二始動入賞部品23内に入賞し易くなる。一方、開閉翼24が閉鎖中においては、第二始動入賞部品23に球が入賞することは困難(入賞不可能な場合も含む)である。
ここで、例えば特図当否判定処理の結果が当りである場合には、並列に配置された7セグメントランプに同一の数字(7・7,8・8等)を停止表示させ、外れである場合は、(−・−)等の記号や、互いに異なる数字を停止表示させる。
また、上記特別図柄の変動表示の開始時期及び停止時期は、前述した演出図柄の変動表示の開始時期及び停止時期と同期している。なお、特別図柄及び演出図画の変動表示時間は、後述の特図変動表示処理により規定される。
ここで、例えば、普図当否判定処理の結果が当りである場合には、丸の記号を表示するランプのみが点灯し、外れである場合には、バツの記号を表示するランプのみが点灯する。
普図保留表示器34は、前記特図保留表示器33と同様に4つの円形状ランプが最大保留数に対応するように並列に配置された形態であって、普通図柄始動スイッチ25Aからの検出信号に基づいて主制御装置100がランプを順次点灯させ、普図当否判定処理及び普図変動表示処理を実行する度に、消灯するように制御する。
同図において、主制御装置100は、入力中継基板100Aを介して入力される各検出スイッチからの信号に基づいて遊技全般を司る装置であって、演算手段としてのCPU,遊技に必要なプログラムが格納されたROM,遊技に必要な情報を一時的に格納するRAM及び入出力ポートを備えるいわゆるコンピュータである。
また、主制御装置100にはサブ制御装置101、盤面装置中継基板102及び払出制御基板103が接続される。サブ制御装置101、盤面装置中継基板102及び払出制御基板103は、主制御装置100から送信される制御コマンド、或いは、制御信号に基づいて動作する。
演出制御基板101Aは、CPU,ROM,RAM,入出力ポートの他、VDP等の演算手段及び記憶手段を有する基板であって、サブ制御装置101から送信された演出用変動コマンドに基づいて、ROMに格納された複数の動画データの中から、演出用変動コマンドに含まれる変動表示時間情報に対応する長さの動画データを抽出し、当該動画データを演出図柄表示装置30上で表示させることにより遊技を盛り上げる。
盤面装置中継基板102は、遊技盤11上に配設された各遊技部品と接続される中継基板であって、主制御装置100からの制御信号に基づいて各遊技部品を駆動制御する。
払出制御基板103は、主制御装置100と同様の構成を有するコンピュータであって、主制御装置100から送信される払出コマンドに基づいて、賞球払出装置103Aを駆動制御する。また、払出制御基板103は、主制御装置100から送信される発射許可コマンド,発射禁止コマンド或いは、発射ハンドル103Dに設けられたタッチセンサーからの出力に基づいて打ち出し機構103Bを駆動制御する。また、払出制御基板103は、CRユニット103Cとも接続され、CRユニット103Cに配設された球貸しスイッチや、返却スイッチからの出力に基づいて遊技者への球の貸し出し動作、プリペイドカードの返却動作を実行する。
以下、上記構成からなるパチンコ機10の主要な制御処理について説明する。
主制御装置100は、第一始動検出スイッチ22A又は第二始動検出スイッチ23Aからの検出信号に基づいて特図乱数取得処理を実行する。特図乱数取得処理は、例えば高速でカウントアップする0〜65535までの整数値を取り得るループ式カウンタから、第一始動検出スイッチ22A又は第二始動検出スイッチ23Aからの検出信号の入力を契機として1つの乱数値を取得する処理である。当該取得された乱数値は、RAM内の乱数記憶領域に格納される。
本実施形態において、RAM内の乱数記憶領域内に格納される乱数値は4個までとされており、乱数値が4個に達するまでは、取得した乱数値の順序に従って順次記憶される。
一方、既にRAM内に4個の乱数値が格納されている場合には、第一始動検出スイッチ22A又は第二始動検出スイッチ23Aからの検出信号の入力があっても乱数取得処理は実行されない。
また、主制御装置100は、第一始動検出スイッチ22A又は第二始動検出スイッチ23Aからの検出信号に基づいて図柄乱数取得処理を実行する。図柄乱数取得処理は、例えば高速でカウントアップする0〜9までの整数値を取り得るループ式カウンタから、第一始動検出スイッチ22A又は第二始動検出スイッチ23Aからの検出信号の入力を契機として1つの乱数値を取得する処理である。当該取得された乱数値は、RAM内の乱数記憶領域に格納される。
また、主制御装置100は、前述の特図乱数取得処理及び図柄乱数取得処理と同時に変動パターン乱数取得処理も実行する。変動パターン乱数取得処理は、例えば高速でカウントアップする0〜10までの整数値を取り得るループ式カウンタから、第一始動検出スイッチ22A又は第二始動検出スイッチ23Aからの検出信号の入力を契機として1つの乱数値を取得する処理である。当該取得された乱数値は、前記同様にRAM内の乱数記憶領域に格納される。
図3は、特図当否判定処理のフローを示す図である。
主制御装置100は、特図乱数がRAMに格納されたことに基づいて特図当否判定処理を実行する。同図に示すように、主制御装置100は、S100においてRAM内に格納された乱数値があるかを判定し、YESの場合S101に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。
S101において主制御装置100は、特別図柄が停止中であるかを判定し、判定がYESの場合S102に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。即ち、特別図柄が変動中の場合には特図当否判定処理は実行されない。S102において主制御装置100は、大当りフラグがOFFであるかを判定し、YESの場合S103に移行し、NOの場合、現在の遊技状態が大当り遊技中であるから1回の処理を終了する。
なお、上述の特図当否判定テーブルとは、取得される各乱数にそれぞれ対応する当否結果(大当り又は外れ)が記載されたマップである。当否結果が大当りとなる確率は任意に設定可能であり、例えば本実施例における大当り確率は、99分の1程度に設定される。
また、後述の確率変動機能(確変機能)が作動している場合においては、当否結果が大当りとなる確率が例えば9.9分の1程度に設定された特図当否判定テーブルが参照されるため、確変機能が作動している場合においては、大当り獲得の期待感が飛躍的に向上する。
そして、本実施形態に係るパチンコ機10の大当り遊技においては、特図変動表示器31及び演出図柄表示装置30上に停止表示される図柄の種類に応じて当該開放動作が最大5回(5ラウンド)又は15回(15ラウンド)繰り返される。
即ち、遊技者は、当該大当り遊技が実行されることにより、極めて短時間に多くの賞球(10×15×15=2250個)を得ることが可能となる。
なお、時短遊技は、大当り遊技終了時に現在の遊技状態を記憶する時短フラグ(時短フラグ1又は時短フラグ2)をONにセットすることにより作動する(図7参照)。
また、時短遊技2とは、大当り遊技終了から特別図柄が例えば100回変動表示されるまで継続する時短機能であり、後述の遊技状態切替処理により時短フラグ2がONにセットされることにより作動する(図7参照)。大当り遊技終了後にいずれの時短遊技となるかは、特図当否判定の結果が大当りとなった時点の遊技状態によって決定される。時短フラグON,OFFについては後述する。
確変機能は、時短遊技と同様に、大当り遊技終了時に現在の遊技状態を記憶する図外の確変フラグをONにセットすることにより作動する。また、確変機能は、例えば次回の大当り獲得まで継続し、獲得した大当りの2分の1で継続又は終了(確変フラグOFF)する。
特図当否判定処理後に実行される特図変動処理は、前述の当否判定の結果を遊技者に認識させるために実行される処理である。当該処理により、特図変動表示器31の特別図柄及び演出図柄表示装置30の演出図柄が変動表示された後に停止表示される。
図4(a)に示すように、主制御装置100は、S200において停止図柄決定処理を実行する。図4(b)は、停止図柄決定処理の流れを示すサブチャートであり、図4(c)は、図柄決定テーブルの模式図である。以下、同図を用いて停止図柄決定処理について説明する。
S150において主制御装置100は、前述の乱数取得処理において取得した図柄乱数を読出し、S151に移行する。S151において主制御装置100は、前述の当否判定処理の結果が当りかを判定し、YESの場合S152に移行し、NOの場合S154に移行する。
S152において主制御装置100は、ROMに格納された当り図柄決定テーブルを参照し、S153において図柄乱数に対応する当り図柄を決定し、1回の処理を終了する。また、主制御装置100は、S154においてROMに格納された外れ図柄決定テーブルを参照し、S155において図柄乱数に対応する外れ図柄を決定し、1回の処理を終了する。
一方、停止図柄が当り図柄2に決定した場合には、演出図柄表示装置30において変動表示中の数字が最終的に同一の偶数や同一の特定キャラクタで停止し、遊技者に対して15ラウンド大当りであることを報知する。なお、演出図柄表示装置30において如何なる偶数又は奇数或いは特定のキャラクタが停止するかは、サブ制御装置101がランダムに決定する。
また、変動パターンテーブルa´1は、前述の停止図柄決定処理により停止図柄が当り図柄1(当否判定結果が当り)である場合に参照されるテーブルであって、取得された変動パターン乱数が0〜3の範囲である場合に、変動時間が60秒、かつ、変動パターンが当りリーチ1として規定されている。また、変動パターン乱数が4〜10の範囲である場合に、変動時間が100秒、かつ、変動パターンが当りリーチ2として規定される。
このように、a1乃至d´2の各変動パターンテーブルには、変動パターン乱数に対応する変動時間と変動パターンが個別に規定されており、特別図柄及び演出図柄の変動時間、演出図柄の変動パターンは、如何なる変動パターンテーブルが参照されるかによって異なる。
図9(a),(b)は、遊技状態(時短フラグのON,OFF)とリーチカウンタの作動状態(リーチカウンタ作動フラグのON,OFF)との関係から規定される変動パターン選択状態と、変動パターン選択状態と変動パターンテーブルとの関係を示す概念図である。
図9(a)に示すように、各変動パターン選択状態は、A乃至Dの4種類に区別することができる。変動パターン選択状態Aは、遊技状態が通常状態(時短フラグOFF)、かつ、リーチカウンタ非作動時(リーチカウンタ作動フラグOFF)の状態であり、図9(b)に示すように当該条件を満たす場合には、停止図柄の種別(外れ図柄1,外れ図柄2,当り図柄1,当り図柄2)によって変動パターンテーブルa1乃至a´2の何れかが参照される。
また、変動パターン選択状態Bは、遊技状態が時短遊技1(時短フラグ1がON)、かつ、リーチカウンタ作動時(リーチカウンタ作動フラグON)の状態であり、当該条件を満たす場合には、停止図柄の種別によって変動パターンテーブルb1乃至b´2の何れかが参照される。
また、変動パターン選択状態Cは、遊技状態が時短遊技1(時短フラグ1がON)、かつ、リーチカウンタ非作動時(リーチカウンタ作動フラグOFF)の状態であり、当該条件を満たす場合には、変動パターンテーブルc1乃至c2´の何れかが参照される。
つまり、変動パターン選択状態Bと変動パターン選択状態Cとは、リーチカウンタ作動フラグがONであるかOFFであるかによって区別され、リーチカウンタ作動フラグがONからOFFになったことを条件として、変動パターン選択状態Bが変動パターン選択状態Cに切り替わる。また、変動パターン選択状態Dは、遊技状態が時短遊技2(時短フラグ2がON)、かつ、リーチカウンタ非作動時(リーチカウンタ作動フラグOFF)の状態であり、当該条件を満たす場合には、変動パターンテーブルd1乃至d2´の何れかが参照される。以上を前提として図6に基づいて変動パターンテーブル選択処理を説明する。
なお、変動パターン選択状態Bは、時短フラグ1がON、かつ、リーチカウンタ作動フラグがONの状態であるが、本実施形態においては、後述の遊技状態切替処理によりリーチカウンタフラグがONであれば、時短フラグ1が必ずONとなるように設定していることから、S250においては、リーチカウンタ作動フラグのON,OFFのみを判定している。
主制御装置100は、S251において前述の特図当否判定処理によりRAM内に記憶された特図当否判定結果を読み出し、判定の結果が当りである場合S252に移行し、外れの場合S255に移行する。
以上、S250からS257までの処理により、変動パターン選択状態及び停止図柄(当り図柄1又は2,外れ図柄1又は2)に応じて、複数存在する変動パターンテーブルのうち1つの変動パターンテーブルが選択される。また、上記S250からS257までの処理のうち、S251からS257までの処理は、全ての変動パターン選択状態において共通する処理であるので、詳細な説明を省略し、主要な判定処理のみについて説明する。
具体的には、盤面装置中継基板102に対して変動開始信号を出力するとともに、特別図柄変動時間に基づいて図外の時間を計測する変動タイマを作動させ、特別図柄変動時間が経過するまで特図変動表示器31を変動表示させる。
変動時間経過後に停止する特別図柄の表示態様(停止態様)は、当否判定の結果及び停止図柄の種別に基づいて予め設定されており、例えば当否判定の結果が大当りであって、停止図柄が当り図柄1である場合には、7セグメントで構成された特図変動表示器31に「7・7」,「3・3」等の奇数の同一数字を並列に停止表示させ、停止図柄が当り図柄2である場合には、「2・2」,「4・4」等の偶数の同一数字を並列に停止表示させる。つまり、特図当否判定の結果が同じ当りであっても、停止図柄の種別によって変動時間経過後に停止する特別図柄の表示態様が区別される。
一方、当否判定の結果が外れであり、停止図柄が外れ図柄1である場合には、7セグメントで構成された特図変動表示器31にアラビア数字として認識できない「−・−」等、同一の幾何的な記号を並列に停止表示させる。また、停止図柄が外れ図柄2である場合には、例えば「2・−」,「−・4」等、一方の7セグメントにアラビア数字として認識可能な表示を行い、他方の7セグメントにアラビア数字として認識できない幾何的な記号を停止表示させる。
つまり、特図当否判定の結果が同じ外れであっても、停止図柄(外れ図柄1又は外れ図柄2)の種別によって変動時間経過後に停止する特別図柄の表示態様が区別される。このように、停止図柄の種別によって特別図柄の表示態様を区別することにより、遊技者が特図変動表示器31を視認すれば、外れ図柄の種別を知ることができ、特に後述する変動パターン選択状態B及びCにおける遊技を一層盛り上げることができる。
なお、特別図柄の表示態様は上記例に限られるものではなく、例えば大当り時における特別図柄の表示態様と、停止図柄が外れ図柄2として決定された外れ時における特別図柄の表示態様とを遊技者が一瞥しただけでは判別が困難である程、近似した態様としてもよい。また、特図変動表示器31の構成は7セグメントに限定されるものではなく複数のランプにより構成し、複数のランプの点灯態様により、当り図柄や外れ図柄の種別を報知するようにしてもよい。
特別図柄の停止は、所定の変動時間が経過したことに基づいて変動停止信号を盤面装置中継基板102に出力することにより行われる。
このように、演出図柄変動パターンが「外れリーチ」である場合、遊技者は、2つの演出図柄が先行停止した段階であと1つ演出図柄が当りライン上に揃えば大当りを獲得できることから、1つの演出図柄が停止表示されるまでの間、大当りへの期待感を持つことができる。なお、本例では、演出図柄変動パターンが「外れリーチ」であるから最後の1つの演出図柄が当りライン上で停止表示されることはない。
なお、各変動パターンテーブルa1乃至d´2には、演出図柄変動パターンとして「通常変動」,「外れリーチ」及び「当りリーチ」が規定され、かつ、その種別を示す1〜4までの数値が付されているが、当該数値は特別図柄変動時間(演出図柄変動時間)の違いを示すものである。
即ち、例えば同じ「外れリーチ」であっても「外れリーチ1」と「外れリーチ2」とでは、リーチ状態を醸成することは共通であるが、全ての演出図柄が停止表示されるまでの時間が異なり、かつ、演出図柄が停止表示されるまでに展開される演出(予告演出の有無,背景変化の有無等)の種類が異なる。また、本実施形態においては、便宜上1〜4までの数値を付したが、これに限定されるものではなく、さらに細分化した種別とすることが可能である。また、予告演出の有無,背景変化の有無等を別途、乱数を用いた抽選により決定してもよい。
また、変動パターンテーブルc1乃至c´2は、変動パターン選択状態C(時短フラグ1(ON)、かつ、リーチカウンタ作動フラグOFF)の時に参照されるテーブルである。
そして、上記変動パターンテーブルの内、当否判定の結果が外れの場合に参照される変動パターンテーブルb1,b2及びc1,c2を比較すると、変動パターンテーブルb1,b2には、停止図柄の種別(外れ図柄1又は2)と変動パターン決定用乱数に対応する演出図柄変動パターンとして「通常変動」と「外れリーチ」とが規定されている。
一方、変動パターンテーブルc1,c2には、停止図柄の種別によらず変動パターン決定用乱数に対応する演出図柄変動パターンとして「通常変動」のみが規定されている。
つまり、現在の遊技が時短フラグ1(ON)、かつ、リーチカウンタ作動フラグONの状態(変動パターン選択状態B)において、当否判定の結果が外れである場合には、停止図柄の種別によって演出図柄が「通常変動」又は「外れリーチ」のいずれかとなるのに対して、現在の遊技が時短フラグ1(ON)、かつ、リーチカウンタ作動フラグOFFの状態(変動パターン選択状態C)において、当否判定の結果が外れである場合には、停止図柄の種別によらず演出図柄が「通常変動」のみとなる。
また、変動パターンテーブルc1,c2には、「通常変動」のみが規定されていることから、当否判定の結果が外れである時にリーチ状態を醸成することがなくなり、「外れリーチ」を含む変動パターンテーブルb2が参照され続けることによって、大当りへの興味が高まる時短遊技1中に何度もリーチが外れ、遊技者を興ざめさせることを確実に防止できる。
主制御装置100は、S206において時短フラグ1又は時短フラグ2がONであるかを判定し、YESの場合S207に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。
主制御装置100は、S207において時短変動カウンタを1減算し、S208に移行する。時短変動カウンタは、時短遊技の遊技回数をカウントするカウンタであって、時短変動カウンタのカウントが「0」となった場合には、S209において時短遊技が終了する。主制御装置100は、S208において時短変動カウンタが0であるかを判定し、YESの場合にS209に移行して時短フラグ1又は時短フラグ2をOFFにセットし、S210に移行する。NOの場合、1回の処理を終了する。
主制御装置100は、S210においてリーチカウンタ作動フラグがONかを判定し、YESの場合S211に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。主制御装置100は、S211においてリーチカウンタ作動フラグをOFFにセットし、1回の処理を終了する。つまり、S210及びS211の処理によりリーチカウンタ作動フラグは、時短フラグ(時短フラグ1)がOFFとなったと同時にOFFにセットされる。
以上、図4のフローに示したとおり、上記S200からS205までの処理が特図変動処理であり、この場合の主制御装置100は、特別図柄変動表示手段として機能する。
以下、図7のフロー図に基づいて大当り遊技処理について説明する。
主制御装置100は、S300において、主制御装置100より出力される変動停止信号に基づいて停止表示された特別図柄の態様が当りを示す態様であるかを判定し、YESの場合S301に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。主制御装置100は、S301において開放パターンをセットし、S302において大当りフラグをONにセットして大当り遊技を開始する。
開放パターンとは、大当りの種別に基づいて大当り遊技中に開放される開閉板27の最大ラウンド数であり、本実施形態においては、大当りのうちの半数を5ラウンド継続とし、残り半分を15ラウンド継続として設定する。また、全ての大当りについて15ラウンド或いは5ラウンド継続とすることも可能である。
主制御装置100は、S304において時短変動カウンタを100回にセットし、S305に移行する。主制御装置100は、305において時短フラグ2をONにセットし、S306に移行する。なお、既に時短フラグ1がONである場合には、時短フラグ1をOFFにセットしてから時短フラグ2をONにセットする。主制御装置100は、S306において大当りフラグをOFFにセットすることにより大当り遊技を終了し、1回の処理を終了する。
同図に示すように主制御装置100は、S400においてリーチカウンタ作動フラグがONであるかを判定する。判定がYESの場合S401に移行し、NOの場合に1回の処理を終了する。主制御装置100は、S401において、S201の処理において変動パターンテーブルb2が選択されたか、換言すれば時短フラグ1がON及びリーチカウンタ作動フラグがONであって、停止図柄が外れ図柄2に決定されたかを判定し、YESの場合S402に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。
主制御装置100は、S402においてリーチカウンタを1減算し、S403に移行する。主制御装置100は、S403においてリーチカウンタが0かを判定し、YESの場合S404に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。
主制御装置100は、S404において、外れリーチ(外れリーチ3)の出現回数が所定の回数(2回)に達したことに基づいて、リーチカウンタ作動フラグをOFFにセットし、1回の処理を終了する。
以上、上記S400からS404までの処理がリーチ回数カウント処理であり、この場合の主制御装置100は、遊技状態が時短遊技1であり、リーチカウンタ作動フラグがONであることを条件に時短遊技1の開始からのリーチ回数(外れリーチ3)を計測するリーチ回数カウント手段として機能する。
なお、リーチ回数カウント処理を、特図変動表示器31に外れ図柄2と対応する特別図柄が表示されたときに実行してもよい。
前述のS308,S309の説明のとおり、まず通常遊技中に獲得した大当り遊技が終了すると、時短フラグ1がONであり、かつ、リーチカウンタ作動フラグがONである変動パターン選択状態Bに移行する。この状態において、特別図柄変動表示手段は、S201の変動パターンテーブル選択処理により、特図当否判定の結果及び停止図柄の種別に変動パターンテーブルb1乃至b´2のいずれかを参照し、特別図柄の変動時間、演出図柄の変動パターンを決定する。
なお、図示の例は、変動パターン選択状態Bにおいて特図当否判定の結果が全て外れの場合を示し、特別図柄1回転目の変動表示時間は、変動パターンテーブルb2が参照されたことにより30秒(外れリーチ3)に決定され、2回転目の変動表示時間は、変動パターンテーブルb1が参照されたことにより12秒(通常変動2)に決定され、3回転目の変動表示時間は、再び変動パターンテーブルb2が参照されたことにより30秒(外れリーチ3)である。
なお、図示は省略するが、現在の遊技状態が時短遊技1である場合において、特図当否判定結果が大当りとなった場合には、S303乃至S305の処理により、大当り遊技終了後の遊技状態が時短遊技1から時短遊技2へと切り替わり、大当り遊技終了後から特別図柄の変動表示回数が100回に到達するまでの間、変動パターンテーブルd1乃至d´2のいずれかを参照した遊技が実行されることとなる。
また、時短遊技1中のリーチカウンタ作動フラグがONであるかOFFであるかによって参照の有無が決定される変動パターンテーブルb1,b2及びc1,c2のうち、変動パターンテーブルb1,b2には、それぞれ停止図柄の種別によって通常変動と外れリーチ2つの変動パターンが規定されており、変動パターン選択状態Bにおいては、外れリーチ(外れリーチ3)が発生する可能性がある。一方で、c1,c2は、停止図柄の種別に拘らず通常変動(通常変動2)のみが規定されており、変動パターン選択状態Cにおいては、外れリーチが発生する可能性はないこととなる。よって、本実施形態によれば、時短遊技1中に外れリーチが発生する最大回数は2回までとなり、その後に外れリーチが発生することはなく、遊技者の注目が集まる時短遊技1中に外れリーチが頻発し、遊技者を興ざめさせることを確実に防止できる。
さらには、次回の大当り獲得が約束された確変機能作動時において、変動パターンテーブルbが参照され続けることによる外れリーチの頻発を確実に防止でき、時間効率を向上させることが可能となる。
また、例えば遊技状態を、確変機能が作動したことを遊技者に対して認識させない所謂潜伏確変とした場合において、遊技者に対して時短遊技1の間(変動表示回数10回)に、何度も外れリーチを見せるようなことがなくなり、遊技者が確変機能作動の有無を誤認するようなことを防止できる。よって、遊技者に対して確変機能作動の有無を秘匿する潜伏確変の面白みを高めることができる。
また、遊技者が事前に「変動パターン選択状態Cとなった場合(時短遊技1の開始から外れリーチが2回発生した場合)には、特図当否判定の結果が外れである時に外れリーチが存在しない」という情報を知っている場合、演出図柄がリーチ状態となった時点で大当り遊技を獲得できることを事前に知ることができるので、時短遊技1中における遊技をより一層盛り上げることが可能となる。
また、時短遊技1中において外れリーチの回数が所定の回数に達したことを遊技者に対して報知する表示や、「あと一回のリーチで大当り!!」等の表示を演出図柄表示装置30上に表示することや、外れリーチの回数をカウントダウンやカウントアップさせながら表示することにより時短遊技1中における遊技をより一層盛り上げることが可能となる。
23 第二始動入賞部品,26 大入賞部品,29 一般入賞部品,
31 特別図柄変動表示器,32 普通図柄変動表示器,33 特図保留表示器,
34 普図保留表示器,100 主制御装置,101 サブ制御装置,
101A 演出制御基板,102 盤面装置中継基板,103 払出制御基板,
103A 賞球払出装置
Claims (4)
- 遊技領域内に設けられた始動入賞部品への入球により取得された乱数に基づいて当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定の結果、及び、遊技状態に基づき、複数の変動パターンテーブルの中から、変動時間情報、及び、リーチ状態発生の有無に関する情報を含む1つの変動パターンテーブルを参照して変動パターンを決定し、当該変動パターンに基づいて演出図柄を所定時間変動表示させ、所定時間経過後に停止表示させる変動表示手段と、
前記変動表示手段に停止表示された演出図柄の態様が大当りを示す態様であるときに、前記遊技領域内に設けられた大入賞部品を開放状態とする大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記大当り遊技が実行されたことに基づいて遊技状態を切り替える遊技状態切替手段と、
遊技状態が切り替わったことに基づいて大当り遊技終了後から予め設定された所定のリーチ発生回数をカウントするリーチ回数カウント手段とを備え、
前記変動表示手段は、前記リーチ回数カウント手段によりカウントされるリーチ回数が予め設定された所定のリーチ発生回数に達したことに基づいて、所定のリーチ発生回数に達する前の変動パターンテーブルと異なる変動パターンテーブルを参照するパチンコ機。 - 遊技領域内に設けられた始動入賞部品への入球により取得された乱数に基づいて当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定の結果、及び、遊技状態に基づき、複数の変動パターンテーブルの中から、変動時間情報、及び、リーチ状態発生の有無に関する情報を含む1つの変動パターンテーブルを参照して変動パターンを決定し、当該変動パターンに基づいて演出図柄を所定時間変動表示させ、所定時間経過後に停止表示させる変動表示手段と、
前記変動表示手段に停止表示された演出図柄の態様が大当りを示す態様であるときに、前記遊技領域内に設けられた大入賞部品を開放状態とする大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記大当り遊技が実行されたことに基づいて遊技状態を切り替える遊技状態切替手段と、
遊技状態が切り替わったことに基づいて大当り遊技終了後から予め設定された所定の外れの発生回数をカウントする外れ回数カウント手段とを備え、
前記変動表示手段は、前記外れ回数カウント手段によりカウントされる外れ回数が所定の外れ発生回数に達したことに基づいて、所定の外れ発生回数に達する前の変動パターンテーブルと異なる変動パターンテーブルを参照するパチンコ機。 - 前記遊技状態切替手段が、大当り遊技が実行されたことに基づいて遊技状態を通常遊技から、当該通常遊技よりも前記演出図柄の変動時間が相対的に短くなる時短遊技に切り替え、
前記変動表示手段は、遊技状態が時短遊技となったことに基づいて遊技状態が通常遊技であるときに参照される変動パターンテーブルと異なる変動パターンテーブルを参照し、かつ、前記リーチ回数カウント手段によりカウントされるリーチ回数が所定のリーチ発生回数に達したことに基づいて、さらに異なる他の変動パターンテーブルを参照する請求項1記載のパチンコ機。 - 前記変動表示手段により、前記当否判定の結果が外れであり、かつ、前記リーチ回数カウント手段によりカウントされるリーチ回数が予め設定された所定のリーチ発生回数に達したことに基づいて参照される変動パターンテーブルにより決定される変動パターンには、リーチ演出が含まれない請求項1又は請求項3記載のパチンコ機。
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