JP6058730B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
例えば、当り遊技の種類としては、大入賞部品を複数回開放動作させることにより遊技者に対して大量の賞球を払い出す通常大当りや確変大当りに加え、実質的な賞球を伴わない「潜伏確変」(2R確変)と呼ばれる大当り、さらには、当り遊技中の大入賞部品動作回数や態様が潜伏確変よる大当りの態様と外見上の区別がなく、実質的な賞球を伴わない「小当り」と呼ばれる当り等が存在する。
このうち「潜伏確変」と呼ばれる大当りは、通常大当り、或いは、確変大当りの開放動作よりも少ない、例えば大入賞口を2回のみ開放動作させる大当り遊技を実行するとともに、大当り遊技終了後に遊技状態を確率変動状態(確変状態)へと切り替える契機となる大当りである。これに対して「小当り」と呼ばれる当りは、大入賞口を2回のみ開放動作させる当り遊技を実行する点において「潜伏確変」と同様であるが、当り遊技終了後に遊技状態が切り替わることはなく、現在の遊技状態が引き継がれる点で大きく異なる。
よって、遊技者側の視点からすれば、大入賞口が2回開放動作する当り遊技が発生した場合、当該当り遊技の種類が「潜伏確変」であったのか、「小当り」であったのか、即ち、現在の遊技状態を後の図柄の変動態様によって推測するという遊技におけるドキドキ感やハラハラ感を得ることができる。
また、近年においては、遊技におけるドキドキ感やハラハラ感を増大させるために「潜伏確変」,「小当り」により発生する当り遊技終了後から一定の期間(回転数)に限り図柄変動のために参照される変動パターンテーブルを固定し、当該固定された特殊な変動パターンテーブルに基づいて図柄(特別図柄,演出用図柄)を変動させることにより、遊技者に対して前回の当り遊技が「潜伏確変」であったかも知れないという期待感を煽るとともに、遊技状態の判別を困難とする発明が提案されている。
また、変動パターンテーブルに記述された複数の変動時間情報ごとに対応する複数の演出用の動画データを記憶媒体に格納しておく必要があるため、記憶媒体の容量が増大するという欠点があった。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
パチンコ機10は、遊技球(以下、単に球という)が打ち出される遊技領域11Aを有し、内枠12に対して着脱自在に取り付けられる遊技盤11と、内枠12を前後方向に開閉自在に軸支する外枠13とを備える。遊技盤11の前方には、内枠12の前後方向に開閉自在に軸支される窓12Aが設けられ、遊技盤11の前方が閉鎖される。
また、パチンコ機10の下部には発射ハンドル103Dが回動自在に取着され、発射ハンドル103Dが遊技者の操作によって例えば時計周りに回動操作されることにより、内部に装着された打ち出し機構103Bが駆動する。打ち出し機構103Bが駆動すると、上皿構造体16内に貯留された球が内ガイドレール17及び外ガイドレール18の間の発射領域を通って上方に打ち出され、遊技領域11A内に進入する。
遊技盤11の略正面には、演出図柄表示装置30が配設される。演出図柄表示装置30は、遊技盤11を前後方向に貫通する図外の取付け孔を介して遊技盤11にはめ込まれる。
演出図柄表示装置30は、例えば液晶画面を有し、当該液晶画面内に複数の演出用図柄を変動表示する他、演出用図柄の変動表示に合わせて遊技を盛り上げる演出(リーチ演出,予告演出等)を表示する。なお、演出図柄表示装置30としては、CRT,ドラム式等の構成であってもよい。
また、演出図柄表示装置30における液晶画面の下方には、複数の保留球表示ランプ群21Aが配設される。保留球表示ランプ群21Aは、主制御装置100の制御により、第一始動入賞部品22又は第二始動入賞部品23に球が入賞するごとに点灯し、最大4つまで保留球数(抽選残数)を遊技者に対して報知する。
上方に位置する第一始動入賞部品22は、上方開放の受け入れ口より球を受け入れる固定の始動口として形成される。
一方、第一始動入賞部品22の直下に配設される第二始動入賞部品23は、左右に設けられた一対の開閉翼24の開閉動作により、入賞の難易を変更可能な可変始動口である。開閉翼24は、遊技盤11の裏側に装着された始動口ソレノイド35が主制御装置100により駆動制御され開放又は閉鎖する。開閉翼24の開放動作は、前述の普通図柄が当りを示す態様で停止したことに基づいて実行され、球は開放動作中において第二始動入賞部品23内に入賞し易くなる。一方、開閉翼24が閉鎖中においては、第二始動入賞部品23に球が入賞することは困難(入賞不可能な場合も含む)である。
ここで、例えば特図当否判定処理の結果が当りである場合には、並列に配置された7セグメントランプに同一の数字(7.7,8.8等)を停止させ、外れである場合は、(−,−)等の記号や、互いに異なる数字を停止させる。また、上記特別図柄の変動表示の開始時期及び停止時期は、前述した演出用図柄の変動表示の開始時期及び停止時期と同期している。なお、特別図柄及び演出用図柄の変動表示時間は、後述の特図変動表示処理により規定される。
ここで、例えば、普図当否判定処理の結果が当りである場合には、丸の記号を表示するランプのみが点灯し、外れである場合には、バツの記号を表示するランプのみが点灯する。
普図保留表示器34は、前記特図保留表示器33と同様に4つの円形状ランプが最大保留数に対応するように並列に配置された形態であって、普通図柄始動スイッチ25Aからの検出信号に基づいて主制御装置100がランプを順次点灯させ、普図当否判定処理及び普図変動表示処理を実行する度に、消灯するように制御する。
同図において、主制御装置100は、入力中継基板100Aを介して入力される各検出スイッチからの信号に基づいて遊技全般を司る装置であって、演算手段としてのCPU,遊技に必要なプログラムが格納されたROM,遊技に必要な情報を一時的に格納するRAM及び入出力ポートを備える所謂コンピュータである。
また、主制御装置100にはサブ制御装置101、盤面装置中継基板102及び払出制御基板103が接続される。サブ制御装置101、盤面装置中継基板102及び払出制御基板103は、主制御装置100から送信される制御コマンド、或いは、制御信号に基づいて動作する。
演出制御基板101Aは、CPU,ROM,RAM,入出力ポートの他、VDP等の演算手段及び記憶手段を有する基板であって、サブ制御装置101から送信された演出用変動コマンドに基づいて、ROMに格納された複数の動画データの中から、演出用変動コマンドに含まれる変動表示時間情報に対応する長さの動画データを抽出し、当該動画データを演出図柄表示装置30上で表示させることにより遊技を盛り上げる。
盤面装置中継基板102は、遊技盤11上に配設された各遊技部品と接続される中継基板であって、主制御装置100からの制御信号に基づいて各遊技部品を駆動制御する。
払出制御基板103は、主制御装置100と同様の構成を有するコンピュータであって、主制御装置100から送信される払出コマンドに基づいて、賞球払出装置103Aを駆動制御する。また、払出制御基板103は、主制御装置100から送信される発射許可コマンド,発射禁止コマンド或いは、発射ハンドル103Dに設けられたタッチセンサーからの出力に基づいて打ち出し機構103Bを駆動制御する。また、払出制御基板103は、CRユニット103Cとも接続され、CRユニット103Cに配設された球貸しスイッチや、返却スイッチからの出力に基づいて遊技者への球の貸し出し動作、プリペイドカードの返却動作を実行する。
以下、上記構成からなるパチンコ機10の主要な動作について説明する。
主制御装置100は、第一始動検出スイッチ22A又は第二始動検出スイッチ23Aからの検出信号に基づいて特図乱数取得処理を実行する。特図乱数取得処理は、例えば高速でカウントアップする0〜65535までの整数値を取り得るループ式カウンタから、第一始動検出スイッチ22A又は第二始動検出スイッチ23Aからの検出信号の入力を契機として1つの乱数値を取得する処理である。当該取得された乱数値は、RAM内の乱数記憶領域に格納される。
本実施形態において、RAM内の乱数記憶領域内に格納される乱数値は4個までとされており、乱数値が4個に達するまでは、取得した乱数値の順序に従って順次記憶される。
一方、既にRAM内に4個の乱数値が格納されている場合には、第一始動検出スイッチ22A又は第二始動検出スイッチ23Aからの検出信号の入力があっても乱数取得処理は実行されない。
主制御装置100は、乱数値がRAMに格納されたことに基づいて特図当否判定処理を実行する。図3は、特図当否判定処理のフローを示す図である。同図に示すように、主制御装置100は、S100においてRAM内に格納された乱数値があるかを判定し、YESの場合S101に移行し、NOの場合一回の処理を終了する。
S101において主制御装置100は、特別図柄が停止中であるかを判定し、判定がYESの場合S102に移行し、NOの場合一回の処理を終了する。即ち、特別図柄が変動中の場合には特図当否判定処理は実行されない。
S102において主制御装置100は、大当りフラグがOFFであるかを判定し、YESの場合S103に移行し、NOの場合、現在の遊技状態が大当り遊技中であるから一回の処理を終了する。
一方、S105において主制御装置100は、RAM内に格納された乱数値のうち、最も早く格納された乱数値を読み出すとともに(FIFO)、通常用当否判定テーブルをROMから読み出し、S106において通常用当否判定テーブルを参照して読み出した乱数値の当否を判定し、当否の判定結果(当り種別)をRAMに記憶した後に特図変動処理に移行する。上記S100からS106までの処理が特図当否判定処理であり、この場合の主制御装置100は特図当否判定処理手段として機能する。
確変用当否判定テーブルとは、当否結果が通常用当否判定テーブルよりも「大当り」又は「小当り」となる確率が高く設定されたマップであって、確変用当否判定テーブルにおいて当否結果が「大当り」又は「小当り」となる確率は、通常用当否判定テーブルにおいて「大当り」又は「小当り」となる確率の例えば10倍程度に設定されている。
第1の大当りとは、大当り遊技後の遊技状態が通常状態となる「通常大当り」と、大当り遊技後の遊技状態が確率変動状態となる「確変大当り」が存在する。
そして、読み出された乱数値が第1の大当り(通常大当り又は確変大当り)と対応する乱数値と一致するものである場合、主制御装置100は、大当りフラグをONにセットした後に第1の大当り遊技を実行する。
第1の大当り遊技には、主制御装置100が、盤面装置中継基板102を介して大入賞ソレノイド28を駆動し、大入賞部品26の開閉板27を開放する遊技である。開閉板27の一回(1ラウンド)の開放動作は、開放開始から大入賞検出スイッチ26Aにより球が10個検出されるまで、又は、開放開始から24秒経過するまでのうち、いずれか早い条件が成立するまで継続される。そして、第1の大当り遊技においては、当該開放動作が最大15ラウンドまで繰り返される。
即ち、遊技者は当該第1の大当り遊技が実行されることにより、極めて短時間に多くの賞球(10×15×15=2250個)を得ることが可能となる。
確率変動機能は、確変大当りの終了後から次回の大当りが実行されるまで継続する。なお、時短機能及び確率変動機能はそれぞれ、大当り遊技終了時に遊技状態を記憶する時短フラグ,確変フラグをONにセットすることにより作動する。
第2の大当りとは、大当り遊技後の遊技状態が確率変動状態(確変フラグON)となる点で、前記第1の大当りにおける「確変大当り」と共通するが、時短機能が作動しない点、及び、大当り遊技中において遊技者が得ることができる賞球数が、前記第1の大当り遊技が実行されることにより遊技者が得ることができる賞球数よりも少ない、或いは、賞球を得ることが実質的に困難(不可能も含む)な点で異なる。
第2の大当り遊技の態様としては、主制御装置100が開閉板27を前記第1の大当り遊技と同様の回数(15回)開放動作させる一方で、例えば、一回の開放動作の継続時間が第1の大当り遊技における開放時間(24秒)よりも極めて短く(例えば2秒)設定することや、一回の開放動作の継続時間を第1の大当り遊技における開放時間(24秒)と同様とする一方で、開閉板27の開放動作を例えば2回(2ラウンド)に設定すること、或いは、一回の開放動作の継続時間及び開閉板27の開放動作の回数の双方を第1の大当り遊技におけるものと比べ相対的に減少させること等により具現化される。
また、第2の大当りには複数の種別(A,B)が存在すると説明したが、当該種別が異なることによって、第2の大当り遊技の態様が変わることはなく、種別の違いは、後述の特別変動フラグON状態の継続期間に影響する。また、第2の大当りの種別をA,Bの2種類としたが、これに限定されるものではなく3種類以上としてもよい。
また、本例においては、第2の大当りを大当り遊技後の遊技状態を確率変動状態とする「潜伏大当り」或いは「突確大当り」として説明したが、大当り遊技後の遊技状態を「通常状態」とする「突然通常大当り」をさらに設けてもよい。この場合、例えば、確変状態中に、当否結果が「突然通常大当り」となると、2ラウンドの大当り遊技終了後には、遊技状態が確変状態から通常状態へと切り替わることとなる。
特殊変動機能は、大当り遊技終了時に特殊変動フラグをONにセットすることにより作動する。特殊変動フラグのON状態は、大当り遊技終了後、特別図柄が所定の回数変動表示されるまで継続し、所定回数経過後にOFF状態となる。
また、特殊変動フラグのON状態の所定回数は、第2の大当りの種別によって異なり、例えば第2大当りAである場合には所定回数が3回に設定され、第2大当りBである場合には、所定回数が4回として設定される。なお、所定回数の設定は、特殊変動カウンタに対応する回数(3回または4回)をセットすることにより実行される。
小当り遊技は、前述の第2の大当り遊技と同様の態様で開閉板27を開放動作させる遊技であって、第2の大当り遊技と同様に実質的な賞球を得ることが困難な遊技である。また、現在の遊技状態が小当り遊技後に切り替わることはなく、小当り遊技前の遊技状態が小当り遊技後においても維持される。このように、小当り遊技と第2の大当り遊技とは、外見上の区別がなく、遊技者が当り遊技(小当り遊技,第2の大当り遊技)の態様によって当りの種類を判別することは事実上困難となっている。なお、第2の大当り遊技と同様の態様とは、開閉板27の1ラウンド当りの開放時間及び開放回数が完全に一致する(同一の態様)場合だけでなく、実質的に外見上の区別が付かない態様も含む。例えば、第2の大当り遊技における1ラウンド当り2秒の開放時間に対して、1ラウンド当りの開放時間を例えば1.9秒に設定すること等により、遊技者が相当の注意を払わなければ見分けが付かないような態様である。
当否結果が「小当り」である場合、小当り遊技終了には特殊変動機能が作動する。
特殊変動機能は、前記同様に大当り遊技終了時に特殊変動フラグをONにセットすることにより作動する。特殊変動フラグのON状態は、小当り遊技終了後、特別図柄が所定の回数変動表示されるまで継続し、所定回数経過後にOFF状態となる。
また、特殊変動フラグのON状態の所定回数は、小当りの種別によって異なり、例えば小当りAである場合には所定回数が2回に設定され、小当りBである場合には、所定回数が3回として設定される。なお、所定回数の設定は、前記同様に、特殊変動カウンタに対応する回数(2回または3回)をセットすることにより実行される。
図4は、特図当否判定処理後に実行される特図変動処理のフローを示す図である。
同図に示すように主制御装置100は、S200において特殊変動フラグがONかを判定する。判定がYESの場合S201に移行し、NOの場合S202に移行する。
主制御装置100は、S201において特殊変動パターンテーブルをセットし、S209に移行する。主制御装置100は、S202において時短フラグがONであるか判定し、YESの場合S203に移行し、NOの場合S206に移行する。
主制御装置100は、S203においてRAMに記憶された当否判定の結果を読み出し、判定の結果が当り(第1の大当り,第2の大当り,小当り)である場合にS204に移行し、外れの場合S205に移行する。
主制御装置100は、S204において当り用の時短用変動パターンテーブルをセットし、S209に移行する。主制御装置100は、S205において外れ用の時短用変動パターンテーブルをセットし、S209に移行する。
主制御装置100は、S207において当り用の通常用変動パターンテーブルをセットし、S209に移行する。
主制御装置100は、S208において外れ用の通常用変動パターンテーブルをセットし、S209に移行する。
図5(a)に示すように特殊変動フラグがONの時に参照される特殊変動パターンテーブルには、変動パターン決定用乱数とこれに対応する特別図柄変動時間情報とが記載されている。そして、各変動パターン決定用乱数に対応する特別図柄変動時間は、全て同一の10秒に設定されており、S210において変動パターン決定用乱数が如何なる乱数であっても変動パターン(変動時間)が10秒に決定されることとなる。
なお、本例においては、当否判定の結果に関わらず各変動パターン決定用乱数に対応する特別図柄変動時間を全て同一の10秒となるように設定したが、後述のS203,S206の処理と同様に、当否判定の結果によって異なる特殊変動パターンテーブルを参照させることにより、当否判定の結果が「当り」である場合には、特別図柄変動時間が10秒よりも長く、各変動パターン決定用乱数に応じて互いに異なる複数の時間となるように設定し、当否判定の結果が「外れ」である場合に各変動パターン決定用乱数に対応する特別図柄変動時間が同一(図5(a)参照)となるように設定してもよい。
なお、上記各変動パターンテーブルに割り当てられた特別図柄変動時間の種類或いは秒数は、表に記載された数値に何ら限定されるものではなく、複数の変動パターン決定用乱数に対してさらに細かい特別図柄変動時間を設定しても良い。
具体的には、盤面装置中継基板102に対して変動開始信号を出力するとともに、特別図柄変動時間に基づいてタイマーをセットする。
変動時間経過後に停止する特別図柄の表示態様(停止態様)は、当否判定の結果に基づいて予め設定されており、例えば当否判定の結果が確変大当りである場合には、特図変動表示器31に「7・7」,「3・3」等の奇数の数字を並列に表示させる。
また、当否判定の結果が通常大当りである場合には、特図変動表示器31に「2・2」,「8・8」等の偶数の数字を並列に表示させる。また、当否判定の結果が第2の大当りである場合には、「1・5」,「5・7」等の奇数の数字から特定の組み合わせ(チャンス目)を並列に表示させる。
また、当否判定の結果が小当りである場合には、「2・4」,「6・8」等の偶数の数字から特定の組み合わせ(チャンス目)を並列に表示させる。なお、特別図柄の停止態様を別途設けた乱数カウンタによりランダムに決定する構成としてもよい。
また、特別図柄の停止は、主制御装置100がタイマーにより計測される変動時間が経過したことに基づいて変動停止信号を盤面装置中継基板102に出力することにより行われる。
当該動画データは、1つの特別図柄変動時間(2秒,12秒,25秒,36秒)に対して複数パターンのデータが対応しており、例えば同じ12秒の特別図柄変動時間であっても、通常背景、かつ、演出用図柄が所謂リーチ状態を介さないパターンや、演出用図柄がリーチ状態を生成した後に通常背景とは異なる背景に切り替わるパターン、演出用図柄がリーチ状態を生成した後に通常背景とは異なる背景に切り替わり、所謂スーパーリーチ(リーチよりも当りとなる期待度が高い変動パターン)を展開するパターン等、複数のパターンが存在する。
つまり、本実施形態においては、前述のとおり第2の大当り遊技又は小当り遊技が実行された後、特別図柄が所定の回数変動表示されるまでは、特殊変動パターンテーブルが参照されることから、第2の大当り遊技又は小当り遊技の終了から一定の期間は、変動パターン決定用乱数に依存せずに期待感を高めるような共通する動画を含む演出パターンを演出図柄表示装置30上において展開させることが可能となり、一定の期間の間遊技者に対して期待感を高める演出を効果的に見せることができる。
図9は、特殊変動パターンテーブルが参照されたときに選択される演出データの動画の特徴的な1コマ(1シーン)を時間経過に対応して列挙した図である。
図9(a)における最初のシーンは、特定のキャラクターが歩行する場景を表現する動画であって、当該動画は10秒の特別図柄変動時間のうち、所定の秒数継続する。次のシーンは、特定のキャラクターの目前に突如門が閉まる場景を表現する動画であって、当該動画が所定の秒数継続し、閉まった門が開くとともに次のシーンが映し出される。最後のシーンは、当否判定の結果が当りであることを遊技者に対して報知する場景を表現する動画であって、当該シーンが所定の秒数継続することにより、特別図柄の変動表示開始から10秒に渡って対応する演出が終了する。また、10秒の演出終了と同時に、10秒の間変動表示されていた特別図柄の変動表示が大当りを示す態様で停止する。
図9(b)における最初のシーン及び次のシーンは、図9(a)における各シーンと共通している。一方、最後のシーンは、歩行中のキャラクターが力尽きて倒れる寸前の場景を表現する動画であって、倒れる寸前のキャラクターが倒れることにより、特別図柄の変動表示開始から10秒に渡って対応する演出が終了する。また、10秒の演出終了と同時に、10秒の間変動表示されていた特別図柄の変動表示が外れを示す態様で停止する。
また、特殊変動パターンテーブルに記載された変動時間情報が変動パターン決定用乱数に関わらず同一であるため、異なる変動時間情報に対応する動画データを複数格納する必要がなく、ROMの記憶容量を増大させることがない。つまり、本実施形態におけるパチンコ機は、変動パターン決定用乱数の種類に依存せずに、第2の大当り遊技又は小当り遊技終了後の一定期間常に第2の大当り遊技後又は小当り後のみに展開される専用の動画を見せる形態である。
なお、上記実施形態においては、特殊変動パターンテーブルが参照されたときのみに決定される特別図柄変動時間を同一の10秒となるように設定したが、これに限られるものではなく、変動パターン決定用乱数に対して複数の特別図柄変動時間(例えば10秒,20秒,30秒)を割り当て、複数の特別図柄変動時間と対応する動画データを格納する構成としてもよい。
ここで例えば、当否判定の結果が確変大当りである場合には、演出図柄表示装置30に「7・7・7」,「3・3・3」等の奇数の数字を並列に表示させる。また、当否判定の結果が通常大当りである場合には、演出図柄表示装置30に「2・2・2」,「8・8・8」等の偶数の数字を並列に表示させる。また、当否判定の結果が第2の大当りである場合には、「1・5・7」,「5・7・9」等の奇数の数字から特定の組み合わせ(チャンス目)を並列に表示させる。また、当否判定の結果が小当りである場合には、「2・4・6」,「4・6・8」等の偶数の数字から特定の組み合わせ(チャンス目)を並列に表示させる。
なお、第2の大当りと小当りとの区別を付け難くするために、第2の大当りである場合の停止態様と小当りである場合の停止態様(チャンス目)とを同一の態様としてもよい。
主制御装置100は、S213において特殊変動フラグがONであるかを判定し、YESの場合S214に移行し、NOの場合S217に移行する。主制御装置100は、S214において特殊変動カウンタを1減算し、S215に移行する。主制御装置100は、S215において特殊変動カウンタが0であるかを判定し、YESの場合S216において特殊変動フラグをOFFにセットする。NOの場合、一回の処理を終了する。主制御装置100は、S217において時短フラグがONであるかを判定し、YESの場合S218に移行し、NOの場合一回の処理を終了する。主制御装置100はS218において時短変動カウンタを1減算し、S219に移行する。主制御装置100は、S219において時短変動カウンタが0であるかを判定し、YESの場合S220において時短変動フラグをOFFにセットする。NOの場合、一回の処理を終了する。
以上、図4のフローに示したとおり、上記S200からS220までの処理が特図変動処理であり、この場合の主制御装置100は、特別図柄変動表示手段として機能する。
以下、図6のフロー図に基づいて大当り遊技処理及び遊技状態切替処理について説明する。
主制御装置100は、S300において、主制御装置100により出力される変動停止信号に基づいて停止表示された特別図柄の態様が当り(第1の大当り,第2の大当り,小当り)であるかを判定し、YESの場合S301に移行し、NOの場合一回の処理を終了する。
主制御装置100は、S301において上記当りの種別が確変大当りであるかを判定し、YESの場合S302において15ラウンド用の開放パターンをセットし、S303において大当りフラグをONにセットして確変大当り遊技を開始する。NOの場合S307に移行する。
主制御装置100は、S304において当りの種別が確変大当りであることに基づいて確変フラグをONにセットし、さらにS305において時短フラグをONにセットする。さらに主制御装置100は、S306において時短変動カウンタを100回にセットし、S314に移行する。時短変動カウンタが100回にセットされたことにより、確変大当り遊技後に実行される時短遊技は特別図柄が100回変動するまで継続する。
主制御装置100は、S314において前述した大当り遊技終了の条件が成立したことに基づいて大当りフラグをOFFにセットすることにより大当り遊技を終了し、一回の処理を終了する。
主制御装置100は、S403において当りの種別が潜伏確変大当りであることに基づいて確変フラグをONにセットし、S404に移行する。
主制御装置100は、第2の大当りに相当する潜伏確変大当りの種別が前述の第2大当りAかを判定する。判定がYESの場合S405に移行し、NOの場合S407に移行する。主制御装置100は、S405において特殊変動フラグをONにセットし、S406において特殊変動カウンタを3回にセットし、S416に移行し一回の処理を終了する。
上記S405及びS406の処理が実行されることにより、潜伏大当り遊技終了後、特別図柄が3回変動するまでは、演出図柄表示装置30に上述した専用の動画データに基づく演出が表示されることとなる。
上記S407及びS408の処理が実行されることにより潜伏大当り遊技終了後、特別図柄が4回変動するまでは、演出図柄表示装置30に上述した専用の動画データに基づく演出が表示されることとなる。
主制御装置100は、S411において小当りの種別が前述の小当りAかを判定する。判定がYESの場合S412に移行し、NOの場合S414に移行する。
主制御装置100は、S412において特殊変動フラグをONにセットした上で、S413において特殊変動カウンタを2回にセットし、S416に移行する。主制御装置100は、S416において前述した小当り遊技終了の条件が成立したことに基づいて大当りフラグをOFFにセットすることにより小当り遊技を終了し、一回の処理を終了する。
上記S412及びS413の処理が実行されることにより小当り遊技終了後、特別図柄が2回変動するまでは、演出図柄表示装置30に上述した専用の動画データに基づく演出が表示されることとなる。
また、大当り遊技処理は、前述の特図変動処理により変動表示される特別図柄の停止態様に応じて、第1の大当りである確変大当り遊技又は通常大当り遊技、或いは、第1の大当り遊技よりも賞球を得ることが困難な潜伏確変大当り遊技、さらには、前記第2の大当り遊技と同様、或いは、外見上の区別が付かない態様で大入賞部品26を開放動作させ、前記第1の大当り遊技よりも賞球を得ることが困難な小当り遊技を実行する処理である。
また、遊技状態切替処理は、第2の大当り遊技に相当する潜伏確変大当り遊技、又は、特別当り遊技に相当する小当り遊技が実行されたことに基づいて特殊変動フラグをONにセットし、上記2つの当り遊技後の遊技状態を当り遊技終了後から所定期間特別遊技状態に切り替える処理である。
さらに、遊技状態切替処理は、潜伏確変大当り及び小当りの種別(A,B)に応じて特殊変動カウンタにセットする回数を互いに異なる回数にセットすることにより、潜伏確変大当り及び小当りの種別に応じて特別遊技状態が継続する期間に差を持たせる処理である。
また、特殊変動カウンタが3回にセットされるのは、潜伏確変大当りのみならず小当りである場合も含むため、直前の当り遊技が潜伏確変大当りであったこと確実に認識することはできないが、直前の当りが小当りである場合にのみセットされる2回の継続回数を超えた時点で、直前の当り遊技が潜伏確変大当りであったかも知れないという期待感を持続させることが可能となる。
23 第二始動入賞部品,26 大入賞部品,29 一般入賞部品,
31 特別図柄変動表示器,32 普通図柄変動表示器,33 特図保留表示器,
34 普図保留表示器,100 主制御装置,101 サブ制御装置,
101A 演出制御基板,102 盤面装置中継基板,103 払出制御基板,
103A 賞球払出装置
Claims (1)
- 遊技領域内に設けられた始動入賞部品への入球により当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定の結果、及び、遊技状態に基づいて選択される少なくとも複数の変動時間情報を含む変動パターンテーブルに基づいて特別図柄を所定時間変動表示させ、所定時間経過後に停止表示させる変動表示手段と、
前記変動時間情報と対応する長さの動画データを抽出し、当該動画データに基づく演出表示を演出図柄表示装置上において表示させる演出制御手段と、
前記変動表示手段に停止表示された特別図柄の態様が第1の当りを示す態様であるときに、遊技領域内に設けられた大入賞部品を開放状態とする第1の当り遊技を実行し、
前記変動表示手段に停止表示された特別図柄の態様が第2の当りを示す態様であるときに、前記第1の当り遊技により得られる賞球よりも賞球を得ることが困難な第2の当り遊技を実行し、
前記変動表示手段に停止表示された特別図柄の態様が第3の当りを示す態様であるときに、前記第1の当り遊技により得られる賞球よりも賞球を得ることが困難な第3の当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
前記第2の当り遊技、又は、前記第3の当り遊技が実行されたことに基づいて遊技状態を特別遊技状態に切り替える遊技状態切替手段と、
を備え、
前記特別遊技状態となったときに選択される変動パターンテーブルに含まれる複数の変動時間情報が同一時間であり、
前記演出制御手段は、前記特別遊技状態となったときに選択される同一の変動時間情報に基づいて、前記特別遊技状態以外の遊技状態では抽出されない専用の動画データを抽出し、
前記遊技状態切替手段は、前記第2の当り遊技又は前記第3の当り遊技後、特別図柄が前記第2の当り遊技又は前記第3の当り遊技の種別に基づいて決定された所定の変動回数に達するまで前記特別遊技状態を継続し、
前記第2の当り遊技である場合にのみ決定される前記所定の変動回数が、前記第3の当り遊技である場合にのみ決定される前記所定の変動回数よりも多いことを特徴とする遊技機。
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