JP2012191871A - ロータリ耕耘装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の耕耘爪12を外周に装着してなる中空の爪軸15と、軸心周りに回転駆動するロータリ軸13とを備え、爪軸15の一端部の開口にロータリ軸13を挿入して固定しつつ、爪軸15の他端部の開口を栓部材24によって塞いでおり、栓部材24が、径方向に弾性変形可能な突起28を外周面に有しており、爪軸15に径方向に貫通する係止孔18が形成されており、栓部材24を爪軸15の他端部の開口に挿入すると、栓部材24の突起28が、弾性復元力によって係止孔18に進入して、係止孔18を塞ぎつつ栓部材24の抜け止めとなる。
【選択図】図3
Description
本構成によれば、栓部材という1部材を使用するだけで簡便に、爪軸の開口を塞ぐことができる。しかも、栓部材の突起が、弾性復元力によって爪軸の係止孔に進入して、該係止孔を塞ぎつつ栓部材の抜け止めとなるため、耕耘作業時等において振動や衝撃が爪軸に加えられたとしても、栓部材が外れることはなく確実に爪軸の開口を塞ぐことができる。
また、栓部材を爪軸の内側に入れるため、耕耘爪に邪魔されることなく栓部材の挿入長さを長く設定できるため、栓部材が外れ難い。
本構成によれば、爪軸の左右の両端を入れ替えることで、それまで栓部材の抜け止めとなっていた係止孔が、新たに爪軸をロータリ軸に固定するための挿通孔として機能すると共に、それまで挿通孔として機能していたものが、係止孔として機能する。
そのため、爪軸の左右の両端を入れ替えてロータリ軸に装着することによって、それまでロータリ軸が挿入されていた爪軸の端部が外側に配置されて開口が形成された場合においても、栓部材によって、その爪軸の開口を簡便且つ確実に塞ぐことができると共に、それまで栓部材が挿入されていた爪軸の端部にロータリ軸を挿入しピンを係止孔に挿入することによって、爪軸をロータリ軸に対して確実に固定することができる。
本構成によれば、爪軸の左右の両端を入れ替えても、一方の拡径部によって栓部材が保護され、他方の拡径部によってシール部が保護される。そのため、耕耘作業時において圃場の土や石が耕耘爪によって撥ね上げられたとしても、その土や石がシール部や栓部材に直接当たることがなく、シール部や栓部材が破損したり、あるいは栓部材が抜け落ちることもない。
以下に、図1〜図5に基づいて、本発明に係るロータリ耕耘装置9を歩行型作業機1に適用した場合の実施形態について説明する。
(歩行型作業機)
図1に示すように、歩行型作業機1は、ミッションケース2、車軸3、車輪4、支持フレーム5、エンジン6、伝動ケース7、操縦ハンドル8、ロータリ耕耘装置9、及び抵抗棒11を備えて構成されている。車軸3がミッションケース2の下部において右側及び左側に亘るように設けられており、車軸3の両端部に走行用の車輪4が連結されている。エンジン6がミッションケース2の前部に連結された支持フレーム5によって支持されており、伝動ケース7がミッションケース2の上部から斜め後方下方に延出されている。操縦ハンドル8が伝動ケース7から斜め後方上方に延出されており、ロータリ耕耘装置9が伝動ケース7の後部に連結されている。抵抗棒11はロータリ耕耘装置9の上方を覆うカバー部9aの後端部に設けられている。
図2に示すように、ロータリ耕耘装置9は、圃場を耕耘する耕耘爪12と、軸心周りに回転駆動可能に伝動ケース7に支持されるロータリ軸13と、複数の耕耘爪12を外周に装着してなる中空の爪軸15と、爪軸15の外側端部の開口を塞ぐ栓部材24とを備えて構成されている。
図3及び図4に示すように、栓部材24は、中空の筒状部25と、筒状部25の外径よりも大きく且つ第1軸部16及び第2軸部19の外径と略同じ外径を有する円形のフランジ部29と、作業者が把持するツマミ部30とが一体に成形された部材であって、樹脂又は硬質ゴムで構成されている。
〔1〕前述の実施形態における爪軸15の第1軸部16と第2軸部19とが一体に構成されていても良い。
〔2〕前述の実施形態においては、4つの弾性変形部27のうちの対向する2つの弾性変形部27にのみ突起28を形成した例を示したが、4つの弾性変形部27の全てに突起28を形成しても良い。この場合、第2軸部19の挿入孔20の数や第1軸部16の係止孔18の数を突起28の数に合わせて4つ形成しても良い。
〔3〕前述の実施形態においては、筒状部25の先端側に4つの弾性変形部27を設けた例を示したが、筒状部25の先端側に異なる数(例えば、2つ、3つ、5つ以上)の弾性変形部27を設けても良い。
〔4〕前述の実施形態においては、弾性変形部27に半円状の突起28を設けた例を示したが、弾性変形部27に円錐状、角錐状などの異なる形状の突起28を設けても良い。
12 耕耘爪
13 ロータリ軸
14 挿通孔
15 爪軸
18 係止孔
20 挿入孔
24 栓部材
28 突起
31 固定ピン(ピン)
32、33 拡径部
35 シール部
Claims (3)
- 複数の耕耘爪を外周に装着してなる中空の爪軸と、軸心周りに回転駆動するロータリ軸とを備え、前記爪軸の一端部の開口に前記ロータリ軸を挿入して固定しつつ、前記爪軸の他端部の開口を栓部材によって塞いでおり、
前記栓部材が、径方向に弾性変形可能な突起を外周面に有しており、前記爪軸に径方向に貫通する係止孔が形成されており、前記栓部材を前記爪軸の他端部の開口に挿入すると、前記栓部材の突起が、弾性復元力によって前記係止孔に進入して、該係止孔を塞ぎつつ前記栓部材の抜け止めとなるロータリ耕耘装置。 - 前記爪軸の一端部に径方向に貫通する挿入孔が形成されており、前記ロータリ軸に径方向に貫通する挿通孔が形成されており、前記爪軸の挿入孔及び前記ロータリ軸の挿通孔にわたるようにピンを挿入することによって、前記爪軸を前記ロータリ軸に固定することが可能であると共に、
前記爪軸の他端部に前記ロータリ軸を挿入し、前記爪軸の係止孔及び前記ロータリ軸の挿通孔にわたるようにピンを挿入することによって、前記爪軸を前記ロータリ軸に固定することができ、前記爪軸の一端部の開口に前記栓部材を挿入すると、前記栓部材の突起が、弾性復元力によって前記爪軸の挿入孔に進入して、該挿入孔を塞ぎつつ前記栓部材の抜け止めとなる請求項1に記載のロータリ耕耘装置。 - 前記爪軸の両端に、該爪軸の直径よりも大きい径を有する拡径部を設け、前記2つの拡径部のうちの一方が前記栓部材を保護するカバーとなり、他方が前記ロータリ軸と当該ロータリ軸を支持するケースとの間のシール部を保護するカバーとなる請求項2に記載のロータリ耕耘装置。
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