JP2012188051A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーテン状のエアバッグが有する乗員の車外放出を抑制する性能を向上させる。
【解決手段】エアバッグ装置1は、エアバッグ10とインフレータ2とを備えている。エアバッグ10は、車室内側壁91の上部に沿ってフロントピラー93まで配置される。インフレータ2は、ガスを発生してエアバッグ10をカーテン状に膨張展開させる。エアバッグ10は、上膨張部42と下膨張部43とを有する。上膨張部42は、エアバッグ10の膨張時に、フロントピラー93にオーバーラップする。下膨張部43は、エアバッグ10の膨張時に、ドアトリム95Aにオーバーラップする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両内でエアバッグをカーテン状に膨張展開させて、エアバッグにより乗員を保護するエアバッグ装置に関する。
車両の緊急時や衝突時に乗員を保護するため、エアバッグ装置が使用されている。エアバッグ装置は、例えば、車両内の上部に沿って取り付けられて、車両の側壁に沿ってエアバッグを膨張展開させる。エアバッグは、カーテン状に展開して、乗員の頭部を受け止めて保護する。このエアバッグ装置として、従来、エアバッグの下縁を湾曲させて、頭部の移動を抑制する乗員保護装置が知られている(特許文献1参照)。
ところが、この従来の乗員保護装置では、エアバッグが窓部の開口内で展開するため、乗員を受け止めたときに、エアバッグが動き易い傾向がある。そのため、エアバッグの車外方向への変形を抑えるのは難しく、より確実に乗員を受け止める観点から、改良の余地がある。また、エアバッグにより、乗員が車外へ放出されるのをより確実に抑制することも要求されている。
特開平11−48901号公報
本発明は、このような従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、カーテン状に膨張展開するエアバッグにより乗員を確実に受け止めるとともに、エアバッグが有する乗員の車外放出を抑制する性能を向上させることである。
本発明は、車室内側壁の上部に沿ってフロントピラーまで配置されるエアバッグと、ガスを発生してエアバッグをカーテン状に膨張展開させるインフレータとを備えたエアバッグ装置であって、エアバッグが、エアバッグの膨張時にフロントピラーにオーバーラップする上膨張部と、エアバッグの膨張時に車両の前部ドアに設けられたドアトリムにオーバーラップする下膨張部とを有するエアバッグ装置である。
本発明によれば、カーテン状に膨張展開するエアバッグにより乗員を確実に受け止めることができる。また、エアバッグが有する乗員の車外放出を抑制する性能を向上させることができる。
本実施形態のエアバッグ装置を示す図である。 展開したエアバッグを示す平面図である。 車両内で膨張展開したエアバッグを示す図である。 エアバッグの上膨張部を拡大して示す図である。 エアバッグの下膨張部を拡大して示す図である。 乗員を受け止めたエアバッグを示す図である。 乗員を受け止めたエアバッグを示す図である。
本発明のエアバッグ装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態のエアバッグ装置は、車両内でエアバッグ(カーテンエアバッグ)をカーテン状に展開させるカーテンエアバッグ装置である。エアバッグ装置は、車両内に搭載されて、膨張展開するエアバッグにより乗員を受け止めて保護する。
図1は、本実施形態のエアバッグ装置を示す図である。図1では、車両に搭載したエアバッグ装置を車室内から見て示している。また、車両の側壁とエアバッグ装置を、車両の後方側を省略して、かつ、車両幅方向から見て模式的に示している。エアバッグ装置は、車両の内面を透視して示している。
なお、本発明では、車両における前方と後方を単に前方と後方といい、車両における前後方向を単に前後方向という。また、車両における上方と下方を単に上方と下方といい、車両における上下方向を単に上下方向という。
車両90は、図示のように、車室内の側壁91に、上方のルーフレール92、前方のフロントピラー(Aピラー)93、前後方向の中間のセンターピラー(Bピラー)94、及び、後方のリアピラー(Cピラー)(図示せず)を有する。また、車両90は、側壁91に、前方の前部ドア95と、後方の後部ドア96とを有する。前部ドア95は、車両90の最前方に設けられたドアであり、フロントピラー93の下方に位置する。後部ドア96は、車両90の最後方に設けられたドアであり、リアピラーの下方に位置する。側壁91の各部には、トリム、又は、ヘッドライニング92Aの一部が取り付けられている。トリムは、車両90内の表面部材を構成する。ヘッドライニング92Aは、ルーフ(図示せず)とルーフレール92を覆う。ヘッドライニング92Aは、一般的に、トリムの材料よりも剛性が低く変形し易い材料で形成される。側壁91内で、ドア95、96に設けられた窓部97、98が開閉する。
エアバッグ装置1は、エアバッグ10とインフレータ2とを備えている。エアバッグ10は、膨張展開可能に折り畳まれて、車両90内に取り付けられる。その際、エアバッグ10は、例えば、下方の縁(下縁という)から上方の縁(上縁という)に向かって蛇腹状に折り畳まれる。或いは、エアバッグ10は、下縁から上縁に向けて、かつ、側壁91側に巻き付けてロール折りされる。エアバッグ10は、車室内の側壁91の上部(上縁)に沿って、細長く折り畳まれた状態で配置される。また、エアバッグ10は、前後方向に沿ってルーフレール92に取り付けられて、リアピラーからフロントピラー93まで配置される。
折り畳まれたエアバッグ10は、車体とトリムとの間、及び、車体とヘッドライニング92Aとの間に配置される。エアバッグ10は、固定手段(図示せず)により、トリム内とヘッドライニング92A内で車体に固定される。エアバッグ10の前方部11は、フロントピラー93に取り付けられる。前方部11は、フロントピラー93における車体とフロントピラートリム93Aとの間(フロントピラートリム93A内)に配置される。
インフレータ2は、シリンダタイプのガス発生装置であり、長手方向の一端部にガスの噴出口を有する。インフレータ2は、センターピラー94の上方に配置されて、ルーフレール92に取り付けられる。また、インフレータ2は、固定手段(図示せず)により、ヘッドライニング92A内で車体に固定される。インフレータ2は、車両緊急時や衝撃検知時に、ガスを発生して、エアバッグ10にガスを供給する。このガスにより、エアバッグ10を、側壁91の上部から下方に向かってカーテン状に膨張展開させる。
図2は、展開したエアバッグ10を示す平面図である。図2では、平面上に拡げたエアバッグ10を示している。
エアバッグ10は、図示のように、平面視矩形状の袋体であり、例えば、樹脂を被覆した布からなる基布により製造される。ここでは、エアバッグ10は、乗員側の表基布(表パネル)12と、側壁91側の裏基布(裏パネル)13とを有する。また、エアバッグ10は、ガス供給口14と、ベルト状の連結部材20と、複数(図3では、6つ)の固定布21〜26とを有する。
連結部材20の一端はエアバッグ10の前方端に取り付けられ、他端はフロントピラー93に取り付けられる。エアバッグ10の前方端は、連結部材20により、フロントピラー93に連結される。複数の固定布21〜26は、矩形状をなし、エアバッグ10の上縁に一体に形成されている。また、固定布21〜26は、エアバッグ10の上縁の全体に配置されている。連結部材20と固定布21〜26は、ボルト等からなる固定手段(図示せず)により、フロントピラー93とルーフレール92の所定位置に固定される。
表基布12と裏基布13は、同じ形状に形成され、重ね合わせて、外縁接合部15に沿って接合される。エアバッグ10は、外縁接合部15により区画されて、両基布12、13の間に膨張部30が形成される。外縁接合部15は、膨張部30の外縁形状を規定する。基布12、13は、外縁接合部15で、縫製及び接着により接合される。即ち、基布12、13は、外縁接合部15に沿って、1周又は複数周縫製されるとともに、縫製した部分が接着剤によりシールされる。これにより、基布12、13は、外縁接合部15で気密状に接合される。
エアバッグ10には、外縁接合部15により、前膨張部31、後膨張部32、及び、連結膨張部33が形成される。膨張部31〜33は、それぞれ平面視矩形状をなし、全体としてエアバッグ10の膨張部30を構成する。前膨張部31は、膨張部31〜33中で前後方向に最も長く形成されて、エアバッグ10内で前方に配置される。前膨張部31は、前部ドア95の窓部97とセンターピラー94の側方で膨張して、主に前席の乗員を受け止める。
後膨張部32は、前膨張部31よりも前後方向に短く形成されて、エアバッグ10内で後方に配置される。後膨張部32は、後部ドア96の上方で膨張して、主に後席の乗員を受け止める。連結膨張部33は、他の膨張部31、32よりも上下方向に狭く形成される。連結膨張部33は、エアバッグ10の上縁で、前膨張部31と後膨張部32の間に設けられて、両膨張部31、32を連結する。3つの膨張部31〜33の間には、非膨張部34が、エアバッグ10の下縁から上方に向かって形成される。非膨張部34は、膨張部30の外に設けられているため、エアバッグ10が膨張したときにも、膨張しない状態に維持される。
ガス供給口14は、インフレータ2をエアバッグ10内に挿入するための開口部(挿入口)である。ガス供給口14は、前膨張部31の後方端に開口する。基布12、13は、ガス供給口14において、エアバッグ10の上縁から斜め上方に突出し、両側縁が外縁接合部15から連続して接合される。これにより、ガス供給口14は、エアバッグ10の上縁に一体に設けられる。また、ガス供給口14は、エアバッグ10の前後方向の略中間に形成される。
インフレータ2は、ガス供給口14からエアバッグ10内に挿入される。例えば、インフレータ2は、ガスを整流するディフューザを設けたガス供給口14内に挿入される。ガス供給口14は、クランプ又はバンド(図示せず)により外側から締め付けられて、インフレータ2に気密状に固定される。インフレータ2は、ガス供給口14内でガスを発生する。ガス供給口14は、インフレータ2が発生するガスをエアバッグ10内へ供給する。ガスは、インフレータ2からエアバッグ10の膨張部30に供給される。ガスは、前膨張部31へ供給されるとともに、連結膨張部33を通して後膨張部32へ供給される。これにより、エアバッグ10が膨張展開する。
エアバッグ10は、外縁接合部15(膨張部30)内に、第1〜第4の内部接合部16〜19を有する。基布12、13は、複数の内部接合部16〜19で、縫製及び接着により接合される。内部接合部16〜19は、それぞれ外縁接合部15から膨張部30内へ向かって延び、膨張部30内の先端が環状に接合される。内部接合部16〜19の環状部16A〜19Aは、エアバッグ10の下縁側の外縁接合部15との間に、所定の距離を開けて配置される。複数の内部接合部16〜19は、前後方向に離して配置され、膨張部30内にガスの流通部と気室を形成する。即ち、内部接合部16〜19は、膨張部30を区画する隔壁としての機能を有する。また、内部接合部16〜19は、膨張部30の車両幅方向の膨張を抑制しつつ、エアバッグ10を所定形状に膨張させる。
膨張部30は、内部接合部16〜19により、第1〜5の気室35〜39に区画される。第1〜第3の内部接合部16〜18は、前膨張部31内で、上端が外縁接合部15に繋がり、エアバッグ10の上縁側の外縁接合部15から下方に向かって形成される。これにより、前膨張部31には、第1〜第3の気室35〜37が形成される。第1〜第3の気室35〜37は、前方から後方へ順に配置され、それぞれ上部と側部が閉鎖されて、下部のみが開放している。第1の気室35は、ガス流入口35Aを有する。ガス流入口35Aは、第1の気室35の下方の端部に設けられて、第1の気室35に下方からガスを流入させる。
前膨張部31には、中間膨張部40及び流通部41も形成される。中間膨張部40は、ガス供給口14と流通部41の間で膨張する気室である。中間膨張部40は、エアバッグ10の前後方向の中間に設けられている。中間膨張部40は、第3の内部接合部18により、前膨張部31の後方端で、ガス供給口14から下方に向かって形成される。
流通部41は、第2と第3の気室36、37の下端を繋いで形成された気室であり、エアバッグ10の下縁に沿って設けられている。流通部41は、第2と第3の内部接合部17、18の環状部17A、18Aと外縁接合部15との間に位置する。流通部41は、中間膨張部40の下部と、前膨張部31の前方端に位置する第1の気室35の下部とを連通させる。中間膨張部40とガス流入口35Aは、流通部41により連通する。第2と第3の気室36、37は、中間膨張部40とフロント気室3の間で、流通部41に開口する。第2と第3の気室36、37の下方の端部は、流通部41の途中位置に連通する。ガスは、流通部41を通って、中間膨張部40から第1の気室35のガス通路35Aまで流通する。
インフレータ2が発生するガスは、ガス供給口14から中間膨張部40へ供給される。前膨張部31内で、ガスは、中間膨張部40から流通部41へ流れて、流通部41を通過する間に、第3の気室37と第2の気室36に下部から流入する。また、ガスは、流通部41を通って、第1の気室35に下部のガス流入口35Aから流入する。
中間膨張部40は、最初に膨張を開始して、上部から下部まで膨張する。流通部41は、中間膨張部40に続いて膨張を開始し、中間膨張部40から第1の気室35へ向かって膨張する。気室35〜37は、流通部41に続いて膨張を開始して、流通部41の膨張に伴い膨張する。また、気室35〜37は、ガスの流入する順序に応じて、後方から前方の順に膨張を開始する。第1の気室35は、最後に膨張を開始して、他の気室36、37が膨張を完了した後の所定のタイミングで完全に膨張する。
後膨張部32には、屈曲する第4の内部接合部19により、第4と第5の気室38、39が形成される。第4と第5の気室38、39は、後膨張部32内で、後方と前方に配置される。第4の気室38は、外縁接合部15に沿って形成されて、連結膨張部33の後方端と第5の気室39の下部に繋がる。インフレータ2が発生するガスは、ガス供給口14から連結膨張部33を通して第4の気室38に流入する。後膨張部32内で、ガスは、第4の気室38を通過して、第5の気室39に下部から流入する。第4と第5の気室38、39は、ガスの流入する順序に応じて順に膨張する。
エアバッグ装置1は、車両90に搭載された後、作動信号を受信したときにインフレータ2を作動させて、ガスを発生させる。このガスを、エアバッグ10内の膨張部30へ供給して、エアバッグ10を、折り畳み形状を解消させつつカーテン状に膨張展開させる。
図3は、車両90内で膨張展開したエアバッグ10を示す図である。図3では、車両90の側壁91とエアバッグ装置1を、図1に対応させて示している。
エアバッグ10は、図示のように、トリムとヘッドライニング92Aを押し開いて、側壁91の上部から下方に向かって展開する。その際、エアバッグ10は、側壁91を覆うように、側壁91に沿って展開する。また、エアバッグ10は、ドア95、96まで展開して、窓部97、98を塞ぐ。エアバッグ10は、乗員と側壁91との間で膨張展開し、前席と後席の乗員を受け止めて、乗員の頭部を中心に保護する。
エアバッグ10の前膨張部31は、フロントピラー93からセンターピラー94までの領域(側壁91の前方領域)で膨張展開する。中間膨張部40は、センターピラー94に沿って展開して、センターピラー94にオーバーラップする。第1〜第3の気室35〜37は、前部ドア95の上方で膨張して、窓部97を覆う。第1の気室35は、エアバッグ10内で最前方に位置し、フロントピラー93と前部ドア95との間に配置される。第1の気室35の上縁は、フロントピラー93にオーバーラップする。流通部41は、前後方向に延び、前部ドア95の上縁に沿って配置される。また、流通部41は、前部ドア95に重なるように膨張する。その結果、流通部41の全部又は一部(ここでは、下部)が、前部ドア95のドアトリム95Aにオーバーラップする。
このように、エアバッグ10は、膨張展開したときに車両90にオーバーラップする上膨張部42と下膨張部43とを有する。上膨張部42と下膨張部43は、前膨張部31の一部であり、エアバッグ10の上縁と下縁に設けられる。上膨張部42は、エアバッグ10の膨張時に、フロントピラー93にオーバーラップする。上膨張部42は、フロントピラー93とフロントピラートリム93Aとの間(フロントピラートリム93A内)で膨張する。膨張した上膨張部42は、フロントピラー93とフロントピラートリム93Aにより挟まれる。エアバッグ10が乗員を受け止めたときに、上膨張部42は、フロントピラー93により支えられる。
図4に、エアバッグ10の上膨張部42(図4ではハッチングを付す)を拡大して示す。図4は、図3のX領域を示している。図4に示す上膨張部42のHは、フロントピラー93の下縁に沿う長さである。上膨張部42のWは、フロントピラー93とオーバーラップする距離(オーバーラップ量)である。
上膨張部42は、図示のように、第1の気室35の所定領域であり、外縁接合部15を含む第1の気室35の上縁に設けられる。また、上膨張部42は、長さHがオーバーラップ量Wよりも長くなるように、エアバッグ10に形成される。ここでは、長さHは100mmに設定されている。オーバーラップ量Wは40mmに設定されている。
下膨張部43(図3参照)は、エアバッグ10の膨張時に、前部ドア95に設けられたドアトリム95Aにオーバーラップする。下膨張部43は、車室内で膨張して、ドアトリム95Aの表面に接する。エアバッグ10が乗員を受け止めたときに、下膨張部43は、ドアトリム95Aにより支えられる。下膨張部43において、エアバッグ10は、下縁の前方部分が他の部分よりも下方に大きく膨張するように形成される。これにより、下膨張部43内で、ピラー下方部分43Aが、他の部分(後方部分)43Bよりも下方に大きく膨張する。下膨張部43のピラー下方部分43Aは、フロントピラー93の下方で膨張する部分である。ピラー下方部分43Aは、フロントピラー93の下方に位置するドアトリム95Aにオーバーラップする。
ピラー下方部分43Aは、前膨張部31の一部を部分的に下方に突出させることで、下膨張部43に形成される。ピラー下方部分43Aは、第1の内部接合部16の下方に設けられる。下膨張部43の後方部分43Bは、第2の内部接合部17の下方に設けられる。第1の内部接合部16は、第2の内部接合部17よりも、下方の外縁接合部15から離して形成される。その結果、ピラー下方部分43Aは、他の部分(後方部分43B)よりも車両幅方向に厚く膨張する。ここでは、ピラー下方部分43Aの膨張時の直径R1は105mmに設定されている。直径R1は、第1の内部接合部16の下方の気室が膨張したときの直径である。後方部分43Bの膨張時の直径R2は95mmに設定されている。直径R2は、第2の内部接合部17の下方の気室が膨張したときの直径である。
図5に、エアバッグ10の下膨張部43(図5ではハッチングを付す)を拡大して示す。図5は、図3のY領域を示している。図5に示す下膨張部43のL1は、ピラー下方部分43Aがドアトリム95Aとオーバーラップする距離(オーバーラップ量)である。下膨張部43のL2は、後方部分43Bがドアトリム95Aとオーバーラップする距離(オーバーラップ量)である。
下膨張部43は、図示のように、流通部41の所定領域であり、外縁接合部15を含む流通部41の下部に設けられる。また、下膨張部43内で、ピラー下方部分43Aが、他の部分(後方部分43B)よりも大きくドアトリム95Aとオーバーラップする。ここでは、ピラー下方部分43Aのオーバーラップ量L1は130mmに設定されている。後方部分43Bのオーバーラップ量L2は50mmに設定されている。以上のとおり、ピラー下方部分43Aは、下膨張部43内で、相対的に下方に大きく膨張するとともに、ドアトリム95Aに相対的に大きくオーバーラップする。
エアバッグ10(図3参照)が乗員を受け止めたときに、上膨張部42と下膨張部43は、車両90の車体(フロントピラー93とドアトリム95A)に押し付けられる。フロントピラー93とドアトリム95Aは、上膨張部42と下膨張部43に干渉して、上膨張部42と下膨張部43を押さえる。その結果、上膨張部42と下膨張部43は、車体に支えられて、車外方向への移動が妨げられる。エアバッグ10は、前方において、上膨張部42と下膨張部43により、上縁と下縁が支えられて、車体に保持される。これにより、エアバッグ10は、乗員を受け止めたときに、車外方向への変形と移動が抑制される。
エアバッグ10は、乗員に押されて車外方向へ変形する。その際、エアバッグ10は、上下の2箇所で車体に支えられるため、変形が小さくなる。エアバッグ10の下膨張部43は、ドアトリム95Aにより支えられて、窓部97よりも外側へ移動するのが妨げられる。その結果、エアバッグ10は、乗員を受け止めたときに、側壁91を覆うように膨張した状態に維持される。乗員は、車外へ放出されることなく、エアバッグ10により確実に受け止められる。
以上のように、エアバッグ装置1は、カーテン状に膨張展開するエアバッグ10により乗員を確実に受け止めることができる。また、エアバッグ10が有する乗員の車外放出を抑制する性能(放出抑制性能という)を向上させることができる。更に、エアバッグ10内で、上膨張部42と下膨張部43が車体にオーバーラップする。そのため、下膨張部43のみを車体とオーバーラップさせるときに比べて、全体として少ないオーバーラップ量で、エアバッグ10の放出抑制性能を向上させることができる。これに伴い、エアバッグ10を小さくできるため、基布の使用量とエアバッグ10のコストを削減できる。従って、エアバッグ装置1を安価で製造できる。
本実施形態では、下膨張部43内で、ピラー下方部分43Aが、後方部分43Bよりも大きくドアトリム95Aとオーバーラップする。そのため、エアバッグ10の前方で、エアバッグ10の上下を強固に支えることができる。ピラー下方部分43Aの上方で乗員を受け止めたときに、エアバッグ10により、乗員の車外放出を確実に抑制できる。このエアバッグ10では、前方に位置する第1の気室35又は第1の内部接合部16の近傍で乗員を受け止めたときに、大きな効果が得られる。後方部分43Bの上方で乗員を受け止めたときにも、エアバッグ10の下縁は、後方部分43B及びピラー下方部分43Aにより車体に支えられるため、車外方向への移動が妨げられる。その結果、エアバッグ10により、乗員の車外放出を抑制できる。ピラー下方部分43Aのみを大きくオーバーラップさせることで、エアバッグ10の容量を小さくすることもできる。
下膨張部43のピラー下方部分43Aが、後方部分43Bよりも車両幅方向に厚く膨張するため、ピラー下方部分43Aの剛性が高くなる。これにより、エアバッグ10が乗員を受け止めたときに、ピラー下方部分43Aが変形し難くなる。ピラー下方部分43Aは、変形が抑制されるため、ドアトリム95Aに確実に、かつ、安定して支えられる。従って、エアバッグ10の放出抑制性能を、より向上させることができる。ピラー下方部分43Aのみを厚く膨張させることで、下膨張部43の全体を厚く膨張させるときよりも、エアバッグ10の容量を小さくすることもできる。
窓部97、98が開いた状況で、エアバッグ10により乗員を受け止めたときには、エアバッグ10が、窓部97、98の面(窓面という)の外側まで変形することがある。乗員は、窓面を越えて、窓部97、98から車外方向へ飛び出す虞がある。これに対し、エアバッグ10により、乗員が窓面から飛び出す距離を短くして、乗員が車外へ飛び出すのを防止できる。即ち、エアバッグ10により、乗員が窓面から飛び出す距離を所定距離内に抑えて、乗員の車外放出を抑制できる。下膨張部43がドアトリム95Aから外れた場合であっても、下膨張部43がドアトリム95Aに支えられている間に、乗員の移動を充分に止められるため、乗員の車外放出を防止できる。
図6と図7は、乗員を受け止めたエアバッグ10を示す図である。図6と図7では、エアバッグ10を図3に対応させて模式的に示している。乗員100は頭部のみ示す。
乗員100(図6参照)をピラー下方部分43Aの上方で受け止めると、エアバッグ10は車外方向へ変形する。ここでは、乗員100は、第1の気室35と第1の内部接合部16の近傍で受け止められる。その際、エアバッグ10は、上膨張部42と下膨張部43により、乗員100の上方と下方で車体に支えられて、上下の縁が車両90内に保持される。そのため、エアバッグ10により乗員100の移動を止めて、乗員100の車外への飛び出しを抑制できる。また、乗員100の車外への放出を防止できる。
乗員100(図7参照)を後方部分43Bの上方(ここでは、第2の内部接合部17の近傍)で受け止めたときにも、エアバッグ10は、上膨張部42と下膨張部43により支えられて、上下の縁が車両90内に保持される。そのため、エアバッグ10により乗員100の移動を止めて、乗員100の車外への飛び出しを抑制できる。乗員100の車外への放出も防止できる。
なお、米国連邦自動車安全基準(Federal Motor Vehicle Safety Standard)のFMVSS226には、膨張展開したエアバッグ10の放出抑制性能に関する試験が定められている。FMVSS226に定められた試験では、頭部を模したヘッドフォームを膨張展開したエアバッグ10に車室内側から車室外側に向けて衝突させて、車外へ突出したヘッドフォームの変位量を測定する。FMVSS226では、ヘッドフォームを衝突させる試験位置(ターゲットロケーション)も、車体レイアウトに対して規定されている。複数の試験位置の中で最も前方に設定される試験位置(最前方試験位置という)は、一般的に、フロントピラー93の下方に設定される場合が多い。
本実施形態のエアバッグ10では、下膨張部43のピラー下方部分43Aを、FMVSS226に規定されたエアバッグ10の最前方試験位置の下方に設けている。また、上膨張部42を、エアバッグ10の最前方試験位置の上方に設けている。上膨張部42とピラー下方部分43Aは、それぞれエアバッグ10の最前方試験位置の上方と下方に形成されて、最前方試験位置の上方と下方で車体にオーバーラップする。
1・・・エアバッグ装置、2・・・インフレータ、10・・・エアバッグ、11・・・前方部、12・・・表基布、13・・・裏基布、14・・・ガス供給口、15・・・外縁接合部、16〜19・・・内部接合部、20・・・連結部材、21〜26・・・固定布、30・・・膨張部、31・・・前膨張部、32・・・後膨張部、33・・・連結膨張部、34・・・非膨張部、35〜39・・・気室、40・・・中間膨張部、41・・・流通部、42・・・上膨張部、43・・・下膨張部、43A・・・ピラー下方部分、43B・・・後方部分、90・・・車両、91・・・側壁、92・・・ルーフレール、92A・・・ヘッドライニング、93・・・フロントピラー、93A・・・フロントピラートリム、94・・・センターピラー、95・・・前部ドア、95A・・・ドアトリム、96・・・後部ドア、97・・・窓部、98・・・窓部。

Claims (3)

  1. 車室内側壁の上部に沿ってフロントピラーまで配置されるエアバッグと、ガスを発生してエアバッグをカーテン状に膨張展開させるインフレータとを備えたエアバッグ装置であって、
    エアバッグが、エアバッグの膨張時にフロントピラーにオーバーラップする上膨張部と、エアバッグの膨張時に車両の前部ドアに設けられたドアトリムにオーバーラップする下膨張部とを有するエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
    下膨張部内で、フロントピラーの下方で膨張するピラー下方部分が、他の部分よりも大きくドアトリムとオーバーラップするエアバッグ装置。
  3. 請求項2に記載されたエアバッグ装置において、
    下膨張部のピラー下方部分が、前記他の部分よりも車両幅方向に厚く膨張するエアバッグ装置。
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