JP2012187374A - 足痛解消・軽減・トラブル解消靴及び中敷 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中底3の親指付け根部5及び小指付け根部6並びに踵部7を他の部位よりも相対的に低くし、中底3の上側に緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形中敷4を備えた。中底3の親指付け根部5及び小指付け根部6並びに踵部7が他の部位よりも相対的に低いため、中敷にパッドを突設してアーチサポート機能を持たせた靴のように足が圧迫されることがなく、弾力性を有する内底形中敷4により、体重を足裏全体に分散平均化して足裏全体に添って体重を支えることができる。
【選択図】図5
Description
また、中敷本体板の表面に駒状面ファスナを貼り付け、裏面(下面)にパイル状面ファスナが接着されている第1ないし第3のパッドを前記3つのアーチに対応させて中敷本体板上に取り付け、その上から、裏面にパイル状面ファスナが接着されている被覆シートを中敷本体板表面に貼り付けることにより、靴の中敷を構成するもの(特許文献3参照。)、足底の疼痛部位に掛かる圧力を他へ逃がすために疼痛部位の近位(踵寄り)を少し挙上するように、足底の形状に合わせた形状・厚みのパットを足底板のフットベットに貼り付け、試し履きしながらパットの形状及び厚み並びに位置を決定するもの(例えば、特許文献4参照。)もある。
また、上述の痛みや障害につながるデリケートな足に靴を適合させる靴合わせは非常に重要であり、服飾品として人が身につけるもののうち、ミリ単位の精度が要求されるのは靴しかないと言われている。
しかしながら、大きさが変わらない靴に対して、人の足の大きさは、様々な条件によって刻々と変化するものであり、例えば長時間の立ち仕事やデスクワーク等で同じ姿勢を維持した場合、運動不足、睡眠不足、エアコンによる冷え及びストレス等の生活環境による場合等には足がむくんで大きくなると共に、温度や湿度の高い夏は足が大きくなり、逆に冬は足が小さくなるという季節による大きさの変化もある。
よって、歩行時における足の痛みを解消又は軽減することができるように着用状況に合わせた調節を行うことができると共に、このような調節が容易な靴が求められている。
また、特許文献3の中敷では、第1ないし第3のパッドを着用者に合うように選択又は製作することが困難であると共に、それらを前記3つのアーチの位置に合わせて適切な位置に配置するためには非常に手間が掛かる。
さらに、特許文献4の中敷では、足裏の大切な3つのアーチの全てをサポートする機能はなく、パットの形状及び厚みを着用者に最も適合するように選択又は製作することが困難であると共に、着用者にとって最適な位置に配置するためには非常に手間が掛かる。
また、特許文献5の靴では、足骨の中足骨のアーチに対応した凹凸部が形成された足底板により足裏の大切な3つのアーチを支持することはできるが、特許文献1〜4の中敷と同様に、足の大きさの変化に応じて足の痛みを解消又は軽減するような適切な調節を行うことができない。
また、着用者の足裏に窪む土踏まずの深さに応じて小型シートを所要枚数重ねた上方突出部分により靴の内部で足が前後方向へずれ動くことを抑制する構成であることから、歩行時に足の裏が靴の内部で前後方向に完全に滑り動かなくなるまで、2日間程度の試し履きを繰り返しながら小型シート及び内底形シートの枚数調整を行う必要があるため、このような調整に手間が掛かると共に、小型シートの枚数調整を行う際には内底形シートを外す必要があるため、さらに手間が掛かる。
よって、特許文献6の靴は、上述の特徴を有するものであるが、改良の余地がある。
このような構成によれば、中底の親指付け根部及び小指付け根部並びに踵部が他の部位よりも相対的に低いことから、着用者の足の親指付け根及び小指付け根並びに踵が他の部位よりも低くなるため、相対的に低い親指付け根部(第1中足骨部)及び小指付け根部(第5中足骨部)とそれらの間の相対的に高い部分とにより横アーチがサポートされ、相対的に低い親指付け根部(第1中足骨部)及び踵部(踵骨部)とそれらの間の相対的に高い部分とにより内側縦アーチがサポートされ、相対的に低い小指付け根部(第5中足骨部)及び踵部(踵骨部)とそれらの間の相対的に高い部分とにより外側縦アーチがサポートされると共に、靴の内部で足が前後方向及び左右方向へずれ動くことを抑制することができる。
よって、アーチを形成する骨格の崩れに起因する障害を予防することができ、特に横アーチをサポートする機能を備えているため、現代人の持病とも言われる外反母趾の原因となる開帳足の進行を防止することができる。
また、中底の上側に、緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形中敷を備えていることから、着用者が足を載せた際に、中底の相対的に低い親指付け根部、小指付け根部及び踵部の角部に足が当たって痛くなることがない。
さらに、内底形中敷が緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されていることから、着用者の体重を足裏全体に分散平均化して足裏全体に添って体重を支えることにより、足裏の痛い部分の凸部に集中して掛かる負担を足裏全体に分散して足痛を解消又は軽減することができる。
また、中底の親指付け根部及び小指付け根部並びに踵部を他の部位よりも相対的に低くすることによりアーチサポート機能を持たせているので、靴に挿入して使用する中敷にパッドを突設すること等によりアーチサポート機能を持たせた靴のように足が圧迫されることがないと共に、中底の上側の内底形中敷が緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されているので、足がむくんで大きくなった際にも足が圧迫されにくい。
さらに、横アーチをサポートする機能により魚の目やタコができやすい開帳足の進行が防止され、内底形中敷が緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されているため、魚の目やタコの発生を防止することができる。
このような構成によれば、本底の上面に形成された収容凹部内に中底及び内底形中敷が収容されるので、従来の靴と比較して中底及び内底形中敷が相対的に低い位置にあることから、靴のサイズを通常より大きいサイズにすることなく、足のサイズに合わせた通常サイズの靴でもゆとりのある靴が得られる。
よって、足のサイズに合わせた中底により前記3つのアーチをより安定してサポートすることができながら、足が窮屈にならないため、足痛を解消又は軽減することができる。
その上、このように足が窮屈にならずに通気性を確保しやすい構造であると共に、横アーチがサポートされるため歩行の際に踏圧により指が開くため、水虫の治療及び予防に好適である。
このような構成によれば、着用者の縦アーチが高い場合であっても、前記凸部の高さを調節することにより、適切な縦アーチサポート機能を持たせることができる。
このような構成によれば、踵の外側が早く磨り減る良くない歩行姿勢を矯正して健康的な歩行姿勢にすることができる。
このような構成によれば、通常より大きいサイズの靴又は本底の上面に収容凹部を形成して中底及び内底形中敷を収容した靴により、着用者が靴を履いた状態でゆとりを持たせておき、緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形弾性パッドを挿入して靴合わせを行った状態で使用し、着用状況により靴が緩くなった際には前記弾性パッドを追加することにより靴合わせを容易に行うことができ、着用状況により靴がきつくなった際には前記弾性パッドの単又は複数を取り出すことにより靴合わせを容易に行うことができる。したがって、左右の足の大きさが違う場合等であっても自在に靴合わせを行うことができる。
このような足を圧迫しないと共に靴との擦れを防止できる効果から、親指若しくは小指の付け根の下側の魚の目が痛くて従来の靴では歩行が困難な人、又は、親指又は小指の横の魚の目と靴との擦り合い又は指の間の魚の目と指との擦り合いにより従来の靴では痛くて歩行が困難な人でも、本発明の足痛解消・軽減・トラブル解消靴を履くことにより痛くなく歩行することができる。
このような構成によれば、伸縮性シート材で挟まれたゼリー状薄膜体が踏圧により潰れてぐにゃぐにゃと変形して上下の伸縮性シート材間で若干のずれが生じて止まり指圧のような感覚が得られて気持よく、さらに緩衝効果が高くなるとともに足痛解消効果が高くなるため、より気持ちがよいスムーズな歩行が可能になる。
このような構成によれば、シート体の通孔により敏感な足の裏が適度に刺激されるため気持ちよく、長時間使用してもシート体上の伸縮性シート材により足裏が痛くなることがなく、シート体の通孔により、靴の内部で足が前後方向及び左右方向へずれ動くことを抑制することができるとともに通気性が向上する。
このような構成によれば、弾性パッドに足の甲を圧接した際には弾性パッドが足の甲の形状に合うように変形する共に、弾性パッドの内表面に多数の凹部が形成されていることから、弾性パッドと足の甲が擦れにくいため、靴ずれによる傷が治りにくく、足の知覚障害を起こして感覚が鈍くなり足の傷に気が付かずに足に重大な障害を起こすことがある糖尿病患者に適した靴となる。
その上、着用者の爪先を防護する先芯があるため甲部(アッパー部)が硬い安全靴に本発明の足痛解消・軽減・トラブル解消靴の構成を採用して弾性パッドを備えることにより、安全靴の着用が義務付けられ足痛等を辛抱している作業者に好適な靴となる。
このような構成によれば、靴に挿入して使用する足痛解消・軽減・トラブル解消中敷の基体が靴の中底と同等の材料又はゴム材料等の踏圧が掛かっても変形しにくい材料からなり、その親指付け根部及び小指付け根部並びに踵部が他の部位よりも相対的に低いことから、着用者の足の親指付け根及び小指付け根並びに踵が他の部位よりも低くなるため、相対的に低い親指付け根部(第1中足骨部)及び小指付け根部(第5中足骨部)とそれらの間の相対的に高い部分とにより横アーチがサポートされ、相対的に低い親指付け根部(第1中足骨部)及び踵部(踵骨部)とそれらの間の相対的に高い部分とにより内側縦アーチがサポートされ、相対的に低い小指付け根部(第5中足骨部)及び踵部(踵骨部)とそれらの間の相対的に高い部分とにより外側縦アーチがサポートされると共に、靴の内部で足が前後方向及び左右方向へずれ動くことを抑制することができる。
よって、アーチを形成する骨格の崩れに起因する障害を予防することができ、特に横アーチをサポートする機能を備えているため、現代人の持病とも言われる外反母趾の原因となる開帳足の進行を防止することができる。
また、基体の上側に、緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形弾性パッドを備えていることから、着用者が足を載せた際に、基体の相対的に低い親指付け根部、小指付け根部及び踵部の角部に足が当たって痛くなることがない。
さらに、内底形弾性パッドが緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されていることから、着用者の体重を足裏全体に分散平均化して足裏全体に添って体重を支えることにより、足裏の痛い部分の凸部に集中して掛かる負担を足裏全体に分散して足痛を解消又は軽減することができる。
また、基体の親指付け根部及び小指付け根部並びに踵部を他の部位よりも相対的に低くすることによりアーチサポート機能を持たせているので、基体にパッドを突設すること等によりアーチサポート機能を持たせた中敷のように足が圧迫されることがないと共に、基体の上側の内底形弾性パッドが緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されているので、足がむくんで大きくなった際にも足が圧迫されにくい。
さらに、横アーチをサポートする機能により魚の目やタコができやすい開帳足の進行が防止され、内底形弾性パッドが緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されているため、魚の目やタコの発生を防止することができる。
このような構成によれば、着用者の縦アーチが高い場合であっても、前記凸部の高さを調節することにより、適切な縦アーチサポート機能を持たせることができる。
このような構成によれば、踵の外側が早く磨り減る良くない歩行姿勢を矯正して健康的な歩行姿勢にすることができる。
このような構成によれば、足痛解消・軽減・トラブル解消中敷を挿入する靴を、通常より大きいサイズの靴又は本底の上面に収容凹部を形成して中底及び内底形中敷を収容した靴として、着用者が靴を履いた状態でゆとりを持たせておき、緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形弾性パッドを挿入して靴合わせを行った状態で使用し、着用状況により靴が緩くなった際には前記弾性パッドを追加することにより靴合わせを容易に行うことができ、着用状況により靴がきつくなった際には前記弾性パッドの単又は複数を取り出すことにより靴合わせを容易に行うことができる。したがって、左右の足の大きさが違う場合等であっても自在に靴合わせを行うことができる。
このような構成によれば、伸縮性シート材で挟まれたゼリー状薄膜体が踏圧により潰れてぐにゃぐにゃと変形して上下の伸縮性シート材間で若干のずれが生じて止まり指圧のような感覚が得られて気持よく、さらに緩衝効果が高くなるとともに足痛解消効果が高くなるため、より気持ちがよいスムーズな歩行が可能になる。
このような構成によれば、シート体の通孔により敏感な足の裏が適度に刺激されるため気持ちよく、長時間使用してもシート体上の伸縮性シート材により足裏が痛くなることがなく、シート体の通孔により、靴の内部で足が前後方向及び左右方向へずれ動くことを抑制することができるとともに通気性が向上する。
なお、以下において、左足用の足痛解消・軽減・トラブル解消靴及び足痛解消・軽減・トラブル解消中敷を代表させて、これらについて説明するが、右足用の足痛解消・軽減・トラブル解消靴及び足痛解消・軽減・トラブル解消中敷も同様の構成である。
なお、内底形中敷4は、緩衝可能な弾力性を有して足裏面の接触圧により塑性変形する発泡合成樹脂製シート体により形成する以外に、緩衝可能な弾力性を有して足裏面の接触圧により塑性変形しないシート体、例えば、天然ゴム発泡体及び合成ゴム発泡体等のゴム系材料からなるシート体、並びに、化学架橋又は物理発泡ポリエチレン樹脂発泡体等の発泡合成樹脂シート体等により形成してもよく、所望の硬さや弾力性に合わせて製作する。
また、このような緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形中敷4は、着用者の体重を足裏全体に分散平均化することができ、足裏全体に添って体重を支えることにより足裏の痛い部分の凸部に集中して掛かる負担を足裏全体に均等に分散することができるため、足痛を解消又は軽減することができる。
なお、内底形中敷4は、前記シート体の上下面に吸水性不織布やニットなどの編織布を重ねて、汗などを吸収する吸湿性を持たせたものであってもよく、吸水性不織布の材料として天然パルプを用いることにより、耐久性があって履き心地が長期間良好なものとなり、しかも充分な吸湿性があるので、油分の分泌が多い着用者でも長期間快適に使用することができる。
なお、小指付け根部(第5中足骨部)6に加えて薬指付け根部(第4中足骨部)も切除して段落ちさせてもよい。
また、図4に示す中底3(内底形中敷4)の長軸に沿う線Lに対して、指の付け根部(中足骨部)から前方に延びる部分を約5mm程度小指側にシフトさせ、親指付け根部5側の段落ち部(図5の窪みA)の幅を、小指付け根部6側の段落ち部(図5の窪みB)の幅よりも広くすることにより、親指の付け根に力が入りやすくなるため、O脚や膝痛に対する効果がある。
したがって、足裏の大切な3つのアーチをサポートする機能を備えていると共に足の前後方向及び左右方向へのずれが効果的に抑制されることから、前記3つのアーチを安定してサポートすることができる。
よって、アーチを形成する骨格の崩れに起因する障害を予防することができ、特に横アーチをサポートする機能を備えているため、現代人の持病とも言われる外反母趾の原因となる開帳足の進行を防止することができる。
さらに、内底形中敷4が緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されていることから、着用者の体重を足裏全体に分散平均化して足裏全体に添って体重を支えることにより、足裏の痛い部分の凸部に集中して掛かる負担を足裏全体に分散して足痛を解消又は軽減することができる。
さらにまた、踵部(踵骨部)7がその周りの部分よりも低く、内底形中敷4が緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されているため、踵が痛い着用者が使用した際にその痛みを解消又は軽減することができる。
さらに、横アーチをサポートする機能により魚の目やタコができやすい開帳足の進行が防止され、内底形中敷4が緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されているため、魚の目やタコの発生を防止することができる。
なお、図6及び図7には1枚の内底形弾性パッド8により靴合わせ用の調節を行った場合を示しているが、2枚以上の内底形弾性パッド8を重ねて靴合わせ用の調節を行ってもよいのは勿論である。
例えば、靴1のサイズを通常より大きいサイズとして着用者が靴1を履いた状態でゆとりを持たせておき、内底形弾性パッド8の単又は複数を挿入して靴合わせを行った状態で使用し、着用状況により靴1が緩くなった際には内底形弾性パッド8を追加することにより靴合わせを容易に行うことができ、着用状況により靴1がきつくなった際には内底形弾性パッド8の単又は複数を取り出すことにより靴合わせを容易に行うことができる。したがって、左右の足の大きさが違う場合等であっても自在に靴合わせを行うことができる。
以上のような足痛解消に適した靴1を着用者が履いた際に、この着用者が怪我等が重症で尚痛みが残る場合には、痛い箇所が当たる部分の内底形弾性パッド8や内底形中敷4に穴を明けて空間を形成することにより、足が靴に接触することにより生じる痛みを無くすことができる。
よって、足のサイズに合わせた中底3により足裏の大切な3つのアーチをより安定してサポートすることができながら、足が窮屈にならないため、足痛を解消又は軽減することができる。
また、このような本底2の上面に収容凹部Dを形成して中底3及び内底形中敷4を収容した靴1により、着用者が靴1を履いた状態でゆとりを持たせておき、緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形弾性パッド8の単又は複数(図8では2枚)を挿入して靴合わせを行った状態で使用し、着用状況により靴1が緩くなった際には内底形弾性パッド8を追加することにより靴合わせを容易に行うことができ、着用状況により靴1がきつくなった際には内底形弾性パッド8の単又は複数を取り出すことにより靴合わせを容易に行うことができる。したがって、左右の足の大きさが違う場合等であっても自在に靴合わせを行うことができる。
このような足を圧迫しないと共に靴との擦れを防止できる効果から、親指若しくは小指の付け根の下側の魚の目が痛くて従来の靴では歩行が困難な人、又は、親指又は小指の横の魚の目と靴との擦り合い又は指の間の魚の目と指との擦り合いにより従来の靴では痛くて歩行が困難な人でも、本発明の足痛解消・軽減・トラブル解消靴1を履くことにより痛くなく歩行することができる。
また、中底3及び内底形中敷4が相対的に低い位置にあり、高さ方向の余裕が大きいことから、医師の診断により数値化された中敷(足底板)の厚さが、従来の靴では対応ができない例えば15mm程度と厚い場合であっても、その厚さに合わせた所要枚数の弾性パッド8を挿入して使用することができるため、医師の指示通りの治療・保護が可能になる。
したがって、足形は千差万別であり無数に存在すると共に足の大きさも変化し、足の痛さは他人にはわからないものであるが、踏圧により塑性変形した内底形弾性パッド8を取り出して見れば着用者の足の状態を把握することができるため、口頭のみでの臨床試験が可能になる。
これに対して本発明の足痛解消・軽減・トラブル解消靴1は、ゆとりがあり足が窮屈にならないとともに靴合わせを容易に行うことができることから、図10に示すように母趾と第2趾との間にガーゼ21等を挟んだ状態で靴1を履いても痛みが発生せずに気持ちよく治療に専念でき、スムーズに歩行できるため、足の病気で一番多いと言われている外反母趾治療靴としても好適である。
すなわち、踵の外側が早く磨り減る良くない歩行姿勢は、(1)早く疲れること、(2)踵の外側が磨り減った靴を長く履き続けていると膝や腰が痛くなったり障害が生じること、(3)O脚になる恐れがあること、等の問題があり、このような歩行姿勢を矯正するために、指回りを広くした靴作りにするとともに、図11の補正パッド15の単又は複数を挿入して高さ調整を行った靴1を着用して足の内側に少し力を入れた状態で歩行することで、自然と踵の外側が磨り減らない健康的な歩行姿勢となる。
ここで、補正パッド15は、中底3の下面に貼着してもよいし、本底2の上面に貼着してもよい。
さらにまた、図6及び図8の内底形弾性パッド8の上下面に重ねる不織布や編織布に備長炭を練り込んだりセラミックを配合することにより、これらの遠赤外線効果により保温力を高めることができる。
なお、伸縮性不織布19により前記シート体22の下面を被わずに、伸縮性不織布19により前記シート22の上面のみを被うようにしてもよい。
このような構成によれば、弾性パッド10に足の甲を圧接した際には弾性パッド10が足の甲の形状に合うように変形すると共に、弾性パッド10の内表面に多数の凹部11,11,…が形成されていることから、弾性パッド10と足の甲が擦れにくいため、靴1は、靴ずれによる傷が治りにくく、足の知覚障害を起こして感覚が鈍くなり足の傷に気が付かずに足に重大な障害を起こすことがある糖尿病患者に適した靴となる。また、靴の継ぎ目の内面に弾性パッド10を取り付けることにより、継ぎ目が無い靴に近づくため、糖尿病患者用の靴として、より好ましいものになる。
その上、着用者の爪先を防護する先芯があるため甲部(アッパー部)が硬い安全靴に本発明の足痛解消・軽減・トラブル解消靴1の構成を採用して弾性パッド10を備えることにより、安全靴の着用が義務付けられ足痛等を辛抱している作業者に好適な靴となる。
例えば、図3〜図5及び図7において、中底3を靴に挿入して使用する中敷12の基体13とし、この基体13の上面に緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形弾性パッド14を貼着等により取り付ければよい。
なお、基体13は、靴の中底と同等の材料又はゴム材料等の踏圧が掛かっても変形しにくい材料により形成することができる。
また、図11において、中底3を靴に挿入して使用する中敷12の基体13とし、基体13の下側の足の外側部位に補正パッド15の単又は複数を備えることにより、踵の外側が早く磨り減る良くない歩行姿勢を矯正して健康的な歩行姿勢にすることができる。
ここで、補正パッド15は、基体13の下面に貼着してもよいし、中底の上面に貼着してもよい。
したがって、足裏の大切な3つのアーチをサポートする機能を備えていると共に足の前後方向及び左右方向へのずれが効果的に抑制されることから、前記3つのアーチを安定してサポートすることができる。
よって、アーチを形成する骨格の崩れに起因する障害を予防することができ、特に横アーチをサポートする機能を備えているため、現代人の持病とも言われる外反母趾の原因となる開帳足の進行を防止することができる。
さらに、内底形弾性パッド14が緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されていることから、着用者の体重を足裏全体に分散平均化して足裏全体に添って体重を支えることにより、足裏の痛い部分の凸部に集中して掛かる負担を足裏全体に分散して足痛を解消又は軽減することができる。
さらにまた、踵部(踵骨部)7がその周りの部分よりも低く、内底形弾性パッド14が緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されているため、踵が痛い着用者が使用した際にその痛みを解消又は軽減することができる。
さらに、横アーチをサポートする機能により魚の目やタコができやすい開帳足の進行が防止され、内底形弾性パッド14が緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成されているため、魚の目やタコの発生を防止することができる。
なお、伸縮性不織布19により前記シート22の下面を被わずに、伸縮性不織布19により前記シート22の上面のみを被うようにしてもよい。
このような構成によれば、着用者の縦アーチが高い場合であっても、凸部Eの高さを調節することにより、適切な縦アーチサポート機能を持たせることができる。
また、中底3又は基体13の形状は、図3及図16(a)のような形状に限定されるものではなく、図16(b)に示すように、中底3又は基体13の親指付け根部(第1中足骨部)5及び小指付け根部(第5中足骨部)6を左右方向の外側から略方形(矩形)状に切り欠くと共に、中底3又は基体13の踵部(踵骨部)7を円形の通孔としてもよい。
さらにまた、中敷12では、その基体13の形状を、図17(b)に示すように、図17(a)における基体13の指の付け根部(中足骨部)から前方に延びる部分の前側部分を切除した形状としてもよく、このような構成によれば、足の指のゆとりがさらに大きくなることから、足の指がさらに圧迫されにくくなると共に、歩行の際における指の蹴り返しがよくなる。
以上のように、靴1の中底3又は中敷12の基体13は、これらの親指付け根部5及び小指付け根部6並びに踵部7に通孔、切欠部又は段落ち部等を形成することにより、これらの部位が他の部位よりも相対的に低くなるようにすればよい。
また、足の痛みを解消又は軽減することができ、外反母趾や扁平足等の障害を予防することができると共に、靴合わせの調節を容易に行うことができるため、子供用の靴又は靴に挿入して使用する中敷にも適している。
すなわち、足の骨格が崩れて成長の過程で一旦変形してしまうと、この変形を正常な状態に戻すのは至難の業であるため、子供用の靴又は靴に挿入して使用する中敷として本発明に係る足痛解消・軽減・トラブル解消靴1又は足痛解消・軽減・トラブル解消中敷12を用いて子供の足に適合するように靴合わせをすることにより、子供の骨格が固まるまでの障害の予防や障害の治療を効果的に行うことができる。
さらに、足を締め付けずにゆとりを持たせることができると共に、痛い部分の凸部に集中して掛かる負担を分散して足痛を解消又は軽減することができるため、足指の付け根の関節が腫れた関節リウマチ患者や、症状が進行して外反母趾や内反小趾等の変形が加わった関節リウマチ患者用の靴又は靴に挿入して使用する中敷にも適している。
さらにまた、制靴(学校等の指定靴や企業等の指定安全靴)は、個人の足の形や状態に合わせた選択の余地がなく、制靴を強制的に履かせられることによる足の痛みや障害が多数報告されており、このような制靴によるトラブルを解消することができる中敷は皆無であったのに対し、制靴を着用者が履いた状態でゆとりを持たせておき、足痛解消・軽減中敷12を用いて内底形弾性パッド8,8,…により靴合わせを行うことにより、制靴であっても靴が原因で生じる足や身体の様々なトラブルを解消することができる。
なお、本発明に係る「足痛解消・軽減・トラブル解消靴」は、整形靴及び一般靴を含み、上履き、つっかけ等、本発明の趣旨を阻害しない範囲の全ての履物を含むものである。
E 凸部 L 長軸に沿う線
1 足痛解消・軽減・トラブル解消靴 1A 底部(ソール部)
1B 甲部(アッパー部) 2 本底(表底)
3 中底 4 内底形中敷
5 親指付け根部 6 小指付け根部
7 踵部 8 内底形弾性パッド
9A 甲革 9B 甲裏
10 弾性パッド 11 凹部
12 足痛解消・軽減・トラブル解消中敷 13 基体
14 内底形弾性パッド 15 補正パッド
16 長孔(活性炭収容部) 17 通孔
18 内底形シート体 19 伸縮性不織布(伸縮性シート材)
20 ゼリー状薄膜体 21 ガーゼ
22 緩衝可能な弾力性を有して足裏面の接触圧により塑性変形しないシート体
23 通孔
Claims (14)
- 中底の親指付け根部及び小指付け根部並びに踵部を他の部位よりも相対的に低くし、前記中底の上側に、緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形中敷を備えたことを特徴とする足痛解消・軽減・トラブル解消靴。
- 本底の上面に、前記中底及び内底形中敷を収容する収容凹部を形成してなる請求項1記載の足痛解消・軽減・トラブル解消靴。
- 前記中底の親指付け根部及び小指付け根部と踵部との間の上面に凸部を形成してなる請求項1又は2記載の足痛解消・軽減・トラブル解消靴。
- 前記中底が本底から取り外し可能なものであり、これら中底及び本底の間の足の外側部位の下方に補正パッドを挿入してなる請求項1〜3の何れか1項に記載の足痛解消・軽減・トラブル解消靴。
- 着用状況に適合させるように前記内底形中敷の上側に重ねて靴合わせ用の調節を行う、緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形弾性パッドを備えてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の足痛解消・軽減・トラブル解消靴。
- ゼリー状薄膜体を上下の伸縮性シート材で挟んでなる内底形シート体を前記内底形弾性パッドの下側に挿入してなる請求項5記載の足痛解消・軽減・トラブル解消靴。
- 前記内底形中敷又は内底形弾性パッドを、多数の通孔が全面にわたって形成された緩衝可能な弾力性を有して足裏面の接触圧により塑性変形しないシート体と、このシート体の上面を被う伸縮性シート材とにより構成してなる請求項1又は5記載の足痛解消・軽減・トラブル解消靴。
- 足の甲が当たる部分の内側に、内表面に多数の凹部を形成した弾性パッドを取り付けてなる請求項1〜7の何れか1項に記載の足痛解消・軽減・トラブル解消靴。
- 靴に挿入して使用する中敷であって、靴の中底と同等の材料又はゴム材料等の踏圧が掛かっても変形しにくい材料からなる基体の親指付け根部及び小指付け根部並びに踵部を他の部位よりも相対的に低くし、前記基体の上側に、緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形弾性パッドを備えたことを特徴とする足痛解消・軽減・トラブル解消中敷。
- 前記基体の親指付け根部及び小指付け根部と踵部との間の上面に凸部を形成してなる請求項9記載の足痛解消・軽減・トラブル解消中敷。
- 前記基体の下側の足の外側部位の下方に補正パッドを備えてなる請求項9又は10記載の足痛解消・軽減・トラブル解消中敷。
- 着用状況に適合させるように前記内底形弾性パッドの上側に重ねて靴合わせ用の調節を行う、緩衝可能な弾力性を有するシート体で形成した内底形弾性パッドを備えてなる請求項9〜11の何れか1項に記載の足痛解消・軽減・トラブル解消中敷。
- ゼリー状薄膜体を上下の伸縮性シート材で挟んでなる内底形シート体を前記内底形弾性パッドの下側に挿入してなる請求項12記載の足痛解消・軽減・トラブル解消中敷。
- 前記内底形弾性パッド又はその上に重ねて靴合わせ用の調節を行う前記内底形弾性パッドを、多数の通孔が全面にわたって形成された緩衝可能な弾力性を有して足裏面の接触圧により塑性変形しないシート体と、このシート体の上面を被う伸縮性シート材とにより構成してなる請求項9又は12記載の足痛解消・軽減・トラブル解消靴。
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