JP2012186093A - フローティングコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】より高周波な信号伝送に対応可能なフローティングコネクタを提供すること。
【解決手段】グランドコンタクトは、両端部にグランドコンタクト第1接続部とグランドコンタクト第2接続部が形成されており、グランドコンタクト第1接続部とグランドコンタクト第2接続部を接続する一対の細軸形状のグランドコンタクト可撓部を有し、信号コンタクトは、両端部に信号コンタクト第1接続部と信号コンタクト第2接続部が形成されており、信号コンタクト第1接続部と信号コンタクト第2接続部を接続する細軸形状の信号コンタクト可撓部を有し、信号コンタクト可撓部は、信号コンタクト第1接続部から信号コンタクト第2接続部に向かう途中で分岐すると共にこの分岐した部位がそれぞれ一対のグランドコンタクト可撓部に接近し、信号コンタクト第2接続部近傍で、分岐した部位が合流することを特徴とする、フローティングコネクタ。
【選択図】図3

Description

本発明は、両端部に設けられた接続部が、互いに相対変位可能となるように構成されたフローティングコネクタに関する。
従来、接続する対象(嵌合相手のコネクタや接続先の基板等)間で生じる振動等をある程度吸収可能とするために、接続部同士が互いに相対変位可能となるように構成されたフローティングコネクタが知られている。フローティングコネクタは、使用環境の厳しい車載装置等に好適に用いられる。
図1は、従来構造のフローティングコネクタの構成例である。本図では、絶縁体部材等の図示を省略し、導電性部材のみを表示している。このフローティングコネクタ200は、グランドコンタクト210と信号コンタクト220を備える。グランドコンタクト210及び信号コンタクト220は、例えば銅等の導電性部材によって形成され、各部分は、溶接等により一体形成される。
グランドコンタクト210は、嵌合相手のコネクタと接続されるグランドコンタクト第1接続部211と、半田付け等によって基板等に接続されるグランドコンタクト第2接続部212を備え、グランドコンタクト第1接続部211とグランドコンタクト第2接続部212は一対の細軸形状のグランドコンタクト可撓部213、214によって接続されている。また、信号コンタクト220は、嵌合相手のコネクタと接続される信号コンタクト第1接続部221と、半田付け等によって基板等に接続される信号コンタクト第2接続部222を備え、信号コンタクト第1接続部221と信号コンタクト第2接続部222は細軸形状の信号コンタクト可撓部223によって接続されている。
ここで、必然的な構造として、グランドコンタクト第1接続部211と信号コンタクト第1接続部221は絶縁部材等を介して互いに固定されている(以下、これらを第1接続部と称する)。グランドコンタクト第2接続部212と信号コンタクト第2接続部222も同様である(これらを第2接続部と称する)。
係る構造によって、第1接続部に接続された嵌合相手のコネクタと、第2接続部に接続された基板は、グランドコンタクト可撓部213、214や信号コンタクト可撓部223が撓むことにより、グランドコンタクト可撓部213、214や信号コンタクト可撓部223に直交する平面上で(図1におけるX方向及びY方向に)、ある程度の相対変位が可能となる。
また、図2は、従来構造のフローティングコネクタの他の部分構成例である。図2においては便宜上、図1と同一の符号を付すこととする。このフローティングコネクタ200は、グランドコンタクト可撓部213、214及び信号コンタクト可撓部223が単なる棒状ではなく、湾曲部213A、214A、123Aを備えている。この湾曲部213A、214A、223Aが撓むことにより、第1接続部に接続された嵌合相手のコネクタと、第2接続部に接続された基板は、X方向及びY方向に加えて、Z方向にもある程度の相対変位が可能となる。
また、特許文献1には、バネを介して第1接続部と第2接続部が接続されることにより、相対変位を可能としたフローティングコネクタの構造について記載されている。
特開2006−147305号公報
ところで、近年、コネクタを介して伝送される信号が、より高周波となる傾向が見られる。しかしながら、上記従来のフローティングコネクタは、高周波な信号伝送に対応することについて考慮がなされておらず、クロストーク等によるノイズの発生が許容できないものとなるおそれがある。
また、特許文献1に記載の構造では、バネ部分の特性インピーダンスが接続対象の機器の特性インピーダンスと整合せず、高周波な信号伝送に耐えない可能性がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、より高周波な信号伝送に対応することが可能なフローティングコネクタを提供することを、主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
両端部に設けられた接続部が相対変位可能となるように構成されたフローティングコネクタであって、
信号を伝送するための信号コンタクトと、グランドコンタクトと、を備え、
前記グランドコンタクトは、
両端部にグランドコンタクト第1接続部とグランドコンタクト第2接続部が形成されており、
前記グランドコンタクト第1接続部と前記グランドコンタクト第2接続部を接続する一対の細軸形状のグランドコンタクト可撓部を有し、
前記信号コンタクトは、
両端部に信号コンタクト第1接続部と信号コンタクト第2接続部が形成されており、
前記信号コンタクト第1接続部と前記信号コンタクト第2接続部を接続する細軸形状の信号コンタクト可撓部を有し、該信号コンタクト可撓部は、前記信号コンタクト第1接続部から前記信号コンタクト第2接続部に向かう途中で分岐すると共に該分岐した部位がそれぞれ前記一対のグランドコンタクト可撓部に接近し、前記信号コンタクト第2接続部近傍で、前記分岐した部位が合流することを特徴とする、
フローティングコネクタである。
この本発明の一態様によれば、信号コンタクト可撓部が、信号コンタクト第1接続部から信号コンタクト第2接続部に向かう途中で分岐すると共にこの分岐した部位がそれぞれ一対のグランドコンタクト可撓部に接近するため、信号コンタクトとグランドコンタクトの距離を全体的に短くすることができる。このため、グランドコンタクトが有する電磁的シールド機能を効果的に発揮させることができ、より高周波な信号伝送に対応することが可能となる。
本発明の一態様において、
前記グランドコンタクト第1接続部又は前記グランドコンタクト第2接続部から延出し、前記信号コンタクト可撓部に対向する板状の金属部材を更に備えることを特徴とするものとしてもよい。
こうすれば、グランドコンタクトが有する電磁的シールド機能を更に高めることができ、更に高周波な信号伝送に対応することが可能となる。
また、本発明の一態様において、
前記グランドコンタクトは、前記信号コンタクト可撓部の分岐した部位の間に延在する中間延在部位を更に備えることを特徴とするものとしてもよい。
こうすれば、グランドコンタクトが有する電磁的シールド機能を更に高めることができ、更に高周波な信号伝送に対応することが可能となる。
本発明によれば、より高周波な信号伝送に対応することが可能なフローティングコネクタを提供することができる。
従来構造のフローティングコネクタの構成例である。 従来構造のフローティングコネクタの他の部分構成例である。 本発明の第1実施例に係るフローティングコネクタ1の構成例である。 図3に示すA−A面におけるフローティングコネクタ1の断面図である。 本発明の第2実施例に係るフローティングコネクタ2の部分構成例である。 本発明の第2実施例に係るフローティングコネクタ2の他の部分構成例である。 本発明の第3実施例に係るフローティングコネクタ3の部分構成例である。 従来用いられている一般的なベローズタイプの接続構造を示す図である。 本発明の第4実施例に係るフローティングコネクタの接続構造50のうち、ジャック側の構造を示す図である。 本発明の第4実施例に係るフローティングコネクタの接続構造50のうち、プラグ側の構造を示す図である。 ジャック側コンタクト60とプラグ側コンタクト70が嵌合された状態のフローティングコネクタの接続構造50を示す図である。 本発明の第5実施例に係るフローティングコネクタの接続構造80を示す断面図である。 人が指などで金属シェル93を図12における左右方向から押圧することにより、突起93Aが凹部97Aから外れた状態を示す図である。 同軸ケーブルを用いてフローティングコネクタを実現する場合の構成例である。 同軸ケーブルを用いてフローティングコネクタを実現する場合の構成例である。 同軸ケーブルを用いてフローティングコネクタを実現する場合の構成例である。 同軸ケーブルを用いてフローティングコネクタを実現する場合の構成例である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
<第1実施例>
以下、図面を参照し、本発明の第1実施例に係るフローティングコネクタ1について説明する。なお、第1〜第3実施例に係るフローティングコネクタは、ジャック側コネクタとプラグ側コネクタのいずれであってもよいが、以下の説明ではジャック側コネクタであるものとする。
図3は、本発明の第1実施例に係るフローティングコネクタ1の構成例である。本図では、絶縁体部材等の図示を省略し、導電性部材のみを表示している。
このフローティングコネクタ1は、グランドコンタクト10と信号コンタクト20を備える。グランドコンタクト10及び信号コンタクト20は、例えば銅等の導電性部材によって形成され、各部分は、プレス成形や溶接等により一体形成される。
グランドコンタクト10は、嵌合相手のコネクタ(以下、相手側コネクタ100と称する)のグランドコンタクト110が接続されるグランドコンタクト第1接続部11と、半田付け等によって基板等に接続されるグランドコンタクト第2接続部12を備え、グランドコンタクト第1接続部11とグランドコンタクト第2接続部12は一対の細軸形状のグランドコンタクト可撓部13、14によって接続されている。
なお、フローティングコネクタ1の接続部の態様は上記に限らず、双方の接続部が相手側コネクタに接続されるものとしてもよい。
更に、第1実施例に係るフローティングコネクタ1は、グランドプレート15を備える。グランドプレート15は、グランドコンタクト第1接続部11から延出し(グランドコンタクト第2接続部12から延出してもよい)、後述する信号コンタクト可撓部23に対向する板状の金属部材である。
信号コンタクト20は、相手側コネクタ100の信号コンタクト120が接続される信号コンタクト第1接続部21と、半田付け等によって基板等に接続される信号コンタクト第2接続部22を備え、信号コンタクト第1接続部21と信号コンタクト第2接続部22は細軸形状の信号コンタクト可撓部23によって接続されている。
信号コンタクト可撓部23は、信号コンタクト第1接続部21から信号コンタクト第2接続部22に向かう途中の分岐点23Aで信号コンタクト可撓部23B、23Cに分岐し、信号コンタクト可撓部23B、23Cは、それぞれグランドコンタクト可撓部13、14に接近してこれらに沿うように延在し、信号コンタクト第2接続部22近傍の合流点23Dで合流する。なお「分岐」や「合流」は便宜的な表現であり、信号や電流の向きを表現している訳ではない。
図4は、図3に示すA−A面におけるフローティングコネクタ1の断面図である。図示するように、グランドプレート15は信号コンタクト可撓部23に対向するように配置されている。
グランドコンタクト第1接続部11と信号コンタクト第1接続部21は、LCP(Liquid Crystal Polymer)等の熱可塑性樹脂を成型した絶縁部材を介して互いに固定されている(以下、これらを第1接続部と称する)。グランドコンタクト第2接続部12と信号コンタクト第2接続部22も同様である(これらを第2接続部と称する)。
フローティングコネクタ1は、第1接続部に相手側コネクタ100が嵌合することによって、相手側コネクタの背後に接続された機器と、第2接続部に接続された基板等を電気的に導通させる。第1接続部に相手側コネクタ100が嵌合すると、相手側コネクタ100のグランドコンタクト110はグランドコンタクト第1接続部11に接続され、相手側コネクタ100の信号コンタクト120は信号コンタクト第1接続部21に接続される。第1接続部と相手側コネクタの嵌合態様には、ナイフ・フォーク、ベローズ等の種類が存在するが、本発明の適用上、特段の制限は存在しない。なお、後述する第4実施例の嵌合態様が、好適に用いられる。
係る構造によって、第1接続部に接続された相手側コネクタと、第2接続部に接続された基板等は、グランドコンタクト可撓部13、14や信号コンタクト可撓部23が撓むことにより、図3におけるX方向及びY方向に、ある程度の相対変位が可能となる。
本実施例に係るフローティングコネクタ1は、以下の理由により、高周波な信号伝送に対応可能となっている。
まず、信号コンタクト可撓部23は、信号コンタクト可撓部23B、23Cに分岐しており、これらはグランドコンタクト可撓部13、14に沿うように延在しているため、グランドコンタクト可撓部13、14による電磁的シールド効果を効果的に発揮させている。
また、グランドプレート15が信号コンタクト可撓部23に対向するように配置されているため、グランドプレート15による電磁的シールド機能が更に追加される。
更に、グランドコンタクト10と信号コンタクト20は、同一の素材で一体形成することが可能であるため、コストを安くすると共にフローティングコネクタ1内の特性インピーダンスをある程度整合することができる。この結果、接続対象の機器との間で特性インピーダンス整合をとることが容易となり、低いVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)を実現することができる。
これらによって、本実施例のフローティングコネクタ1は、図1、2に示した従来構成のフローティングコネクタと比較して、より高周波な信号伝送に対応することができる。
<第2実施例>
以下、図面を参照し、本発明の第2実施例に係るフローティングコネクタ2について説明する。
図5は、本発明の第2実施例に係るフローティングコネクタ2の部分構成例である。本図では、絶縁体部材等の図示を省略し、導電性部材のみを表示している。また、第2接続部に関する図示を省略している。
以下、第1実施例との共通部分については符号を変更せず、同一の符号によって説明する。
フローティングコネクタ2は、グランドコンタクト10と信号コンタクト20を備える。グランドコンタクト10及び信号コンタクト20は、例えば銅等の導電性部材によって形成され、各部分は、プレス成形や溶接等により一体形成される。
グランドコンタクト10は、相手側コネクタ100のグランドコンタクト110が接続されるグランドコンタクト第1接続部11と、半田付け等によって基板等に接続されるグランドコンタクト第2接続部12を備え、グランドコンタクト第1接続部11とグランドコンタクト第2接続部12は一対の細軸形状のグランドコンタクト可撓部13、14によって接続されている。
なお、フローティングコネクタ2の接続部の態様は上記に限らず、第1接続部と第2接続部の双方が相手側コネクタに接続されるものとしてもよい。
信号コンタクト20は、相手側コネクタ100の信号コンタクト120が接続される信号コンタクト第1接続部21と、半田付け等によって基板等に接続される信号コンタクト第2接続部22を備え、信号コンタクト第1接続部21と信号コンタクト第2接続部22は細軸形状の信号コンタクト可撓部23によって接続されている。
信号コンタクト可撓部23は、信号コンタクト第1接続部21から信号コンタクト第2接続部22に向かう途中の分岐点23Aで信号コンタクト可撓部23B、23Cに分岐し、信号コンタクト可撓部23B、23Cは、それぞれグランドコンタクト可撓部13、14に接近してこれらに沿うように延在し、信号コンタクト第2接続部22近傍の合流点23Dで合流する。
また、第2実施例に係るグランドコンタクト可撓部13、14、及び信号コンタクト可撓部23B、23Cは、それぞれ湾曲部13A、14A、23Ba、23Caを備える。
グランドコンタクト第1接続部11と信号コンタクト第1接続部21は、LCP等の熱可塑性樹脂を成型した絶縁部材を介して互いに固定されている。グランドコンタクト第2接続部12と信号コンタクト第2接続部22も同様である。
フローティングコネクタ2は、第1接続部に相手側コネクタ100が嵌合することによって、相手側コネクタの背後に接続された機器と、第2接続部に接続された基板等を電気的に導通させる。第1接続部に相手側コネクタ100が嵌合すると、相手側コネクタ100のグランドコンタクト110はグランドコンタクト第1接続部11に接続され、相手側コネクタ100の信号コンタクト120は信号コンタクト第1接続部21に接続される。第1接続部と相手側コネクタの嵌合態様には、ナイフ・フォーク、ベローズ等の種類が存在するが、本発明の適用上、特段の制限は存在しない。なお、後述する第4実施例の嵌合態様が、好適に用いられる。
係る構造によって、第1接続部に接続された相手側コネクタと、第2接続部に接続された基板等は、グランドコンタクト可撓部13、14や信号コンタクト可撓部23、特にこれらの湾曲部13A、14A、23Ba、23Caが撓むことにより、図5におけるX方向及びY方向に加えて、Z方向にもある程度の相対変位が可能となる。
本実施例に係るフローティングコネクタ2は、以下の理由により、高周波な信号伝送に対応可能となっている。
まず、信号コンタクト可撓部23は、信号コンタクト可撓部23B、23Cに分岐しており、これらはグランドコンタクト可撓部13、14に沿うように延在しているため、グランドコンタクト可撓部13、14による電磁的シールド効果を効果的に発揮させている。
更に、グランドコンタクト10と信号コンタクト20は、同一の素材で一体形成することが可能であるため、コストを安くすると共にフローティングコネクタ内の特性インピーダンスをある程度整合することができる。この結果、接続対象の機器との間で特性インピーダンス整合をとることが容易となり、低いVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)を実現することができる。
これらによって、本実施例のフローティングコネクタ2は、図1、2に示した従来構成のフローティングコネクタと比較して、より高周波な信号伝送に対応することができる。また、図5におけるZ方向の相対変位も可能としている。
なお、図6に示すように、グランドプレート15A、15Bがそれぞれグランドコンタクト第1接続部11とグランドコンタクト第2接続部12から延出し、信号コンタクト可撓部23に対向するように配置されてもよい。図6は、本発明の第2実施例に係るフローティングコネクタ2の他の部分構成例である。
<第3実施例>
以下、図面を参照し、本発明の第3実施例に係るフローティングコネクタ3について説明する。
図7は、本発明の第3実施例に係るフローティングコネクタ3の部分構成例である。本図では、絶縁体部材等の図示を省略し、導電性部材のみを表示している。また、第2接続部に関する図示を省略している。
以下、第1実施例及び第2実施例との共通部分については符号を変更せず、同一の符号によって説明する。
第3実施例に係るフローティングコネクタ3は、第2実施例に係るフローティングコネクタ2が有する構成に加え、グランドコンタクト可撓部17を備える。グランドコンタクト可撓部17は、細軸形状の導電性部材で形成され、グランドコンタクト可撓部13、14と並行して、グランドコンタクト第1接続部11とグランドコンタクト第2接続部12を接続する。グランドコンタクト可撓部17は、信号コンタクト可撓部23B、23Cの間に延在するように配置され、湾曲部17Aを備える。
本実施例に係るフローティングコネクタ3は、以下の理由により、高周波な信号伝送に対応可能となっている。
まず、信号コンタクト可撓部23は、信号コンタクト可撓部23B、23Cに分岐しており、これらはグランドコンタクト可撓部13、14に沿うように延在しているため、グランドコンタクト可撓部13、14による電磁的シールド効果を効果的に発揮させている。
また、信号コンタクト可撓部23B、23Cの間に延在するグランドコンタクト可撓部17が追加されているため、電磁的シールド効果を更に高めている。
更に、グランドコンタクト10と信号コンタクト20は、同一の素材で一体形成することが可能であるため、コストを安くすると共にフローティングコネクタ3内の特性インピーダンスをある程度整合することができる。この結果、接続対象の機器との間で特性インピーダンス整合をとることが容易となり、低いVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)を実現することができる。
これらによって、本実施例のフローティングコネクタ3は、図1、2に示した従来構成のフローティングコネクタと比較して、より高周波な信号伝送に対応することができる。また、図7におけるZ方向の相対変位も可能としている。
<第4実施例>
以下、図面を参照し、本発明の第4実施例に係るフローティングコネクタの接続構造について説明する。
図8は、従来用いられている一般的なベローズタイプの接続構造を示す図である。上記フローティングコネクタ1〜3を含めて、コネクタは、相手側コネクタとの間で図8に例示するような構造によって圧接により電気的導通を図っている。図8では、信号コンタクト第1接続部21と信号コンタクト120が接続されているものとした。係る構造では、振動等によって電気的導通が一時的に失われたり、所望の方向における変位の許容性が十分でない等の課題があった。
図9は、本発明の第4実施例に係るフローティングコネクタの接続構造50のうち、ジャック側の構造(ジャック側コンタクト60と表記した)を示す図である。図9(A)はジャック側コンタクト60の外観構成を示す斜視図であり、図9(B)は上面視であり、図9(C)は側面視であり、図9(D)は図9(B)に示すB−B面における断面図である。
図示するように、ジャック側コンタクト60は、板状の導電性部材をU字状に折り曲げた形状を有しており、U字の折り曲げ箇所には、図中X方向への可撓性を増加させるための孔部60A、60B(個数に特段の制限はない)が形成されている。また、一方の端部60Cには、面取り部60Dが形成されており、プラグ側コンタクト70の挿入を容易にしている。
図10は、本発明の第4実施例に係るフローティングコネクタの接続構造50のうち、プラグ側の構造(プラグ側コンタクト70と表記した)を示す図である。
図示するように、プラグ側コンタクト70は、先端部70Aが俵型の環状部材となっている。先端部70Aの孔部70Bは、図中X方向への可撓性を増加させるために形成されている。
図11は、ジャック側コンタクト60とプラグ側コンタクト70が嵌合された状態のフローティングコネクタの接続構造50を示す図である。図11(A)はフローティングコネクタの接続構造50の外観構成を示す斜視図であり、図11(B)は上面視であり、図11(C)は側面視であり、図11(D)は図11(B)に示すC−C面における断面図である。
係る構造によって、フローティングコネクタの接続構造50は、ジャック側コンタクト60とプラグ側コンタクト70の摺動により、図11におけるY方向及びZ方向への相対変位が可能となっている。この結果、フローティングコネクタの相対変位量を大きくすることができる。また、上記実施例1〜3のフローティングコネクタに採用されることにより、耐振動性等を更に向上させることができる。
<第5実施例>
以下、図面を参照し、本発明の第5実施例に係るフローティングコネクタの接続構造について説明する。
図12は、本発明の第5実施例に係るフローティングコネクタの接続構造80を示す断面図である。フローティングコネクタの接続構造80は、ジャック側コネクタ90及びプラグ側コネクタ95を含む。
ジャック側コネクタ90は、ジャック側コンタクト91を備える。ジャック側コンタクト91は、プラグ側コネクタ95のプラグ側コンタクト96が挿入されるとこれを両側から押圧し、プラグ側コンタクト96と電気的に導通する。ジャック側コンタクト91は、リード線92によって基板等に接続される。
また、ジャック側コネクタ90は、金属シェル93を備え、金属シェル93の先端部には突起93Aが形成されている。金属シェル93は、弾性構造となっており、図12におけるX方向に変位可能である。
また、ジャック側コネクタ90は、図示しない保持構造によって、接続される基板等に対して紙面の奥行き方向に相対変位可能となっている。
プラグ側コネクタ95は、プラグ側コンタクト96と、ケース97を備える。ケース97の内側には、突起93Aが嵌合可能な凹部97Aが形成されている。
ジャック側コネクタ90とプラグ側コネクタ95が接続された状態では、突起93Aが凹部97Aに嵌合しており、コネクタの「抜け」を防止することができる。
一方、人が指などで金属シェル93を図12における左右方向から押圧することにより、突起93Aが凹部97Aから外れる状態となる。図13は、係る状態を示す図である。この状態では、突起93A及び凹部97Aは、ジャック側コネクタ90をプラグ側コネクタ95から取り外す動作を妨げないため、スムースにジャック側コネクタ90をプラグ側コネクタ95から取り外すことができる。
本発明の第5実施例に係るフローティングコネクタの接続構造によれば、通常時には、コネクタ同士の抜けを防止することができ、取り外し時には、簡易な操作でコネクタを取り外すことが可能となる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記実施例で説明したようなフローティングコネクタは、同軸ケーブルを用いて実現することもできる。図14〜17は、係る場合の接続例である。こうすれば、変位量をより大きくすることができ、インピーダンス整合も容易となる。
本発明は、コンピュータ、及びその周辺機器の製造業等に利用可能である。
1、2、3 フローティングコネクタ
10 グランドコンタクト
11 グランドコンタクト第1接続部
12 グランドコンタクト第2接続部
13、14 グランドコンタクト可撓部
15 グランドプレート
20 信号コンタクト
21 信号コンタクト第1接続部
22 信号コンタクト第2接続部
23、23B、23C 信号コンタクト可撓部
23A、23D 分岐点
50、80 フローティングコネクタの接続構造
60 ジャック側コンタクト
60A、60B 孔部
60C 端部
60D 面取り部
70 プラグ側コンタクト
70A 先端部
70B 孔部
90 ジャック側コネクタ
91 ジャック側コンタクト
92 リード線
93 金属シェル
93A 突起
95 プラグ側コネクタ
96 プラグ側コンタクト
97 ケース
97A 凹部
100 相手側コネクタ
110 グランドコンタクト
120 信号コンタクト

Claims (3)

  1. 両端部に設けられた接続部が相対変位可能となるように構成されたフローティングコネクタであって、
    信号を伝送するための信号コンタクトと、グランドコンタクトと、を備え、
    前記グランドコンタクトは、
    両端部にグランドコンタクト第1接続部とグランドコンタクト第2接続部が形成されており、
    前記グランドコンタクト第1接続部と前記グランドコンタクト第2接続部を接続する一対の細軸形状のグランドコンタクト可撓部を有し、
    前記信号コンタクトは、
    両端部に信号コンタクト第1接続部と信号コンタクト第2接続部が形成されており、
    前記信号コンタクト第1接続部と前記信号コンタクト第2接続部を接続する細軸形状の信号コンタクト可撓部を有し、該信号コンタクト可撓部は、前記信号コンタクト第1接続部から前記信号コンタクト第2接続部に向かう途中で分岐すると共に該分岐した部位がそれぞれ前記一対のグランドコンタクト可撓部に接近し、前記信号コンタクト第2接続部近傍で、前記分岐した部位が合流することを特徴とする、
    フローティングコネクタ。
  2. 請求項1に記載のフローティングコネクタであって、
    前記グランドコンタクト第1接続部又は前記グランドコンタクト第2接続部から延出し、前記信号コンタクト可撓部に対向する板状の金属部材を更に備えることを特徴とする、
    フローティングコネクタ。
  3. 請求項1又は2に記載のフローティングコネクタであって、
    前記グランドコンタクトは、前記信号コンタクト可撓部の分岐した部位の間に延在する中間延在部位を更に備えることを特徴とする、
    フローティングコネクタ。
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