JP2012185522A - モールドの形成方法、回折格子の形成方法、および分布帰還型半導体レーザの製造方法 - Google Patents

モールドの形成方法、回折格子の形成方法、および分布帰還型半導体レーザの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウェハ面内での場所によって回折格子の形状を変える。
【解決手段】回折格子を形成するためのモールドの形成方法は、仮基板101にレジスト102を塗布する工程と、レジスト102に電子ビームEBを露光する工程と、第1のレジストパターン113を形成する工程と、第1のデューティ比を有する第1のパターン部111aを形成する工程と、第1のパターン部111aが形成された基板部111にレジスト114を塗布する工程と、当該レジスト114の表面の一部の領域以外の領域に電子ビームEBを露光する工程と、第2のレジストパターン115を形成する工程と、第2のデューティ比を有する第2のパターン部111bを形成する工程とを備える。この方法により形成したモールドを用いてナノインプリント法により回折格子25および分布帰還型半導体レーザ40を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドの形成方法、その回折格子の形成方法、およびその回折格子を有する分布帰還型半導体レーザの製造方法に関するものである。
従来、干渉露光や電子ビーム描画でレジストパターンを形成した後に、そのパターンをエッチング等で半導体基板に転写することで、分布帰還型半導体レーザの回折格子を形成する方法が知られている。
また、例えば特許文献1や非特許文献1に記載されたように、ナノインプリント法により所定のパターンを有するモールドを樹脂体に押し付けることで、当該樹脂体に回折格子のためのパターンを形成する方法が知られている。
特表2007−527248号公報
Nanoimprint lithography, Stephen Y. Chou etal., J. Vac. Sci. Technol. B14(6), Nov/Dec 1996, pp.4129-4133
干渉露光や電子ビーム描画でパターンを形成する従来技術の場合、例えばレジストに形成されるパターンの深さ、つまりアスペクト比がウエハ面内で一様であるため、エッチングによって半導体基板に転写された回折格子も、その深さがウエハ面内で一様である。このため、例えば、半導体基板上に形成される回折格子の一部分だけを深くすることや、エッチングレートの面内分布を補償する目的でレジストパターンの深さを能動的に制御するといったことは極めて困難である。また、パターンにおけるデューティ比を面内で能動的に分布させることも極めて困難であり、パターンにおけるピッチを能動的に分布させることも困難かあるいは極めて長時間が要求される。したがって、基本的には、半導体基板一枚に付き一つの形状の回折格子しか形成できない。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたもので、ウェハ面内での場所によって回折格子の形状を変えることができるモールドの形成方法、回折格子の形成方法、および分布帰還型半導体レーザの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のモールドの形成方法は、回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドの形成方法であって、基板上に電子ビーム露光用のレジストを塗布する工程と、加速電圧を変化させながらレジストの表面に電子ビーム露光を行う工程と、電子ビーム露光の後に、レジストを現像してレジストパターンを形成する工程と、モールドのパターン部のための膜をレジストパターン上に塗布する工程と、膜を硬化させた後に、基板およびレジストパターンを剥離することにより、パターン部を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
このような本発明のモールドの形成方法によれば、レジストの表面に加速電圧、ドーズ量を変化させながら電子ビームを露光し、当該露光されたレジストを現像してレジストパターンを形成する。このように、印加する加速電圧や与えるドーズ量を変化させながら電子ビームを露光するため、現像により形成されたレジストパターンではその深さ、デューティ比等の形状が、加速電圧、ドーズ量に応じて変化されている。さらに、電子ビームの描画パターンの設計を変更することにより、レジストパターンにおけるピッチ等も面内で所定の分布を有するように形成される。
このように形成されたレジストパターン上にモールドのパターン部のための例えばSOG(Spin On Glass)膜を塗布して硬化させた後に上記レジストパターンを剥離すると、当該レジストパターンと対応する形状のパターン部を有するモールドが形成される。すなわち、モールドのパターン部においても、その深さ、デューティ比、ピッチ等の形状が上記印加された加速電圧、ドーズ量あるいは描画パターンに応じて変化されている。
このように、深さ、デューティ比、ピッチ等の形状が変化されているパターン部を有するモールドを用いて回折格子を形成すれば、形成される回折格子においても、その形状を変化させることができる。
また、本発明のモールドの形成方法は、回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドの形成方法であって、基板上に電子ビーム露光用のレジストを塗布する工程と、当該レジストの表面の一部の領域に電子ビーム露光を行う工程と、電子ビーム露光の後に、レジストを現像して第1のレジストパターンを形成する工程と、第1のレジストパターンを用いて基板に対する第1のエッチングを行った後に、第1のレジストパターンを剥離することにより、第1のデューティ比を有する第1のパターン部を形成する工程と、第1のパターン部が形成された基板上に電子ビーム露光用のレジストを塗布する工程と、当該レジストの表面の一部の領域以外の他の一部の領域に電子ビーム露光を行う工程と、電子ビーム露光の後に、レジストを現像して第2のレジストパターンを形成する工程と、第2のレジストパターンを用いて第1のエッチングと異なる条件で基板に対する第2のエッチングを行った後に、第2のレジストパターンを剥離することにより、第2のデューティ比を有する第2のパターン部を形成する工程と、を備え、第1のパターン部と第2のパターン部とはモールドのパターン部の少なくとも一部を構成することを特徴とする。
また、本発明のモールドの形成方法は、回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドの形成方法であって、基板上に電子ビーム露光用のレジストを塗布する工程と、当該レジストの表面の一部の領域に電子ビーム露光を行う工程と、電子ビーム露光の後に、レジストを現像して第1のレジストパターンを形成する工程と、第1のレジストパターンを用いて基板に対する第1のエッチングを行った後に、第1のレジストパターンを剥離することにより、第1のピッチを有する第1のパターン部を形成する工程と、第1のパターン部が形成された基板上に電子ビーム露光用のレジストを塗布する工程と、当該レジストの表面の一部の領域以外の他の一部の領域に電子ビーム露光を行う工程と、電子ビーム露光の後に、レジストを現像して第2のレジストパターンを形成する工程と、第2のレジストパターンを用いて第1のエッチングと異なる条件で基板に対する第2のエッチングを行った後に、第2のレジストパターンを剥離することにより、第2のピッチを有する第2のパターン部を形成する工程と、を備え、第1のパターン部と第2のパターン部とはモールドのパターン部の少なくとも一部を構成することを特徴とする。
このような本発明のモールドの形成方法によれば、レジストの表面の一部の領域に形成した第1のレジストパターンを用いて基板に第1のエッチングを行うと、基板の上記一部の領域には第1のデューティ比又はピッチを有する第1のパターン部が形成される。また、レジストの表面の他の一部の領域に形成した第2のレジストパターンを用いて基板に第2のエッチングを行うと、基板の上記他の一部の領域には第2のデューティ比又はピッチを有する第2のパターン部が形成される。第1のエッチングと第2のエッチングとは、例えばエッチング時間が異なるなど、エッチング条件が異なるため、第1のパターン部と第2のパターン部とはそれぞれ異なるデューティ比又はピッチを有する。したがって、第1のパターン部および第2のパターン部を含んで構成されるモールドのパターン部は領域毎に異なるデューティ比又はピッチを有する。
このように、デューティ比又はピッチが変化されているパターン部を有するモールドを用いて回折格子を形成すれば、形成される回折格子においてもそのデューティ比又はピッチを変化させることができる。
また、本発明のモールドの形成方法では、第1のパターン部が第1の深さを有し、第2のパターン部が第2の深さを有し、第1の深さと第2の深さとはそれぞれ異なる深さである。
また、本発明のモールドの形成方法は、回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドの形成方法であって、基板上に、モールドのパターン部のための感光性の膜を塗布する工程と、加速電圧を変化させながら膜の表面に電子ビーム露光を行う工程と、電子ビーム露光の後に、膜を現像することにより、パターン部を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
このような本発明のモールドの形成方法によれば、パターン部のための例えばSOG膜の表面に加速電圧、ドーズ量あるいは描画パターンを変化させながら電子ビームを露光し、当該露光されたSOG膜を例えばバッファードフッ酸により現像してモールドのパターン部を形成する。このように、印加する加速電圧、ドーズ量あるいは描画パターンを変化させながら電子ビームを露光するため、形成されたモールドのパターン部ではその深さ、デューティ比、ピッチ等の形状が印加された加速電圧、与えられたドーズ量あるいは描画パターンに応じて変化されている。
このように、深さ、デューティ比、ピッチ等の形状が変化されているパターン部を有するモールドを用いて回折格子を形成すれば、形成される回折格子においても、その形状を変化させることができる。
また、本発明の回折格子の形成方法は、基板上に形成された樹脂体を用いて回折格子を形成する方法であって、上記のモールドの形成方法の何れかにより形成され、回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドを準備する工程と、モールドのパターン部を樹脂体に押し付ける工程と、パターン部を樹脂体に押し付けた状態で樹脂体を硬化させることによって、当該硬化した樹脂体に回折格子のためのパターンを形成する工程と、回折格子のためのパターンを用いて基板をエッチングすることにより、回折格子を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
このような本発明の回折格子の形成方法によれば、深さ等の形状が変化されているパターン部を有するモールドを用いてナノインプリント法により回折格子を形成する。このため、形成される回折格子においてもその深さ等の形状を変化させることができる。また、樹脂体はUV光により硬化されても良く、この場合にモールドは石英を含んでいても良く、樹脂体はUV硬化樹脂からなっていても良い。更に、樹脂体は熱により硬化されても良く、この場合にモールドは金属材料や半導体材料を含んでいても良く、樹脂体は熱可塑性樹脂からなっていても良い。
また、本発明の分布帰還型半導体レーザの製造方法は、活性層を含む基板上に樹脂体を形成する工程と、上記のモールドの形成方法の何れかにより形成され、回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドを準備する工程と、モールドのパターン部を樹脂体に押し付ける工程と、パターン部を樹脂体に押し付けた状態で樹脂体を硬化させることによって、当該硬化した樹脂体に回折格子のためのパターンを形成する工程と、回折格子のためのパターンを用いて基板をエッチングすることにより、回折格子を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
このような本発明の分布帰還型半導体レーザの製造方法によれば、深さ等の形状が変化されているパターン部を有するモールドを用いてナノインプリント法により回折格子を形成する。このため、形成される回折格子においてもその深さ等の形状を変化させることができる。
また、一枚のウェハ面内で深さ等の形状を変化させて回折格子を形成すると、回折格子の形状が異なる多種の分布帰還型半導体レーザを一枚のウェハの中に混在させて製造することができる。この場合には、特に少量多品種の生産に有利である。
また、回折格子を形成するためにエッチングが行われ、ウェハ面内においてエッチングレートに分布が生じる場合には、深さ等の形状が変化されているパターン部を有するモールドを用いることにより、当該エッチングレートの分布を補償することができる。この場合には、回折格子深さがエッチングレートの分布により不均一になることを抑制できるため、当該回折格子を有する分布帰還型半導体レーザの特性の均一性を向上させることができる。
また、深さ等の形状が変化されているパターン部を有するモールドを用いることにより、一つの分布帰還型半導体レーザの中で回折格子深さを変化させることができる。この場合には、一つの分布帰還型半導体レーザの中で、光軸方向に結合係数を変調できるので、光軸方向の光分布をコントロールでき、光強度を均一にできるため、光軸方向のホールバーニング等の現象を抑制することができる。
本発明によれば、ウェハ面内での場所によって回折格子の形状を変えることができる。
本実施形態にかかるモールドの形成方法(その1)の各工程を模式的に示す工程断面図である。 本実施形態にかかるモールドの形成方法(その1)の各工程を模式的に示す工程断面図である。 パターン部側からみたモールドを示す図であって、モールドが複数の領域に分かれていることをイメージしている。 本実施形態にかかるモールドの形成方法(その2)の各工程を模式的に示す工程断面図である。 本実施形態にかかるモールドの形成方法(その2)の各工程を模式的に示す工程断面図である。 本実施形態にかかるモールドの形成方法(その3)の各工程を模式的に示す工程断面図である。 本実施形態にかかる回折格子の形成方法の各工程を模式的に示す工程断面図である。 本実施形態にかかる回折格子の形成方法の各工程を模式的に示す工程断面図である。 本実施形態にかかる分布帰還型半導体レーザの製造方法の各工程を模式的に示す工程断面図である。 分布帰還型半導体レーザを一部破断して示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
最初に、本実施形態にかかるモールドを形成する方法について説明する。
[モールドの形成方法(その1)]
図1および図2は、本実施形態にかかるモールド10の形成方法の各工程を模式的に示す工程断面図である。
まず、図1(A)に示されるように、仮基板101上に電子ビーム露光用のレジスト102を塗布する。仮基板101は、例えばSi基板である。電子ビーム露光用のレジスト102としては、例えば、ポジ型のレジストである日本ゼオン株式会社製の商品名ZEP−520等を用いることができる。
次いで、図1(B)に示されるように、電子ビーム露光用のレジスト102の表面102aに加速電圧やドーズ量あるいは描画パターンを変化させながら電子ビームEBを露光する。図1(B)において、矢印の長さは例えば印加する加速電圧の強度を表しており、矢印間の距離は例えば表面102aにおいて電子ビームEBが露光される部分間の距離に相当する。つまり、図1(B)の矢印は、電子ビームEBの露光パターンの一例を示すものである。
次いで、上記露光されたレジスト102を現像すると、例えば図1(C)に示されるようなレジストパターン103が形成される。上記露光する工程で加速電圧やドーズ量あるいは描画パターンを変化させながら電子ビームEBを露光したため、露光場所によって電子ビームEBのレジスト102への侵入深さ、露光広さ、あるいは描画パターンが異なり、その結果、現像後のレジストパターン103においては、各溝の深さ、デューティ比、ピッチ等の形状がそれぞれ異なっている。
次いで、図2(A)に示されるように、レジストパターン103上にSOG膜104を回転塗布する。このSOG膜104は、後ほど、モールド10のパターン部10Aを構成する。
次いで、図2(B)に示されるように、SOG膜104が硬化された後に、当該SOG膜104上に石英基板106を接着剤105で接着する。この石英基板106は、後ほど、モールド10の基板部10Bを構成する。
次いで、図2(C)に示されるように、仮基板101およびレジストパターン103を剥離する。このようにして、パターン部10Aと、パターン部10Aに接する基板部10Bとを有するモールド10が完成される。
図3は、パターン部10A側からみたモールド10を示す図であって、モールド10が複数の領域に分かれていることをイメージしている。図3に示されたモールド10の各領域は互いに異なる形状のパターン部を有しており、例えば、領域Aではパターン部におけるアスペクト比が1.0であり、領域Bではアスペクト比が1.5であり、領域Cではアスペクト比が2.0であり、領域Dではアスペクト比が2.5である。なお、デューティ比やピッチ等により各パターン部の形状が異なっていても良い。
以上で説明したモールド10の形成方法によれば、レジスト102の表面に加速電圧やドーズ量あるいは描画パターンを変化させながら電子ビームEBを露光し、当該露光されたレジスト102を現像してレジストパターン103を形成する。このように、印加する加速電圧やドーズ量あるいは描画パターンを変化させながら電子ビームEBを露光するため、現像により形成されたレジストパターン103ではその深さ、デューティ比、ピッチ等の形状が印加された加速電圧やドーズ量あるいは描画パターンに応じて変化されている(図1(C)を参照)。
このように形成されたレジストパターン103上にモールド10のパターン部10AのためのSOG膜104を回転塗布して硬化させた後に上記レジストパターン103を剥離すると、当該レジストパターン103と対応する形状のパターン部10Aを有するモールド10が形成される。すなわち、モールド10のパターン部10Aにおいても、その深さ、デューティ比、ピッチ等の形状が印加された加速電圧やドーズ量あるいは描画パターンなどに応じて変化されている(図2(C)や図3を参照)。
このように、深さ、デューティ比、ピッチ等の形状が変化されているパターン部10Aを有するモールド10を用いて回折格子(後述する)を形成すれば、形成される回折格子においてもその形状をウェハ面内の場所によって変化させることができる。
[モールドの形成方法(その2)]
図4および図5は、本実施形態にかかるモールド11の形成方法の各工程を模式的に示す工程断面図である。
まず、図4(A)に示されるように、基板部111上に電子ビーム露光用のレジスト112を塗布する。基板部111は、例えば石英基板である。電子ビーム露光用のレジスト112としては、例えば、ポジ型のレジストである日本ゼオン株式会社製の商品名ZEP−520等を用いることができる。
次いで、図4(B)に示されるように、電子ビーム露光用のレジスト112の表面112aの一部の領域P1に電子ビームEBを露光する。このとき、前述した[モールドの形成方法(その1)]の一例でのように、加速電圧やドーズ量を変化させながら露光を行っても良い。また、面内において露光パターンあるいはパターンのピッチに所定の分布を有するように露光を行ってもよい。
次いで、上記露光されたレジスト112を現像すると、例えば図4(C)に示されるような第1のレジストパターン113が形成される。
次いで、第1のレジストパターン113を用いて基板部111に対する第1のエッチングを行った後に、当該第1のレジストパターン113を剥離すると、図4(D)に示されるように、基板部111上に第1の深さd1を有する第1のパターン部111aを形成することができる。なお、領域P1以外の部分は、上記第1のエッチング時に第1のレジストパターン113により保護されていたため、パターンが形成されていない。
次いで、図5(A)に示されるように、第1のパターン部111aが形成された基板部111上に、電子ビーム露光用のレジスト114を再び塗布する。電子ビーム露光用のレジスト114は上記レジスト112と同様のものであっても良い。
次いで、電子ビーム露光用のレジスト114の表面114aの一部の領域P1以外の他の一部の領域P2に電子ビームEBを露光する。このとき、前述した[モールドの形成方法(その1)]の一例でのように、加速電圧やドーズ量を変化させながら露光を行っても良い。あるいは、露光パターンにおいて、例えば繰り返しパターンのピッチに所定の分布を有するように露光を行ってもよい。
次いで、上記露光されたレジスト114を現像すると、例えば図5(B)に示されるような第2のレジストパターン115が形成される。
次いで、第2のレジストパターン115を用いて基板部111に対する第2のエッチングを行った後に、当該第2のレジストパターン115を剥離すると、図5(C)に示されるように、基板部111上に第2の深さd2を有する第2のパターン部111bを形成することができる。このとき、第2のエッチングは例えばエッチング時間が異なる等、上記第1のエッチングと異なるエッチング条件で行われる。なお、領域P2以外の部分は、上記第2のエッチング時に第2のレジストパターン115により保護されている。
次いで、図示はしないが、以上で説明したように、第nのレジストパターンの形成、異なる条件での第nのエッチング、第nの深さを有する第nのパターン部の形成を繰り返すことで、モールド11が完成される。
図3は、パターン部111a,111b側からみたモールド11を示す図であって、モールド11が複数の領域に分かれていることをイメージしている。図3に示されたモールド11の各領域は互いに異なる形状のパターン部を有しており、例えば、領域Aではパターン部におけるアスペクト比が1.0であり、領域Bではアスペクト比が1.5であり、領域Cではアスペクト比が2.0であり、領域Dではアスペクト比が2.5である。なお、加速電圧を変化させながら露光を行った場合には、深さやデューティ比等により各パターン部の形状が異なっている。また、露光パターンの繰り返しピッチを変化させながら露光を行った場合には、パターンのピッチ等の形状が異なっている。
以上で説明したモールド11の形成方法によれば、レジスト112の表面112aの一部の領域P1に形成した第1のレジストパターン113を用いて基板部111に第1のエッチングを行うと、基板部111の上記一部の領域P1には第1の深さd1を有する第1のパターン部111aが形成される。また、レジスト114の表面114aの他の一部の領域P2に形成した第2のレジストパターン115を用いて基板部111に第2のエッチングを行うと、基板部111の上記他の一部の領域P2には第2の深さd2を有する第2のパターン部111bが形成される。第1のエッチングと第2のエッチングとは、例えばエッチング時間が異なるなど、エッチング条件が異なるため、第1のパターン部111aと第2のパターン部111bとはそれぞれ異なる深さd1,d2を有する。したがって、第1のパターン部111aおよび第2のパターン部111aを含んで構成されるモールドのパターン部11Aは領域毎に異なる深さを有する。
このように、深さが変化されているパターン部11Aを有するモールド11を用いて回折格子(後述する)を形成すれば、形成される回折格子においてもその深さをウェハ面内の場所によって変化させることができる。
また、モールド11の形成方法によって形成したモールド11を用いて回折格子(後述する)を形成すれば、回折格子深さをウェハ面内の場所によって変化させることを目的で、回折格子が形成される半導体表面に直接にレジスト塗布、露光、現像、およびレジストストリッピングを繰り返し行わなくて済む。このため、上記半導体の結晶がダメージを受けることを防止できる。後述するように、回折格子が形成される半導体表面には、以上で説明した方法で形成したモールド11を用いてナノインプリンティングにより回折格子のためのパターンを形成することで、大幅に工期を短縮することができ、半導体結晶へのダメージも最小限に抑えることが出来る。
[モールドの形成方法(その3)]
図6は、本実施形態にかかるモールド12の形成方法の各工程を模式的に示す工程断面図である。
まず、図6(A)に示されるように、Si基板121上に感光性のSOG膜122を回転塗布する。後述するように、Si基板121はモールド12の基板部12Bを構成し、SOG膜122はモールド12のパターン部12Aを構成する。
次いで、図6(B)に示されるように、SOG膜122の表面122aに加速電圧やドーズ量を変化させながら電子ビームEBを露光する。あるいは、所望のパターンピッチを有するように、面内でパターンのピッチを変化させながら電子ビームEBを露光する。
次いで、上記露光されたSOG膜122を例えばバッファードフッ酸により現像すると、例えば図6(C)に示されるようなパターン部12Aが形成される。上記露光する工程で加速電圧やドーズ量あるいは描画パターンを変化させながら電子ビームEBを露光したため、露光場所によって電子ビームEBのSOG膜122への侵入深さや露光広さなどが異なり、その結果、現像後のパターン部12Aにおいては、各溝の深さ、デューティ比、ピッチ等の形状がそれぞれ異なっている。
このようにして、パターン部12Aと基板部12Bとを有するモールド12が完成される。
図3は、パターン部12A側からみたモールド12を示す図であって、モールド12が複数の領域に分かれていることをイメージしている。図3に示されたモールド12の各領域は互いに異なる形状のパターン部を有しており、例えば、領域Aではパターン部におけるアスペクト比が1.0であり、領域Bではアスペクト比が1.5であり、領域Cではアスペクト比が2.0であり、領域Dではアスペクト比が2.5である。なお、デューティ比やピッチ等により各パターン部の形状が異なっていても良い。
以上で説明したモールド12の形成方法によれば、パターン部12Aのための例えばSOG膜122の表面122aに加速電圧やドーズ量あるいは描画パターンを変化させながら電子ビームEBを露光し、当該露光されたSOG膜122を例えばバッファードフッ酸により現像してモールド12のパターン部12Aを形成する。このように、印加する加速電圧やドーズ量あるいは描画パターンを変化させながら電子ビームEBを露光するため、形成されたモールド12のパターン部12Aではその深さ、デューティ比、ピッチ等の形状が印加された加速電圧やドーズ量あるいは描画パターン等に応じて変化されている。
このように、深さ等の形状が変化されているパターン部12Aを有するモールド12を用いて回折格子(後述する)を形成すれば、形成される回折格子においてもその深さ等の形状をウェハ面内の場所によって変化させることができる。
[回折格子の形成方法]
引き続き、本実施形態にかかる回折格子を形成する方法について説明する。図7および図8は、本実施形態にかかる回折格子25の形成方法の各工程を模式的に示す工程断面図である。
最初に、前述した[モールドの形成方法(その1)]、[モールドの形成方法(その2)]、[モールドの形成方法(その3)]の何れかの方法により、モールドを形成する。以下の説明においては、説明の便宜のために、[モールドの形成方法(その1)]により、回折格子を形成するためのパターン部10Aを有するモールド10を形成したとする。なお、前述したようにパターン部10Aは場所によってその深さ、デューティ比、ピッチ等の形状が異なっている。
次に、図7(A)に示されるように、ナノインプリント法により、モールド10のパターン部10Aを樹脂体のレジスト21に力Fで押し付ける。この力Fは製造目的により適宜に調整することができる。レジスト21は、半導体基板20上に形成されている。この半導体基板20上には、レーザ作製に必要な多重量子井戸層やクラッド層を含むエピタキシャル層があらかじめ形成されていても良い。
次に、図7(B)に示されるように、モールド10をレジスト21に押し付けた状態でレジスト21を硬化させる。これにより、硬化したレジスト24に回折格子のためのパターン23が形成される。
レジスト24を硬化させる方法としては、UV光を用いた硬化方法(光式ナノインプリント法)、または熱を用いた硬化方法(熱式ナノインプリント法)を利用できる。光式ナノインプリント法の場合は、レジスト21はUV光により硬化される。このとき、モールド10に石英等のUV透過性の高い材料を用いることが好ましく、レジスト21としてはUV硬化樹脂を用いることが好ましい。一方、熱式ナノインプリント法の場合は、レジスト21は加熱後に冷却させることにより硬化される。このとき、モールド10にNiなどの金属材料を用いることが好ましく、レジスト21としては一般的な熱可塑性樹脂としてガラス転移点をもつ材料を用いることが好ましい。
次に、図7(C)に示されるように、回折格子のためのパターン23を有する硬化後のレジスト24からモールド10を剥離する。モールド10を離型した後のレジスト24には、場所により異なる形状の溝が形成されている。
次いで、図8(A)に示されるように、回折格子のためのパターン23を有する硬化後のレジスト24を用いて半導体基板20に対するエッチングを行う。このエッチングとしては、例えばリアクティブイオンエッチング(RIE)等の手法を用いることができ、例えばガス種や圧力等の条件をレジスト24と半導体基板20との両方がエッチングされるようにして行われる。
図8(B)に示されるように、エッチングがある程度進むと、溝が深い部分の半導体基板20がやがて露出し、半導体基板20がエッチングされる。さらにエッチングを続けると、溝が深い部分から順に、半導体基板20がエッチングされていく。最終的に、半導体基板20にはパターン23に応じて場所によって深さの違う溝により回折格子25が形成されることになる。すなわち、モールド10が図3に示されたように複数の領域に分かれており、各領域の形状として例えばアスペクト比が領域毎に異なる場合に、半導体基板20に形成された溝のアスペクト比は、レジスト24のアスペクト比およびモールド10のアスペクト比と相対関係を維持する。ただし、エッチングの選択比(レジスト24のエッチングレート:半導体基板20のエッチングレート)によって、上記相対関係を維持しながらもその各々の絶対値は異なる。例えば、レジスト24のアスペクト比が領域Aで1.0、領域Bで1.5、領域Cで2.0、領域Dで2.5である場合、半導体基板20に形成される溝のアスペクト比は、領域Aで0.5、領域Bで0.75、領域Cで1.0、領域Dで1.25となり得る。言い換えると、エッチングの選択比を変えることで、最終的に形成される回折格子25のアスペクト比の構成を意図的に変えることができる。
次いで、図8(C)に示されるように、エッチング終了後の残りのレジスト24を除去すると、回折格子25が完成される。
以上で説明した回折格子25の形成方法によれば、深さ等の形状が変化されているパターン部10Aを有するモールド10を用いてナノインプリント法により回折格子25を形成する。このため、形成される回折格子25においても、モールド10のパターン部10Aの形状と対応して、その深さ等の形状を変化させることができる。なお、上記例においては形状として深さを一例としているが、デューティ比やピッチ等についても同様に、モールド10のパターン部10Aの形状と対応して回折格子25の形状を形成することができる。
以上で説明した回折格子形成方法は同一ウエハ内で複数品種に対応した回折格子形状を得るための方法として適用することができる。これと同じ概念で、同一品種に対応した回折格子形状の均一性を向上する目的で上記回折格子形成方法を適用することができる。すなわち、エッチングで生じるウエハ面内の分布(ウエハ面内の場所によってエッチングレートが異なることに対する分布)をあらかじめ把握しておき、これを補償するような溝深さ、デューティ比、ピッチ等でモールド10を設計して形成することで、最終的に半導体基板20に形成される回折格子25の形状を均一にすることができる。例えば、エッチングレートの分布が同心円状であり、かつウエハ外周部が中心部に対して10%エッチングレートが大きい場合に、中心部に対して外周部の溝深さが10%浅い形状のモールド10を形成する。このモールド10を用いてナノインプリント法により回折格子25を形成することで、エッチング分布が補償され均一性に優れた回折格子25を形成することができる。
また、同一領域内に形成される同一素子(例えば一つの分布帰還型半導体レーザ)の中で回折格子の形状を変化させる目的で、上記説明した回折格子形成方法を適用することができる。このことにより、一つの分布帰還型半導体レーザの中で光軸方向に結合係数を変調できるので、光軸方向の光分布をコントロールでき、光強度を均一にできるため、光軸方向のホールバーニング等の現象を抑制することができる。
[分布帰還型半導体レーザの製造方法]
引き続き、本実施形態にかかる分布帰還型半導体レーザ40を製造する方法について説明する。図9は、本実施形態にかかる分布帰還型半導体レーザ40の製造方法の各工程を模式的に示す工程断面図である。図10は、上記製造方法により製造される分布帰還型半導体レーザ40を一部破断して示す斜視図である。
まず、図9(A)に示されるように、半導体基板20上に、第1クラッド層30、第1光閉じ込め層31、活性層32、第2光閉じ込め層33、第2クラッド層34及び樹脂体のレジスト21をこの順に形成する。なお、第1光閉じ込め層31及び第2光閉じ込め層33を形成しなくてもよい。
次に、図9(B)に示されるように、前述した本実施形態の回折格子の形成方法を用いて、樹脂体のレジスト21にモールド10のパターン部10Aを押し付けることにより、硬化した樹脂体のレジスト24に回折格子のためのパターン23を形成する。
次に、図9(C)に示されるように、上記の本実施形態の回折格子の形成方法において図8を参照しながら説明した方法により第2クラッド層34をエッチングした後に、レジスト24を除去することにより、回折格子25を形成する。
次に、図10に示されるように、回折格子25を形成した第2クラッド層34上に第3クラッド層を形成する。その後、第2クラッド層34、第3クラッド層、第2光閉じ込め層33、活性層32、第1光閉じ込め層31、及び第1クラッド層30をウェットエッチングすることにより半導体メサを形成する。さらに、その半導体メサを埋め込む半導体層35を形成した後、半導体層35及び第3クラッド層上に第4クラッド層36を形成する。なお、第4クラッド層36を形成しなくてもよい。その後、第4クラッド層36上に、コンタクト層37及び電極38をこの順に形成する。また、半導体基板20の裏面上に電極39を形成する。
上記工程を経ることによって、分布帰還型半導体レーザ40を製造することができる。
以上で説明した分布帰還型半導体レーザ40の形成方法によれば、深さ等の形状が変化されているパターン部10Aを有するモールド10を用いてナノインプリント法により回折格子25を形成する。このため、形成される回折格子25においてもその深さ等の形状を変化させることができる。
また、一枚のウェハ面内で深さ等の形状を変化させて回折格子25を形成すると、回折格子25の形状が異なる多種の分布帰還型半導体レーザ40を一枚のウェハの中に混在させて製造することができる。この場合には、特に少量多品種の生産に有利である。
また、回折格子25を形成するためにエッチングが行われ、ウェハ面内においてエッチングレートに分布が生じる場合には、深さ等の形状が変化されているパターン部10Aを有するモールド10を用いることにより、当該エッチングレートの分布を補償することができる。この場合には、回折格子深さがエッチングレートの分布により不均一になることを抑制できるため、当該回折格子25を有する分布帰還型半導体レーザ40の特性の均一性を向上させることができる。
また、深さ等の形状が変化されているパターン部10Aを有するモールド10を用いることにより、一つの分布帰還型半導体レーザ40の中で回折格子深さを変化させることができる。この場合には、一つの分布帰還型半導体レーザ40の中で、光軸方向に結合係数を変調できるので、光軸方向の光分布をコントロールでき、光強度を均一にできるため、光軸方向のホールバーニング等の現象を抑制することができる。
10,11,12…モールド、10A,11A,12A…パターン部、10B,12B…基板部、101…仮基板、102,112,114…電子ビーム露光用のレジスト、102a,112a,114a…電子ビーム露光用のレジストの表面、103,113,115…レジストパターン、104…SOG膜、105…接着剤、106…石英基板、111…基板部、111a,111b…パターン部、121…Si基板、122…SOG膜、122a…SOG膜の表面、20…半導体基板、21…樹脂体のレジスト、23…回折格子25のためのパターン、24…硬化したレジスト、25…回折格子、30…第1クラッド層、31…第1光閉じ込め層、32…活性層、33…第2光閉じ込め層、34…第2クラッド層、35…半導体メサを埋め込む半導体層、36…第4クラッド層、37…コンタクト層、38,39…電極、40…分布帰還型半導体レーザ。

Claims (8)

  1. 回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドの形成方法であって、
    基板上に電子ビーム露光用のレジストを塗布する工程と、
    当該レジストの表面の一部の領域に電子ビーム露光を行う工程と、
    前記電子ビーム露光の後に、前記レジストを現像して第1のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンを用いて前記基板に対する第1のエッチングを行った後に、前記第1のレジストパターンを剥離することにより、第1のデューティ比を有する第1のパターン部を形成する工程と、
    前記第1のパターン部が形成された基板上に電子ビーム露光用のレジストを塗布する工程と、
    当該レジストの表面の前記一部の領域以外の他の一部の領域に電子ビーム露光を行う工程と、
    前記電子ビーム露光の後に、前記レジストを現像して第2のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2のレジストパターンを用いて前記第1のエッチングと異なる条件で前記基板に対する第2のエッチングを行った後に、前記第2のレジストパターンを剥離することにより、第2のデューティ比を有する第2のパターン部を形成する工程と、
    を備え、
    前記第1のパターン部と第2のパターン部とは前記モールドの前記パターン部の少なくとも一部を構成することを特徴とするモールドの形成方法。
  2. 回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドの形成方法であって、
    基板上に電子ビーム露光用のレジストを塗布する工程と、
    当該レジストの表面の一部の領域に電子ビーム露光を行う工程と、
    前記電子ビーム露光の後に、前記レジストを現像して第1のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンを用いて前記基板に対する第1のエッチングを行った後に、前記第1のレジストパターンを剥離することにより、第1のピッチを有する第1のパターン部を形成する工程と、
    前記第1のパターン部が形成された基板上に電子ビーム露光用のレジストを塗布する工程と、
    当該レジストの表面の前記一部の領域以外の他の一部の領域に電子ビーム露光を行う工程と、
    前記電子ビーム露光の後に、前記レジストを現像して第2のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2のレジストパターンを用いて前記第1のエッチングと異なる条件で前記基板に対する第2のエッチングを行った後に、前記第2のレジストパターンを剥離することにより、第2のピッチを有する第2のパターン部を形成する工程と、
    を備え、
    前記第1のパターン部と第2のパターン部とは前記モールドの前記パターン部の少なくとも一部を構成することを特徴とするモールドの形成方法。
  3. 前記第1のエッチングと前記第2のエッチングとはエッチング時間が異なることを特徴とする請求項1又は2記載のモールドの形成方法。
  4. 前記第1のパターン部は、第1の深さを有し、
    前記第2のパターン部は、第2の深さを有し、
    前記第1の深さと前記第2の深さとはそれぞれ異なる深さであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のモールドの形成方法。
  5. 基板上に形成された樹脂体を用いて回折格子を形成する方法であって、
    請求項1又は2に記載のモールドの形成方法により形成され、前記回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドを準備する工程と、
    前記モールドの前記パターン部を前記樹脂体に押し付ける工程と、
    前記パターン部を前記樹脂体に押し付けた状態で前記樹脂体を硬化させることによって、当該硬化した樹脂体に前記回折格子のためのパターンを形成する工程と、
    前記回折格子のためのパターンを用いて前記基板をエッチングすることにより、前記回折格子を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする回折格子の形成方法。
  6. 前記樹脂体はUV光により硬化され、
    前記モールドは石英を含み、
    前記樹脂体はUV硬化樹脂からなる、
    ことを特徴とする請求項5記載の回折格子の形成方法。
  7. 前記樹脂体は熱により硬化され、
    前記モールドは金属材料を含み、
    前記樹脂体は熱可塑性樹脂からなる、
    ことを特徴とする請求項6記載の回折格子の形成方法。
  8. 活性層を含む基板上に樹脂体を形成する工程と、
    請求項1又は2に記載のモールドの形成方法により形成され、回折格子を形成するためのパターン部を有するモールドを準備する工程と、
    前記モールドの前記パターン部を前記樹脂体に押し付ける工程と、
    前記パターン部を前記樹脂体に押し付けた状態で前記樹脂体を硬化させることによって、当該硬化した樹脂体に前記回折格子のためのパターンを形成する工程と、
    前記回折格子のためのパターンを用いて前記基板をエッチングすることにより、前記回折格子を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする分布帰還型半導体レーザの製造方法。
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