JP2012185097A - 放射性廃棄物除染方法 - Google Patents

放射性廃棄物除染方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012185097A
JP2012185097A JP2011049559A JP2011049559A JP2012185097A JP 2012185097 A JP2012185097 A JP 2012185097A JP 2011049559 A JP2011049559 A JP 2011049559A JP 2011049559 A JP2011049559 A JP 2011049559A JP 2012185097 A JP2012185097 A JP 2012185097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decontamination
chemical
chemical solution
oxide film
radioactive waste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011049559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5766471B2 (ja
Inventor
Masato Kanetome
正人 金留
Takashi Nakano
貴司 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2011049559A priority Critical patent/JP5766471B2/ja
Publication of JP2012185097A publication Critical patent/JP2012185097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5766471B2 publication Critical patent/JP5766471B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

【課題】薬液の使用量が少なく、処理する温度が低く、かつ短い時間でも放射性物質を含有した酸化皮膜の除染率を向上させることができる放射性廃棄物除染方法を提供する。
【解決手段】原子力発電プラントの一次系を構成する部材を取り替えた後に廃棄する除染対象物の内表面に形成した酸化皮膜を除去する放射性廃棄物除染方法であって、除染対象物の放射線量を計測する第1の計測工程と、除染対象物の酸化皮膜を溶解させて除染するための薬液を除染対象物の内表面に所定時間とどまるように保持させる薬液保持工程と、所定時間経過後に保持させた薬液を除去する薬液除去工程と、除染後の除染対象物の放射線量を計測する第2の計測工程と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、原子力発電プラント等の放射線取扱い施設に設置された配管、機器、構造部材等の放射性物質の除染方法に係り、原子炉一次系の配管や機器の内表面に形成した酸化皮膜除去方法に関するものである。
原子力発電プラント等の放射線取扱い施設において、放射性物質を含む流体と接触する配管などの構造部品は、施設の運転に伴ってその内表面に放射性物質を含む酸化皮膜が付着または生成する。施設の運転期間が長くなると、配管や機器等の周囲は放射線量が高まり、定期検査や保守工事あるいは廃棄物解体工事等において作業員の被ばく線量が増大するおそれがある。作業員の被ばくを低減するため、配管や機器等に付着した放射性物質を除去(以下、除染と同義)しなければならない。
この除染の対象となる代表的なものとして原子炉一次冷却系(以下、一次系ともいう)がある。この一次冷却系には放射性物質を含有するクラッド(crud)と呼ばれるスケールが付着する。このクラッドは原子炉一次冷却系配管や機器周辺において、作業者が放射線被ばくを受ける放射線源となっている。放射線被ばくの低減を図り、作業環境向上のためにクラッドの除去が必要となる。このクラッドの除去は、主として化学除染法によって行われている。
特許文献1には、高い洗浄力を有し、放射性クラッドの除染が可能で、かつ金属材料に対して腐食性が小さい化学洗浄剤が提案されている。これはマロン酸とヒドラジンを有効成分として含有する組成物からなる化学洗浄剤である。
特開昭62−127483号公報
特許文献1に記載されている化学洗浄剤は、薬液中に除染対象物を浸漬しなければならないため新たな設備や機材が必要となるという問題があった。また80℃〜100℃の溶液の中に除染対象物を浸漬しなければならないため、作業中の薬液の管理に手間がかかると共に長時間の連続作業となり人的負担が増大するという問題があった。
また従来の化学除染法は、除染対象物が大型の場合、除染処理設備の新設や大型化、大量の薬液が必要となることや作業後の廃液処理費用が増大するという問題があった。
また除染後の配管や機器等はドラム缶に入れて廃棄することになるが、1つのドラム缶あたりの放射線量が定められおり、除染率が低い場合は放射線量が高いので廃棄するドラム缶の数が増えてしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、薬液の使用量が少なく、処理する温度が低く、かつ短い時間でも放射性物質を含有した酸化皮膜の除染率を向上させることができる放射性廃棄物除染方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の放射性廃棄物除染方法は、原子力発電プラントの一次系を構成する部材を取り替えた後に廃棄する除染対象物の内表面に形成した酸化皮膜を除去する放射性廃棄物除染方法であって、除染対象物の放射線量を計測する第1の計測工程と、除染対象物の酸化皮膜を溶解させて除染するための薬液を除染対象物の内表面に所定時間とどまるように保持させる薬液保持工程と、所定時間経過後に保持させた薬液を除去する薬液除去工程と、除染後の除染対象物の放射線量を計測する第2の計測工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、薬液をゲル化させてゲル状としたことで、除染対象の酸化皮膜表面に薬液を塗布し、薬液を酸化皮膜表面に長時間とどめておくことが可能となった。薬液を酸化皮膜表面に長時間保持させることで、薬液が酸化皮膜表面を溶解し、続いて母材金属に薬液を浸透させるための十分な時間を確保することができる。これにより放射性物質の除染率を向上させることができる。また薬液を酸化皮膜表面に十分に接触保持させられるため、従来よりも短い時間で除染処理を行うことができる。
本発明の放射性廃棄物除染方法は、薬液を調製する薬液調製工程と、第1の計測工程と第2の計測工程とで取得した放射線量を比較して1/2以下に放射線量が低減しているかを判断する判断工程と、薬液を除去した除染対象物を洗浄する洗浄工程と、薬液除去工程で除去した薬液を廃液処理する廃液処理工程と、を有することが、好ましい。
この構成によれば、薬液をゲル化させてゲル状としたことで、除染対象の酸化皮膜表面に薬液を塗布し、薬液を酸化皮膜表面に長時間とどめておくことが可能となった。これにより、薬液を酸化皮膜表面に長時間保持させることで、薬液が酸化皮膜表面を溶解し、続いて母材金属に薬液を浸透させるための十分な時間を確保することができ、放射性物質の除染率を向上させることができる。また廃液処理量及び廃棄物量を大幅に削減することができる。
本発明の放射性廃棄物除染方法の薬液は、薬品と、ゲル化剤と、溶媒と、を含むことが、好ましい。
この構成によれば、薬液をゲル化させてゲル状としたことで、除染対象の酸化皮膜表面に薬液を塗布し、薬液を酸化皮膜表面に長時間とどめておくことが可能となった。これにより、放射性物質の除染率を向上させることができる。
本発明の放射性廃棄物除染方法の薬品は、酸化皮膜の種類に応じて、硝フッ酸、硝フッ酸及びシュウ酸、硝フッ酸及び過マンガン酸、硝フッ酸及び過マンガン酸カリウム、硝フッ酸及びクエン酸、の何れか1つ以上を含み、ゲル化剤は、薬品の種類及び除染対象物の種類に応じて、リン酸架橋でんぷん、セルロース誘導体の何れか1つ以上を含み、溶媒は、純水とマイクロナノバブル含有純水との何れか一方または両方を含むことが、好ましい。
この構成によれば、薬液を酸化皮膜表面に長時間保持させることで、薬液が酸化皮膜表面を溶解し、続いて母材金属に薬液を浸透させるための十分な時間を確保することができ、放射性物質の除染率を向上させることができる。
本発明の放射性廃棄物除染方法の廃液処理工程の廃液処理は、少なくとも中和剤を含む薬剤を使用し、中和剤は、水酸化カルシウムと炭酸カルシウムとの何れか一方または両方を含むことが、好ましい。
この構成によれば、廃液処理量及び廃棄物量を大幅に削減することができる。
本発明の放射性廃棄物除染方法の薬液保持工程は、薬液を除染対象物の内表面に塗布する塗布工程を有し、塗布工程は、遠隔操作可能な塗布装置で行うことが、好ましい。
この構成によれば、薬液はゲル状のため簡易な方法として刷毛やへら等を用いて、除染対象物の内表面に塗布することができる。これにより、ロボットハンドなどの遠隔操作により刷毛やへら等を用いて薬液を塗布できるため放射線量が高い場合でも被ばくを防止しながら除染作業を行うことができる。
本発明の放射性廃棄物除染方法の所定時間は、16時間以下であることが、好ましい。
この構成によれば、薬液を酸化皮膜表面に十分に接触保持させられるため、従来よりも短い時間で除染処理を行うことができる。
本発明の放射性廃棄物除染方法によれば、薬液の使用量が少なく、処理する温度が低く、かつ短い時間でも放射性物質を含有した酸化皮膜の除染率を向上させることができる。
図1は、本発明の実施例に係る放射性廃棄物除染方法が適用される原子力発電プラントを模式的に表した概略構成図である。 図2は、本実施例に係る放射性廃棄物除染方法の手順を示すフロー図である。 図3は、本実施例のゲル化させた薬液を配管内表面に塗布した状態を示す図である。 図4は、本実施例の薬液を塗布した配管を図3の矢印X方向から見た図である。 図5は、本実施例の基材に薬液を保持させた貼り剤を示す図である。 図6は、本実施例の除染対象物の配管内表面に貼り剤を貼った状態を示す図である。 図7は、従来の除染方法を説明する図である。
以下に、本発明に係る放射性廃棄物除染方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
以下の実施例では、原子力発電プラントに設置された一次系の配管や機器の放射性廃棄物除染方法を例にして説明するが、これに限ることではない。
図1は、本発明の実施例に係る放射性廃棄物除染方法が適用される原子力発電プラントを模式的に表した概略構成図である。
本実施例が適用される原子力発電プラントの原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、一次系3全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って二次冷却材と熱交換させることにより蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。なお、本実施例は、このPWRに限らず、これを改良した改良型加圧水型原子炉(APWR:Advanced Pressurized Water Reactor)または沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Rector)に適用することができる。また、放射線取扱い施設にも適用可能である。
原子炉2を用いた原子力発電プラントは、原子炉2を含む原子炉冷却系3(以下、一次系ともいう)と、原子炉冷却系3と熱交換するタービン系4(以下、二次系ともいう)とで構成されており、原子炉冷却系3には、原子炉冷却材(一次冷却水)が流通し、タービン系4には、二次冷却材(二次冷却水)が流通している。
原子炉冷却系(一次系)3は、原子炉2と、コールドレグ5a及びホットレグ5bを介して原子炉2に接続された蒸気発生器6とを有している。また、ホットレグ5bには、加圧器7が介設され、コールドレグ5aには、原子炉冷却材ポンプ8が介設されている。そして、原子炉2、コールドレグ5a、ホットレグ5b、蒸気発生器6、加圧器7及び原子炉冷却材ポンプ8は、原子炉格納容器1に収容されている。
原子炉2は、上記したように加圧水型原子炉であり、その内部は原子炉冷却材(一次冷却水)で満たされている。そして、原子炉2内は、多数の燃料集合体15を収容すると共に、燃料集合体15の燃料棒内の核燃料の核分裂を制御する多数の制御棒16が、各燃料集合体15に対し挿入可能に設けられている。
制御棒16により核分裂反応を制御しながら燃料集合体15の燃料棒内の核燃料を核分裂させると、この核分裂により熱エネルギーが発生する。発生した熱エネルギーは原子炉冷却材を加熱し、加熱された原子炉冷却材は、ホットレグ5bを介して蒸気発生器6へ送られる。一方、コールドレグ5aを介して各蒸気発生器6から送られてきた原子炉冷却材は、原子炉2内に流入して、原子炉2内を冷却する。
ホットレグ5bに介設された加圧器7は、高温となった原子炉冷却材を加圧することにより、原子炉冷却材の沸騰を抑制している。また、蒸気発生器6は、高温高圧となった原子炉冷却材(一次冷却水)を二次冷却材(二次冷却水)と熱交換させることにより、二次冷却材を蒸発させて蒸気を発生させ、かつ、高温高圧となった原子炉冷却材を冷却している。原子炉冷却材ポンプ8は、原子炉冷却系3において原子炉冷却材を循環させており、原子炉冷却材を蒸気発生器6からコールドレグ5aを介して原子炉2へ送り込むと共に、原子炉冷却材を原子炉2からホットレグ5bを介して蒸気発生器6へ送り込んでいる。
原子炉冷却材は、原子炉2と蒸気発生器6との間を循環している。なお、原子炉冷却材は、冷却材及び中性子減速材として用いられる軽水である。
タービン系(二次系)4は、蒸気管21を介して各蒸気発生器6に接続されたタービン22と、タービン22に接続された復水器23と、復水器23と各蒸気発生器6とを接続する給水管26に介設された給水ポンプ24と、を有している。そして、上記のタービン22には、発電機25が接続されている。
ここで、原子力発電プラントのタービン系4における一連の動作について説明する。蒸気管21を介して蒸気発生器6から蒸気がタービン22に流入すると、タービン22は回転する。タービン22が回転すると、タービン22に接続された発電機25は、発電を行う。この後、タービン22から排出した蒸気は復水器23に流入する。復水器23は、その内部に冷却管27が配設されており、冷却管27の一方には冷却水(例えば、海水)を供給するための取水管28が接続され、冷却管27の他方には冷却水を排水するための排水管29が接続されている。そして、復水器23は、タービン22から流入した蒸気を冷却管27により冷却することで、蒸気を液体に戻している。液体となった二次冷却材は、給水ポンプ24により給水管26を介して蒸気発生器6に送られる。蒸気発生器6に送られた二次冷却材は、蒸気発生器6において原子炉冷却材と熱交換を行うことにより再び蒸気となる。
上述したような原子力発電プラントにおいては、原子炉機器や各種配管がステンレス鋼や炭素鋼等の鉄鋼材料で製作されている。原子炉機器や配管内表面は高温水(一次冷却水)との接触によって腐食作用を受け、酸化皮膜が形成される。高温水(一次冷却水)に晒される原子炉機器や配管内表面の接液部位に形成される酸化皮膜に炉水中の放射能が取り込まれ、これが被ばく線源となっている。このような原子炉機器や配管を保守工事等で取り替えた場合、廃棄機器や廃棄配管としてドラム缶に入れて廃棄することになる。本実施例の放射性廃棄物除染方法を上記の廃棄機器や廃棄配管を廃棄する前の除染に適用することで、短い時間で除染でき、かつ廃液量も少ないので廃液処理費用を削減することが可能となる。
次に、図2を参照しながら、本実施例に係る放射性廃棄物除染方法について説明する。図2は、本実施例に係る放射性廃棄物除染方法の手順を示すフロー図である。以下に本実施例の放射性廃棄物除染方法の一連の手順を概略説明した後、各工程の詳細な説明を後述する。
本実施例の放射性廃棄物除染方法は、図2に示すように、配管や機器などの除染対象物41の内表面42に形成した酸化皮膜を溶解させて除染するための薬液43を調製する薬液調製工程(ステップS1)と、除染を行う前に除染対象物41の放射線量を計測する第1の計測工程(ステップS2)と、除染対象物41の酸化皮膜を溶解させて除染するために薬液調製工程で調製した薬液43を除染対象物41の内表面42に塗布する塗布工程(ステップS3)と、塗布工程で塗布した薬液43を除染対象物41の内表面42に所定時間とどまるように保持させる薬液保持工程(ステップS4)と、除染のために除染対象物41の内表面42に塗布した薬液43の効果を得るために所定時間経過した後に保持させた薬液43を除去する薬液除去工程(ステップS5)と、除染後の除染対象物41の放射線量がどのくらい低減したか調べるために放射線量を計測する第2の計測工程(ステップS6)と、第2の計測工程で放射線量を計測した結果、除染前の放射線量と比較して1/2以下に放射線量が低減しているかを判断する判断工程(ステップS7)と、判断工程で放射線量が1/2以下に低減していた場合(ステップS7、YES)に薬液除去工程で薬液43を除去した後の除染対象物41を洗浄する洗浄工程(ステップS8)と、薬液除去工程で除去した薬液43を廃液処理する廃液処理工程(ステップS9)と、の手順から構成されている。なお判断工程で放射線量が1/2以下に低減していない場合(ステップS7、NO)は、ステップS3へ戻り、再度、薬液43を除染対象物41の内表面42に塗布する塗布工程から繰り返す。また初めから高い除染率を得るためにステップS3からステップS5までを複数回繰り返すようにしてもよい。また符号30で示した破線で囲まれた工程は、現場室内での作業となるが、それ以外のステップS1の工程、およびステップS9の工程は、現場室内で行う必要はなく、例えば、実験室などで行うことができる。上記の各工程の詳細な説明については後述する。
ここで従来の除染方法について図7を参照して説明する。従来は、除染対象物58を薬液43で満たした除染槽50に完全に浸漬し、ヒータ57により80℃〜100℃程度に薬液43を加熱して温度を保ちながら除染を行っていた。このような装置を用いた従来の除染方法での除染率は1%程度であった。また除染槽50の薬液43が少なくなった場合は薬品供給タンク55,56から供給されるようになっている。ゆえに除染槽50の体積以上の多くの薬液43が必要であった。除染槽50の薬液43を処理する場合は、UV塔51に薬液43を送り、UV照射52を行って薬液43成分を還元して分解する。UV塔51で分解しきれなかった薬液43成分は、イオン交換樹脂塔53に薬液43を送り、イオン交換樹脂54に吸着させて処理していた。除染対象物58が大型の場合は、除染槽50を大型化しなければならない。また薬液43も大量に必要となり、廃液処理の費用も増加する。また従来は上述した一連の除染処理を数日間連続して行っていたため時間がかかり、作業員の負担も増大していた。
このような従来の除染方法に比べ、本実施例の放射性廃棄物除染方法は、除染対象物41を薬液43に浸漬する除染槽50を必要としないので大量の薬液43を使用することがない。使用する薬液43が少量であるため除染後の廃液量も少なく廃液処理に時間と費用がかからない。本実施例では薬液43をゲル化させ、ゲル状とすることで、除染対象の酸化皮膜表面に薬液43を塗布することで、薬液43を酸化皮膜表面に長時間とどめておくことが可能である。薬液43を酸化皮膜表面に保持させることで、薬液43が酸化皮膜表面を溶解し、続いて母材金属に薬液43を浸透させるための十分な時間を確保することができる。これにより放射性物質の除染率を50%以上に向上させることができる。また除染作業は室内で行うことができるので、常温(室温)で行うことができる。
次に、本実施例に係る放射性廃棄物除染方法の各工程について詳細に説明する。
薬液調製工程(ステップS1)は、除染対象物41の内表面42に形成した酸化皮膜を溶解させて除染するための薬液43を調製する工程である。本実施例で調製する薬液43は、薬品と薬品を溶解させるための溶媒と薬液43をゲル化させるためのゲル化剤とを混合して得ることができる。溶媒とゲル化剤との混合割合は、例えば、溶媒:ゲル化剤=10:1(質量比)程度であることが好ましい。ゲル化剤としては、薬品の種類及び除染対象物の種類に応じて、リン酸架橋でんぷん、セルロース誘導体の何れか1つ以上を含み、溶媒は、純水とマイクロナノバブル含有純水との何れか一方または両方を含む。例えば薬品の酸性が強い場合には、ゲル化剤はリン酸架橋でんぷんよりもラスノンウエル(商品名:萬商株式会社製、セルロース誘導体)の方が好適である。また例えば、除染対象物の薬液43塗布表面形状が単純である場合は混合する溶媒量を少なくしてやや固めのゲル状でも良いが、除染対象物の薬液43塗布表面形状が複雑または小さな凹凸がある場合は混合する溶媒量を多くしてやや柔らかめのゲル状であることが好ましい。このように使用する薬品の種類や除染対象物の種類に応じてゲル化剤の種類や溶媒との混合比率などを適宜選定することができる。本実施例では薬液43をゲル化させてから除染対象の酸化皮膜表面に塗布することで、薬液43を酸化皮膜表面に長時間とどめておくことが可能となる。本実施例においてゲル状とは、薬液43を配管などの内表面42に塗布した場合、塗布した部位に付着したまま流れない状態を保持できることである。具体的には、薬液43の粘度及び流動性は除染対象物に刷毛等で塗布が可能であり、除染対象物の横面や天井面などに塗布しても付着したまま垂れてこない状態を意味する。本実施例では、例えば、少なくとも72時間、好ましくは24時間、さらに好ましくは16時間は塗布した部位に薬液43が保持されている状態を保持できるものとする。この意味で本実施例では、クリーム状や粘性の高い液体なども上記のゲル状に含むものとする。
薬液調製工程(ステップS1)において、薬品は、原子力発電プラントの一次系3を構成する配管や機器の内表面42に形成した放射性物質を含む酸化皮膜を溶解させるための薬品である。薬品としては、硝酸系、硫酸系、フッ酸系の何れか1つ又は2種以上を用いてもよい。除去対象の酸化皮膜の種類に応じて、硝フッ酸、硝フッ酸及びシュウ酸、硝フッ酸及び過マンガン酸、硝フッ酸及び過マンガン酸カリウム、硝フッ酸及びクエン酸、の何れか1つ以上を含んでいることが好ましい。例えば、酸化皮膜中の主要成分が鉄系酸化物またはニッケル系酸化物の場合は、硝フッ酸、硝フッ酸及びシュウ酸、硝フッ酸及びクエン酸の何れか1つ以上含んでいるものが挙げられる。また酸化皮膜中の主要成分がクロム系酸化物の場合は、硝フッ酸及び過マンガン酸、硝フッ酸及び過マンガン酸カリウムの何れか1つ以上を含んでいるものが挙げられる。なお上記の過マンガン酸、過マンガン酸カリウムは酸化剤の例として示したものであり、同等の酸化力を有した薬品(酸化剤)であれば好適に用いることができる。また上記のシュウ酸、クエン酸は還元剤の例として示したものであり、同等の還元力を有した薬品(還元剤)であれば好適に用いることができる。酸化皮膜の種類に応じて表面酸化物を溶解する薬品とその後に母材である金属素材そのものを溶解する薬品とを適宜組み合わせて用いることが好適である。本実施例で使用する薬品の濃度としては、硝酸、フッ酸は0.5質量%以上20質量%以下、好ましくは1質量%以上15質量%以下、さらに好ましくは1質量%以上10質量%以下である。またシュウ酸、クエン酸、過マンガン酸、過マンガン酸カリウムは0.005質量%以上0.5質量%以下、好ましくは0.01質量%以上0.3質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以上0.1質量%以下である。
本実施例で使用する硝フッ酸の濃度としては、1質量%以上10質量%以下、好ましくは3質量%以上7質量%以下、さらに好ましくは5質量%が好ましい。ゲル化剤としては、例えば、リン酸架橋でんぷん、セルロース誘導体等を挙げることができる。また、酸とゲル化剤を含むものとしてラスノンウエル(商品名:萬商株式会社製)等を挙げることができる。なお上記の酸系の薬品に対して72時間、好ましくは24時間、さらに好ましくは16時間程度、ゲル状態を保持するものであれば公知のゲル化剤を適宜選択することができる。溶媒としては、例えば、純水やマイクロナノバブル含有の純水などを挙げることができる。特に酸化皮膜の種類に応じて皮膜を溶解させるために酸化力を必要とする場合にはマイクロナノバブル含有純水が好適に用いられる。
第1の計測工程(ステップS2)および第2の計測工程(ステップS6)において放射線量を計測する方法は、例えば、GM管式サーベイメーターなどで行うことができるので詳細な説明は省略する。判断工程(ステップS7)で判断する除染率は、第1の計測工程(ステップS2)で計測した除染を行う前の除染対象物41の放射線量と、第2の計測工程(ステップS6)で計測した除染後の除染対象物41の放射線量とから求めることができる。本実施例の放射性廃棄物除染方法による除染率は、30%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは90%以上である。
図3は、本実施例のゲル化させた薬液を配管内表面に塗布した状態を示す図である。図4は、薬液を塗布した配管を図3の矢印X方向から見た図である。塗布工程(ステップS3)および薬液保持工程(ステップS4)では、除染対象、例えば、一次系3配管の内表面42に形成された酸化皮膜に薬液43を浸透させるために所定の時間、酸化皮膜表面に薬液43をとどめておく必要がある。本実施例では、薬液保持工程(ステップS4)で酸化皮膜表面に薬液43をとどめておくためにゲル化剤を用いて薬液43をゲル化させて、ゲル状とした。図3及び図4に示すように、薬液保持工程(ステップS4)はゲル化させた薬液43を除染対象の酸化皮膜表面に塗布するだけで、酸化皮膜表面に薬液43を長時間とどめることができる。薬液43の塗布量としては、塗り厚さが、好ましくは0.5mm以上5mm以下、より好ましくは1mm以上3mm以下、さらに好ましくは1mmである。上記の塗り厚さで薬液43を酸化皮膜表面に72時間、好ましくは24時間、さらに好ましくは16時間程度保持させることで十分な除染効果を得ることができる。
塗布工程(ステップS3)において、薬液43を保持するための薬液43の塗布方法としては、例えば、簡易な方法として刷毛やへら等を用いて、除染したい配管の内表面42に塗布することが挙げられる。また放射線量が高い場合は作業中に被ばくするおそれがあるため、例えば、ロボットハンドなどの遠隔操作により刷毛やへら等を用いて、除染したい配管の内表面42に塗布することで被ばくを防止し除染作業を行うことができる。このように本実施例はロボットハンドと刷毛のような簡易な塗布装置で被ばくすることなく施工することができる。
図5は、基材に薬液を保持させた貼り剤を示す図である。図6は、除染対象物の配管内表面に貼り剤を貼った状態を示す図である。塗布工程(ステップS3)及び薬液保持工程(ステップS4)において、他の薬液43の保持方法としては、ゲル化させた薬液43を、例えば図5に示すように、所定の面積を有した不織布などの基材44上に塗布して薬液43を保持した貼り剤45を作製する。そして図6に示すように、患部に湿布を貼るように除染対象の酸化皮膜表面に貼り剤45を貼り付けることで、薬液43を酸化皮膜表面に長時間とどめておくことができる。貼り剤45を用いた場合、薬液43を除去する際は湿布を剥がすがごとく、貼り剤45を剥がすだけで薬液43を除去することができる。なお図6では貼り剤45を分かりやすくするために、貼り剤45と貼り剤45との間に隙間を設けて示してあるが、実際の施工では貼り剤45は隙間無く貼り付けることが好ましい。
上述したように薬液43を酸化皮膜表面に保持させることで、薬液43が酸化皮膜表面を溶解し、続いて母材金属に薬液43を浸透させるための十分な時間を確保することができる。これにより放射性物質の除染率を向上させることができる。なお本実施例では薬液43を酸化皮膜表面にとどめておく時間としては、除染作業時間の短縮のために72時間以下、好ましくは24時間以下、さらに好ましくは16時間以下であることが好ましい。本実施例ではゲル状の強い酸性の薬液43を除染対象部分に塗布することにより、簡易な方法で除染処理を行うことが可能となる。また上記の除染処理は室内で行うことができるので常温(室温)で除染効果が得られるものである。なお、ゲル状の薬液43の塗布は1回だけに限ることはなく、除染作業中に何度も繰り返して塗布することができる。また、除染作業中に1度塗布した薬液43を除去した後、再度薬液43を塗布するという作業を複数回繰り返すことで除染率を向上させることが可能である。
薬液除去工程(ステップS5)は、薬液43を塗布してから所定時間経過後に酸化皮膜表面に保持させた薬液43を除去する工程である。本実施例では、酸化皮膜表面に塗布した薬液43はゲル状であるため、簡易な方法、例えば、へら状のスクレバーなどにより取り除くことができる。また貼り剤45を用いた場合は配管の内表面42に貼り付けている貼り剤45を剥がすことで薬液43を取り除くことができる。なおゲル状の薬液43を取り除けるものであればスクレバー等に限らず適宜道具を選択して使用することができる。また放射線量が高い場合は作業中に被ばくするおそれがあるため、例えば、ロボットハンドなどの遠隔操作によりスクレバー等を用いて、塗布した薬液43を除去することで被ばくを防止し除染作業を行うことができる。このように本実施例はロボットハンドとスクレバーのような簡易な除去装置で被ばくすることなく施工することができる。その他の除去方法としては、所定時間経過後に薬液43を塗布した配管を冷却してゲル状の薬液43を凍らせる。その後、凍った薬液43を、例えばハンマーなどで衝撃を加えて割り、その破片を取り除くことで塗布した薬液43を容易に除去することができる。この方法は形状が複雑でへら状のスクレバーなどでは拭き取りにくい除染対象物41に対して有効な方法である。
洗浄工程(ステップS8)は、薬液除去工程(ステップS5)で取り除くことができなかった薬液43を除去する工程である。本実施例では、薬液43はゲル状であるため、へら状のスクレバーなどで取り除けなくても洗浄剤や溶剤を使用する必要はない。例えば、ウエスのようなもので拭き取るだけで除去することができる。これにより洗浄剤などを使用しないので、廃液処理を行う必要がない。また使用したウエスを廃棄するだけで良いし、除染に使用した廃液や廃棄物の量を大幅に削減することが可能となる。
廃液処理工程(ステップS9)は、薬液除去工程(ステップS5)で剥がし取ったゲル状の薬液43を処理する工程である。廃液の処理は取り除いた薬液43を、例えば、純水などの溶媒に溶解させた後、例えば、水酸化カルシウムや炭酸カルシウムなどの中和剤を混合して、フッ化カルシウムとして生成させた化合物を廃棄物として処理することができる。またシュウ酸やクエン酸などは酸化剤や触媒を利用して薬剤を二酸化炭素と水とに分解することができる。本実施例の薬液43はゲル状のため塗布量も厚さ1mm程度と使用量も少なくて済むので、廃液処理量及び廃棄物量を大幅に削減することができる。本実施例によれば、廃液処理に係る廃棄物量は従来に比べて1/100以下とすることが可能である。なお中和剤に用いる薬品は上記に限ることはなく、薬液43の成分に対して化合物を生成させる薬品であれば良く、その中和処理方法も適宜選択することができる。さらに本実施例の廃液処理工程は、図7に示した従来の除染方法のように大量の薬液43を処理する必要はないので、廃液処理のためのUV塔51やイオン交換樹脂塔53などの大がかりな処理装置を削減することができる。
(本実施例の効果)
本実施例の放射性廃棄物除染方法は、薬液をゲル化させてゲル状としたことで、除染対象の酸化皮膜表面に薬液を塗布し、薬液を酸化皮膜表面に長時間とどめておくことが可能となった。薬液を酸化皮膜表面に長時間保持させることで、薬液が酸化皮膜表面を溶解し、続いて母材金属に薬液を浸透させるための十分な時間を確保することができる。これにより放射性物質の除染率を向上させることができる。また薬液を酸化皮膜表面に十分に接触保持させられるため、従来よりも短い時間で除染処理を行うことができる。
本実施例の薬液はゲル状のため簡易な方法として刷毛やへら等を用いて、除染対象物の内表面に塗布することができる。またスクレバー等を用いて、塗布した薬液を除去することができる。このため、ロボットハンドなどの遠隔操作により、刷毛やへら等を用いて薬液を塗布し、スクレバー等を用いて薬液を除去できるため放射線量が高い場合でも被ばくを防止しながら除染作業を行うことができる。このように本実施例はロボットハンドと刷毛のような簡易な塗布装置、ロボットハンドとスクレバーのような簡易な除去装置で被ばくすることなく施工することができる。
本実施例の放射性廃棄物除染方法は、除染対象物を薬液に浸漬する除染槽を必要としないので、使用する薬液が少量であるため除染後の廃液量及び廃棄物量も少なく廃液処理に時間と費用がかからない。さらに従来のように大量の薬液を処理する必要がないので、廃液処理のためのUV塔やイオン交換樹脂塔などの大がかりな処理装置を削減することができる。
1 原子炉格納容器
2 原子炉
3 原子炉冷却系(一次系)
4 タービン系(二次系)
41 除染対象物(配管)
42 内表面
43 薬液
44 基材
45 貼り剤
50 除染槽
51 UV塔
52 UV
53 イオン交換樹脂塔
54 イオン交換樹脂
55、56 薬品供給タンク
57 ヒータ
58 除染対象物

Claims (7)

  1. 原子力発電プラントの一次系を構成する部材を取り替えた後に廃棄する除染対象物の内表面に形成した酸化皮膜を除去する放射性廃棄物除染方法であって、
    前記除染対象物の放射線量を計測する第1の計測工程と、
    前記除染対象物の前記酸化皮膜を溶解させて除染するための薬液を前記除染対象物の内表面に所定時間とどまるように保持させる薬液保持工程と、
    前記所定時間経過後に前記保持させた薬液を除去する薬液除去工程と、
    除染後の前記除染対象物の放射線量を計測する第2の計測工程と、
    を有することを特徴とする放射性廃棄物除染方法。
  2. 前記薬液を調製する薬液調製工程と、
    前記第1の計測工程と前記第2の計測工程とで取得した放射線量を比較して1/2以下に放射線量が低減しているかを判断する判断工程と、
    前記薬液を除去した前記除染対象物を洗浄する洗浄工程と、
    前記薬液除去工程で除去した前記薬液を廃液処理する廃液処理工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の放射性廃棄物除染方法。
  3. 前記薬液は、薬品と、ゲル化剤と、溶媒と、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の放射性廃棄物除染方法。
  4. 前記薬品は、前記酸化皮膜の種類に応じて、硝フッ酸、硝フッ酸及びシュウ酸、硝フッ酸及び過マンガン酸、硝フッ酸及び過マンガン酸カリウム、硝フッ酸及びクエン酸、の何れか1つ以上を含み、前記ゲル化剤は、前記薬品の種類及び前記除染対象物の種類に応じて、リン酸架橋でんぷん、セルロース誘導体の何れか1つ以上を含み、前記溶媒は、純水とマイクロナノバブル含有純水との何れか一方または両方を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の放射性廃棄物除染方法。
  5. 前記廃液処理工程の廃液処理は、少なくとも中和剤を含む薬剤を使用し、前記中和剤は、水酸化カルシウムと炭酸カルシウムとの何れか一方または両方を含むことを特徴とする請求項2に記載の放射性廃棄物除染方法。
  6. 前記薬液保持工程は、前記薬液を前記除染対象物の内表面に塗布する塗布工程を有し、前記塗布工程は、遠隔操作可能な塗布装置で行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の放射性廃棄物除染方法。
  7. 前記所定時間は、16時間以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の放射性廃棄物除染方法。
JP2011049559A 2011-03-07 2011-03-07 放射性廃棄物除染方法 Active JP5766471B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011049559A JP5766471B2 (ja) 2011-03-07 2011-03-07 放射性廃棄物除染方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011049559A JP5766471B2 (ja) 2011-03-07 2011-03-07 放射性廃棄物除染方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012185097A true JP2012185097A (ja) 2012-09-27
JP5766471B2 JP5766471B2 (ja) 2015-08-19

Family

ID=47015298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011049559A Active JP5766471B2 (ja) 2011-03-07 2011-03-07 放射性廃棄物除染方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5766471B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016065818A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 三菱重工業株式会社 放射性廃棄物除染方法
JP2016142599A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 三菱重工業株式会社 放射性物質の除去方法
JP7086872B2 (ja) 2019-01-08 2022-06-20 株式会社東芝 汚染水貯留タンクの除染方法および汚染水貯留タンクの除染システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63186194A (ja) * 1987-01-28 1988-08-01 三菱重工業株式会社 除染用塗料
JPH01242792A (ja) * 1988-03-23 1989-09-27 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 化学除染剤
JPH0390897A (ja) * 1989-09-01 1991-04-16 Ngk Insulators Ltd 放射性廃棄物の除染方法
JPH05273389A (ja) * 1992-03-26 1993-10-22 Ngk Insulators Ltd 放射性廃棄物の混酸による除染法
JPH0720291A (ja) * 1993-07-05 1995-01-24 Ngk Insulators Ltd 金属廃棄物の除染方法
JP2005537462A (ja) * 2002-07-08 2005-12-08 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 表面汚染除去のための組成物、気泡および方法
JP2010234205A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Nippon Mining & Metals Co Ltd 廃フッ酸の処理方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63186194A (ja) * 1987-01-28 1988-08-01 三菱重工業株式会社 除染用塗料
JPH01242792A (ja) * 1988-03-23 1989-09-27 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 化学除染剤
JPH0390897A (ja) * 1989-09-01 1991-04-16 Ngk Insulators Ltd 放射性廃棄物の除染方法
JPH05273389A (ja) * 1992-03-26 1993-10-22 Ngk Insulators Ltd 放射性廃棄物の混酸による除染法
JPH0720291A (ja) * 1993-07-05 1995-01-24 Ngk Insulators Ltd 金属廃棄物の除染方法
JP2005537462A (ja) * 2002-07-08 2005-12-08 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 表面汚染除去のための組成物、気泡および方法
JP2010234205A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Nippon Mining & Metals Co Ltd 廃フッ酸の処理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016065818A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 三菱重工業株式会社 放射性廃棄物除染方法
JP2016142599A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 三菱重工業株式会社 放射性物質の除去方法
JP7086872B2 (ja) 2019-01-08 2022-06-20 株式会社東芝 汚染水貯留タンクの除染方法および汚染水貯留タンクの除染システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5766471B2 (ja) 2015-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4162229A (en) Decontamination process
JP6034149B2 (ja) 原子力プラントの構成部材への貴金属付着方法
CA2749642C (en) Method for decontaminating radioactively contaminated surfaces
JP2013538336A (ja) 原子炉除染方法および除染薬剤
EP1220233A2 (en) Chemical decontamination method and treatment method and apparatus of chemical decontamination solution
JP5766471B2 (ja) 放射性廃棄物除染方法
US5093073A (en) Process for the decontamination of surfaces
JP6796587B2 (ja) 原子炉の冷却システムで金属表面を除染する方法
JP6547224B2 (ja) 化学除染方法
JP2015004675A (ja) 金属表面の高放射性酸化物層を除去するための酸化除染剤およびそれを用いた酸化除染方法
JP6403517B2 (ja) 放射性廃棄物除染方法
JP2000346988A (ja) 再処理関連施設の金属構造材の化学除染方法
JP3849925B2 (ja) 化学除染方法
JP7324686B2 (ja) 化学除染方法
Ahlfänger et al. A Process for the Complete Decontamination of Entire Systems
JP5106640B2 (ja) 放射線被ばく低減方法
JP2016164494A (ja) 表面処理方法
KR102667516B1 (ko) 중수로 원전의 계통제염 방법
Choi et al. Chemical Decontamination for Self-Disposal of Metal Wastes
JPS6113198A (ja) 廃液蒸発装置の除染方法
JP5665715B2 (ja) 遠心薄膜乾燥機、及びその洗浄方法
Achievable et al. 8 Decontamination
RU2586967C1 (ru) Способ дезактивации радиактивно загрязненных металлических и неметаллических поверхностей
Ma et al. Research Progress of Chemical Decontamination Technology in the Decommissioning of Nuclear Facilities
Black Decontaminating Bohunice.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150617

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5766471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151