JP2012184879A - 角筒形ダクトの結合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】可搬式ハゼ締め機により締め折り代を段折り凹部に沿って隙間なく折り曲げる。
【解決手段】雌ハゼ2と雄ハゼ3を嵌合させて、雌ハゼ2が折曲形成される側板1と雄ハゼ3が折曲形成される側板1とが仮連結された状態で、可搬式ハゼ締め機Bを、その折り曲げエッジB1が、雄ハゼ3の折曲角部3a及び締め折り代4の折り曲げ線4aにそれぞれ当接するとともに、折曲基準面B2が段折り凹部5に当接しながら、側板1の長手方向へ移動させることにより、締め折り代4の折り曲げ線4aが雄ハゼ3の折曲角部3aに沿って隙間なく傾倒し、締め折り代4が段折り凹部5に密接するように重ね合わされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば建築物の空調配管として用いられる角筒形ダクトのハゼ折り曲げによる結合構造に関する。
詳しくは、作業者による運搬移動を可能とした可搬式のハゼ締め機を用いて組み立てられた角筒形ダクトの結合構造に関する。
従来、この種の角筒形ダクトの結合構造として、仮組み立てされたダクトの四辺のミツイハゼより突出した締め折り代を、横行台車の走行により複数個のロールにて一辺づつ順次折り起こし締めするようにしたダクトのミツイハゼ締め機がある(例えば、特許文献1参照)。
また、角筒形ダクトの長手方向両端部は、額縁状のアングルフランジに嵌挿され、このアングルフランジと角筒形ダクトAの側面を構成する側板とをリベットなどで取り付け、2つの角筒形ダクトに取り付けられたアングルフランジ同士を接合させ、これらアングルフランジをボルトなどで結合することにより、2つの角筒形ダクトがその長手方向ヘ連結されている(例えば、特許文献2参照)。
登録実用新案第3049905号公報 登録実用新案第3070573号公報
しかし乍ら、特許文献1のようなハゼ締め機は、工場内に固定設置される据え付け式であるため、大きな専有スペースを必要とするとともに、仮組み立てしたダクトをわざわざハゼ締め機の据え付け場所まで移動してセットする必要があった。角筒形ダクトは、大きな殻体状であり、さらに締め折り代の折り曲げが不十分でまだ完全に連結されていないため、その持ち運びを慎重に行う必要があり、また、締め折り代の折り曲げ毎にダクトを置き換えることが煩雑であるなどの問題点があった。
また、作業者による運搬移動を可能とした可搬式ハゼ締め機がある。
この可搬式ハゼ締め機としては、例えばTRUMPE社製のシームロッカーなどのような、可搬式ハゼ締め機をダクトの長手方向へ移動することで、締め折り代を折り曲げて、角筒形ダクトの側面を構成する側板の外面に折り重ねるものがある。
一方、図10に示すように、雄ハゼ3′が折曲形成された側板1′の外面に沿って、それと隣り合う別の側板1′に形成される締め折り代4′を折り重ねると、特許文献2に記載されるように、角筒形ダクトA′の長手方向両端にアングルフランジCを取り付ける際に、側板1′の外面とアングルフランジCの内面との間には、幅方向へ連続する板厚分の隙間S′が生じる。このような板厚分の隙間S′は、側板1′の外面とアングルフランジCの内面とをリベットなどで固定する際に、冶工具が必要となるとともに、空気漏れの原因にもなるという問題があった。
そこで、このような問題点を解決するため、図11に示すように、雄ハゼ3′が折曲形成された側板1′の外面に、締め折り代4′が入り込む段折り凹部5′を形成して、側板1′の外面とアングルフランジCの内面との間に、板厚分の隙間ができないようにすることが考えられる。
しかし、このような場合には、図12(a)(b)に示すように、可搬式ハゼ締め機Bとして、例えばTRUMPE社製のシームロッカーなどのダクトの長手方向へ移動させるものを用いると、その折り曲げエッジB1となるローラが段折り凹部5′から浮いてしまい、折り曲げエッジB1を雄ハゼ3′の折曲角部3a′や締め折り代4′の正しい折り曲げ線4a′に当接させることができず、締め折り代4′を折り曲げても段折り凹部5′との間に隙間ができてしまう。それにより、雄ハゼ3′が雌ハゼ2′から抜けてしまい、隣り合う側板1′同士を確実に結合できないという問題があった。
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、可搬式ハゼ締め機により締め折り代を段折り凹部に沿って隙間なく折り曲げること、などを目的とするものである。
このような目的を達成するために本発明は、角筒形ダクトの側面を構成する複数枚の長尺な側板と、前記側板の一側部に折曲形成される雌ハゼと、前記雌ハゼと隣り合う別の前記側板の他側縁に折曲形成されて該雌ハゼと嵌合する雄ハゼと、前記雌ハゼから突出するように形成されて、可搬式ハゼ締め機の側板長手方向移動により前記雄ハゼの折曲角部に沿って折り曲げられる締め折り代と、前記雄ハゼを有する前記側板の外面に、前記可搬式ハゼ締め機の折り曲げエッジ及び折曲基準面と対向して前記締め折り代が入り込むように形成される段折り凹部とを備え、前記段折り凹部において前記雄ハゼの折曲角部から該段折り凹部の末端段部までの間隔を、前記雄ハゼの折曲角部及び前記締め折り代の折り曲げ線に当接する前記可搬式ハゼ締め機の前記折り曲げエッジから前記段折り凹部と当接する前記折曲基準面の端縁までの、前記段折り凹部に対して前記可搬式ハゼ締め機が当接しながら前記側板の長手方向へ移動するために必要な通過幅よりも長くしたことを特徴とする。
前述した特徴を有する本発明は、雌ハゼと雄ハゼを嵌合させて、雌ハゼが折曲形成される側板と雄ハゼが折曲形成される側板とが仮連結された状態で、可搬式ハゼ締め機を、その折り曲げエッジが、雄ハゼの折曲角部及び締め折り代の折り曲げ線にそれぞれ当接するとともに、折曲基準面が段折り凹部に当接しながら、側板の長手方向へ移動させることにより、締め折り代の折り曲げ線が雄ハゼの折曲角部に沿って隙間なく傾倒し、締め折り代が段折り凹部に密接するように重ね合わされるので、可搬式ハゼ締め機により締め折り代を段折り凹部に沿って隙間なく折り曲げることができる。
その結果、現場において角筒形ダクトの組み立て作業及び結合作業を行うことができ、大容積の角筒形ダクトを現場まで搬送する必要がないから、角筒形ダクトの組み立て作業の作業性を著しく向上させることができるとともに、輸送費の軽減が図れる。
さらに、角筒形ダクトの長手方向両端にアングルフランジを取り付ける際に、側板1の外面とアングルフランジの内面とをリベットかしめ又はスポット溶接などにて密着させることができ、冶工具が必要とならず作業が容易になるとともに、空気漏れの発生も防止できる。
本発明の実施形態に係る角筒形ダクトの結合構造を示す正面図であり、一つの締め折り代が可搬式ハゼ締め機で折り込まれている状態を示している。 可搬式ハゼ締め機の一例を示す説明図であり、(a)が縮小正面図、(b)が縮小底面図である。 同可搬式ハゼ締め機による締め折り代の折り込み状態を示す説明図であり、(a)〜(c)に折り込み過程を示している。 可搬式ハゼ締め機の他の例を示す説明図であり、(a)が部分拡大正面図、(b)が部分拡大側面図である。 本発明の実施形態に係る角筒形ダクトに対してアングルフランジを取り付けた状態を示す斜視図である。 締め折り代の折り曲げ線の一例を示す説明図であり、(a)が部分拡大正面図、(b)が更なる要部拡大断面図である。 締め折り代の折り曲げ線の他の例を示す説明図であり、(a)が部分拡大正面図、(b)が更なる要部拡大断面図である。 締め折り代の折り曲げ線の他の例を示す説明図であり、(a)が部分拡大正面図、(b)が更なる要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態に係る角筒形ダクトの結合構造を示す正面図である。 従来の角筒形ダクトの結合構造の一例を示す正面図である。 従来の角筒形ダクトの結合構造の一例を示す正面図である。 従来の角筒形ダクトの結合構造の一例を示す説明図であり、(a)が正面図、(b)が部分拡大正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る角筒形ダクトAの結合構造は、図1〜図9に示すように、角筒形ダクトAの側面を構成する複数枚の長尺な側板1と、側板1の一側部に折曲形成される雌ハゼ2と、雌ハゼ2と隣り合う別の側板1の他側縁に折曲形成されて雌ハゼ2と嵌合する雄ハゼ3と、雌ハゼ2から突出するように形成されて可搬式ハゼ締め機Bにより折り曲げられる締め折り代4と、雄ハゼ3を有する側板1の外面に締め折り代4が入り込むように形成される段折り凹部5を、主要な構成要素として備えている。
側板1は、例えば亜鉛鉄板やステンレス鋼板や塩ビ鋼板などの鋼材又は耐食合金などの金属若しくは他の剛性材料で平坦な矩形に裁断され、その短尺な幅方向一側部、すなわち一方の長辺には、ミツイハゼ(ピッツバーグハゼ)のダブル(W)ハゼなどからなる雌ハゼ2が長手方向全長に亘って折曲形成される。
さらに、雌ハゼ2が折曲形成される側板1とは別の側板1において雌ハゼ2と隣り合う別の側板1の幅方向他側縁、すなわち他方の長辺か、又は雌ハゼ2が折曲形成される側板1の幅方向他側縁には、ミツイハゼのシングル(S)ハゼなどからなる雄ハゼ3が長手方向全長に亘って折曲形成される。
雄ハゼ3は、側板1の他側縁に沿って略直角に折曲形成され、図1に示すように、雌ハゼ2に雄ハゼ3を挿入して嵌合させることにより、雌ハゼ2を折曲形成した側板1と、雄ハゼ3を折曲形成した側板1とが所定角度に仮連結され、総ての側板1を相互に仮連結することで角筒形ダクトAが仮組み立てされる。
さらに、雌ハゼ2と雄ハゼ3が嵌合した状態で、雄ハゼ3の折曲角部3aと対向して、後述する締め折り代4の折り曲げ線4aが配置される。
さらに、雌ハゼ2が折曲形成される側板1の一側縁には、雌ハゼ2から突出するように締め折り代4が連続して形成される。
締め折り代4は、雌ハゼ2と雄ハゼ3が嵌合した時に雄ハゼ3の折曲角部3aの対向する箇所を折り曲げ線4aとし、後述する可搬式ハゼ締め機Bが側板1の長手方向へ移動されることで、折り曲げ線4aを雄ハゼ3の折曲角部3a沿いに折り曲げて、雌ハゼ2から雄ハゼ3が外れことを防止している。
さらに必要に応じて、締め折り代4は、その折り曲げ線4aに沿って凹溝を形成することにより、折り曲げ線4aの板厚がその他の部分の板厚に比べ薄くなって、折り曲げ線4aに沿った変形をし易くすることが好ましい。
雄ハゼ3が折曲形成される側板1の他側縁の外面には、雄ハゼ3の折曲角部3aから所定幅の間隔が空くように段折り凹部5を、後述する可搬式ハゼ締め機Bの折り曲げエッジB1及び折曲基準面B2と対向するように形成している。
段折り凹部5において雄ハゼ3の折曲角部3aから段折り凹部5の末端段部5aまでの間隔W1は、後述する可搬式ハゼ締め機Bの折り曲げエッジB1から折曲基準面B2の端縁までの通過幅W2よりも若干長くなるように設定されている。
可搬式ハゼ締め機Bとは、作業者による運搬移動が可能なハゼ締め機であり、ダクトなどの外面から突出した締め折り代などを傾倒させるための折り曲げエッジB1と、締め折り代などが突出するダクトなどの外面に対してダクトなどの長手方向へ移動可能に当接する折曲基準面B2を有している。
可搬式ハゼ締め機Bの具体例としては、例えばTRUMPE社製のシームロッカー(http://www.sanwa-tool.com/web_data/trumpf/pdf/F300-2PLUS_F301-2(1).pdf)や、WUKO社製のPittsburgh Seam Closer (http://www.wuko.at/english/falzen/1004.htm)などがある。
TRUMPE社製のシームロッカーは、図2(a)(b)に示すように、折り曲げエッジB1として、締め折り代4及び雄ハゼ3が折曲形成される側板1の外面とそれぞれ対向する円錐台に形成された駆動ローラB11を有し、折曲基準面B2として、雄ハゼ3が折曲形成される側板1の段折り凹部5と対向してその長手方向へ移動可能に当接する位置決めガイドB21を有する。
折り曲げエッジB1となる、雄ハゼ3の折曲角部3a及び締め折り代4の折り曲げ線4aに当接する駆動ローラB11の先端縁から、折曲基準面B2となる、段折り凹部5と当接する位置決めガイドB21の端縁までを、段折り凹部5に対して当接しながら雄ハゼ3が折曲形成される側板1の長手方向へ移動するために必要な通過幅W2としている。
詳しく説明すれば、駆動ローラB11よりも可搬式ハゼ締め機Bの移動方向下流側には、円錐台の傾斜角度が異なる駆動ローラB12と、雄ハゼ3が折曲形成される側板1の外面と略平行な面で回転する加圧ローラB13をそれぞれ設けるとともに、駆動ローラB11,B12に対してそれぞれ接近又は離間する方向へ往復動可能な駆動傾斜ガイドB31,B32を設け、駆動ローラB11,B12と駆動傾斜ガイドB31,B32の間に締め折り代4を挟み込むように構成されている。
さらに、駆動傾斜ガイドB31,B32には、雌ハゼ2が折曲形成される側板1の一側部の外面と対向してその長手方向へ移動可能に当接する位置決めガイドB22,B23を一体形成している。
そして、図3(a)〜(c)に示すように、ハンドルB4の手動操作により駆動ローラB11,B12と駆動傾斜ガイドB31,B32の間に締め折り代4を挟み込んだ状態で、駆動ローラB11,B12を回転させることにより、可搬式ハゼ締め機BとなるTRUMPE社製のシームロッカー全体が、側板1の長手方向へ自走しながら締め折り代4を徐々に傾倒させて、加圧ローラB13により略直角に折り曲げるように構成されている。
WUKO社製のPittsburgh Seam Closer は、図4(a)(b)に示すように、折り曲げエッジB1として、締め折り代4の表面及び雄ハゼ3が折曲形成される側板1の外面とそれぞれ対向する略台形に形成された鋭角ガイドB15を有し、折曲基準面B2として、雄ハゼ3が折曲形成される側板1の段折り凹部5と対向してその長手方向へ移動可能に当接する位置決めガイドB25を有する。
折り曲げエッジB1となる、雄ハゼ3の折曲角部3a及び締め折り代4の折り曲げ線4aに当接する鋭角ガイドB15の先端縁から、折曲基準面B2となる、段折り凹部5と当接する位置決めガイドB25の端縁までを、段折り凹部5に対して当接しながら雄ハゼ3が折曲形成される側板1の長手方向へ移動するために必要な通過幅W2としている。
詳しく説明すれば、鋭角ガイドB15に対して接近又は離間する方向へ往復動自在な駆動ガイドB35を設け、鋭角ガイドB15と駆動ガイドB35の間に締め折り代4を挟み込んで鋭角ガイドB15へ向け加圧するとともに、鋭角ガイドB15よりも可搬式ハゼ締め機Bの移動方向下流側には、段折り凹部5へ向けて往復振動するハンマB36を設けている。
さらに、駆動ガイドB35には、雌ハゼ2が折曲形成される側板1の一側部の外面と対向してその長手方向へ移動可能に当接する位置決めガイドB26を設けている。
図示例の場合には、位置決めガイドB26が、雌ハゼ2となるミツイハゼのダブルハゼに形成される凹溝2aと嵌合する凸状に形成されており、鋭角ガイドB15の先端縁を雄ハゼ3の折曲角部3a及び締め折り代4の折り曲げ線4aに当接させると同時に、鋭角ガイドB15及び位置決めガイドB25を段折り凹部5に当接させた時に、凸状の位置決めガイドB26が凹溝2aに嵌入するように設定されている。
そして、ハンドルB4の手動操作により鋭角ガイドB15と駆動ガイドB35の間に締め折り代4を挟み込んだ状態で、駆動ガイドB35を接近移動させることにより、締め折り代4を徐々に傾倒され、この状態で可搬式ハゼ締め機BとなるWUKO社製のPittsburgh Seam Closer を、側板1の長手方向へ手動で移動させることで、徐々に傾倒された締め折り代4をハンマB36で略直角に折り曲げるように構成されている。
このような本発明の実施形態に係る角筒形ダクトAの結合構造によると、先ず、図1に示すように、雌ハゼ2が折曲形成された側板1と、雄ハゼ3が折曲形成された側板1とを突き合わせ、雌ハゼ2に雄ハゼ3を挿入し嵌合させて、雌ハゼ2を折曲形成した側板1と、雄ハゼ3を折曲形成した側板1が仮連結される。
この仮連結状態で、可搬式ハゼ締め機Bを、その折り曲げエッジB1が雄ハゼ3の折曲角部3a及び締め折り代4の折り曲げ線4aにそれぞれ当接するとともに、折曲基準面B2が段折り凹部5に当接するようにセットする。
このセット状態では、段折り凹部5において雄ハゼ3の折曲角部3aから末端段部5aまでの間隔W1が、可搬式ハゼ締め機Bの通過幅W2よりも長いため、可搬式ハゼ締め機Bを段折り凹部5に沿って側板1の長手方向へスムーズに移動する。
この可搬式ハゼ締め機Bの側板1の長手方向移動に伴い、締め折り代4の折り曲げ線4aが雄ハゼ3の折曲角部3aに沿って隙間なく傾倒し、締め折り代4が段折り凹部5に密接するように重ね合わされる。
それにより、可搬式ハゼ締め機Bにより締め折り代4を段折り凹部5に沿って隙間なく折り曲げることができ、総ての締め折り代4を折り曲げることで角筒形ダクトAの組み立てが完了する。
したがって、現場において角筒形ダクトAの組み立て作業及び結合作業を行うことができ、大容積の角筒形ダクトAを現場まで搬送する必要がないから、角筒形ダクトAの組み立て作業の作業性を著しく向上させることができるとともに、輸送費の軽減が図れる。
さらに、このように組み立てられた角筒形ダクトAは、図5に示すように、その長手方向両端にアングルフランジCを取り付ける際に、側板1の外面とアングルフランジCの内面とをリベットかしめ又はスポット溶接などの固着手段(図示しない)にて密着させることができる。
また、可搬式ハゼ締め機Bとして、例えばTRUMPE社製のシームロッカーのようなローラにより締め折り代4を徐々に傾倒させて略直角に折り曲げるものが用いられた場合には、締め折り代4の折り曲げ時に騒音や震動が発生せず、無音で締め折り代4の折り曲げ作業が行えるとともに、熟練度を要せず誰にでも仕上がりの良い折り曲げを行うことができる。
次に、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1〜図5に示すように、角筒形ダクトAの側面を構成する四枚の側板1のうち、平行に対向して配置される一組の側板1の両端縁に、雌ハゼ2がそれぞれ折曲形成されるとともに、各雌ハゼ2から突出するように締め折り代4がそれぞれ連続して形成され、これら側板1の間に平行に対向して配置される、残りの一組の側板1の両端縁に雄ハゼ3がそれぞれ折曲形成され、二組の雌ハゼ2と雌ハゼ2をそれぞれ嵌合することで、断面矩形の角筒形ダクトAが仮組み立てされるものである。
さらに、図6(a)(b)に示すように、各締め折り代4の内側には、第1凹溝4bを折り曲げ線4aに沿って形成することにより、折り曲げ線4aの板厚がその他の部分の板厚に比べ薄くなるように構成されている。
第1凹溝4bは、各雌ハゼ2の長手方向全長に亘って、連続した一直線状に形成されるか、又は多数の第1凹溝4bを所定間隔毎に不連続な一直線状に形成することも可能である。
図示例では、第1凹溝4bを断面円弧状に凹ませている。
また、その他の例として図示しないが、断面V字形や断面台形など、それ以外の形状に凹ますことも可能である。
このような本発明の実施例1に係る角筒形ダクトAの結合構造によると、第1凹溝4bが内側となるように可搬式ハゼ締め機Bの折り曲げエッジB1を当接させて締め折り代4を折り曲げることにより、折り曲げ線4a及び第1凹溝4bに沿って締め折り代4がスムーズで且つきれいに折れ曲がる。
それにより、側板1の板厚が可搬式ハゼ締め機Bの曲げ能力以上であっても締め折り代4を確実に折り曲げることができる。
その結果、板厚が厚い角筒形ダクトAを可搬式ハゼ締め機Bで作製することができるという利点がある。
この実施例2は、図7(a)(b)に示すように、雌ハゼ2と締め折り代4との間を屈曲して、締め折り代4の内側に第2凹溝4cを折り曲げ線4aに沿って形成した構成が、図1〜図6に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1〜図6に示した実施例1と同じものである。
第2凹溝4cも第1凹溝4bと同様に、各雌ハゼ2の長手方向全長に亘って、連続した一直線状に形成されるか、又は多数の第2凹溝4cを所定間隔毎に不連続な一直線状に形成することも可能である。
図示例では、締め折り代4と雌ハゼ2の境界部分を断面円弧状に屈曲することにより、第2凹溝4cが形成される折り曲げ線4aの板厚をその他の部分の板厚と略同じとなるように構成している。
また、その他の例として図示しないが、締め折り代4と雌ハゼ2の境界部分を断面V字形や断面台形など、それ以外の形状に屈曲することも可能である。
このような本発明の実施例2に係る角筒形ダクトAの結合構造によると、第2凹溝4cが内側となるように可搬式ハゼ締め機Bの折り曲げエッジB1を当接させて締め折り代4を折り曲げることにより、折り曲げ線4a及び第2凹溝4cに沿って締め折り代4がスムーズで且つきれいに折れ曲がる。
それにより、折り曲げ線4aに沿って締め折り代4を強度が低下することなく確実に折り曲げることができるという利点がある。
この実施例3は、図8(a)(b)に示すように、締め折り代4の内側及び外側に一対の第3凹溝4dを前記折り曲げ線4aに沿って背中合わせとなるように形成した構成が、図1〜図6に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1〜図6に示した実施例1と同じものである。
第3凹溝4dも第1凹溝4bや第2凹溝4cと同様に、各雌ハゼ2の長手方向全長に亘って、連続した一直線状に形成されるか、又は多数の第3凹溝4dを所定間隔毎に不連続な一直線状に形成することも可能である。
図示例では、第3凹溝4dを断面V字形に凹ませている。
また、その他の例として図示しないが、断面円弧状や断面台形など、それ以外の形状に凹ますことも可能である。
このような本発明の実施例3に係る角筒形ダクトAの結合構造によると、一対の第3凹溝4dによって締め折り代4の折り曲げ線4aにおける板厚が他の部分に比べ薄くなり、締め折り代4の内側に形成された第3凹溝4dに可搬式ハゼ締め機Bの折り曲げエッジB1を当接させて締め折り代4を折り曲げることにより、折り曲げ線4a及び第3凹溝4dに沿って締め折り代4がスムーズで且つきれいに折れ曲がる。
それにより、側板1の板厚が可搬式ハゼ締め機Bの曲げ能力以上であっても締め折り代4を確実に折り曲げることができる。
その結果、板厚が厚い角筒形ダクトAを可搬式ハゼ締め機Bで作製することができるという利点がある。
この実施例4は、図9に示すように、可搬式ハゼ締め機Bによる締め折り代4の折り曲げ前の時点で、締め折り代4を折り曲げ線4aに沿って、雌ハゼ2と嵌合した雄ハゼ3に係合するように斜めに折り曲げた構成が、図1〜図6に示した実施例1又は図7に示した実施例2若しくは図8に示した実施例3とは異なり、それ以外の構成は図1〜図6に示した実施例1又は図7に示した実施例2若しくは図8に示した実施例3と同じものである。
図示例では、第1凹溝4bを断面円弧状に凹ませている。
また、その他の例として図示しないが、断面V字形など、それ以外の形状に凹ますことも可能である。
このような本発明の実施例4に係る角筒形ダクトAの結合構造によると、予め締め折り代4が折り曲げ線4aに沿って斜めに折り曲げられた雌ハゼ2に対し、雄ハゼ3を嵌合させることにより、締め折り代4で雌ハゼ2と雄ハゼ3の嵌合状態が保持される。
それにより、仮組み立てされた角筒形ダクトAの締め折り代4を可搬式ハゼ締め機Bで折り曲げて角筒形ダクトAの組み立てを完成させることができる。
その結果、現場において角筒形ダクトAを速やかに完成できるという利点がある。
なお、前示実施例では、四枚の側板1で角筒形ダクトAの側面を断面矩形に構成しているが、これに限定されず、三枚の側板1で断面三角形の角筒形ダクトAの側面を構成したり、五枚以上の側板で断面多角形の角筒形ダクトAの側面を構成しても良い。
さらに、一方の側板1の両端縁に雌ハゼ2をそれぞれ折曲形成するとともに、各雌ハゼ2から突出するように締め折り代4をそれぞれ連続して形成し、他方の側板1の両端縁に雄ハゼ3をそれぞれ折曲形成したが、これに限定されず、総ての側板1の一端縁に雌ハゼ2と締め折り代4を形成し、他端縁に雄ハゼ3を形成しても良い。
また、可搬式ハゼ締め機Bとして、TRUMPE社製のシームロッカーとWUKO社製のPittsburgh Seam Closer を説明したが、これに限定されず、業者による運搬移動を可能としたものであれば、他の構造であっても良い。
A 角筒形ダクト 1 側板
2 雌ハゼ 3 雄ハゼ
3a 折曲角部 4 締め折り代
4a 折り曲げ線 4b 第1凹溝
4c 第2凹溝 4d 第3凹溝
5 段折り凹部 5a 末端段部
B 可搬式ハゼ締め機 B1 折り曲げエッジ
B2 折曲基準面 W1 間隔
W2 通過幅

Claims (5)

  1. 角筒形ダクトの側面を構成する複数枚の長尺な側板と、
    前記側板の一側部に折曲形成される雌ハゼと、
    前記雌ハゼと隣り合う別の前記側板の他側縁に折曲形成されて該雌ハゼと嵌合する雄ハゼと、
    前記雌ハゼから突出するように形成されて、可搬式ハゼ締め機の側板長手方向移動により前記雄ハゼの折曲角部に沿って折り曲げられる締め折り代と、
    前記雄ハゼを有する前記側板の外面に、前記可搬式ハゼ締め機の折り曲げエッジ及び折曲基準面と対向して前記締め折り代が入り込むように形成される段折り凹部とを備え、
    前記段折り凹部において前記雄ハゼの折曲角部から該段折り凹部の末端段部までの間隔を、前記雄ハゼの折曲角部及び前記締め折り代の折り曲げ線に当接する前記可搬式ハゼ締め機の前記折り曲げエッジから前記段折り凹部と当接する前記折曲基準面の端縁までの、前記段折り凹部に対して前記可搬式ハゼ締め機が当接しながら前記側板の長手方向へ移動するために必要な通過幅よりも長くしたことを特徴とする角筒形ダクトの結合構造。
  2. 前記締め折り代の内側に第1凹溝を前記折り曲げ線に沿って形成したことを特徴とする請求項1記載の角筒形ダクトの結合構造。
  3. 前記雌ハゼと前記締め折り代との間を屈曲して、前記締め折り代の内側に第2凹溝を前記折り曲げ線に沿って形成したことを特徴とする請求項1記載の角筒形ダクトの結合構造。
  4. 前記締め折り代の内側及び外側に一対の第3凹溝を前記折り曲げ線に沿って背中合わせとなるように形成したことを特徴とする請求項1記載の角筒形ダクトの結合構造。
  5. 前記締め折り代を、前記可搬式ハゼ締め機による折り曲げ前に前記折り曲げ線に沿って、前記雌ハゼと嵌合した前記雄ハゼに係合するように斜めに折り曲げたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の角筒形ダクトの結合構造。
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