JP2012182171A - 抜け止め防止ねじ及び挿抜レバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外径がパネル11のねじ穴12の内径より大きいねじつまみ部1と、サブラック14に施されている雌ねじ16と嵌り合う雄ねじ3aが外周に施されており、外径がパネル11のねじ穴12の内径より小さい先端ねじ部3と、先端ねじ部3よりねじつまみ部1側に設けられており、パネル11のねじ穴12の内周に施されている雌ねじ13と嵌り合う雄ねじ4aが外周に施されている抜け止用ねじ部4と、抜け止用ねじ部4とねじつまみ部1の間に設けられており、軸径がパネル11のねじ穴12の内径より小さいねじ軸5とを備える。
【選択図】図3
Description
図13は従来の抜け止め防止ねじを用いて、パネルをサブラックに止める前の状態を示す全体断面図であり、図14は従来の抜け止め防止ねじを用いて、パネルをサブラックに止めた状態を示す全体断面図である。
また、図15はパネルをサブラックに止める前の状態を示す従来の抜け止め防止ねじの拡大断面図である。
抜け止め防止ねじは、ねじ軸103の軸径がパネル111のねじ穴112の内径より小さいため、ねじ軸103の周りには隙間があり、この隙間が、ねじ部102を雌ねじ115に当てる際のねじ部102の位置決め調整代となる。
このため、ねじつまみ部101を回転させない限り、抜け止め防止ねじがパネル111から抜けることがない。
また、この発明は、ロック用の構造部を設けることなく、パネルの挿抜を行うことができる挿抜レバーを得ることを目的とする。
図1はこの発明の実施の形態1による抜け止め防止ねじを用いて、パネルをサブラックに止める前の状態を示す全体断面図であり、図2はこの発明の実施の形態1による抜け止め防止ねじを用いて、パネルをサブラックに止めた状態を示す全体断面図である。
また、図3はパネルをサブラックに止める前の状態を示す抜け止め防止ねじの拡大断面図である。
図1及び図2では、上下の2箇所で、抜け止め防止ねじを用いて、パネルをサブラックに止める例を示している。
先端部2は抜け止め防止ねじの先端がサブラック14のねじ穴15に対して斜め挿入されることを防止する目的(挿入時に先端をガイドする目的)で球形状に形成されており、軸径がねじ穴15の内径より小さくなっている。
抜け止用ねじ部4は先端ねじ部3よりねじつまみ部1側に設けられており、パネル11のねじ穴12の内周に施されている雌ねじ13と嵌り合う雄ねじ4aが外周に施されている。
ねじ軸5は抜け止用ねじ部4とねじつまみ部1の間に設けられており、軸径がパネル11のねじ穴12の内径より小さくなっている。
このため、パネル11のねじ穴12は、従来のねじ穴112(図15を参照)よりも、大きな穴となっており、ねじ軸5の周りの隙間が、従来のねじ軸103の周りの隙間(図15を参照)よりも広くなっている。
サブラック14にはねじ穴15が設けられており、ねじ穴15の内周には先端ねじ部3の雄ねじ3aと嵌り合う雌ねじ16が施されている。
図1の抜け止め防止ねじは、大きな位置決め調整代を確保するために、ねじ部を2段構成にしている。
図1の抜け止め防止ねじを用いて、パネル11をサブラック14に止める場合、図1及び図3に示すように、パネル11のねじ穴12を通されている球状の先端部2をサブラック14のねじ穴15に挿入してから、ねじつまみ部1を回転させることで、先端ねじ部3の外周に施されている雄ねじ3aをねじ穴15の内周に施されている雌ねじ16にねじ入れるようにする。
ただし、この発明の実施の形態1では、先端ねじ部3より大きい抜け止用ねじ部4の外径に合わせて、パネル11のねじ穴12が施されているため、従来のように、先端ねじ部3の外径に合わせて、パネル11のねじ穴12が施される場合よりも、ねじ穴12が大きくなっている。
これにより、例えば、サブラック14の雌ねじ16のピッチの精度が大きくなっても、ねじつまみ部1を用いて位置調整を行うことで、他の部品との干渉を招いたり、サブラック14のねじ穴15に対する斜め挿入を招いたりすることがなくなる。
このため、無理のない締め付けが可能になり、また、ねじの齧りなどのねじ締め付けの不具合を防止することができる。
このため、ねじつまみ部1を回転させない限り、抜け止め防止ねじがパネル11から抜けることがない。
図4はこの発明の実施の形態2による抜け止め防止ねじを用いて、パネルをサブラックに止める前の状態を示す全体断面図であり、図5はこの発明の実施の形態2による抜け止め防止ねじを用いて、パネルをサブラックに止めた状態を示す全体断面図である。
図において、図1〜3と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
バネ6は一方の端面がねじつまみ部1の端面と当たり、他方の端面がパネル11の端面と当たるようにねじ軸5を内包している。
ガイドスペーサ7はねじつまみ部1の軸1aの移動を案内する軸5方向のスペーサである。
ガイドスペーサ7の穴には、ねじつまみ部1の軸1aが嵌り合う方向で、ねじつまみ部1の軸1aが通される。
バネ6は、一方の端面がねじつまみ部1の端面と当たり、他方の端面がパネル11の端面と当たるようにねじ軸5を内包しているため、抜け止め防止ねじを用いて、パネル11をサブラック14に止める前の状態でも、ねじつまみ部1がバネ6によってパネル11に固定される。
これにより、ねじつまみ部1が無意識に動くことがなくなり、サブラック14に固定される前に、ねじつまみ部1が他部品と干渉するなどの状況の発生を防止することができる。
抜け止め防止ねじをサブラック14に固定する際には、図5に示すように、ねじつまみ部1の軸1aをガイドスペーサ7内で、バネ6を圧縮する方向に動かし、ねじつまみ部1の段差がガイドスペーサ7の端面と当たるまで、先端ねじ部3をサブラック14のねじ穴15の内周に施されている雌ねじ16にねじ入れるようにする。
図6はこの発明の実施の形態3による抜け止め防止ねじを用いて、パネルをサブラックに止める前の状態を示す全体断面図である。
また、図7はパネルをサブラックに止めた状態を示す抜け止め防止ねじの拡大断面図である。
図において、図1〜3と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
この実施の形態3では、上記実施の形態1よりも更に、ねじ軸5の周りの隙間を広げて、位置決め調整代を大きくしているものである。
なお、異形のねじ穴21にも、図1〜5のねじ穴12と同様に、抜け止用ねじ部4の外周に施されている雄ねじ4aと嵌り合う雌ねじ13が内周に施されている。
図8はこの発明の実施の形態4による抜け止め防止ねじの拡大断面図であり、図において、図1〜3と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
ワッシャー22は先端ねじ部3の外周に施されている雄ねじ3aと嵌り合う雌ねじ23が中心部のねじ穴の内周に施されており、外径がパネル11のねじ穴17の内径より大きくされている。
図8の抜け止め防止ねじでは、パネル11の穴17の内周には、雌ねじ13が施されていない。
ワッシャー22の外径は、パネル11の穴17の内径より大きいため、図中左方向に、抜け止め防止ねじが引っ張られても、ワッシャー22がパネル11に当接する。
図9はこの発明の実施の形態5による挿抜レバーを用いて、パネルをサブラックに挿入する前の状態を示す全体断面図であり、図10はこの発明の実施の形態5による挿抜レバーを用いて、パネルをサブラックに挿入した状態を示す全体断面図である。
また、図11はこの発明の実施の形態5による挿抜レバーを用いて、パネルをサブラックに挿入した後に、抜け止め防止ねじが止められている状態を示す全体断面図であり、図12はこの発明の実施の形態5による挿抜レバーを示す拡大部品分解図である。
図において、図1〜8と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
基板34をねじ35で固定した後は、ウェーブワッシャー32は圧縮されている状態であり、ウェーブワッシャー32の面摩擦によって、重力や振動に伴うレバー33の回転を抑制している。
このとき、ねじつまみ部1及びガイドスペーサ7は、パネル11に固定されていないため、パネル11のねじ穴12の範囲での、ねじつまみ部1の位置調整を阻害するものではない。
その他の例としては、パネル11の取っ手を掴んでも、抜け止め防止ねじを支えることができないが、その状態でパネル11の挿抜を行う必要があるものが想定される。
Claims (5)
- 外径がパネルのねじ穴の内径より大きいねじつまみ部と、サブラックに施されているねじ穴と嵌り合うねじが外周に施されており、外径が上記パネルのねじ穴の内径より小さい先端ねじ部と、上記先端ねじ部より上記ねじつまみ部側に設けられており、上記パネルに施されているねじ穴と嵌り合うねじが外周に施されている抜け止用ねじ部と、上記抜け止用ねじ部と上記ねじつまみ部の間に設けられており、軸径が上記パネルのねじ穴の内径より小さいねじ軸とを備えた抜け止め防止ねじ。
- 一方の端面がねじつまみ部の端面と当たり、他方の端面がパネルの端面と当たるようにねじ軸を内包しているバネと、上記ねじつまみ部の軸の移動を案内するガイドスペーサとを設けたことを特徴とする請求項1記載の抜け止め防止ねじ。
- パネルのねじ穴の形状が、一方向に長穴が施されている異形形状であり、
抜け止用ねじ部の外周に施されているねじが、異形形状である上記ねじ穴と嵌り合うことを特徴とする請求項1記載の抜け止め防止ねじ。 - 外径がパネルの穴の内径より大きいねじつまみ部と、サブラックに施されているねじ穴と嵌り合うねじが外周に施されており、外径が上記パネルの穴の内径より小さい先端ねじ部と、上記先端ねじ部と上記ねじつまみ部の間に設けられており、軸径が上記パネルの穴の内径より小さいねじ軸と、上記先端ねじ部の外周に施されているねじと嵌り合うねじ穴が施されており、外径が上記パネルの穴の内径より大きいワッシャーとを備えた抜け止め防止ねじ。
- 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の抜け止め防止ねじの先端ねじ部をサブラックに施されているねじ穴と嵌め合わせる際、上記先端ねじ部と上記ねじ穴が当たる手前の位置まで、上記サブラックを移動させる挿抜レバーであって、
パネルの側面との間にウェーブワッシャーが挟み込まれる状態で、上記パネルの側面に取り付けられていることを特徴とする挿抜レバー。
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