JP2012181440A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿の読み取りなどによって得た画像データと画像形成手段により形成される画像との間に濃度ずれが発生することを抑制できる画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。
【解決手段】制御部30は、センサ34が取得した絶対湿度に対応する階調特性を用いて、画像濃度からなる第1の画像データにγ補正処理を施して階調からなる第2の画像データを生成する。制御部30は、第2の画像データをディザにより階調からなる第3の画像データに変換する。記憶部32は、第3の画像データ及びγ補正処理時における絶対湿度を記憶する。制御部30は、センサ34が新たに取得した絶対湿度に対応する階調特性とγ補正処理時における絶対湿度に対応する階調特性とに基づいて、第3の画像データの階調を補正する。印刷部2は、制御部30が補正した第3の画像データに基づいて、トナー画像を形成する。
【選択図】図3
【解決手段】制御部30は、センサ34が取得した絶対湿度に対応する階調特性を用いて、画像濃度からなる第1の画像データにγ補正処理を施して階調からなる第2の画像データを生成する。制御部30は、第2の画像データをディザにより階調からなる第3の画像データに変換する。記憶部32は、第3の画像データ及びγ補正処理時における絶対湿度を記憶する。制御部30は、センサ34が新たに取得した絶対湿度に対応する階調特性とγ補正処理時における絶対湿度に対応する階調特性とに基づいて、第3の画像データの階調を補正する。印刷部2は、制御部30が補正した第3の画像データに基づいて、トナー画像を形成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に、印刷媒体に画像を形成する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来の画像形成装置としては、例えば、特許文献1に記載の画像形成装置が知られている。特許文献1では、画像形成装置は、原稿を読み取って得た画像データを、画像処理を施すことなく画像処理の処理用データと共に記憶部に保存している。特許文献1に記載の画像形成装置では、画像処理を行う回数が1度だけで済むので、画質の劣化が抑制される。
ここで、特許文献1に記載の画像形成装置は、画像データに画像処理が施されないので、画像データのデータ量が大きくなるという問題を有している。かかる問題を解決する方法としては、画像データに対してディザ法等の面積階調法を施して、記憶部に記憶することが挙げられる。
ところが、面積階調法により画像データを圧縮した場合には、該画像データに基づいてトナー画像を印刷媒体に印刷する際に、原稿の画像とトナー画像との間で濃度ずれが発生する。より詳細には、画像形成装置では、面積階調法により画像データを圧縮する前に、画像データに対してγ補正処理が施される。γ補正処理は、温度や湿度等の印刷条件毎に異なるγ補正テーブルを用いて行われる。よって、画像形成装置は、画像データを保存する際の印刷条件に基づいて決定したγ補正テーブルを用いてγ補正を行う。
しかしながら、トナー画像を印刷媒体に印刷する際の印刷条件は、画像データが保存される際の印刷条件とは一致していないおそれがある。その結果、原稿の画像とトナー画像との間で濃度ずれが発生するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、原稿の読み取りなどによって得た画像データと画像形成手段により形成される画像との間に濃度ずれが発生することを抑制できる画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。
本発明の一形態に係る画像形成装置は、画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段に関する画像濃度と階調との関係を示した複数の階調特性を、前記画像形成手段に関する条件毎に記憶する第1の記憶手段と、前記画像形成手段に関する第1の条件情報を取得する第1の情報取得手段と、前記第1の条件情報に対応する前記階調特性を用いて、画像濃度からなる第1の画像データにγ補正処理を施して階調からなる第2の画像データを生成する第1の補正手段と、前記第2の画像データを面積階調法により階調からなる第3の画像データに変換する変換手段と、前記第3の画像データ、及び、前記第1の条件情報又は該第1の条件情報に対応する前記階調特性を記憶する第2の記憶手段と、前記画像形成手段に関する第2の条件情報を取得する第2の情報取得手段と、前記第2の条件情報に対応する前記階調特性と前記第1の条件情報に対応する前記階調特性とに基づいて、前記第3の画像データの階調を補正する第2の補正手段と、を備えており、前記画像形成手段は、前記第2の補正手段が補正した前記第3の画像データに基づいて、画像を形成すること、を特徴とする。
本発明の一形態に係る画像形成方法は、画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段に関する画像濃度と階調との関係を示した複数の階調特性を、該画像形成手段に関する条件毎に記憶する記憶手段とを備えている画像形成装置の画像形成方法であって、前記画像形成手段に関する第1の条件情報を取得する第1のステップと、前記第1の条件情報に対応する前記階調特性を用いて、画像濃度からなる第1の画像データにγ補正処理を施して階調からなる第2の画像データを生成する第2のステップと、前記第2の画像データを面積階調法により階調からなる第3の画像データに変換する第3のステップと、前記第3の画像データ、及び、前記第1の条件情報又は該第1の条件情報に対応する前記階調特性を前記記憶手段に記憶させる第4のステップと、前記画像形成手段に関する第2の条件情報を取得する第5のステップと、前記第2の条件情報に対応する前記階調特性と前記第1の条件情報に対応する前記階調特性とに基づいて、前記第3の画像データの階調を補正する第6のステップと、前記第2の補正手段が補正した前記第3の画像データに基づいて、前記画像形成手段に画像を形成させる第7のステップと、を備えていること、を特徴とする。
本発明によれば、原稿の読み取りなどによって得た画像データと画像形成手段により形成される画像との間に濃度ずれが発生することを抑制できる。
以下に、本発明の一実施形態に係る画像形成装置及び画像形成方法について図面を参照しながら説明する。
(画像形成装置の構成)
以下に、本発明の実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しながら説明する。図1は、画像形成装置1の全体構成を示した図である。
以下に、本発明の実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しながら説明する。図1は、画像形成装置1の全体構成を示した図である。
画像形成装置1は、電子写真方式によるカラープリンタであって、いわゆるタンデム式で4色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)の画像を合成するように構成したものである。該画像形成装置1は、スキャナにより読み取った画像データに基づいて、トナー画像を用紙(印刷媒体)Pに形成する機能を有し、図1に示すように、印刷部2、給紙部15、タイミングローラ対19、定着装置20、排紙トレイ21、制御部30、記憶部32、センサ34及びスキャナ40を備えている。
制御部30は、例えば、CPUにより構成され、画像形成装置1全体の動作を制御する。記憶部32は、ハードディスクやメモリ等により構成され、後述する階調テーブルを記憶している。スキャナ40は、原稿の画像を読み取る。
給紙部15は、用紙Pを1枚ずつ供給する役割を果たし、用紙トレイ16及び給紙ローラ17を含んでいる。用紙トレイ16には、印刷前の状態の用紙Pが複数枚重ねて載置される。給紙ローラ17は、用紙トレイ16に載置された用紙Pを1枚ずつ取り出す。タイミングローラ対19は、印刷部2においてトナー画像が用紙Pに2次転写されるように、タイミングを調整しながら用紙Pを搬送する。
印刷部2は、給紙部15から供給されてくる用紙Pにトナー画像を形成し、作像部22(22Y,22M,22C,22K)、光走査装置6、転写部8(8Y,8M,8C,8K)、中間転写ベルト(像担持体)11、駆動ローラ12、従動ローラ13、2次転写ローラ14及びクリーニング装置18を含んでいる。また、作像部22(22Y,22M,22C,22K)は、転写部8(8Y,8M,8C,8K)と共に中間転写ベルト11にトナー画像を形成するトナー画像形成手段として機能し、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)、帯電器5(5Y,5M,5C,5K)、現像装置7(7Y,7M,7C,7K)、クリーナー9(9Y,9M,9C,9K)及びイレーサ10(10Y,10M,10C,10K)を含んでいる。
感光体ドラム4は、円筒状をなしており、図1に示すように、時計回りに回転している。帯電器5は、感光体ドラム4の周面(被走査面)を帯電させる。光走査装置6は、制御部30の制御により、感光体ドラム4の周面に対してビームBY,BM,BC,BKを走査する。これにより、感光体ドラム4の周面には静電潜像が形成される。
現像装置7は、トナー及びキャリアからなる現像剤を用いて感光体ドラム4に静電潜像に従ったトナー画像を形成する。
中間転写ベルト11は、駆動ローラ12と従動ローラ13との間に張り渡されており、感光体ドラム4に現像されたトナー画像が1次転写される。転写部8は、中間転写ベルト11の内周面に対向するように配置されており、1次転写電圧を印加されることにより、感光体ドラム4に形成されたトナー画像を中間転写ベルト11に1次転写する役割を果たす。クリーナー9は、1次転写後に感光体ドラム4の周面に残存しているトナーを回収する役割を果たす。イレーサ10は、感光体ドラム4の周面の電荷を除去する。駆動ローラ12は、中間転写ベルト駆動部(図1には記載せず)により回転させられることにより、中間転写ベルト11を矢印αの方向に駆動させる。これにより、中間転写ベルト11は、トナー画像を2次転写ローラ14まで搬送する。
2次転写ローラ14は、中間転写ベルト11と対向し、ドラム形状をなしている。そして、2次転写ローラ14は、2次転写電圧が印加されることにより、中間転写ベルト11との間を通過する用紙Pに対して、中間転写ベルト11が担持しているトナー画像を2次転写する。より詳細には、駆動ローラ12は接地電位に保たれている。また、中間転写ベルト11は、駆動ローラ12に接触しているので、接地電位に近い正の電位に保たれている。そして、2次転写ローラ14の電位が駆動ローラ12及び中間転写ベルト11の電位よりも高くなるように、2次転写ローラ14に対して正の2次転写電圧が印加されている。トナー画像は、負に帯電しているので、駆動ローラ12と2次転写ローラ14との間に発生している電界によって、中間転写ベルト11から用紙Pに対して転写される。
クリーニング装置18は、用紙Pへのトナー画像の2次転写後に、中間転写ベルト11に残存しているトナーを除去する。
トナー画像が2次転写された用紙Pは、定着装置20に搬送される。定着装置20は、用紙Pに対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナー画像を用紙Pに定着させる。排紙トレイ21には、印刷済みの用紙Pが載置される。
センサ34は、印刷部2周辺の絶対湿度を検知する。
以上のように構成された画像形成装置1では、原稿の画像を読み取って得た画像データを記憶することができると共に、該画像データに基づいて用紙Pに対してトナー画像を形成することができる。より詳細には、スキャナ40は、原稿の画像を読み取って、入力画像濃度からなる第1の画像データを生成する。制御部30は、第1の画像データに対してγ補正処理を施して露光量カバレッジ(階調)からなる第2の画像データを生成し、該第2の画像データに対して面積階調法(ディザ法)により、露光量カバレッジからなる第3の画像データに変換する。制御部30は、第3の画像データを記憶部32に記憶させる。また、制御部30は、記憶部32が記憶している第3の画像データを読み出して、該第3の画像データに基づいて、用紙Pに対してトナー画像を印刷部2に形成させる。
ここで、入力画像濃度とは、スキャナが原稿の画像を読み取って得た画像濃度を意味しており、本実施形態では、0以上1.5以下のアナログ値である。出力画像濃度とは、印刷部2が形成したトナー画像の画像濃度を意味しており、本実施形態では、0以上1.5以下のアナログ値である。入力画像濃度及び出力画像濃度において、0はトナーが形成されていない状態を意味し、1.5はベタ画像を意味する。また、露光量カバレッジとは、画像データの画素の階調を示しており、本実施形態では、0%以上100%以下のデジタル値である。0%はトナーが形成されていない状態を意味し、100%はベタ画像を意味する。
(γ補正処理について)
以下に、γ補正処理について図面を参照しながら説明する。図2は、γ補正処理時における印刷部2に関する条件(以下、印刷条件と称す)と、用紙Pへのトナー画像の印刷時における印刷条件とが同じときの入力画像濃度、出力画像濃度及び露光量カバレッジの関係を示したグラフである。図3は、γ補正処理時における印刷条件と、用紙Pへのトナー画像の印刷時における印刷条件とが異なるときの入力画像濃度、出力画像濃度及び露光量カバレッジの関係を示したグラフである。また、以下では、入力画像濃度及び出力画像濃度と露光量カバレッジとの関係を階調特性と称す。
以下に、γ補正処理について図面を参照しながら説明する。図2は、γ補正処理時における印刷部2に関する条件(以下、印刷条件と称す)と、用紙Pへのトナー画像の印刷時における印刷条件とが同じときの入力画像濃度、出力画像濃度及び露光量カバレッジの関係を示したグラフである。図3は、γ補正処理時における印刷条件と、用紙Pへのトナー画像の印刷時における印刷条件とが異なるときの入力画像濃度、出力画像濃度及び露光量カバレッジの関係を示したグラフである。また、以下では、入力画像濃度及び出力画像濃度と露光量カバレッジとの関係を階調特性と称す。
まず、印刷条件について説明する。印刷条件とは、印刷部2に関する条件であり、具体的には、印刷部2の周囲の温度、湿度、印刷部2がトナー画像を印刷した用紙Pの枚数等の印刷部2が印刷するトナー画像の濃度に影響を及ぼす条件である。なお、本実施形態では、理解の容易のために、印刷条件を絶対湿度とする。
γ補正処理とは、画像形成装置1の特性によって、入力画像濃度と出力画像濃度とが一致しないことを防止するための処理である。すなわち、γ補正処理とは、原稿の画像の画像濃度(入力画像濃度)と用紙Pに印刷された画像の画像濃度(出力画像濃度)との間にずれが発生することを防止するための処理である。
具体的には、画像形成装置1では、図2の第1象限に示すように、入力画像濃度と出力画像濃度とが正比例していることが望ましい。これにより、入力画像濃度と出力画像濃度とが一致し、原稿の画像の画像濃度と用紙Pに印刷された画像の画像濃度との間にずれが発生することが防止される。
ところが、画像形成装置1では、第2象限の階調特性に示すように、出力画像濃度と露光量カバレッジとの関係が直線とならずに曲線となっている。そのため、制御部30は、γ補正処理を行うことなく、露光量カバレッジに基づいてトナー画像を印刷部2に形成させると、トナー画像の出力画像濃度は、露光量カバレッジからずれてしまう。
そこで、制御部30は、直線L1に関して第2象限の階調特性に対称な階調特性を生成し、生成した階調特性を用いてスキャナ40が読み取った第1の画像データに対してγ補正処理を行って第2の画像データを生成する。図2では、γ補正処理時における印刷条件と、用紙Pへのトナー画像の印刷時における印刷条件とが同じであるので、第2象限の階調特性と第4象限の階調特性とは同じである。そのため、図2の第1象限の入出力特性に示すように、入力画像濃度と出力画像濃度とが一致する。
しかしながら、γ補正処理を行う際の階調特性は、印刷条件によって変動する。したがって、γ補正処理時における印刷条件と、用紙Pへのトナー画像の印刷時における印刷条件とが異なっていると、図3に示すように、第2象限の階調特性と第4象限の階調特性とが異なってしまう。その結果、図3の第1象限の入出力特性に示すように、入力画像濃度と出力画像濃度とが一致しなくなる。そこで、画像形成装置1は、以下に説明する動作を行う。
(画像形成装置の動作)
図4は、画像形成装置1の制御部30のブロック図である。図5は、画像の一例を示した図である。
図4は、画像形成装置1の制御部30のブロック図である。図5は、画像の一例を示した図である。
制御部30は、図4に示すように、スキャナ濃度補正部60、シェーディング補正部62、カラーマネジメント部64、γ補正処理部66、ディザ処理部68、画像補正部70及びPWM変換部72を含んでいる。
まず、制御部30が第3の画像データを記憶部32に記憶させる動作について説明する。
制御部30は、スキャナ40に原稿の画像を読み取らせて、各画素の濃度が0〜1.5の値で示される入力画像濃度からなる第1の画像データを取得する。以下では、図5に示す画像が読み取られたとして説明を進める。
スキャナ濃度補正部60及びシェーディング補正部62は、第1の画像データに対して前処理を施す。カラーマネジメント部64は、前処理が施された第1の画像データに対して色分解処理を施す。
次に、γ補正処理部66は、第1の画像データにγ補正処理を施して、各画素の階調が0%〜100%の値で示される露光量カバレッジからなる第2の画像データを生成する。より詳細には、記憶部32は、表1に示す階調テーブルを記憶している。階調テーブルには、絶対湿度(すなわち、印刷条件)毎に画像形成装置1の階調特性(例えば、図3の第4象限の階調特性)が記録されている。
γ補正処理部66は、センサ34により絶対湿度を取得し、絶対湿度に対応する階調特性に基づいて、第1の画像データにγ補正処理を施して第2の画像データを生成する。この際、γ補正処理部66は、センサ34により取得した絶対湿度に対応する階調特性(例えば、図3の第4象限の階調特性)と図3の直線L1に関して線対称な階調特性を用いてγ補正処理を行う。なお、γ補正処理は、一般的な処理であるのでこれ以上の詳細な説明を省略する。
次に、ディザ処理部68は、第2の画像データをディザ法により露光量カバレッジからなる第3の画像データに変換する。以下に、ディザ法による画像変換について図面を参照しながら詳細に説明する。図6は、ディザ法により複数の画像領域に分割された第2の画像データの一例を示した図である。図7は、第3の画像データを示した図である。
ディザ処理部68は、図6に示すように、第2の画像データを複数の画像領域に分割する。画像領域は、第2の画像データの画素よりも大きな領域である。本実施形態では、ディザ処理部68は、7×7の画素領域に分割する。次に、ディザ処理部68は、ディザ法により、各画素領域内の平均の露光量カバレッジを算出して、図7に示す第3の画像データを生成する。なお、図7では、0%〜100%の露光量カバレッジではなく、0〜255の階調で第3の画像データが示されている。ただし、y=100×(x+1)/256により露光量カバレッジを算出することができる。yは、露光量カバレッジであり、xは階調である。
ディザ処理部68は、第3の画像データ及びγ補正処理時に取得した絶対湿度を記憶部32に記憶させる。これにより、制御部30が第3の画像データを記憶部32に記憶させる動作が終了する。
次に、制御部30が第3のデータに基づいて印刷部2にトナー画像を形成させる動作について説明する。
まず、画像補正部70は、記憶部32が記憶している絶対湿度及び第3の画像データ(図7参照)を取得する。そして、画像補正部70は、センサ34により絶対湿度を取得させると共に、表1の階調テーブルを参照して、取得した絶対湿度に対応する階調特性と記憶部32が記憶している絶対湿度に対応する階調特性とに基づいて、第3の画像データの階調を補正する。以下に、図面を参照しながらより詳細に説明する。図8は、γ補正処理時における階調特性及び印刷時における階調特性を示したグラフある。図9は、印刷時における階調特性とγ補正処理時における階調特性との差を示したグラフである。
画像補正部70は、印刷時における絶対湿度に対応する階調特性の露光量カバレッジからγ補正処理時における絶対湿度に対応する階調特性の露光量カバレッジを画像濃度毎に減算する。これにより、画像補正部70は、図9に示すグラフを得る。
次に、画像補正部70は、図9に示すグラフを用いて、印刷時における絶対湿度に対応する階調特性を補正する。以下に、図7の左から3列目、上から6行目の画像領域(階調が「96」の画像領域)の補正を例にとって説明する。また、印刷条件として、γ補正処理時の絶対湿度を15g/m3とし、印刷時における絶対湿度を3g/m3とする。
階調が96である場合には、露光量カバレッジは、38%である。γ補正処理時の絶対湿度が15g/m3であるので、表1の階調テーブルによれば、入力画像濃度が0.741であったことが分かる。よって、γ補正処理時の絶対湿度と印刷時の絶対湿度とが異なっていたとしても、出力画像濃度も0.741となる必要がある。
ところが、印刷時の絶対湿度が3g/m3である場合に、露光量カバレッジが38%であると、出力画像濃度は0.614になってしまう。そのため、画像補正部70が露光量カバレッジを補正しなければ、入力画像濃度と出力画像濃度との間にずれが発生してしまう。
そこで、画像補正部70は、印刷時における絶対湿度に対応する階調特性の露光量カバレッジからγ補正処理時における絶対湿度に対応する階調特性の露光量カバレッジを画像濃度毎に減算して、図9のグラフを生成する。これにより、画像補正部70は、画像濃度と露光量カバレッジの補正量との関係を得る。なお、画像濃度が0.741である場合の露光量カバレッジの補正量は、以下の計算より1.5%であることが分かる。
露光量カバレッジの補正量=(0.741−0.714)/(0.823−0.714)×6
よって、画像補正部70は、図7の第3の画像データにおける左から3列目、上から6行目の画像領域の露光量カバレッジに対して1.5%を加算すればよい。これにより、印刷時の絶対湿度においても、0.741の出力画像濃度を得ることができる。ただし、図7の第3の画像データは、階調により表記されている。1.5%の露光量カバレッジは、3.8(約4)に相当する。そこで、画像補正部70は、図7の第3の画像データにおける左から3列目、上から6行目の画像領域の露光量カバレッジ(96)の次に大きい4つの露光量カバレッジの画像領域を塗りつぶす(すなわち、補正量を加算する)。
なお、画像補正部70は、全ての画像領域の露光量カバレッジに対して同様の処理を行う。これにより、画像補正部70は、図10に示すように、全ての画像領域の露光量カバレッジに対する補正量を算出し、全ての画像領域の露光量カバレッジに対して補正量を加算する。
ここで、画像領域の露光量カバレッジに対する補正量の加算について図面を参照しながら説明する。図11は、第3の画像データにおける左から3列目、上から6行目の画像領域を示した図である。図12は、画素領域のディザパターンを示した図である。
ディザ法が施された第3の画像データでは、図12に示すディザパターンにしたがって、各画素が塗りつぶされる。より詳細には、96の階調を有する画像領域では、図12のディザパターンの96以下の数値を有する画素が塗りつぶされる。これにより、図11に示す画素領域が得られる。そして、96の露光量カバレッジを有する画素領域に対する補正量は、前記の通り4であるので、96の次に大きな露光量カバレッジを有する4つの画素(98,100,102,103)を塗りつぶす。これにより、画像領域の露光量カバレッジに対する補正が終了する。なお、画像補正部70は、全ての画素領域の露光量カバレッジに対して同様の補正を行って、補正した第3の画像データを得る。
PWM変換部72は、画像補正部70が補正した第3のデータをラスターデータに変換し、該ラスターデータを用いて印刷部2に対してトナー画像を形成させる。これにより、用紙Pにトナー画像が印刷される。
(効果)
本実施形態に係る画像形成装置1によれば、記憶部32が記憶する第3の画像データには面積階調法(ディザ法)によって変換が施されている。そのため、第3の画像データのデータ量は、第1の画像データ及び第2の画像データのデータ量よりも少ない。その結果、画像形成装置1では、第1の画像データ及び第2の画像データを画像処理せずに記憶する画像形成装置よりも、記憶部32が記憶すべきデータのデータ量が少なくてすむ。
本実施形態に係る画像形成装置1によれば、記憶部32が記憶する第3の画像データには面積階調法(ディザ法)によって変換が施されている。そのため、第3の画像データのデータ量は、第1の画像データ及び第2の画像データのデータ量よりも少ない。その結果、画像形成装置1では、第1の画像データ及び第2の画像データを画像処理せずに記憶する画像形成装置よりも、記憶部32が記憶すべきデータのデータ量が少なくてすむ。
また、画像形成装置1によれば、原稿の読み取りによって得た第1の画像データの入力画像濃度と印刷部2により形成されるトナー画像の出力画像濃度との間に濃度ずれが発生することを抑制できる。より詳細には、記憶部32は、画像形成装置1では、第3の画像データ、及び、γ補正処理時の絶対湿度を記憶している。更に、画像補正部70は、γ補正処理時の絶対湿度に対応する階調特性と印刷時における絶対湿度に対応する階調特性とに基づいて、第3の画像データの階調を補正している。これにより、γ補正処理時の絶対湿度と印刷時における絶対湿度とが異なっていたとしても、入力画像濃度と出力画像濃度とが一致するようになる。よって、原稿の読み取りによって得た第1の画像データの入力画像濃度と印刷部2により形成されるトナー画像の出力画像濃度との間に濃度ずれが発生することを抑制できる。
(その他の実施形態)
本発明に係る画像形成装置は、前記実施形態に係る画像形成装置1に限らずその要旨の範囲内において変更可能である。
本発明に係る画像形成装置は、前記実施形態に係る画像形成装置1に限らずその要旨の範囲内において変更可能である。
印刷条件は、絶対湿度以外に、温度や印刷部2がトナー画像を印刷した用紙Pの枚数等であってもよい。印刷部2が画像を印刷した用紙Pの枚数(以下、印刷枚数と称す)とは、印刷部2の消耗品(感光体ドラム4等)の劣化度合いを意味している。表2は、印刷枚数毎に画像形成装置1の階調特性が記録された階調テーブルである。表2の階調テーブルは、表1の階調テーブルの代わりに用いられてもよいし、表1の階調テーブルと共に併用されてもよい。
また、ディザ処理部68は、図6に示すように、第2の画像データをマトリクス状に配列された複数の画像領域に分割しているが、第2の画像データの分割の方法はこれに限らない。図13は、ディザ法により複数の画像領域に分割された第2の画像データのその他の例を示した図である。図13に示すように、第2の画像データは、濃度傾斜が小さな部分(例えば、白地の部分)では相対的に大きな画像領域に分割され、濃度傾斜が大きな部分では相対的に小さな画像領域に分割されていもよい。
また、記憶部32は、γ補正処理時における絶対湿度を記憶しているが、γ補正時における絶対湿度に対応する階調特性を記憶してもよい。
また、画像補正部70は、ディザパターンにしたがって、第3の画像データを補正しているが、画像領域内の端から順に塗りつぶすことによって第3の画像データを補正してもよい。
また、制御部30は、第1の画像データを、スキャナ40から取得してもよいし、画像形成装置1に接続されたパソコンから取得してもよい。
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に有用であり、特に、原稿の読み取りなどによって得た画像データと画像形成手段により形成される画像との間に濃度ずれが発生することを抑制できる点において優れている。
1 画像形成装置
2 印刷部
30 制御部
32 記憶部
34 センサ
40 スキャナ
60 スキャナ濃度補正部
62 シェーディング補正部
64 カラーマネジメント部
66 γ補正処理部
68 ディザ処理部
70 画像補正部
72 PWM変換部
2 印刷部
30 制御部
32 記憶部
34 センサ
40 スキャナ
60 スキャナ濃度補正部
62 シェーディング補正部
64 カラーマネジメント部
66 γ補正処理部
68 ディザ処理部
70 画像補正部
72 PWM変換部
Claims (5)
- 画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段に関する画像濃度と階調との関係を示した複数の階調特性を、前記画像形成手段に関する条件毎に記憶する第1の記憶手段と、
前記画像形成手段に関する第1の条件情報を取得する第1の情報取得手段と、
前記第1の条件情報に対応する前記階調特性を用いて、画像濃度からなる第1の画像データにγ補正処理を施して階調からなる第2の画像データを生成する第1の補正手段と、
前記第2の画像データを面積階調法により階調からなる第3の画像データに変換する変換手段と、
前記第3の画像データ、及び、前記第1の条件情報又は該第1の条件情報に対応する前記階調特性を記憶する第2の記憶手段と、
前記画像形成手段に関する第2の条件情報を取得する第2の情報取得手段と、
前記第2の条件情報に対応する前記階調特性と前記第1の条件情報に対応する前記階調特性とに基づいて、前記第3の画像データの階調を補正する第2の補正手段と、
を備えており、
前記画像形成手段は、前記第2の補正手段が補正した前記第3の画像データに基づいて、画像を形成すること、
を特徴とする画像形成装置。 - 前記第2の補正手段は、前記第2の条件情報に対応する前記階調特性の階調から前記第1の条件情報に対応する前記階調特性の階調を減算して得られる差に基づいて、前記第3の画像データの階調を補正すること、
を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1の条件情報及び前記第2の条件情報は、温度、湿度、又は、前記画像形成手段が画像を印刷した印刷媒体の枚数に関する情報であること、
を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記面積階調法は、ディザ法であること、
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段に関する画像濃度と階調との関係を示した複数の階調特性を、該画像形成手段に関する条件毎に記憶する記憶手段とを備えている画像形成装置の画像形成方法であって、
前記画像形成手段に関する第1の条件情報を取得する第1のステップと、
前記第1の条件情報に対応する前記階調特性を用いて、画像濃度からなる第1の画像データにγ補正処理を施して階調からなる第2の画像データを生成する第2のステップと、
前記第2の画像データを面積階調法により階調からなる第3の画像データに変換する第3のステップと、
前記第3の画像データ、及び、前記第1の条件情報又は該第1の条件情報に対応する前記階調特性を前記記憶手段に記憶させる第4のステップと、
前記画像形成手段に関する第2の条件情報を取得する第5のステップと、
前記第2の条件情報に対応する前記階調特性と前記第1の条件情報に対応する前記階調特性とに基づいて、前記第3の画像データの階調を補正する第6のステップと、
前記第2の補正手段が補正した前記第3の画像データに基づいて、前記画像形成手段に画像を形成させる第7のステップと、
を備えていること、
を特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011045461A JP2012181440A (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011045461A JP2012181440A (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012181440A true JP2012181440A (ja) | 2012-09-20 |
Family
ID=47012670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011045461A Withdrawn JP2012181440A (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012181440A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109478030A (zh) * | 2017-06-20 | 2019-03-15 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置 |
CN114059334A (zh) * | 2020-07-31 | 2022-02-18 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 干衣控制方法及设备、干衣机 |
-
2011
- 2011-03-02 JP JP2011045461A patent/JP2012181440A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109478030A (zh) * | 2017-06-20 | 2019-03-15 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置 |
CN109478030B (zh) * | 2017-06-20 | 2021-08-31 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置 |
CN114059334A (zh) * | 2020-07-31 | 2022-02-18 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 干衣控制方法及设备、干衣机 |
CN114059334B (zh) * | 2020-07-31 | 2024-02-13 | 上海海尔洗涤电器有限公司 | 干衣控制方法及设备、干衣机 |
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