JP2012180639A - 遮音機構 - Google Patents

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高史 山川
Masahito Hata
雅人 秦
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Abstract

【課題】会話領域での会話が、会話領域の外部に漏出することを抑制すること。
【解決手段】会話用設備は、遮音機構を備える。遮音機構は、上壁部102を備える。上壁部102は、天井24と床面22との間において、床面22に立設されたパーティション12に挟まれた空間であるパーティションブース30内の、カウンターエリア30Aの上方を覆うように設けられ、カウンターエリア30Aから発せられ、カウンターエリア30Aの上方からカウンターエリア30Aの外部に向かう音を遮る。
【選択図】図1

Description

本発明は、遮音機構に関する。
特許文献1には、パーティションブースでの会話を外部で容易に聞き取ることができないようにすることを目的として、パーティションの上端に反射用湾曲部を設けることが記載されている。
特開2007−304446号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、パーティションブースの中央の上方、すなわち、会話が行われる領域(以下、「会話領域」と示す。)の上方には、天井方向へと抜ける隙間が設けられている。このため、特許文献1に記載の技術では、会話領域での会話が、上記隙間からパーティションブースの外部へ漏出してしまう。このように漏出した会話は、天井で反射され、外部に聞き取られやすい。そこで、本発明は、会話領域での会話が、会話領域の外部に漏出することを抑制できる遮音機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、天井と床面との間において、パーティションに挟まれた空間内に設けられた会話が行われる領域の上方を覆うように設けられ、前記領域から発せられ、前記領域の上方から前記領域の外部に向かう前記会話の音の伝搬経路を遮る位置に設けられる上壁部を有することを特徴とする遮音機構を提供する。
本発明によれば、会話領域での会話が、会話領域の上方から、会話領域の外部へ漏出することを抑制できる。
第1の実施形態に係る会話用設備の外観を示す。 第1の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。 第1の実施形態に係る会話用設備の右側面を示す。 第2の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。 第3の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。 第4の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。 第5の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。 第6の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。 第7の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。 第8の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。 第9の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。 パーティションブース30の減音性能のシミュレーション結果を示す。 パーティションブース30の減音性能のシミュレーション結果を示す。 パーティションブース30の減音性能のシミュレーション結果を示す。 パーティションブース30の減音性能のシミュレーション結果を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。 変形例を説明する図を示す。
図1は、第1の実施形態に係る会話用設備の外観を示す。図2は、第1の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。図3は、第1の実施形態に係る会話用設備の右側面を示す。なお、会話用設備の構成を判りやすくするため、図2以降の図面では、パーティション12Cの図示を省略する。会話用設備は、銀行の接客フロアなどの室内に設置される。会話用設備は、平板状のパーティション12を複数備える。図1に示す例では、会話用設備は、パーティション12A、パーティション12B、およびパーティション12Cを備える。以下の説明において、これらのパーティション12を区別しない場合、「パーティション12」と示す。室内の床面22には、パーティション12Aとパーティション12Bとが、対向して設けられている。パーティション12Aおよびパーティション12Bは、床面22に立設されている(立てた状態で設置されている)。パーティション12Aとパーティション12Bの高さは、床面22に立設されたときに天井24に接しない高さである。これにより、室内には、パーティション12Aとパーティション12Bとに挟まれた空間であるパーティションブース30が形成されている。さらに、室内の床面22には、パーティションブース30の正面を覆うように、パーティション12A及びパーティション12Bと同じ略高さのパーティション12Cが床面22に立設されている。室内には、会話用設備が複数並設されている。すなわち、室内には、パーティションブース30が複数並設されている。室内において、これら複数のパーティションブース30の正面側には、ロビーなどの共有エリアが設けられている。
会話用設備は、カウンターテーブル32、椅子34A、および椅子34Bをさらに備える。パーティションブース30の略中央には、会話が行われる領域の一例であるカウンターエリア30Aが設けられている。会話が行われる領域とは、2人以上の会話者が対面して会話を行う領域、または1人または複数の会話者が、マイク、スピーカ、表示モニターなどを備える会話装置を用いて遠隔地の会話者と会話を行う領域であって、パーティション12A、パーティション12B及びパーティション12Cによって挟まれた空間において、床面22から上壁部102(詳しくは後述)までの、会話者が存在する領域のことである。カウンターエリア30Aにおいては、カウンターテーブル32を挟んで、正面側の椅子34Aと、裏面側の椅子34Bとが、対向して設けられている。以下の説明において、これらの椅子34を区別しない場合、「椅子34」と示す。
パーティション12には、合板など、音を遮る部材が用いられる。パーティション12は、カウンターエリア30Aに面する側の表面(以下、カウンターエリア面という)に入射された音を遮る構成を有してもよい。たとえば、パーティション12は、カウンターエリア面側が遮音性のある材料で構成されたものであってもよい。また、他の例として、パーティション12は、カウンターエリア面からパーティション12の内部に向かって、音響透過性の材料、遮音性のある部材という順番で構成されたものであってもよい。パーティション12は、パーティションブース30の側方を覆い、且つ、そのパーティションブース30内から発せられてパーティションブース30の側方から外部空間に向かう会話の音の伝搬経路を遮る位置に設けられているから、パーティションブース30の側方からパーティションブース30の外部に向かう音を遮ることができる。これにより、パーティション12は、カウンターエリア30Aでの会話が、パーティションブース30の側方から、パーティションブース30の外部へ漏出することを抑制することができる。
パーティション12は、カウンターエリア面に入射された音を反射する構成を有してもよい。たとえば、パーティション12は、遮音性のある材料を含んで構成され、少なくともカウンターエリア面側に反射部材が用いられたものであってもよい。また、他の例として、パーティション12は、カウンターエリア面からパーティション12の内部に向かって、音響透過性の材料、反射性部材、遮音部材という順番で構成されたものであってもよい。これにより、パーティション12は、パーティションブース30の側方からパーティションブース30の外部に向かう音を、パーティションブース30内へ向けて反射することができる。これにより、パーティション12は、カウンターエリア30Aでの会話が、パーティションブース30の側方から、パーティションブース30の外部へ漏出することを抑制するとともに、カウンターエリア30Aでの会話を、会話者同士に聞き取らせ易くすることができる。
パーティション12は、カウンターエリア面に入射された音を吸収する構成を有してもよい。たとえば、パーティション12は、カウンターエリア面に吸音ボードなどの吸音部材が用いられたものであってもよい。他の例として、パーティション12は、内部に不織布、グラスウールなどの吸音部材が充填されたものであってもよい。これらの場合、パーティション12は、パーティションブース30の側方からパーティションブース30の外部に向かう音を吸収することができる。これにより、パーティション12は、カウンターエリア30Aでの会話が、パーティションブース30の側方から、パーティションブース30の外部へ漏出することをより抑制することができる。
会話用設備は、遮音機構をさらに備える。遮音機構は、平板状の上壁部102を有する。上壁部102の一端は、パーティション12Bの上端に支持されている。上壁部102は、天井24と床面22との間において、カウンターエリア30Aの上方を覆うように、床面22に対して略平行に設けられている。上壁部102は、カウンターエリア30Aの上方の高さにおいて、少なくとも、会話者(椅子34)の前斜め上方を覆うような位置に、会話者から見て右方から左方にわたって設けられている。たとえば、図1−図3に示す例では、上壁部102は、カウンターエリア30Aの上方の高さにおいて、両会話者(椅子34Aおよび椅子34B)の前斜め上方、すなわち、両会話者の中間の位置に設けられているカウンターテーブル32の上方を覆うように設けられている。
上壁部102には、合板など、音を遮る部材が用いられる。上壁部102には、当該上壁部102の、少なくとも下面(カウンターエリア30A側の表面)に入射された音を遮る構成を有する。また、この上壁部102は、会話者の口及び、耳乃至目の高さよりも高い位置に設けられている。会話が行われる領域において、図1に示すように会話者が椅子に34A,34Bに座って会話を行うようになっている場合には、着座姿勢の会話者の口及び耳、乃至目の高さよりも高い位置に上壁部102が設けられている。また、例えば会話者が立ったまま会話を行うようになっている場合には、立ち姿勢の会話者の口及び耳乃至目)の高さよりも高い位置に上壁部102が設けられている。このように、上壁部102は、会話が行われる領域から外部の領域に向かう会話の音の伝搬経路を遮る位置に設けられている。この場合、上壁部102は、会話者から発せられ、会話者の前斜め上方からカウンターエリア30Aの外部に向かう音を遮ることができる。これにより、上壁部102は、カウンターエリア30Aでの会話が、カウンターエリア30Aの上方から、カウンターエリア30Aの外部へ漏出することを抑制することができる。
上壁部102は、下面に入射された音を反射する構成を有してもよい。たとえば、上壁部102は、下面に反射部材が用いられたものであってもよい。他の例として、上壁部102は、内部に反射部材が充填されたものであってもよい。これらの場合、上壁部102は、会話者から発せられ、会話者の前斜め上方へ向かう音を、対面する会話者へ向けて反射することができる。これにより、上壁部102は、カウンターエリア30Aでの会話が、カウンターエリア30Aの上方から、カウンターエリア30Aの外部へ漏出することを抑制するとともに、カウンターエリア30Aでの会話を、会話者同士に聞き取らせ易くすることができる。
上壁部102は、下面に入射された音を吸収する構成を有してもよい。たとえば、上壁部102は、下面に吸音ボードなどの吸音部材が用いられたものであってもよい。他の例として、上壁部102は、内部に不織布、グラスウールなどの吸音部材が充填されたものであってもよい。これらの場合、上壁部102は、会話者から発せられ、会話者の前斜め上方へ向かう音を吸収することができる。これにより、上壁部102は、カウンターエリア30Aでの会話が、カウンターエリア30Aの上方から、カウンターエリア30Aの外部へ漏出することをより抑制することができる。
上壁部102は、カウンターエリア30Aの上方において、少なくとも、会話者(椅子34)の前斜め上方を覆うように設けられていればよい。したがって、上壁部102は、カウンターエリア30Aの全域を覆うものであってもよく、カウンターエリア30Aの一部の領域を覆うものであってもよい。また、上壁部102は、パーティションブース30の全域を覆うものであってもよく、パーティションブース30の一部の領域を覆うものであってもよい。カウンターエリア30Aの上方からカウンターエリア30Aの外部に向かう音の伝搬経路は、パーティション12、カウンターエリア30A、椅子34、およびカウンターテーブル32の、設置位置、サイズなど、会話用設備のレイアウトによって変化する。また、上記伝搬経路は、天井24の高さなど、会話用設備の設置場所によっても変化する。このため、遮音機構による高い遮音効果を得ることができるように、上壁部102の設置位置、形状、および大きさを、会話用設備のレイアウトおよび設置場所に応じて決定してもよい。反対に、遮音機構による高い遮音効果を得ることができるように、会話用設備のレイアウトおよび設置場所を、上壁部102の設置位置、形状、および大きさに応じて決定してもよい。
図4は、第2の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。図4に示す例では、遮音機構が有する上壁部102は、パーティションブース30の横方向(パーティション12同士が対面する方向)の全域に亘って、パーティションブース30の上方を覆っている。これにより、遮音機構は、カウンターエリア30Aでの会話が、カウンターエリア30Aの斜め上方から、カウンターエリア30Aの外部(特にパーティション12A側の外部)へ漏出することを抑制することができる。また、図4に示す例では、上壁部102の両端がパーティション12に支持されている。これにより、遮音機構は、上壁部102の一端がパーティション12に支持されるよりも、パーティション12上に安定的に設置することができる。なお、上壁部102は、パーティションブース30の奥行き方向(会話者同士が対面する方向)の全域に亘って、パーティションブース30の上方を覆うものであってもよい。
図5は、第3の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。図5に示す遮音機構は、脚部104Aおよび脚部104Bを有する。以下の説明において、これらの脚部104を区別しない場合、「脚部104」と示す。脚部104は、会話者から見て上壁部102の左右の両端から下方に向かって、パーティション12の上端まで延伸している。このように、図5に示す遮音機構は、脚部104を有するため、設置面であるパーティション12の上端よりも高い位置に、上壁部102を設けることができる。パーティション12の高さが例えば座って会話を行うときに用いられるのに適している場合であっても、このパーティション12の上に、脚部104Aおよび脚部104Bを有する遮音機構を設けることで、パーティションブースをより高くし、立ったまま会話を行うときも用いることができるようになる。このような用途の変更は、パーティション12の上に遮音機構を設置するだけであるから、比較的容易な作業となるし、作業時間もかからない。。
脚部104は、平板状の部材が用いられている。これにより、脚部104は、遮音機構の側壁部として機能する。脚部104は、カウンターエリア30Aの側方において、少なくとも会話者(椅子34)の横斜め前方を覆うように設けられている。たとえば、図5に示す例では、脚部104は、カウンターエリア30Aの側方であるパーティションブース30の側方において、両会話者(椅子34Aおよび椅子34B)の横斜め前方であって、両会話者の中間に設けられているカウンターテーブル32の側方を覆うように設けられている。脚部104には、合板など、音を遮る部材が用いられる。脚部104には、当該脚部104の、少なくとも、カウンターエリア30Aに面する側の表面(以下、カウンターエリア面という)に入射された音を遮る構成を有してもよい。この場合、脚部104は、会話者から発せられ、会話者の横斜め前方からカウンターエリア30Aの外部に向かう音を遮ることができる。これにより、脚部104は、カウンターエリア30Aでの会話が、カウンターエリア30Aの側方から、カウンターエリア30Aの外部へ漏出することを抑制することができる。
脚部104は、カウンターエリア面に入射された音を反射する構成を有してもよい。たとえば、脚部104は、カウンターエリア面に反射部材が用いられたものであってもよい。他の例として、脚部104は、内部に反射部材が充填されたものであってもよい。これらの場合、脚部104は、会話者から発せられ、会話者の横斜め前方へ向かう音を、対面する会話者へ向けて反射することができる。これにより、脚部104は、カウンターエリア30Aでの会話が、カウンターエリア30Aの側方から、カウンターエリア30Aの外部へ漏出することを抑制するとともに、カウンターエリア30Aでの会話を、会話者同士に聞き取らせ易くすることができる。
脚部104は、カウンターエリア面に入射された音を吸収する構成を有してもよい。たとえば、脚部104は、カウンターエリア面に吸音ボードなどの吸音部材が用いられたものであってもよい。他の例として、脚部104は、内部に不織布、グラスウールなどの吸音部材が充填されたものであってもよい。これらの場合、脚部104は、会話者から発せられ、会話者の会話者の横斜め前方へ向かう音を吸収することができる。これにより、脚部104は、カウンターエリア30Aでの会話が、カウンターエリア30Aの側方から、カウンターエリア30Aの外部へ漏出することをより抑制することができる。
脚部104は、カウンターエリア30Aの側方において、少なくとも、会話者の横斜め前方を覆うように設けられていればよい。したがって、脚部104は、カウンターエリア30Aの側方の全域を覆うものであってもよく、カウンターエリア30Aの側方の一部の領域を覆うものであってもよい。また、脚部104は、パーティションブース30の側方の全域を覆うものであってもよく、パーティションブース30の側方の一部の領域を覆うものであってもよい。カウンターエリア30Aの側方からカウンターエリア30Aの外部に向かう音の伝搬経路は、パーティション12、カウンターエリア30A、椅子34、およびカウンターテーブル32の、設置位置、サイズなど、会話用設備のレイアウトによって変化する。また、上記伝搬経路は、天井24の高さなど、会話用設備の設置場所によって変化する。このため、脚部104の設置位置、形状、および大きさを、会話用設備のレイアウトおよび設置場所に応じて決定してもよい。反対に、会話用設備のレイアウトおよび設置場所を、脚部104の設置位置、形状、および大きさに応じて決定してもよい。
図6は、第4の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。図6に示す遮音機構は、上壁部102の両端から床面22まで脚部104が延伸しており、遮音機構が床面22に直に設置されている点で、図5に示した遮音機構と異なる。このように、遮音機構は、床面22に設置された状態で、上壁部102の高さが十分に確保されるものであってもよい。図6に示す遮音機構によれば、図5に示した遮音機構と同様の効果を奏することができる。また、脚部104をパーティション12として機能させることができるため、カウンターエリア30Aの周囲にパーティション12が設けられていない場合であっても、カウンターエリア30Aの周囲にパーティションブース30と同様の空間を形成することができる。
図7は、第5の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。図7に示す遮音機構は、上壁部102の両端からカウンターテーブル32の上面まで脚部104が延伸しており、脚部104がパーティション12A,12Bに連結されずに、遮音機構がカウンターテーブル32に直に設置されている点で、図5に示した遮音機構と異なる。このように、遮音機構は、カウンターテーブル32に設置された状態で、上壁部102の高さが十分に確保されるものであってもよい。図7に示す遮音機構によれば、図5に示した遮音機構と同様の効果を奏することができる。また、脚部104をパーティション12として機能させることができるため、カウンターエリア30Aの周囲にパーティション12が設けられていない場合であっても、カウンターテーブル32上にパーティションブース30と同様の空間を形成することができる。
図8は、第6の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。図8に示す遮音機構は、上壁部102の高さ位置を調整する第1の調整手段を有する点で、図7に示した遮音機構と異なる。図8に示す例では、第1の調整手段として、平板状の固定部材802と平板状の可動部材804とを2枚重ね合わせたものを、脚部104に用いている。可動部材804は、固定部材802に係合している。可動部材804は、固定部材802に対して、上下方向にスライドすることができる。可動部材804の上端は、上壁部102の端部に固定されている。このため、固定部材802を設置面に設置し、可動部材804を固定部材に対して、上下方向にスライドさせることにより、上壁部102の高さ位置を調整することができる。第1の調整手段は、ロック機構を有する。ロック機構は、固定部材802に対する可動部材804のスライドを規制することにより、上壁部102の高さ位置を固定する。図8に示す遮音機構によれば、上壁部102の高さ位置に起因する遮音効果を容易に調整することができる。なお、第1の調整手段は、上壁部102の高さ位置を調整することができるものであればよく、上記した構成に限らない。たとえば、第1の調整手段として、上壁部102の高さ位置を調整することが可能な棒状の脚部を用いてもよい。第1の調整手段は、上壁部102の高さ位置を手動で調整するものであってもよい。第1の調整手段は、上壁部102の高さ位置を自動で調整するものであってもよい。
図9は、第7の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。図9に示す遮音機構は、吊下部材によって天井24から吊下げられて設置されている点で、これまでに説明した遮音機構と異なる。図9に示す遮音機構は、側壁部を備えていない。このように、側壁部を備えていない遮音機構が天井24から吊下げられて設置されてもよく、図5−図7に示したような遮音機構のように側壁部を備える遮音機構が天井24から吊下げられて設置されてもよい。吊下部材は、柔軟性を有するものであってもよく、柔軟性を有しないものであってもよい。吊下部材は、上壁部102の位置を調整する第2の調整手段を有してもよい。
図10は、第8の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。図10に示す遮音機構は、上壁部102の左右の両端部(パーティションブース30の横方向の両端部)が、パーティションブース30側に折れ曲がっており、当該両端部の表面がカウンターエリア30Aと対向している点で、図9に示した遮音機構と異なる。図10に示す遮音機構によれば、遮音機構は、パーティションブース30での会話が、パーティションブース30の左右の斜め上方から、カウンターエリア30Aの外部へ漏出することを抑制することができる。また、図9に示す遮音機構によれば、カウンターエリア30Aから左右の斜め上方へ向かう音をカウンターエリア30Aへ向けて反射することで、パーティションブース30での会話を、会話者同士に聞き取らせ易くすることができる。
遮音機構は、上壁部102の前後の両端部(パーティションブース30の奥行き方向の両端部)が、パーティションブース30側に折れ曲がっており、当該両端部の表面がカウンターエリア30Aと対向するものであってもよい。この場合、遮音機構は、パーティションブース30での会話が、パーティションブース30の前後の斜め上方から、カウンターエリア30Aの外部へ漏出することを抑制することができる。また、遮音機構は、カウンターエリア30Aから前後の斜め上方へ向かう音をカウンターエリア30Aへ向けて反射することで、パーティションブース30での会話を、会話者同士に聞き取らせ易くすることができる。遮音機構は、上壁部102の左右の両端部の表面がカウンターエリア30Aと対向するように、上壁部102の左右の両端部が、パーティションブース30側に湾曲または多段に折曲していてもよい。また、遮音機構は、上壁部102の前後の両端部の表面がカウンターエリア30Aと対向するように、上壁部102の前後の両端部が、パーティションブース30側に湾曲または多段に折曲していてもよい。
図11は、第9の実施形態に係る会話用設備の正面を示す。図10に示す遮音機構は、上壁部102の横幅を調整する第3の調整手段をさらに有する点で、図9に示した遮音機構と異なる。図11に示す例では、第3の調整手段として、平板状の固定部材1102に対して、平板状の可動部材1104を複数枚重ね合わせたものを、上壁部102に用いている。可動部材1104は、固定部材1102に係合している。可動部材1104は、固定部材1102に対して、左右方向にスライドすることができる。このため、固定部材1102を固定して設置し、可動部材1104を左右方向にスライドさせることにより、上壁部102の横幅を調整することができる。図11に示す遮音機構によれば、上壁部102の横幅に起因する遮音効果を容易に調整することができる。可動部材1104は、固定部材1102の中心に向けてスライドさせることで、固定部材1102の内部空間に収納できるものであってもよい。第3の調整手段は、上壁部102の横幅を調整することができるものであればよく、上記した構成に限らない。第3の調整手段は、上壁部102の横幅を手動で調整するものであってもよい。第3の調整手段は、上壁部102の横幅を自動で調整するものであってもよい。
遮音機構は、上壁部102の奥行き幅を調整する第4の調整手段を有してもよい。たとえば、第4の調整手段として、平板状の固定部材に対して、平板状の可動部材を1枚または複数枚重ね合わせたものを、上壁部102に用いてもよい。この場合、固定部材を固定して設置し、可動部材を前後方向にスライドさせることにより、上壁部102の奥行き幅を調整することができる。このような遮音機構によれば、上壁部102の横幅に起因する遮音効果を容易に調整することができる。可動部材は、固定部材の中心に向けてスライドさせることで、固定部材の内部空間に収納できるものであってもよい。第4の調整手段は、上壁部102の奥行き幅を調整することができるものであればよく、上記した構成に限らない。第4の調整手段は、上壁部102の奥行き幅を手動で調整するものであってもよい。第4の調整手段は、上壁部102の奥行き幅を自動で調整するものであってもよい。
図12−図15は、パーティションブース30の減音性能のシミュレーション結果を示す。図12に示すグラフ1200は、椅子34A側の会話者が椅子34B側の会話者に対して音声を発した場合に、パーティションブース30に隣接する他のパーティションブース30に漏出する音声の、パーティションブース30による減音量を、周波数ごとに示したものである。図13に示すグラフ1300は、椅子34A側の会話者が椅子34B側の会話者に対して音声を発した場合に、パーティションブース30の正面側の共有エリアへ漏出する音声の、パーティションブース30による減音量を、周波数ごとに示したものである。図14に示すグラフ1400は、椅子34B側の会話者が椅子34A側の会話者に対して音声を発した場合に、パーティションブース30に隣接する他のパーティションブース30に漏出する音声の、パーティションブース30による減音量を、周波数ごとに示したものである。図15に示すグラフ1500は、椅子34B側の会話者が椅子34A側の会話者に対して音声を発した場合に、パーティションブース30の正面側の共有エリアへ漏出する音声の、パーティションブース30による減音量を、周波数ごとに示したものである。グラフ1200、グラフ1300、グラフ1400、およびグラフ1500において、丸形のプロットは、従来のパーティションブース、すなわち遮音機構が設けられていないパーティションブースにおける減音性能を示す。三角形のプロットは、本実施形態のパーティションブース30、すなわち、遮音機構を用いたパーティションブース30における減音性能を示す。
たとえば、グラフ1200において、250Hzの音については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ1.5dB多く減音することができる。また、グラフ1200において、500Hzの音については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ3dB多く減音することができる。また、グラフ1200において、F特性(平坦特性)については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ2.5dB多く減音することができる。また、グラフ1200において、A特性(人間の聴覚特性)については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ2.5dB多く減音することができる。
また、グラフ1300において、250Hzの音については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ1dB多く減音することができる。また、グラフ1300において、500Hzの音については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ2.5dB多く減音することができる。また、グラフ1300において、F特性については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ2dB多く減音することができる。また、グラフ1300において、A特性については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ2dB多く減音することができる。
たとえば、グラフ1400において、250Hzの音については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ2dB多く減音することができる。また、グラフ1400において、500Hzの音については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ3dB多く減音することができる。また、グラフ1400において、F特性については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ2dB多く減音することができる。また、グラフ1400において、A特性については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ2dB多く減音することができる。
また、グラフ1500において、250Hzの音については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ8dB多く減音することができる。また、グラフ1500において、500Hzの音については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ5dB多く減音することができる。また、グラフ1500において、F特性については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ6dB多く減音することができる。また、グラフ1500において、A特性については、本実施形態のパーティションブース30は、従来のパーティションブースよりも、およそ5dB多く減音することができる。
以上、本発明の第1の実施形態−第9の実施形態について説明したが、本発明は上述した第1の実施形態−第9の実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の第1の実施形態−第9の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
(変形例1)
(変形例1−1)
会話音声が天井面を介してブース外へ漏れないように音声をマスキングする構成をパーティション12A,12B,12Cに設けるようにしてもよい。以下、パーティション12Bに音声をマスキングする構成を設けたパーティション12B’の構成を例に挙げて説明する。
図16は、各領域を説明する図であり、図17(a)は、パーティション12B’の斜視図であり、図17(b)は、図17(a)のパーティション12B’を矢印X方向の側面から見た断面図である。図17(a)に示すように、パーティション12B’は、図16に示す外部空間6の側に位置する壁面2aと、図16に示すパーティションブース30の側に位置する壁面2bと、側壁面2cとで構成された箱型のパネルである。壁面2bの床面22からの高さは、壁面2aの床面22からの高さに対してより高くなるように構成されており、図17(b)の破線部で示すパーティション12B’の上方の部分が開口されている。壁面2bの壁面2aより高くなっている部分が、会話が行われる領域からパーティション2を介して外部空間6に向かう音の伝搬経路を遮蔽する位置に設けられた遮蔽部として機能する。なお、側壁面2cの床面22からの高さは、壁面2aの床面22からの高さと同じとしてもよいが、側壁面2cを介したマスキング音の伝搬経路を遮断する必要がある場合には、壁面2bの高さと同じとすればよい。
また、パーティション12B’の内部には、壁面2aの上端の高さの位置に、放音手段であるスピーカ10を設置する設置台2dが設けられており、設置台2dの上に2台のスピーカ10が設けられている。壁面2aは、パーティションブース30に居る会話者の口と略同じ高さとなっており、設置台2dは、壁面2aの上端部から壁面2bに向かって水平に設置されている。スピーカ10は、マスキング音を放音するものである。スピーカ10は、マスキング音の放音方向が真上又は斜め上の方向となるように設置され、スピーカ10から放音されるマスキング音の直接音が天井24に入射するようになっている。図17では、スピーカ10の指向性の軸が天井24の方向を向くようにスピーカ10が設置されている。なお、スピーカ10が無指向性のものの場合には、マスキング音の放射方向が天井24の方向(真上又は斜め上の方向)となるように、スピーカ10の放音部に、反射板等の物理的に指向性を制御する部材を設けた放音手段を構成するようにしてもよい。
スピーカ10からマスキング音を放音した場合のマスキング音と、パーティションブース30内で発せられた音声とが、外部空間6に至る伝搬経路について、図18を用いて説明する。例えば、パーティションブース30におけるXの高さの位置から会話者が音声を発した場合、音声の伝搬経路は図18の破線矢印に示す伝搬経路となる。なお、上記の各実施形態では、上壁部102が、会話者から発せられ、会話者の前斜め上方からカウンターエリア30Aの外部に向かう音を遮っていたが、会話者から発せられた音の全てが上壁部102によって遮られるわけではないから、図18では、上壁部102によっては遮ることが出来なかった一部の音の伝搬経路を示している。つまり、ブース内の音声のうち上壁部102によって遮られなかった音声は、大別すると、パーティション12A’で反射されて天井24に向かい、天井24で反射されて外部空間に向かう伝搬経路A1と、天井24に向かい、天井24で反射されて外部空間に向かう伝搬経路A2と、パーティション12B’の壁面2bの方向に向かい、壁面2bの上端部分で回折して外部空間に向かう伝搬経路A3とにより、外部空間6の受音点(受音者の位置)Yの位置に伝達される。
一方、スピーカ10から放音されたマスキング音の伝搬経路は、図18の実線矢印に示す伝搬経路となる。つまり、マスキング音は、大別すると、壁面2bの内側の面(パーティション12B’の内部側の面)で反射されて天井24の方向に向かい、天井24で反射されて外部空間6に向かう伝搬経路B1と、天井24に向かい、天井24で反射されて外部空間6に向かう伝搬経路B2とにより、外部空間6の受音点Yの位置に伝達される。
このように、スピーカ10が壁面2bの上端より低い位置に設置されているので、スピーカ10から放音されたパーティションブース30内へ向かうマスキング音の伝搬経路は、壁面2bの内側の面(遮蔽部)により遮蔽され、パーティションブース30側へのマスキング音の伝搬が抑制される。そのため、パーティションブース30内の会話者がマスキング音によって互いの音声を聞き取りにくくなるということがない。なお、マスキング音は、パーティションブース30側の空間において少なくともパーティションブース30側の上部空間7aを除く空間に伝搬しないように、遮蔽されていればよい。
また、天井24で反射した会話音声が外部空間6に伝搬する方向(A1、A2)と、天井24でマスキング音が反射して外部空間6に伝搬する方向(B1、B2)とがほぼ同じ方向であり、会話音声とマスキング音の減衰性状(周波数特性)が略同じになるので、会話音声とマスキング音の親和性が高くなる。そのため、外部空間6の受音点Yの位置ではパーティションブース30からの会話音声とマスキング音とが融合して知覚されて、受音点Y付近にいる人にとってはパーティションブース30内の会話音声が聞き取りにくくなる。
また、会話者とスピーカ10が壁面2bを挟んで対称な位置関係となるときには、スピーカ10がパーティションブース30内の会話者の口と略同じ高さとなるようにパーティション12B’の内部に設けられていることで、スピーカ10が床面22に近い低い位置に設けられる場合と比べて、会話音声とマスキング音の伝搬経路がほぼ同じ方向となり、外部空間6に放音されるマスキング音のマスキング効率が更に向上する。
つまり、パーティション12B’内の床面22に近い高さにスピーカ10が設置される場合には、壁面2a、壁面2b、壁面2cに囲まれた空間によってマスキング音の上方への指向性が強くなる。そのため、パーティションブース30だけなく外部空間6へのマスキング音の伝搬が抑制され、外部空間6において壁面2aから離れるほどマスキング音が届きにくくなる。従って、会話者が発した外部空間6へ向かう会話音声とマスキング音の伝搬方向が同じ方向とならないので、会話音声が効率良くマスキングされない。一方、パーティションブース30内の会話者の口と略同じ高さにスピーカ10が設けられている場合は、音の伝搬方向や、距離減衰及び響きの程度などの、音の伝送特性に関して、スピーカ10からのマスキング音と会話者が発した会話音声の類似性(親和性)が高くなるため、会話音声が効率良くマスキングされる。
以上のような音声をマスキングする構成はパーティション12A’,12C’にも設けられる。
(変形例1−2)
図19(a)は、本変形例に係るパーティション120の斜視図を示しており、図19(b)は、図19(a)のパーティション120を矢印X方向から見たときの断面図を示している。本変形例に係るパーティション120は、外部空間6側に位置する壁面2aに対し、パーティションブース30側に位置する壁面2bの床面からの高さが高くなっている点で変形例1−1と共通し、壁面2aの上端部より床面22に近い所定の位置に設けられた設置台2dにスピーカ10が設けられている点で変形例1−1と異なっている。つまり、本変形例では、変形例1−1の場合よりも壁面2aの上端より下方の位置にスピーカ10が設置されている。以下、本変形例のパーティション120の構成において、スピーカ10からのマスキング音とパーティションブース30内の会話音声とが外部空間6に至る伝搬経路について、図20を用いて説明する。
変形例1−1と同様にパーティションブース30のXの位置で会話者が音声を発した場合、図20の破線矢印に示す伝搬経路で外部空間6の側へ音声が伝搬される。つまり、パーティションブース30内の会話音声は、大別すると、パーティション120’で反射されて天井24に向かい、天井24で反射されて外部空間に向かう伝搬経路A1と、天井24に向かい、天井24で反射されて外部空間に向かう伝搬経路A2と、パーティション120の壁面2bの方向に向かい、壁面2bの上端部分で回折して外部空間に向かう伝搬経路A3とにより、外部空間6の受音点Yの位置に伝達される。
一方、スピーカ10から放音されたマスキング音は、図20の実線矢印で示す伝搬経路で伝搬される。つまり、マスキング音は、大別すると、壁面2bの内側の面で反射されて天井24の方向に向かい、天井24で反射されて外部空間6に向かう伝搬経路B1と、天井24の方向に向かい、天井24で反射されて外部空間6に向かう伝搬経路B2と、壁面2aの上端部分で回折して外部空間6へ向かう伝搬経路B3とによって、外部空間6の受音点Yの位置に伝達される。
伝搬経路B1で示すように、スピーカ10から放音されたマスキング音のうちパーティションブース30内へ向かうマスキング音の伝搬経路は壁面2bの内側の面によって遮蔽されるため、パーティションブース30内の会話者はマスキング音によって互いの音声が聞き取りにくくならない。また、本変形例では、伝搬経路A1及びA2で外部空間6に伝搬される会話音声と、伝搬経路B1及びB2で外部空間6に伝搬されるマスキング音とは、伝搬方向及び周波数特性が略同じであり、伝搬経路A3で外部空間6に伝搬される会話音声と、伝搬経路B3で外部空間6に伝搬されるマスキング音とは、伝搬方向及び周波数特性が略同じになる。よって、外部空間6に漏出された会話音声がマスキング音によって効率良くマスキングされ、外部空間6にいる人に会話音声を聞き取られないようにすることができる。また、スピーカ10が壁面2aの上端部より下方の位置に設けられることで、壁面2a及び壁面2bで挟まれた空間に一旦マスキング音が放音され、パーティション120の上方の開口部分よりマスキング音が外部空間6に放音されるので、スピーカ10の数が少ない場合でも、マスキング音がスピーカ10の位置に定位する感覚が小さくなり、パーティション120の上方の開口部全体からマスキング音が聞こえるような効果を得ることができる。また、スピーカ10の数を減らすことができるので装置構成を簡略化することができると共に、コストを削減することができる。
なお、本変形例では、スピーカ10の放音方向が天井24の方向となるようにスピーカ10をパーティション120内に配置したが、スピーカ10が壁面2aの上端より下方の位置に設けられる場合には、スピーカ10の放音方向が壁面2a、壁面2b、又は壁面2cの方向となるようにスピーカ10が設置されていてもよい。このように配置しても、スピーカ10からのマスキング音は、壁面2a、壁面2b、及び壁面2cによって反射されて、その反射音が天井24の方向に向かう。従って、パーティションブース30内の会話音声が外部空間6に伝搬する方向と同じ方向となるようにマスキング音が放音されるので、外部空間6にいる人にとって会話音声が聞き取りにくくなる。また、このようにスピーカ10を配置することで、壁面2a、壁面2b及び壁面2cで囲まれた空間に放音されたマスキング音が、パーティション120の上方の開口部全体から外部空間6に放音されるので、スピーカ10の位置におけるマスキング音の定位感をより小さくすることができる。
(変形例1−3)
次に、本発明の変形例1−3に係るパーティションについて説明する。図21は、本変形例に係るパーティション21の断面図を示している。本変形例におけるパーティション21は、外部空間6側に位置する壁面21aとパーティションブース30側に位置する壁面21bの床面22からの高さが同じである点と、パーティション21の内部に、壁面21a及び壁面21bの上端より高くなるように遮蔽部材21cが設けられている点において、変形例1−2のパーティション120と異なっている。この遮蔽部材21cは、スピーカ10を設置する設置部211と脚部212と遮蔽部213とを有し、壁面21aと壁面21bとの間に挟持されている。
設置部211は、壁面2aの上端より下方にスピーカ10が設置されるように、所定の高さの位置に設けられ、スピーカ10の放音方向が天井24の方向となるようにスピーカ10が設置部211に設置されている。この点では変形例1−2と共通である。
本変形例において、スピーカ10からマスキング音が放音された場合、パーティションブース30内部へ向かうマスキング音は、遮蔽部213で遮蔽され、遮蔽部213で反射されて天井24の方向へ向かい、天井24で反射されて外部空間6の方向へ伝搬される。また、天井24の方向に向かうマスキング音は、天井24で反射されて外部空間6へ伝搬され、外部空間6の方向に向かうマスキング音は、パーティション21に対向するパーティション21’の壁面2aの上端部分で回折して外部空間6へ伝搬される。また、パーティションブース30内で発せられた会話音声のうちパーティション21’に向かう音声は、パーティション21’で反射されて天井24に向かい、天井24で反射されて外部空間6に伝搬される。また、天井24に向かう音声は、天井24で反射されて外部空間に向かい、壁面2bの方向に向かう音声は、遮蔽部213の上端部分で回折されて外部空間6に伝搬される。このように、本変形例に係るパーティション21を用いた場合も、パーティションブース30内で発せられた音声の伝搬方向と、スピーカ10から放音されたマスキング音の伝搬方向が略同じ方向となり、外部空間6にいる人にパーティションブース30から漏出した音声を聞き取られないように効率良くマスキングすることができる。
(変形例1−4)
次に、本発明の変形例1−4に係るパーティションについて説明する。図22(a)及び(b)は、本変形例に係るパーティション22Xの断面図を示している。本変形例におけるパーティション22Xは、外部空間6側に位置する壁面22aとパーティションブース30側に位置する壁面22bが同じ高さで構成されている点で、変形例1−3に係るパーティションと共通する。そして、パーティション22Xを構成する壁面22a及び壁面22bの内側の面には、壁面22a及び壁面22bの上端から一定の範囲にフック又はループ状の面ファスナー等の接着部材が貼り付けられており、脚部を備えず、壁面22a及び壁面22bに設けられた面ファスナーに対して着脱自在の遮蔽部材22cが設けられている点で、変形例1−3と異なっている。
遮蔽部材22cは、図22(a)に示すように、スピーカ10を設置する設置部221とスピーカ10から放音されるマスキング音を遮蔽するための遮蔽部222とを有するL字形状の部材で構成されている。壁面22a又は壁面22bに接する遮蔽部材22cの面には、壁面22a及び壁面22bの内側の各面に貼り付けられた面ファスナーと貼り合せるためのフック又はループ状の面ファスナーが貼り付けられている(図示省略)。
なお、本変形例では、面ファスナーを用いて遮蔽板22cをパーティション22Xの内壁に貼り合せる例について説明するが、遮蔽部材22cがパーティション22Xの内壁に着脱自在である構成であれば、両面テープや磁石等の接着部材を用いてパーティション22Xの内壁に遮蔽部材22cを取り付けるようにしてもよい。
本変形例におけるパーティション22Xは着脱自在な遮蔽板22cを備えているので、パーティションブース30の側にマスキング音が伝搬しないように遮蔽する場合には、図22(a)のように、遮蔽板22cを壁面22bの内側の面に貼り付けるようにすればよい。また、例えば、壁面22aが位置する側にもブースが形成されている場合に、各ブースの利用状況に応じて遮蔽板22cを図22(b)に示すように壁面22bの内側の面に貼り付けてもよい。このように、遮蔽板22cを壁面22a又は壁面22bの内側に自在に貼り付けることができるので、パーティション22Xによって仕切られた空間の利用状況に応じてマスキング音を遮蔽する方向を容易に切替えることができる。
(変形例1−5)
上述の各変形例では、パーティション内に放音手段としてスピーカ10を設置する例について説明したが、一部が開口された箱の内部にスピーカ10を設置した放音手段を、パーティションの内部に設けるように構成してもよい。図23(a)は、本変形例に係るパーティション23の断面図である。
図23(a)に示すように、本変形例に係るパーティション23は、箱23cがパーティション23内に設けられている点以外は、変形例1−2と共通している。本変形例では、箱23cの上面の少なくとも一部が開口されると共に、壁面23a及び壁面23bの各内側の面と対向箱23c側面の一部が開口している。箱23cの内部には、スピーカ10の放音方向が、箱23cの開口部が設けられている面と異なる面方向、即ち、パーティション23の壁面23a及び23bを除く側壁面の方向となるようにスピーカ10が設置されている。つまり、箱23cからマスキング音が出射する方向とスピーカ10の放音方向(指向軸)とが一致しないように構成され、少なくともスピーカ10の放音方向又は箱23cの開口部のいずれかが上方を向いていなければよい。
箱23c内で放音されて上面の開口部から出射したマスキング音は、天井24の方向へ向かう。また、箱23c内で放音されて側面の開口部から放射されたマスキング音は壁面23a及び壁面23bと箱23cの側面との間で反射されながら天井24の方向に向かう。天井24で反射されたマスキング音は、上述の各変形例と同様、パーティションブース30内から会話音声が外部空間6に伝搬する方向と略同じ方向で外部空間6に伝搬される。本変形例では、箱23cの開口部とスピーカ10の放音方向(指向軸)とが一致しないように構成されているため、パーティション23の内部におけるスピーカ10から放音されるマスキング音の直接音がパーティション23の外部に対して直接的に放音されない。そのため、スピーカ10の位置におけるマスキング音の定位感が小さくなり、壁面23a近くにいる人にマスキング音の違和感を与えることなく、パーティションブース30から伝搬された会話音声を効率的にマスキングすることができる。
(変形例1−6)
変形例1−5では、スピーカ10が設けられた箱23cをパーティション内部に設ける例について説明したが、図23(b)に示すように、パーティション23の一方の壁面23aに外付けして設置してもよい。この場合には、壁面23aの上端部より低い位置に、箱23cの開口部が天井24の方向となるように箱23を設置し、当該開口部が設けられた面を除く箱23cの他の面には開口部を設けないように構成する。壁面23aの上端部より低い位置にスピーカ10が設置された箱23cを設けることにより、箱23cの位置から壁面23aの上端までの部分が遮蔽部として機能する。
箱23c内部に設けられたスピーカ10からのマスキング音が放音された場合、箱23cの上面に設けられた開口部から共鳴されたマスキング音が放音され、壁面23bの方向、即ち、パーティションブース30の内側に向かうマスキング音は壁面23aによって遮蔽される。この場合には、外部空間6に対してはマスキング音が伝搬されるように、壁面23aの上端部より床面に近い位置に、箱23cを設置するためのフック又はループ状の面ファスナー等の接着部材を設けて箱23cを設置する。また、この場合には、壁面23aと壁面23bの上端部の高さは同じでもよく、パーティション23の上面部分が開口されている必要はない。また、スピーカ10を箱23cに入れずに、スピーカ10の放音方向が天井24の方向となるように、スピーカ10そのものをパーティション23の壁面23aに外付けするように構成してもよい。
(変形例1−7)
また、上述の各変形例では、パーティションに2つのスピーカ10を設け、パーティションの一方の壁面側のみへのマスキング音の放音方向を遮蔽する例について説明したが、図24に示すパーティション24のように構成してもよい。図24に示すパーティション24は、床面からの高さが同じ壁面24a、壁面24b及び側壁面24cを有し、壁面24a、壁面24b及び側壁面24cの上部には、スピーカ10L、10Rを設置する設置台241が設けられている。
また、設置台241の長手方向の両側の上端部と中間位置には、側壁面24cと同じ幅を有する3枚の仕切板241cが側壁面24cと平行に設置されている。そして、各仕切板241cの間には、壁面24bと壁面24aの各々に沿うように遮蔽部24d1及び遮蔽部24d2が設けられている。また、図24に示すように、遮蔽部24d1と壁面24bの上端部分は開口し、遮蔽部24d2と壁面24aの上端部分が開口している。
遮蔽部24d1は、遮蔽部24d1側に設けられたスピーカ10Rからの壁面24a側へ向かうマスキング音の伝搬経路を遮蔽し、遮蔽部24d2は、遮蔽部24d2側に設けられたスピーカ10Lからの壁面24b側へのマスキング音の伝搬経路を遮蔽する。
このような構成により、壁面24aと24bのいずれの方向にもマスキング音を放音することができるため、パーティション24の設置後にレイアウトの変更があったとしてもパーティション24の向きを変えることなく所望する、いずれかの方向にマスキング音を放音させることができる。また、パーティション24を用いて複数のパーティションブース30が形成される場合には、隣接する各ブースに対してマスキング音を放音させてもよいし、隣接するブースの利用状況に応じて一方のブースの方向にマスキング音を放音するように、いずれか一方の遮蔽部の側に設けられたスピーカからマスキング音を放音するようにしてもよい。
なお、スピーカ10Lとスピーカ10Rに放音させるマスキング音を変えて、一枚のパーティション24から複数のマスキング音を放音させてもよい。
(変形例1−8)
上述した変形例1−2では、パーティション12B’の上面部分が開口されている例について説明したが、図25に示すように、パーティション25の壁面25aに複数のスリット部または開口部Sを設けるように構成してもよい。このような構成によって、パーティション25の上面の開口部分から伝搬されるマスキング音とスリット部または開口部Sから伝搬されるマスキング音とが混在することで、スリット部又は開口部Sから発せられるマスキング音の定位感を和らげることができ、外部空間に対してマスキング音を違和感なく放音させることができる。
(変形例1−9)
上述した各変形例では、スピーカ10の放音方向が天井24の方向となるようにパーティションに設置する例について説明したが、パーティション内部にスピーカ10を設置する場合、スピーカ10のマスキング音がパーティション内部からパーティション外部へ出力される方向が天井24に向かう方向であれば、スピーカ10の放音方向が天井面の方向と異なる方向にスピーカ10の向きを設定してもよい。例えば、図26に示すように、上面部分が開口されたパーティション26内の底面に、スピーカ10の放音方向が壁面26a又は26bの方向(矢印T)となるように設置してもよい。このようにスピーカ10を設置した場合には、スピーカ10から放音されたマスキング音は、壁面26a及び26bの内側の面で反射を繰り返してパーティション26の上面部分から天井面方向へと進行する。このように、一方の壁面の側に向かうマスキング音の伝搬経路を遮蔽し、他方の壁面の側に向かうマスキング音の伝搬経路を遮蔽しないようにマスキング音を放音することができる。
(変形例1−10)
上述した変形例1−3では、着脱自在なL字形状の遮蔽部材22cをパーティション21に設ける例について説明したが、スピーカ10からのマスキング音を遮蔽する遮蔽方向を規制することができる構成であればこれに限らない。
このようなパーティションの例について図27を用いて説明する。図27は、本変形例に係るパーティションの断面図を示している。図27(a)に示すように、パーティション27内部の所定位置にスピーカ10を設け、パーティション27の上面部分を覆う遮蔽部材27cを設ける。この遮蔽部材27cは、壁面27a及び壁面27bの各上端部分において着脱できるように構成されている。例えば、遮蔽部材27cを壁面27aの上端部分に装着した状態で、遮蔽部材27cを天井面方向に持ち上げると、図27(b)に示すように、パーティション27の上面部分(破線部)が開口する。このとき、遮蔽部材27cは壁面27aの上端部に配置されて壁面27aの側が壁面27bより高くなり、壁面27aの側へ向かうマスキング音の伝搬経路を遮蔽部材27cにより遮蔽することができる。また、遮蔽部材27cを壁面27bの上端部分に装着した状態で、遮蔽部材27cを天井面方向に持ち上げると、図27(c)に示すように、パーティション27の上面部分(破線部)が開口する。このとき、遮蔽部材27cは壁面27bの上端部に配置されて壁面27bの側が壁面27aより高くなり、壁面27bの側へ向かうマスキング音の伝搬経路を遮蔽部材27cにより遮蔽することができる。
(変形例1−11)
なお、上述した各変形例において、パーティションに設けられたスピーカ10にマスキング音を放音させる場合、例えば、パーティションの内部又は外部に、スピーカ10にマスキング音を放音させる放音制御装置を設置し、各スピーカ10と放音制御装置とを有線又は無線により接続してもよい。この場合における放音制御装置とスピーカ10の構成例を図28に示す。図28に示すように、放音制御装置30は、音源301、操作部302、信号処理部303、及び制御部304を含んで構成されている。
音源301は、制御部304の制御の下、予め定められたマスキング音を生成または読み出して音信号を出力する機能を有し、操作部302は、放音制御装置30の電源のオンオフを切替える操作ボタン、スピーカ10に放音させるマスキング音のボリューム値の変更操作等を行う操作ボタン等を有し、ユーザから受付けたスイッチ操作を示す操作信号を制御部304へ出力する機能を有する。
信号処理部303は、制御部304の制御の下、音源301によって出力されたマスキング音を示す信号に所定の信号処理を施し、そのマスキング音の信号とマスキング音のボリューム値を示す情報とを各スピーカ10に送出する機能を有する。
また、制御部304は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んで構成されており、制御部304と接続されている各部を制御する機能を有する。
スピーカ10は、アンプを含んで構成されており、放音制御装置30から送出されたマスキング音の音信号に所定の増幅処理を施して放音する。
放音制御装置30の制御部304は、ユーザが操作部302の電源ボタンをオンにする操作を行うと、音源301においてマスキング音を生成または読み出して信号処理部303へ出力し、信号処理部303において信号処理が施されたマスキング音の音信号を各スピーカ10へ出力する。各スピーカ10は、放音制御装置30から出力されたマスキング音の音信号に所定の増幅処理を施してマスキング音を放音する。
また、放音制御装置30の制御部304は、ユーザによって操作部302の電源ボタンをオフにする操作が行われると、音源301におけるマスキング音の生成を停止し、信号処理部303から各スピーカ10への音信号の出力を停止する。
(変形例1−12)
上述した各変形例では、パーティションに設けられるスピーカ10の放音方向が天井方向となるように配置する例を説明したが、スピーカ10は、例えば、図29に示すように、パーティション121において、スピーカ10から発するマスキング音の放音方向が天井24側となるようにスピーカ10を壁面2aまたは壁面2bの面方向(鉛直方向)に対して傾けて配置し、且つ放音方向(スピーカ10の指向軸)が天井24側となる(天井24に交差する)ように配置すればよい。図29のように、パーティションブース30内から発せられる音声が外部空間6に向かう伝搬経路Aの方向と、マスキング音の伝搬経路B方向とがほぼ重なりつつ、スピーカ10を鉛直方向から所定角度傾けて伝搬経路Bの方向とスピーカ10の指向軸の方向とを一致させるように配置することで、受音点Yに至る天井面の反射点に向かうマスキング音のレベルが増大し、外部空間6においてパーティションブース30内の会話音声をより聞き取りにくくすることができる。また、複数のスピーカによって、スピーカ10をスピーカアレイとして構成してもよい。この場合においては、スピーカアレイの音響ビームの方向(放音方向)が天井側を向いていればよい。さらに、スピーカ10を単一のスピーカあるいはスピーカアレイを用いて構成する場合において、複数の放音方向が設定される場合はいずれかの放音方向が天井側を向いていればよい。
(変形例2)
遮音機構には、透明なアクリル板など、遮音性、反射性および光の透過性を兼ね備える部材が用いられてもよい。たとえば、上壁部102に、透明なアクリル板が用いられてもよい。また、遮音機構が側壁部104を有する場合、側壁部104に、透明なアクリル板が用いられてもよい。
また、遮音機構には、透明な微細穿孔板および透明で孔のない板などで構成された、遮音性、吸音性および光の透過性を兼ね備える部材が用いられてもよい。たとえば、上壁部102として、パーティションブース30側の面に透明なアクリル製微細穿孔板が用いられ、その背後に透明な無孔のアクリル板で構成される部材が用いられてもよい。また、遮音機構が側壁部104を有する場合、側壁部104に、透明なアクリル板が用いられてもよい。
(変形例3)
上壁部102は、上面に入射された音を吸収する構成を有してもよい。たとえば、上壁部102は、上面に吸音ボードなどの吸音部材が用いられたものであってもよい。他の例として、上壁部102は、内部に不織布、グラスウールなどの吸音部材が充填されたものであってもよい。これらの場合、上壁部102は、会話者から発せられ、天井24、外壁で反射された音を吸収することができる。これにより、上壁部102は、カウンターエリア30Aでの会話が、カウンターエリア30Aの上方で多重反射して、カウンターエリア30Aの外部へ漏出することを抑制することができる。遮音機構が側壁部104を有する場合、側壁部104は、外面に入射された音を吸収する構成を有してもよい。たとえば、側壁部104は、外面に吸音ボードなどの吸音部材が用いられたものであってもよい。他の例として、側壁部104は、内部に不織布、グラスウールなどの吸音部材が充填されたものであってもよい。これらの場合も、上壁部102の上面に吸音部材が用いられている場合と、同様の効果を奏することができる。
遮音機構は、パーティションに挟まれた空間への設置に限らない。たとえば、遮音機構は、パーティションに挟まれた空間以外の空間に設けられている会話領域の、少なくとも上方を覆うように設けられてもよい。遮音機構には、なおもカウンターエリア30Aの外部へ漏出してしまったカウンターエリア30Aでの会話を聞き取りにくくするためのマスキング音を発するマスキング装置が設けられてもよい。たとえば、上壁部102の上面に、マスキング装置が設けられてもよい。遮音機構が側壁部104を有する場合、側壁部104に、マスキング装置が設けられてもよい。
12…パーティション、22…床面、30…パーティションブース、32…カウンターテーブル、34…椅子、102…上壁部、104…脚部、802…固定部材、804…可動部材、1102…固定部材、1104…可動部材、1200…グラフ、1300…グラフ、1400…グラフ、1500…グラフ

Claims (3)

  1. 天井と床面との間において、パーティションに挟まれた空間内に設けられた会話が行われる領域の上方を覆うように設けられ、前記領域から発せられ、前記領域の上方から前記領域の外部に向かう前記会話の音の伝搬経路を遮る位置に設けられる上壁部
    を有することを特徴とする遮音機構。
  2. 前記領域の側方を覆うように設けられ、前記領域から発せられ、前記領域の側方から前記領域の外部に向かう前記会話の音の伝搬経路を遮る位置に設けられた側壁部
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の遮音機構。
  3. 前記上壁部の高さ位置を調整する調整手段
    をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の遮音機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102900027A (zh) * 2012-10-22 2013-01-30 中铁十局集团有限公司 一种上跨既有线下穿既有桥梁的贝雷梁的拆除方法
JP2014237935A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 鹿島建設株式会社 パーティション

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