JP2007304446A - パーティション設備およびパーティション - Google Patents

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Abstract

【課題】 銀行や役所などの相談窓口の利用客に対し、圧迫感が少なく、かつ、他の利用者に相談内容が漏れないようにプライバシーの保護がなされた会話エリアを提供する。
【解決手段】 複数のパーティション10は、空間を客と接客担当者とが会話を行う複数の会話エリア40を区切って床面に立設されている。各パーティション10の上端には、反射用湾曲部120aおよび120bが固定されている。会話エリア40の右側のパーティション10の反射用湾曲部120aと左側のパーティション10の反射用湾曲部120bは、会話エリア40を覆っており、音声を会話エリア40内に封じ込める。
【選択図】図1

Description

この発明は、銀行や役所等の相談窓口として好適なパーティション設備および該パーティション設備に用いるパーティションに関する。
銀行等の相談窓口は不特定多数の人が出入りする開放的な空間であることが多く、プライバシーに関わる情報が他人に漏れ易い状態にある。例えば銀行では、横一列に並んだ複数の相談窓口において行員が利用客からの相談に応じる。ここで、相談窓口は、順番待ちをしている客の席からは離れているため、相談を行っている利用客と行員との会話内容が順番待ちの客に漏れる可能性は少ない。しかし、相談窓口の配置間隔は、それほど広くすることはできないため、ある窓口における利用客と行員との会話内容が隣の窓口の利用客に漏れる可能性を排除するのは困難である。
特開平6−175666号公報
利用客のプライバシーを保護するために、相談窓口を個室とすることも考えられる。しかし、相談窓口を個室にするとなると、設置費用が嵩み、かつ、設置スペースも広いスペースが必要になるため、多くの相談窓口を銀行等に設けることは困難になる。また、相談窓口を個室にしたのでは、利用客に圧迫感を与え、客が相談窓口を利用しにくくなる。そこで、相談窓口を個室にする代わりに、個々の相談窓口をパーティションにより区切る方法が考えられる。しかし、相談窓口での会話内容が隣の相談窓口に漏れるのを効果的に防止するためには、パーティションを高くする必要があり、これでは利用客に圧迫感を与えてしまう。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、銀行や役所などの不特定多数の人が出入りする相談窓口の利用客に対し、圧迫感が少なく、かつ、他の利用者に相談内容が漏れないようにプライバシーの保護がなされた会話エリアを提供することにある。
この発明は、空間を複数の会話エリアに区切って床面に立設された複数のパーティションを有し、各会話エリアを挟む2つのパーティションは、各々当該会話エリアの内側に向けて湾曲して当該会話エリアを覆い、少なくとも当該会話エリアに面した内側領域が音を反射する反射部となっている反射用湾曲部を各々有することを特徴とするパーティション設備を提供する。
かかる発明によれば、会話エリア内の音波は、反射用湾曲部により反射されて会話エリア内に封じ込められるため、会話エリア内の会話音声の外部への漏れが低減される。また、会話音声が会話エリア内に封じ込められる結果、会話エリアにおいて会話を行う者は、互いに相手の声がよく聴こえるため、小声で話そうとする。このため、会話エリア内の会話音声の外部への漏れがさらに低減される。また、この発明において、会話エリアは1対のパーティションにより挟まれているだけなので、開放的であり、会話エリアを利用する者に圧迫感を与えることはない。
なお、特許文献1は、パーティションの上端から天井に向けて、音楽などのマスキング音を放音し、パーティションの一方の空間における会話内容を他方の空間にいる人が聴き取るのを困難にする技術を開示している。しかしながら、この技術は、平板状のパーティションを利用するものであり、本発明のように、反射用湾曲部を有するパーティションにより会話エリアにおいて発生した会話音声を会話エリア内に封じ込めるものではない。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態を説明する。
図1はこの発明によるパーティション設備の一実施形態である窓口設備を正面から立体視した図、図2は同窓口設備の正面図、図3は同窓口設備を上方から見下ろした平面図である。なお、図1では、図2および図3における椅子51および52の図示が省略されている。本実施形態による窓口設備は、ある施設の玄関付近に設けられた設備であり、図示のように、横一列に並べて床20の上に立設された複数のパーティション10と、隣り合う2個のパーティション10間に挟まれた状態で床20上に配置されたカウンタ30とにより構成されている。
隣り合う2個のパーティション10に挟まれた空間は、客と接客担当者とが相談を行う会話エリア40となっている(図1および図2参照)。各会話エリア40において、カウンタ30の手前には客のための椅子51が配置されており、カウンタ30を挟んで椅子51の反対側には接客担当者のための椅子52が配置されている(図2および図3参照)。相談を望む客は、所望の会話エリア40に入場して、カウンタ30の手前の椅子51に着席し、カウンタ30の向こう側の椅子52に着席した接客担当者と相談を行うことができる。
各パーティション10は、床20上に立設される平板状のパーティション本体部110と、1対の反射用湾曲部120aおよび120bを有している。
図4はパーティション本体部110の構成を示す組立図である。図4に示すように、パーティション本体部110は、吸音材および空気層により構成された平板状の芯材111の両外側に、プラスタボード112aおよび112bを貼り付け、さらにその両外側にスチール板113aおよび113bを貼り付け、これらスチール板113aおよび113bの各表面に吸音材114aおよび114bを貼付してなるものである。ここで、パーティション本体部110は、その内側にスチール板113aおよび113bを有しているため、マグネットにより掲示物を固定することが可能である。また、パーティション本体部110は、吸音材および空気層により構成された平板状の芯材111、プラスタボード112aおよび112b、スチール板113aおよび113b等の質量の大きな部材によって構成されているため、遮音性能を有する防音壁として機能し、会話エリア40内において発生した音声がパーティション本体部110越しに隣の会話エリア40に漏れ伝わるのが防止される。また、パーティション本体部110の両表面には吸音材114aおよび114bがあるため、隣接するパーティションの対抗面が吸音性となり、会話エリア40においてフラッタエコー等の音響障害も発生することなく自然な音空間が確保される。
反射用湾曲部120aおよび120bは、アクリルやガラス等の音を反射する材料からなり、緩やか弧を描いて湾曲した透明な板材である。図1に示すように、パーティション本体部110の上端には、その左下方および右下方の各会話エリア40に各々の凹面を対面させた状態で反射用湾曲部120aおよび120bが固定されている。反射用湾曲部120aおよび120bの会話エリア40側の内表面は、パーティション本体部110の上端部近傍において最も急勾配であり、先端部に近づくに従って緩やかな勾配となり、先端部近傍ではほぼ水平である。好ましくは、反射用湾曲部120aおよび120bは、その焦点または曲率の中心が利用客または接客担当者の耳近傍に位置する形状である。
1つの会話エリア40に着目すると、その左側のパーティション10の反射用湾曲部120bと右側のパーティション10の反射用湾曲部120aとが、会話エリア40の上空の中央付近において各々の先端部同士を対向させ、会話エリア40を上方から包んでいる。ここで、会話エリア40を上空から覆う2個の反射用湾曲部120bおよび120aは、会話エリア40内において発生して外部へ向かおうとする音波を反射させ、会話エリア40内に封じ込める役割を果たす。本実施形態では、このように音声の漏れを防止するために、会話エリア40の上空を反射用湾曲部120bおよび120aにより覆っているが、これらの反射用湾曲部120bおよび120aは透明であるため、客に圧迫感を与えることはない。また、反射用湾曲部120bおよび120aの各先端部は接触しておらず、両者の間には施設の天井方向へと抜ける隙間60が空いている。このように会話エリア40は、天井へと抜ける隙間60を有しているため、利用客に開放感を与える。また、隙間60により、施設に設置された拡声設備による案内放送、非常放送等の明瞭度を阻害することもないので、会話エリア40を利用者がこれらの放送等を聞き逃すこともない。
好ましい態様において、床20からカウンタ30の上面までの高さH1は65cm、床20からパーティション本体部110の上端までの高さH2は150cm〜160cm、床20から反射用湾曲部120aまたは120bの先端までの高さH3は220cm程度である。
本実施形態において、パーティション本体部110の上端部の前端部寄りの位置にはスピーカ115が設けられており(図3参照)、パーティション本体部110の前端部の上方の位置にはスピーカ116が設けられている(図1および図2参照)。これらのスピーカ115および116は、会話エリア40から外部に漏れ出る音声をマスキングし、会話エリア40内での会話内容が隣の会話エリア40や外部において聴き取られることを困難にするマスキング音の出力手段としての役割を果たす。好ましい態様では、バックグラウンドミュージック、小鳥のさえずりや小川のせせらぎなどの環境音、広い帯域の成分を含んだバックグラウンドノイズ等がマスキング音としてスピーカ115および116から放音される。会話エリア40内の会話音声が漏れ出る可能性のある経路として、反射用湾曲部120bまたは120a間の隙間60と、会話エリア40における利用客の出入り口がある。スピーカ115によるマスキング音の出力は、前者の隙間60を介して会話エリア40の上方へと漏れ出る会話音声のマスキングを主な目的とするものである。また、スピーカ116によるマスキング音の出力は、後者の会話エリア40の出入り口を介して施設内に漏れ出る会話音声のマスキングを主な目的とするものである。スピーカ116は、マスキング音の出力の他、接客担当者による客の呼び出し音声の放音にも用いられる。
図5は本実施形態における音響伝送系の電気的構成を示すブロック図である。図5において、複数のスピーカ116は、上述したように、複数のパーティション本体部110の上端部に各々設けられている。これらのスピーカ116の前段には、加算器71が各々設けられている。複数のマイク72は、各会話エリア40のカウンタ30上の接客担当者の手前の位置に各々配置されている。これらのマイク72の後段には、アンプ73が各々設けられている。各会話エリア40におけるマイク72の出力信号はアンプ73により増幅され、その会話エリア40の左右両側のパーティション本体部110に各々設けられた2個のスピーカ116の前段の各加算器71に供給される。従って、ある会話エリア40において接客担当者がマイク72に向かって案内音声を発した場合には、その案内音声は、その会話エリア40の左右両側のパーティション本体部110の各スピーカ116から放音されることとなる。
レシーバ74は、図示しないオーディオ配信サーバから配信されるマスキング音のストリームデータを受信し、マスキング音の音声信号を出力する。アンプ75は、この音声信号を増幅し、施設内に設置された複数のパーティション本体部110の各スピーカ115に出力する。また、アンプ76は、同音声信号を増幅し、複数の加算器71に供給する。従って、マスキング音は、施設内の全パーティション本体部110の上端の各スピーカ115と前端の各スピーカ116から放音されることとなる。
次に、従来技術と対比しつつ本実施形態の作用効果を説明する。
図6は、従来技術の下で防音手段として一般的に用いられてきた平板状のパーティション800の作用効果を示す図である。図示のように、平板状のパーティション800により区切って会話エリア801を構成した場合、ある会話エリア801内において発生した音波802は、パーティション800の上端において回折して拡散する。このとき、パーティション800の上端が新たな音源として振舞う。そして、この新たな音源から発した音波は隣の会話エリア801の利用客の耳に届くこととなる。会話エリア801内での会話内容が隣の会話エリア801の利用客に聴き取られないようにするためには、パーティション800自体の遮音性能を高めるだけでは足らず、パーティション800を天井まで到達させる必要がある。しかし、それでは会話エリアの利用客に圧迫感を与えてしまう。
これに対し、本実施形態によれば、図7に示すように、会話エリア40内において発生した多くの音波41は、反射用湾曲部120aまたは120bの内面により反射され、会話エリア40内に戻される。併せて、反射用湾曲部120aまたは120bは、隙間60を除いて会話エリア40の上空を覆っている。このようなパーティションの形状のため、会話エリア40内の会話内容が会話エリア40を越えて隣の会話エリア40に漏洩するのを防止することができる。また、反射用湾曲部120aまたは120bにより、会話エリア40内に戻された音声は、会話エリア40の利用客と接客担当者が容易に聴き取ることができるため、利用客と接客担当者は小声で話すこととなり、会話エリア40内の音圧レベルはさらに小さくなる。このため、会話エリア40から隣の会話エリア40へ漏洩する音圧レベルをさらに低下させることができる。さらに反射用湾曲部120aおよび120bが、その焦点または曲率の中心が利用客または接客担当者の耳近傍に位置する形状である場合には、会話エリア40内の利用客と接客担当者は、同エリアに戻される音声を一層容易に聴き取ることができる。このため、同エリア内の音圧レベルは一層小さくなり、隣の会話エリア40へ漏洩する音圧レベルを一層低下させることができる。
本実施形態において、会話エリア40内で発生した一部の音波42は、図示のように反射用湾曲部120aまたは120bの内面を辿って反射用湾曲部120aまたは120bの先端部に至り、そこで回折して拡散する会話音声44となる。しかし、反射用湾曲部120aおよび120bの各先端部は、各会話エリア40の上空中央にあり、かつ、隣の会話エリア40を覆う反射用湾曲部120aおよび120bの各先端部から比較的離れている。従って、ある会話エリア40の反射用湾曲部120aまたは120bの先端から回折する会話音声44が隣の会話エリア40内に進入する可能性は少ない。
また、本実施形態では、マスキング音43が反射用湾曲部120aおよび120bにより挟まれたパーティション本体部110の上端に設けられたスピーカ115から放音される。従って、会話エリア40から隙間60を介して上方へと漏れ出る会話音声44があったとしても、この会話音声44は、反射用湾曲部120aおよび120bの外面(凸面)と施設の天井との間の空間内においてマスキング音43と混じりあい、マスキングがなされる。従って、隣の会話エリア40に隙間60から何らかの音声が進入したとしても、隣の会話エリア40内において会話音声44の内容を聴き取ることは極めて困難である。また、会話エリア40が反射用湾曲部120aおよび120bにより覆われているため、マスキング音43が会話エリア40内に進入することは困難である。さらに本実施形態では、パーティション本体部110の前端に設けられたスピーカ116からもマスキング音が放音される。従って、会話エリア40の出入り口から漏れ出る会話音声に対してもマスキングを行い、会話内容の漏洩を防止することができる。
以上のように、本実施形態によれば、会話エリア40を反射用湾曲部120aおよび120bを有するパーティション10によって区切ることにより会話エリア40を構成したので、利用客に圧迫感を与えることなく、会話エリア40内の会話内容の隣の会話エリア40への漏洩を防止することができる。また、本実施形態によれば、反射用湾曲部120aおよび120bを透明な板材とし、さらに会話エリア40の上空に反射用湾曲部120aおよび120bのない隙間60を設けたので、利用者に開放感を与えることができる。また、本実施形態によれば、パーティション本体部110に設けられたスピーカ115および116からマスキング音を放音するようにしたので、たとえ会話エリア40から外部に会話音声が漏れ出たとしても、その会話音声にマスキングが施され、隣の会話エリア40や外部において会話内容が聴き取られるのを防止することができる。
<第2実施形態>
図8はこの発明の第2実施形態による窓口設備の構成を示す斜視図である。なお、図8において、前掲図1〜図3に示すものと対応するものには共通の符号が付けられている。また、本実施形態による窓口設備も上記第1実施形態と同様、反射用湾曲部120aおよび120bを有するパーティション10により構成されているが、図8では反射用湾曲部120aおよび120bの図示は省略されている。
図8に示すように、会話エリア40において、カウンタ30における利用客の手前の位置にはマイク31が設けられており、接客担当者の手前の位置にはマイク32が設けられている。ここで、マイク32は、上記第1実施形態におけるマイク72であってもよいし、このマイク72とは別に設けられたものであってもよい。また、会話エリア40の右側のパーティション本体部110の内壁面において、利用客を右斜め上方から見下ろす位置にはスピーカアレイ131aが、接客担当者を右斜め上方から見下ろす位置にはスピーカアレイ132aが設けられている。また、会話エリア40の左側のパーティション本体部110の内壁面において、利用客を左斜め上方から見下ろす位置にはスピーカアレイ131bが、接客担当者を左斜め上方から見下ろす位置にはスピーカアレイ132bが設けられている。
図9は、マイク31、32、スピーカアレイ131a、131b、132aおよび132bを含む音響伝送系の電気的構成を示すブロック図である。図9において、アンプ33は、マイク31の出力信号を増幅し、信号処理部134aおよび134bに供給する。また、アンプ34は、マイク32の出力信号を増幅し、信号処理部133aおよび133bに供給する。信号処理部133a、133b、134aおよび134bは、スピーカアレイ131a、131b、132aおよび132bを各々駆動し、かつ、その指向性制御を各々行う回路である。
さらに詳述すると、信号処理部133aは、アンプ34から供給される音声信号に遅延処理および振幅調整処理を施し、スピーカアレイ131aを構成する複数のスピーカに供給する複数の遅延音声信号を生成する。その際、信号処理部133aは、スピーカアレイ131aの各スピーカから出力された音波が利用客の右耳近傍の位置に焦点を形成する音響ビームとなるように、複数の遅延音声信号を生成する遅延処理を実行するのである。なお、振幅調整処理は、サイドローブを抑圧するために実行される処理である。
同様に、信号処理部133bは、アンプ34から供給される音声信号に基づき、利用客の左耳近傍の位置に焦点を形成する音響ビームをスピーカアレイ133bに発生させる遅延音声信号を発生する。また、信号処理部134aは、アンプ33から供給される音声信号に基づき、接客担当者の左耳近傍の位置に焦点を形成する音響ビームをスピーカアレイ132aに発生させる遅延音声信号を発生し、信号処理部134bは、アンプ33から供給される音声信号に基づき、接客担当者の右耳近傍の位置に焦点を形成する音響ビームをスピーカアレイ132bに発生させる遅延音声信号を発生する。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の効果に加えて、さらに次の効果が得られる。すなわち、本実施形態によれば、利用客の音声は、マイク31、スピーカアレイ132aおよび132bにより拡声されて接客担当者の両耳に届き、接客担当者の音声はマイク32、スピーカアレイ131aおよび131bにより拡声されて利用客の両耳に届く。従って、利用客および接客担当者は、上記第1実施形態よりもさらに互いの相手の声をよく聴き取ることができる。このため、両者は互いに小声で話そうとし、外部へ漏れる会話の音圧レベルがさらに大幅に低下することとなる。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1実施形態、第2実施形態を説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)図10に示すように、会話エリア40内の利用者用の椅子51と、順番待ちの利用客が座るための椅子を集めた待合場所54との間に、衝立55を配置してもよい。図11はこの衝立55の構成例を示す斜視図である。この衝立55は、アクリルなどの透明な板材を緩やか円弧状に湾曲させた衝立である。椅子51に着席した利用客の頭の高さに合わせて、衝立55の高さH4は約120cmとなっている。そして、衝立55の上半分は透明、下半分は半透明または不透明になっている。この態様によれば、背後を気にする利用客に安心感を与えることができる。
(2)上記各実施形態では、反射用湾曲部120aおよび120bをパーティション本体部110の上端に固定し、会話エリア40の上空を反射用湾曲部120aおよび120bにより覆ったが、図12に示すように、さらに同様な反射用湾曲部120a’および120b’をパーティション本体部110の前端部に固定し、会話エリア40の利用客の背後を覆ってもよい。また、施設の天井が低く、パーティション本体部110の上端に反射用湾曲部120aおよび120bを固定する余裕がない場合には、パーティション本体部110の上端に反射用湾曲部120aおよび120bを固定する代わりに、パーティション本体部110の前端部に反射用湾曲部120a’および120b’を固定してもよい。また、反射用湾曲部120aおよび120bと反射用湾曲部120a’および120b’の両者を兼ね備えたパーティションとしてもよい。
(3)パーティション10を需要者に引き渡す形態には各種の形態が考えられる。パーティション10は、パーティション本体部110と反射用湾曲部120aおよび120bとが一体になった状態で需要者に引き渡してもよいが、パーティション本体部110に対して反射用湾曲部120aおよび120bを着脱し得るように構成し、パーティション本体部110のみ、あるいは反射用湾曲部120aおよび120bのみといった態様で、各部材を別々に需要者に引き渡してもよい。また、様々なサイズのパーティション本体部110と反射用湾曲部120aおよび120bとを用意しておき、需要者が設置場所の広さや天井の高さに合わせて適切なサイズのパーティション本体部110と反射用湾曲部120aおよび120bを選択することができるようにしてもよい。
(4)上記第2実施形態では、利用客および接客担当者の音声を収音するための手段として、マイクを用いたが、マイクアレイなどの指向性の高い収音手段を利用し、利用客や接客担当者の口元近くにおいて音声を高感度で収音し、スピーカアレイにより会話相手に伝達するようにしてもよい。この態様によれば、利用客および接客担当者は、さらに会話相手の声を聴き取り易くなるため、さらに小声で話すようになり、相談内容の隣の会話エリア40への漏洩防止効果をさらに高めることができる。
(5)上記第2実施形態では、利用客の音声を接客担当者に伝え、接客担当者の音声を利用客に伝えるための拡声手段としてスピーカアレイを用いたが、単体のスピーカを用いてもよい。
(6)上記第2実施形態では、独立した2系統の拡声装置を設け、一方の拡声装置により利用客の音声を接客担当者に伝え、他方の拡声装置により接客担当者の音声を利用客に伝えた。しかし、利用者および接客担当者の両方の音声を収音し、利用者および接客担当者の両方に伝える一系統の拡声装置を会話エリアに設けてもよい。
(7)上記実施形態では、銀行等において利用客と接客担当者とが相談を行う窓口設備に本発明を適用した例を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。本発明は、他人に会話内容を聴き取られることなく安心して会話を行うことができる会話エリアが必要とされるあらゆる場合に適用可能である。
この発明によるパーティション設備の第1実施形態である窓口設備を正面から立体視した図である。 同窓口設備の正面図である。 同窓口設備の平面図である。 同窓口設備におけるパーティション本体部の構成を示す組立図である。 同窓口設備における音響伝送系の電気的構成を示すブロック図である。 従来技術における平板状のパーティションの使用時の問題点を説明する図である。 同実施形態の作用効果を説明する図である。 この発明によるパーティション設備の第2実施形態である窓口設備の構成を示す斜視図である。 同実施形態における音響伝送系の電気的構成を示すブロック図である。 この発明の他の実施形態である窓口設備の構成を示す平面図である。 同窓口設備に用いる衝立の構成例を示す斜視図である。 この発明の他の実施形態である窓口設備の構成を示す平面図である。
符号の説明
10……パーティション、110……パーティション本体部、120a,120b……反射用湾曲部、20……床、114a,114b……吸音材、115,116……スピーカ、31,32……マイク、131a,131b,132a,132b……スピーカアレイ。

Claims (9)

  1. 空間を複数の会話エリアに区切って床面に立設された複数のパーティションを有し、
    各会話エリアを挟む対となるパーティションは、各々当該会話エリアの内側に向けて湾曲して当該会話エリアを覆い、少なくとも当該会話エリアに面した内側領域が音を反射する反射部となっている反射用湾曲部を各々有することを特徴とするパーティション設備。
  2. 前記反射用湾曲部は、透明な板により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパーティション設備。
  3. 前記反射用湾曲部は、前記会話エリアの上空を覆うように前記パーティションに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のパーティション設備。
  4. 前記反射用湾曲部は、前記会話エリアの後方を覆うように前記パーティションに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のパーティション設備。
  5. 前記パーティションは、前記会話エリアから外部へ漏れ出る音声をマスキングするマスキング音を前記会話エリアの外部の空間に出力するマスキング音出力手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載のパーティション設備。
  6. 前記パーティションは、床面に立設される平板状のパーティション本体部を有し、前記パーティション本体部の一端に前記反射用湾曲部を固定してなるものであり、前記パーティション本体部は、遮音性を有する部材によって構成されると共に前記会話エリアに対向している面が吸音面となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載のパーティション設備。
  7. 前記会話エリアの利用者の音声を収音して音声信号を出力する収音手段と、
    前記収音手段により出力される音声信号を音声として前記会話エリア内に放音する拡声手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の請求項に記載のパーティション設備。
  8. 前記会話エリア内において会話を行う一方の利用者の音声を収音して音声信号を出力する第1の収音手段と、
    前記会話エリア内において前記一方の利用者と会話を行う他方の利用者の音声を収音して音声信号を出力する第2の収音手段と、
    前記第1の収音手段により出力される音声信号を音声として前記会話エリア内の他方の利用者に伝える第1の拡声手段と、
    前記第2の収音手段により出力される音声信号を音声として前記会話エリア内の一方の利用者に伝える第2の拡声手段と
    を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の請求項に記載のパーティション設備。
  9. 床面に立設される平板状のパーティション本体部と、
    前記パーティション本体部の同一の端部に各々固定され、前記パーティション本体部の同一の端部から延びて互いに反対側に向かうように湾曲し、少なくとも湾曲している内側の面が音を反射する反射面となっている1対の反射用湾曲部と
    を有することを特徴とするパーティション。
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