JP2012180634A - スラブ式軌道における補修方法、補修用袋および樹脂注入装置 - Google Patents

スラブ式軌道における補修方法、補修用袋および樹脂注入装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート路盤や軌道スラブに対する補修充填材の付着性が良く、補修した充填材が外側へ飛び出さず、孔加工による軌道スラブの強度低下を招くおそれが無く、作業能率を向上させる。
【解決手段】コンクリート路盤10にセメントアスファルトモルタル18を挟んで軌道スラブ14を固定し、軌道スラブ14に軌道レール20を保持したスラブ式軌道における補修方法において、
(a)劣化したセメントアスファルトモルタル18を軌道スラブ14の周囲から水平方向の適宜深さまで除去することにより軌道スラブ14の外周に開口する空隙を形成する:
(b)空隙30に外側から補修用袋32を装填する:
(c)補修用袋32に補修用充填剤42を注入して補修用袋32を膨張させ、空隙30の少なくとも上面および下面に密着固定させる:
以上の工程(a)〜(c)の工程を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、コンクリート構造物の路盤上にセメントアスファルトモルタルを挟んで軌道スラブを固定し、この軌道スラブに軌道レールを保持したスラブ式軌道において、セメントアスファルトモルタルが劣化によって割れ、剥離、脱落するのを補修するスラブ式軌道における補修方法と、この方法の実施に用いる補修用袋とに関するものである。
コンクリートで構築した高架建造物とか、地下構造物や橋梁などを路盤とし、この路盤(コンクリート路盤という。)上に、セメントアスファルトモルタルからなる充填層を挟んでコンクリート製の軌道スラブを固定し、この軌道スラブに軌道レールを直結した構造のスラブ式軌道が広く採用されている。
図8はスラブ式軌道の構造を一部断面して示す斜視図である。この図8において符号10はコンクリート路盤であり、この路盤10の上面には、レール敷設方向に沿って所定間隔(例えば5m間隔)ごとに円柱形の突起12が突出している。符号14は軌道スラブであり、これら軌道スラブ14の端部に形成した半円形の切欠き部16を前記突起12に位置合わせしながら順次並べられる。そしてこの軌道スラブ14を専用の器具で持ち上げ位置調整した後、路盤10と軌道スラブ14との間にセメントアスファルトモルタル(以下CAモルタルともいう)を注入充填し充填層18とするものである。
CAモルタルは、セメントとアスファルト乳剤と、細骨材とを混合したものである。このCAモルタルは、路盤10の突起12と軌道スラブ14の切欠き部16との間にも充填されている。軌道スラブ14の上面には軌道レール20が締結具22により固定される。左右の軌道レール20は1つの軌道スラブ14に対し複数個の締結具22で固定される。
充填層18には、軌道レール20の温度変化による伸縮応力が軌道スラブ14を介して加わり、列車の通過や遠心力による外力が軌道スラブ14を介して加わる。このため充填層18の劣化・疲労が進む。また寒冷地では充填層18にしみ込んだ水により充填層のアルカリ成分が溶出し、充填層がポーラス化(多孔質化)する。このため水分が含浸し易くなり、凍結と融解の繰り返しにより劣化が進む。このように劣化が進むと、その周辺の露出部分から割れや剥離や脱落が発生する。このため比較的短期間のうちに充填層18の補修が必要になる。
従来より、充填層の劣化部分を削り取った後、型枠を用いたいわゆる額縁補修によりポリウレタン系樹脂補修材料やCAモルタルを充填する補修方法が提案されている。例えば、財団法人鉄道総合研究所の編集・発行に係る「スラブ軌道各部補修の手引き」(平成10年5月1日第2版)、第II章(合成樹脂によるてん充層および突起周辺部補修の手引き)には、この従来方法が示されている。
しかしこの方法は補修用材料が漏れないように型枠を設置して補修するため、型枠設置に多くの時間を必要とし、また重たい型枠を現場に搬入/搬出するなどの作業が必要になり、効率的でなかった。そのためCAモルタルの劣化の進行に補修が追いつかない状況になり、効率的な補修方法の出現が熱望されている。
特開2002−129503 特開2008−57318
特許文献1には、軌道スラブの側面から斜め下方に、軌道スラブと填充層を貫通し路盤コンクリートに至る孔(モルタル注入口、空気抜き口)を形成し、この孔から二液室温硬化型ラジカル重合性樹脂を注入する補修方法が示されている。この方法は軌道スラブ下方の填充層の全面に渡って補修材を流入させるものであり、硬化した補修材は孔に係合しているので軌道スラブの外側へ飛び出すのは防止できると思われる。
特許文献2には、いわゆる額縁工法に関するものであり、劣化したモルタルを除去し空隙を形成し、この空隙が側面に臨む開口を、軌道スラブの側面を囲む型枠で塞ぎ、型枠に設けた注入口から補修用充填剤を注入し、充填剤の硬化後に型枠を取り外す方法が示されている。この場合に充填剤が型枠に付着するのを防ぐために、型枠の軌道スラブに対向する面に剥離シートを重ねておくものである。
しかしこの引用文献1に示された方法では軌道スラブ下にできる隙間と孔の位置とが必ずしも対応していないから、充填材を隙間に正確に注入できるわけではない。また軌道スラブに側面から斜め下方に孔を形成するため、軌道スラブの強度低下を招くおそれがあり、孔の加工作業が面倒でもある。
また特許文献2によれば、従来の額縁工法と同様に型枠の設置作業と取り外し作業が必要になるので、作業能率が低下するという問題がある。すなわち作業時間は通常車両が通らない深夜などに制約されるから、この制約された作業時間内に型枠などの資材を作業場所まで搬入し、、さらに型枠を外して搬出する必要があり、このため充填剤の充填作業に当てる時間が減少するからである。
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、コンクリート路盤や軌道スラブに対する補修充填材の付着性が良く、そのため補修した充填材が外側へ飛び出さず、軌道スラブに孔を加工することによる軌道スラブの強度低下を招くおそれが無く、型枠を用いる必要を無くして作業能率を向上させることができる補修方法を提供することを第1の目的とする。またこの方法に用いる補修用袋を提供することを第2の目的とする。
この発明によれば第1の目的は、
コンクリート路盤にセメントアスファルトモルタルを挟んで軌道スラブを固定し、前記軌道スラブに軌道レールを保持したスラブ式軌道における補修方法において、
(a)劣化した前記セメントアスファルトモルタルを前記軌道スラブの周囲から水平方向の適宜深さまで除去することにより軌道スラブの外周に開口する空隙を形成する:
(b)前記空隙に外側から補修用袋を装填する:
(c)前記補修用袋に補修用充填剤を注入して前記補修用袋を膨張させ、前記空隙の少なくとも上面および下面に密着固定させる:
以上の工程(a)〜(c)の工程を行うことを特徴とするスラブ式軌道における補修方法、により達成される。
また第2の目的は、請求項6の補修方法に用いる補修用袋であって、軌道スラブの四隅に形成された空隙に装填可能かつ少なくとも上下方向に膨張可能な略四角形の座布団袋状の袋体と、この座布団袋状の袋体に補修用充填剤を供給する注入口と、この注入口に取り付けた逆止弁とを有することを特徴とするスラブ式軌道の補修用袋、により達成される。
同じ目的は、請求項7の補修方法に用いる補修用袋であって、軌道スラブの側辺に沿った空隙の開口に装填可能な長尺袋状の袋体と、この長尺袋状の袋体に補修用充填剤を供給する注入口と、この注入口に取り付けた逆止弁とを有することを特徴とするスラブ式軌道の補修用袋、によっても達成される。
この発明によれば、劣化したセメントアスファルトモルタル(CAモルタル、充填層)を削り取って空隙を形成し、ここに補修用袋を装填して、この補修用袋に補修用充填剤を注入して補修用袋を少なくとも上下に膨張させることによりコンクリート路盤と軌道スラブとに密着固定させるから、補修用充填剤をコンクリート路盤と軌道スラブあるいは空隙に残っているモルタルとに強い接着力で固定することができる。
また軌道スラブの周囲を型枠で囲む必要がないので、型枠の搬入・搬出や型枠の取付け・取り外し作業が不要になり、作業能率の向上に適する。さらに軌道スラブに孔を加工する必要がないから、軌道スラブの加工による強度低下を招くおそれもない。
また第2の発明によれば、この方法の実施に用いる補修用袋が得られる。
工程(c)の次に、下記の工程(d)、
(d)前記補修用袋の奥に残った空隙残部に前記補修用充填剤を充填し、前記補修用袋内と空隙残部内の補修用充填剤を硬化させる:
を加えることができる(請求項2)。この場合には、空隙の奥(空隙残部)にも補修用充填剤が充填されるので、補修が一層確実であり補修強度も向上する。
工程bで用いる補修用袋は、その表面から補修用充填剤が滲出可能にすることができる。例えば補修用袋を繊維の織布製などのものとして、内圧が適度に上昇した時に補修用充填剤が滲出するようにすればよい。補修用袋は、上面および下面を補修用充填剤の滲出を可能にする充填剤滲出面とするものであっても良く、工程cではここから滲出した充填剤によって補修用袋が空隙の上面および下面に接着固定されるようにすれば、コンクリート路盤と軌道スラブとに別途接着剤を塗布する必要がなくなり、作業能率の向上が図れる(請求項3)。
請求項1における工程bの補修用袋は、樹脂シート製のものや、繊維の織布製のものであってもよい。補修用袋には軌道スラブとコンクリート路盤とに接触する上面および下面だけでなく、空隙残部側の背面に補修用充填剤の滲出を可能とする充填剤滲出面を設けても良い。この場合は、工程cではここから滲出した充填剤によって補修用袋を空隙の上面および下面、すなわち軌道スラブとコンクリート路盤とに接着固定されると共に、空隙残部に流れる充填剤による空隙内面への接着固定との共同作用により、補修用袋の固定が一層確実になる(請求項4)。
なお本発明は、充填剤に代えてまたは充填剤と共に別の接着剤を空隙内面に塗布しておき、この別の接着剤で補修用袋を固定するものを含む。また補修用袋を繊維の織布(例えばレーヨン製の平織り布など)などの充填剤が滲出可能な材料で作った場合には、充填剤が繊維をコーティングして補修用袋が紫外線により劣化するのを防ぐことができ、補修用袋の耐久性を向上させることができる。
ここに補修用袋はその上下面など必要な部分だけ充填剤滲出面としても良いが(請求項 10)、全表面から充填剤が滲出可能なものとしても良い(請求項11)。全面を滲出可能にした場合には、空隙の奥に向かっても補修用充填剤が滲出可能であるから、工程dではこの滲出した充填剤が空隙残部に流れてここに充填され、空隙残部への充填剤の注入を確実に行うことができる(請求項4)。充填剤滲出面は、適切な径の小孔(例えば直径3.5〜4.0mm)を適宜数設けておくものであっても良い。また所定圧力以上で漏れ出す逆止弁を取り付けたものであっても良い。
工程cでは、充填剤の注入によってまず補修用袋を膨張させてその上下面を軌道スラブとコンクリート路盤とに押圧する一方、その後補修用袋の内圧上昇に伴って袋全体からあるいは充填剤滲出面から充填剤を滲出させるようにするのがよい。ここに充填剤を接着剤として用いることにより補修用袋を空隙内に接着固定し、その際にこの充填剤が空隙残部にも滲出するように補修用袋の滲出性あるいは充填剤滲出面の滲出孔の大きさを適切に設定するようにすれば、空隙残部に(軌道スラブの貫通孔などを利用して)別途充填剤を注入する必要がなくなり、補修用袋をコンクリート路盤と軌道スラブとに一層能率良くかつ強固に固定することができる。
なお空隙の内面にはプライマーなどを予め塗布しておき、空隙に雨水や湿気が入ったりしても十分な固着強度が出るようにするのがのぞましい。プライマーは、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ラジカル硬化性を有する樹脂のいずれか、またはこれにセメント粉を混合したものが適する。
工程dで、空隙残部には軌道スラブに予め設けた上下方向の貫通孔(注入孔)から充填剤を注入しても良い(請求項5)。軌道スラブには通常上下に貫通する複数(例えば6個)の貫通孔が設けられている。従ってこの貫通孔を利用して充填剤を注入できれば、充填時間の短縮が可能である。
モルタルの劣化は、通常軌道スラブの各辺側よりも四隅付近で早く進行するから、工程aで空隙は軌道スラブの四隅に例えばほぼ四角形に形成し、補修用袋はこの空隙をほぼ満たす略四角形の座布団状とすることができる(請求項6、8)。軌道スラブの側辺に沿ってもモルタルの劣化が進んでいる場合には、工程aで形成する空隙は、軌道スラブの四隅に代えて、或いは四隅と共に側辺にほぼ沿って形成しておき、補修用袋は軌道スラブの側辺に沿って長尺状として、この補修用袋を空隙の開口に沿って互いに密着させて装填することもできる(請求項7、9)。
本発明の補修方法の概要を示す平面図である。 劣化した充填層の削り取り作業例を示す図である。 補修用袋の装填とその膨張過程を示す側断面図である。 補修用袋へ補修用充填剤を注入する工程の説明図である。 作業工程図である。 他の実施例における補修方法の概要を示す平面図である。 補修用袋の装填とその膨張過程を示す側断面図である。 スラブ式軌道の構造を一部断面して示す斜視図である。
図1〜4においては前記図8と同一部分に同一符号を付したのでその説明は繰り返さない。硬化したCAモルタルからなる充填層18は外周から劣化が進むが、特にその四隅で劣化が速い。すなわち軌道スラブ14の上面に加わるレール荷重による軌道スラブ14の上下方向の荷重変化は四隅で特に大きくなるからである。このためこの実施例では、軌道スラブ14の四隅付近の劣化した充填層18を外側から削り取る。図1ではこの劣化した充填材18の除去範囲をほぼ四角形として、ここを空隙30としている。
劣化充填材18の削り取り(除去)作業は、図2に示すように行うことができる(図5のステップS100)。この図2は、作業者が先端に切削ビットを取付けた振動式削り機(ハツリ機)を用いて先端を充填層18を外側から削り取る(ハツリ)様子を示すものである。
削り量(ハツリ量)すなわち空隙30の寸法は、現場の劣化状況や後記する補修用袋の寸法にあわせて決める。例えば60〜80cmくらいの四角形に削る。また、補修用袋は寸法が異なるものを複数種用意しておき、劣化状況に応じて削った深さに適する寸法の補修用袋を選択して用いるようにしても良い。空隙30には、補修用袋32が装填される(図1)。
補修用袋32は、図4に示すように偏平な略座布団状であり、例えば繊維の織布などから所定形状の上下一対のシートを切り抜き、これら上下のシートの周縁を縫い合わせ、縫い目から充填剤が染み出さないように樹脂コーティングして扁平な座布団状の袋体としたものである。この補修用袋32は少なくとも上下方向に膨張可能である。例えば周縁に蛇腹状に水平方向の折り目を設けておくことができる。またこの補修用袋32は、その全表面から充填剤が滲出するものであっても良いが、樹脂が滲出しないシートで作った場合は、少なくとも上面と下面は、充填剤の滲出を可能にするための充填剤滲出面34とする。さらに連続する(非直交の)二辺は他の充填剤滲出面36としてもよい。
これらの充填剤滲出面34、36は、例えば適当な開口率の不織布、樹脂透過性の織布であったり、樹脂製シートに適宜数の小孔を設けたもので形成することができる。またある圧力以上で充填剤が漏れ出す逆止弁を取り付けたものであっても良い。補修用袋32には、前記他の充填剤滲出面36でない他の側面から突出する充填剤注入口38が形成されている。この充填剤注入口38には、充填剤の注入を許容しその逆流を防止する逆止弁40が取り付けられている。
前記のように軌道スラブ14の四隅にある劣化した充填層18をほぼ四角形に除去した後(ステップS100)、この空隙(注入部)30を清掃し、ガスバーナーを用いて乾燥させる(ステップS102)。必要に応じてこの空隙30の内面にプライマーを塗布し、また他の接着剤を塗布しておく。そして空隙30の寸法に適する大きさの補修用袋32を、この空隙30に挿入して設置しておく(ステップS104)。
このようにして補修用袋32の設置を行う一方、補修用の充填剤42の調製を行う。すなわち、ビニルエステル樹脂(合成樹脂のA剤)に骨材を混合した第I液(図4)と、ビニルエステル樹脂(合成樹脂のB剤)に硬化剤と骨材を混合した第II液を用意する(ステップS106)。ビニルエステル樹脂は、例えば出願人が販売する「アレンロックS−A剤、B剤」(商品名)が適する。この場合硬化剤としては、化薬アクゾ株式会社が製造し出願人が販売する「パーカドックスCH−50L」(商品名)が適する。骨材としては硅砂8号が適する。これらは最終混合物の重量比で、ビニルエステル樹脂と硬化剤と骨材の混合比が約100:3:100となるようにするのがよい。この場合には混練物である補修用充填剤42は20℃で10〜15分で硬化する。この硬化時間(可使時間)を考慮して充填剤42の準備と補修用袋32の設置とを併行して行う。充填剤はビニルエステル樹脂に限られず、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂でもよく、また骨材は必要に応じて混入してもよい。
充填剤42の調製は、図4に示す充填装置44で行う。この充填装置44は、ビニルエステル樹脂A剤に骨材を混合した第I液の気密収容タンク46と、ビニルエステル樹脂B剤と硬化剤と骨材を混合した第II液の気密収容タンク48と、これらの収容タンク46、48に空気を送って加圧する空気ポンプ49と、タンク46,48から送出される第I液と第II液を混合するスタティックミキサ50とを有する。スタティックミキサ50は各収容タンク46、48から送られる第I液と第II液を混合(撹拌)して先端の筒状の注入パイプ52(図4)に導く(ステップS110)。なおこのスタティックミキサ50には注入パイプ52への混合液の流出を制御する手動式の開閉器54が取り付けられて、補修用袋32に充填剤を注入する時だけこの開閉器54を開にする。この実施例では収容タンク46、48内を加圧して第I液と第II液を送出するが、ダイヤフラムポンプなどの他の方式のポンプを用いても良い。
次にスタティックミキサ50の注入パイプ52を補修用袋32の充填剤注入口38に差し込んでしっかりと結合し、充填剤42を補修用袋32に注入する(ステップS112)。すなわち手動開閉器54の開閉レバーを回動して開閉器54を開き、充填剤42を注入パイプ50aから補修用袋32に注入する。補修用袋32は、樹脂42の注入によって主として上下方向に膨張し、その上面が軌道スラブ14に、下面が路盤10にそれぞれ押圧される。その後充填剤42をさらに注入し続けると補修用袋32の内圧が上昇し、充填剤滲出面34、36から充填剤42が滲出する。この結果、充填剤滲出面34から滲出する充填剤42は、補修用袋32の上面と軌道スラブ14との間と、下面と路盤10との間に入る。また充填剤滲出面36から滲出する充填剤42は空隙30の奥に形成される空隙残部30a(図3)に流入して、この空隙残部30aを満たす。
充填剤42が補修用袋32と、間隙30との間に流入したことを確認して充填剤42の注入を終了する.すなわち開閉器54を閉じ、注入パイプ50aを補修用袋32の注入口38から抜く。そして充填剤42が硬化するのを待つ(樹脂の硬化養生、ステップS114)。この硬化養生の間に他の補修用袋に充填剤42を注入し、同様な作業を続ける。補修用充填材42の硬化を待って、周囲を清掃する(ステップS116)。
図6、7に示す実施例2は、軌道スラブ14の四隅と各辺にほぼ沿って空隙30Aを形成し(図6、7(A))、補修用袋32Aを軌道スラブ14の周辺に沿った長尺袋状の袋体として、補修用袋32Aを空隙30Aの開口に沿って装填したものである。ここに補修用袋32Aは適宜の長さに分割しておき空隙30Aの開口に沿って順次連結させるようにしてもよい。この時補修用袋32Aは別の接着剤を用いて空隙30Aに仮止めしておけば、作業性が良い。
ここに用いる補修用袋32Aは、注入口38A、逆止弁(図示せず)、上下面に充填剤滲出面を持つことなどは前記実施例1と同じである。この補修用袋32Aを間隙30Aに装填してから(図7の(B))、図4に示した充填装置44を用いて充填剤42を注入する。すなわち注入パイプ50aを注入口38Aに挿入して結合し、手動の開閉器54を開いて補修用袋32Aを主として上下に膨張させ、その上下面を軌道スラブ14と路盤10に密着させる(図7(C))。
この時補修用袋32Aの奥には補修用袋32Aで閉じた間隙残部30Aaが形成される。この間隙残部30Aaには充填剤42が充填されるが、その方法は種々考えられる。例えば、前記実施例1と同様に、補修用袋32Aの奥側の面(間隙残部30Aaに対向する面)に充填剤滲出面を設けてここから充填剤42が流入するようにすることができる。また、補修用袋32Aの全表面から滲出させても良い。さらに軌道スラブ14には通常貫通孔56があるので(図7(C))、この貫通孔56が間隙残部30Aaに連通している場合にはこれを利用して充填剤42を注入することができる。
10 路盤
14 軌道スラブ
18 充填層(セメントアスファルトモルタル)
20 軌道レール
30、30A 空隙
30a、30Aa 空隙残部
32、32A 補修用袋
34 充填剤滲出面
36 他の充填剤滲出面
38、38A 充填剤注入口
40 逆止弁
42 充填剤
44 充填装置
56 貫通孔
この発明は、コンクリート構造物の路盤上にセメントアスファルトモルタルを挟んで軌道スラブを固定し、この軌道スラブに軌道レールを保持したスラブ式軌道において、セメントアスファルトモルタルが劣化によって割れ、剥離、脱落するのを補修するスラブ式軌道における補修方法と、この方法の実施に用いる補修用袋と、この方法の実施に用いる樹脂注入装置とに関するものである。
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、コンクリート路盤や軌道スラブに対する補修充填材の付着性が良く、そのため補修した充填材が外側へ飛び出さず、軌道スラブに孔を加工することによる軌道スラブの強度低下を招くおそれが無く、型枠を用いる必要を無くして作業能率を向上させることができる補修方法を提供することを第1の目的とする。またこの方法に用いる補修用袋を提供することを第2の目的とする。さらにこの方法の実施に直接使用する樹脂注入装置を提供することを第3の目的とする。
また第2の目的は、請求項6の補修方法に用いる補修用袋であって、軌道スラブの四隅に形成された空隙に装填可能かつ少なくとも上下方向に膨張可能な略四角形の座布団袋状の袋体と、この座布団袋状の袋体に補修用充填剤を供給する注入口と、この注入口に取り付けた逆止弁とを有することを特徴とするスラブ式軌道の補修用袋、により達成される。
同じ目的は、請求項7の補修方法に用いる補修用袋であって、軌道スラブの側辺に沿った空隙の開口に装填可能な長尺袋状の袋体と、この長尺袋状の袋体に補修用充填剤を供給する注入口と、この注入口に取り付けた逆止弁とを有することを特徴とするスラブ式軌道の補修用袋、によっても達成される。
第3の目的は、請求項1の補修方法に用いる樹脂注入装置であって、
ビニルエステル樹脂と骨材を混合した第I液を貯蔵する第I液用タンクと、ビニルエステル樹脂と有機か酸化物系硬化剤と骨材を混合した第II液を貯蔵する第II液用タンクと、これら第Iおよび第II液用タンクから送出される充填剤を混合するスタティックミキサと、このスタティックミキサに設けられ補修用袋の充填剤注入口に差し込まれて前記スタティックミキサで混合した充填剤を補修用袋に導く注入パイプと、を備えることを特徴とする樹脂注入装置、により達成される。
また第2の発明によれば、この方法の実施に用いる補修用袋が得られる。さらに第3の発明によれば、この方法の実施に用いる樹脂注入装置が得られる。
このようにして補修用袋32の設置を行う一方、補修用の充填剤42の調製を行う。すなわち、ビニルエステル樹脂(合成樹脂のA剤)に骨材を混合した第I液(図4)と、ビニルエステル樹脂(合成樹脂のB剤)に硬化剤と骨材を混合した第II液を用意する(ステップS106)。ビニルエステル樹脂は、例えば出願人が販売する「アレンロックS−A剤、B剤」(商品名)が適する。この場合硬化剤としては、化薬アクゾ株式会社が製造し出願人が販売する「パーカドックスCH−50L」(商品名)が適する。骨材としては硅砂8号が適する。これらは最終混合物の重量比で、ビニルエステル樹脂と硬化剤と骨材の混合比が約100:3:100となるようにするのがよい。この場合には混練物である補修用充填剤42は20℃で10〜15分で硬化する。この充填剤は硬化時間(可使時間)が短いため、第I液と第II液を先端のスタティックミキサ50で混合する樹脂注入器を用いている。充填剤はビニルエステル樹脂に限られず、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂でもよく、また骨材は必要に応じて混入してもよい。

Claims (11)

  1. コンクリート路盤にセメントアスファルトモルタルを挟んで軌道スラブを固定し、前記軌道スラブに軌道レールを保持したスラブ式軌道における補修方法において、
    (a)劣化した前記セメントアスファルトモルタルを前記軌道スラブの周囲から水平方向の適宜深さまで除去することにより軌道スラブの外周に開口する空隙を形成する:
    (b)前記空隙に外側から補修用袋を装填する:
    (c)前記補修用袋に補修用充填剤を注入して前記補修用袋を膨張させ、前記空隙の少なくとも上面および下面に密着固定させる:
    以上の工程(a)〜(c)の工程を行うことを特徴とするスラブ式軌道における補修方法。
  2. 工程(c)の次に下記の工程(d)、
    (d)前記補修用袋の奥に残った空隙残部に前記補修用充填剤を充填し、前記補修用袋内と空隙残部内の補修用充填剤を硬化させる:
    を加えた請求項1のスラブ式軌道における補修方法。
  3. 工程bで用いる補修用袋は、少なくとも上面および下面に補修用充填剤の滲出を可能とする充填剤滲出面を持ち、工程cではここから滲出した充填剤によって補修用袋が空隙の上面および下面に接着固定される請求項1の補修方法。
  4. 補修用袋は上面および下面に設けた充填剤滲出面と、空隙の奥に向かって補修用充填剤の滲出を可能にする他の充填剤滲出面とを持ち、工程dでは主として前記他の充填剤滲出面から滲出した充填剤が空隙残部に充填される請求項2の補修方法。
  5. 工程dで、空隙残部には軌道スラブに予め設けた上下方向の注入孔から充填剤を注入する請求項2の補修方法。
  6. 工程aで空隙は軌道スラブの四隅に形成され、補修用袋はこれらの空隙に装填される略四角形の座布団状である請求項1の補修方法。
  7. 工程aで空隙は軌道スラブの側辺に沿って形成され、補修用袋は軌道スラブの空隙に沿った長尺状である請求項1の補修方法。
  8. 請求項6の補修方法に用いる補修用袋であって、軌道スラブの四隅に形成された空隙に装填可能かつ少なくとも上下方向に膨張可能な略四角形の座布団袋状の袋体と、この座布団袋状の袋体に補修用充填剤を供給する注入口と、この注入口に取り付けた逆止弁とを有することを特徴とするスラブ式軌道の補修用袋。
  9. 請求項7の補修方法に用いる補修用袋であって、軌道スラブの側辺に沿った空隙の開口に装填可能な長尺袋状の袋体と、この長尺袋状の袋体に補修用充填剤を供給する注入口と、この注入口に取り付けた逆止弁とを有することを特徴とするスラブ式軌道の補修用袋。
  10. 袋体の少なくとも上面および下面は補修用充填剤を滲出可能にする充填剤滲出面である請求項8または9のスラブ式軌道の補修用袋。
  11. 袋体の表面全体から補修用充填剤を滲出可能にした請求項8または9のスラブ式軌道の補修用袋。
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