JP2012179897A - 記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 支持体と、下層と上層の2層のインク受容層とを有する記録媒体であって、該下層は、無機微粒子としてアルミナ、アルミナ水和物及び気相法シリカの少なくとも1種と、ポリビニルアルコールと、硼酸とを含有し、該上層は、無機微粒子としてアルミナ及びアルミナ水和物の少なくとも1種と、ポリビニルアルコールと、硼酸とを含有し、該下層は、ポリビニルアルコールに対して硼酸を2.0質量%以上7.0質量%以下含有し、該上層は、ポリビニルアルコールに対して硼酸を10.0質量%以上30.0質量%以下含有していることを特徴とする記録媒体。
【選択図】 なし
Description
本発明の記録媒体は、支持体と、該支持体上に下層と上層の2層のインク受容層とを有する。支持体と下層とは隣接しており、下層の支持体と隣接している面と反対側の面は上層と隣接している。
本発明では、支持体として耐水性支持体を用いることが好ましい。耐水性支持体としては、例えば基紙を樹脂で被覆した樹脂被覆紙(Resin Coated紙)、合成紙、プラスチックフィルム等が挙げられる。耐水性支持体としては、特に樹脂被覆紙を用いることが好ましい。
本発明のインク受容層は、下層と上層の2層である。インク受容層はインク受容層形成用塗工液の固化物であり、インク受容層形成用塗工液を耐水性支持体上に塗工、乾燥して作成する。インク受容層の膜厚は、上層と下層とを合わせて15.0μm以上とすることが好ましく、20.0μm以上とすることがより好ましく、25μm以上とすることが特に好ましい。また、50.0μm以下とすることが好ましく、40.0μm以下とすることがより好ましい。インク受容層の膜厚が15.0μm以上50.0μm以下であることにより、耐折り割れ性とインク吸収性、さらに画像濃度を良好とすることができる。本発明においては、インク受容層の膜厚を30.0μm以上、38.0μm以下とすることが最も好ましい。
アルミナとしては、γ−アルミナ、α−アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナ、χ−アルミナ等が挙げられる。これらの中でも、画像濃度、インク吸収性の観点から、γ−アルミナが好ましい。γ−アルミナとしては市販の気相法γ−アルミナ(例えば商品名:AEROXIDE Alu C、EVONIK製)が挙げられる。
アルミナ水和物としては、下記一般式(X)により表されるものが好ましい。
Al2O3−n(OH)2n・mH2O・・・・(X)
(上記式中、nは0、1、2または3の何れかを表し、mは0〜10、好ましくは0〜5の範囲にある値を表す。但し、mとnは同時に0にはならない。mH2Oは、多くの場合、結晶格子の形成に関与しない脱離可能な水を表すものであるため、mは整数または整数でない値をとることができる。また、加熱するとmは0の値に達することがある。)
アルミナ水和物の結晶構造としては、熱処理する温度に応じて、非晶質、キブサイト型、ベーマイト型が知られており、これらのうち、何れの結晶構造のものも使用可能である。これらの中でも好適なアルミナ水和物としては、X線回折法による分析でベーマイト構造、または非晶質を示すアルミナ水和物である。具体的には、特開平7−232473号公報、特開平8−132731号公報、特開平9−66664号公報、特開平9−76628号公報等に記載されたアルミナ水和物を挙げることができる。本発明に用いるアルミナ水和物の形状の具体例としては、不定形のものや、球状、板状等の定形の形態を有しているものが挙げられる。不定形或いは定形のいずれかを使用してもよいし、併用してもよい。特に一次粒子の数平均粒径が5nm以上50nm以下のアルミナ水和物が好ましく、アスペクト比2以上の板状アルミナ水和物が好ましい。アスペクト比は、特公平5−16015号公報に記載された方法により求めることができる。すなわち、アスペクト比は、粒子の「厚さ」に対する「直径」の比で示される。ここで「直径」とは、アルミナ水和物を顕微鏡または電子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径(円相当径)を示す。
気相法シリカとは、四塩化ケイ素、水素、酸素を燃焼させることにより製造されるシリカのことであり、乾式シリカとも呼ばれる。気相法シリカの具体例としては、市販の気相法シリカ(例えば商品名:AEROSIL300、EVONIK製)を挙げることができる。
ポリビニルアルコールとしては、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる通常のポリビニルアルコールが挙げられる。ポリビニルアルコールの粘度平均重合度は、2000以上4500以下であることが好ましく、3000以上4000以下であることが好ましい。粘度平均重合度が2000以上4500以下であれば、耐折り割れ性、インク吸収性及び画像濃度が向上する。また、塗工時のひび割れが抑制できる。ポリビニルアルコールは、完全にまたは部分的にケン化されたポリビニルアルコールが好ましい。ポリビニルアルコールのケン化度は85モル%以上100モル%以下であることが好ましい。ポリビニルアルコールとしては、例えばPVA235(クラレ製、ケン化度88モル%、平均重合度3500)が挙げられる。
硼酸としては、例えばオルト硼酸(H3BO3)、メタ硼酸、次硼酸等が挙げられる。これらは硼酸塩として用いてもよい。硼酸塩としては、例えばオルト硼酸塩(例えばInBO3、ScBO3、YBO3、LaBO3、Mg3(BO3)2、Co3(BO3)2)、二硼酸塩(例えばMg2B2O5、Co2B2O5)、メタ硼酸塩(例えばLiBO2、Ca(BO2)2、NaBO2、KBO2)、四硼酸塩(例えばNa2B4O7・10H2O)、五硼酸塩(KB5O8・4H2O、Ca2B6O11・7H2O、CsB5O5)及びこれらの水和物等が挙げられる。これらの中でも、塗工液の経時安定性の点からオルト硼酸を用いることが好ましい。本発明においては、硼酸全質量に占めるオルトホウ酸の量を80質量%以上100質量%以下とすることが好ましく、90質量%以上100質量%以下とすることがより好ましい。
上層及び下層は、それぞれ必要に応じて添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば各種カチオン性樹脂等の定着剤、多価金属塩等の凝集剤、界面活性剤、蛍光増白剤、増粘剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、浸透剤、滑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、防腐剤、pH調整剤等が挙げられる。
無機微粒子とポリビニルアルコールに加えて、硼酸等の架橋剤を含有した従来のインク受容層は、架橋剤を比較的多量に含有し、インク受容層の架橋度が高い場合が多かった。この場合、塗工・乾燥時(塗工後)に発生するひび割れを効果的に抑制し、インク吸収性の良好なインク受容層を得ることができる傾向にある。しかしながら、インク受容層は架橋度が高いため固く脆くなり、特に耐折り割れ性が低いことがあった。
(アルミナ及びアルミナ水和物の少なくとも1種を含有するゾル)
本発明に用いるアルミナまたはアルミナ水和物は、分散液中で解膠剤により解膠した状態でインク受容層形成用塗工液に含有させることが好ましい。アルミナ水和物及びアルミナを解膠剤により解膠した分散液を、それぞれアルミナ水和物ゾル及びアルミナゾルとする。アルミナまたはアルミナ水和物の少なくとも1種を含有するゾルは、アルミナ及びアルミナ水和物の少なくとも1種に加えて、解膠剤としての酸を含有することが好ましい。他にも分散媒、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、界面活性剤、離型剤、浸透剤、着色顔料、着色染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、耐水化剤、染料定着剤、架橋剤、耐候材料等の添加剤等を含有してもよい。アルミナ及びアルミナ水和物の少なくとも1種を含有するゾルの分散媒としては、水、有機溶媒、またはこれらの混合溶媒等が挙げられるが、特に水であることが好ましい。本発明では解膠剤として酸(解膠酸)を使用することが好ましい。解膠酸としては、一価のスルホン酸が、画像の耐オゾン性や高湿環境下での画像にじみ抑制の点で好ましい。一価のスルホン酸の具体例としては、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1−プロパンスルホン酸、2−プロパンスルホン酸、1−ブタンスルホン酸、クロロメタンスルホン酸、ジクロロメタンスルホン酸、トリクロロメタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、アミド硫酸、タウリン、ビニルスルホン酸、アミノメタンスルホン酸、3−アミノ−1−プロパンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ヒドロキシベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。これらは1種または2種以上混合して使用することができる。
本発明に用いる気相法シリカは、分散液中で分散させた状態でインク受容層形成用塗工液に含有させることが好ましい。媒染剤としてのカチオンポリマーを含有し、気相法シリカを分散した分散液を、気相法シリカゾルとする。カチオンポリマーとしては、例えばポリエチレンイミン系樹脂、ポリアミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂、ポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、ポリジアリルアミン系樹脂、ジシアンジアミド縮合物等が挙げられる。これらのカチオン性樹脂は、それぞれ単独で用いても、2種以上を併用してもよい。気相法シリカゾルは、多価金属塩を含有していることが好ましい。多価金属塩としては、例えばポリ塩化アルミニウム、ポリ酢酸アルミニウム、ポリ乳酸アルミニウム等のアルミニウム化合物が挙げられる。他にも、シランカップリング剤等の表面改質剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、界面活性剤、離型剤、浸透剤、着色顔料、着色染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、耐水化剤、架橋剤、耐候材料等の添加剤等を含有してもよい。気相法シリカを含有するゾルの分散媒としては、水、有機溶媒、またはこれらの混合溶媒等が挙げられるが、特に水であることが好ましい。
本発明では、インク受容層形成用塗工液を塗工し、乾燥させることでインク受容層とする。インク受容層形成用塗工液の塗工には、公知の塗工方式を用いることができる。例えば、スロットダイ方式、スライドビード方式、カーテン方式、エクストルージョン方式、エアナイフ方式、ロールコーティング方式、ロッドバーコーティング方式等が挙げられる。下層及び上層用の塗工液は、逐次塗工で塗工、乾燥する他、同時多層塗工を行ってもよい。特にスライドビードによる同時多層塗工は、生産性が高く好ましい方法である。
濾水度450mlCSF(Canadian Standarad Freeness)の広葉樹晒しクラフトパルプ(LBKP)80部と、濾水度480mlCSFの針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP)20部とからなるパルプを用意した。このパルプに、カチオン化澱粉0.60部、重質炭酸カルシウム10部、軽質炭酸カルシウム15部、アルキルケテンダイマー0.10部、カチオン性ポリアクリルアミド0.03部を添加し、固形分濃度が3.0質量%となるように水で調整して紙料を得た。得られた紙料を長網抄紙機で抄造して3段のウエットプレスを行い、多筒式ドライヤーで乾燥した。その後、サイズプレス装置で酸化澱粉水溶液を1.0g/m2含浸させ、乾燥後、マシンカレンダ−仕上げをして坪量155g/m2の基紙を得た。
イオン交換水333部に対して、解膠酸としてメタンスルホン酸を1.5部添加してメタンスルホン酸水溶液とした。このメタンスルホン酸水溶液をホモミキサー(T.K.ホモミクサーMARKII2.5型、特殊機化工業製)で3000rpmの回転条件で攪拌しながら、アルミナ水和物(DISPERAL HP14、サソール製)100部を少量ずつ添加した。添加終了後も30分間攪拌し、固形分濃度23.0質量%のアルミナ水和物ゾルを調製した。
イオン交換水333部に対して、解膠酸としてメタンスルホン酸を1.5部添加してメタンスルホン酸水溶液とした。このメタンスルホン酸水溶液をホモミキサー(T.K.ホモミクサーMARKII2.5型、特殊機化工業製)で3000rpmの回転条件で攪拌しながら、アルミナ(AEROXIDE Alu C、EVONIK製)100部を少量ずつ添加した。添加終了後も30分間攪拌し、固形分濃度23.0質量%のアルミナゾルを調製した。
イオン交換水333部に対して、カチオンポリマー(シャロールDC902P、第一工業製薬製)4.0部を添加してカチオンポリマー水溶液とした。このカチオンポリマー水溶液をホモミキサー(T.K.ホモミクサーMARKII2.5型、特殊機化工業製)で3000rpmの回転条件で攪拌しながら、気相法シリカ(AEROSIL300、EVONIK製)100部を少量ずつ添加した。添加終了後、イオン交換水で希釈を行い、さらに高圧ホモジナイザー(ナノマイザー、吉田機械興業製)で2回処理を行い、固形分濃度20.0質量%の気相法シリカゾルを調製した。
イオン交換水1150部に対して、ポリビニルアルコール(PVA235、クラレ製、けん化度88%、平均重合度3500)100部を撹拌しながら添加した。添加終了後、90℃で加熱溶解させ、固形分濃度8.0質量%のポリビニルアルコール含有水溶液を調製した。
(上層用塗工液1)
前記アルミナ水和物ゾルとアルミナゾルを、アルミナ水和物とアルミナの固形分質量比で70:30になるように混合して混合ゾルとした。この混合ゾルに含まれるアルミナ水和物とアルミナの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で7.0部となるように、前記ポリビニルアルコール水溶液を混合して混合液とした。次に、混合液中のポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で16.4部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合し、上層用塗工液とした。さらに界面活性剤(商品名:サーフィノール465、日信化学工業社製)を塗工液全量に対して0.1質量%となるように混合し、上層用塗工液1とした。
前記アルミナ水和物ゾルに対して、前記ポリビニルアルコ−ル水溶液を、アルミナ水和物固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で13.0部となるように混合して混合液とした。次に、混合液中のポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で5.8部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合し、下層用塗工液1とした。
上層用塗工液1と下層用塗工液1を、支持体の表面側に塗工した。塗工は、絶乾時における下層の膜厚が25.0μm、下層の上に上層の膜厚が10.0μm、合計35.0μmとなるように、多層スライドホッパー型塗工装置にて行った。続いて60℃で乾燥させて記録媒体1を得た。
前記記録媒体1の下層用塗工液1を下記の下層用塗工液2に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体2を得た。
前記気相法シリカゾルに対して、前記ポリビニルアルコール水溶液を、気相法シリカ固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で30.0部となるように混合して混合液とした。次に、混合液中のポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で5.8部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合し、下層用塗工液2とした。
前記記録媒体1の下層用塗工液1を下記の下層用塗工液3に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体3を得た。
前記アルミナ水和物ゾルと気相法シリカゾルを、アルミナ水和物と気相法シリカの固形分比で25:75になるように混合して混合ゾルとした。この混合ゾルに含まれるアルミナ水和物と気相法シリカの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で25.0部となるように前記ポリビニルアルコール水溶液を混合して混合液とした。次に、混合液中のポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で5.8部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合し、下層用塗工液3とした。
前記記録媒体1の下層用塗工液1を下記の下層用塗工液4に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体4を得た。
前記アルミナ水和物ゾルと気相法シリカゾルを、アルミナ水和物と気相法シリカの固形分比で75:25になるように混合して混合ゾルとした。この混合ゾルに含まれるアルミナ水和物と気相法シリカの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で18.0部となるように前記ポリビニルアルコール水溶液を混合して混合液とした。次に、混合液中のポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で5.8部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合し、下層用塗工液4とした。
前記記録媒体1の下層用塗工液1を下記の下層用塗工液5に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体5を得た。
前記アルミナ水和物ゾルとアルミナゾルを、アルミナ水和物とアルミナの固形分比で75:25になるように混合して混合ゾルとした。この混合ゾルに含まれるアルミナ水和物とアルミナの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で13.0部となるように前記ポリビニルアルコール水溶液を混合して混合液とした。次に、混合液中のポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で5.8部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合し、下層用塗工液5とした。
前記記録媒体1の下層用塗工液1を下記の下層用塗工液6に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体6を得た。
前記アルミナ水和物ゾルとアルミナゾルを、アルミナ水和物とアルミナの固形分比で25:75になるように混合して混合ゾルとした。この混合ゾルに含まれるアルミナ水和物とアルミナの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で13.0部となるように前記ポリビニルアルコール水溶液を混合して混合液とした。次に、混合液中のポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で5.8部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合し、下層用塗工液6とした。
前記記録媒体1の上層の膜厚が5.0μm、下層の膜厚が13.0μm、合計18.0μmとなるように塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体7を得た。
前記記録媒体1の上層の膜厚が6.0μm、下層の膜厚が14.0μm、合計20.0μmとなるように塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体8を得た。
前記記録媒体1の上層の膜厚が12.0μm、下層の膜厚が28.0μm、合計40.0μmとなるように塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体9を得た。
前記記録媒体1の上層の膜厚が13.0μm、下層の膜厚が30.0μm、合計43.0μmとなるように塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体10を得た。
前記記録媒体1の上層の膜厚が2.5μm、下層の膜厚が32.5μm、合計35.0μmとなるように塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体11を得た。
前記記録媒体1の上層の膜厚が5.0μm、下層の膜厚が30.0μm、合計35.0μmとなるように塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体12を得た。
前記記録媒体1の上層の膜厚が17.5μm、下層の膜厚が17.5μm、合計35.0μmとなるように塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体13を得た。
前記記録媒体1の上層の膜厚が20.0μm、下層の膜厚が15.0μm、合計35.0μmとなるように塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体14を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で10.0部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体15を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で30.0部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体16を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物とアルミナの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で4.0部となるように固形分濃度8.0質量%のポリビニルアルコール水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体17を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物とアルミナの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で5.0部となるように固形分濃度8.0質量%のポリビニルアルコール水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体18を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物とアルミナの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で10.0部となるように固形分濃度8.0質量%のポリビニルアルコール水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体19を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物とアルミナの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で11.0部となるように固形分濃度8.0質量%のポリビニルアルコール水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体20を得た。
前記記録媒体1の下層用塗工液1の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で2.3部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体21を得た。
前記記録媒体1の下層用塗工液1の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で6.9部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体22を得た。
前記記録媒体2の下層用塗工液2の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で2.3部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体2と同様にして記録媒体23を得た。
前記記録媒体2の下層用塗工液2の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で7.0部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体2と同様にして記録媒体24を得た。
前記記録媒体3の下層用塗工液3の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で2.4部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体3と同様にして記録媒体25を得た。
前記記録媒体3の下層用塗工液3の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で6.8部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体3と同様にして記録媒体26を得た。
前記記録媒体4の下層用塗工液4の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で2.2部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体4と同様にして記録媒体27を得た。
前記記録媒体4の下層用塗工液4の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で6.7部になるように固形分濃度5.0質量%オルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体4と同様にして記録媒体28を得た。
前記記録媒体1の下層用塗工液1の調整において、アルミナ水和物固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で10.0部となるように上記したポリビニルアルコール含有水和物を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体29を得た。
前記記録媒体1の下層用塗工液1の調整において、アルミナ水和物固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で11.0部となるように上記したポリビニルアルコール含有水和物を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体30を得た。
前記記録媒体1の下層用塗工液1の調整において、アルミナ水和物固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で40.0部となるように上記したポリビニルアルコール含有水和物を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体31を得た。
前記記録媒体1の下層用塗工液1の調整において、アルミナ水和物固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で42.0部となるように上記したポリビニルアルコール含有水和物を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体32を得た。
前記記録媒体2の下層用塗工液2の調整において、気相法シリカ固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で10.0部となるように上記したポリビニルアルコール含有水和物を混合した。これ以外は記録媒体2と同様にして記録媒体33を得た。
前記記録媒体2の下層用塗工液2の調整において、気相法シリカ固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で11.0部となるように上記したポリビニルアルコール含有水和物を混合した。これ以外は記録媒体2と同様にして記録媒体34を得た。
前記記録媒体2の下層用塗工液2の調整において、気相法シリカ固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で40.0部となるように上記したポリビニルアルコール含有水和物を混合した。これ以外は記録媒体2と同様にして記録媒体35を得た。
前記記録媒体2の下層用塗工液2の調整において、気相法シリカ固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で42.0部となるように上記したポリビニルアルコール含有水和物を混合した。これ以外は記録媒体2と同様にして記録媒体36を得た。
前記記録媒体3の下層用塗工液3の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物と気相法シリカの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で10.0部となるように上記したポリビニルアルコール含有水和物を混合した。これ以外は記録媒体3と同様にして記録媒体37を得た。
前記記録媒体3の下層用塗工液3の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物と気相法シリカの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で11.0部となるように上記したポリビニルアルコール含有水和物を混合した。これ以外は記録媒体3と同様にして記録媒体38を得た。
前記記録媒体3の下層用塗工液3の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物と気相法シリカの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で40.0部となるように混合した。これ以外は記録媒体3と同様にして記録媒体39を得た。
前記記録媒体3の下層用塗工液3の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物と気相法シリカの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で42.0部となるように混合した。これ以外は記録媒体3と同様にして記録媒体40を得た。
前記記録媒体4の下層用塗工液4の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物と気相法シリカの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で10.0部となるように混合した。これ以外は記録媒体4と同様にして記録媒体41を得た。
前記記録媒体4の下層用塗工液4の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物と気相法シリカの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で11.0部となるように混合した。これ以外は記録媒体4と同様にして記録媒体42を得た。
前記記録媒体4の下層用塗工液4の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物と気相法シリカの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で40.0部となるように混合した。これ以外は記録媒体4と同様にして記録媒体43を得た。
前記記録媒体4の下層用塗工液4の調整において、混合ゾルに含まれるアルミナ水和物と気相法シリカの合計固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で42.0部となるように混合した。これ以外は記録媒体4と同様にして記録媒体44を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1の調整において、アルミナ水和物とアルミナの固形分質量比が100:0になるようにした。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体45を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1及び下層用塗工液1の調整において、ポリビニルアルコール水溶液を別のポリビニルアルコール(PVA217、クラレ製、けん化度88%、平均重合度1700)水溶液(固形分濃度8.0質量%)に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体46を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1及び下層用塗工液1の調整において、ポリビニルアルコール水溶液を別のポリビニルアルコール(PVA424、クラレ製、けん化度80%、平均重合度2400)水溶液(固形分濃度8.0質量%)に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体47を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1及び下層用塗工液1の調整において、固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を、オルト硼酸とホウ砂の固形分比が75:25で溶解された総固形分濃度5.0質量%の混合水溶液に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体48を得た。
前記記録媒体1の支持体の作成において、型付け処理を行うクーリングロールを表面に凹凸を有しないクーリングロールに変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体49を得た。
前記記録媒体1の支持体の作成において、型付け処理を行うクーリングロールをより大きな凹凸を有するクーリングロールに変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体50を得た。
前記記録媒体1のインク受容層の作製において、上層のみを膜厚が35.0μmとなるように単層で塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体51を得た。
前記記録媒体1のインク受容層の作製において、下層のみを膜厚が35.0μmとなるように単層で塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体52を得た。
前記記録媒体2のインク受容層の作製において、下層のみを膜厚が35.0μmとなるように単層で塗工した。これ以外は記録媒体2と同様にして記録媒体53を得た。
前記記録媒体3のインク受容層の作製において、下層のみを膜厚が35.0μmとなるように単層で塗工した。これ以外は記録媒体3と同様にして記録媒体54を得た。
前記記録媒体4のインク受容層の作製において、下層のみを膜厚が35.0μmとなるように単層で塗工した。これ以外は記録媒体4と同様にして記録媒体55を得た。
前記記録媒体1のインク受容層の作製において、上層塗工液1と下層塗工液1を交換して塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体56を得た。
前記記録媒体1のインク受容層の作製において、上層用塗工液1と下層用塗工液1にオルト硼酸水溶液を添加しなかった。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体57を得た。
前記記録媒体1のインク受容層の作製において、下層用塗工液1にオルト硼酸水溶液を添加しなかった。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体58を得た。
前記記録媒体1のインク受容層の作製において、上層用塗工液1にオルト硼酸水溶液を添加しなかった。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体59を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で35.7部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体60を得た。
前記記録媒体1の上層用塗工液1の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で9.3部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体61を得た。
前記記録媒体1の下層用塗工液1の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で1.5部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体62を得た。
前記記録媒体1の下層用塗工液1の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で7.7部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体1と同様にして記録媒体63を得た。
前記記録媒体2の下層用塗工液2の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で1.7部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体2と同様にして記録媒体64を得た。
前記記録媒体2の下層用塗工液2の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で7.7部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体2と同様にして記録媒体65を得た。
前記記録媒体3の下層用塗工液3の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で1.6部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体3と同様にして記録媒体66を得た。
前記記録媒体3の下層用塗工液3の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で7.6部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体3と同様にして記録媒体67を得た。
前記記録媒体4の下層用塗工液4の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で1.7部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体4と同様にして記録媒体68を得た。
前記記録媒体4の下層用塗工液4の調整において、ポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で7.8部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合した。これ以外は記録媒体4と同様にして記録媒体69を得た。
(上層用塗工液2)
前記アルミナ水和物ゾルの固形分100部に対して、ポリビニルアルコールが固形分換算で6.8部となるように前記ポリビニルアルコール水溶液を混合して混合液とした。次に、混合液中のポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で17.7部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合し、上層用塗工液とした。さらに界面活性剤(商品名:サーフィノール465、日信化学工業社製)を塗工液全量に対して0.1質量%となるように混合し、上層用塗工液2とした。
前記アルミナ水和物ゾルに対して、前記ポリビニルアルコ−ル水溶液を、アルミナ水和物固形分100部に対してポリビニルアルコールが固形分換算で15.0部となるように混合して混合液とした。次に、混合液中のポリビニルアルコールの固形分100部に対してオルト硼酸固形分換算で8.0部になるように固形分濃度5.0質量%のオルト硼酸水溶液を混合し、下層用塗工液7とした。
上層用塗工液2と下層用塗工液7を、上記支持体の表面側に多層スライドホッパー型塗工装置にて塗工し、下層1層、下層の上に上層1層の合計2層を形成した。この際、絶乾時における下層の膜厚が20.0μm、上層の膜厚が20.0μm、合計40.0μmとなるようにした。続いて60℃で乾燥させて記録媒体70を得た。
<塗工後ひび割れ>
得られた記録媒体のインク受容層表面を観察し、以下の基準で評価した。評価結果を表3、4に示す。
・評価基準
5:ひび割れの発生は認められない。
4:肉眼で確認できないほどの微小なひび割れが認められる。
3:肉眼で確認できる大きさのひび割れが一部認められる。
2:肉眼で確認できる大きさのひび割れが全面に多数認められる。
1:大きなひび割れが無数にあり、インク受容層が一部支持体から剥がれている。
得られた記録媒体をA4サイズにし、インクジェットプリンター(商品名:MP990、キヤノン製)を用いて、記録面全面にブラックのベタ印字を行った。印字を行った記録媒体を印字面が内側になるようにして2つ折りにし、更に、プレス機を用いて500kgの荷重をかけて5分間保持し、折目をつけた。折目がついた記録媒体を20回開閉した後、折目部分を目視で確認し、以下の基準で評価を行った。
・評価基準
5.白い筋が見えない。
4.白い筋がわずかに見える。
3.白い筋が多少見える。
2.白い筋がはっきり見える。
1.白い筋が幅広く、はっきり見える。
得られた記録媒体のそれぞれの記録面に、インクジェットプリンター(商品名:MP990、キヤノン製)を用いて、写真用紙光沢ゴールド、色補正なしモードにて、グリーンのベタ印字を行った。更に、印字部を目視にて観察し、下記の基準で判定した。
・評価基準
5:ベタ部にムラがほとんど見られない。
4:ベタ部にムラがわずかに見られる。
3:ベタ部にムラが少し見られる。
2:ベタ部にムラがかなり見られる。
1:ベタ部にインクのあふれが見られる。
得られた記録媒体のそれぞれの記録面に、インクジェットプリンター(商品名:MP990、キヤノン製)を用いて、写真用紙 光沢ゴールド、色補正なしモードにて、ブラックのベタ印字を行った。ベタ印字部分の光学濃度を光学反射濃度計(商品名:530分光濃度計、X−Rite製)を用いてそれぞれ測定した。
・評価基準
5:2.20以上
4:2.15以上、2.20未満
3:2.10以上、2.15未満
2:2.00以上、2.10未満
1:2.00未満
以上の評価結果を表3及び表4に示す。
Claims (8)
- 支持体と、該支持体上に下層と上層の2層のインク受容層とを有する記録媒体であって、
該下層は、無機微粒子としてアルミナ、アルミナ水和物及び気相法シリカの少なくとも1種と、ポリビニルアルコールと、硼酸とを含有し、該上層は、無機微粒子としてアルミナ及びアルミナ水和物の少なくとも1種と、ポリビニルアルコールと、硼酸とを含有し、
該下層は、ポリビニルアルコールに対して硼酸を2.0質量%以上7.0質量%以下含有し、該上層は、ポリビニルアルコールに対して硼酸を10.0質量%以上30.0質量%以下含有していることを特徴とする記録媒体。 - 前記支持体が耐水性支持体である請求項1に記載の記録媒体。
- 前記下層は、前記無機微粒子に対してポリビニルアルコールを11.0質量%以上40.0質量%以下含有する請求項2に記載の記録媒体。
- 前記上層は、前記無機微粒子に対してポリビニルアルコールを5.0質量%以上10.0質量%以下含有する請求項2または3に記載の記録媒体。
- 前記インク受容層の膜厚が30.0μm以上38.0μm以下である請求項2〜4のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記上層の膜厚が7.0μm以上15.0μm以下である請求項5に記載の記録媒体。
- 前記下層は、前記無機微粒子に対してポリビニルアルコールを12.0質量%以上30.0質量%以下含有し、前記上層は前記無機微粒子に対してポリビニルアルコールを6.0質量%以上9.0質量%以下含有する請求項2〜6のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記上層は、無機微粒子としてアルミナ及びアルミナ水和物を含み、前記上層中のアルミナの含有量と前記上層中のアルミナ水和物の含有量の比が60:40〜80:20である請求項2〜7のいずれか1項に記載の記録媒体。
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