JP2012177891A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写部から定着装置に搬送される被転写体を絶縁性の搬送ガイド部材でガイドするときの転写チリを確実に防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体12上に形成された画像を被転写体Pに転写する二次転写ローラ36を有する転写部と、被転写体Pに転写された画像を定着する定着装置50とを備えた画像形成装置であって、前記転写部の出口から定着装置50に入るまで被転写体Pが搬送される搬送路において、被転写体Pの非画像面側に対向するように配置された絶縁性の搬送ガイド部材110と、その搬送ガイド部材110の被転写体Pとは反対側の面に形成された電気的にフロート状態の第1の導体120と、第1の導体120が予め設定した所定の電位になったときに第1の導体120の帯電電荷を除去する電荷除去手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像が転写された被転写体を定着装置に搬送する画像形成装置に関するものである。
従来、この種の電子写真方式の画像形成装置では、転写部から定着装置に至る搬送路で、被転写体上の画像のトナーが飛散する「転写チリ」が発生するおそれがある。転写後の被転写体上のトナーは定着装置に到達するまでは不安定であり、静電気力のみで被転写体に付着している。このトナー画像が転写されている被転写体が搬送される搬送路に大きな電界が発生していると、その画像を形成しているトナーの帯電極性によってトナーが被転写体に吸引されたり被転写体から離れるように排斥されたりする。また、画像を形成しているトナー自体も互いに同じ帯電極性を持っているので、ファンデルワールス力の接触親和が無ければ、互いに排斥しあう。このため、画像の輪郭部にあるトナーがその輪郭の外側に飛散するおそれがある。通常、転写部から定着装置までの搬送路において被転写体の搬送をガイドする搬送ガイド部材は、導電性ではなく絶縁性を有する。搬送ガイド部材が導電性であると、転写部に印加された転写バイアスが導電性の搬送ガイド部材を通じて逃げてしまうためである。しかし、樹脂材料等からなる絶縁性の搬送ガイド部材では、大量の被転写体に画像を形成するときに被転写体と搬送ガイド部材との間の摩擦帯電が避けられない。この摩擦帯電は不安定に生じるため、搬送ガイド部材の全面に大きな帯電ムラが生じ、その周辺との間に大電界が発生する。この電界が転写部と定着装置との間の搬送路における転写チリの原因となる。
上記転写−定着間の転写チリを防止するチリ防止策としては、絶縁性の搬送ガイド部材の通紙面にリブ(例えば八字型の非平行リブ)を形成することや、転写部と定着装置との間に金属板を置き、それに摩擦帯電性が少ない樹脂でリブを形成することが一般的に行われている。
ここで、上記絶縁性の搬送ガイド部材の通紙面にリブを形成する場合は、リブが被転写体に接触するため、通紙面全体が被転写体に接触する場合に比べて摩擦帯電を減らせるが、転写チリを防ぐためには十分ではない。
また、上記金属板上に樹脂のリブを形成する場合は、その金属板と被転写体との間に形成される静電容量を増やして被転写体の電位を下げることができるが、リブの設計が難しい。また、柔らかい被転写体や高抵抗の被転写体に対してのギャップ(リブの高さ)の設定が難しく、むしろ被転写体と金属板との間で放電が生じて転写チリを増やしてしまうおそれがある。
また、上記転写チリを防止するために、絶縁性の搬送ガイド部材の通紙面に導電性のシートを貼り付ける構成が知られている。例えば、絶縁性の搬送ガイド部材にバルカシートなどの中抵抗シートを貼付け、その中抵抗シートを電気的にフロートにしておく。この構成によれば、絶縁性の搬送ガイド部材の表面の帯電ムラは解決されるが、被転写体の平均電位が上昇し、搬送ガイド部材のバルカシートが貼り付けられていない部分と被転写体との間で転写チリを生じるおそれがある。また、シートの抵抗が低すぎる場合、電荷移動が急激に起こり、電位変動による転写チリを生じさせるおそれがある。
また、特許文献1には、被転写体としての記録紙の除電及び転写手段からの分離性を改善するために、搬送経路に互いに異なる電位状態を作るものであり、分離電極を直接被転写体の被転写面に対向する位置に設け、被転写体の後端部分とそれ以外の前方部分とで互いに異なるバイアスを印加するように構成した搬送装置が開示されている。しかしながら、この搬送装置では、複数種類のバイアスを印加する制御が複雑になってコストアップになるおそれがある。
また、特許文献2には、除電部材が開口部を通して通紙面に露呈するように、転写出口ガイド板の裏面側に除電部材を設けられている転写ベルト搬送装置が開示されている。この転写ベルト搬送装置では、除電部材の先端部が針状電極になっており、転写出口ガイド板の通紙面に記録紙の搬送方向と直交する方向に沿わせて除電部材が配設されている。エレキ系回路の記載が無いが、除電部材は接地又は所定の電圧が印加される導電性材料で形成された導電層を有している。除電部材の配列は複数列の例が無く、一列のみであり、しかも除電部材は除電のみ行う。この除電部材は、転写後の被転写体にバイアスを印加することができるが、除電部材と被転写体とが近接したときに過電流による放電が生じるおそれがある
また、特許文献3には、金属板に樹脂のリブを形成し、金属板に被転写体のトナー像の電位と逆極性の電荷を蓄積させる画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、リブにより被転写体と金属板とが所定の間隙をもって対向するが、被転写体と金属板との間で放電が生じて転写チリが生じるおそれがある。
また、特許文献4には、転写出口ガイド板の開口部を通して通紙面に露呈するように除電部材としての除電針が設けられるとともに、その転写出口ガイド板の通紙面とは反対側の裏面側に、接地された電極板が設けられた画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、転写出口ガイド板の裏面側に設けられた電極板が接地されているため、転写紙(被転写体)と転写出口ガイド板との間の静電誘導により転写紙を静電吸着して搬送性を安定させ、転写紙と除電針との距離を一定にすることでブロードに除電することによりトナー飛散による異常画像を防止することができる。しかしながら、転写出口ガイド板の裏面側に設けられた電極板が接地されているので、転写出口ガイド自体の電位を所定の電位に保つことが難しく、転写部で転写紙に印加されたバイアスが転写出口ガイドを通して逃げてしまい、転写紙上のトナーが飛び散って転写チリとなるおそれがある。特に転写紙の抵抗が低い場合は転写紙のバイアスが更に逃げやすく転写チリが発生しやすい。
本発明は、上記背景のもとでなされたものであり、その目的は、転写部から定着装置に搬送される被転写体を絶縁性の搬送ガイド部材でガイドするときの転写チリを確実に防止することができる画像形成装置を提供することである。
本発明は、像担持体上に形成された画像を被転写体に転写する転写部と、前記被転写体に転写された画像を定着する定着装置とを備えた画像形成装置であって、前記転写部の出口から前記定着装置に入るまで前記被転写体が搬送される搬送路において、前記被転写体の非画像面側に対向するように配置された絶縁性の搬送ガイド部材と、前記搬送ガイド部材の被転写体とは反対側の面に形成された電気的にフロート状態の第1の導体と、前記第1の導体が予め設定した所定の電位になったときに前記第1の導体の帯電電荷を除去する電荷除去手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、転写部から定着装置へ被転写体をガイドして搬送することにより絶縁性の搬送ガイド部材の通紙面が摩擦帯電しても、その搬送ガイド部材の被転写体とは反対側の面に形成された第1の導体は、電気的にフロート状態にあるため、搬送ガイド部材の全体の電位上昇が抑制される。さらに、第1の導体が予め設定した所定の電位になると、その第1の導体の帯電電荷が除去されるので、第1の導体が形成されている絶縁性の搬送ガイド部材の電位の上昇が抑制される。このように被転写体をガイドして搬送する絶縁性の搬送ガイド部材の電位を適切に制御して除電できるため、その搬送ガイド部材と被転写体との放電による転写チリを防止することができる。
本発明の実施形態に係るフルカラー画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の一構成例である転写出口ガイド(その1)の概略構成図である。 図2の転写出口ガイド(その1)の電位状態の説明図である。 本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の他の構成例である転写出口ガイド(その2)の概略構成図である。 図4の転写出口ガイド(その2)の電位状態の説明図である。 本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の更に他の構成例である転写出口ガイド(その3)の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の更に他の構成例である転写出口ガイド(その4)の概略構成図である。 (a)は図7の転写出口ガイド(その4)の電位状態の説明図である。(b)は従来技術に係る転写出口ガイドの電位状態の説明図である。 本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の更に他の構成例である転写出口ガイド(その5)の概略構成図である。 図9の転写出口ガイド(その5)の電位状態の説明図である。 本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の更に他の構成例である転写出口ガイド(その6)の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の更に他の構成例である転写出口ガイド(その7)の概略構成図である。
以下、図を用いて、本発明をフルカラー画像形成装置に適用した実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るフルカラー画像形成装置の概略構成図である。本実施形態に係るフルカラー画像形成装置(以下「画像形成装置」という。)は、像担持体ユニットであるところの4色分の作像装置10Y(イエロー)、10C(シアン)、10M(マゼンダ)、10K(黒)が、画像形成ステーションに着脱自在に構成されている。また、本実施形態の画像形成装置は、画像データに基づいて変調されたレーザー光を照射可能な露光手段(光書き込み手段)としての光学ユニット20、中間転写体ユニット30、被転写体供給ユニット40、及び定着装置としての定着ユニット50等を備えている。
各作像装置10Y、10C、10M、10Kの構造は同一であり、それぞれ各色のトナー像が表面に形成される像担持体としての感光体ドラム12を備えている。イエローの作像装置10Yは、図中の時計方向に回転駆動される感光体ドラム12の周囲に、これに作用するプロセス手段として、感光体ドラム12Yを帯電する帯電装置13と感光体ドラム12Yに残留した現像剤等を除去するクリーニング装置14とが一体的に構成されており、これに感光体ドラム12Yに形成された潜像を現像する現像装置15が連結する構成になっている。他の色の作像装置10C、10M、10Kについても同様に構成されている。また、各作像装置10Y、10C、10M、10Kは、図示しない開閉式面板の開閉方向(感光体ドラム12の回転軸方向)に画像形成装置本体に対して着脱自在な構成になっている。
中間転写体ユニット30は、図中の反時計方向に回転駆動される転写媒体(中間転写体)としての転写ベルト31、転写ベルト31を回転可能に支持する4つのローラ32、33、34−1、34−2、各感光体ドラム12に形成されたトナー像を転写ベルト31に転写する一次転写ローラ35、及び転写ベルト31上に転写されたトナー像を更に記録媒体としての被転写体(例えば、用紙)Pに転写する二次転写部を構成する二次転写ローラ36を備えている。
被転写体供給ユニット40は、被転写体カセット41或いは手差し被転写体トレイ42から用紙などの被転写体Pを二次転写領域に搬送する被転写体供給ローラ43、レジストローラ44等を備えている。
定着ユニット50は、定着ローラ51及び加圧ローラ52を備え、被転写体P上のトナー像に熱と圧を加えることで定着を行う。
上記構成の画像形成装置におけるカラー画像形成は例えば次のように行われる。
まず1色目、Y(イエロー)用の作像装置10Yにおいて、感光体ドラム12が帯電装置13によって一様に帯電された後、光学ユニット20から照射されたレーザー光によって潜像が形成される。この感光体ドラム12上の潜像が現像装置15によって現像されることにより、イエローのトナー像が形成される。
感光体ドラム12上に形成されたイエローのトナー像は、一次転写ローラ35の作用によって転写ベルト31上に転写される。一次転写が終了した感光体ドラム12はクリーニング装置14によってクリーニングされ、次の画像形成に備える。クリーニング装置14によって回収された残留トナーは、作像装置10Yの取り出し方向(感光体ドラム12の回転軸方向)の端部に設置された廃トナー回収ボトルに貯蔵される。廃トナー回収ボトルは、満杯になると交換できるように画像形成装置本体に対し着脱自在になっている。
同様の画像形成工程がC(シアン)、M(マゼンタ)、K(黒)用の各作像装置10C、10M、10Kにおいても行われて各色のトナー像が形成され、先に形成されたトナー像に順次重ねて転写される。
一方、被転写体Pが被転写体カセット41又は手差し被転写体トレイ42から二次転写部に搬送され、二次転写ローラ36の作用によって、転写ベルト31上に形成されたカラーのトナー像が被転写体Pに転写される。トナー像を転写された被転写体Pは定着ユニット50に搬送され、定着ユニット50の定着ローラ51と加圧ローラ52のニップ部にてトナー像が定着され、被転写体排出ローラ55によって被転写体排出トレイ56に排出される。
各作像装置10Y、10C、10M、10Kに新しいトナーを供給するときは、トナーボトル57Y、57C、57M、57Kを回転させ、各トナーボトルからパイプを通してトナーを搬送する。
次に、上記構成の画像形成装置における一次転写部の構成と二次転写ローラ36を有する転写部の出口から定着ユニット50の入口まで被転写体Pを搬送する搬送経路の構成のより具体的な実施例について説明する。
〔実施例1〕
図2は、本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の一構成例である転写出口ガイド(その1)の概略構成図である。
中間転写体31は、例えば、ポリアミドイミド体樹脂又はポリイミド体樹脂などの樹脂にて、60〜150[μm]の厚みに作られる。また、中間転写体31は、例えば、カーボンブラックなどの微粉導電剤が配合され、電気的な特性として体積抵抗率が1ギガ〜1テラ[Ω・cm]になるように調整される。また、中間転写体31は、例えば遠心成型やデッピング(引き上げ)などで製造される。また、中間転写体31としては、弾性層を有するベルトを使用してもよい。
斥力バイアスローラ32は、例えば、ウレタンなどの発泡樹脂やヒドリンゴムなどを切削、または肉部のみを成型して作られる。また、斥力バイアスローラ32は、例えば、金属板に片側1[kgf]で加圧した時、電気的な特性として厚み方向の抵抗が1メガ〜1テラ[Ω]より好ましくは100メガ〜100ギガ[Ω]になるようにカーボンなどで抵抗が調整される。
二次転写ローラ36は、例えば、ウレタンなどの発泡樹脂やヒドリンゴムなどを切削、または肉部のみを成型して作られる。また、二次転写ローラ36は、金属板に片側1kgfで加圧した時、電気的な特性として厚み方向の抵抗が1メガ〜1テラ[Ω]より好ましくは100メガ〜100ギガ[Ω]になるようにカーボンなどで抵抗を調整される。
搬送ガイド部材としての転写出口ガイド110は、例えば、ポリカーボネイト、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene copolymer)、PO(ポリオレフィン)などの絶縁性樹脂を用い、射出成型などの手法で製造される。また、転写出口ガイド110は、被転写体Pをガイドする必要があるため、通紙面はひっかかり、反り、うねりなども無く、平滑度も高く製造される。被転写体Pが接触して通過(通紙)するため、転写出口ガイド110の通紙面が粗い面や低平滑状態では、被転写体(紙)に含まれる高硬度な添加物によって削れてしまいやすい。また、転写出口ガイド110の電気的特性としては、例えば、体積抵抗率ρvが10テラ[Ω・cm]以上で、比誘電率も絶縁体の一般的な値として3以下が望ましい。また、転写出口ガイド110の通紙面とは反対側(被転写体とは反対側)の裏面にはリブ113を有する構造になっている。このようにリブ113を有するのは、高さ方向に寸法を安定させ、後述の第1の導体としての背面電極への密着状態を確実にするためである。
除電針カバー111は、例えば転写出口ガイド110とほぼ同じ材質で形成され、除電針112を支持する。また、本実施例において、除電針112は、電気的にフロート状態のフロート導体となっている。但し、浮遊容量により除電効果が僅かに残る。
転写出口ガイド110の被転写体Pとは反対側の面(裏面)に形成される第1の導体としての背面電極120は、例えば平滑度の高い金属板で作られる。この金属板としては、例えば、仕上げ用のアルミ金属板などが良い。また、転写出口ガイド110の表面の平滑度は特に重要だが、その表面の平面性は必須ではなく、未図示だが曲面であってもよい。
背面電極120の突起121は放電点である。この突起121としては、背面電極120の一部に単なる凸部を作ってもよい。その場合、背面電極120の突起121と後述の対向電極125の突起126とのギャップ部(間隙)のギャップ量Gを調整するために、任意の厚みの導電材小片などを導電性接着材などにより貼付けてもよい。また、図示はしないが、放電点となる突起は別部材として背面電極120とは分けて設けておき、その突起と背面電極120との間を電気的に接続し、突起間のギャップ部が所定のギャップ量Gになるように突起を高精度に配置できるようにしてもよい。
第2の導体としての対向電極125は、例えば、平滑度の高い金属板で作られ、接地される。この接地については、EMC(Electro-Magnetic Compatibility)上ノイズフィルタなどを介してもよい。また、対向電極125の突起126は上記背面電極120の突起121と同じ考えで作成される。
対向電極125を支持する支持台130は、例えば、転写ローラなどが入った転写ユニット(未図示)の一角に作られる。
図3は、図2の構成の転写出口ガイド(その1)の電位状態の説明図である。
図3において、まず、従来の単なる絶縁性の搬送ガイド部材の場合は、搬送ガイド部材に形成されたリブなどに摩擦帯電が生じると、リブ周辺の電位のみが大きく上昇する。その状態が強まると(図3では×の点)、被転写体である紙または定着前ガイド部材や紙をはさんでリブと対向する壁面など(未図示)に対して放電が生じる。この放電は相手が不明である事、また放電後は相手の方に電位上昇が生じるなど、不安定な状態となる。当然転写チリが問題となる。
これに対し、本実施例の構成は、搬送ガイド部材としての転写出口ガイド110の裏面に設けられた電気的にフロート状態にある第1の導体としての背面電極120と、接地された第2の導体としての対向電極125との間にギャップ放電を生じさせる構成である。二次転写部から定着ユニット50への被転写体Pの搬送(通紙)を開始した後、転写出口ガイド110の背面電極120の電位が所定のギャップ放電設定電位を超えると、転写出口ガイド110側の余剰電荷が放電して対向電極125に逃げていくことになる。すなわち、被転写体(紙)Pの帯電電位と、転写出口ガイド110の静電容量と、転写出口ガイド110の裏面の背面電極120と接地された対向電極125との間に形成された放電ギャップとにより、転写出口ガイド110の帯電電位を除電する受動的な除電装置が構成されている。
なお、本実施例の構成の場合、上記ギャップ放電の電流のオーダはμA以下の大変小さい値となる。ここで、転写出口ガイド110の静電容量が比較的大きいことにより、図3に示すように転写出口ガイド110の通紙面電位の変動は少ない。転写出口ガイド110の裏面側放電点(背面電極120の突起121)の電位(図3におけるギャップ放電設定電位よりも低い範囲で変化している裏面電極電位)でも同様の変動が生じるが、その電位になるまで転写出口ガイド110の静電容量分が上記裏面側放電点に電荷を供給するため、転写出口ガイド110の通紙面の電位には影響が少ない。したがって、被転写体P上の画像における画質への影響も少ない。つまり、転写出口ガイド110の通紙面の電位は、転写出口ガイド110の裏面側の電位と被転写体(紙)の電位とで定められる。
なお、本実施例において、上記放電ギャップ量Gを0.2[mm]から0.4[mm](200[μm]から400[μm])とすると、その放電ギャップでの放電開始電圧V[V]はパッシェン式(空気一気圧中でV[V]=312+6.2D[μm])より大体1[kV]〜3[kV]ということになる。放電する前後で、第1の導体としての背面電極120の電位はあまり変わらない。
これに対し、一般的に高圧電源により第1の導体としての背面電極120にバイアスを印加するように構成した場合、高圧電源の出力抵抗が小さいことにより数100[μA]〜数[mA]の電流が供給されてしまう。そのため、転写出口ガイド110の通紙面電位も影響され、画質なども影響を受けてしまう。これらの結果から、高圧電源などを使うよりも、本実施例のように受動的な放電を用いる方が画質が良いことが判明した。また、本実施例の構成は、高圧電源を使う構成よりもはるかにコストが安い。
〔実施例2〕
前述の実施例1において、二次転写後の被転写体(紙)Pの電荷量が少ない場合は、転写出口ガイド110の電位は一定でも良い。しかし、低温低湿環境などで被転写体(紙)Pの高抵抗化がおきると、二次転写部を通過した後の被転写体(紙)Pの帯電電位は高くなり、転写出口ガイド110の基本的な低電位状態にすら変動を生じてしまう。または、定着ユニット50に入る時の電位差が大きくなり、別の種類の転写チリが発生してしまう。そこで、本実施例2では、転写出口ガイド110の電位に適当な勾配を設けることが有効であると考え、そのような電位の勾配を転写出口ガイド110に設けるように定着前搬送路を構成した。
図4は、本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の他の構成例である転写出口ガイド(その2)の概略構成図である。基本的には前述の図2の構成と同じなので、共通する部分の説明は省略する。
図4の構成では、転写出口ガイド110の裏面側に設けられた複数のリブ113の高さがそれぞれ異なり、また、複数のリブ113の先端に複数の第1の導体としての背面電極141〜144が配置される。これら複数の背面電極141〜144はそれぞれ電気的にフロート状態にあるフロート導体であって、第2の導体としての共通の対向電極125に対向している。複数の背面電極141〜144と対向電極125との距離である複数のギャップ部(間隙)のギャップ量をそれぞれG1、G2、G3、G4とする。これら複数のギャップ部(間隙)のギャップ量G1、G2、G3、G4は、例えば、一例として、0.5[mm]、0.4[mm]、0.3[mm]、0.2[mm]に設定される。それぞれのギャップ部における放電開始電圧[V]はパッシェン式(空気一気圧中でV[V]=312+6.2D[μm])より、3412[V]、2792[V]、2172[V]、1512[V]となる。
図5は、図4の構成の転写出口ガイド(その2)の電位状態の説明図である。本実施例2では、二次転写部から定着ユニット50までの定着前搬送路において階段状のギャップ放電開始電圧が設定される。これにより、過大な電荷を持つ被転写体(紙)Pが来た時も、転写出口ガイド110の表面は、上記階段状電位と被転写体(紙)の電荷との間に決定される電位を持ち、余分の電荷は徐々に除電されていく。実際は被転写体(紙)Pが電荷を持ったまま通過するとして、その間に蓄積される電荷を、この放電ギャップ機構で除電することになる。
本実施例2のように絶縁性の転写出口ガイド110の裏面側に電位の勾配を与えることにより、その転写出口ガイド110の表面側(通紙面側)にも電位の勾配を作ることができる。これにより、被転写体(紙)Pが電荷をもったまま定着ユニット50に向かう際に、電位の段差をなだらかにすることができ、このため急激な電位段差により発生していた類の転写チリを改善できる。
〔実施例3〕
前述の受動的な電荷除電手段である放電ギャップ機構は、放電を使うためEMC的ノイズが出やすい。そこで、本実施例3では、前述の放電ギャップ機構を用いずに、実施例1と同等の作用を実現させる。
図6は、本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の更に他の構成例である転写出口ガイド(その3)の概略構成図である。図6において、搬送ガイド部材としての転写出口ガイド110の裏面側に設けた第1の導体としての背面電極141〜144が予め設定した所定の電位になったときに背面電極141〜144の帯電電荷を除去電位を一定以下にする放電ギャップ機構を、既存の電子部品であるバリスタで代用実現している。本実施例3の構成も、被転写体(紙)Pの電位が高い場合、バリスタの内部の作用により一定電圧以上では導通するので、背面電極141〜144及びそれらが設けられた転写出口ガイド110における余剰電荷を全て接地させてしまうことができる。バリスタは内部の結晶界面などでブレイクダウン効果が生じている。このため、上記電荷除電手段としての放電ギャップ機構を置き換えも可能だし、また寿命の点でも長くなるなどの利点がある。また、ある設定電圧で電流が流れ始めるバリスタを活用することで、前述の放電ギャップ機構のように所定の大きさの放電ギャップを設定する構成よりもメンテナンス性の良い対策となる。
〔実施例4〕
前述の実施例2の構成において、複数の第1の導体としての背面電極141〜144のギャップ電位(放電開始電圧V)を個々に設定しておくと、転写−定着間で転写出口ガイド110を最良の電位状態を維持しやすい。
表1は、本実施例4における転写チリの状態と各リブ113での電位状態との関係を示している。表1により、転写チリのない画質が良い条件は、各リブ113の電位が被転写体Pの搬送方向に階段状であることがわかる。
Figure 2012177891
なお、二次転写部の出口から定着ユニット50の入口へ至る定着前搬送経路では、電位が大きく変化する。前述の実施例2では電位のなだらかさを考慮したが、本実施例4では各背面電極141〜144の表面を勾配させて電位の空間的な変化を線形状(上がり型か下がり型か)に設定してもよい。この場合、二次転写部の出口から定着ユニット50の入口に至る定着前搬送経路における空間的な電位変化に段差が発生しないため、電位変化の段差による転写チリを改善できる。
〔実施例5〕
図7は、本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の更に他の構成例である転写出口ガイド(その4)の概略構成図である。
図7に示すように、転写出口ガイド110は、リブ113の高さがそれぞれ異なり、2つのリブごとにその先端部に第1の導体としての複数の背面電極127,128,129が配設されている。これら複数の背面電極127,128,129には、互いに隣接する背面電極間に接続された静電容量体としての複数のコンデンサ150,151,152が設けられている。また、支持台130には第2の導体としての対向電極131が配設されている。さらに、被転写体Pを定着装置50にガイドする定着ガイド132が設けられており、直流の可変バイアス電源133により直流バイアスが印加される。定着ガイド132を転写出口ガイド110に近接して配置することにより、電極129の電位を定着ガイド132のバイアス電位に近づけることができる。
上記複数の背面電極127,128,129は、平面度、平滑度及び導電性が求められる。例えば、仕上げ用のアルミ金属板などの平滑度の高い金属材料で作られる。また、これらの背面電極127,128,129には、被転写体Pの搬送方向下流側に曲げ加工を施してもよい。なお、何れの背面電極にも、上記実施例1で説明したような放電促進用の凸部は設けなくてもよい。
上記複数の背面電極127,128,129と対向電極131とは平行に配置され、各背面電極と対向電極131との間にそれぞれギャップに応じた異なる容量の電荷を蓄えることができる。また、互いに隣接する複数の背面電極127,128,129の間に接続された複数のコンデンサ150,151,152にも所定容量の電荷を蓄えることができる。このように、本実施例の構成によれば、複数の背面電極127,128,129と対向電極131とによる平行電極間、及び、複数のコンデンサ150,151,152に電荷を蓄えることができる。各静電容量は、複数の背面電極127,128,129と対向電極131との間の電位で示される。なお、複数のコンデンサ150,151,152は、複数の背面電極127,128,129と対向電極131との間のそれぞれの静電容量の差(電位段差)を緩和して転写チリを改善する機能も有している。
上記複数のコンデンサ150,151,152は、被転写体Pの搬送方向に沿うように、複数の背面電極127,128,129を介して直列に接続されている。例えば、低価格の耐圧1000V以上のセラミックコンデンサーを用いることができる。セラミックコンデンサーは低価格であり製造コストを低減することができる。なお、複数のコンデンサ150,151,152に換えて、2枚の金属板を平行に配置した平行金属板で構成してもよい。この場合、平行金属板間の静電容量Cは、空気中の誘電定数をε、対向する金属板の面積をS、金属板間の距離をdとすると、C=εS/dで求めることができる。
上記複数の背面電極127,128,129と対向電極131との空間距離(ギャップ)をそれぞれd1,d2,d3とし、比例定数をそれぞれC1,C2,C3とすると、C1:C2:C3=1/d1:1/d2:1/d3の関係がある。
表2は、複数の背面電極127,128,129と対向電極131との間に形成される平行電極間の比例定数と転写チリの発生との関係についての実験結果を示す表である。実験では、浮遊している容量が静電容量に影響を与えるため、10pF程度の浮遊容量によるノイズを考慮している。
Figure 2012177891
上記表2に示す実験結果によれば、転写チリが発生しないC1,C2,C3の関係は、等比数列的な値であることがわかった。C1を100〜400[pF]に設定したところ、例えば、C1=100[pF]の場合、C2=200[pF]、C3=400[pF]などの1:2の等比数列的な値が得られた。なお、この実験結果は本実施形態に係る画像形成装置特有の紙帯電量や搬送速度などから得られた結果であり、他の機種の画像形成装置を用いて実験した場合は異なる実験結果が得られる可能性があることは明らかである。
また、本実施例では、複数の背面電極127,128,129として3つの電極を用いたが、これに限定されるものではない。ただし、背面電極の数が多いと、リブ113やコンデンサの数が増えてコストアップになるので、背面電極の数は3つ程度が望ましい。
第2の導体としての対向電極131は、例えば、複数の背面電極127,128,129と同様に平滑度の高い金属板で作られ、接地される。この接地については、EMC上ノイズフィルタなどを介してもよい。
対向電極131を支持する支持台130は、例えば、転写ローラなどが入った転写ユニット(未図示)の一角に、転写出口ガイド110や除電カバー111と同じ材質で作られる。
定着ガイド132は、本実施例では直流バイアス電源133により直流バイアスが印加されている。定着ガイド132にバイアスを印加することにより、近接する位置に配設され、コンデンサ152で接続されている背面電極129の電位を、定着ガイド132の電位に近づけることができる。
図8(a)は本実施例5の転写出口ガイド110の電位状態の説明図であり、(b)は従来技術に係る絶縁性ガイドの電位状態の説明図である。
従来技術に係る絶縁性ガイドの場合、図8(b)に示すように、リブなどに摩擦帯電が生じると、リブ周辺の電位のみが大きく上昇する。その状態が強まると(図では×の点)、電位関係の制御を行っていないため、定着前ガイド部材や被転写体Pを挟んで対向する壁面(不図示)に対して放電が生じる。浮遊容量があるため放電による電荷喪失で電位は一時低下するが、放電の相手の方に電位上昇が生じるなど、不安定な状態となり、表面帯電極性が急に変わることもある。帯電による電位上昇と放電が複数回繰り替えされるが、これらの放電は突発的に生じ、絶縁性ガイド全体が帯電しているため、電荷量が多く、電位の大きな変化で転写チリが発生する。
これに対して、本実施例では、二次転写ローラ36から定着装置50へ被転写体Pをガイドして搬送することにより転写出口ガイド110の通紙面が摩擦帯電しても、転写出口ガイド110の被転写体Pとは反対側の面に形成された複数の背面電極127,128,129は、電気的にフロート状態にあるため、転写出口ガイド110の全体の電位上昇が抑制される。さらに、複数の背面電極127,128,129が予め設定した所定の電位になると、これら複数の背面電極127,128,129の帯電電荷が対向電極131に放電して除去されるので、複数の背面電極127,128,129が形成されている転写出口ガイド110の電位の上昇が抑制される。このように被転写体Pをガイドして搬送する絶縁性の転写出口ガイド110の電位を適切に制御して除電できるため、転写出口ガイド部材110と被転写体Pとの放電による転写チリを防止することができる。
また、複数の背面電極127,128,129と対向電極131との間の静電容量は、被転写体Pの搬送方向下流側が大きくなるように設定されているため、被転写体Pは徐々に除電され、急激な電位低下による転写チリの発生を防ぐことができる。
図8(a)中の一点鎖線は、複数の背面電極127,128,129と対向電極131との間の放電電位設定を示す。
転写出口ガイド110は、放電電位設定を気中絶縁破壊を起こす値には設定しない。ただし、電荷量が大きすぎる場合には、絶縁破壊(放電)を生じさせて、バイアス格差を自己是正するように設定しておく。なお、余剰電荷は対向電極131を通って、GNDにアース(接地)される。このように、複数の背面電極127,128,129と対向電極131との間の絶縁破壊による放電現象をリミッタ素子として作用させることができる。
なお、定着装置50に最も近い背面電極122の電位は、可変バイアス電源133により付加するように構成してもよい。これにより、二次転写後の被記録転写体Pの電位がばらついていても、転写出口ガイド110を通過時に電極122のバイアスにより除電後の電位をより安定化させることができる。
ここで、図7中の複数の背面電極127,128,129と対向電極131との間のギャップd1〜d3を、0.2[mm]から0.4[mm](200[μm]から400[μm])とすると、その放電ギャップでの放電開始電圧V[V]は前記パッシェン式(空気一気圧中V[V]=312+6.2D[μm])より、大体1〜3[kV]ということになる。電流のオーダはμA以下の大変小さい値となる。二次転写部で帯電した被転写体Pにより転写出口ガイド110が帯電して複数の背面電極127,128,129と対向電極131との平行電極間に電荷が蓄積され、各電極間でそれぞれ異なる値に設定された放電開始電圧を超えると放電が生じるが、放電が生じても転写出口ガイド110の通紙面には影響が少ない。従って、被転写体Pに転写された画像への影響も少ない。つまり、転写出口ガイド110の通紙面電位は、通紙面の裏面電位と被転写体Pの電位とにより定まる。また、放電する前後で、複数の背面電極127,128,129と対向電極131との平行電極間の電位にあまり変化はない。
これに対し、高圧電源により複数の背面電極127,128、129にバイアスを印加するように構成した場合、高圧電源の出力抵抗が小さいことにより数100[μA]〜数[mA]の電流が供給されてしまう。そのため、転写出口ガイド110の通紙面電位が影響を受け、画質も影響を受けてしまうおそれがある。従って、本実施例のように高圧電源を使用しない受動的な放電を用いる構成とすることにより、低コストで安定した画質を得ることができる。
本実施例5の転写出口ガイド110では、複数の背面電極127,128,129と対向電極131との距離を変化させたり、また同時に複数の背面電極127,128,129同士を複数のコンデンサ150,151,152で容量結合したりすることにより、被転写体Pの搬送方向上流側から下流側にかけて静電容量の大きさを変化させるように設定している。これにより、電荷をもつ被転写体Pが転写出口ガイド110に近接してきたときに、自身が持つ電荷による電位発生を緩やかに低減させ、被転写体P上のトナー像が飛散することを防止することができる。
〔実施例6〕
図9は、本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の更に他の構成例である転写出口ガイド(その5)の概略構成図である。
図9に示すように、複数の背面電極127,128,129と対向電極131との間の各ギャップを一定にして、複数の誘電体としての中間媒体導体134,135,136を配設する。これら複数の中間媒体導体134,135,136は、被転写体Pの搬送方向上流側から下流側にかけてその比誘電率が高くなるように設定されている。厚みは1mm程度が望ましい。材質と比誘電率νについては、例えば、被転写体Pの搬送方向上流側の中間媒体導体134はPC(ポリカーボネート)やABS樹脂等の絶縁体でν=1〜2、中間媒体導体135はLiやNaイオン導電材入のPCやPOM(ポリオキシメチレン(ポリアセタール))樹脂でν=4〜8、下流側の中間媒体導体136はカーボン分散型の中抵抗PP(ポリプロピレン)樹脂でν=10〜15とする。なお、比誘電率νの多少の誤差については、削ったり、スポンジ状にしたりすることで容易に調整することができる。
図10は、本実施例の転写出口ガイド110を用いた場合の通紙面電位の状態を示すグラフである。
上述したように複数の中間転写媒体134,135,136の比誘電率νは、記録被転写媒体Pの搬送方向下流側にいくに従って大きくなっているので、静電容量も下流側の方が大きくなっている。このため、図10に示すように、転写出口ガイド110の通紙面電位は徐々に低下する。なお、二次転写部としての二次転写ローラ36の出口から定着装置50の入口までの間に階段状のギャップ放電開始電圧を設定しておくことにより、過大な電荷を持つ被転写体Pが通過した時であっても、転写出口ガイド110の表面(通紙面)は、この階段状電位と、被転写体Pの電荷との間に決定される電位を持ち、余分な電荷は徐々に除電されていく。実際は被転写体Pが電荷を持ったまま通過するとして、その間に蓄積される電荷をこの機構で除電することができる。
このように複数の背面電極127,128,129と対向電極131とに挟まれた複数の中間媒体導体134,135,136の比誘電率又は厚みを調整して、各背面電極127,128,129との間に静電容量が暫時変化する静電容量アレイを作成することができる。被転写体Pは、転写出口ガイド110の通紙面の裏側に形成された静電容量アレイに対向して搬送されることになり、上記実施例5と同様の効果が得られる。転写出口ガイド110の通紙面と対向電極131と距離が上記実施例5の構成よりも短くなり、厚みを薄くすることができるので、装置の小型化を図ることが可能になる。
〔実施例7〕
図11は、本発明の実施形態に係る搬送ガイド部材の更に他の構成例である転写出口ガイド(その6)の概略構成図である。
誘電体としての厚さ1[mm]のPETP(ポリエチレンテレフタレート)の絶縁シート160に、図中G方向から見て図示の位置に、第1の導体としての導電テープ163を貼り付ける。なお、導電テープのほか、薄い金属板であってもよい。なお、導電テープに配線端子は無くてもよい。
さらに、絶縁シート161のG方向から見て図示の位置に、導電テープ164を貼り付ける。同様に、絶縁シート162の図示の位置に、導電テープ165を貼り付ける。そして、これらの絶縁シート160,161,162を順に重ねていき、それぞれの間を両面テープ等により固定する。
本実施例の転写出口ガイド110は、被転写体Pの搬送方向上流側から下流側に向かって、導電テープと対向電極131との距離が短くなり、静電容量が増加するようになっている。
また、図11に示すように、導電テープのシェープ(形状)を中央部と両端部で変えたものにしてある。これは被転写体Pの帯電時の挙動が中央部に比べて端部の方が大きく変動するため、その分より両端部の除電を強く行うためである。
このように、第1の導体を導電テープ163,164,165でシート状に作成し、被転写体Pの搬送方向に互いにずらして適切な位置に積層することで、被転写体Pの搬送方向で静電容量の大きさを任意に変化させることができる。積層コンデンサーのように作成することができ、低コスト・省スペース化が可能となる。
図12は実施例7の対向電極として導電シートを用いた場合の概略構成図である。
対向電極131は全体を導体とはせずに、絶縁性部材のベースプレートに導電シート169を貼り付けて構成した。そして、導電シート169を接地した。複数の絶縁シート160,161,162の重ね方や対向電極としての導電シート169との距離、及び導電シート169の面積などにより、静電容量を任意に設定することが可能となり、被転写体Pの除電に伴う転写チリを防ぐことができる。
なお、これまでに説明した本発明は、カラーレーザープリンタやカラーMFP(Multifunction Printer)などに応用できる。
また、上記実施例3を除く各実施例において、対向電極125などの第2の導体に所定のバイアスを印加するバイアス電源を接続してもよい。これにより、対抗電極125を所定の電位に保持しすることができ、対向電極125と対向する背面電極120が形成された転写出口ガイド110の電位を所定の電位に制御して、被転写体Pとの放電を防いで転写チリをより有効に防ぐことができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
転写ベルト31などの像担持体上に形成された画像を用紙などの被転写体Pに転写する二次転写ローラ36などの転写部と、被転写体Pに転写された画像を定着する定着装置50とを備えた画像形成装置であって、前記転写部の出口から定着装置50に入るまでの被転写体Pが搬送される搬送路において、被転写体Pの非画像面側に対向するように配置される転写出口ガイド110などの絶縁性の搬送ガイド部材と、前記搬送ガイド部材の被転写体Pとは反対側の面に形成された電気的にフロート状態の背面電極120などの第1の導体と、第1の導体が予め設定した所定の電位になったときに第1の導体の帯電電荷を除去する突起121,126などの電荷除去手段と、を備えている。これによれば、上記実施例1で説明したように、前記転写部から定着装置50へ被転写体Pをガイドして搬送することにより前記搬送ガイド部材の通紙面が摩擦帯電しても、その搬送ガイド部材の被転写体Pとは反対側の面に形成された第1の導体は、電気的にフロート状態にあるため、搬送ガイド部材の全体の電位上昇が抑制される。さらに、第1の導体が予め設定した所定の電位になると、第1の導体の帯電電荷が前記電荷除去手段により除去されるので、第1の導体が形成されている搬送ガイド部材の電位の上昇が抑制される。このように被転写体Pをガイドして搬送する絶縁性の搬送ガイド部材の電位を適切に制御して除電できるため、搬送ガイド部材と被転写体Pとの放電による転写チリを防止することができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、前記電荷除去手段は、背面電極120などの第1の導体に所定の間隙で対向するように配置された対抗電極125などの第2の導体と、その第2の導体の電位を所定電位に保持する接地などの電位保持手段とを有する。これによれば、上記実施例1について説明したように、転写出口ガイド110などの絶縁性の搬送ガイド部材の通紙面と被転写体Pとの摩擦帯電によって生じた電荷を、前記第1の導体と第2の導体との間に蓄積することができ、前記搬送ガイド部材全体の電位の上昇を抑制することができる。
(態様C)
上記態様Bにおいて、背面電極120などの第1の導体と対向電極125などの第2の導体との間の電位差が所定の電位差以上になったときにギャップ量Gなどの間隙に放電が発生するように、その間隙と第2の導体の電位とを設定した。これによれば、上記実施例1について説明したように、二次転写ローラ36などの転写部から定着装置50への被転写体Pの搬送(通紙)を開始した後、前記絶縁性の搬送ガイド部材に形成された第1の導体の電位が、所定のギャップ放電設定電位を超えると、搬送ガイド部材側の余剰電荷が放電して第2の導体に逃げていく。よって、被転写体(紙)Pの帯電電位と、搬送ガイド部材の静電容量と、搬送ガイド部材の裏面の第1の導体と接地された第2の導体との間に形成された放電ギャップとにより、搬送ガイド部材の帯電電位を除電する受動的な除電を行うことができる。
(態様D)
上記態様Bにおいて、複数の背面電極141〜144などの第1の導体は、前記搬送路における被転写体Pの搬送方向に複数設けられ、複数の第1の導体と対向電極125などの第2の導体との間の電位差がそれぞれ互いに異なる所定の電位差以上になったときに、複数の第1の導体と第2の導体との間のギャップ量G1〜G4などの複数の間隙それぞれに放電が発生するように、各ギャップ量G1〜G4と第2の導体の電位とを設定した。これによれば、上記実施例2について説明したように、被転写体Pの搬送方向で、各ギャップ量G1〜G4ごとに適切なギャップ放電電位を設定することができる。これにより、前記絶縁性の搬送ガイド部材の被転写体Pの搬送方向における複数の領域ごとにそれぞれ異なる電位に制御して除電できるため、搬送ガイド部材と被転写体Pとの放電による転写チリをより確実に防止することができる。
(態様E)
上記態様Dにおいて、各ギャップ量G1〜G4の放電の放電開始電圧を、被転写体Pの搬送方向上流側から下流側にかけて階段状に低くなるように設定した。これによれば、上記実施例2について説明したように、前記絶縁性の搬送ガイド部材の表面(通紙面)の電位は被転写体Pの搬送方向上流側から下流側にかけて階段状に低くなり、電位差が小さい電位勾配を形成する。このため、被転写体Pは徐々に除電され、急激な電位差による転写チリを防ぐことができる。
(態様F)
上記態様Aにおいて、前記電荷除去手段は、背面電極141などの第1の導体が所定の電位になったときに第1の導体と接地部との間が導通して電流が流れるように第1の導体に接続されたバリスタV1を有する。これによれば、上記実施例3について説明したように、バリスタV1は、第1の導体が所定の電位以上になったときに接地部と導通して電流が流れ、余剰の電荷を接地させて除電することができるので、前記絶縁性の搬送ガイド部材の電位を所定の電位以下に抑制することができる。また、バリスタV1は、放電を使用しないため長寿命であり、しかもEMC的ノイズの発生を防止することができる。さらに、ギャップ放電に比べて、導通させる電圧をより正確に設定でき、メンテナンス性を向上させることもできる。
(態様G)
上記態様Fにおいて、複数の背面電極141〜144などの第1の導体は、前記搬送路における被転写体Pの搬送方向に沿って複数設けられ、複数の背面電極141〜144それぞれが互いに異なる所定の電位になったときに、複数の第1の導体それぞれと接地部との間に電流が流れるように、複数の第1の導体それぞれに互いに特性が異なる複数のバリスタV1〜V4が接続されている。これによれば、上記実施例3について説明したように、被転写体Pの搬送方向で、複数の第1の導体に対応する前記絶縁性の搬送ガイド部材の領域ごとに、それぞれ異なる電位に制御して除電できるため、搬送ガイド部材と被転写体Pとの放電による転写チリをより確実に防止することができる。
(態様H)
上記態様Aにおいて、背面電極127,128,129などの第1の導体は、前記搬送路における被転写体Pの搬送方向に複数設けられ、互いに隣接する第1の導体間に設けられたコンデンサ150,151,152などの静電容量体と、複数の導体に所定の間隙で対向するように配置された対抗電極131などの第2の導体と、その第2の導体の電位を所定電位に保持する接地などの電位保持手段と、を備え、複数の第1の導体それぞれに保持される電荷が、被転写体Pの搬送方向上流側から下流側にかけて増加又は減少するように、前記複数の静電容量体の静電容量を設定した。これによれば、上記実施例5について説明したように、互いに隣接する複数の第1の導体間に設けられた静電容量体により、互いに隣接する第1の導体間の電位段差を緩和して、急激な電位差による転写チリを防ぐことができる。また、前記静電容量体を設けたことにより全体の静電容量が増加するため、過大な電荷を持った被転写体Pを搬送する場合であっても、確実に除電することができる。
(態様I)
上記態様Aにおいて、背面電極127,128,129などの第1の導体は、前記搬送路における被転写体Pの搬送方向に複数設けられ、複数の第1の導体に所定の間隙で対向するように配置された対向電極131などの第2の導体と、複数の第1の導体それぞれと第2の導体と間に設けられた中間媒体導体134,135,136などの複数の誘電体と、第2の導体の電位を所定電位に保持する接地などの電位保持手段と、を備え、複数の第1導体それぞれに保持される電荷が、被転写体Pの搬送方向上流側から下流側にかけて増加又は減少するように、前記複数の誘電体それぞれによって形成される静電容量体の静電容量を設定した。これによれば、上記実施例6について説明したように、複数の第1の導体と第2の導体との間の間隙を一定にして、複数の誘電体の比誘電率を互いに異ならせることにより静電容量を変化させ、前記絶縁性の搬送ガイド部材の表面(通紙面)で、被転写体Pの搬送方向上流側から下流側にかけて階段状の電位勾配を形成することができる。よって、被転写体Pは徐々に除電され、急激な電位差による転写チリを防ぐことができる。また、搬送ガイド部材の通紙面と第2の導体と距離が上記実施例5などの構成に比べて短くなり、厚みを薄くすることができるので、装置の小型化を図ることが可能になる。
(態様J)
上記態様Iにおいて、複数の誘電体はそれぞれシート状の絶縁性シート160,161,162などの誘電体であり、それら複数のシート状の誘電体それぞれの表面に、複数のシート状の誘電体それぞれに対応する導電テープ163,164,165などの第1の導体を、被転写体Pの搬送方向に互いにずらして形成した。これによれば、上記実施例7について説明したように、第1の導体を導電テープ163,164,165でシート状に作成し、被転写体Pの搬送方向に互いにずらして適切な位置に積層することで、被転写体Pの搬送方向で静電容量の大きさを任意に変化させることができる。よって、積層コンデンサのように作成することができ、低コスト・省スペース化が可能となる。
(態様K)
上記態様D,E、H,I又はJにおいて、複数の背面電極141〜144などの第1の導体それぞれと対向電極125などの第2の導体との間隙を、被転写体Pの搬送方向上流側から下流側にかけて狭くするように構成した。これによれば、上記実施例5について説明したように、静電容量Cは間隙(電極間の距離d)が小さくなるほど大きくなる。よって、複数の第1の導体それぞれと第2の導体との間隙を、被転写体Pの搬送方向上流側から下流側にかけて狭くするという簡易な構成で、静電容量Cを徐々に増加させて電位勾配を形成することができ、低コスト化を図ることができる。
(態様L)
上記態様B,C,D,E,H,I,J又はKにおいて、前記電位保持手段は、対向電極125などの第2の導体を接地する回路又は第2の導体にバイアスを印加する電源である。これによれば、上記実施例1について説明したように、第2の導体の電位を、接地して零(GND)に保持したり、電源により所定の電位に保持したりすることができる。前記第2の導体は、前記絶縁性の搬送ガイド部材に形成された背面電極120などの第1の導体に対向しているので、搬送ガイド部材の電位を所定の電位に制御して、被転写体Pとの放電を防いで転写チリをより有効に防ぐことができる。
10Y 作像装置(イエロー)
10C 作像装置(シアン)
10M 作像装置(マゼンダ)
10K 作像装置(黒)
12 感光体ドラム
13 帯電装置
14 クリーニング装置
15 現像装置
20 光学ユニット
30 中間転写体ユニット
31 転写ベルト
32 ローラ
33 ローラ
34−1 ローラ
34−2 ローラ
35 一次転写ローラ
36 二次転写ローラ
40 被転写体供給ユニット
41 被転写体カセット
42 被転写体トレイ
43 被転写体供給ローラ
44 レジストローラ
50 定着ユニット
51 定着ローラ
52 加圧ローラ
110 転写出口ガイド
120,127,128,129 背面電極(第1の導体)
125,131 対向電極(第2の導体)
134,135,136 中間媒体導体
150,151,152 コンデンサ
160,161,162 絶縁性シート
163,164,165 導電テープ
P 被転写体
特許第3599301号公報 特開2002−182491号公報 特許第3598644号公報 特開2002−156834号公報

Claims (12)

  1. 像担持体上に形成された画像を被転写体に転写する転写部と、前記被転写体に転写された画像を定着する定着装置とを備えた画像形成装置であって、
    前記転写部の出口から前記定着装置に入るまで前記被転写体が搬送される搬送路において、前記被転写体の非画像面側に対向するように配置された絶縁性の搬送ガイド部材と、
    前記搬送ガイド部材の被転写体とは反対側の面に形成された電気的にフロート状態の第1の導体と、
    前記第1の導体が予め設定した所定の電位になったときに前記第1の導体の帯電電荷を除去する電荷除去手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記電荷除去手段は、
    前記第1の導体に所定の間隙で対向するように配置された第2の導体と、
    前記第2の導体の電位を所定電位に保持する電位保持手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記第1の導体と前記第2の導体との間の電位差が所定の電位差以上になったときに前記間隙に放電が発生するように、前記間隙と前記第2の導体の電位とを設定したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2の画像形成装置において、
    前記第1の導体は、前記搬送路における被転写体の搬送方向に複数設けられ、
    前記複数の第1の導体と前記第2の導体との間の電位差がそれぞれ互いに異なる所定の電位差以上になったときに、前記複数の第1の導体と前記第2の導体との間の複数の間隙それぞれに放電が発生するように、各間隙と前記第2の導体の電位とを設定したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    前記複数の間隙の放電の放電開始電圧を、前記被転写体の搬送方向上流側から下流側にかけて階段状に低くなるように設定したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1の画像形成装置において、
    前記電荷除去手段は、前記第1の導体が前記所定の電位になったときに前記第1の導体と接地部との間が導通して電流が流れるように前記第1の導体に接続されたバリスタを有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    前記第1の導体は、前記搬送路における被転写体の搬送方向に沿って複数設けられ、
    前記複数の第1の導体それぞれが互いに異なる所定の電位になったときに、前記複数の第1の導体それぞれと接地部との間に電流が流れるように、前記複数の第1の導体それぞれに互いに特性が異なる複数のバリスタが接続されていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1の画像形成装置において、
    前記第1の導体は、前記搬送路における被転写体の搬送方向に複数設けられ、
    互いに隣接する前記第1の導体間に設けられた静電容量体と、
    前記複数の第1の導体に所定の間隙で対向するように配置された第2の導体と、
    前記第2の導体の電位を所定電位に保持する電位保持手段と、を備え、
    前記複数の第1の導体それぞれに保持される電荷が、前記被転写体の搬送方向上流側から下流側にかけて増加又は減少するように、前記静電容量体の静電容量を設定したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1の画像形成装置において、
    前記第1の導体は、前記搬送路における被転写体の搬送方向に複数設けられ、
    前記複数の第1の導体に所定の間隙で対向するように配置された第2の導体と、
    前記複数の第1の導体それぞれと前記第2の導体間に設けられた複数の誘電体と、
    前記第2の導体の電位を所定電位に保持する電位保持手段と、を備え、
    前記複数の第1の導体それぞれに保持される電荷が、前記被転写体の搬送方向上流側から下流側にかけて増加又は減少するように、前記複数の誘電体それぞれによって形成される静電容量体の静電容量を設定したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9の画像形成装置において、
    前記複数の誘電体はそれぞれシート状の誘電体であり、
    前記複数の誘電体それぞれの表面に、該誘電体それぞれに対応する第1の導体を、前記被転写体の搬送方向に互いにずらして形成したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項4、5、8又は9の画像形成装置において、
    前記複数の第1の導体それぞれと前記第2の導体との間隙を、前記被転写体の搬送方向上流側から下流側にかけて狭くするように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項2、3、4、5、8、9、10、又は11の画像形成装置において、
    前記電位保持手段は、前記第2の導体を接地する回路又は前記第2の導体にバイアスを印加する電源であることを特徴とする画像形成装置。
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