JP2012177309A - 4ストロークエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、吸気口や排気口を集約して配置させてスペース効率に優れるとともに、吸気面積を大きく確保してエンジンの出力向上を期待できる4ストロークエンジンを提供する。
【解決手段】シリンダヘッド14において、平面視で、その中心がシリンダ12の一直径線D上又は該一直径線Dに近接する平行な直線上d1に並ぶように複数の吸気口16を直列状に配列し、それらの吸気口16の両側に設置スペース26a、26bを形成させて構成された直列吸気口群20と、一つの設置スペース26aに形成され、吸気口16の直列状の配列方向と平行に複数の排気口18を直列状に配列した直列排気口群22と、他の設置スペース26bに配置された燃料供給装置24と、を有する4ストロークエンジンから構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダ内のピストンの2往復間に吸入、圧縮、爆発、排気の1サイクルを完結させる4ストロークエンジンに関する。
現在、シリンダ内のピストンの2往復4行程(4ストローク)で吸入、圧縮、爆発、排気の1サイクルを完結させる4ストローク1サイクルエンジンが知られており、自動四輪車、自動二輪車等で多く採用されている。4ストロークエンジンでは、各行程に対応して開閉される吸気バルブと排気バルブを備えており、これらのバルブの面積、個数等を含むバルブ構成の設定によって、出力や燃費などのエンジン性能、及び製造性が異なる。特に、エンジンの高出力化はガス(混合気又は空気)の吸気量に大きく左右されることから、バルブ径を大きく確保することが重要である。また、バルブの個数を増加すると1個あたりのバルブ重量が軽くなり、バルブスプリングの負担が減少されてエンジンの高回転化を図ることも考えられている。従来、4ストロークエンジンは、例えば、吸気バルブと排気バルブを2個ずつ設けた4バルブ構成のものが利用されている。また、例えば、エンジンの高出力化のために5バルブ、6バルブ、8バルブ等を備えたマルチバルブ構成のエンジンも提案されている。例えば、特許文献1の図4に示すように、3つの吸気バルブと2つの排気バルブを備え、それらを平面視で5角形の頂点位置に配置して設けられた5バルブ構成のエンジンが開示されている。また、特許文献1の図1には、吸気バルブにより開閉される吸気ポートと、排気バルブにより開閉される排気ポートと、を各々3つ設けるとともに、各々のバルブを一直線上に互いに平行に配設した6バルブ構成のエンジンが開示されている。
特開平7−127458号公報
特許文献1の図4に記載の5バルブエンジンでは、3つの吸気バルブが一直線上に並んでいないので、1つのカムシャフトに対するバルブ軸の角度が異なり構造が複雑化するとともに、燃焼室形状も複雑化する結果、製造性が低下する問題があった。また、特許文献1の図1に記載の6バルブエンジンでは、3つの吸気口が直線上に配列されているものの、吸気口はシリンダの直径線から比較的遠くに、例えば、同図1上では吸気バルブの略半径の長さ程度に、離隔した位置に形成されている。したがって、吸気ポート全体での吸気面積が比較的小さく形成された構造であり、吸気抵抗が大きくなりエンジンの出力が劣るものであった。さらに、限られたシリンダヘッドにおいて吸気口及び排気口の配置効率が悪くてスペースの無駄が多かった。よって、吸気バルブと排気バルブに囲まれた狭い空間に点火プラグを設けざるを得なかった。その結果、燃料への点火能力が低い小型の点火プラグの利用を余儀なくされ、シリンダ内で確実な点火及び燃焼を行えずくすぶり等が発生し、エンジン出力の低下を招くおそれがあった。さらに、シリンダヘッドに燃料噴射装置を設置する場所も制限され、シリンダヘッドの横側の狭い空間等に噴射ノズルのみを設けることしかできない等の問題があった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その1つの目的は、簡単な構成で、吸気口や排気口を集約して配置させてスペース効率に優れるとともに、吸気面積を大きく確保してエンジンの出力向上を期待できる4ストロークエンジンを提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明は、シリンダ12が横断面円形状に形成され、シリンダヘッド14に吸気バルブ50により開閉される複数の吸気口16と排気バルブ52により開閉される複数の排気口18とが形成された4ストロークエンジンであり、シリンダヘッド14において、平面視で、その中心がシリンダ12の一直径線D上又は該一直径線Dに近接する平行な直線上d1に並ぶように複数の吸気口16を直列状に配列し、それらの直列状に配列された吸気口16の両側のシリンダヘッド14部分に吸気口16以外の構成要素(18、24、26)の設置スペース26a、26bを形成させて構成された直列吸気口群20と、一つの設置スペース26aに形成され、吸気口16の直列状の配列方向と平行に複数の排気口18を直列状に配列した直列排気口群22と、他の設置スペース26bに配置され、燃焼室48内に燃料を供給する燃料供給装置24と、を有することを特徴とする4ストロークエンジン10から構成される。4ストロークエンジン10は、ガソリンエンジンのような火花点火式機関、ディーゼルエンジンのような圧縮点火式機関のいずれにも採用できる。燃料供給装置が直噴式のエンジンに有効である。設置スペース26a、26bに設けられる吸気口16以外の構成要素は、例えば、排気口18、燃料供給装置24、点火プラグ28などである。
この際、吸気口16は3個形成されるとともに、排気口18は2個形成されると好適である。スペース効率を向上して燃料供給装置24や大型点火プラグ28の配置スペースの確保する点では、吸気口16、排気口18の個数は任意でも良いが、ガスの吸気量や吸気抵抗等を考慮すると吸気口16が3個の場合が吸気面積を最大限に確保でき好適であると考えられる。また、排気ガスの排出効率や、冷却等を考慮すると、排気口18は2個の場合が好適であると考えられる。
また、平面視で、燃料供給装置24が配置される他の設置スペース26bに対応して、該燃料供給装置24に隣接して点火プラグ28が配置されることとしてもよい。点火プラグ28は大型のものが利用できる。
また、吸気口16の中心がシリンダの一直径線Dの左右両側のシリンダ直径長さの5%の範囲内(X)に設定されて、直列状に配列されたこととしてもよい。
また、シリンダヘッド内壁46は、縦断面で山頂部から裾部までの長さが異なる2つの斜面461、462を有する山形状に形成され、シリンダヘッド内壁の長い方の斜面461に直列吸気口群20と直列排気口群22とが設けられ、シリンダヘッド内壁の短い方の斜面462に燃料供給装置24及び点火プラグ28が配置されたこととしてもよい。
また、シリンダヘッド内壁46は、縦断面台形状に形成され、シリンダヘッド内壁の上面46aに直列吸気口群20が設けられ、シリンダヘッド内壁の一方の斜面46bに直列排気口群22が設けられ、シリンダヘッド内壁の他方の斜面46cに燃料供給装置24及び点火プラグ28が配置されたこととしてもよい。
また、シリンダヘッド内壁46は、縦断面で頂部から裾部までの長さが異なる2つの斜面461、462を有するような山形状に形成され、シリンダヘッド内壁の長い方の斜面461に直列吸気口群20と燃料供給装置24及び点火プラグ28が設けられ、シリンダヘッド内壁の短い方の斜面462に直列排気口群22が設けられたこととしてもよい。
本発明の4ストロークエンジンによれば、シリンダが横断面円形状に形成され、シリンダヘッドに吸気バルブにより開閉される複数の吸気口と排気バルブにより開閉される複数の排気口とが形成された4ストロークエンジンであり、シリンダヘッドにおいて、平面視で、その中心がシリンダの一直径線上又は該一直径線に近接する平行な直線上に並ぶように複数の吸気口を直列状に配列し、それらの直列状に配列された吸気口の両側のシリンダヘッド部分に吸気口以外の構成要素の設置スペースを形成させて構成された直列吸気口群と、一つの設置スペースに形成され、吸気口の直列状の配列方向と平行に複数の排気口を直列状に配列した直列排気口群と、他の設置スペースに配置され、燃焼室内に燃料を供給する燃料供給装置と、を有することから、シリンダヘッドの限られたスペースで吸気口の吸気面積を大きく確保して効率良く大量に吸気できると同時に、複数の吸気口と排気口とを集約して効率良く配置でき、スペースの無駄を省いて比較的余裕のある設置スペースを確保して燃料供給装置や点火プラグを含む構成要素を適切に設置することができる。さらに、設置スペースを十分に確保できることで、該燃料供給装置の冷却も効率良く行うことができる。例えば、ガソリンエンジンの場合には、ガソリン燃料の直噴による燃焼室内空気の冷却による体積効率の向上や異常燃焼防止及び圧縮比向上、正確な空燃比の保持効果等をより効果的に実現できる。また、例えば、ガソリンエンジンの場合には、大型点火プラグを利用することも可能となり、直噴式の構造であっても確実な点火を実現して、くすぶりによる出力低下を良好に防止できる。その結果、エンジンの出力向上及び燃費改善を同時に実現できる。また、複数の吸気バルブ及び複数の排気バルブはそれぞれ直列状に配置されるので、バルブの開閉機構の構造や燃焼室形状等も簡単に製造することができる。
また、吸気口は3個形成されるとともに、排気口は2個形成された構成とすることにより、シリンダヘッドの限られたスペースにおいて効率良く配置できるとともに、吸気口の総面積を最大限に確保して吸気抵抗を低減して高出力化できる。さらに、2個の排気口により高温高圧の排気ガスを効率良く排出できる。
また、平面視で、燃料供給装置が配置される他の設置スペースに対応して、該燃料供給装置に隣接して点火プラグが配置される構成とすることにより、十分に広い設置スペースを利用して、例えば大型の点火プラグを設置することができ、燃焼室内に燃料を直接噴射するタイプの燃料供給装置を備えたエンジン構造であっても、確実な着火を実現してエンジン性能を向上しうる。
また、吸気口の中心がシリンダの一直径線の左右両側のシリンダ直径長さの5%の範囲内に設定されて、直列状に配列された構成とすることにより、吸気面積を十分に大きく確保でき、エンジンの高出力化を具体的に実現できる。
また、シリンダヘッド内壁は、縦断面で山頂部から裾部までの長さが異なる2つの斜面を有する山形状に形成され、シリンダヘッド内壁の長い方の斜面に直列吸気口群と直列排気口群とが設けられ、シリンダヘッド内壁の短い方の斜面に燃料供給装置及び点火プラグが配置された構成とすることにより、複数の吸気口、排気口を効率良く配置させて、燃料供給装置や大型点火プラグの配置スペース十分に確保できるシリンダヘッドを具体的に実現できる。さらに、吸気バルブと排気バルブとをバルブ軸を平行に並べて配置できるので、シリンダヘッドのコンパクト化を実現できる。
また、シリンダヘッド内壁は、縦断面台形状に形成され、シリンダヘッド内壁の上面に直列吸気口群が設けられ、シリンダヘッド内壁の一方の斜面に直列排気口群が設けられ、シリンダヘッド内壁の他方の斜面に燃料供給装置及び点火プラグが配置された構成とすることにより、複数の吸気口、排気口を効率良く配置させて、燃料供給装置や大型点火プラグの配置スペース十分に確保できるシリンダヘッドを具体的に実現できる。さらに、吸気バルブと排気バルブとを挟み角をある程度確保して配置できるので、バルブの開閉構成を比較的簡単な構成で製造できる。
また、シリンダヘッド内壁は、縦断面で頂部から裾部までの長さが異なる2つの斜面を有するような山形状に形成され、シリンダヘッド内壁の長い方の斜面に直列吸気口群と燃料供給装置及び点火プラグが設けられ、シリンダヘッド内壁の短い方の斜面に直列排気口群が設けられた構成とすることにより、複数の吸気口、排気口を効率良く配置させて、燃料供給装置や大型点火プラグの配置スペース十分に確保できるシリンダヘッドを具体的に実現できる。さらに、吸気バルブと排気バルブとを挟み角をある程度確保して配置できるので、バルブの開閉構成を比較的簡単な構成で製造できる。
本発明の第1実施形態に係る4ストロークエンジンの構成要素の配置関係を説明するために所定位置で縦断面した説明図である。 図1の4ストロークエンジンの要部拡大説明図である。 図1の4ストロークエンジンの平面的な配置構成を概念的に示した説明図である。 図1の4ストロークエンジンの直列吸気口群の複数の吸気口の中心が設定される範囲を平面的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る4ストロークエンジンの構成要素の配置関係を説明するために所定位置で縦断面した説明図の要部拡大図である。 図5の4ストロークエンジンの平面的な配置構成を概念的に示した説明図である。 本発明の第3実施形態に係る4ストロークエンジンの構成要素の配置関係を説明するために所定位置で縦断面した説明図の要部拡大図である。 図7の4ストロークエンジンの平面的な配置構成を概念的に示した説明図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための形態について説明する。本発明の4ストロークエンジンは、例えば、自動四輪車、自動二輪車、農業機械、船外機、発電機等で利用されるレシプロ型内燃機関であり、シリンダ内のピストンの2往復間に吸入、圧縮、爆発、排気の1サイクルを行って動力を発生させる4ストローク1サイクルエンジンである。図1ないし図4は、本発明の第1実施形態に係る4ストロークエンジン10を示している。図1、図2、図3に示すように、本実施形態において、4ストロークエンジン10は、シリンダ12と、複数の吸気口16及び複数の排気口18が形成されたシリンダヘッド14と、を備え、さらに、シリンダヘッド14において、複数の吸気口16で構成される直列吸気口群20と、複数の排気口18で構成される直列排気口群22と、燃料供給装置24と、を有している。さらに、シリンダヘッド14には直列吸気口群20により吸気口16の両側に形成される2つの設置スペース26a、26bを有している。この実施形態では、例えばガソリン点火式の4ストロークエンジンに適用した例で説明しており、シリンダヘッド14には点火プラグ28が設けられている。なお、ディーゼル機関による4ストロークエンジンについても本発明の構成を適用することができる。
図1は、本実施形態に係る4ストロークエンジン10の構成要素の配置構成を説明するために4ストロークエンジン10を所定位置で縦断面してあらわした概念説明図である。図2は、図1の要部拡大図である。図3は、シリンダヘッド14の平面視での構成要素の配置構成を概念的に示した説明図であり、吸気口16、排気口18、燃料供給装置24、点火プラグ28等の構成要素を模式的に図示している。なお、シリンダ12側(燃焼室48側)からシリンダヘッド14を見ると平面視での構成要素の配置構成(図3)とは対称的な配置構成となる。図1に示すように、シリンダ12は、例えば、アルミニウム合金により鋳造形成され、シリンダ内壁が横断面円形状となる略円筒状に形成されている。シリンダ側壁12aには、例えば、内部に冷却水を循環させるウォータジャケット64が形成されている。シリンダ12の下部側にはクランクシャフト44を内蔵するクランク室29を内部に形成したクランクケース30が設けられ、シリンダ12内部空間とクランク室29とは互いに連通している。クランクケース30の下部にはオイルパン31が設けられている。シリンダ12内には、ピストン32が上下動往復自在に設けられている。ピストン32の冠面は、例えば、平面に形成されている。ピストン32の外周には、シリンダ12の内壁面に接摺するピストンリングが嵌合されている。ピストン32は、ピストンピン34、コネクティングロッド36、クランクピン38及びクランクアーム40を介してクランクジャーナル42と連結されている。ピストン32の往復運動をクランクシャフト44により回転運動に変換して出力する。なお、クランクアームには、例えば、重量バランスをとるためのカウンタウェイト45が一体形成されている。
図1、図2に示すように、シリンダヘッド14は、例えば、アルミニウム合金により鋳造成形されており、シリンダ12の上端側に組み付けられている。シリンダヘッド14は、例えば、下端側が上方に向けて凹設され、この凹設部分がシリンダ12内部と連通しており、凹設された部分のシリンダヘッド内壁46はシリンダ12内壁とピストン32とともに燃焼室48を構成している。本実施形態では、シリンダヘッド内壁46には、燃焼室48に臨むように複数の吸気口16及び複数の排気口18が開口されている。シリンダヘッド14には、複数の吸気口16をそれぞれ開閉する複数の吸気バルブ50と、複数の排気口18をそれぞれ開閉する複数の排気バルブ52と、を含むマルチバルブ機構が構成されている。さらに、シリンダヘッド14には、一端を図示しないインテークマニホールドに接続し他端を吸気口16に連通して燃焼室48へのガス(空気)の吸気通路となる複数の吸気ポート54(吸気管)と、一端を図示しないエキゾーストマニホールドに接続し他端を排気口18に連通して燃焼室48からの燃焼済みガスの排気通路となる複数の排気ポート56(排気管)と、が設けられている。また、シリンダヘッド14には、吸気バルブ50や排気バルブ52のバルブステム66をガイドするバルブガイド58と、点火プラグ28を装着するプラグ用孔60と、燃料供給装置24を取り付けるための燃料供給装置用孔62と、燃焼室48、燃料供給装置24、吸気ポート54や排気ポート56等を冷却するための水を循環させるウォータジャケット64と、が設けられている。なお、ウォータジャケット64は、吸気ポート54と排気ポート56との間に水を通流させて熱的に遮断するように形成されている。
吸気バルブ50及び排気バルブ52は、例えば、ポペットバルブからなり、棒状のバルブステム66と、円形(または楕円形)の傘部68と、から構成され、バルブ開閉機構69により開閉制御される。バルブステム66の上端にはバルブリフタ70が設けられており、バルブ制御機構69を構成するカムシャフト74の回転に応じてロッカーアーム72を介してバルブリフタ70が押されてバルブを開閉させる。また、吸気バルブ50及び排気バルブ52は、それぞれバルブスプリング76により吸気口16及び排気口18を閉じる方向に付勢されている。なお、バルブ開閉機構69は、ロッカーアーム72を設けずカムシャフト74がバルブリフタ70に直接当たるような構成としてもよい。
図2に示すように、燃焼室48に臨むシリンダヘッド内壁46は、例えば、クランクジャーナル42の軸方向に垂直な縦断面で、山頂部から裾部までの長さが異なる2つの斜面461、462を有する断面山形状に形成されている。すなわち、ピストン32がシリンダ12の上死点位置に移動した際に、シリンダヘッド内壁46とピストン32冠面とで形成される燃焼室48は、くさび型又はウェッジタイプといえるような縦断面略三角形形状となる。本実施形態では、シリンダヘッド内壁46の長さが異なる2つの斜面の長い方を第1斜面461とし、短い方を第2斜面462とする。それらの長さが異なる第1、第2斜面461、462が成す山頂部(稜線)463は、図2において、クランクジャーナルの軸方向に対して平行なシリンダ直径線(一直径線D)と平行で、かつそのシリンダ直径線(一直径線D)の真上位置より右方向にずれた位置に設定されている。なお、本実施形態では、シリンダの直径線の一つであって、クランクジャーナルの軸方向に平行な直径線をシリンダの一直径線Dとする。
図3に示すように、本実施形態では、シリンダヘッド14には、3個の吸気口16と、2個の排気口18と、が設けられている。すなわち、本実施形態に係る4ストロークエンジン10は、3個の吸気バルブ50と、2個の排気バルブ52と、を備えた5バルブ構成となっている。3個の吸気口16と、2個の排気口18と、は全てシリンダヘッド内壁において同じ第1斜面461に配置されている。後述のように、3個の排気口16は直列状に配列されて直列吸気口群20を構成し、2個の排気口18は直列状に配列されて直列排気口群22を構成している。直列吸気口群20と直列排気口群22とは、シリンダヘッド内壁46の長い方の第1斜面461に設けられ、互いに平行になっている。
直列吸気口群20は、シリンダヘッド14において、平面視で、3個の吸気口16の中心がシリンダ12の一直径線Dに近接する平行な直線d1上に並ぶように、それらの3個の吸気口16を直列状に配列して構成されている。すなわち、直列吸気口群20を構成する直列状に配列された3個の吸気口16は、シリンダヘッド14における平面的な配置構成で、吸気口16の開口中心を通る配列線R1(直線)がシリンダ12の一直径線Dに対して平行で近接して設定されている。また、言い換えると、本実施形態に係る4ストロークエンジン10では、吸気口16を開閉する3個の吸気バルブ50が、平面視でそれらの傘部68の直径線を通る配列線がシリンダ12の一直径線Dに近接して平行に設定されるように、直列状に配列された直列吸気バルブ群を構成しているとも言える。直列吸気口群20は、シリンダヘッド内壁の長い方の第1斜面461において、山頂部463に近接して斜面の上位側に設けられている。3個の吸気口16は、例えば、それぞれの直径はシリンダ直径長の3分の1の長さより若干短く設定されている。よって、3個の吸気口16は、平面視で、互いに僅かな間隙をあけてシリンダ一直径線Dの略全長に亘って開口を配列させるとともに、各吸気口16はシリンダ一直径線Dを跨るように配置されている。
図3に示すように、直列吸気口群20の吸気口16の中心は、シリンダの一直径線D上から僅かに、例えば、シリンダ直径長の約2〜3%程度、左にずれて近接する平行な直線d1上に設定されている。直列吸気口群20は、シリンダヘッド14において平面視で、複数の吸気口16の中心がシリンダの一直径線D上に設定されると複数の吸気口16の開口総面積を最大限に確保することが可能となり、また、該一直径線Dになるべく近接した位置に設定される方が複数の吸気口16の開口総面積を大きく確保できる。本実施形態では、シリンダヘッド内壁46が上述のような縦断面山形状に形成されていることから、吸気口16を開閉する吸気バルブ50が燃焼室48に斜め方向に進出、退避するので、吸気バルブ50が開くための部分を確保するために上記のような一直径線Dに近接する直線d1上位置に吸気口16の中心が並ぶように設定されている。図4に示すように、直列吸気口群20を構成する吸気口16の配列線R1すなわち吸気口16の中心が並ぶ直線d1上の位置は、シリンダの一直径線Dの左右両側それぞれにシリンダ直径長さLの5%の範囲内、すなわち、一直径線Dを中央としてシリンダ直径長さLの10%となる帯状の中央範囲X内(X=L/10)に設定されるとよい。吸気口16の中心が並ぶ直線d1の位置をこの中央範囲X内に設定することで、十分な吸気口面積の確保を実現できると考えられる。
さらに、図2、図3に示すように、直列吸気口群20は、シリンダヘッド14において平面視で、円形状のシリンダ上の略中央位置に直線的に構成されているので、その左右両側にある程度大きな2つの残余のスペースを形成している。このシリンダヘッド14の2つの残余のスペースは、直列吸気口群20に対して左右対称状に略同じ大きさで形成されており、2個の排気口18すなわち直列排気口群22と、燃料供給装置24と、点火プラグ28と、を設置するための設置スペース26a、26bとなる。すなわち、直列吸気口群20は、その配列された吸気口16の左右両側すなわちシリンダの一直径線Dと直交方向となる左右両側のシリンダヘッド14部分に、吸気口16以外の構成要素の設置スペース26a、26bを形成するように構成されている。これらの設置スペース26a、26bは、シリンダヘッド内壁46において、山頂部463から裾部までの長さが長い第1斜面461の傾斜下部側部分に第1設置スペース26aが設けられるとともに、短い方の第2斜面462全体に第2設置スペース26bが設けられている。
直列排気口群22は、例えば、第1の設置スペース26aに形成されており、直列吸気口群20における吸気口16の直列状の配列方向と平行方向に2個の排気口18を直列状に配列して構成されている。よって、直列排気口群22は、平面視で、2個の排気口18の中心がシリンダ12の一直径線Dに対して平行な直線d2上に並ぶように、それらの2個の排気口18を直列状に配列して構成されている。すなわち、直列排気口群22を構成する直列状に配列された2個の排気口18は、シリンダヘッド14における平面的な配置構成で、排気口18の開口中心を通る配列線R2(直線)がシリンダ12の一直径線D及び直列吸気群20の吸気口の配列線R1と平行に設定されている。また、言い換えると、排気口18を開閉する2個の排気バルブ52が、平面視でそれらの傘部68の直径線を通る配列線が吸気バルブの傘部の配列線に対して平行に設定されるように、直列状に配列された直列排気バルブ群を構成しているとも言える。直列排気口群22は、シリンダヘッド内壁の長い方の第1斜面461において斜面下部側に設けられている。2個の排気口18は、例えば、それぞれ吸気口16と略同じ大きさ、すなわちそれぞれの直径がシリンダ直径長さの3分の1の長さより若干短い長さ、で設定されている。2個の排気口18は、平面視で、第1の設置スペース26a位置で互いに僅かな間隙をあけて開口を配列されている。また、2個の排気口18は、シリンダの一直径線Dに沿った方向の位置は、隣接する吸気口16の間に対応した位置で設定されており、排気口18と吸気口16とは互い違い状の位置関係となっている。
直列吸気口群20と直列排気口群22とはシリンダ内壁の同一の斜面461に形成されているので、それらの吸気口16を開閉する吸気バルブ50のバルブステム66と、排気口18を開閉する排気バルブ52のバルブステム66と、は平行(挟み角が0度)に設けられている。よって、マルチバルブ構成を比較的まとめた構造として、シリンダヘッド14のコンパクト化を図ることができる。なお、直列吸気口群20を構成する吸気口16(吸気バルブ50)の数は、基本的には任意の複数個でもよいが、大きな吸気面積の確保と、排気口18や燃料供給装置24等の吸気口以外の構成要素の配置スペース及び全体のスペース効率とのバランスから上述のような3個の吸気口16(吸気バルブ50)を設けた構成が好適であると考えられる。同様に、直列排気口群22を構成する排気口18(排気バルブ52)の数は、基本的には任意の複数個でもよいが、設置スペースへの集積効率と排気ポート54における冷却構造とのバランスから、上述のような2個の排気口18(排気バルブ52)を設けた構成が好適であると考えられる。
図2、図3に示すように、燃料供給装置24は、本実施形態では、例えば、シリンダ12内のピストン32の上下往復の所定のタイミングで機械的又は電気的に制御されてガソリン燃料を燃焼室48内に直接噴射する直接噴射式(直噴式)の燃料噴射器からなる。燃料供給装置24は、シリンダヘッド14において、シリンダヘッド内壁の第2斜面462から噴射ノズル24aの先端を燃焼室48に向けるように、第2設置スペース26b部分に対応して設けられている。本実施形態では、比較的広く形成される第2設置スペース26bを利用することで、限られたシリンダヘッド14のスペースに燃料供給装置24の設置スペースを十分に確保することができる。同時に、例えば、燃料供給装置24の周囲のシリンダヘッド14部分にウォータジャケット64を形成して冷却することができる。
図2、図3に示すように、点火プラグ28は、シリンダヘッド14において、第2設置スペース26bに燃料供給装置24に隣接して配置されている。よって、本実施形態では、点火プラグ28は、シリンダヘッド内壁の短い方の第2斜面462に設けられている。点火プラグ28は、燃料供給装置24との並び方向が直列吸気口群20の直列方向と略平行となるように配置されている。点火プラグ28は、例えば、先端側の着火部を燃焼室24内に臨ませるように、シリンダヘッド14に設けられた点火プラグ用孔60を介して着脱交換可能に取り付けられている。点火プラグ28は、比較的広く形成される第2設置スペース26bを利用して配置させることができるので、例えば、強力な火花を発生させる大型の点火プラグを利用することができる。
上記のように、シリンダヘッド14において、直列吸気口群20、直列排気口群22、燃料供給装置24、点火プラグ28、等の構成要素をこのような配置構成とすることにより、吸気面積を大きく確保して吸気行程での吸気抵抗を低減して効率良く大量に吸気できると同時に、シリンダヘッド14の限られたスペースに複数の吸気口16と複数の排気口18とを集約して効率良く配置でき、スペースの無駄を省いて燃料供給装置24や大型点火プラグ28の設置スペースを十分に確保できる。さらに、設置スペースを十分に確保できることで、該燃料供給装置の冷却も効率良く行うことができ、ガソリン燃料の直噴による燃焼室内空気の冷却による体積効率の向上や異常燃焼防止及び圧縮比向上、正確な空燃比の保持等をより効果的に実現できる。また、大型点火プラグ28を利用できることで、直噴式の構造であっても確実な点火を行え、くすぶりを防止して燃費効率の向上を期待できる。その結果、エンジンの出力向上及び燃費向上を同時に実現できる。また、複数の吸気バルブや複数の排気バルブが直列に並ぶとともに燃焼室形状も良いので、製造性が良く、低コストで製造することができる。
次に、図5、図6を参照しつつ、本発明の第2実施形態の4ストロークエンジン10−2について説明する。上記した第1実施形態と同一構成、同一部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態では第1実施形態同様に、3個の吸気口16により構成された直列吸気口群20と、2個の排気口18で構成された直列排気口群22と、を有しており、直列吸気口群20の両側のシリンダヘッド14部分に設置スペース26a、26bが形成されている。図6に示すように、シリンダヘッド14において平面視で、直列吸気口群20、直列排気口群22、燃料供給装置24、点火プラグ28、の相対的な配置構成は第1実施形態での配置構成と略同じようになっている。図5に示すように、本実施形態では、シリンダヘッド内壁46は、シリンダの一直径線Dに直交した方向の縦断面視で台形状に形成されている。すなわち、ピストン32が上死点位置に移動した際に、シリンダヘッド内壁46とピストン32とで形成される燃焼室48の形状が縦断面略台形状となっている。燃焼室48に臨むシリンダ内壁46は、シリンダ軸に直交する水平な上面46aと、その上面46aの両側にハ字状に拡がって対向する2つの斜面46b、46cと、を有している。
図5、図6に示すように、シリンダヘッド内壁の上面46aに直列吸気口群20が設けられている。本実施形態では、直列吸気口群20を構成している吸気口16の中心は、平面視で、シリンダの一直径線D上に一致して設定されており、吸気面積を最大限に確保できる態様となっている。直列吸気口群20が設けられた上面46aの両側の2つの斜面46b、46cは、第1、第2設置スペース26a、26bを構成している。例えば、シリンダヘッド内壁の一方(図上の左側)の斜面46bは第1設置スペース26aを構成しており、直列排気口群22が設けられている。この実施形態では、直列吸気口群20と直列排気口群22とは所定の角度で隣接する2つの平面に設けられているので、吸気バルブ50のバルブステム66と排気バルブ52のバルブステム66とが所定の角度(挟み角>0度)で形成されている。シリンダヘッド内壁の他方(図上の右側)の斜面46cは第2設置スペース26bを構成しており、燃料供給装置24及び点火プラグ28が配置されている。この第2実施形態でも、第1実施形態同様に、吸気面積を大きく確保して吸気抵抗を低減して効率良く大量に吸気できると同時に、シリンダヘッドの限られたスペースに複数の吸気口と複数の排気口とを集約して効率良く配置でき、スペースの無駄を省いて燃料供給装置や大型点火プラグを含む構成要素の設置スペースを十分に確保できる等の作用効果を奏することができる。
次に、図7、図8を参照しつつ、本発明の第3の実施形態の4ストロークエンジン10−3について説明するが、上記した第1実施形態と同一構成、同一部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態では第1実施形態同様に、3個の吸気口16により構成された直列吸気口群20と、2個の排気口18で構成された直列排気口群22と、を有しており、直列吸気口群20の両側のシリンダヘッド14部分に設置スペース26a、26bが形成されている。図8に示すように、シリンダヘッド14において平面視で、直列吸気口群20、直列排気口群22、燃料供給装置24、点火プラグ28、の相対的な配置構成は第1実施形態での配置構成と略同じようになっている。図7に示すように、シリンダヘッド内壁46は、第1実施形態同様に、山頂部463から裾部までの長さが異なる2つの斜面461、462を有する縦断面山形状に形成されている。すなわち、ピストン32がシリンダ12の上死点位置に移動した際に、シリンダヘッド内壁46とピストン32冠面とで形成される燃焼室48は、くさび型又はウェッジタイプといえるような縦断面略三角形形状となる。なお、図7において、シリンダヘッド内壁の2つの斜面461、462が成す山頂部463は、シリンダの一直径線Dに対して左側にずれて形成されている。
図7、図8に示すように、シリンダヘッド内壁の長い方の第1斜面461の傾斜上位側部分に直列吸気口群20が設けられている。本実施形態では、直列吸気口群20を構成している吸気口16の中心は、平面視で、シリンダの一直径線Dから僅かに、例えば、シリンダ直径長さの約2〜3%程度、右にずれて近接する平行な直線d1上に設定されている。シリンダヘッド内壁46において、山頂部463から裾部までの長さが短い方(図上、左側)の第2斜面462略全体が第1設置スペース26aとして構成されており、直列排気口群22が設けられている。この実施形態では、直列吸気口群20と直列排気口群22とは所定の角度で隣接する2つの平面に設けられているので、吸気バルブ50のバルブステム66と排気バルブ52のバルブステム66とが所定の角度(挟み角>0度)で形成されている。シリンダヘッド内壁の長い方(図上、右側)の第1斜面461の傾斜下部側部分が第2設置スペース26bとして構成されており、燃料供給装置24及び点火プラグ28が配置されている。すなわち、シリンダヘッド内壁の長い方の第1斜面461に直列吸気口群20、燃料供給装置24及び点火プラグ28が設けられ、シリンダヘッド内壁の短い方の第2斜面462に直列排気口群22が設けられている。この第3実施形態でも、第1実施形態同様に、吸気面積を大きく確保して吸気抵抗を低減して効率良く大量に吸気できると同時に、シリンダヘッドの限られたスペースに複数の吸気口と複数の排気口とを集約して効率良く配置でき、スペースの無駄を省いて燃料供給装置やその冷却構造、大型点火プラグを含む成要素の設置スペースを十分に確保できる等の作用効果を奏することができる。なお、吸気ポート(吸気管)は、図上では右側に曲がる態様で記載しているが、その態様に限らず、燃料供給装置や点火プラグ等と干渉しないように適宜構成するとよい。
なお、上記した実施形態では、シリンダ及びシリンダヘッドの機関本体を冷却水で冷却する構成で説明したが空冷式の構造としてもよい。また、ピストン32の頂面の形状は、水平な平面形状に限らず、例えば、山形やドーム状に突設した突出形状、円弧状に凹設された凹設形状等、その他任意形状でもよい。また、上記実施形態では、直列吸気口群20の配列の基準としているシリンダの一直径線Dはクランクジャーナルの軸方向に沿って設定される態様で説明したが、基準となるシリンダの一直径線Dの方向は任意の方向の直径線でもよく、燃焼室形状又はシリンダヘッド内壁の形状に応じて基準を設定することとしてもよい。
以上説明した本発明の4ストロークエンジンは、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の4ストロークエンジンは、ガソリンエンジン又はディーゼルエンジンについて適用でき、例えば、自動四輪車、自動二輪車、船外機、発電機、農業機械等に利用できる。
10 4ストロークエンジン
12 シリンダ
14 シリンダヘッド
16 吸気口
18 排気口
20 直列吸気口群
22 直列排気口群
24 燃料供給装置
26a、26b 設置スペース
28 点火プラグ
46 シリンダヘッド内壁
461 第1斜面
462 第2斜面
46a 上面
46b 斜面
46c 斜面
48 燃焼室
50 吸気バルブ
52 排気バルブ
D シリンダの一直径線

Claims (7)

  1. シリンダが横断面円形状に形成され、シリンダヘッドに吸気バルブにより開閉される複数の吸気口と排気バルブにより開閉される複数の排気口とが形成された4ストロークエンジンであり、
    シリンダヘッドにおいて、平面視で、その中心がシリンダの一直径線上又は該一直径線に近接する平行な直線上に並ぶように複数の吸気口を直列状に配列し、それらの直列状に配列された吸気口の両側のシリンダヘッド部分に吸気口以外の構成要素の設置スペースを形成させて構成された直列吸気口群と、
    一つの設置スペースに形成され、吸気口の直列状の配列方向と平行に複数の排気口を直列状に配列した直列排気口群と、
    他の設置スペースに配置され、燃焼室内に燃料を供給する燃料供給装置と、を有することを特徴とする4ストロークエンジン。
  2. 吸気口は3個形成されるとともに、排気口は2個形成されたことを特徴とする請求項1記載の4ストロークエンジン。
  3. 平面視で、燃料供給装置が配置される他の設置スペースに対応して、該燃料供給装置に隣接して点火プラグが配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の4ストロークエンジン。
  4. 吸気口の中心がシリンダの一直径線の左右両側のシリンダ直径長さの5%の範囲内に設定されて、直列状に配列されたことを特徴とする請求項3記載の4ストロークエンジン。
  5. シリンダヘッド内壁は、縦断面で山頂部から裾部までの長さが異なる2つの斜面を有する山形状に形成され、
    シリンダヘッド内壁の長い方の斜面に直列吸気口群と直列排気口群とが設けられ、
    シリンダヘッド内壁の短い方の斜面に燃料供給装置及び点火プラグが配置されたことを特徴とする請求項3又は4記載の4ストロークエンジン。
  6. シリンダヘッド内壁は、縦断面台形状に形成され、
    シリンダヘッド内壁の上面に直列吸気口群が設けられ、
    シリンダヘッド内壁の一方の斜面に直列排気口群が設けられ、
    シリンダヘッド内壁の他方の斜面に燃料供給装置及び点火プラグが配置されたことを特徴とする請求項3又は4記載の4ストロークエンジン。
  7. シリンダヘッド内壁は、縦断面で頂部から裾部までの長さが異なる2つの斜面を有するような山形状に形成され、
    シリンダヘッド内壁の長い方の斜面に直列吸気口群と燃料供給装置及び点火プラグが設けられ、
    シリンダヘッド内壁の短い方の斜面に直列排気口群が設けられたことを特徴とする請求項3又は4記載の4ストロークエンジン。
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