JP2012176343A - 膜濾過装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る膜濾過装置100は、原水タンク201から膜モジュール300まで循環ポンプ202により汚泥原水が送られ、該汚泥原水を濾過することができる。また、バイパス配管252から膜モジュール300を経由して戻し配管253から原水タンク201へ原水を循環させることができる。
【選択図】図1
Description
一局面に従う膜濾過装置は、中空糸膜エレメントを複数収納した膜モジュールを使用して原水タンクの汚泥原水を濾過する膜濾過排水処理装置において、少なくとも原水タンクから膜モジュールの入口までを接続する主配管と、主配管に介挿され、汚泥原水を送るポンプと、膜モジュールの入出口間をバイパスするバイパス配管と、主配管からバイパス配管への流入を制御するバイパスバルブと、バイパスバルブより膜モジュールの入口側の主配管から原水タンクまでを接続する戻し配管と、戻し配管の流入を制御する戻しバルブと、を備えたものである。
さらに、濾過水を利用しないため、濾過効率の低下を防止することができる。
膜濾過装置において、ポンプおよび膜モジュールの間に介挿された圧力計と、バイパスバルブおよび戻しバルブの開閉を制御する制御部と、をさらに備えてもよい。
膜濾過装置において、主配管の採水口が、原水タンクの中間の深さ位置に設けられていてもよい。
膜濾過装置において、戻し配管には、汚泥除去装置が介挿されてもよい。
膜濾過装置において、バイパスバルブおよび戻しバルブの開閉を制御する制御部をさらに備えてもよい。
まず、図1は、本発明の一実施の形態に係る膜濾過装置の一例を示す模式図である。
次いで、原水経路200の詳細について説明する。原水経路200は、原水タンク201に第1主配管250の一端側(採取口)が接続され、第1主配管250の他端が膜モジュール300の原水導入側320a(図2参照)に接続される。なお、第1主配管250の一端側(採取口)は、原水タンク201の鉛直方向深さの約1/3から2/3までの深さ位置に配設される。
また、第1主配管250には、循環ポンプ202、流量計203、圧力計204およびエアーオペレーションバルブAV211が介挿される。
図1の圧力計204およびエアーオペレーションバルブAV211の間の第1主配管250にバイパス配管252の一端側が接続され、バイパス配管252の他端側は、エアーオペレーションバルブAV212より膜モジュール300の原水排出側320b(図2参照)の第2主配管251に接続される。
戻し配管253の一端側は、エアーオペレーションバルブAV211より膜モジュール300の原水導入側320a(図2参照)の第1主配管250に接続され、戻し配管253の他端側は、原水タンク201に接続される。戻し配管253には、エアーオペレーションバルブAV215が介挿される。
次いで、図1の濾過水経路400の詳細について説明する。濾過水配管450の一端側は、2つに分岐されており、当該分岐された配管は、膜モジュール300に接続され、濾過水配管450の他端側は、濾過水タンク401に接続される。
また、濾過水配管450には、流量計403およびエアーオペレーションバルブAV411が介挿されている。
さらに、濾過水タンク401の底側に、逆洗配管451の一端が接続され、逆洗配管451の他端が流量計403よりも濾過水タンク401側の濾過水配管450に接続される。
逆洗配管451には、逆洗ポンプ402およびエアーオペレーションバルブAV412が介挿される。
続いて、膜モジュール300の構造について説明する。図2は、膜モジュール300の一例を示す模式的断面図である。
膜濾過装置100における制御部500の動作を示すフローチャートである。
ステップS3の処理において、制御部500は、圧力計204の数値が所定の値を超えたと判定した場合、所定の時間、汚泥除去動作を行い、(ステップS4)処理後、後述するステップS7へ移動する。
なお、本実施で圧力計204の数値に基づいて判定する理由は、圧力計204において所定圧力が上昇する現象が、膜モジュール300内の膜に汚泥が溜まっており、原水の流れに負荷がかかっていることを示すためである。ここで、所定の値とは、濾過動作における圧力計204の値の110%以上から500%以下までの範囲の値であり、所定の時間とは、例えば、数秒以上から数時間以下までの間である。
一方、ステップS3の処理において、膜濾過装置100の制御部500は、作業終了か否かを判定する(ステップS5)。そして、作業終了しないと判定した場合、制御部500は、20分間濾過動作を行う(ステップS6)。
濾過動作において制御部500は、内蔵されたエアーコンプレッサを作動し、エアーオペレーションバルブAV211,AV212,AV411を開放させ、エアーオペレーションバルブAV214,AV215,AV412を閉塞させる。
続いて、制御部500は、20分の濾過動作後、またはステップS4の汚泥除去動作後、膜321の微細孔の閉塞物を除去するための逆洗浄動作を行う(ステップS7)。逆洗浄動作は、後述する処理を20秒間実施し、その後ステップS1へ戻り処理を繰り返す。
本発明に係る膜濾過装置100の実験を行った。本実験においては、膜モジュール300として、日本ノリット株式会社(NORIT)製のMF(Microfiltlation Membrane)膜、13PE、F4835を用いた。当該膜形状は、中空糸であり、中空糸内径は5.2mmであり、収納本数は108本であり、内径膜材質は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)からなる。
また、原水の排水浮遊物質(SS)濃度は、10000mg/Lに設定した。
比較例1においては、実施例1の膜濾過装置100を用いて、原水タンク201から第1主配管250、膜モジュール300、第2主配管251、原水タンク201まで戻る方向に連続して20分動作させた後、20秒間の逆洗浄動作(図3ステップS7)を実施した。以後、連続して濾過動作と逆洗浄動作とを交互に継続させた。
比較例2においては、20分毎に自動的に濾過動作(図3のステップS6)および汚泥除去動作(図3のステップS4)を切り替えて実施した。また、当該切り替えの間には濾過水による逆洗浄動作(図3のステップS7)を20秒間実施して連続運転を行った。
一方、比較例1の結果から、通水日数(D)が経過するにつれて、膜モジュール300が詰まるため、40日経過後、透過流速(m/D)が0.62まで、約20%程度低下した。
さらに、比較例2の結果から通水日数(D)が経過するにつれて、膜モジュール300は詰まらずとも、原水タンク201内の汚泥が再循環され、40日経過後、透過流速(m/D)が0.7まで約12%程度低下した。
さらに、濾過水を利用しないため、濾過効率の低下を防止することができる。
201 原水タンク
202 循環ポンプ
204 圧力計
250 第1主配管
251 第2主配管
252 バイパス配管
253 戻し配管
300 膜モジュール
500 制御部
AV211,AV214,AV215 エアーオペレーションバルブ
Claims (5)
- 膜モジュールを使用して原水タンクの汚泥原水を濾過する膜濾過装置において、
少なくとも前記原水タンクから前記膜モジュールの入口までを接続する主配管と、
前記主配管に介挿され、原水を送るポンプと、
前記膜モジュールの入出口間をバイパスするバイパス配管と、
前記主配管から前記バイパス配管への流入を制御するバイパスバルブと、
前記バイパスバルブより前記膜モジュールの入口側の前記主配管から前記原水タンクまでを接続する戻し配管と、
前記戻し配管の流入を制御する戻しバルブと、を備えた膜濾過装置。 - 前記ポンプおよび前記膜モジュールの間に介挿された圧力計と、
前記バイパスバルブおよび前記戻しバルブの開閉を制御する制御部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記圧力計の数値に応じて前記バイパスバルブおよび前記戻しバルブの開閉を制御することを特徴とする請求項1記載の膜濾過装置。 - 前記主配管の採水口が、前記原水タンクの中間の深さ位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の膜濾過装置。
- 前記戻し配管には、汚泥除去装置が介挿されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の膜濾過装置。
- 前記バイパスバルブおよび前記戻しバルブの開閉を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、所定期間において前記バイパスバルブおよび前記戻しバルブの開閉を制御することを特徴とする請求項1記載の膜濾過装置。
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