JP2018099642A - 濾過装置及び濾過装置の制御方法 - Google Patents

濾過装置及び濾過装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水温が変化しても、適切な逆洗運転が可能となる濾過装置及び濾過装置の制御方法を提供すること。【解決手段】濾過装置1は、一次側から二次側へ通過する水を濾過する、濾過材が収容された濾過槽31と、濾過槽31の一次側に接続された主配管41、及び、濾過槽31の一次側に、主配管41に並列に接続された副配管43を有する排水管34と、濾過槽31で濾過された水を貯留する貯留槽13と、貯留槽13に貯留された水を濾過槽31の二次側に供給する逆洗ポンプ14と、副配管43に設けられた開閉弁45と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、逆洗が可能な濾過装置及び濾過装置の制御方法に関する。
現在、井戸水等の原水をポンプにより増圧して供給することで、家庭用の生活水や工場の工業用水として使用する技術が知られている。しかし、原水には、不純物として例えば鉄やマンガンが溶存している。このため、生活水や工業用水として用いるために、濾過材により原水を濾過することで鉄やマンガンを除去する除鉄及び除マンガンが可能な濾過装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような除鉄及び除マンガンが可能な濾過装置は、濾過材が円筒状の濾過槽内に設けられ、薬液が注入された原水が濾過材を通水することで、原水中の鉄及びマンガンを除去する。また、濾過装置は、一定水量を濾過した後、逆洗を行うことで、濾過材に付着した不純物を除去し、濾過材の寿命を延ばす、所謂逆洗運転を定期的に行う。
濾過材は、濾過装置の逆洗運転が行われると、濾過槽内で水の流れにより浮き上がり、濾過材に付着した不純物が除去される。この濾過材の浮き上がりの具合である逆洗展開率により、濾過材に付着した不純物の除去量が異なる。このため、濾過装置は、不純物を適切に除去できる逆先展開率が得られる流速で逆洗を行うことが求められている。
特開2003−269630号公報
上述した濾過装置では、以下の問題があった。即ち、ある水温において、適切な逆洗展開率が得られる流速を濾過装置に設定したとしても、季節の変化等によって水温が変化すると、同じ流速でも逆洗展開率が変化し、適切な逆洗が行われない虞がある。具体的には、水温が高い場合には、水温が低い場合と比較して、同じ逆先展開率を得るために大きな流速が必要となる。このため、濾過装置に設定される逆洗運転時の流速は、水温が高い場合であっても所望の逆洗展開率が求められる流速が設定される。
しかし、水温が低くなった場合に、高い水温で設定された流速で逆洗を行うと、濾過材が過剰に展開し、濾過材が一次側に流出する虞がある。例えば、濾過材が一次側に流出することを防止できる構造やサイズの濾過槽とすることも考えられるが、大きな設計変更が必要となる、という問題がある。
そこで本発明は、水温が変化しても、適切な逆洗運転が可能となる濾過装置及び濾過装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様として、濾過装置は、一次側から二次側へ通過する水を濾過する、濾過材が収容され濾過槽と、前記濾過槽の一次側に接続された主配管、及び、前記濾過槽の一次側に、前記主配管に並列に接続された副配管を有する排水管と、前記濾過槽で濾過された前記水を前記濾過槽の二次側に供給する逆洗ポンプと、前記副配管に設けられた開閉弁と、を備える。
本発明の一態様として、濾過装置の制御方法は、一次側から二次側へ通過する水を濾過する、濾過材が収容された濾過槽で処理され、貯留槽に貯留された水を逆洗ポンプにより前記濾過槽の二次側から前記濾過槽の一次側へ供給し、前記貯留槽に貯留された前記水の水温及び前記逆洗ポンプから前記濾過槽に供給された前記水の水温の少なくとも一方を温度センサで検出し、前記温度センサで検出された前記水温と、記憶部に閾値として記憶された前記濾過材の逆洗展開率が所定の値となる水温とを制御部が比較し、前記温度センサで検出された前記水温が前記閾値を越えたときに、制御部が前記濾過槽の一次側に接続された主配管及び前記濾過槽の一次側に、前記主配管に並列に接続された副配管を有する排水管の前記副配管に設けられた開閉弁を開く。
本発明によれば、水温が変化しても、適切な逆洗運転が可能となる濾過装置及び濾過装置の制御方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る濾過装置の構成を示す説明図。 同濾過装置を用いた逆洗運転の制御方法の一例を示す流れ図。 本発明の第2の実施形態に係る濾過装置の構成を示す説明図。 本発明の変形例に係る濾過装置の構成を示す説明図。
以下、本発明の第1の実施形態に係る濾過装置1を、図1及び図2を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る濾過装置1の構成を示す説明図、図2は濾過装置1を用いた逆洗運転の制御方法の一例を示す流れ図である。
図1に示すように、濾過装置1は、原水の供給源100に設けられたポンプ装置11と、ポンプ装置11の二次側に設けられた濾過ユニット12と、濾過ユニット12の二次側に設けられた貯留槽13と、逆洗ポンプ14と、薬液注入装置15と、制御盤16と、を備えている。
濾過装置1は、例えば、原水に薬液注入装置15で薬液を注入し、濾過ユニット12により原水中に含まれる鉄及びマンガンを除去するとともに、原水中に存在する砂等の固形物を除去可能に形成されている。ここで、供給源100は、例えば井戸である。
ポンプ装置11は、例えば井戸水を揚水可能な陸上ポンプである。ポンプ装置11は、ポンプ21と、ポンプ21を駆動するモータ22と、ポンプ21の二次側に接続された配管23と、を備えている。ポンプ21は、配管23を介して濾過ユニット12に接続されている。モータ22は、信号線99を介して制御盤16に接続される。配管23は、ポンプ21及び濾過ユニット12を接続する。
濾過ユニット12は、濾過槽31と、吸込管32と、第1三方弁33と、排水管34と、吐出管35と、第2三方弁36と、給水管37と、逆洗配管38と、温度センサ39と、を備えている。
濾過槽31は、内部に積層された、複数の濾過材を備える。複数の濾過材の一は、薬液が注入された原水から鉄を除去可能に構成される。複数の濾過材の一は、薬液が注入された原水からマンガンを除去可能に構成される。複数の濾過材の一は、原水に含まれる固形物を除去可能に構成される。
吸込管32は、濾過槽31に接続される。吸込管32の一端は、複数の濾過材の最上層の上方に配置される。
第1三方弁33は、電動弁であり、信号線99を介して制御盤16に接続される。第1三方弁33は、3つのポートを有しており、内部の流路を切り替えることで、これらのいずれか2つのポートを接続する。第1三方弁33は、第1ポートが配管23に接続される。第1三方弁33は、第2ポートが吸込管32の他端に接続される。第1三方弁33は、第3ポートが排水管34に接続される。
排水管34は、主配管41と、主配管41に設けられた第1流量調整弁42と、主配管41に並列に接続された副配管43と、副配管43に設けられた第2流量調整弁44と、副配管43に設けられた開閉弁45と、を備えている。
主配管41は、ドレン等の排水先110に接続される。第1流量調整弁42は、主配管41の流量を調整可能に構成される。第1流量調整弁42は、逆洗時であって、冬季等の水温が低いときに、主配管41の流量により所定の逆洗展開率が得られる流量に主配管41を設定する。
ここで、逆先展開率とは、逆洗運転時の濾過槽31内での濾過材の展開率である。具体的には、逆洗展開率は、濾過槽31に積層された濾過材が吐出管35から吸込管32への逆洗運転の水の流れにより濾過槽31内で濾過材が浮き上がる具合であり、過材に付着した不純物の除去量に影響する。また、逆洗展開率は、水温により変化し、水温が高くなると低下する。このため、濾過装置1は、形状、性能、濾過材の種類等により、適宜濾過材に付着した不純物を適切に除去できる逆先展開率が設定される。
副配管43は、単数又は複数設けられる。本実施形態においては、副配管43が単数設けられる構成を説明する。副配管43は、主配管41に並列に配置される。具体的には、副配管43は、第1流量調整弁42の一次側及び二次側に接続される。より具体的には、副配管43は、第1流量調整弁42の一次側の流路が分岐することで主配管41に接続され、第1流量調整弁42の二次側の流路に合流することで主配管41に接続される。
第2流量調整弁44は、副配管43の流量を調整可能に構成される。第2流量調整弁44は、逆洗時であって、夏季等の水温が高いときに、第1流量調整弁42で流量が調整された主配管41とともに排水管34の流量により所定の逆先展開率が得られる流量に副配管43を設定する。
開閉弁45は、電動弁であり、信号線99を介して制御盤16に接続される。開閉弁45は、副配管43の流路を開閉可能に構成される。
吐出管35は、濾過槽31に接続される。吐出管35の一端は、複数の濾過材の最下層に配置される。
第2三方弁36は、電動弁であり、信号線99を介して制御盤16に接続される。第2三方弁36は、3つのポートを有しており、内部の流路を切り替えることで、これらのいずれか2つのポートを接続する。第2三方弁36は、第1ポートが吐出管35の他端に接続される。第2三方弁36は、第2ポートが給水管37に接続される。第2三方弁36は、第3ポートが逆洗配管38に接続される。
給水管37は、貯留槽13に接続される。給水管37は、吐出管35から吐出された水を貯留槽13に給水する流路を構成する。逆洗配管38は、逆洗ポンプ14に接続される。
温度センサ39は、逆洗ポンプ14により濾過槽31に供給される水の水温を検出可能に構成される。温度センサ39は、貯留槽13及び逆洗配管38の少なくとも一方に設けられる。例えば、温度センサ39は、貯留槽13及び逆洗配管38の一方に設けられる。温度センサ39は、貯留槽13内に貯留された水の水温、及び、逆洗配管38を流れる水の水温を検出可能に構成される。温度センサ39は、信号線99を介して制御盤16に接続され、検出した水温の情報を制御盤16に送信可能に構成される。
逆洗ポンプ14は、ポンプ61と、モータ62と、を備えている。また、逆洗ポンプ14は、ポンプ61の二次側に、逆止弁63及び開閉弁64を備えている。モータ62は、信号線99を介して制御盤16に接続される。開閉弁64は、例えば、手動で開閉可能に構成される。
薬液注入装置15は、配管23に接続され、配管23を流れる原水中に薬液を注入可能に構成される。薬液注入装置15は、例えば、薬液を貯留するタンク及びタンク内の薬液を二次側に供給するダイヤフラムを備えている。
制御盤16は、記憶部51と、制御部52と、を備えている。
記憶部51は、温度センサ39で検出した情報を記憶可能に形成されている。記憶部51は、任意に設定される閾値、及び、任意に設定される設定時間が記憶される。
閾値は、逆洗時に温度センサ39で検出した温度に基づいて、副配管43の開閉弁45を開くか否かの判断を行うかを選択する値である。閾値は、逆洗時に所定の逆先展開率を得るために副配管43の開閉弁45が開いたときの排水管34の流量を要する水温が設定される。例えば、閾値は、20℃に設定される。
設定時間は、逆洗時の水温が閾値を所定の時間の間超えたときに、水温が高いと判断し、開閉弁45を開くまでの時間であり、適宜設定される。
制御部52は、第1三方弁33、第2三方弁36、及び、開閉弁45を切り替え可能に構成されている。制御部52は、ポンプ装置11のモータ22を制御することで、ポンプ21を駆動可能に構成されている。制御部52は、逆洗ポンプ14のモータ62を制御することで、ポンプ61を駆動可能に構成されている。
制御部52は、以下の(1)乃至(3)の機能を有している。
(1) 原水を濾過する通常運転を行う機能。
(2) 濾過槽31内で水を逆流させて濾過槽内を洗浄する逆洗運転を行う機能。
(3) 逆洗運転時に、水温に基づいて流量を制御する機能。
制御部52が有する機能(1)乃至(3)について説明する。
機能(1)は、薬液を注入した原水を濾過槽31で濾過処理することで原水から鉄、マンガン及び固形物からなる不純物を除去する通常運転を行う機能である。具体的には、ポンプ装置11のポンプ21から配管23、吸込管32、濾過槽31、吐出管35、給水管37を通り、貯留槽13へ接続される流路を構成可能に、制御部52が第1三方弁33及び第2三方弁36を切り替える。
この状態で、制御部52がモータ22を制御することで、ポンプ21を駆動し、原水を濾過槽31に給水するとともに、流量に応じて原水に薬液を注入し、当該薬液が注入された原水が濾過槽31を通過させる。これにより、当該原水が濾過槽31内の濾過材により、原水に含有される鉄及びマンガンが除去されるとともに、原水中の固形物が濾過される。このように、機能(1)は、原水から除鉄、除マンガン及び濾過を行う機能である。
機能(2)は、濾過運転の累積運転時間が所定の時間を経過した後に、濾過槽31内で吐出管35から吸込管32に向かって原水を流すことで、濾過槽31で水を逆流させて濾過槽31内の濾過材を展開し、濾過材を洗浄する逆洗運転を行う機能である。

具体的には、逆洗ポンプ14のポンプ61から逆洗配管38、吐出管35、濾過槽31、吸込管32、排水管34の順に流れるように、第1三方弁33及び第2三方弁36を切り替える。
この状態で、所定の時間の間、制御部52がモータ62を駆動することで、貯留槽13に貯留された水が吐出管35から濾過槽31を逆流して通過し、吸込管32から排水管34を通過することで、濾過材を洗浄し、当該洗浄した汚染水を排水先110に排水する。これにより、濾過槽31内の不純物や、濾過材に付着した鉄及びマンガンを除去し、濾過槽31内を洗浄する。このように、機能(2)は、原水を逆流させて濾過槽31内を通過させることで、濾過槽31内を洗浄する機能である。なお、逆洗運転は、例えば、通常運転の累積時間が所定の時間を経過したときに行われる。
なお、機能(2)における通常運転から逆洗運転へ切り替える閾値となる累積運転時間とは、運転時間並びに濾過槽31に設定された鉄及びマンガンの除去量から求められる積算除去量が所定値に達する時間である。
例えば、原水中の鉄の含有量がFe=5mg/l、原水中のマンガンの含有量が1mg/l、総含有量が6mg/lである場合に、原水中から除去した鉄及びマンガンの総除去量が10gに達したときに逆洗運転を行う場合の累積運転時間を説明する。この場合、1.67mの原水を通水したときに、総除去量が10gに達するため、当該総除去量となる累積運転時間が、閾値として記憶部51に記憶される。
機能(3)は、機能(2)による逆洗運転中に、温度センサ39で検出した水温に基づいて排水管34の副配管43の開閉を制御することで、排水管34の流量を制御し、濾過材が適切な逆洗展開率となる流速に濾過槽31内を流れる水の流速を制御する機能である。
具体的には、逆洗運転中に、制御部52が温度センサ39で検出された貯留槽13内の水温又は逆洗配管38内の水温が記憶部51に記憶された閾値を越えたか否かを判断する。検出された水温が所定時間閾値を越えた場合に、副配管43の開閉弁45を開く。これにより、水温が高い場合に、排水管34の流量を増加させ、濾過槽31内の流速を増加させる。このように、機能(3)は、逆洗運転中に水温に基づいて濾過槽31内の流速を変えることで、濾過材の逆洗展開率を所定の逆洗が可能な展開率に維持する機能である。
次に、このような濾過装置1の逆洗運転時の制御方法について、図2に示す流れ図を用いて以下説明する。
図2に示すように、先ず、制御部52は、濾過運転を行う(ステップST1)。次に、濾過運転の累積運転時間が所定の時間経過する(ステップST2)と、制御部52は、ポンプ装置11を停止し、次いで、逆洗ポンプ14を駆動する(ステップST3)。制御部52は、温度センサ39により、逆洗時の水温を検出する(ステップST4)。
次に、制御部52は、検出した水温と、記憶部51に記憶された閾値とを比較する(ステップST5)。検出した水温が閾値を超えた場合(ステップST5のYES)には、制御部52は、検出した水温が閾値を超えた時間が所定時間を経過したか否かを判断する(ステップST6)。検出した水温が閾値を超えた時間が所定の時間を経過していない場合(ステップST6のNO)には、ステップST5に戻る。検出した水温が閾値を超えた時間が所定の時間を経過した場合(ステップST6のNO)には、制御部52は、副配管43の開閉弁45を開く(ステップST7)。
次いで、制御部52は、逆洗運転開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップST8)。逆洗運転開始から所定時間経過していない場合(ステップST8のNO)には、ステップST5に戻り、逆洗運転を継続する。逆洗運転開始から所定時間経過した場合(ステップST8のYES)には、制御部52は、逆洗ポンプ14を停止し、逆洗運転を終了するとともに、ポンプ装置11を駆動し、濾過運転を行う(ステップST9)。
ステップST5において、検出した水温が閾値以下である場合(ステップST5のNO)には、制御部52は、副配管43の開閉弁45が閉じているときには、当該状態を維持するとともに、副配管43の開閉弁45が空いているときには、開閉弁45を閉じる(ステップST10)。次に、制御部52は、逆洗運転を所定時間経過するまで、逆洗運転を継続し、所定時間経過後(ステップST8のYES)、濾過運転を行う。
このように構成された濾過装置1によれば、逆洗運転時に、水温が所定の温度以上となった場合に、副配管43の開閉弁45を開とし、排水管34を通過する水の流量を制御することで、季節変動等により水温が上昇したとしても、濾過槽31内の濾過材の逆洗展開率を所望の展開率とすることが可能となる。
即ち、水温が上昇し、逆洗運転時における逆先展開率が低下した場合に、副配管43を通水可能とすることで、排水管34を通過する水の流量を増加させる。これにより、逆洗ポンプ14から排水先110へ流れる水の流量が増加することから、濾過槽31を逆流する水の流速が増加する。濾過槽31を流れる水の流速が増加することで、濾過装置1は、濾過槽31内の濾過材の展開率を増加させることが可能となる。
上述したように、本発明の第1の実施形態に係る濾過装置1によれば、水温が変化しても、適切な逆洗運転が可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る濾過装置1Aを、図3を用いて説明する。
図3は本発明の第2の実施形態に係る濾過装置1Aを示す説明図である。なお、第2の実施形態に係る濾過装置1Aの構成のうち、第1の実施形態に係る濾過装置1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3に示すように、濾過装置1Aは、ポンプ装置11と、濾過ユニット12と、貯留槽13と、逆洗ポンプ14Aと、制御盤16と、を備えている。
逆洗ポンプ14Aは、複数のポンプ61と、ポンプ61にそれぞれ設けられたモータ62と、を備えている。なお、本実施形態においては、逆洗ポンプ14Aは、ポンプ61及びモータ62を2つ備える構成を用いて説明する。逆洗ポンプ14Aは、ポンプ61の二次側に、それぞれ逆止弁63及び開閉弁64を備えている。このような濾過装置1Aは、上述した濾過装置1と、逆洗ポンプ14Aに複数のポンプ61及びモータ62を備える構成で異なる。
このように構成された濾過装置1Aは、上述した濾過装置1と同様に、逆洗運転時に水温が閾値を超えたときに、副配管43の開閉弁45を開くことで、濾過槽31内の流速を増加させることが可能となる。また、逆洗ポンプ14Aは、複数のポンプ61及びモータ62を備える構成である。この構成により、逆洗時に、複数のポンプ61及び副配管43の開閉弁45により、流量を複数回増加させることが可能となる。これにより、閾値を複数設定することが可能となる。結果、複数の閾値で濾過槽31内の流速を設定することが可能となり、使用可能な水温範囲が広くなる。これにより、例えば、水温が20℃を越える場所において、濾過装置1を用いることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、濾過装置1は、逆洗ポンプ14及び逆洗配管38を第2三方弁36の第3ポートに接続し、逆洗時に、逆洗ポンプ14を駆動し、第2三方弁36を切り換えて逆洗を行う構成を説明したがこれに限定されず、原水により逆洗を行う構成であってもよい。
例えば、図4の本発明の変形例に係る濾過装置1Bに示すように、濾過装置1Bは、逆洗ポンプ14及び逆洗配管38を有さず、配管23を第1三方弁33の一次側で分岐させて第2三方弁36の第3ポートに接続する構成であってもよい。濾過装置1Bは、温度センサ39は配管23に設けられる。
このように構成された濾過装置1Bは、逆洗時に、第1三方弁33を切り換えて吸込管32及び排水管34を接続し、第2三方弁36を切り換えて配管23及び吐出管35を接続する。この構成により、濾過装置1Bは、原水により逆洗が可能となるとともに、逆洗時の流速を、排水管34で制御することが可能となる。結果、濾過装置1Bは、季節変動等により水温が上昇したとしても、濾過槽31内の濾過材の逆洗展開率を所望の展開率とすることが可能となる。
また、例えば、上述した例では、濾過装置1、1Aは、制御部52により開閉が切り換えられる開閉弁45をそれぞれ有する副配管43を複数備える構成であってもよい。このような構成とした濾過装置は、複数の閾値を記憶部51に記憶し、温度センサ39で検出された水温が複数の閾値を順次超えるごとに、各開閉弁45を順次開ける構成とすればよい。
また、上述した例では、濾過装置1は濾過処理を行った水を貯留する処理水槽として貯留槽13を備える構成を説明したがこれに限定されず、貯留層13を有さない構成としてもよい。貯留層13を有さない濾過装置1とした場合には、濾過装置1は、逆洗ポンプ14も設けず、ポンプ装置11で逆洗を行う、所謂原水逆洗を行う。例えば、ポンプ装置11の二次側であって、且つ、第1三方弁33の一次側に、電動弁である三方弁を設け、当該三方弁の第1ポートに配管23を、第2ポートに第1三方弁33に接続される配管を、第3ポートに第2三方弁36に接続される配管を設ける構成とする。この構成の濾過装置1は、逆洗時において、当該三方弁を切り替えてポンプ装置11及び第2三方弁36を接続し、第1三方弁33を切り替えて吸込管32及び排水管34を接続し、そして、第2三方弁36を切り替えてポンプ装置11及び吐出管35を接続する。これにより、濾過装置1は、原水逆洗が可能となる。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1、1A…濾過装置、11…ポンプ装置、12…濾過ユニット、13…貯留槽、14、14A…逆洗ポンプ、15…薬液注入装置、16…制御盤、21…ポンプ、22…モータ、23…配管、31…濾過槽、32…吸込管、33…第1三方弁、34…排水管、35…吐出管、36…第2三方弁、37…給水管、38…逆洗配管、39…温度センサ、41…主配管、42…第1流量調整弁、43…副配管、44…第2流量調整弁、45…開閉弁、51…記憶部、52…制御部、61…ポンプ、62…モータ、63…逆止弁、64…開閉弁、99…信号線、100…供給源、110…排水先。

Claims (10)

  1. 一次側から二次側へ通過する水を濾過する、濾過材が収容され濾過槽と、
    前記濾過槽の一次側に接続された主配管、及び、前記濾過槽の一次側に、前記主配管に並列に接続された副配管を有する排水管と、
    前記濾過槽で濾過された前記水を前記濾過槽の二次側に供給する逆洗ポンプと、
    前記副配管に設けられた開閉弁と、
    を備えることを特徴とする濾過装置。
  2. 前記濾過槽の二次側に設けられ、前記濾過槽で処理された水を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽に貯留された前記水の水温及び前記逆洗ポンプから前記濾過槽に供給された前記水の水温の少なくとも一方を検出する温度センサと、
    前記濾過材の逆洗展開率が所定の値となる水温が閾値として記憶された記憶部と、
    前記温度センサで検出された水温が前記閾値を越えたときに、前記開閉弁を切り換える制御部と、
    を備え、
    前記逆洗ポンプは前記貯留槽に貯留された前記水を前記濾過槽の二次側に供給することを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
  3. 前記制御部は、前記温度センサで検出された水温が所定の時間継続して前記閾値を超えたときに、前記開閉弁を開くことを特徴とする請求項2に記載の濾過装置。
  4. 前記副配管は複数設けられ、
    前記開閉弁は前記副配管にそれぞれ設けられ、
    前記閾値は複数設けられ、
    前記制御部は、前記温度センサで検出された水温が前記複数の閾値を順次越えたときに、前記複数の副配管の前記開閉弁を順次開くことを特徴とする請求項3に記載の濾過装置。
  5. 前記逆洗ポンプは複数設けられ、
    前記閾値は複数設けられ、
    前記制御部は、前記温度センサで検出された水温が前記複数の閾値を順次越えたときに、前記開閉弁及び前記複数の逆洗ポンプを制御することを特徴とする請求項3に記載の濾過装置。
  6. 前記主配管及び前記副配管にそれぞれ設けられた流量調整弁をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
  7. 一次側から二次側へ通過する水を濾過する、濾過材が収容された濾過槽で処理され、貯留槽に貯留された水を逆洗ポンプにより前記濾過槽の二次側から前記濾過槽の一次側へ供給し、
    前記貯留槽に貯留された前記水の水温及び前記逆洗ポンプから前記濾過槽に供給された前記水の水温の少なくとも一方を温度センサで検出し、
    前記温度センサで検出された前記水温と、記憶部に閾値として記憶された前記濾過材の逆洗展開率が所定の値となる水温とを制御部が比較し、
    前記温度センサで検出された前記水温が前記閾値を越えたときに、前記制御部が前記濾過槽の一次側に接続された主配管及び前記濾過槽の一次側に、前記主配管に並列に接続された副配管を有する排水管の前記副配管に設けられた開閉弁を開く、
    ことを特徴とする濾過装置の制御方法。
  8. 前記開閉弁は、前記温度センサで検出された前記水温が、所定の時間継続して前記閾値を越えたときに開くことを特徴とする請求項7に記載の濾過装置の制御方法。
  9. 前記副配管は複数設けられ、
    前記開閉弁は前記副配管にそれぞれ設けられ、
    前記閾値は複数設けられ、
    前記制御部は、前記温度センサで検出された前記水温が前記複数の閾値を順次越えたときに、前記複数の副配管の前記開閉弁を順次開くことを特徴とする請求項7に記載の濾過装置の制御方法。
  10. 前記逆洗ポンプは複数設けられ、
    前記閾値は複数設けられ、
    前記制御部は、前記温度センサで検出された前記水温が前記複数の閾値を順次越えたときに、前記開閉弁及び前記複数の逆洗ポンプを制御することを特徴とする請求項3に記載の濾過装置。
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