JP2012175991A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】不要部分を出すことなく、使体型や用途、状況に応じて寸法、吸収部位を変更可能であり、しかも構造が簡素である、吸収性物品を提供する。
【解決手段】上記課題は、複数の吸収部10が一体をなすように並設されて形成された本体部と、隣接する吸収部10を相互に分離するためのミシン目11と、隣接する吸収部10を相互に連結するとともに、隣接する吸収部10相互が離間する方向に伸長可能な連結部材4とを備えた、ことを特徴とするパッドタイプ吸収性物品により解決される。
【選択図】図6

Description

本発明は、用途に応じて、大きさと吸収性を使い分けられるパッドタイプ吸収性物品に関するものである。
一般的に吸収性物品には、単体で使用するものと吸収を補うために他の吸収性物品上に載せて使用する補助用のものとが知られている。前者は吸収体の裏側に液不透過性シートを有するものが殆どであり、後者は吸収体の裏側に液不透過性シートを有するものの他、有しないものもある。
吸収体の裏側に液不透過性シートを有しない補助吸収性物品を主吸収性物品上に載せて使用すると、両方の物品で吸収がなされるため、吸収性能をより強力にすることができる。
しかしながら、従来の吸収性物品は、サイズが定まっているものが殆どであり、使用者は適合サイズの選択に迷うことが多くあった。
この問題点を解決するものとして、ミシン目により適宜の大きさに千切ることが可能な吸収性物品提案されているが、千切り取った部分の始末が必要になり、廃棄せずに再利用するにしてもその寸法形状に制限があるという問題点があった。
特開2008−73187号公報 特開2005−342531号公報
そこで、本発明の主たる課題は、不要部分を出すことなく、使体型や用途、状況に応じて寸法、吸収部位を変更可能であり、しかも構造が簡素である、吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
複数の吸収部が一体をなすように並設されて形成された本体部と、隣接する吸収部を相互に分離するためのミシン目と、隣接する吸収部を相互に連結するとともに、隣接する吸収部相互が離間する方向に伸長可能な連結部材とを備えた、ことを特徴とするパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
本発明のパッドタイプ吸収性物品では、ミシン目を切り離すことにより、隣接する吸収部が連結部材の伸長範囲内で離間可能となり、隣接する吸収部を所望の間隔で配置することができる。よって、簡素な構造でありながら、不要部分を出すことなく、使用者の体型や用途、状況に応じて寸法、吸収部位を変更可能となる。
<請求項2記載の発明>
前記ミシン目を切り離して隣接する吸収部を分離し且つ前記連結部材を伸長した状態で、当該分離した吸収部間の部位が表裏方向の液透過性を有するように構成されている、
請求項1記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
ミシン目を切り離して分離した吸収部を離間配置する場合、当該離間部分に位置する連結部材が液不透過性であることにより当該離間部分の液透過性が無い構造とすることもできるが、補助吸収性物品として用いる場合、上述のように分離した吸収部間の部位が表裏方向の液透過性を有していることにより、当該補助吸収性物品における吸収部でない部位に供給された排泄液を、当該補助吸収性物品の裏側に位置する主吸収性物品に対して透過し、主吸収性物品に吸収させることができる。
<請求項3記載の発明>
前記連結部材は液透過性シートからなる、請求項2記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
分離した吸収部間の部位が表裏方向の液透過性を有する構造とする場合、連結部材は、糸や紐状等であっても良いが、強度が維持しやすい、形状が安定し邪魔になりにくい、製造が容易である等の観点から液透過性シートであるのが好ましい。
<請求項4記載の発明>
前記吸収部は、液不透過性バックシートと、この液不透過性バックシートの表側に設けられた吸収体と、この吸収体の少なくとも表側を被覆する液透過性カバーシートとを有する部分であり、
前記液不透過性バックシートは隣接する吸収部相互に跨って連続されるとともに、吸収部間に位置する部分に前記ミシン目が設けられており、
前記吸収部及び液透過性カバーシートは隣接する吸収部相互に跨っておらず、
前記液透過性シートからなる連結部材は、隣接する吸収部のうち一方の吸収部における吸収体と液不透過性バックシートとの間に挟まれて固定された一方側固定部と、他方側固定部と、これらの間に位置する伸長用余剰部とを有しており、
前記伸長用余剰部が隣接する吸収部間から表側に伸び出て、前記液透過性カバーシートの表面に沿うように倒伏され、且つこの倒伏状態から展開可能に構成されている、
請求項3記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
この場合、隣接する吸収部間のミシン目を切り離し、伸長用余剰部を展開させることにより、各吸収部を少なくとも伸長用余剰部の余剰長さの範囲内で離間させて配置することができる。この際、各吸収部の離間距離に応じて伸長用余剰部の余剰長さが減少する。よって、連結部材を弾性伸長可能な素材としなくても良いという利点がある。
さらに、上述の構造では、隣接する吸収部間のミシン目を切り離して吸収部の間隔を広げたとき、連結部材が吸収体よりも物品裏側に固定されているため、連結部材が浮き上がり難くなり、装着感の悪化や透液性の低下を効果的に防止できるという利点がある。
<請求項5記載の発明>
前記吸収部は物品の前後方向に並設されており、前記伸長用余剰部における前記隣接する吸収部間から表側に伸び出た部分が、前後方向中央側に倒伏されるとともに、この倒伏部分の幅方向両端部が倒伏部分の先端に向かうに連れて幅方向中央側に向かう姿勢で前記液透過性カバーシートに対して剥離可能に固定され、この固定部間の部分は前記液透過性カバーシートに対して固定されていない、請求項4記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
この形態では、隣接吸収部間のミシン目を切り離さない状態で使用する場合、当該隣接吸収部間から表側に伸び出た伸長用余剰部の倒伏部分が、液透過性カバーシートの表面からアーチ状に浮き上がり、液透過性カバーシートとの間に排泄物の受け入れ空間を形成することになり、便等の固形排泄物の移動防止や、尿等の液体の拡散抑制を図ることができる。
また、ミシン目を切り離して使用する際には、伸長用余剰部の浮き上がり部分の裏側の空間に指を挿入することで、伸長用余剰部を容易に摘まんで剥離することができるという利点がある。
<請求項6記載の発明>
前記伸長用余剰部における前記隣接する吸収部間から表側に伸び出た部分が、前記隣接する吸収部のいずれか一方上に倒伏されるとともに、この倒伏部分のうち表面露出部分のみ撥水処理されている、請求項4又は5記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
連結部材を液透過性シートにより形成すると、伸長用余剰部を吸収部上に倒伏した状態で使用する場合、連結部材の表面が汗などの湿気を保持し易くなり、連結部材の表面が肌にべたつく点が問題となる。このようなベタつきを回避する方法として、連結部材を撥水性とすることも考えられるが、その場合、連結部材における液透過性が低下又は失われてしまい、補助吸収性物品としての利用には不向きになってしまう。よって、上述のように連結部材の伸長用余剰部の倒伏部分のうち表面露出部分のみ撥水処理することにより、伸長用余剰部を吸収部上に倒伏した状態で使用する場合、連結部材における表面露出部分(肌接触面)は撥水性を有するためベタつきにくくなり、伸長用余剰部を展開した状態で使用する場合は、伸長用余剰部は撥水処理された部分(倒伏部分の表面露出部分であった部分)と、非撥水処理部分(倒伏部分において非表面露出部分であった部分)と並ぶようになるため、非撥水処理部分を介して液の透過が可能となる。
<請求項7記載の発明>
前記吸収部が三つ以上並設されるとともに、各隣接する吸収部がそれぞれ前記ミシン目により相互に分離可能とされ、かつ前記連結部材により連結されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
この場合、複数あるミシン目から、切り離すミシン目を自由に選択して、状況に応じた寸法、形状、吸収部位の物品とすることができる。
以上のとおり、本発明によれば、不要部分を出すことなく、使体型や用途、状況に応じて寸法、吸収部位を変更可能であり、しかも構造が簡素である、等の利点がもたらされる。
パッドタイプ吸収性物品の平面図である。 パッドタイプ吸収性物品の底面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 パッドタイプ吸収性物品の断面図である。 パッドタイプ吸収性物品の斜視図である。 パッドタイプ吸収性物品の斜視図である。 パッドタイプ吸収性物品の断面図である。 パッドタイプ吸収性物品の断面図である。 パッドタイプ吸収性物品の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。
<第一の形態>
図1〜図8は、本発明に係る吸収性物品の例を示している。図中の点模様(網掛け)部分はホットメルト接着剤等の接合手段を示している。すなわち、この吸収性物品では、物品全体に及ぶ液不透過性バックシート上に、液透過性カバーシート1により吸収体3を包装してなる吸収部10が、物品前後方向に間隔を空けて四体並設されて本体部が構成されている。
液不透過性バックシート2としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。図示しないが、液不透過性バックシート2の裏面(吸収体3側と反対側の面)は、目付け15〜17g/m2程度の各種不織布(特に強度および柔軟性の両立の観点から、SMS不織布やSMMS不織布等の積層不織布が好適)等の外装シートにより被覆しても良い。
液透過性カバーシート1としては、目付け17〜21g/m2程度の有孔または無孔の不織布や、多数の透過孔を有する孔開きプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。また、液透過性カバーシート1は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、液透過性カバーシート1は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
吸収体3としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。必要に応じて、吸収体3はクレープ紙や不織布等からなる液不透過性の包装シート(図示せず)により包むことができる。吸収体3における繊維目付け及び高吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは100〜600g/m2程度とするのが好ましく、また高吸収性ポリマーの目付けは100〜400g/m2程度とするのが好ましい。
吸収部10の並設方向は、図示形態のように前後方向とするのが望ましいが、幅方向等、適宜の方向に並設しても良い。
各部の寸法は適宜定めることができ、例えば、物品全長(前後方向長さ)L1は150〜600mm程度、全幅W50〜370mm程度とすることができる。符号L2は各吸収体3の前後方向長さを、また符号W2は各吸収体3の幅をそれぞれ示している。吸収部10は一物品あたり3つ以上設けるのが好ましく、吸収部10間の間隔D1は0〜100mm、特に20〜40mm程度とするのが好ましい。
特徴的には、隣接する吸収部10を相互に分離するためのミシン目11が、吸収部10間において幅方向に沿うように液不透過性バックシート2に形成されるとともに、隣接する吸収部10のうち一方の吸収部10における吸収体3と液不透過性バックシート2との間に挟まれて固定された一方側固定部と、他方側固定部と、これらの間に位置する伸長用余剰部5(弛み部分)とを有する連結部材4により、隣接する吸収部10相互が連結されている。この連結部材4における伸長用余剰部5は隣接する吸収部10間から表側に伸び出て、液透過性カバーシート1の表面に沿うように倒伏され、且つこの倒伏状態から展開可能に構成されている。
伸長用余剰部5における隣接吸収部10間から伸び出る部分は、図示例では、隣接する吸収部10のいずれか一方側に二重折り返し状態で倒伏されているが、隣接する吸収部10のいずれか一方側又は両方の吸収部10に跨るように、Ω状に潰したり、Z字状に折り畳むこともできる。
伸長用余剰部5における倒伏部分は非固定としても良いが、展開可能なように固定することも可能であり、特に図示形態のように、伸長用余剰部5における隣接吸収部10間から表側に伸び出た部分を、前後方向中央側に倒伏させるとともに、この倒伏部分の幅方向両端部5f,5fを倒伏部分の先端に向かうに連れて幅方向中央側に向かう姿勢で液透過性カバーシート1に対して剥離可能に固定し、この固定部5f,5f間の部分は液透過性カバーシート1に対して固定されていない部分とするのが好ましい。
連結部材4は、糸や紐状等であっても良いが、強度が維持しやすい、形状が安定し邪魔になりにくい、製造が容易である等の観点から液透過性シートであるのが好ましい。連結部材4は弾性伸縮しない素材を用いる他、ゴムシートや伸縮不織布等の弾性伸縮する素材を用いることもできる。
連結部材4の幅は図示例のように本体部と同幅とする他、より幅を狭くして後述する展開状態において足回りに沿う括れが形成されるように構成したり、より幅を広くしてパンツの外側に回して固定するためのフラップ部が形成されるように構成したりすることができる。連結部材4としてある程度の幅を有するシートを用いる場合、その素材を液不透過性シートとしてもよいが、液透過性シートを用いるのが好ましい。この液透過性シートとしては、上述の液透過性カバーシート1の項で述べた素材の中から適宜選択して用いることができ、液透過性カバーシート1と同じ素材を用いても、また異なる素材を用いても良い。
連結部材4における伸長用余剰部5の余剰長さ5yは適宜定めることができるが、ミシン目11を切り離さない状態における物品全長L1の10〜25%程度とするのが好ましい。
また、図示形態では、各吸収部10間を連結する全ての連結部材4を、一続きの(一体的な)シートにより形成しているが、各吸収部10間毎に別体の部材を用いて連結しても良い。
他方、図示形態では、液不透過性バックシート2の外面には、少なくともミシン目11の全ての孔を塞ぐようにズレ止めのための粘着材層20が設けられている。粘着材層20の外面は、剥離シート21を予め貼り付けて被覆しておき、使用に際して図6に示すように剥離シート21を剥がし、粘着剤層20を対象に貼り付けるように構成するのが望ましい。この粘着材層20は、液不透過性バックシート2外面の全体を被覆するように設けても良いが、必要な部分にのみ設けるのが好ましい。具体的には、図2および図5に示されるように、ミシン目11に沿ってミシン目11の孔10よりも広い幅で連続線状に粘着材層20を設けることができる。この場合、粘着材層20の幅をミシン目11の孔と同幅とすることもできる。また、図示しないが、ミシン目11の孔に合わせて点線状に粘着材層を設けることもできる。この場合、粘着材層はミシン目11の孔よりも大きい形状・寸法とするのが好ましいが、ミシン目11の孔と同形・同寸法にすることもできる。また、粘着材層をミシン目11の孔内にのみ設けることもできる。
粘着材層20を形成するための粘着剤としては、液が透過しない層を形成することができ、且つミシン目11の切り離しを阻害せず分断等されるものが望ましいが、通常の場合、公知のホットメルト接着材等を特に限定なく用いることができる。粘着材層20の厚さは適宜定めることができるが、ミシン目11からの液漏れを防止するためには、通常の場合15μm以上とするのが好ましく、特に20〜40μmとするのが好ましい。このような厚さの粘着材層20は、粘着材の二重塗工や、グラビア塗工により形成することができる。
かくして、構成されたパッドタイプ吸収性物品では、単独で使用する場合には、図5及び図7に示すように、吸収部10間のミシン目11を切り離さずに使用する。この場合、液不透過性バックシート2は連続しているため、液分は裏側に透過せずに各吸収部10の吸収体3で吸収される。
図6に示すように、主吸収性物品30上に敷いて吸収を補助する補助吸収性物品として用いる場合、図6及び図8に示すように、隣接する吸収部10間のミシン目11を切り離し、伸長用余剰部5を展開させることにより、各吸収部10を少なくとも伸長用余剰部5の余剰長さ5yの範囲内において離間させて配置することができ、隣接する吸収部10を所望の間隔で配置することができる。よって、簡素な構造でありながら、不要部分を出すことなく、使用者の体型や用途、状況に応じて寸法、吸収部10位を変更可能となる。また、分離した吸収部10間の部位を占める連結部材4が液透過性シートで構成され、表裏方向の液透過性を有していることにより、図6に示すように、主吸収性物品30上に敷いて吸収を補助する補助吸収性物品として用いた場合、当該補助吸収性物品における吸収部10でない連結部材4に供給された排泄液を、当該補助吸収性物品の裏側に位置する主吸収性物品30に対して透過し、主吸収性物品30に吸収させることができる。
さらに、図示形態では、隣接吸収部10間のミシン目11を切り離さない状態で使用する場合、当該隣接吸収部10間から表側に伸び出た伸長用余剰部5の倒伏部分が、図4に示すように液透過性カバーシート1の表面からアーチ状に浮き上がり、液透過性カバーシート1との間に排泄物の受け入れ空間12を形成することになり、便等の固形排泄物の移動防止や、尿等の液体の拡散抑制を図ることができる。特に、吸収部10を三つ以上並設し、隣接吸収部10間から表側に伸び出る伸長用余剰部5を、隣接する伸長用余剰部5に対して対向するように倒伏させると、これら伸長用余剰部5の倒伏部分間では、前後両側への排泄物の移動が阻止されるため、例えばいわゆる便ポケットとして利用することができる。また、図示形態には、ミシン目11を切り離して使用する際には、伸長用余剰部5の浮き上がり部分の裏側の空間12に指を挿入することで、伸長用余剰部5を容易に摘まんで剥離することができるという利点もある。
<第二の形態>
連結部材4を液透過性シートにより形成すると、伸長用余剰部5を吸収部10上に倒伏した状態で使用する場合、連結部材4の表面が汗などの湿気を保持し易くなり、連結部材4の表面が肌にべたつく点が問題となる。このようなベタつきを回避する方法として、連結部材4を撥水性とすることも考えられるが、その場合、連結部材4における液透過性が低下又は失われてしまい、補助吸収性物品としての利用には不向きになってしまう。
よって、図9に示すように、伸長用余剰部5を隣接吸収部10のいずれか一方上に倒伏するとともに、この倒伏部分のうち表面露出部分6のみシリコーン等の公知の撥水剤により撥水処理するのが好ましい。これにより、図9に示すように伸長用余剰部5を吸収部10上に倒伏した状態で使用する場合、連結部材4における表面露出部分(肌接触面)は撥水性を有するためベタつきにくくなり、図10に示すように伸長用余剰部5を展開した状態で使用する場合は、伸長用余剰部5は撥水処理された部分6(倒伏部分の表面露出部分であった部分)と、非撥水処理部分7(倒伏部分において非表面露出部分であった部分)と並ぶようになるため、非撥水処理部分7を介して液の透過が可能となる。
<第三の形態>
第三の形態は、図11に示すように、液透過性トップシート8と液不透過性バックシート2とを重ねて設け、これらの間に、物品前後方向に間隔を空けて複数の吸収体3を介在させて、各吸収体3を有する部分により吸収部10を構成するとともに、隣接する吸収部10間において、液透過性トップシート8に前後方向に伸長可能な伸長用余剰部5(弛み部)を形成するとともに、液不透過性バックシート2にミシン目11を形成したものである。この場合、液透過性トップシート8が吸収部10間を連結する連結部材4を兼ね、液透過性トップシート8の吸収体3被覆部分である非たるみ部が液透過性カバーシート1を兼ねることになる。
その他は、第一の形態と同様である。第三の形態では、使用素材の低減及び構造の簡素化を図ることができるが、隣接する吸収部10間のミシン目11を切り離して吸収部10の間隔を広げたとき、連結部材4が吸収体3よりも物品表側に固定されているため、連結部材4が浮き上がり易くなる。これに対して、前述の第一の形態では、連結部材4が吸収体3よりも物品裏側に固定されているため、連結部材4が浮き上がり難くなり、装着感の悪化や透液性の低下を効果的に防止できるという利点がある。
本発明は、紙おむつ・おむつカバー・失禁パンツ・下着等と組み合わせて使用するパッドタイプ吸収性物品として利用できるものである。
1…液透過性カバーシート、2…液不透過性バックシート、3…吸収体、4…連結部材、10…吸収部、11…ミシン目、20…粘着材層、21…剥離シート。

Claims (7)

  1. 複数の吸収部が一体をなすように並設されて形成された本体部と、隣接する吸収部を相互に分離するためのミシン目と、隣接する吸収部を相互に連結するとともに、隣接する吸収部相互が離間する方向に伸長可能な連結部材とを備えた、ことを特徴とするパッドタイプ吸収性物品。
  2. 前記ミシン目を切り離して隣接する吸収部を分離し且つ前記連結部材を伸長した状態で、当該分離した吸収部間の部位が表裏方向の液透過性を有するように構成されている、
    請求項1記載のパッドタイプ吸収性物品。
  3. 前記連結部材は液透過性シートからなる、請求項2記載のパッドタイプ吸収性物品。
  4. 前記吸収部は、液不透過性バックシートと、この液不透過性バックシートの表側に設けられた吸収体と、この吸収体の少なくとも表側を被覆する液透過性カバーシートとを有する部分であり、
    前記液不透過性バックシートは隣接する吸収部相互に跨って連続されるとともに、吸収部間に位置する部分に前記ミシン目が設けられており、
    前記吸収部及び液透過性カバーシートは隣接する吸収部相互に跨っておらず、
    前記液透過性シートからなる連結部材は、隣接する吸収部のうち一方の吸収部における吸収体と液不透過性バックシートとの間に挟まれて固定された一方側固定部と、他方側固定部と、これらの間に位置する伸長用余剰部とを有しており、
    前記伸長用余剰部が隣接する吸収部間から表側に伸び出て、前記液透過性カバーシートの表面に沿うように倒伏され、且つこの倒伏状態から展開可能に構成されている、
    請求項3記載のパッドタイプ吸収性物品。
  5. 前記吸収部は物品の前後方向に並設されており、前記伸長用余剰部における前記隣接する吸収部間から表側に伸び出た部分が、前後方向中央側に倒伏されるとともに、この倒伏部分の幅方向両端部が倒伏部分の先端に向かうに連れて幅方向中央側に向かう姿勢で前記液透過性カバーシートに対して剥離可能に固定され、この固定部間の部分は前記液透過性カバーシートに対して固定されていない、請求項4記載のパッドタイプ吸収性物品。
  6. 前記伸長用余剰部における前記隣接する吸収部間から表側に伸び出た部分が、前記隣接する吸収部のいずれか一方上に倒伏されるとともに、この倒伏部分のうち表面露出部分のみ撥水処理されている、請求項4又は5記載のパッドタイプ吸収性物品。
  7. 前記吸収部が三つ以上並設されるとともに、各隣接する吸収部がそれぞれ前記ミシン目により相互に分離可能とされ、かつ前記連結部材により連結されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のパッドタイプ吸収性物品。
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