JP2012175987A - 眼科手術器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼球内所望箇所への粘弾性物質注入の容易化と眼球内に対する器具挿抜の容易化との両立を実現可能にするとともに、その場合であっても眼科手術用途の場合における要請に応えることのできる眼科手術器具を提供する。
【解決手段】眼科で行われる手術に用いられる眼科手術器具であって、弾性材料により曲管部13を有した管状に形成され、当該曲管部13が眼球内に挿入されて用いられるカニューレ12と、前記カニューレ12の管内に眼球外側から挿抜可能な棒状に形成され、当該管内への挿入により前記曲管部13の曲がりを弾性変形させて矯正する芯棒20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、眼科手術(特に硝子体手術)に用いられる眼科手術器具に関する。
眼科で行われる硝子体手術は、新生血管が増殖した結果、網膜だけではなく硝子体にまで血管が形成された段階で行われる手術であり、例えば増殖糖尿病網膜症、増殖硝子体網膜症、黄斑円孔、黄斑上膜、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫等の難治性眼疾患の治療のために行われる。硝子体手術では、硝子体セッシや硝子体カッター等により増殖膜を除去するという膜処理が行われるが、当該膜処理を行い易くするために、網膜と増殖膜との間に粘弾性物質(例えばヒアルロン酸ナトリウム)を注入して、膜を浮かせるという手法が用いられることがある。以下、この手法を「ビスコダイセクション」と呼ぶ。
ビスコダイセクションにおいて、眼球内への粘弾性物質の注入は、眼科手術器具の一例であるトロカールカニューレシステムを用いて行うことが一般的である。トロカールカニューレシステムは、眼球の強膜に装着されるトロカールカニューレ(ハブカニューレとも呼ばれる)と、そのトロカールカニューレが有する孔部に挿入される管状のカニューレとを備え、トロカールカニューレの孔部にカニューレを挿入することにより当該カニューレの一端を眼球内に配置する一方、当該カニューレの他端については眼球外にて注射器具等と接続することで、カニューレの管内を通じて眼球外から眼球内へ粘弾性物質を注入可能にするように構成されたものである(例えば特許文献1参照)。
また、眼科での硝子体手術以外の処置においても、患者体内の深部での処置に適した器具は広く利用されている。このような器具の例としては、内視鏡形処置で有用な器具、特に、関節鏡、気管内および腹腔鏡処置のような内視鏡利用の診断および外科処置で有用な医療/歯科用器具がある。さらに詳しくは、一般的に内視鏡形処置はツールを挿通可能な内孔を有する送出チューブを備えた器具を使用して行うが、その送出チューブの内孔に超弾性特性を示す材料製の管状部が挿通された二重管構造の器具がある。このような二重管構造の器具によれば、管状部が送出チューブの内孔内にあるときは、管状部が送出チューブに拘束されて略直線状となる。これに対して、管状部の先端が送出チューブの内孔内から出たときは、その先端部に対する送出チューブによる拘束が解かれるので、管状部の超弾性特性により、管状部における拘束が解かれた部分が患者体内での処置に適した屈曲または湾曲形状を有することになる(例えば特許文献2参照)。
特表2010−516331号公報 特表平10−504472号公報
ところで、眼科での硝子体手術におけるビスコダイセクションのための眼科手術器具については、従来構成のものでは以下に述べるような問題が生じるおそれがある。
図4は、ビスコダイセクションに用いられる従来構成の眼科手術器具の概要を示す説明図である。
ビスコダイセクションのための粘弾性物質の注入は、例えば特許文献1に記載されたトロカールカニューレシステムを用いて行う。すなわち、眼球内への粘弾性物質の注入は、眼球の強膜31に装着されるトロカールカニューレ32の孔部33にカニューレ51を挿入し、そのカニューレ51の先端部を眼底の所望箇所近傍(例えば増殖膜35の端縁近傍)に配置させることで行う。ただし、眼底は球状となっているため、例えば図4(a)に示すような真直な管状に形成されたカニューレ51では、眼底の所望箇所に対して粘弾性物質を注入することが必ずしも容易ではない。
その一方で、例えば図4(b)に示すように、カニューレ52が先端部近傍に曲管部53を有しており、その曲管部53が眼底の形状に対応した曲がり形状に形成されていれば、眼底の所望箇所に対する粘弾性物質注入の容易化が図れる。ところが、その場合、曲管部53の曲がり形状によっては、トロカールカニューレ32の孔部33に対するカニューレ52の挿抜が困難になってしまう可能性がある。
つまり、従来構成の眼科手術器具では、眼底の所望箇所に対する粘弾性物質注入の容易化と、トロカールカニューレ32の孔部33に対するカニューレ挿抜の容易化とについて、これらを両立させることができない。
この点については、例えば特許文献2に記載された器具の二重管構造を、眼科手術器具に適用して対応することも考えられる。すなわち、超弾性特性を示す材料製のカニューレを二重管構造の内側管とすることで、当該カニューレが二重管構造の外側管に拘束されているときは略直線状となり、その拘束が解かれると当該カニューレが眼底の形状に対応した曲がり形状を有するようにする。しかしながら、眼科手術器具に二重管構造を適用した場合には、以下に述べるような問題が生じることが考えられる。
眼科での硝子体手術では、眼球の強膜31に穴を開けることになるため、他の外科処置の場合に比べて、当該穴が極力小さくて済むことが強く求められる。これに伴って、トロカールカニューレ32の孔部33についても、極力小さいことが強く求められる。その一方で、眼球内への粘弾性物質の注入のためには、当該粘弾性物質が流れるのに十分な管内径のカニューレを用いる必要がある。したがって、ビスコダイセクションのためのカニューレについては、粘弾性物質が流れるのに十分な管内径を確保しつつ、管外径が極力小さく形成されていることが求められていると言える。
ところが、例えば特許文献2に記載されたような二重管構造を適用した場合には、十分な管内径を確保しようとすると外側管の分だけ全体の管外径の増加を招いてしまい、また管外径の増加を抑えようとすると十分な管内径を確保できない可能性が生じてしまう。つまり、二重管構造を適用したのでは、眼科手術用途の場合における要請に応えることができない。
そこで、本発明は、眼球内所望箇所への粘弾性物質注入の容易化と眼球内に対する器具挿抜の容易化との両立を実現可能にするとともに、その場合であっても眼科手術用途の場合における要請に応えることのできる眼科手術器具を提供することを、主たる目的とする。
本願発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、眼球内への粘弾性物質の注入時には粘弾性物質がカニューレの管内を流れる必要があるが、眼球内に対するカニューレ挿抜時には粘弾性物質がカニューレの管内を流れる必要はない点に着目し、本来は粘弾性物質が流れるための部分であるカニューレの管内を、挿抜時にカニューレの管形状を矯正して拘束するための空間領域として利用可能であるという着想に至った。この従来の技術常識にはない新たな着想に基づき、本願発明者らは、以下に述べる課題解決手段に想到した。この知見に基づいてなされた本発明の態様は、以下のとおりである。
本発明の第1の態様は、眼科で行われる手術に用いられる眼科手術器具であって、弾性材料により曲管部を有した管状に形成され、当該曲管部が眼球内に挿入されて用いられるカニューレと、前記カニューレの管内に眼球外側から挿抜可能な棒状に形成され、当該管内への挿入により前記曲管部の曲がりを弾性変形させて矯正する芯棒とを備えることを特徴とする眼科手術器具である。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の発明において、前記弾性材料が形状記憶合金であることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、第1の態様に記載の発明において、前記弾性材料が超弾性合金であることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、第1、第2または第3の態様に記載の発明において、前記曲管部は、眼底の形状に対応した曲がり形状に形成されていることを特徴とする。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか1態様に記載の発明において、前記カニューレは、眼球の強膜に装着されたトロカールカニューレの孔部を通じて眼球内に挿入されるものであり、前記芯棒は、前記カニューレが前記孔部に対する挿抜に適した状態となるように前記曲管部の曲がりを矯正するものであることを特徴とする。
本発明の第6の態様は、第1から第5のいずれか1態様に記載の発明において、前記カニューレは、眼球内に注入する所定の粘弾性物質が管内を流れる管径を有することを特徴とする。
本発明によれば、眼球内所望箇所への粘弾性物質注入の容易化と眼球内に対する器具挿抜の容易化とを両立させることが実現可能となるとともに、その場合であっても眼科手術用途の場合における要請に十分に応えることができる。
本発明に係る眼科手術器具の構成例を示す説明図である。 本発明に係る眼科手術器具を構成するカニューレの形状の一具体例を示す説明図である。 本発明に係る眼科手術器具の使用手順の一具体例を示す説明図である。 ビスコダイセクションに用いられる従来構成の眼科手術器具の概要を示す説明図である。
以下、図面に基づき本発明に係る眼科手術器具について説明する。
本実施形態では、以下の順序で説明を行う。
1.眼科手術器具の構成例
2.眼科手術の手順の概要の説明
3.眼科手術での眼科手術器具の使用手順の説明
4.本実施形態の効果
5.変形例
<1.眼科手術器具の構成例>
図1は、本発明に係る眼科手術器具の構成例を示す説明図である。
図例のように、本実施形態で説明する眼科手術器具は、カニューレ体10および芯棒20を備えて構成されている。
なお、ここではカニューレ体10と芯棒20によって眼科手術器具が構成されている場合を例に挙げているが、眼科手術器具は、カニューレ体10および芯棒20に加えて、カニューレ用挿入孔部を有したトロカールカニューレ(ただし不図示)を備え、これらによりトロカールカニューレシステムを構成するものであってもよい。また、図に示した眼科手術器具のように、トロカールカニューレを備えておらず、他の眼科手術器具が備えるトロカールカニューレを流用することを想定して構成されたものであってもよい。
(カニューレ体の構成)
カニューレ体10は、針基11と、この針基11によって把持固定される針管であるカニューレ12と、を備えて構成されている。
(針基)
針基11は、例えば樹脂材料によって形成されたものであり、図示せぬ注射器具等と接続し得るように構成されている。注射器具等との接続は、例えば螺合式の締結構造を用いるといったように、公知の締結機構を利用すればよい。このような針基11を注射器具等と接続することによって、カニューレ12の管内には、当該注射器具等から所定の粘弾性物質が流入され得るようになる。
(カニューレの形状)
カニューレ12は、曲管部13を有した管状に形成されており、その一端が針基11に接続され当該針基11によって把持固定されている。
曲管部13は、管軸方向に管内の流れの方向が変化するように構成された部分であり、カニューレ12の先端側(すなわち針基11に接続されていない側のカニューレ12の端縁近傍)に設けられている。カニューレ12の先端側に設けられていることから、詳細を後述するように、曲管部13は、眼球内に挿入されて用いられる。さらに、眼球内に挿入されて用いられることから、曲管部13は、眼底の形状に対応した曲がり形状に形成されているものとする。「眼底の形状に対応した曲がり形状」とは、カニューレ12が眼球内に挿入されている状態において、曲がった先の部分(すなわちカニューレ12の先端部分)が眼底の接線方向を向くような曲がり形状のことをいう。
また、カニューレ12は、眼球内に注入する所定の粘弾性物質が管内を流れる管径(すなわち当該粘弾性物質が流れるのに十分な管内径)を有するように形成されている。眼球内に注入する所定の粘弾性物質としては、例えばヒアルロン酸ナトリウムが挙げられる。
このように形成されたカニューレ12としては、例えば以下に述べる具体例のようなものがある。
図2は、本発明に係る眼科手術器具を構成するカニューレの形状の一具体例を示す説明図である。
図例のカニューレ12は、針基11から先端までの突出量D1が例えば28mmに形成されている。さらに、先端からの距離D2が例えば10mmの範囲には、曲管部13が設けられている。そして、曲管部13は、曲げ半径Rが例えば12mmで湾曲する形状に形成されている。また、カニューレ12は、管外径φ1が例えば0.5mm、管内径φ2が例えば0.4mmとなるように形成されている。
なお、ここで挙げた具体的な形状は、本実施形態における好適な一具体例に過ぎず、かかる形状に限定されないことは言うまでもない。例えば、曲管部13は、上述したような湾曲形状ではなく、屈曲形状のものであっても構わない。以下、曲管部13における湾曲形状または屈曲形状を、単に「曲がり形状」または「曲がり」という。
(カニューレの形成材料)
上述した形状を有するカニューレ12は、弾性材料によって形成されている。さらに詳しくは、カニューレ12がトロカールカニューレの孔部に対する挿抜に適した状態となるように、当該カニューレ12における曲管部13の曲がりを矯正した場合に、その矯正のための変形が弾性変形となるような特性の材料によって形成されている。「挿抜に適した状態」とは、挿抜に支障をきたさない状態のことをいい、具体的にはカニューレ12が略真直である状態は勿論のこと、曲がりが生じているがその曲がりの度合いが真直の場合と同様に扱える程度である状態も含む。
このような特性を実現する弾性材料としては、例えば形状記憶合金が挙げられる。
形状記憶合金とは、「形状記憶」と呼ばれる特性を有する合金のことをいう。形状記憶とは、加熱することで元の状態に戻る性質のことをいう。つまり、形状記憶合金は、ある温度(変態点)以下で変形しても、その温度以上に加熱すると、元の形状に回復する性質を持った金属である。そのときの変形範囲(弾性)は、鋼等の一般的な機械要素に使われる金属に比べて、はるかに広い。また、形状記憶合金は、人体に影響を与えないという特徴も有している。
このような形状記憶合金は、所定温度(変態点)に対して高温側と低温側との両方を行ったり来たりさせて使用することが一般的である。したがって、カニューレ12の形成材料として形状記憶合金を用いる場合、当該カニューレ12は、例えば、所定温度以上で曲管部13が曲がり状態を維持するように構成される。
また、上述の特性を実現する弾性材料としては、例えば超弾性合金を挙げることもできる。
超弾性合金とは、「超弾性」と呼ばれる特性を有する合金のことをいう。超弾性とは、大きな外力を加えても変形しにくい性質のことをいう。つまり、超弾性合金は、曲げたり、伸ばしたりしても、その力を除くと、すぐ元の形状に回復する、いわばゴムのように伸縮する性質を持った金属である。超弾性合金も、上述した形状記憶合金と同様に、鋼等の一般的な機械要素に使われる金属に比べて、より弾性変形の許容幅が大きい性質を有する。
このような超弾性合金には、形状記憶合金のうち、特に変態点が常温(例えば20℃±15℃)以下に設定されたものが該当する。つまり、カニューレ12を使用する環境温度よりも変態温度を下げて、常に高温側の状態でカニューレ12を使用するのである。したがって、カニューレ12の形成材料として超弾性合金を用いる場合、当該カニューレ12は、使用時の形状の温度依存性を排除し得るようになる。
形状記憶合金または超弾性合金の具体例としては、ニッケルチタン(Ni−Ti)合金や、銅(Cu)系および鉄(Fe)系の合金等が実用化されている。ただし、形状記憶特性、加工性、耐食性等の点で優れていることから、Ni−Ti合金を用いることが好ましい。
Ni−Ti合金における形状記憶効果および超弾性効果は、マルテンサイト変態とその逆変態に伴う合金の結晶構造の変化によって起こるが、その詳細なメカニズムに関しては公知であるため、ここではその説明を省略する。
なお、Ni−Ti合金は、Ni成分とTi成分の配合を僅かに変化させることで、変態点の設定温度を変化させることが可能である。したがって、カニューレ12の形成材料としてNi−Ti合金を用いる場合には、Ni成分とTi成分の配合を適宜設定することで、当該カニューレ12に形状記憶効果を発揮させるか、または超弾性効果を発揮させるかを、任意に選択し得るようになる。
(芯棒の構成)
図1に示す芯棒20は、カニューレ12の管内に挿抜可能な棒状に形成されている。さらに詳しくは、針基11が設けられた側(すなわちカニューレ12の使用時における眼球外側)からカニューレ12の管内に挿入することによって、当該カニューレ12がトロカールカニューレの孔部に対する挿抜に適した状態となるように、当該カニューレ12における曲管部13の曲がりを弾性変形させて矯正するように構成されている。そのために、芯棒20は、カニューレ12の管内に挿入した場合に、当該芯棒20の先端部分がカニューレ12の先端から突出する程度の長さに形成することが好ましい。
また、芯棒20は、曲管部13の曲がりを弾性変形させるのに十分な剛性を有して構成されている。このような剛性を確保しつつ、カニューレ12をトロカールカニューレの孔部への挿抜に適した状態とするために、芯棒20は、例えばステンレス鋼からなる断面円形の直線棒状の部材を用いて形成することが考えられる。
芯棒20の断面形状は、カニューレ12の管内への挿入に適するように、当該カニューレ12の管内径よりもやや小さな外径(例えば0.3mm)であればよい。また、芯棒20の先端部分(挿入の際に先端側に位置する端縁近傍部分)には、カニューレ12の管内への挿入を容易化するためのテーパ形状部21を設けることが好ましい。さらに、芯棒20の基端部分(先端とは反対側の端縁近傍部分)には、カニューレ12の管内に対する挿抜のための操作を容易化しつつ、芯棒20の眼球内への脱落を防止するために、当該カニューレ12の管内径よりも大きな外径を有するノブ部22が設けられているものとする。
<2.眼科手術の手順の概要の説明>
次に、本実施形態の眼科手術器具を用いて行う眼科手術の手順を簡単に説明する。ここでは、眼科で行われる硝子体手術を例に挙げる。
硝子体手術を行う場合には、患者に対する麻酔を行った後、その患者の眼球の強膜に3か所穴を開け、それぞれの孔にトロカールカニューレを装着する。そして、各トロカールカニューレの孔部を通じて、眼球内に透明な液体を入れるための器具、眼球内を照らすための器具、および、眼科手術器具を、それぞれ眼球内に挿入する。
具体的には、先ず、第1のトロカールカニューレの孔部への挿入器具を通じて、眼球内の硝子体を取り出す(吸い出す)とともに、眼球の形態を保つための灌流液(人工の透明な液体)を眼球内に注入する。この灌流液は、硝子体の液状成分の代わりとなるものである。その後は、第2のトロカールカニューレの孔部に光ファイバー器具を挿入して眼球内を照らしつつ、さらに第3のトロカールカニューレの孔部を利用して、新生血管の増殖膜の部分を除去するための膜処理を行う。
膜処理に際しては、当該膜処理を行い易くするために、ビスコダイセクションを利用する。すなわち、第3のトロカールカニューレの孔部を通じて、上述した構成の眼科手術器具におけるカニューレ12の先端側を眼球内に挿入する。そして、針基11に接続された注射器具等から、カニューレ12の管内を通じて、眼球内における網膜と増殖膜との間に、粘弾性物質であるヒアルロン酸ナトリウムを注入する。これにより、増殖膜が網膜から浮くことになる。
その後は、ヒアルロン酸ナトリウムを注入したカニューレ12に代わって、新生血管の増殖膜の部分を切り離すための硝子体セッシまたは硝子体カッター等を、第3のトロカールカニューレの孔部を通じて眼球内に挿入する。そして、挿入した硝子体セッシまたは硝子体カッター等を用いて、網膜から浮いた状態の増殖膜を除去する膜処理を行う。
以上のような手順で増殖膜の除去を行った後、必要に応じて例えば網膜剥離があれば網膜をもとの位置に戻し、最後に網膜の裂け目を例えばレーザー光凝固療法によって眼底に癒着させて、硝子体手術を終了する。
<3.眼科手術での眼科手術器具の使用手順の説明>
次に、以上のような手順の硝子体手術において、本実施形態の眼科手術器具を使用する際の手順を、さらに詳しく説明する。
図3は、本発明に係る眼科手術器具の使用手順の一具体例を示す説明図である。
なお、ここでは、本実施形態の眼科手術器具のカニューレ体10におけるカニューレ12が、超弾性合金によって形成されている場合を例に挙げる。
本実施形態の眼科手術器具を使用する際には、当該眼科手術器具におけるカニューレ12の先端側を眼球内に挿入するのに先立ち、図3(a)に示すように、芯棒20をカニューレ体10の針基11の側からカニューレ12の管内に挿入する。これにより、カニューレ体10のカニューレ12は、曲管部13の曲がりが弾性変形によって矯正され、トロカールカニューレの孔部に対する挿抜に適した状態となる。
その後は、図3(b)に示すように、カニューレ12の管内に芯棒20を挿入した状態のまま、カニューレ体10におけるカニューレ12の先端側の部分を、眼球の強膜31に装着されているトロカールカニューレ(具体的には第3のトロカールカニューレ)32の孔部33を通じて、眼球内に挿入する。このとき、カニューレ12は、曲管部13の曲がりが芯棒20によって矯正されているので、挿入が困難になってしまうことはない。この挿入は、例えば、カニューレ体10の針基11がトロカールカニューレ32に当接してストッパとして機能するまで行う。
そして、カニューレ12の先端側の部分を眼球内に挿入した後は、カニューレ12の管内に挿入していた芯棒20を、針基11の側へ抜去する。これにより、カニューレ12は、図3(c)に示すように、芯棒20による拘束から解かれ、元の形状(すなわち曲管部13が曲がり状態を維持している形状)に回復する。つまり、カニューレ12は、曲管部13が眼球内に位置する状態となるとともに、その曲管部13が眼底34の形状に対応した曲がり形状を維持することになる。眼底34は、眼球の中心窩が存在する側の部分である。
カニューレ12の管内から芯棒20を抜去した後は、カニューレ体10における針基11に図示しない注射器具等を接続する。これにより、針基11に接続された注射器具等から、カニューレ12の管内を通じて、眼球内における網膜と増殖膜との間に、粘弾性物質であるヒアルロン酸ナトリウムを注入し得るようになる。このとき、カニューレ12は、曲管部13が眼底34の形状に対応した曲がり形状を維持している。したがって、ヒアルロン酸ナトリウムを注入する際には、その注入方向が網膜と増殖膜との隙間に沿った方向と略平行になるので、当該隙間(すなわち眼底の所望箇所)に対する注入を容易かつ効果的に行えるようになる。
ヒアルロン酸ナトリウムの注入を終了した後は、注入に使用したカニューレ12を眼球内から抜去する。カニューレ12の抜去にあたっては、先ず、当該カニューレ12が眼球内に挿入されている状態のまま、カニューレ体10における針基11から注射器具等を取り外す。そして、注射器具等を取り外した後の針基11の側から、芯棒20をカニューレ12の管内に挿入する。これにより、カニューレ12は、図3(b)に示すように、曲管部13の曲がりが弾性変形によって矯正され、トロカールカニューレ32の孔部33に対する挿抜に適した状態となる。
その後は、カニューレ12の管内に芯棒20を挿入した状態のまま、当該カニューレ12をトロカールカニューレ32の孔部33を通じて眼球外に抜去する。このとき、カニューレ12は、曲管部13の曲がりが芯棒20によって矯正されているので、眼球外への抜去が困難になってしまうことはない。すなわち、カニューレ12を抜去する際に、例えば、カニューレ12の曲管部13がトロカールカニューレ32の孔部に引っ掛かったり、カニューレ12と一緒にトロカールカニューレ32が眼球の強膜31から外れたりする、といった事態が生じるのを未然に回避し得るようになる。
カニューレ12を眼球外に抜去した後は、既に説明したように、当該カニューレ12に代わって、当該カニューレ12が挿入されていたトロカールカニューレ32の孔部33を通じて、図示しない硝子体セッシまたは硝子体カッター等を眼球内に挿入する。そして、挿入した硝子体セッシまたは硝子体カッター等を用いて、ヒアルロン酸ナトリウムの注入によって網膜から浮いた状態の増殖膜を除去する膜処理を行う。
<4.本実施形態の効果>
本実施形態で説明した眼科手術器具によれば、以下に述べる効果が得られる。
本実施形態における眼科手術器具は、カニューレ12の管内への芯棒20の挿入によって曲管部13の曲がりが矯正されるので、真直なカニューレの場合と同様に、眼球内に対するカニューレ挿抜の容易化が図れる。また、カニューレ12の管内から芯棒20を抜去すれば、当該カニューレ12の形成材料の弾性によって曲管部13の曲がり状態が回復するので、眼底34の所望箇所(具体的には網膜と増殖膜との隙間)に対する粘弾性物質(具体的にはヒアルロン酸ナトリウム)の注入を容易かつ効果的に行えるようになる。つまり、本実施形態の眼科手術器具によれば、眼底34の所望箇所に対する粘弾性物質注入の容易化と、眼球内(具体的にはトロカールカニューレ32の孔部33)に対するカニューレ12の挿抜の容易化とについて、これらを両立させることが実現可能となり、その結果としてビスコダイセクションを容易かつ安全に行うことができる。
しかも、本実施形態における眼科手術器具は、カニューレ12の管内を利用して曲管部13の曲がりを矯正する。すなわち、眼球内への粘弾性物質の注入時には粘弾性物質がカニューレ12の管内を流れる必要があるが、眼球内に対するカニューレ挿抜時には粘弾性物質がカニューレ12の管内を流れる必要はないことから、本来は粘弾性物質が流れるための部分であるカニューレ12の管内を、挿抜時にカニューレ12の管形状を矯正して拘束するための空間領域として利用している。このように、カニューレ12の管内の空間領域を二つの用途に兼用することによって、本実施形態の眼科手術器具は、粘弾性物質が流れるのに十分な管内径を確保しつつ、管外径の大きさを極力小さく形成できるようになる。さらに詳しくは、例えば特許文献2に記載されたような二重管構造を適用した場合には、内側管であるカニューレの曲がり形状を外側管によって矯正することになるため、十分な管内径を確保しようとすると外側管の分だけ全体の管外径の増加を招いてしまい、また管外径の増加を抑えようとすると十分な管内径を確保できない可能性が生じてしまうが、本実施形態の眼科手術器具によれば、カニューレ12の管内を利用して曲管部13の曲がりを矯正するので、そのような可能性が生じてしまうことがない。以上のような本実施形態の眼科手術器具によれば、十分な管内径を確保しつつ管外径の大きさを極力抑制するという要請に十分に応えることができることから、特に眼科手術用途に適用して非常に好適なものであると言える。
さらに、本実施形態における眼科手術器具は、カニューレ12の管内に眼球外側から芯棒20を挿入することによって曲管部13の曲がりを矯正する。すなわち、眼球外側からの操作によって、眼球内における曲管部13の曲がりを矯正する。したがって、眼球内に挿入されている部分について、曲がりを矯正するためにカニューレ12の構成が複雑化してしまうのを極力抑制することができる。このことからも、眼球内という狭スペースでの処置が要求される眼科手術用途に適用して非常に好適なものであると言える。
また、本実施形態における眼科手術器具は、カニューレ12を形成する弾性材料が形状記憶合金または超弾性合金であることから、鋼等の一般的な機械要素に使われる金属に比べて弾性変形の許容幅が大きい。したがって、曲管部13の曲がり状態と矯正状態とを遷移させる上で非常に好適なものとなり、粘弾性物質注入の容易化と眼球内に対する挿抜の容易化との両立を確実に実現させることができる。
特に、弾性材料が超弾性合金である場合には、カニューレ12の形状の温度依存性を排除し得るようになる。つまり、硝子体手術を行う際に、眼球内の温度等に特別な注意を払うことなく、眼科手術器具を使用することができる。
また、本実施形態における眼科手術器具は、曲管部13が眼底34の形状に対応した曲がり形状に形成されているので、眼底34の所望箇所に対する粘弾性物質の注入を、容易かつ効果的に行えるようになる。
特に、本実施形態で説明したように、曲管部13の曲がり状態と矯正状態とを遷移させる場合には、当該遷移を行わない場合に比べて、曲がり状態における曲管部13の曲がりの度合いを大きく設定することができる。これは、眼球内に対する挿抜時には曲管部13が矯正状態に遷移するので、挿抜の際の容易さ等を考慮することなく曲管部13の曲がりの度合いを設定し得るからである。このように、曲管部13の曲がりの度合いを大きく設定できれば、眼底34の形状に対応した曲がり形状の実現が容易かつ確実なものとなる。
また、本実施形態における眼科手術器具は、カニューレ12がトロカールカニューレ32の孔部33に対する挿抜に適した状態となるように、芯棒20が当該カニューレ12における曲管部13の曲がりを矯正するので、眼球内に対する挿抜に支障をきたす事態が生じるのを未然に回避することができる。つまり、カニューレ12の眼球内に対する挿抜を、容易かつ安全に行うことが可能となる。
さらに、本実施形態における眼科手術器具は、芯棒20をカニューレ12の管内に挿入するので、曲管部13の曲がり状態から矯正状態への遷移を確実に行うことができる。例えば、芯棒20を用いない場合には、カニューレ12が超弾性合金によって形成されて大きな弾性変形の許容幅を有していても、常温ではある程度の剛性があることから、そのままでは挿抜に適した状態とは成り難い。ところが、芯棒20を用いて状態遷移をアシストすれば、曲管部13が曲がり状態から矯正状態へ確実に遷移することになり、その結果としてカニューレ12の眼球内に対する挿抜を容易かつ安全に行えるようになる。
また、本実施形態における眼科手術器具は、カニューレ12が粘弾性物質の注入に十分な管内径を有しているので、眼底34の所望箇所に対して粘弾性物質を注入する場合であっても、すなわち注入物質が粘性と弾性とを併せ持つものであっても、その注入を効率よく行うことができる。
<5.変形例>
以上に本発明の実施形態を説明したが、上記の開示内容は、本発明の例示的な実施形態を示すものである。すなわち、本発明の技術的範囲は、上記の例示的な実施形態に限定されるものではない。
以下に、上述した実施形態以外の変形例について説明する。
上述した実施形態では、眼科手術器具の使用手順として、カニューレ12が超弾性合金によって形成され、当該カニューレ12の眼球内への挿入時と眼球内からの抜去時とのそれぞれについて芯棒20を用いた曲管部13の矯正を行う場合を例に挙げた。これに対して、カニューレ12が形状記憶合金によって形成されている場合には、以下に述べるような使用手順を採用することも考えられる。
例えば、眼球内の硝子体を灌流液に置換した後における眼球内の温度が、眼球外の環境温度に比べて高温となるようにしておく。そして、形状記憶合金からなるカニューレ12について、眼球内温度と環境温度との間に変態点が位置するように、当該変態点の温度を設定しておく。このような条件の下、眼球外において略真直状態となるように形状が変形されたカニューレ12を、トロカールカニューレ32の孔部を通じて眼球内に挿入する。すると、変態点を超える温度となったカニューレ12は、形状記憶効果により元の状態(すなわち曲管部13が曲がり状態を維持している形状)に回復する。つまり、眼球内において、芯棒20の挿入や抜去等を要することなく、曲管部13を矯正状態から曲がり状態へ遷移させ得るようになる。
カニューレ12を眼球内に挿入した後、当該カニューレ12を眼球内から抜去する場合には、上述したカニューレ12が超弾性合金からなる場合と同様に、当該カニューレ12の管内への芯棒20の挿入を利用して、曲管部13を曲がり状態から矯正状態へ遷移させればよい。
このような手順を採用した場合には、芯棒20の挿入を利用したカニューレ12の状態遷移を眼球内からの抜去時のみ行えばよいため、挿入時と抜去時とのいずれも行う場合に比べて、その手間を削減することができる。
なお、以上のことから、本明細書における「挿抜」とは、挿入および抜去の両方を行う場合を含むことは勿論のこと、挿入または抜去のいずれか一方のみを行う場合をも含む意味であるものとする。
また、上述した実施形態では、カニューレ12を形成する弾性材料が形状記憶合金または超弾性合金である場合を例に挙げたが、曲管部13の曲がり状態と矯正状態との遷移が弾性変形となるような特性を実現可能であれば、他の金属や樹脂を用いても構わない。
また、上述した実施形態では、カニューレ12の管内へ挿入される芯棒20が、曲管部13の曲がりを矯正するためだけに用いられる場合を例に挙げた。これに対して、芯棒20は、その先端部分がカニューレ12の先端から突出する程度の長さに形成されることから、曲管部13の曲がりを矯正する機能に加えて、他の機能を兼ね備えるように構成することも考えられる。他の機能としては、例えば、芯棒20の先端部分をヘラ状に形成して、これにより除去すべき増殖膜等を解したり端縁を捲り上げたりする機能が挙げられる。
また、上述した実施形態では、ビスコダイセクションのためにカニューレ12の管内を粘弾性物質であるヒアルロン酸ナトリウムが流れる場合を例に挙げたが、ヒアルロン酸ナトリウム以外の粘弾性物質を用いる場合であっても、または粘弾性物質以外の薬液(すなわち粘性または弾性のいずれかを有さない薬液)を用いる場合であっても、本発明を適用することは可能である。
また、上述した実施形態では、眼科で行われる硝子体手術を例に挙げて説明したが、硝子体手術以外の眼科手術であっても、眼球内に薬液等を注入する必要があれば、当該注入を本発明に係る眼科手術器具を用いて行うことが考えられる。
以上に述べたように、本発明は、上述した実施形態の内容に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
特に、上述した実施形態では、発明内容の理解の容易化を図るために、具体的な数値を挙げて説明を行っているが、当該数値は発明を具現化するための一具体例に過ぎず、必要に応じて適宜変更可能であることは勿論である。
10…カニューレ体
11…針基
12…カニューレ
13…曲管部
20…芯棒
31…強膜
32…トロカールカニューレ
33…孔部
34…眼底

Claims (6)

  1. 眼科で行われる手術に用いられる眼科手術器具であって、
    弾性材料により曲管部を有した管状に形成され、当該曲管部が眼球内に挿入されて用いられるカニューレと、
    前記カニューレの管内に眼球外側から挿抜可能な棒状に形成され、当該管内への挿入により前記曲管部の曲がりを弾性変形させて矯正する芯棒と
    を備えることを特徴とする眼科手術器具。
  2. 前記弾性材料が形状記憶合金である
    ことを特徴とする請求項1記載の眼科手術器具。
  3. 前記弾性材料が超弾性合金である
    ことを特徴とする請求項1記載の眼科手術器具。
  4. 前記曲管部は、眼底の形状に対応した曲がり形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の眼科手術器具。
  5. 前記カニューレは、眼球の強膜に装着されたトロカールカニューレの孔部を通じて眼球内に挿入されるものであり、
    前記芯棒は、前記カニューレが前記孔部に対する挿抜に適した状態となるように前記曲管部の曲がりを矯正するものである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の眼科手術器具。
  6. 前記カニューレは、眼球内に注入する所定の粘弾性物質が管内を流れる管径を有する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の眼科手術器具。
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