JP2012175314A - 車両の運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)は、狭小路における自車10と、道路境界21,22と、電柱23,24との位置関係を上方から見て示し、(b)は、自車10が狭小路内で (a)のような道路幅方向右寄り位置に居る時のモニタ画面5を示す。モニタ画面5には、下半分に自車周辺の俯瞰画像を、また上半分に自車前方走行路の鳥瞰画像を表示し、更に、左右ドアミラーの外端を通って画面に沿って上下方向へ垂直な自車通過幅表示線54,55を表示する。自車が(a)のような右寄り位置に居る場合、直進時に、最幅狭部を構成する電柱24と接触して通過不能であることが、(b)のモニタ画面5上における自車通過可能幅表示線55と電柱24の画像との相対位置から容易に把握することができる。
【選択図】図11
Description
そのため、前方道路にある単一の障害物が一時的に、上下方向に並べた自車周辺俯瞰画像および道路環境画像の双方に表示されたり、この障害物が、上下方向に並べた自車周辺俯瞰画像および道路環境画像の何れにも表示されないことがある。
先ず本発明の前提となる車両の運転支援装置は、自車および自車周辺と、自車前方とを、運転者が目視し得るようモニタ画面に表示して、車両の運転を支援するようにしたものである。
前方走行路画像作成手段は、 直進走行時における自車前方走行路内の所定位置にある側部の後方への流れが自車の長手方向に沿うように変換され、自車前方走行路が、自車から所定の見下ろし角をもって見た鳥瞰画像として表示された前方走行路画像を作成するものである。
自車の少なくとも前端部および自車前端部周辺の走行路に係わる自車周辺画像が、自車を真下に見下ろすように見た俯瞰画像であり、また、
自車前方の走行路に係わる前方走行路画像が、直進走行時における自車前方走行路内の所定位置にある側部の後方への流れが自車の長手方向に沿うように変換され、自車前方走行路が、自車から所定の見下ろし角をもって見た鳥瞰画像であるため、
自車周辺画像の自車走行方向前方側における走行方向横断線に、前方走行路画像の自車走行方向後方側における走行方向横断線が重なるよう、これら自車周辺画像および前方走行路画像を相互に接続して連続画像を得るとき、自車周辺画像および前方走行路画像間の連続感を容易に優れたものとなし得る。
同じ障害物が、上方の前方走行路画像から消えた後に、下方における自車周辺画像のずれた位置から現れて、自車周辺の環境を両画像における表示から把握するのが困難であるという問題も回避することができる。
<第1実施例の構成>
図1は、本発明の第1実施例になる運転支援装置の全体構成を示す機能別ブロック線図で、1は前端カメラ、2は右側カメラ、3は左側カメラをそれぞれ示す。
この設置に当たっては前端カメラ1を、車両進行方向の正面で、且つ、45°前方下向きに指向させる。
そして前端カメラ1は、広角(画角が例えば180°)カメラとし、自車前端部10Fの左右隅角部をも含む自車前端部10Fやその周辺走行路部分に関した前周辺画像(第1鳥瞰画像)を撮影するものとする。
ここで鳥瞰画像とは、自車から図2(b)のように所定の見下ろし角をもって見た前方画像を意味するものである。
ここで俯瞰画像とは、自車10を真下に見下ろすように見た平面画像を意味するものである。
左側カメラ3は、同じく図2(a),(b)に示すように、自車10の左ドアミラー10L付近に略下向きに設置した広角(画角が例えば180°)カメラで、左ドアミラー10Lの付近における自車10の側面やその周辺走行路部分を含む左周辺画像(俯瞰画像)を撮影するものとする。
モニタ5は、車室内インストルメントパネルなど、運転席の近辺に設置して、運転者がモニタ画面上の上記運転支援画像を視認し得るようになす。
この第2鳥瞰画像に係わる仮想カメラ7は進行方向遠方の障害物を含む範囲の画像を撮影し、特に、仮想カメラ7の光軸中心が図4(b)に示すごとく路面と交差する位置を第2鳥瞰画像の下端(自車10に一番近い端)として第2鳥瞰画像を作成する。
この第3鳥瞰画像に係わる仮想カメラ8は進行方向遠方の障害物を含む範囲の画像を撮影し、特に、仮想カメラ8の光軸中心が図4(b)に示すごとく路面と交差する位置を第2鳥瞰画像の下端(自車10に一番近い端)として第2鳥瞰画像を作成する。
当該合成した鳥瞰画像は、本発明における前方走行路画像に相当し、従って右側用鳥瞰視点変換部110、左側面鳥瞰視点変換部115、および鳥瞰画像合成部120は、本発明における前方走行路画像作成手段に相当する。
鳥瞰画像重畳部130は、鳥瞰画像合成部120からの第2鳥瞰画像および第3鳥瞰画像の合成画像に、マスクアイコン記憶部132からのマスクアイコンと、オプティカルフロー位置強調線記憶部134からの延長線アイコンとを重畳する。
俯瞰画像重畳部170は、俯瞰画像合成部160で合成された自車前部周辺の俯瞰画像に対し、自車アイコン記憶部175に記憶されている自車アイコンを重畳して、自車前部を含む自車周辺を真上から真下に見下ろした俯瞰画像を作成して、画像接続部140へ出力する。
従って画像接続部140は、本発明における画像接続手段に相当する。
この場合は、自車前方鳥瞰画像51および自車前部周辺俯瞰画像52内における歪みを、Z=0の地面において同一箇所が同一形状となるように画像変換し、当該箇所を基準にして自車前方鳥瞰画像51および自車前部周辺俯瞰画像52の相互接続を行う。
このため、接続境界線53は直線とならず、自車10を基準にしてこれからの距離が略等しい円弧形状、若しくは、カメラのレンズ歪みに近い形状となる。
図6(a)に示すごとく、鳥瞰画像51がレンズ歪み等の原因で歪んでおり(歪み具合をグリッド線の変形により示す)、俯瞰画像52がレンズ歪み等の原因で歪んでおり(歪み具合をグリッド線の変形により示す)、両画像51,52の接続に際して基準となる接続境界線51a,52aが図示のごとくに湾曲している場合、両画像51,52の接続を以下のごとくに行う。
これによって、鳥瞰画像51と俯瞰画像52とを、湾曲していても境界線51a,52aにおいて相互に接続することができる。
しかし、実際のカメラにおけるレンズの歪み特性を考慮すると、図6に示すように、カメラ光軸中心を基準とした上下方向と、左右方向の直線以外は湾曲しており、特に、少ないカメラ数で自車の全周囲を撮影しようとすると、カメラ一つ当たりでの撮影範囲を広くする必要があるため、撮影範囲の広い広角レンズ付きのカメラを利用することとなり、撮影画像の周辺部では、像の歪みを生じやすい。
俯瞰画像52については、自車真上の任意の距離から、地面に対して垂直方向に見下ろした画像であり、地表面(Z=0面)を基準にして、上下左右方向(車両基準のXY平面)の歪みが生じないよう視点変換されているため、鳥瞰画像51のように、XY平面での左右方向の直線が、曲線に表示されることはない。
この場合、上図と下図の接続箇所は直線状にはならず、湾曲した状態で、且つ、各々の画像に多少の歪みはあるものの、運転者が死角を確認するには充分なレベルの画像となる。
車両が前進した場合奥行き方向において、自車10が一定速度であるにも関わらず、モニタ内のある画素の箇所では路面上の固定障害物がゆっくりと画面内で自車10に接近して、同一モニタ内の別の箇所では路面上の固定障害物が急激に早く自車10に接近するなど、実際と異なった接近速度で表示されるという問題が発生してしまう。
しかし本実施例では図5に示すように、自車10から所定距離離れた左右箇所にある進行方向のオプティカルフロー54,55を、鳥瞰画像51および俯瞰画像52の双方に亘って延在するよう、自車進行方向と平行、且つ、直線状に表示するため、図5(b)に示すように、鳥瞰画像51と俯瞰画像52との接続境界線53で、路面固定障害物の自車への接近速度の不均一が発生する表示であっても(接続境界線53が湾曲していても)、自車から左右方向に所定距離離れた箇所における、進行方向と平行で、且つ、直線状のオプティカルフローを作成することは可能である。
従って、モニタ内画像と運転者が視認している障害物との対比に要する時間を短くでき、且つ、たとえモニタを注視していたとしても、遠方と自車直近の死角に至るまで間での情報を連続してモニタ内で把握することができるため、即座に、精度の高い運転操作を実行することが可能であるという効果を奏し得る。
図3の制御プログラムは図示せざるイグニッションスイッチのON時に開始され、先ずステップS10において、自車10に設置されたカメラ1〜3や、図示せざるレーザレンジファインダおよび超音波センサ等の各種センサを起動する。
ステップS30においては、図1の起動スイッチ4がONされたか否かを判断し、起動スイッチ4がONされていれば、運転者がシステムの作動を希望していないため、制御をステップS20に戻して待機し、起動スイッチ4がONされていれば、運転者がシステムの作動を希望しているため、制御をステップS40以降に順次進める。
ステップS50においては、車両前端の車幅方向中央に設置された前端カメラ1の映像から、遠方の画素部分を切り出して第1鳥瞰画像を作成する。
ステップS60においては、ステップS50で作成した第1鳥瞰画像を、ステップS40で設定したオプティカルフロー箇所(左ドアミラー先端部)となる様に視点(剪断)変換して第3鳥瞰画像を作成する(図1の左側用鳥瞰視点変換部115)。
このため、自車正面の障害物が単一であっても、この単一障害物が第2鳥瞰画像と第3鳥瞰画像との両方の画像に存在することとなり、障害物の正確な数を把握しづらい。
この問題を解決するため、第2鳥瞰画像と第3鳥瞰画像の両方に映っている画素については、他の色等でマスキング処理を施すこととする。
起動スイッチ4がOFFされない間は、ステップS120での「起動スイッチ4のOFF判定」を継続して、引き続き上記した運転支援画像のモニタ表示を行う。
起動スイッチ4がOFFされると、ステップS120がステップS130を選択するようになり、このステップS130において、モニタ5における運転支援画像を消して非表示にし、図3の制御プログラムを終了する。
上記のごとくに作成してモニタ5に表示させる運転支援画像を、図7に基づき以下に詳述する。
図7(a)は、自車の真上から真下への視点で見た自車前部周辺俯瞰画像52の全体を示し、前記した視点変換やオプティカルフローの方向を理解し易くなるよう、地表面(Z=0面)における格子状のメッシュを併記した。
本実施例では、自車前部周辺俯瞰画像52の走行方向横断線52aよりも図の下半分領域56を、ここに映し出された自車アイコン57およびその周辺画像と共に、運転支援画像のうちの自車前部周辺俯瞰画像として利用する。
この画像変換は、図示のない走行路の消失点が、普通の鳥瞰画像だと略画像の中央に位置するが、その消失点を2つに分けて、走行路の自車左右側面から所定距離離れた位置(所定の側部)に配置するように変換した画像である。
これら領域の画像はそれぞれ、Z=0面(地表面)において連続性を確保し、且つ、接続部での大きさを同じにするため、第2鳥瞰画像と第3鳥瞰画像の倍率を調整している。
上記した第1実施例の作用を図8,9に基づき以下に詳述する。
図8は、狭小路における自車10(10-1,10-2,10-3の3位置で示した)と、道路(壁)21,22と、電柱23,24等の立体障害障害物との位置関係を上方から見て示し、
図9(a),(b),(c)はそれぞれ、自車10が図8における10-1の位置、10-2の位置、および10-3の位置に居る時のモニタ画面5を示す。
22は自車の進行方向に対しての道路の右端部(稜線)、若しくは、右壁や側溝で、自車の走行可能領域の右境界を示す。
23は、道路の自車進行方向に対して、左側に設置されている電柱(立体障害物、標識、ポール、ガードレール、側溝等)を示し、
24は道路の自車進行方向に対して、右側に設置されている右電柱(立体障害物、標識、ポール、ガードレール、側溝等)を示す。
なお図8におけるL1位置、L2位置、およびL3位置はそれぞれ、自車10が10-1の位置、10-2の位置、および10-3の位置に居る時の図9(a),(b),(c)に示すモニタ画面5の画像接続境界線53(俯瞰画像および鳥瞰画像間の境界)に映し出される自車前方位置を示す。
本実施例ではオプティカルフロー54,55を、自車10の左右ドアミラー先端部にある進行方向のオプティカルフローとして自車通過可能幅表示線としたが、これに限られるものではない。
また、このオプティカルフロー上に重畳するように運転者が認識可能な自車通過可能幅表示線(走行路通過可能幅表示線)を設けてもよい。
鳥瞰画像部では、前端オプティカルフローントカメラ1の映像を処理して、自車がステアリング中立状態で直進した時、オプティカルフロー54,55の左接続箇所と右接続箇所で、モニタ画面5の上下方向に対して平行になるようにする。
反面、鳥瞰画像側では、剪断変換や遠近変換等を用いて、Z=0面を基準にした視点変換を行っているため、特に電柱23,24や駐車車両等の立体障害物は歪んで表示されることになる。
この際に、Z=0面を基準にして、2画面の両方に映っている画素部については、どちらか片方の画面を採用する、若しくは、図9に黒三角部で示すようにマスキングする。
これによって、実際には一つしか存在しない障害物が、モニタ画面5内に複数個表示されてしまうのを防止することができる。
従って、左電柱23および右電柱24がともに鳥瞰画像側に表示されている。
また自車10が図8に10-2で示す位置に居る時のモニタ画面5を示す図9(b)では、鳥瞰画像と俯瞰画像との接続境界線53は、図8のL2位置を表示している。
従って、俯瞰画像側に左電柱23が表示され、鳥瞰画像側に右電柱24が表示されている。
更に自車10が図8に10-3で示す位置に居る時のモニタ画面5を示す図9(c)では、鳥瞰画像と俯瞰画像との接続境界線53は、図8のL3位置を表示している。
従って、俯瞰画像側に左電柱23が表示されなくなり、鳥瞰画像側に右電柱24が表示されている。
従って、自車10を左右の道路端部21,22に寄せる行動(幅寄せ)において、従来のように道路端が放射線状になって、運転者が自車側面の延長線との関係を把握できないという問題を生ずることがないと共に、幅寄せに利用する環境情報(道路端部と自車側面の延長線との角度)が歪むという問題を生ずることもない。
また、自車の遠方までモニタ画面5内に表示されるため、幅寄せ行動を事前に開始することができて、安全運転支援に大いに有用である。
更に、俯瞰画像のみに比べて、道路端部も自車の遠方から表示されているため、行動の準備ができ、安心感も提供できるといった効果を有する。
上記した第1実施例の効果を図10,11に基づき以下に説明する。
図10(a)および図11(a)はそれぞれ、狭小路における自車10と、道路(壁)21,22と、電柱23,24との位置関係の二例を上方から見て示し、
図10(b)は、自車10が狭小路内で図10(a)のような道路幅方向左寄り位置に居る時のモニタ画面5を示し、
図11(b)は、自車10が狭小路内で図11(a)のような道路幅方向右寄り位置に居る時のモニタ画面5を示す。
具合的には、図10(b)のモニタ画面5から、これに垂直なオプティカルフロー(自車通過可能幅表示線)54,55間の走路幅内に、道路の稜線(壁)21,22や障害物である電柱23,24の画像が存在していないのを認知することができ、このまま自車10を直進させても、周辺環境との接触が無いことを容易に把握することができる。
具合的には、図11(b)のモニタ画面5から、これに垂直なオプティカルフロー(自車通過可能幅表示線)54,55間の走路幅内に、障害物である電柱24の画像が存在しているのを認知することができ、このまま自車10を直進させると、電柱24に接触することを容易に把握することができる。
自車周辺画像52の自車走行方向前方側における走行方向横断線52aに、前方走行路画像51の自車走行方向後方側における走行方向横断線51aが重なるよう、これら自車周辺画像および前方走行路画像を相互に接続して連続画像を得るとき、自車周辺画像および前方走行路画像間の連続感を容易に優れたものとなし得る。
同じ障害物が、上方の前方走行路画像から消えた後に、下方における自車周辺画像のずれた位置から現れて、自車周辺の環境を両画像における表示から把握するのが困難であるという問題も回避することができる。
該左右のオプティカルフロー54,55間に障害物が存在している場合は、回避行動(操舵)を取る必要があり、該オプティカルフロー54,55間に障害物が存在していない場合には、そのまま直進可能であることを容易に把握できるという画面表示になっており、運転支援に大いに有用である。
また同じ理由から、現在の自車位置のまま直進した場合において、道路稜線(壁)や電柱との接触判断を、最幅狭部がモニタ画面5内の遠方(鳥瞰映像部)にある段階から判断可能であり、且つ、左右の垂直オプティカルフロー54,55間における障害物の有無を確認するといった直感的な表示で当該判断が可能であるといった効果を奏することができる。
自車が直進する時に、障害物の有無を確認すべき領域(左右のオプティカルフロー54,55間)の境界を把握し易く、上記の効果を更に顕著なものにすることができる。
鳥瞰画像における奥行方向の情報の歪みが少なく、表示画面から奥行感を把握し易く、上記の効果を更に顕著なものにすることができる。
図12は、本発明の第2実施例になる運転支援装置の全体構成を示す機能別ブロック線図で、1は前端カメラ、2は右側カメラ、3は左側カメラ、6はレーザレンジファインダ群、7は超音波センサ群をそれぞれ示す。
左側カメラ3は、同じく図2(a),(b) につき前述したごとく、左ドアミラー10L付近に略下向きに設置し、左ドアミラー10Lの付近における自車10の側面やその周辺走行路部分を含む左周辺画像(俯瞰画像)を撮影する広角(画角が例えば180°)カメラとする。
超音波センサ群7は、自車の左右両方の前隅角部付近に、所定の間隔と角度を持って複数個設置し、自車前方の直近に存在する立体障害物までの距離を検出するものとする。
モニタ5は、車室内インストルメントパネルなど、運転席の近辺に設置して、運転者がモニタ画面上の上記運転支援画像を視認し得るようになす。
鳥瞰画像重畳部130は、鳥瞰画像合成部120からの第2鳥瞰画像および第3鳥瞰画像の合成画像に、マスクアイコン記憶部132からのマスクアイコンと、オプティカルフロー位置強調線記憶部134からの延長線アイコンとを重畳する。
画像接続部140は、鳥瞰画像重畳部130で作成された鳥瞰画像と、後述するように俯瞰画像重畳部170で作成された俯瞰画像とを接続して、モニタ5へ出力する。
右側用俯瞰視点変換部152は、右側カメラ2で撮影した自車右側面の画像を、自車の真上から見下ろした第2俯瞰画像に視点変換して、俯瞰画像合成部160へ出力する。
左側用俯瞰視点変換部154は、左側カメラ3で撮影した自車左側面の画像を、自車の真上から見下ろした第3俯瞰画像に視点変換して、俯瞰画像合成部160へ出力する。
俯瞰画像合成部170は、俯瞰画像合成部160で合成された自車周辺の俯瞰画像に、自車アイコン記憶部175に記憶されている自車アイコンを重畳し、自車を含む自車周辺を真上から見下ろした画像に合成して、画像接続部140へ出力する。
自車アイコン記憶部175は、自車の正面と左右側面の位置部のアイコンを記憶し、俯瞰画像重畳部170へ出力する。
周辺環境検出部210は、レーザレンジファンダ群6、超音波センサ群7、画像処理部220から、自車前方の環境情報(障害物の配置や、走行可能エリアの特定情報)を取得して最狭部幅員検出部230へ出力する。
表示自動起動部235は、最狭部までの距離(例えば、最狭部までの距離が6m以上で、且つ、20m以下)に基づいて、本実施例の運転支援装置を起動する信号を出力する。
左ギャップ検出部242は、自車が最狭部検出部230で検出した最狭部へ直進した時に、自車の左側面と、最狭部を構成する左障害物とのギャップ(距離)を検出して、その結果を左オプティカルフロー位置決定部246へ出力する。
左オプティカルフロー位置決定部246は、左ギャップ検出部242からの出力を受け、自車左側面からのギャップ(距離)だけ離れた位置に、モニタ5内で垂直に延在するオプティカルフロー位置を決定し、左側鳥瞰視点変換部255へ出力する。
図13の制御プログラムは図示せざるイグニッションスイッチのON時に開始され、先ずステップS10において、自車10に設置されたカメラ1〜3や、レーザレンジファインダ群6および超音波センサ群7などの各種センサを起動する。
ステップS200においては、ステップS20で計測した自車正面方向の幅員が所定値以下の最狭部(例えば幅員3.5m以下の箇所)が在るか否かをチェックし、
所定値(3.5m)以下の幅員箇所が無ければ、システムの作動(運転支援)が不要であるため、制御をステップS20に戻して待機し、
所定値(3.5m)以下の幅員箇所が在れば、システムの作動(運転支援)が必要であるため、制御をステップS210以降に順次進める。
ステップS220においては、ステップS210で検出した第2所定距離(6m)の範囲内の最狭部に自車がそのまま直進した場合における、自車右側面から最狭部右側障害物までの右ギャップと、自車左側面から最狭部左側障害物までの左ギャップとを演算する。
ステップS220で演算した最狭部の左側障害物までの左ギャップ位置を、自車左側においてモニタ5上で垂直となる左オプティカルフロー(視点)位置に設定する。
ステップS240においては、上記の第1鳥瞰画像を、ステップS220で設定した右ギャップ位置(右オプティカルフロー位置)となるように視点(剪断)変換して、自車右側の第4鳥瞰画像を作成する。
ステップS250においては、上記の第1鳥瞰画像を、ステップS220で設定した左ギャップ位置(左オプティカルフロー位置)となるように視点(剪断)変換して、自車左側の第5鳥瞰画像を作成する。
なお視点変換の種類にもよるが、剪断変換であれば、概ねステップS230で設定した左右オプティカルフロー位置と、モニタ上辺との交点を底辺とし、鳥瞰画像と俯瞰画像との接続部で、且つ、自車左右方向の中心(0X)の延長線との交点を頂点とした三角形部分が、第4鳥瞰画像および第5鳥瞰画像のZ=0面における同一箇所撮影領域に該当する。
本実施例においては、第1実施例のように左右垂直オプティカルフロー位置が所定位置(自車ドアミラー先端部位置)に固定されているのでなく、最狭部の左右障害物の位置により決まるためであり、本実施例においては自車の横位置が変化した場合でも、道路に対する左右オプティカルフロー位置が変化しない。
ステップS280で自車が最狭部を未だ通過していないと判定する間は、ステップS280でのチェックを繰り返して、自車が最狹部を通過するまで待機する。
ステップS280で自車が最狭部を通過したと判定すとき、制御をステップS130に進め、モニタ5における運転支援画像を消して非表示にし、図13の制御プログラムを終了する。
上記した第2実施例の作用を図14,15に基づき以下に詳述する。
図14は、狭小路における自車10(10-4,10-5の2位置で示した)と、道路(壁)21,22と、電柱25等の立体障害障害物との位置関係を上方から見て示し、
図15(a),(b)はそれぞれ、自車10が図14における10-4の位置、および10-5の位置に居る時のモニタ画面5を示す。
22は自車の進行方向に対しての道路の右端部(稜線)、若しくは、右壁や側溝で、自車の走行可能領域の右境界を示す。
25は、道路の自車進行方向に対して、左側に設置されている電柱(立体障害物、標識、ポール、ガードレール、側溝等)を示す。
なお図14におけるL4位置およびL5位置はそれぞれ、自車10が10-4の位置および10-5の位置に居る時の図15(a),(b)に示すモニタ画面5の画像接続境界線53(俯瞰画像および鳥瞰画像間の境界)に映し出される自車前方位置を示す。
これら左右オプティカルフロー(走行路通過可能幅表示線)61,62は、自車位置10-4において障害物が未だ近くにないことから、最狭部(幅員)を画成する道路の左端部(稜線)、若しくは、左壁や側溝などの左右境界線21,22によって決まり、これら左右境界線21,22から前記した左右ギャップだけ内側に設定される。
これら左右オプティカルフロー(走行路通過可能幅表示線)63,64は、自車位置10-5において電柱25が近くに存在することから、最狭部(幅員)を画成する左側の電柱25と、道路の右境界線22とによって決まり、これら電柱25および右境界線22から前記した左右ギャップだけ内側に設定される。
鳥瞰画像部では、前端オプティカルフローントカメラ1の映像を処理して、自車がステアリング中立状態で直進した時、オプティカルフロー54,55の左接続箇所と右接続箇所で、モニタ画面5の上下方向に対して平行になるようにする。
従って、本実施例における左右オプティカルフロー(走行路通過可能幅表示線)61,61および62,63は、道路環境によって決まり、自車の左右位置が変化しても固定されたままである。
従って、俯瞰画像側および鳥瞰画像側には左右道路境界21,22と、これから所定ギャップだけ内側における左右オプティカルフロー(走行路通過可能幅表示線)61,61とが表示されている。
従って、俯瞰画像側に左右道路境界21,22が表示され、鳥瞰画像側に左電柱25および右道路境界22が表示され、これら俯瞰画像側および鳥瞰画像側の双方に、左電柱25から所定ギャップだけ内側における左オプティカルフロー(走行路通過可能幅表示線)63と、右道路境界22から所定ギャップだけ内側における右オプティカルフロー(走行路通過可能幅表示線)64とが表示されている。
そして、最狭部における通過可能な経路の左右端に位置する箇所の左右オプティカルフロー(走行路通過可能幅表示線)63,64が、モニタ画面5に平行で、且つ、俯瞰画像および鳥瞰画像を通る直線として表示されるため、自車位置10-5から道路最狭部(電柱25)までの経路を鳥瞰画像内で想起し易い。
従って、第1実施例の場合、自車を横方向で何処まで最狭部に接近させも大丈夫なのか予測しづらい表示であったのに対し、第2実施例においては、最狭部である環境側を基準にして、走行可能経路の左右端部に直線オプティカルフローを設定するため、
走行可能経路部分を想起しやすく、当該経路内で所望の経路、例えば運転席側、若しくは、助手席側へ、ギリギリに自車を寄せることも可能となる。
上記した第2実施例の効果を図16,17に基づき以下に説明する。
図16(a)および図17(a)はそれぞれ、自車10が図14に10-5で示す位置に居る時における自車10と、道路(壁)21,22と、電柱25との位置関係を、自車10の横位置が異なる場合につき、上方から見て示し、
図16(b)は、自車10が狭小路内で図16(a)のような道路幅方向左寄り位置に居る時のモニタ画面5を示し、
図17(b)は、自車10が狭小路内で図17(a)のように更に道路幅方向右寄り位置に居る時のモニタ画面5を示す。
つまり、道路最狹部を画成する道路環境を基準に左右オプティカルフロー63,64(61,62)を設定したため、画像処理の演算負荷を減ずることができてコスト的に有利である。
左右オプティカルフロー63,64(61,62)の幅が、第1実施例における自車通過可能幅表示線54,55よりも広く表示されることになる。
従って本実施例では、道路環境側最狭部における、通り抜け可能な経路の幅を、これがモニタ5内の遠方(鳥瞰画像部)にある段階から判断できるという効果が奏し得られる。
2 右側カメラ
3 左側カメラ
4 軌道スイッチ
5 モニタ
6 レーザレンジファインダ群
7 超音波センサ群
7〜9 仮想カメラ位置
10 自車
21,22 左右道路境界
23,24,25 電柱
51 自車前方鳥瞰画像
51a 走行方向横断線
52 自車前部周辺俯瞰画像
52a 走行方向横断線
53 画像接続境界線
54,55 オプティカルフロー(自車通過可能幅表示線)
57 自車アイコン
61,62 オプティカルフロー(走行路通過可能幅表示線)
63,64 オプティカルフロー(走行路通過可能幅表示線)
100 コントロールユニット
110 右側用鳥瞰視点変換部
115 左側用鳥瞰視点変換部
120 鳥瞰画像合成部
130 鳥瞰画像重畳部
132 マスクアイコン記憶部
134 オプティカルフロー位置強調線記憶部
140 画像接続部
150 前端用俯瞰視点変換部
152 右側用俯瞰視点変換部
154 左側用俯瞰視点変換部
160 俯瞰画像合成部
170 俯瞰画像重畳部
175 自車アイコン記憶部
200 コントロールユニット
210 周辺環境検出部
220 画像処理部
230 最狭部幅員検出部
235 表示自動起動部
240 右ギャップ検出部
241 左ギャップ検出部
244 右オプティカルフロー位置決定部
246 左オプティカルフロー位置決定部
250 右側用鳥瞰視点変換部
255 左側用鳥瞰視点変換部
Claims (7)
- 自車および自車周辺と、自車前方とを、運転者が目視し得るようモニタ画面に表示して、車両の運転を支援するようにした装置において、
自車の少なくとも前端部および自車前端部周辺の走行路が、自車を真下に見下ろすように見た俯瞰画像として表示された自車周辺画像を作成する自車周辺画像作成手段と、
直進走行時における自車前方走行路内の所定位置にある側部の後方への流れが自車の長手方向に沿うように変換され、自車前方走行路が、自車から所定の見下ろし角をもって見た鳥瞰画像として表示された前方走行路画像を作成する前方走行路画像作成手段と、
これら手段で作成した自車周辺画像および前方走行路画像を、自車周辺画像の自車走行方向前方側における走行方向横断線に、前方走行路画像の自車走行方向後方側における走行方向横断線が重なるよう、相互に接続して連続画像となし、前記モニタ画面に表示する画像接続手段とを
具備してなることを特徴とする車両の運転支援装置。 - 請求項1に記載された車両の運転支援装置において、
前記自車周辺画像内或いは前記前方走行路画像内に表示された前方走行路の通過可能な幅を示す相互に離間した略直線の走行路通過可能幅表示線を、前記自車周辺画像および前方走行路画像内における走行路に沿うよう配して前記連続画像内に設定する走行路通過可能幅表示線設定手段を設けたことを特徴とする車両の運転支援装置。 - 請求項2に記載された車両の運転支援装置において、
前記走行路通過可能幅表示線設定手段は、自車周辺画像に設けた自車通過可能幅表示線および前方走行路画像に設けた走行路通過可能幅表示線を個別に重畳表示して設定するものであり、
前記画像接続手段は、これら自車周辺画像および前方走行路画像の前記接続に際し、自車周辺画像および前方走行路画像の前記自車通過可能幅表示線または走行路通過可能幅表示線が相互に略直線状につながるよう矯正して、該自車周辺画像および前方走行路画像の接続を行うものであることを特徴とする車両の運転支援装置。 - 請求項3に記載された車両の運転支援装置において、
前記画像接続手段は、自車周辺画像および前方走行路画像の前記自車通過可能幅表示線または走行路通過可能幅表示線が相互に略直線状につながるよう矯正するに際し、前記前記自車周辺画像の剪断変換により該矯正を行うものであることを特徴とする車両の運転支援装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載された車両の運転支援装置において、
前記画像接続手段は、前記自車周辺画像および前方走行路画像の前記接続を地表面において行うものであることを特徴とする車両の運転支援装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載された車両の運転支援装置において、
前記画像接続手段は、前記自車周辺画像および前方走行路画像の前記接続時に、相互に重複する画素部をマスキングして表示させないようにしたものであることを特徴とする車両の運転支援装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載された車両の運転支援装置において、
前記画像接続手段は、前記自車周辺画像および前方走行路画像の前記接続に際し、前記自車周辺画像を撮影するカメラの光軸と地表面との交差部において該接続を行うものであることを特徴とする車両の運転支援装置。
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