JP2012173681A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のカバーを連動して開閉する場合に、簡易な構成でカバーの閉鎖順序を規定できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】開閉連動機構30は、側面カバー24に接続される第1ラック31と、上面カバー25に接続される第2ラック32と、ピニオン33とを備えている。ピニオン33は、第1ラック31と噛み合う第1歯車33aと、第2ラック32と噛み合う第2歯車33bとを備えている。第2歯車33bにはトルクリミッターが内蔵されており、第1歯車33aと別個に回転可能となっている。側面カバー24及び上面カバー25を開いていくと、側面カバー24が最大開放位置に到達するまでに上面カバー25が操作パネル21に衝突して最大開放位置に到達する。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に画像形成装置の外装カバーを開閉する際の操作性の向上に関するものである。
従来、像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着させて可視画像(トナー像)とし、記録媒体上に転写する電子写真方式の画像形成装置が知られている。このような画像形成装置においては、現像装置にトナーを補給するトナー容器をカートリッジ化したトナーカートリッジ、或いは現像装置とトナー容器を一体化した現像カートリッジを用いることにより、メンテナンス性を向上させる方法が実用化されている。
ところで、トナーカートリッジや現像カートリッジが画像形成装置の内部上方に搭載されている場合、装置本体上面の排出部(記録紙積載部)に設けられた上面カバーを開放してカートリッジの交換を行う。また、画像形成装置内部で紙詰まり(ジャム)が発生した場合にも上面カバーを開放してジャム処理を行う。しかし、装置本体の上方に画像読取部が設置された複合機においては上面カバーを大きく開放することができず、カートリッジの交換やジャム処理の作業性が悪くなっていた。
上面カバーの開放角度を大きく取るためには、装置上面から画像読取部までの空間を広くすれば良いが、画像読取部の位置が高くなるため、画像読取部及びこれに付設された操作部の操作性が低下する。また、装置全体の寸法が大きくなり、近年要望の高い小型化、コンパクト化にも反することとなる。さらに、画像読取部を画像形成装置本体に対しヒンジ部を介して開閉可能に取り付けることも考えられるが、画像読取部は重量が大きいため開閉作業は作業者の大きな負担となる。また、重量の大きい画像読取部の開閉支点に掛かる負荷も大きくなるため、ヒンジ部の強度を高める等の対策により負荷に耐えられる構成とする必要があり、コストアップに繋がるとともに安全面においても問題があった。
そこで、例えば特許文献1には、側面カバーと上面カバーにラックを連結し、それぞれのラックに噛み合うピニオンを設けることにより、操作し易い側面カバーの開閉により上面カバーも連動して開閉するようにした画像形成装置が開示されている。
特許文献1の方法によれば、側面カバーと上面カバーとが同時に開放されるため、メンテナンス時における外装カバーの開閉作業性が向上する。また、画像読取部の設置によって上面カバーの開閉スペースが小さくなっている場合でも画像形成装置内部を大きく露出させることができ、十分な作業スペースを確保することができる。
特開2009−163054号公報
ところで、特許文献1の構成によれば、上面カバーが先に閉鎖位置へ到達し、その後で側面カバーが閉鎖位置に到達することにより、側面カバーと上面カバーの突き合わせ部が引っ掛からずに円滑に開閉でき、さらに閉状態では側面カバーが上面カバーのオーバーラップ部に被さることで上面カバーの不用意な開放を防止するようになっている。
しかしながら、特許文献1の構成では、側面カバーと上面カバーとの位置関係がラックとピニオンの噛み合いのみで決定される。そのため、ギアの噛み合いガタや歯飛び(バックラッシュ)が発生した場合、或いは側面カバーの剛性不足等により側面カバーが必要以上に装置内側へ倒れ込んだ場合は、側面カバー24が上面カバー25よりも先に閉鎖位置に到達してしまう。そして、図8に示すように、側面カバー24と上面カバー25の突き合わせ部が正規の嵌合状態とは逆になり、上面カバー25のオーバーラップ部25bが側面カバー24の上に乗り上げてしまう場合がある。
その結果、側面カバー24を開放する際に上面カバー25が引っ掛かって円滑に開放できないという不具合が発生するおそれがあった。また、上面カバー25が不用意に開放したり、嵌合段差が生じて外観を損ねたりするという問題点もあった。さらに、突き合わせ部の内側に用紙搬送路が形成されている場合は用紙が引っ掛かってジャムが発生するおそれもあった。
また、上面カバー25の上方に開閉動作に対する障害物となる画像読取部等が配置されている場合、上面カバー25が画像読取部20の下方に衝突した状態で側面カバー24にさらに開方向の力が加えられると、側面カバー24、上面カバー25、或いはそれらを連動して開閉するための開閉連動機構が破損するおそれがあった。
なお、ここでは側面カバーと上面カバーとが連動して開閉される構成を例に挙げて説明したが、ラックとピニオンを用いて複数のカバーを同時に開閉する構成であれば上記と同様の問題が発生する。
本発明は、上記問題点に鑑み、複数のカバーを連動して開閉する場合に、簡易な構成でカバーの閉鎖順序を規定できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、画像形成部を内部に備えた装置本体と、該装置本体に対し回動可能に支持される複数の開閉カバーと、該複数の開閉カバーのうちいずれかのカバーの開閉動作に連動して他のカバーを開閉する開閉連動機構と、を備えた画像形成装置において、前記開閉カバーは、装置本体の一部を開閉する第1のカバーと、閉鎖時に前記第1のカバーの一部が被せられる第2のカバーと、を含み、前記開閉連動機構は、前記第1のカバーに連結される第1ラックと、前記第2のカバーに連結される第2ラックと、前記第1ラックに噛み合う第1歯車と前記第2ラックに噛み合う第2歯車とを有するピニオンと、を有し、前記第2歯車にはトルクリミッターが内蔵され前記第1歯車と別個に回転可能であり、前記第1のカバーが最大開放位置に到達するまでに前記第2のカバーが最大開放位置に到達することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第2のカバーの開方向に開放動作に対する障害物が配置されており、前記第2のカバーは前記障害物に衝突したとき最大開放位置に到達することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第2歯車のピッチ円直径が前記第1歯車よりも大きいことを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、第2歯車にトルクリミッターを内蔵して第1歯車と別個に回転可能とし、第1のカバーが最大開放位置に到達するまでに第2のカバーが最大開放位置に到達するようにしたので、第1のカバーは第2のカバーよりも所定角度だけ多く開放されて最大開放位置に到達する。そのため、第1のカバーと第2のカバーとを最大開放位置から閉じていくとき、第1のカバーの一部が被せられる第2のカバーが常に第1のカバーよりも早く閉位置に到達する。従って、第2のカバーが第1のカバーの上に乗り上げて第1のカバーを開放する際に第2のカバーが引っ掛かって円滑に開放できなかったり、嵌合段差が生じて外観を損ねたりする不具合を効果的に防止することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、第2のカバーは、開方向に配置された開放動作に対する障害物に衝突したとき最大開放位置に到達するようにしたので、第2のカバーの開方向に障害物がある場合は障害物を利用して第1のカバーと第2のカバーの閉鎖順序を規定することができる
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の画像形成装置において、第2歯車のピッチ円直径を第1歯車よりも大きくすることにより、第2のカバーの開閉速度が第1のカバーより速くなる。従って、簡単な構成で、第1のカバーと第2のカバーとを開放する場合に第2のカバーを第1のカバーよりも先に最大開放位置まで到達させることができる。また、第1のカバーと第2のカバーとを閉鎖する場合は第2のカバーを第1のカバーよりも先に閉位置まで到達させることができる。
本発明の画像形成装置の内部構成を示す側面断面図 本発明の画像形成装置の外観斜視図 本発明の画像形成装置の側面カバー24、上面カバー25、及び開閉連動機構30周辺を示す部分斜視図 第1ラック31、第2ラック32及びピニオン33の噛み合い部分の拡大図 側面カバー24の開放動作により上面カバー25が最大開放位置に到達した状態を示す側面図 側面カバー24の閉動作により上面カバー25が閉位置に到達した状態を示す側面図 本発明の画像形成装置における側面カバー24と上面カバー25との接合部分を示す側面断面図 従来の画像形成装置における側面カバー24と上面カバー25との接合部分を示す側面断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の画像形成装置の概略断面図であり、図2は、画像形成装置を前面側(図1の右方向)から見た外観斜視図である。なお、ここでは画像形成装置としてタンデム方式のカラー複合機について示している。複合機100本体には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(マゼンタ、シアン、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、さらに駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次一次転写されて重畳された後、二次転写ローラー9の作用によって記録媒体の一例としての転写紙P上に二次転写され、さらに、定着部13において転写紙P上に定着された後、装置本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される転写紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12a及びレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9と後述する中間転写ベルト8の駆動ローラー11とのニップ部へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナー19が配置されている。
画像読取部20は、複写時に原稿を照明するスキャナーランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCDセンサー等(いずれも図示せず)から構成されており、原稿画像を読み取って画像データに変換する。画像読取部20は、複合機100本体の揺動支点20aにおいて排出トレイ17と所定の間隔を隔てて揺動可能に支持されている。また、画像読取部20の不必要な揺動を規制するために、画像読取部20を図1の状態で複合機100本体に連結するロック機構(図示せず)が設けられている。
画像読取部20の上面には、透明なガラス板(コンタクトガラス)が取り付けられた原稿載置台(図示せず)や、装置前面側に突出した操作パネル21が配設されている。また、画像読取部20の上面には、原稿載置台における画像読取位置に原稿を搬送するための原稿搬送装置22が開閉自在に支持されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置5と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像ユニット3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)等を除去するクリーニング部7a、7b、7c及び7dが設けられている。
画像読取部20から画像データが入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a〜3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーカートリッジ4a〜4dから各現像装置3a〜3dにトナーが補給される。この現像剤中のトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dに所定の転写電圧を付与することにより、感光体ドラム1a〜1d上のマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等がクリーニング部7a〜7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の搬送ローラー10と、下流側の駆動ローラー11とに掛け渡されており、駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラー対12bから所定のタイミングで駆動ローラー11とこれに隣接して設けられた二次転写ローラー9とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、中間転写ベルト8上のフルカラー画像が転写紙P上に転写される。トナー像が転写された転写紙Pは定着部13へと搬送される。
定着部13に搬送された転写紙Pは、定着ローラー対13aにより加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラー15によって排出トレイ17に排出される。
一方、転写紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部13を通過した転写紙Pは一旦排出ローラー15方向に搬送され、転写紙Pの後端が分岐部14を通過した後に排出ローラー15を逆回転させるとともに分岐部14の搬送方向を切り換えることで、転写紙Pの後端から用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ニップ部に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラー9により転写紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部13に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
また、複合機100は、トナーカートリッジ4a〜4d等の交換ユニットを着脱したり、複合機100内で発生したジャムを処理したりするための複合機100本体に対して開閉可能な開閉カバー23を備えている。そして、本実施形態の複合機100においては、開閉カバー23は、パネル状の側面カバー24と、パネル状の上面カバー25とで構成されている。
側面カバー24は、作業者による作業が行い易いように、複合機100本体の正面に配置されており、支点24aにおいて複合機100本体に対して前後方向に開閉可能に軸支されている。
上面カバー25は排出トレイ17の一部を構成しており、支点25aにおいて複合機100本体に対して上下方向に開閉可能に軸支されている。つまり、上面カバー25の上方に配置される画像読取部20が開閉動作に対する障害物となる。そして、本実施形態の複合機100においては、作業者による側面カバー24の開閉動作に伴って上面カバー25を開閉する開閉連動機構30(図3参照)を備えている。
図3は、複合機100の側面カバー24、上面カバー25、及び開閉連動機構30周辺を示す部分斜視図である。また、図4は、開閉連動機構30を構成する第1ラック31、第2ラック32及びピニオン33の噛み合い部分の拡大図である。図3、図4に示すように、開閉連動機構30は、第1ラック31と、第2ラック32と、ピニオン33とを備えている。第1ラック31は側面カバー24に接続されており、第2ラック32は上面カバー25に接続されている。
ピニオン33は、第1ラック31と噛み合う第1歯車33aと、第2ラック32と噛み合う第2歯車33bとを備えている。そして、第1歯車33aと第2歯車33bとは、いずれかのラックが開閉カバー23の一方を開く方向に移動した場合には、他方のラックを開閉カバー23の他方が開く方向に移動させるように第1ラック31と第2ラック32に対して噛み合わされている。また、図4に示すように、第2ラック32に噛み合う第2歯車33bの歯数は、第1ラック31に噛み合う第1歯車33aの歯数よりも多く設定されている。
ここで、ラックに噛み合うピニオンの歯数が相対的に多い場合(歯車のピッチ円直径が大きい場合)には、歯車の回転量に対するカバーの開閉角度の変化量が大きくなり、カバーの移動速度(開閉速度)が大きくなる。また、ラックに噛み合うピニオンの歯数が相対的に少ない場合(歯車のピッチ円直径が小さい場合)には、歯車の回転量に対するカバーの開閉角度の変化量が小さくなり、カバーの移動速度(開閉速度)が小さくなる。
本実施形態においては、第2ラック32に噛み合う第2歯車33bのピッチ円直径を第1ラック31に噛み合う第1歯車33aよりも大径とすることにより、上面カバー25の開閉速度が側面カバー24の開閉速度よりも大きくなるように設定されている。
なお、各カバーの開閉角度(開閉領域)は、各カバーに対するラックの接続位置と各カバーの開閉支点との距離によって変更可能である。側面カバー24に対する第1ラック31の接続位置と支点24aとの距離、上面カバー25に対する第2ラック32の接続位置と支点25a(図1参照)との距離は、上面カバー25と側面カバー24とが開いた場合に所定の作業スペースが確保されるように具体的な値が決定される。
また、ピニオン33の第1歯車33aと第2歯車33bとは回転軸が同一であり、第2歯車33bにはトルクリミッター(図示せず)が内蔵されている。これにより、第1歯車33aと第2歯車33bとの間に作用するトルクが所定以下である場合は、いずれか一方の歯車が回転することによって他方の歯車も同一方向に回転する。一方、第1歯車33aと第2歯車33bとの間に作用するトルクが所定以上になった場合は、第1歯車33aと第2歯車33bとは別個に回転する。
また、本実施形態の複合機100においては、側面カバー24と上面カバー25とが閉じている場合(閉鎖時)に側面カバー24の一部が上面カバー25に対して被さるように構成されている。具体的には、上面カバー25の回動側端部から側面カバー24側に突出するオーバーラップ部25bを備えている。オーバーラップ部25bは、上面カバー25及び側面カバー24を閉じていく際に、側面カバー24よりも先に複合機100本体上面に到達することによって、側面カバー24の下側に入り込む。
さらに本実施形態の複合機100は、側面カバー24及び上面カバー25が完全に閉じられた場合に第2ラック32によって押下されると共に、押下されることによって複合機100の駆動(画像形成)を可能とする安全スイッチ(図示せず)を備えている。
次に、側面カバー24及び上面カバー25の開閉動作について説明する。上記のように構成された本実施形態の複合機100においては、開閉連動機構30を介して接続された側面カバー24と上面カバー25のうち、側面カバー24が作業者により開放されると、図3の状態から側面カバー24に接続された第1ラック31が装置手前側(図3の矢印A方向)に引き出される。
その結果、第1ラック31に噛み合うピニオン33の第1歯車33aが図4の反時計回りに回転し、第1歯車33aの回転に伴って第2歯車33bも反時計回りに回転する。第2歯車33bが反時計回りに回転すると、第2歯車33bが噛み合う第2ラック32が上方向(図3の矢印B方向)に移動し、上面カバー25が開いていく。
ここで、上面カバー25の上方には操作パネル21(図1参照)が配置されており、上面カバー25の開閉速度は側面カバー24の開閉速度よりも大きくなるように設定されている。そのため、図5に示すように、側面カバー24が最大開放位置まで完全に開き切らないうちに上面カバー25が操作パネル21の下方に衝突する。つまり、上面カバー25が操作パネル21の下方に衝突する位置が上面カバー25の最大開放位置となる。
そこで、ピニオン33の第2歯車33bに内蔵されたトルクリミッターのトルクを調整することにより、上面カバー25が操作パネル21に衝突して第1歯車33aの回転が停止した後も第2歯車33bが空転できるようにした。これにより、図5の状態から側面カバー24にさらに開方向の力が加えられると、上面カバー25が停止した状態で側面カバー24だけが矢印A方向に所定角度θだけ開き、最大開放位置(図5の破線位置)まで開放される。即ち、側面カバー24は上面カバー25に比べて角度θだけ余分に開くことになる。
このように上面カバー25及び側面カバー24が最大開放位置まで開放されることによって、トナーカートリッジ4a〜4d(図1参照)が露出し、トナーカートリッジ4a〜4dを外部に取り出すことが可能となる。このとき、第2ラック32が安全スイッチから離間して複合機100の駆動が停止されるため、作業者の安全が確保される。
一方、作業者が側面カバー24を閉じる場合には、側面カバー24に接続された第1ラック31が装置奥側(図5の矢印A′方向)に押される。その結果、第1ラック31に噛み合うピニオン33の第1歯車33aが図4の時計回りに回転し、第1歯車33aの回転に伴って第2歯車33bも時計回りに回転する。第2歯車33bが時計回りに回転すると、第2歯車33bに噛み合う第2ラック32が下方向(図5の矢印B′方向)に移動し、上面カバー25が閉じていく。
ここで、側面カバー24は上面カバー25に比べて角度θだけ余分に開いていたため、図6に示すように、上面カバー25は側面カバー24が完全に閉じ切らないうちに閉位置に到達する。即ち、上面カバー25が閉位置に到達したとき、側面カバー24は角度θだけ開いた状態となっている。
図6の状態から側面カバー24にさらに閉方向の力が加えられると、第2歯車33bの空転によって上面カバー25が停止した状態で側面カバー24だけが矢印A′方向に角度θだけ閉じられ、閉位置に到達して図3の状態に戻る。これにより、図7に示すように、常にオーバーラップ部25bが側面カバー24の下に入り込む正規の嵌合状態とすることができる。
本実施形態の複合機100によれば、開閉カバー23が側面カバー24、上面カバー25によって構成されている。このため、開閉カバー23を開ける際に必要となる複合機100周辺のスペースを減少させ、且つ十分な作業スペース(開口)を確保することが可能となる。また、本実施形態の複合機100によれば、開閉連動機構30によって側面カバー24と上面カバー25とを連結することで、側面カバー24の開閉動作に伴って上面カバー25が開閉される。したがって、作業者は、複数の開閉カバー23のうち1つのカバー(側面カバー24)を開閉することにより全ての開閉カバー23(側面カバー24、上面カバー25)の開閉を行うことができ、開閉操作を簡単にすることができる。
また、第2歯車33bにトルクリミッターを内蔵し、側面カバー24が最大開放位置まで開放されるまでに上面カバー25が操作パネル21の下方に衝突するようにしたので、上面カバー25が停止した状態で側面カバー24にさらに開方向の力が加えることにより第2歯車33bが空転し、側面カバー24が最大開放位置まで開放される。これにより、側面カバー24及び上面カバー25を閉じる際には、上面カバー25は側面カバー24が完全に閉じ切らないうちに閉位置に到達する。従って、常にオーバーラップ部25bが側面カバー24の下に入り込む正規の嵌合状態とすることができ、側面カバー24を開放する際に上面カバー25が引っ掛かったり、嵌合段差が生じて外観を損ねたりするおそれもなくなる。
さらに、上面カバー25と側面カバー24とが閉められた状態では、側面カバー24が上面カバー25のオーバーラップ部25bに被さっているため、上面カバー25のみが不用意に開閉するのを防止することができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、開閉カバー23が上面カバー25と側面カバー24とによって構成されている例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、開閉カバー23が3つ以上のカバー(パネル)によって構成されていても良い。
また、上記実施形態では、上面カバー25が操作パネル21の下方に衝突したとき最大開放位置に到達する構成としたが、例えば第2ラック32の上方への移動を制限する機構を設けることで上面カバー25の最大開放位置を設定することもできる。この構成によれば、上面カバー25の上方に画像読取部20や操作パネル21等の障害物となる構造がない場合にも本発明の適用が可能となる。
また、本発明は図1に示したタンデム式のカラー複合機に限らず、カラープリンターやデジタル或いはアナログ方式のモノクロ複合機、モノクロプリンター、インクジェット方式の画像形成部を備えたカラー複合機やカラープリンター等、他の画像形成装置にも適用可能である。
本発明は、複数の開閉カバーを備えた画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、本発明の利用により、複数の開閉カバーを構成する第1のカバーと第2のカバーとを適切な順序で閉鎖できるため、第1のカバーを開放する際に第2のカバーが引っ掛かって円滑に開放できないという不具合や、第2のカバーが不用意に開放したり、嵌合段差が生じて外観を損ねたりするという問題点を簡易な構成で解決することができる。
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム
3a〜3d 現像装置
4a〜4d トナーカートリッジ
20 画像読取部
21 操作パネル(障害物)
23 開閉カバー
24 側面カバー(第1のカバー)
25 上面カバー(第2のカバー)
30 開閉連動機構
31 第1ラック
32 第2ラック
33 ピニオン
33a 第1歯車
33b 第2歯車
100 複合機

Claims (3)

  1. 画像形成部を内部に備えた装置本体と、
    該装置本体に対し回動可能に支持される複数の開閉カバーと、
    該複数の開閉カバーのうちいずれかのカバーの開閉動作に連動して他のカバーを開閉する開閉連動機構と、を備えた画像形成装置において、
    前記開閉カバーは、装置本体の一部を開閉する第1のカバーと、閉鎖時に前記第1のカバーの一部が被せられる第2のカバーと、を含み、
    前記開閉連動機構は、前記第1のカバーに連結される第1ラックと、前記第2のカバーに連結される第2ラックと、前記第1ラックに噛み合う第1歯車と前記第2ラックに噛み合う第2歯車とを有するピニオンと、を有し、前記第2歯車にはトルクリミッターが内蔵され前記第1歯車と別個に回転可能であり、
    前記第1のカバーが最大開放位置に到達するまでに前記第2のカバーが最大開放位置に到達することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2のカバーの開方向に開放動作に対する障害物が配置されており、前記第2のカバーは前記障害物に衝突したとき最大開放位置に到達することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2歯車のピッチ円直径が前記第1歯車よりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018180433A (ja) * 2017-04-20 2018-11-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2018185425A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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